JPH08335899A - Cdma復調回路 - Google Patents

Cdma復調回路

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JPH08335899A
JPH08335899A JP7140886A JP14088695A JPH08335899A JP H08335899 A JPH08335899 A JP H08335899A JP 7140886 A JP7140886 A JP 7140886A JP 14088695 A JP14088695 A JP 14088695A JP H08335899 A JPH08335899 A JP H08335899A
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unit
phase
signal
error
output
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Application number
JP7140886A
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English (en)
Inventor
Hidehiro Andou
英浩 安藤
Mamoru Sawahashi
衛 佐和橋
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NTT Docomo Inc
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
NTT Mobile Communications Networks Inc
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Publication date
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 CDMA方式における無線受信部の復調に用
いる復調回路に関するもので、それに用いる適応制御し
ている直交化フィルタのタップ係数の収束時間を短縮で
きる復調回路を提供する。 【構成】 位相誤差補償部107の出力は、パイロット
シンボル周期で出力され、タイミング調整機能部110
で数シンボル周期保持する。保持された位相補償の値を
用いることにより、誤差生成回路109では、識別判定
後の信号ベクトルと識別判定前の信号ベクトルから、情
報シンボル毎に誤差ベクトルを生成することができる。
誤差ベクトルはシンボル周期で順次、前記タップ係数制
御部111へ入力される。タップ係数制御部111で
は、シンボル周期で直交化フィルタのタップ係数の更新
を行う。タップ係数の値を最適な値に早く収束させるこ
とができるので、通話中に他のユーザの発呼または終呼
により干渉波の状態が変化しても、通話品質が劣化する
時間を短くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動通信等に使用される
スペクトル拡散を用いてマルチプルアクセスを行う、C
DMA方式における無線受信部の復調に用いる復調回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スペクトル拡散(SS)の無線機では、
送信側では、通常のデータ変調である1次変調の後に拡
散符号で拡散する2次変調を行い信号帯域を拡散して伝
送している。そして、受信側では、まず広帯域の受信入
力信号を逆拡散という過程で元の狭帯域の信号に戻して
から従来の復調処理を行う。この受信側の逆拡散という
過程において受信信号の拡散系列と受信局発の拡散系列
との相関検出を行う。この相関検出を行う一例としてマ
ッチドフィルタがある。
【0003】CDMA(符号分割多重アクセス Cod
e Division Multiple Acces
s)伝送は、スペクトル拡散通信方式を応用し、複数の
ユーザに対してそれぞれ異なる拡散符号を割り当てるこ
とにより多重化し、広い周波数帯域を複数のユーザが同
時に使用する。
【0004】受信側では、希望するユーザの拡散符号系
列をマッチドフィルタのタップ係数とし、相関検出を行
うことにより、多重された受信信号から希望するユーザ
の信号を検出することができる。このとき相互相関の全
