JP2002237765A - 受信回路 - Google Patents

受信回路

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JP2002237765A
JP2002237765A JP2001014589A JP2001014589A JP2002237765A JP 2002237765 A JP2002237765 A JP 2002237765A JP 2001014589 A JP2001014589 A JP 2001014589A JP 2001014589 A JP2001014589 A JP 2001014589A JP 2002237765 A JP2002237765 A JP 2002237765A
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baseband signal
channel estimation
average value
receiving circuit
signal
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JP2001014589A
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Osami Nishimura
長実 西村
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない演算増加量でチャネル推定における推
定誤差を縮小し、誤り率特性を向上させる。 【解決手段】 フィンガー部1−1〜1−nにおける受
信ベースバンド信号の復調の際に行われるチャネル推定
を1スロットにつき複数回行い、1スロット内にて複数
の箇所にてチャネル推定値を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信網基地局
内に設けられる受信回路に関し、特に、W−CDMA
(Wide band Code Division Multiple Access:ワイド
バンド符号分割多元接続)通信方式に用いられる移動通
信網基地局内に設けられる受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、W−CDMA通信方式において
は、同一周波数帯域で通信を行う他ユーザ干渉によって
通信容量やユーザ収容数が制限されるため、受信回路に
おいて、送信データとともに送信されてくるパイロット
信号を用いてチャネル推定が行われ、この推定結果を用
いてデータが復調されている。
【0003】図7は、W−CDMA通信方式における一
般的な送信回路の構成例を示すブロック図である。
【0004】本従来例における送信回路は図7に示すよ
うに、データチャネルのデータDPDCH(Dedicated
Physical Data Channel)と制御チャネルのデータDP
CCH(Dedicated Physical Control Channel)との2
種類の送信データを生成し、出力するベースバンド回路
210と、ベースバンド回路210から出力されたデー
タチャネルのデータDPDCHに拡散コードCdを乗算
することにより、データチャネルのデータDPDCHを
拡散して拡散データdとして出力する乗算器220と、
ベースバンド回路210から出力された制御チャネルの
データDPCCHに拡散コードCcを乗算することによ
り、制御チャネルのデータDPCCHを拡散して拡散デ
ータcとして出力する乗算器222と、乗算器220か
ら出力された拡散データdに拡散データdを重み付けす
るためのゲインファクタβdを乗算することにより振幅
データIinを出力する乗算器221と、乗算器222か
ら出力された拡散データcに拡散データcを重み付けす
るためのゲインファクタβcを乗算することにより振幅
データQinを出力する乗算器223と、乗算器221,
223からそれぞれ出力された振幅データIin,Qinが
I−Qチャネルデータとして入力され、入力された振幅
データIin,Qinを、複素I−Q平面にマッピングした
後、複素スクランブルコードを用いた複素演算によりス
クランブルし、それらを直交変調して所望の周波数のベ
ースバンド信号を出力する変調回路230とから構成さ
れている。
【0005】上記のように構成された送信回路において
は、ベースバンド回路210から出力されたデータチャ
ネルのデータDPDCHと制御チャネルのデータDPC
CHとが拡散コードCd,Ccによりそれぞれ乗算されて
拡散データd,cとされ、さらに、拡散データd,c
が、ゲインファクタβd,βcによりそれぞれその振幅が
重み付けされ、スクランブルコードSnによりスクラン
ブルされた後、直交変調されて所望の周波数のベースバ
ンド信号として出力される。
【0006】ここで、移動端末の送信回路から送信され
るベースバンド信号のうち制御チャネルのデータDPC
CHには、受信側の基地局における送信電力の制御等に
用いるパイロット信号が含まれており、このパイロット
信号を用いて受信側にてチャネル推定が行われる。
【0007】図8は、W−CDMA通信方式における一
般的な上り送信データの構成例を示す図である。
【0008】図8に示すように、データチャネルのデー
タDPDCHと制御チャネルのデータDPCCHとから
なる送信データのうち、制御チャネルのデータDPCC
Hには、スロット毎に所定のビット数のパイロット信号
が含まれている。
【0009】図9は、W−CDMA通信方式における一
般的な受信回路の構成例を示すブロック図である。
【0010】本従来例は図9に示すように、受信された
ベースバンド信号から伝搬経路の遅延プロフィールを探
索するサーチャー部102と、サーチャー部102にて
探索された伝搬経路の遅延プロフィールに基づいて、受
信されたベースバンド信号をそれぞれ異なる伝搬経路毎
に復調するフィンガー部101−1〜101−nと、フ
ィンガー部101−1〜101−nにて復調されたベー
スバンド信号をRAKE合成するRAKE合成部105
と、RAKE合成部105にてRAKE合成されたベー
スバンド信号の復号等の処理を行う信号処理部106
と、コード発生器103と、遅延部105とから構成さ
れている。また、フィンガー部101−1〜101−n
にはそれぞれ、受信されたベースバンド信号を伝搬経路
によって選択するセレクタ110−1〜110−nと、
セレクタ110−1〜110−nにて選択されたベース
バンド信号をサーチャー部102にて探索された遅延プ
ロフィールに基づいて逆拡散する逆拡散部120−1〜
120−nと、逆拡散部120−1〜120−nにて逆
拡散されたベースバンド信号に含まれるパイロット信号
を用いてチャネル推定であるフェージングベクトルの推
定を行うチャネル推定部130−1〜130−nと、チ
ャネル推定部130−1〜130−nにて推定されたフ
ェージングベクトルを用いて、逆拡散部120−1〜1
20−nにて逆拡散されたベースバンド信号を復調する
同期検波部140−1〜140−nとが設けられてい
る。
【0011】上記のように構成された受信回路において
は、受信されたベースバンド信号が伝搬経路毎にフィン
ガー部101−1〜101−nに入力され、フィンガー
部101−1〜101−nにて伝搬経路毎にそれぞれ復
調され、RAKE合成部105にてそれらがRAKE合
成された後、信号処理部106にて復号される。
【0012】ここで、フィンガー部101−1〜101
−n内のチャネル推定部130においては、受信された
ベースバンド信号に含まれるパイロット信号を用いてフ
ェージングベクトルが推定される。
【0013】図10は、図9に示したチャネル推定部1
30−1〜130−nにおけるチャネル推定を説明する
ための図である。
【0014】チャネル推定部130−1〜130−nに
おいては、受信されたベースバンド信号に含まれるパイ
ロット信号が抽出されて逆変調され、その後、1スロッ
ト分平均化される。
【0015】この平均化されたパイロット信号は遅延素
子151a〜151dにてそれぞれ1スロット分ずつ遅
延し、乗算器152〜156にてそれぞれ重み付け係数
α1〜α3が乗算され、その後、加算器157にてこれ
らが加算されることによりフェージングベクトルの推定
値が出力される。
【0016】このフェージングベクトルの推定値は同期
検波部140−1〜140−nにそれぞれ入力され、同
期検波部140−1〜140−nにおいて、フェージン
グベクトルの推定値を用いて、逆拡散部120−1〜1
20−nにて逆拡散されたベースバンド信号のうちデー
タチャネルのデータDPDCHが復調される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の受信回路においては、1つのスロットに
ついて1つのフェージングベクトルの推定値を用いてチ
ャネル推定が行われているため、伝搬経路にてドップラ
ー周波数の大きなフェージングが生じている場合や、周
波数制御を行ってもまだ周波数オフセットが残っている
場合には、1スロット内においても比較的大きな位相変
化が生じることになり、特に、スロットの境界において
は推定ベクトルと実際の位相ベクトルとの誤差が大きく
なってしまうという問題点がある。推定ベクトルと実際
の位相ベクトルとの誤差が大きくなってしまった場合
は、受信BLER(Block Error Rate)特性が劣化して
しまう。
【0018】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、少ない演算