く無い拡散符号を用いた場合、マッチドフィルタ出力に
は、希望波信号の自己相関のみが出力される。しかし、
一般に、拡散符号には相互相関が存在するため、逆拡散
出力は他の拡散符号の相互相関が合わせて出力される。
この相互相関がすなわち干渉信号となる。多重ユーザ数
が増加するとともに干渉信号も増加し、無視できなくな
るため、受信特性が劣化してしまう。
【0005】吉田、後川、柳、古谷らの「移動通信環境
に適したDS/CDMA適応干渉キャンセラ」(電子情
報通信学会信学技報93−76(1993−11))に
受信復調回路を用いて他のユーザの相互相関を最小にす
る方法が提案されている。
【0006】図9は、上記文献に示されている従来の構
成を示すブロック図である。図9に示された従来の復調
回路は、数シンボル周期相当のタップ長を有しチップ周
期Tc のm倍の周期で動作する直交化フィルタ903と
遅延検波器907とで構成されている。直交化フィルタ
903は、数シンボル周期の信号を入力として、適応制
御によりタップ係数制御部914で、すべての他局の各
拡散符号に対して直交化したタップ係数を計算し、この
係数を用いることにより他局干渉信号成分を除去し、自
局信号成分を取り出す。タップ係数の適応制御はシンボ
ル周期で行われ、出力信号もシンボル周期で得られる。
この復調回路をレイリーフェージング下の移動通信環境
下に適応する場合、高速のレイリーフェージングによる
伝搬路の変動に対して適応アルゴリズムが追従しなくな
る。図9の復調回路では、遅延検波部907を設けるこ
とによりフェージングに対する追従特性を向上させてい
る。この遅延検波部907は、直交化フィルタ903の
出力である他局干渉の除去された自局のみの信号から、
フェージングによるキャリア位相変動を補償している。
【0007】図9に示した従来例では、高速フェージン
グに対して追従できる復調回路を実現できるが、復調特
性は遅延検波の特性になる。より受信特性を向上させる
ためには、復調回路において同期検波を用いることが望
ましい。本出願人が出願した特願平6−141994号
には、受信復調回路を用いて他のユーザの相互相関を最
小にする方法が提案されている。
【0008】この出願では、情報周期より高速の拡散符
号で広帯域の信号に拡散して多重アクセス伝送を行う符
号分割多重アクセス(CDMA)伝送において、パター
ン既知のパイロット信号が情報信号の間に周期的に挿入
されているフレーム構成を有する信号を使用している。
【0009】このフレーム構成を、図10に示す。図1
0において、パターン既知のパイロット信号を周期的に
送信している。そして、図11に示すように、パイロッ
トシンボルから、パイロットシンボルの間に受信する信
号の位相ベクトルを、内挿補完することにより求めてる
ことができる。これを用いて、受信信号を復調する復調
回路の構成は、図12に示されている。図12に示され
ている復調回路は、チップ周期Tc のm倍の周期で動作
する直交化フィルタ1203とパイロット信号を用いて
フェージングによる伝送路歪みを推定し補償する位相誤
差補償部1107と、同期検波器1208で構成されて
いる。そして、直交化フィルタ1203は送信側におい
て拡散され、伝送路において他局信号と多重化された信
号を入力として、全ての他局の各拡散符号に対して直交
したタップ係数を、位相誤差補償後の受信信号ベクトル
と識別判定後の信号ベクトルとの誤差ベクトルからの平
均2乗誤差を最小にするように、タップ係数制御部12
10で計算する。そして、この係数を用いることにより
他局干渉信号成分を除去し、自局信号成分を取り出す。
このとき、タップ係数の適応制御は、パイロットシンボ
ルによってフェージングの位相変動を補償した後行われ
るため、パイロットシンボル周期で行われている。
【0010】なお、複素乗算器1211において、誤差
ベクトルに位相変動の推定値の振幅規格値を複素乗算し
ているのは、入力信号の位相と、誤差信号の位相を合せ
るためである。
【0011】図13に、上記図12に示されている絶対
位相推定・位相補償部1207の構成を示す。逆拡散さ
れた受信信号は、周期的に送信されているパイロットシ
ンボルをパイロット同期検出部1302で検出する。そ
して、既知パイロット信号生成部1305で発生するパ
イロットシンボルと受信したパイロットシンボルとか
ら、パイロット部伝送路変動推定部1304において伝