増加量で推定誤差を縮小することができる受信回路を提
供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、受信したベースバンド信号を伝搬経路毎に
復調する複数のフィンガー部と、該複数のフィンガー部
にて復調されたベースバンド信号を合成する合成手段
と、該合成手段にて合成されたベースバンド信号を復号
する復号手段とを少なくとも有し、前記フィンガー部の
それぞれが、受信されたベースバンド信号を逆拡散する
逆拡散手段と、該逆拡散手段にて逆拡散されたベースバ
ンド信号に含まれるパイロット信号を用いてチャネル推
定を行うチャネル推定手段と、該チャネル推定手段にて
推定されたチャネル推定値を用いて、前記逆拡散手段に
て逆拡散されたベースバンド信号を復調する同期検波手
段とを少なくとも有してなる受信回路において、前記チ
ャネル推定手段は、前記受信されたベースバンド信号の
1スロットにつき前記チャネル推定を複数回行うことを
特徴とする。
【0020】また、前記同期検波手段は、前記各チャネ
ル推定値を用いて復調するベースバンドDPDCH信号
のシンボル数を、当該ベースバンドDPCCH信号に含
まれるパイロット信号の数に基づいて決定することを特
徴とする。
【0021】また、前記チャネル推定手段は、前記逆拡
散手段にて逆拡散されたベースバンド信号から前記パイ
ロット信号を抽出するパイロット信号抽出手段と、前記
パイロット信号抽出手段にて抽出されたパイロット信号
を逆変調する逆変調手段と、前記逆変調手段にて逆変調
されたパイロット信号を1スロット単位で平均化する平
均値算出手段と、前記平均値算出手段にて算出されたパ
イロット信号の平均値を用いて前記チャネル推定を行う
ベクトル推定手段とを有することを特徴とする。
【0022】また、前記ベクトル推定手段は、前記パイ
ロット信号の平均値を順次遅延させていく複数の遅延素
子と、前記複数の遅延素子のそれぞれにて遅延したパイ
ロット信号の平均値に所定の係数を乗算する複数の乗算
器と、前記複数の乗算器における乗算結果を加算して複
数のチャネル推定値として出力する複数の加算器とを有
することを特徴とする。
【0023】また、前記乗算器にて前記パイロット信号
の平均値に乗算される係数は、前記ベースバンド信号に
含まれるパイロット信号の数に基づいて決められている
ことを特徴とする。
【0024】また、前記受信されたベースバンド信号か
ら伝搬経路の遅延プロフィールを探索するサーチャー部
を有し、前記逆拡散手段は、前記サーチャー部にて探索
された前記伝搬経路の遅延プロフィールに基づいて前記
受信されたベースバンド信号を逆拡散することを特徴と
する。
【0025】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、受信されたベースバンド信号はその伝搬経路
毎に異なるフィンガー部にて復調されるが、その際、ベ
ースバンド信号に含まれるパイロット信号を用いてチャ
ネル推定が行われ、このチャネル推定値を用いてベース
バンド信号が復調される。ここで、チャネル推定におけ
るフェージングベクトル計算は1スロットにつき複数回
行われるので、1スロット内にて複数の箇所にてチャネ
ル推定値が算出されることになり、少ない演算増加量で
チャネル推定値と実際のチャネルベクトルとの誤差が縮
小される。
【0026】また、算出された各チャネル推定値を用い
て復調するベースバンド信号のシンボル数比率や、チャ
ネル推定を行う際にパイロット信号に乗算される係数
を、パイロット信号の数によって決定すれば、チャネル
推定誤差がさらに縮小される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0028】図1は、本発明の受信回路の実施の一形態
を示すブロック図である。
【0029】本形態は図1に示すように、受信されたベ
ースバンド信号から伝搬経路の遅延プロフィールを探索
するサーチャー部2と、サーチャー部2にて探索された
伝搬経路の遅延プロフィールに基づいて、受信されたベ
ースバンド信号をそれぞれ異なる伝搬経路毎に復調する
フィンガー部1−1〜1−nと、フィンガー部1−1〜
1−nにて復調されたベースバンド信号をRAKE合成
するRAKE合成部5と、RAKE合成部5にてRAK
E合成されたベースバンド信号の復号等の処理を行う復
号手段となる信号処理部6と、コード発生器3と、遅延
部5とから構成されている。また、フィンガー部1−1
〜1−nにはそれぞれ、受信されたベースバンド信号を
伝搬経路によって選択するセレクタ10−1〜10−n
と、セレクタ10−1〜10−nにて選択されたベース
バンド信号をサーチャー部2にて探索された遅延プロフ
ィールに基づいて逆拡散する逆拡散部20−1〜20−
nと、逆拡散部20−1〜20−nにて逆拡散されたベ
ースバンド信号に含まれるパイロット信号を用いてフェ
ージングベクトルを推定することによりチャネル推定を
行うチャネル推定部30−1〜30−nと、チャネル推
定部30−1〜30−nにて推定されたフェージングベ
クトルを用いて、逆拡散部20−1〜20−nにて逆拡
散されたベースバンド信号を復調する同期検波部40−
1〜40−nとが設けられている。
【0030】また、図2は、図1に示したチャネル推定
部30−1〜30−nの構成を示すブロック図である。
【0031】本形態におけるチャネル推定部30−1〜
30−nは図2に示すように、逆拡散部20−1〜20
−nにて逆拡散されたベースバンド信号のうち制御チャ
ネルのデータDPCCHからパイロット信号を抽出する
パイロット信号抽出部31と、パイロット信号抽出部3
1にて抽出されたパイロット信号を逆変調する逆変調部
32と、逆変調部32にて逆変調されたパイロット信号
を1スロット単位で平均化する平均値算出部33と、平
均値算出部33にて算出されたパイロット信号の平均値
を用いてフェージングベクトルを推定することによりチ
ャネル推定を行うベクトル推定部34とから構成されて
いる。
【0032】また、図3は、図1に示した同期検波部4
0−1〜40−nの構成を示すブロック図である。
【0033】本形態における同期検波部40−1〜40
−nは図3に示すように、チャネル推定部30−1〜3
0−nにて推定されたフェージングベクトルの複素共役
をとってチャネル推定値の複素共役信号を生成する複素
共役部41と、複素共役部41にて生成されたチャネル
推定値の複素共役信号と逆拡散部20−1〜20−nに
て逆拡散されたベースバンド信号のデータチャネルのデ
ータDPDCHとを乗算することにより、逆拡散部20
−1〜20−nにて逆拡散されたベースバンド信号のデ
ータチャネルのデータDPDCHを復調する乗算器42
とから構成されている。
【0034】また、図4は、図2に示したベクトル推定
部34の構成を示す図である。
【0035】本形態におけるベクトル推定部34は図4
に示すように、平均値算出部33にて算出されたパイロ
ット信号の平均値を1スロット分ずつ遅延させる遅延素
子51a,51b,51c,51dと、平均値算出部3
3にて算出されたパイロット信号の平均値に重み付け係
数α1を乗算する乗算器52aと、平均値算出部33に
て算出されたパイロット信号の平均値に重み付け係数α
1’を乗算する乗算器52bと、平均値算出部33にて
算出され、遅延素子51aにて1スロット分遅延したパ
イロット信号の平均値に重み付け係数α2を乗算する乗
算器53aと、平均値算出部33にて算出され、遅延素
子51aにて1スロット分遅延したパイロット信号の平
均値に重み付け係数α2’を乗算する乗算器53bと、
平均値算出部33にて算出され、遅延素子51a,51
bにて2スロット分遅延したパイロット信号の平均値に
重み付け係数α3を乗算する乗算器54aと、平均値算
出部33にて算出され、遅延素子51a,51bにて2
スロット分遅延したパイロット信号の平均値に重み付け
係数α2’を乗算する乗算器54bと、平均値算出部3
3にて算出され、遅延素子51a,51b,51cにて
3スロット分遅延したパイロット信号の平均値に重み付
け係数α2を乗算する乗算器55aと、平均値算出部3
3にて算出され、遅延素子51a,51b,51cにて
3スロット分遅延したパイロット信号の平均値に重み付
け係数α1’を乗算する乗算器55bと、平均値算出部
33にて算出され、遅延素子51a,51b,51c,
51dにて4スロット分遅延したパイロット信号の平均
値に重み付け係数α1を乗算する乗算器56と、乗算器
52a,53a,54a,55a,56における乗算結
果を加算して第1のチャネル推定値Z1として出力する
加算器57aと、乗算器52b,53b,54b,55
bにおける乗算結果を加算して第2のチャネル推定値Z
2として出力する加算器57bとから構成されている。
【0036】以下に、上記のように構成された受信回路
の動作について説明する。
【0037】受信されたベースバンド信号がサーチャー
部2に入力され、サーチャー部2において、入力された
ベースバンド信号から伝搬経路の遅延プロフィールが探
索される。
【0038】また、受信されたベースバンド信号は、フ
ィンガー部1−1〜1−nにそれぞれ入力される。ここ
で、受信されたベースバンド信号のフィンガー部1−1
〜1−nへの入力においては、フィンガー部1−1〜1
−n内に設けられたセレクタ10−1〜10−nにて、
その伝搬経路によって選択される。
【0039】受信されたベースバンド信号がセレクタ1
0−1〜10−nを介してフィンガー部1−1〜1−n
に入力されると、フィンガー部1−1〜1−n内に設け
られた逆拡散部20−1〜20−nにおいて、サーチャ