送路の変動を推定する。周期的に送られるパイロットシ
ンボルから図11に示すように内挿することにより、情
報シンボルに対する伝送路の変動を情報シンボル伝送路
変動推定部1306で推定する。推定した変動の振幅を
規格化し、位相変動補償部1303で受信した情報シン
ボルに対して位相補償する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図12に示されている
ような、パイロット信号を用いてフェージング歪み補償
を行うことにより、絶対同期検波を適用して誤差を最小
にするように、直交化フィルタのタップ係数を制御する
復調回路では、干渉信号成分を低減するために直交化フ
ィルタのタップ係数を制御する際に、パイロットシンボ
ル毎にブロック処理によってフェージングの位相変動を
補償した後タップ係数の制御を行っている。このため、
タップ係数の更新がパイロットシンボル周期となり、干
渉信号成分を最小にする最適なタップ係数に収束するま
でに時間がかかる。
【0013】また、図12に示す復調回路では、フェー
ジング歪みと干渉信号によりパイロット信号が歪んでし
まい、正しい伝送路推定が行われないこともある。
【0014】本発明では、前述のタップ係数の収束時間
を短縮できる復調回路を提供することを目的とする。
【0015】また、本発明では、フェージング変動によ
る歪みを除去し、干渉信号のみの誤差ベクトルを算出
し、タップ係数の制御を正しく行うことのでき干渉信号
を低減/除去できる復調回路を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
情報周期より高速の速度の拡散符号で広帯域の信号に拡
散して多重アクセス伝送を行う符号分割多重アクセス
(CDMA)伝送で、周期的にパターン既知のパイロッ
トシンボルが含まれる受信信号を復調する復調回路にお
いて、情報シンボルNシンボル周期(N:1以上の自然
数)相当のタップ長を有し、前記拡散符号のM分の1
(M:1以上の自然数)の遅延機能とタップ係数を乗算
する乗算機能と、各タップの出力信号を加算する加算機
能を有する直交化フィルタ部と、前記パイロット信号の
受信位相から伝送路における位相、振幅変動を推定し、
パイロット信号から推定された位相、振幅変動を内挿補
間することにより情報シンボルを補償する絶対位相推定
・位相補償部と、前記位相誤差補償部出力を複数シンボ
ル周期保持することによりタップ係数の更新タイミング
を調整するタイミング調整機能部と、タイミング調整部
出力を識別・判定する識別判定部と、前記位相誤差補償
後の受信信号ベクトルと識別判定後の信号ベクトルとの
誤差ベクトルを生成する誤差ベクトル生成部と、前記誤
差ベクトルの平均2乗誤差を最小にするように、前記直
交化フィルタのタップ係数を求めるタップ係数制御部と
から構成されることを特徴とする復調回路である。
【0017】請求項2記載の発明は、情報周期より高速
の速度の拡散符号で広帯域の信号に拡散して多重アクセ
ス伝送を行う符号分割多重アクセス(CDMA)伝送
で、周期的にパターン既知のパイロットシンボルが含ま
れる受信信号を復調する復調回路において、各パス毎
に、情報シンボルNシンボル周期(N:1以上の自然
数)相当のタップ長を有し、前記拡散符号のM分の1
(M:1以上の自然数)の遅延機能とタップ係数を乗算
する乗算機能と、各タップの出力信号を加算する加算機
能を有する直交化フィルタ部と、前記パイロット信号の
受信位相から伝送路における位相、振幅変動を推定し、
パイロット信号から推定された位相、振幅変動を内挿補
間することにより情報シンボルを補償する絶対位相推定
・位相補償部と、前記位相誤差補償部出力を複数シンボ
ル周期保持することによりタップ係数の更新タイミング
を調整するタイミング調整機能部と前記誤差ベクトルの
平均2乗誤差を最小にするように、前記直交化フィルタ
のタップ係数を求めるタップ係数制御部と、前記位相誤
差補償後の受信信号ベクトルと識別判定後の信号ベクト
ルとの誤差ベクトルを生成する誤差ベクトル生成部とを
有し、各パスのタイミング調整機能部の出力をRAKE
合成するRAKE合成部と、RAKE合成部出力を識別
・判定する識別判定部とから構成され、前記誤差ベクト
ル生成部は、複数の受信パスに対応して、前記タイミン
グ調整部出力の、各パスの位相誤差補償出力を各パスの
希望信号電力対干渉信号電力比で重み付け合成して識別
判定する識別判定部を有し、前記各パスの位相誤差補償
出力と、前記識別判定出力各パスの希望信号電力対干渉
信号電力比で重み付け乗算した出力から各パスの誤差ベ
クトルを生成することを特徴とする復調回路である。
【0018】請求項3記載の発明は、情報周期より高速
の速度の拡散符号で広帯域の信号に拡散して多重アクセ
ス伝送を行う符号分割多重アクセス(CDMA)伝送
で、周期的にパターン既知のパイロットシンボルが含ま
れる受信信号を復調する復調回路において、情報シンボ
ルNシンボル周期(N:1以上の自然数)相当のタップ
長を有し、前記拡散符号のM分の1(M:1以上の自然
数)の遅延機能とタップ係数を乗算する乗算機能と、各
タップの出力信号を加算する加算機能を有する直交化フ
ィルタ部と、前記パイロット信号の受信位相から伝送路
における位相、振幅変動を推定し、パイロット信号から
推定された位相、振幅変動を内挿補間することにより情
報シンボルを補償する絶対位相推定・位相補償部と、絶
対位相推定・位相補償部出力を識別・判定する識別判定
部と、複数周期のパイロット信号を平均化する平均化部
と、前記平均化部の出力と既知のパイロット信号から誤
差ベクトルを生成する誤差ベクトル生成部と、前記誤差
ベクトルの平均2乗誤差を最小にするように、前記直交
化フィルタのタップ係数を求めるタップ係数制御部とか
ら構成されることを特徴とする復調回路である。
【0019】請求項4記載の発明は、情報周期より高速
の速度の拡散符号で広帯域の信号に拡散して多重アクセ
ス伝送を行う符号分割多重アクセス(CDMA)伝送
で、周期的にパターン既知のパイロットシンボルが含ま
れる受信信号を復調する復調回路において、各パス毎
に、情報シンボルNシンボル周期(N:1以上の自然
数)相当のタップ長を有し、前記拡散符号のM分の1
(M:1以上の自然数)の遅延機能とタップ係数を乗算
する乗算機能と、各タップの出力信号を加算する加算機
能を有する直交化フィルタ部と、前記パイロット信号の
受信位相から伝送路における位相、振幅変動を推定し、
パイロット信号から推定された位相、振幅変動を内挿補
間することにより情報シンボルを補償する絶対位相推定
・位相補償部と、複数周期のパイロット信号を平均化す
る平均化部と、前記平均化部の出力と既知のパイロット
信号から誤差ベクトルを生成する誤差ベクトル生成部
と、前記誤差ベクトルの平均2乗誤差を最小にするよう
に、前記直交化フィルタのタップ係数を求めるタップ係
数制御部とを有し、各パスのタイミング調整機能部の出
力をRAKE合成するRAKE合成部と、前記RAKE
部出力を識別・判定する識別判定部とから構成され、前
記誤差ベクトル生成部は、複数の受信パスに対応して、
前記タイミング調整部出力の、各パスの位相誤差補償出
力を各パスの希望信号電力対干渉信号電力比で重み付け
合成して識別判定する識別判定部を有し、前記各パスの
位相誤差補償出力と、前記識別判定出力各パスの希望信
号電力対干渉信号電力比で重み付け乗算した出力から各
パスの誤差ベクトルを生成することを特徴とする復調回
路である。
【0020】
【作用】位相誤差補償部出力は、パイロットシンボル周
期で出力される。その出力は、タイミング調整機能部で
数シンボル周期保持する。この保持された位相補償の値
を用いることにより、誤差生成回路では、識別判定後の
信号ベクトルと識別判定前の信号ベクトルから、情報シ
ンボル毎に誤差ベクトルを生成することができる。生成
された誤差ベクトルはシンボル周期で順次、前記タップ
係数制御部へ入力される。タップ係数制御部では、シン
ボル周期で直交化フィルタのタップ係数の更新を行う。
【0021】この構成により、復調方式として高い効率
の絶対同期検波が適用でき、最適制御された復調回路を
構成することができる。
【0022】そして、タップ係数の値を、最適な値に早
く収束させることができるので、通話中に他のユーザの
発呼または終呼により干渉波の状態が変化しても、通話
品質が劣化する時間を短くすることができる。
【0023】また、パイロット信号平均化部では、直交
化フィルタの出力からパイロット信号のみを選択し、フ
ェージング周期に比べて長い時定数で平均化を行う。こ
れによりフェージングによる歪みが除去されている。誤
差ベクトル生成部では、前述の平均化部の出力と既知の
パイロット信号により、誤差ベクトルを生成する。生成
された誤差ベクトルにより直交化フィルタのタップ係数
を更新する。