ー部2にて探索された伝搬経路の遅延プロフィールに基
づいて、受信されたベースバンド信号が逆拡散され、チ
ャネル推定部30−1〜30−n及び同期検波部40−
1〜40−nにそれぞれ入力される。
【0040】逆拡散部20−1〜20−nにて逆拡散さ
れたベースバンド信号がチャネル推定部30−1〜30
−nに入力されると、まず、チャネル推定部30−1〜
30−n内に設けられたパイロット信号抽出部31にお
いて、入力されたベースバンド信号のうち制御チャネル
のデータDPCCHに含まれるパイロット信号が抽出さ
れる。
【0041】次に、チャネル推定部30−1〜30−n
内に設けられた逆変調部32において、パイロット信号
抽出部31にて抽出されたパイロット信号が逆変調さ
れ、その後、逆変調されたパイロット信号は平均値算出
部33に入力され、平均値算出部33において、1スロ
ット単位で平均化され、そのパイロット信号の平均値が
ベクトル推定部34に入力される。
【0042】パイロット信号の平均値がベクトル推定部
34に入力されると、ベクトル推定部34内に設けられ
た遅延素子51a,51b,51c,51dによって、
入力されたパイロット信号の平均値が順次1スロット分
ずつ遅延するとともに、乗算器52aにおいて、平均値
算出部33にて算出されたパイロット信号の平均値に重
み付け係数α1が乗算され、また、乗算器52bにおい
て、平均値算出部33にて算出されたパイロット信号の
平均値に重み付け係数α1’が乗算され、また、乗算器
53aにおいて、平均値算出部33にて算出され、遅延
素子51aにて1スロット分遅延したパイロット信号の
平均値に重み付け係数α2が乗算され、また、乗算器5
3bにおいて、平均値算出部33にて算出され、遅延素
子51aにて1スロット分遅延したパイロット信号の平
均値に重み付け係数α2’が乗算され、また、乗算器5
4aにおいて、平均値算出部33にて算出され、遅延素
子51a,51bにて2スロット分遅延したパイロット
信号の平均値に重み付け係数α3が乗算され、また、乗
算器54bにおいて、平均値算出部33にて算出され、
遅延素子51a,51bにて2スロット分遅延したパイ
ロット信号の平均値に重み付け係数α2’が乗算され、
また、乗算器55aにおいて、平均値算出部33にて算
出され、遅延素子51a,51b,51cにて3スロッ
ト分遅延したパイロット信号の平均値に重み付け係数α
2が乗算され、また、乗算器55bにおいて、平均値算
出部33にて算出され、遅延素子51a,51b,51
cにて3スロット分遅延したパイロット信号の平均値に
重み付け係数α1’が乗算され、また、乗算器56にお
いて、平均値算出部33にて算出され、遅延素子51
a,51b,51c,51dにて4スロット分遅延した
パイロット信号の平均値に重み付け係数α1が乗算され
る。
【0043】その後、乗算器52a,53a,54a,
55a,56における乗算結果は、加算器57aにて加
算されて第1のチャネル推定値Z1として出力され、ま
た、乗算器52b,53b,54b,55bにおける乗
算結果は、加算器57bにて加算されて第2のチャネル
推定値Z2として出力される。
【0044】ベクトル推定部34から出力された第1の
チャネル推定値Z1及び第2のチャネル推定値Z2は、
同期検波部40−1〜40−nに入力される。
【0045】同期検波部40−1〜40−nにおいて
は、まず、複素共役部41において、ベクトル推定部3
4から出力された第1のチャネル推定値Z1及び第2の
チャネル推定値Z2の複素共役をとってチャネル推定値
の複素共役信号が生成され、その後、乗算器42におい
て、複素共役部41にて生成されたチャネル推定値の複
素共役信号と逆拡散部20−1〜20−nにて逆拡散さ
れたベースバンド信号のデータチャネルのデータDPD
CHとが乗算され、それにより、逆拡散部20−1〜2
0−nにて逆拡散されたベースバンド信号のデータチャ
ネルのデータDPDCHが復調されるが、複素共役部4
1にて生成されたチャネル推定値の複素共役信号のう
ち、第1のチャネル推定値Z1の複素共役信号は、逆拡
散部20−1〜20−nにて逆拡散されたベースバンド
信号のデータチャネルのデータDPDCHのうち1スロ
ット内の前半のシンボルと乗算され、また、第2のチャ
ネル推定値Z2の複素共役信号は、逆拡散部20−1〜
20−nにて逆拡散されたベースバンド信号のデータチ
ャネルのデータDPDCHのうち1スロット内の後半の
シンボルと乗算されることになる。
【0046】すなわち、ベースバンド信号のデータチャ
ネルのデータDPDCHのデータシンボル数をNする
と、第1番目〜N/2番目のデータチャネルのデータD
PDCHデータのデータシンボルが第1のチャネル推定
値Z1と乗算され、それにより、スロット前半の復調デ
ータが得られ、また、第(N+1)/2番目〜第N番目