【0024】この構成により、復調方式として高い効率
の絶対同期検波が適用でき、最適制御された復調回路を
構成することができる。
【0025】そして、パイロット信号のフェージングに
よる歪みを除去できるので、タップ係数の値をフェージ
ングの影響を受けない最適な値とすることができる。
【0026】また、これらの構成をマルチパスに対して
も適用することができる。
【0027】
【実施例】図面を用いて本発明の実施例について説明す
る。
【0028】[実施例1]図1は本発明の一実施例の構
成を示すブロック図である。図1において、101は受
信した拡散信号の入力端子、102は復調回路からの出
力信号を出力する判定識別データ出力端子、103は数
シンボル周期相当のタップ長を有しチップ周期Tc のm
(m:1以上の整数)倍の周期で動作する直交化フィル
タである。また、107は絶対位相推定・位相誤差補償
部で、直交化フィルタ103からの信号の位相変動推定
しており、パイロットシンボル周期で出力される。タイ
ミング調整機能部110において、タイミングを調整し
た後、判定識別部108で位相補償されたシンボル識別
判定して、絶対位相補償を行っている。109は誤差ベ
クトル演算部で、ここで誤差を演算する。112は複素
乗算器で、誤差ベクトルと推定位相とを複素乗算する。
111はタップ係数制御部で演算された誤差により適応
制御され、直交化フィルタ103の係数を求めている。
直交化フィルタ103は、遅延機能部104、タップ係
数乗算部105そしてタップ信号加算部106で構成さ
れている。
【0029】図1において、受信した周期的にパターン
既知のパイロットシンボルを含む入力拡散信号は、チッ
プ周期Tc のm分の1遅延するごとに引き出されたM個
(M:1以上の整数)のタップを有する直交化フィルタ
103に入力する。この直交化フィルタ103に入力し
た各タップの信号ベクトルは、タップ係数ベクトルCM
…C1 を乗算され、タップ信号加算部106で各タップ
からの信号が加算されて、逆拡散された信号として出力
する。つぎに、絶対位相推定・位相誤差補償部107に
おいて、送信パターン既知のパイロットシンボルを用い
て、伝送路の変動に起因する位相変動を求め、情報シン
ボル区間では各情報シンボルの位置に応じてこのパイロ
ットシンボル区間で求めた位相誤差を各情報差を各情報
シンボル毎に内挿補間して推定し、そうして得られた推
定位相誤差を用いて位相補償する。識別判定部108で
は、絶対位相推定・位相誤差補償部107で各シンボル
毎に位相変動を補償した信号を絶対位相で識別判定す
る。
【0030】誤差ベクトル演算部109では、パイロッ
トおよび情報シンボルについて、識別判定の前後の信号
の誤差を算出する。算出された誤差ベクトルは、複素乗
算器112で入力信号の位相と合せて、タップ係数制御
部111へと引き渡される。タップ係数制御部111で
は直交化フィルタ103のタップ係数ベクトルCM …C
1 を求める。具体的にはタップ係数制御部111で、M
MSE基準即ち、識別判定前の受信信号ベクトルと識別
判定後の信号ベクトルとの誤差ベクトルの平均2乗誤差
が最小になるようにタップ係数ベクトルを求める。この
求めたタップ係数ベクトルを、直交化フィルタ103に
入力する。
【0031】図1で用いているタップ係数の求める方法
は、伝送路の変動に起因する位相変動を補償したパイロ
ット信号、情報信号1シンボル毎に判定識別した後の出
力信号との誤差を検出し、LMS(最小2乗平均法)や
RLS(再帰型最小2乗法)等の平均化適応アルゴリズ
ムを用いたMMSE(平均2乗誤差最小)基準によるタ
ップ係数の求め方である。
【0032】図2を用いて、直交化フィルタのタップ係
数を求めるタイミングを説明する。
【0033】図2に示すように、誤差ベクトルの算出と
タップ係数の更新に1パイロット周期の遅延している。
このことにより、ブロック処理によって位相変動を補償
しつつ、シンボル毎にタップ係数を更新することができ
る。このため、パイロットシンボル毎にタップ係数を更
新する従来方法に比べ、タップ係数の最適値への収束を
高速化することができる。
【0034】図2からも分るように、タイミング調整機
能部110は、1パイロット周期以上誤差信号の生成を
遅らせるための遅延素子(その間情報を保持するバッフ
ァ)で構成することができる。
【0035】[実施例2]図3は、複数受信パスが存在
する場合における本発明の実施例の構成を示すブロック
図である。図3では、簡単のため受信パス数が2パスの
場合の例を示す。複数受信のパスの場合は、各パス毎に
最適制御された直交化フィルタが必要である。
【0036】図3において、301は拡散信号入力端
子、302は判定データ出力端子である。303は直交
化フィルタ1、307は絶対位相推定・位相誤差補償部
1、313は誤差ベクトル演算部1、そして315はタ
ップ係数制御部1であり、1つのパスに対応する最適制
御された直交化フィルタを構成している。これらは、図
1に示した直交化フィルタと同様の機能動作を行う。同
様の構成がもう1つのパスに対して存在している。各パ
スの出力は、RAKE合成部308に入力して合成され
識別判定部311で判定される。
【0037】受信側では、受信パス数推定を行い、パス
のプロファイルを求める。その結果、図3に示すように
受信パス数が2パスであった場合には、まず1つめの最
適制御された直交化フィルタは、この1パスの信号を希
望波信号として、自チャネルの信号の2パス目の信号は
他のユーザと同様に干渉信号と見做して直交化フィルタ
1のタップ係数を制御する。また、2つ目の最適制御さ
れた直交化フィルタ2は2パス目の信号を希望波信号と
し、自局の1パス目の信号は干渉信号と見做する。この
ように各パス毎に直交化フィルタのタップ係数ベクトル
を求める。図中τは1パス目の信号に対する2パス目の
信号に遅延である。各直交化フィルタの出力信号ベクト
ルは、パターン既知のパイロットシンボルの受信位相に
より、各情報シンボルはフェージングによる位相歪みに
起因する位相誤差を絶対位相推定・位相誤差補償部1お
よび2で内挿補間することにより位相誤差を推定し、得
られた位相誤差の複素共役を乗算することによりこれを
補償する。この2つの位相誤差補償された信号は、最大
比合成になるように各パスの希望信号電力対干渉信号電
力比(SIR)に応じて同相の重み付合成される。この
合成は通常の直接拡散通信でのRAKE合成と同様であ
る。このRAKE合成された信号は識別判定される。
【0038】2パスの場合には、各パスの絶対位相推定
・位相誤差補償部1,2で位相誤差補償された信号ベク
トルとRAKE合成後識別判定された信号ベクトルとの
誤差ベクトルの平均2乗誤差が最小になるように、タッ
プ係数制御部1,2で各パス毎にタップ係数ベクトルを
求める。この各パス毎の誤差ベクトルを算出するとき、
各パス毎の正しい誤差ベクトルを算出するために、31
2及び321のSIR重み係数乗算部1′,2′におい
てRAKE合成後の識別判定された信号ベクトルに、各
パスのSIRを積算する必要がある。
【0039】さらに3パス以上の遅延波が存在する場合
でもこの2パスの構成を拡張して適用することができ
る。
【0040】このように復調回路をマルチパスが存在す
る場合にも適用でき、RAKE合成部において各パスの
信頼度の重み付けを行って合成しているので、より信頼
度の高い直交化フィルタに対する係数を計算できる。
【0041】[実施例3]図4は本発明の他の実施例の
構成を示すブロック図である。図4において、401は
受信した拡散信号の入力端子、402は復調回路からの
出力信号を出力する判定識別データ出力端子、403は
数シンボル周期相当のタップ長を有しチップ周期Tc
m(m:1以上の整数)倍の周期で動作する直交化フィ
ルタ、407は内挿補間型絶対位相推定・位相誤差補償
部である。内挿補間型絶対位相推定・位相誤差補償部4
07は、直交化フィルタ403からの信号の位相差を補
償しており、パイロットフレーム同期検出部408と、
パイロット位相誤差推定部409、および絶対位相推定
・位相補償部410からなる。411は判定識別部で、
位相補償されたシンボルを絶対位相で識別判定してい
る。412はパイロット信号選択・平均部で、直交化フ
ィルタの出力からパイロット信号のみを選択し、長い時
定数で平均化を行うことにより、フェージング歪みを分
離/除去する。誤差ベクトル生成部414では、この平
均化部の出力と、既知パイロット信号生成部413で得
られたパイロット信号との誤差ベクトルを演算する。こ
の演算された誤差ベクトルは複素乗算器416で受信信
号と位相を合される。この誤差ベクトルを用いて、41
5のタップ係数制御部で適応制御して、直交化フィルタ
403の係数を求めている。直交化フィルタ403は、