のデータチャネルのデータDPDCHのデータシンボル
が第2のチャネル推定値Z2と乗算され、それにより、
スロット後半の復調データが得られることになる。
【0047】図5は、図1〜図4に示した受信回路にお
けるベースバンド信号の振幅変動とチャネル推定値との
関係を示す図である。
【0048】図5を参照すると、従来の受信回路におい
ては、パイロット信号が存在する時間のみにおいてチャ
ネル推定が行われているため、点Aのみの推定値を用い
て1スロット全体の復調が行われている。そのため、特
に、早いフェージング伝搬特性においては、スロット内
の最後のデータに対して、チャネル推定値と実際のチャ
ネルベクトルとの誤差が大きくなってしまう。
【0049】これに対して本形態においては、半スロッ
ト遅れの時間(点B)においてもチャネル推定が行われ
ているため、パイロット信号が存在しない期間における
チャネル推定誤差が縮小されることになる。
【0050】図6は、本形態による受信BLER特性改
善の効果を示す図である。なお、図6に示す例は、ベク
トル推定部におけるタップ数は5の場合で、かつ、図4
に示した重み付け係数α1’,α2’をともに0.25
とし、端末が120km/hで移動しているときのフェ
ージング特性下における受信BLER特性を示してい
る。
【0051】図6に示した例においては、BLER=
1.E-01の点において従来のものに対して0.1dB
弱の改善が見られ、BLERが低くなると改善の効果は
大きくなっている。
【0052】(他の実施の形態)上述した実施の形態に
おいてはタップ数を5としたが、タップ数は5に限らな
い。ただし、タップ数を増やした場合、遅延が増大する
とともに演算量も増大してしまう。
【0053】また、上述した実施の形態においては、第
1のチャネル推定値Z1と乗算するデータチャネルのデ
ータDPDCHのシンボル数と、第2のチャネル推定値
Z2と乗算するデータチャネルのデータDPDCHのシ
ンボル数とを等しくしたが、1スロット内におけるパイ
ロット信号の数に応じて、これらのシンボル数を変える
ことも考えられる。例えば、1スロット内におけるパイ
ロット信号の数が1スロット内のシンボル数の半分より
も少ない場合、第1のチャネル推定値Z1と乗算するデ
ータチャネルのデータDPDCHのシンボル数を1スロ
ット内のシンボル数の半分よりも少なくする。
【0054】また、上述した実施の形態においては、図
4に示したように、パイロット信号の平均値に乗算する
重み付け係数を、乗算器52bにて乗算する重み付け係
数をα1’、乗算器53bにて乗算する重み付け係数を
α2’、乗算器54bにて乗算する重み付け係数をα
2’、乗算器55bにて乗算する重み付け係数をα1’
というようにベースバンド信号の遅延方向に対して対称
となるようにしたが、この重み付け係数をベースバンド
信号の遅延方向に対して非対称とすれば、図5に示した
点Bの位置を時間方向にずらすことができる。
【0055】これにより、従来のように1スロット当た
り1つのチャネル推定値を用いてデータを復調する場合
においても、その推定を行う位置(図5においては点
A)をずれせば、チャネル推定誤差を縮小することがで
きる。
【0056】つまり、1スロット内におけるパイロット
信号の数に基づいて重み付け係数を非対称に変化させて
チャネル推定値の対応する時間を変えれば、さらに、チ
ャネル推定誤差を縮小することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
フィンガー部における受信ベースバンド信号の復調の際
に行われるチャネル推定におけるフェージングベクトル
計算が1スロットにつき複数回行われるので、1スロッ
ト内にて複数の箇所にてチャネル推定値が算出されるこ
とになり、少ない演算増加量でチャネル推定値と実際の
チャネルベクトルとの誤差を縮小することができ、誤り
率特性を向上させることができる。
【0058】また、算出された各チャネル推定値を用い
て補正するベースバンド信号のシンボル数比率や、チャ
ネル推定を行う際にパイロット信号に乗算される係数
を、パイロット信号の数によって決定すれば、チャネル
推定誤差をさらに縮小することができる。
【0059】これにより、受信BLER特性の劣化を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受信回路の実施の一形態を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1に示したチャネル推定部の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図1に示した同期検波部の構成を示すブロック
図である。
【図4】図2に示したベクトル推定部の構成を示す図で
ある。