遅延機能部404、タップ係数乗算部405そしてタッ
プ信号加算部406で構成されている。
【0042】なお、この図4で用いている内挿補間型絶
対位相推定・位相誤差補償部407は、図1における絶
対位相推定・位相補償部107と同じものである。
【0043】図4において、受信したパターン既知のパ
イロットシンボルを周期的に含む入力拡散信号は、チッ
プ周期Tc のm分の1(m:1以上の整数)遅延するご
とに引き出されたM個(M:拡散率の整数倍)のタップ
を有する直交化フィルタ403に入力する。この直交化
フィルタ403に入力した各タップの信号ベクトルは、
タップ係数ベクトルCM …C1 を乗算され、タップ信号
加算部406で各タップからの信号が加算されて、逆拡
散された信号として出力する。つぎに、内挿補間型絶対
位相推定・位相誤差補償部407において、送信パター
ン既知のパイロットシンボルを用いて、伝送路の変動に
起因する位相誤差を求める。情報シンボル区間では、各
情報シンボルの位置に応じてこのパイロットシンボル区
間で求めた位相誤差を各情報シンボル毎に内挿補間して
推定して、位相誤差を補償する。識別判定部411で
は、絶対位相推定・位相誤差補償部407で各シンボル
毎の位相誤差を補償した信号を絶対位相で識別判定す
る。
【0044】パイロット信号選択・平均化部412で
は、直交化フィルタの出力のうちパイロット信号部分の
みを選択し、これを長い時定数で平均することにより、
パイロットシンボルの歪みのうち、フェージングによる
もののみを分離/除去する。これは本来パイロット信号
における他局からの干渉成分が一定であるのに対し、フ
ェージングによる歪みは高速で変動していることによ
る。そのため、時定数を長くして平均することにより、
他局からの干渉成分は保存され、フェージング歪みのみ
分離/除去できる。
【0045】誤差ベクトル演算部414では、パイロッ
ト信号生成部413で生成されたパイロット信号と、平
均化によりフェージング歪みを分離/除去した信号との
誤差を算出する。算出された誤差ベクトルはタップ係数
制御部415へと引き出される。タップ係数制御部41
5では直交化フィルタ403のタップ係数ベクトルCM
…C1 を求める。具体的にはタップ係数制御部415
で、MMSE基準即ち、平均化されたパイロット信号ベ
クトルと自局で生成されたパイロット信号ベクトルとの
誤差ベクトルの平均2乗誤差が最小になるようにタップ
係数ベクトルを求める。この求めたタップ係数ベクトル
を、直交化フィルタ403に入力する。
【0046】図4において、LMS(最小2乗平均法)
やRLS(再帰型最小2乗法)等の平均化適応アルゴリ
ズムを用いたMMSE(平均2乗誤差最小)基準によっ
てタップ係数を求めている。
【0047】図5で、パイロットシンボル平均化の必要
性を説明する。パイロットシンボルは伝送路において、
フェージングによる位相、振幅変動おゆび他局干渉によ
って歪められる。この時、フェージングによる振幅変動
に対して他局干渉はほぼ一定である。これを用いて、長
い時定数を用いて複数シンボルに渡って平均することに
より、フェージング歪みは分離/除去することができ
る。フェージング歪みを除去すると、他局干渉のみがパ
イロットシンボルを歪ませることになる。
【0048】図6で直交化フィルタのタップ係数を求め
るタイミングを説明する。
【0049】図6において、複数の周期に渡り、パイロ
ットシンボルを平均化している様子を示している。伝送
路の変動に起因する位相誤差を補償したパイロット信号
を、図4におけるパイロット信号選択・平均化部412
において複数シンボル平均化することにより、フェージ
ングによる振幅変動と干渉による振幅歪みとを分離す
る。パイロット信号選択・平均化部412からは、フェ
ージングによる振幅及び位相歪みが吸収され、干渉によ
る歪みのみが残留したパイロットシンボルが出力され
る。局発の既知パイロットシンボルとの誤差ベクトルを
生成し、タップ係数制御部では誤差ベクトルを最小にす
るようにパイロットシンボル周期でタップ係数の更新を
行う。
【0050】図6で説明したパイロット信号選択・平均
化部の具体的な構成を図7に示す。
【0051】スイッチ702はパイロットシンボルの周
期で開閉して、パイロットシンボルをバッファ703に
入力する。バッファ703に入力されたパイロットシン
ボルは加算器704で全て加算され、除算部705で割