【図5】図1〜図4に示した受信回路におけるベースバ
ンド信号の振幅変動とチャネル推定値との関係を示す図
である。
【図6】本形態による受信BLER特性改善の効果を示
す図である。
【図7】W−CDMA通信方式における一般的な送信回
路の構成例を示すブロック図である。
【図8】W−CDMA通信方式における一般的な上り送
信データの構成例を示す図である。
【図9】W−CDMA通信方式における一般的な受信回
路の構成例を示すブロック図である。
【図10】図9に示したチャネル推定部におけるチャネ
ル推定を説明するための図である。
【符号の説明】
1−1〜1−n フィンガー部 2 サーチャー部 3 コード発生器 4 遅延部 5 RAKE合成部 6 信号処理部 10−1〜10−n セレクタ 20−1〜20−n 逆拡散部 30−1〜30−n チャネル推定部 31 パイロット信号抽出部 32 逆変調部 33 平均値算出部 34 ベクトル推定部 40−1〜40−n 同期検波部 41 複素共役部 42、52a,52b,53a,53b,54a,54
b,55a,55b,56 乗算器 51a〜51d 遅延素子 57a,57b 加算器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信したベースバンド信号を伝搬経路毎
    に復調する複数のフィンガー部と、該複数のフィンガー
    部にて復調されたベースバンド信号を合成する合成手段
    と、該合成手段にて合成されたベースバンド信号を復号
    する復号手段とを少なくとも有し、前記フィンガー部の
    それぞれが、受信されたベースバンド信号を逆拡散する
    逆拡散手段と、該逆拡散手段にて逆拡散されたベースバ
    ンド信号に含まれるパイロット信号を用いてチャネル推
    定を行うチャネル推定手段と、該チャネル推定手段にて
    推定されたチャネル推定値を用いて、前記逆拡散手段に
    て逆拡散されたベースバンド信号を復調する同期検波手
    段とを少なくとも有してなる受信回路において、 前記チャネル推定手段は、前記受信されたベースバンド
    信号の1スロットにつき前記チャネル推定を複数回行う
    ことを特徴とする受信回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の受信回路において、 前記同期検波手段は、前記チャネル推定値を用いて復調
    するベースバンド信号のシンボル数を、当該ベースバン
    ド信号に含まれるパイロット信号の数に基づいて決定す
    ることを特徴とする受信回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の受信回路において、 前記チャネル推定手段は、 前記逆拡散手段にて逆拡散されたベースバンド信号から
    前記パイロット信号を抽出するパイロット信号抽出手段
    と、 前記パイロット信号抽出手段にて抽出されたパイロット
    信号を逆変調する逆変調手段と、 前記逆変調手段にて逆変調されたパイロット信号を1ス
    ロット単位で平均化する平均値算出手段と、 前記平均値算出手段にて算出されたパイロット信号の平
    均値を用いて前記チャネル推定を行うベクトル推定手段
    とを有することを特徴とする受信回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の受信回路において、 前記ベクトル推定手段は、 前記パイロット信号の平均値を順次遅延させていく複数
    の遅延素子と、 前記複数の遅延素子のそれぞれにて遅延したパイロット
    信号の平均値に所定の係数を乗算する複数の乗算器と、 前記複数の乗算器における乗算結果を加算して複数のチ
    ャネル推定値として出力する複数の加算器とを有するこ
    とを特徴とする受信回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の受信回路において、 前記乗算器にて前記パイロット信号の平均値に乗算され
    る係数は、前記ベースバンド信号に含まれるパイロット
    信号の数に基づいて決められていることを特徴とする受
    信回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    受信回路において、 前記受信されたベースバンド信号から伝搬経路の遅延プ
    ロフィールを探索するサーチャー部を有し、 前記逆拡散手段は、前記サーチャー部にて探索された前
    記伝搬経路の遅延プロフィールに基づいて前記受信され
    たベースバンド信号を逆拡散することを特徴とする受信
    回路。
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