ることにより平均を求める。
【0052】[実施例4]図8は、マルチパスが存在す
る場合における本発明の他の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。図8では、簡単のため2パスの場合の例を
示す。マルチパスの場合は各パス毎に最適制御された直
交化フィルタが必要である。
【0053】図8において801は拡散信号入力端子、
802は判定データ出力端子である。803は直交化フ
ィルタ1、807は絶対位相推定・位相誤差補償部1、
812はパイロット信号選択・平均部1、813は既知
パイロット信号生成部である。814は誤差ベクトル演
算部1で、既知パイロット信号に対する各パスの合成重
み積算機能部と、減算機能部とからなる。そして、81
5はタップ係数制御部1であり、これらで1つのパスに
対応する最適制御された直交化フィルタを構成してい
る。これらは、図4に示した直交化フィルタと同様の機
能動作を行う。同様の構成がもう1つのパスに対して存
在している。各パスの出力は、RAKE合成部808に
入力して合成され、識別判定部811で判定される。
【0054】受信側では、受信パス数の推定を行い、パ
スのプロファイルを求める。その結果、図8に示すよう
に2パスであった場合には、まず1つめの最適制御され
た直交化フィルタはこの1パスの信号を希望波信号とし
て、自チャネルの信号の2パス目の信号は他のユーザと
同様に干渉信号と見做して直交化フィルタ1のタップ係
数を制御する。また2つ目の最適制御された直交化フィ
ルタ2は、2パス目の信号を希望波信号とし、自局の1
パス目の信号は干渉信号と見做する。このように各パス
毎に直交化フィルタのタップ係数ベクトルを求める。図
中τは1パス目の信号に対する2パス目の信号の遅延で
ある。各直交化フィルタの出力信号ベクトルは、絶対位
相推定・位相誤差補償部1および2において、パターン
既知のパイロットシンボルの受信位相を内挿補間され
る。そして、各情報シンボルにおけるフェージングによ
る位相歪みに起因する位相誤差を推定し、これにより絶
対位相を補償される。この2つの位相誤差補償された信
号は、最大比合成になるように各パスの希望信号電力対
干渉信号電力比に応じて同相の重み付合成される。この
合成は、通常の直接拡散通信でのRAKE合成と同様で
ある。このRAKE合成された信号が識別判定される。
【0055】2パスの場合には、各パスの絶対位相推定
・位相誤差補償部1,2で位相誤差補償され、パイロッ
ト信号選択・平均化部1,2においてフェージング歪み
の吸収された信号ベクトルと局発の既知パイロットシン
ボルに各パスの重み付け乗算したベクトルとの誤差ベク
トルの平均2乗誤差が最小になるように、タップ係数制
御部1,2で各パス毎にタップ係数ベクトルを求める。
【0056】さらに3パス以上の遅延波が存在する場合
でもこの2パスの構成を拡張して適用することができ
る。
【0057】このように復調回路を、受信パスが複数存
在する場合にも適用でき、RAKE合成で、各パスの信
頼度の重み付けを行って合成しているので、より信頼度
の高い直交化フィルタに対する係数を計算できる。
【0058】
【発明の効果】以上本発明では情報周期より高速な拡散
符号で広帯域の信号に拡散して多重アクセス伝送を行う
符号分割多重アクセス(CDMA)伝送で、パターン既
知のパイロット信号が情報信号の間に周期的に挿入され
ているフレーム構成を有する信号を受信して復調する復
調回路において、自局信号に対して他局の干渉を最小に
する直交化フィルタのタップ係数を、最適な値にするま
での時間が短縮された復調回路を構成することができ
る。
【0059】また、本発明では、情報周期より高速な拡
散符号で広帯域の信号に拡散して多重アクセス伝送を行
う符号分割多重アクセス(CDMA)伝送で、パターン
既知のパイロット信号が情報信号の間に周期的に挿入さ
れているフレーム構成を有する信号を受信して復調する
復調回路において、自局信号に対して他局の干渉を最小
にする直交化フィルタのタップ係数を、伝送路の位相、
振動変動によらず最適な値にすることができる復調回路
を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の復調回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】直交化フィルタのタップ係数ベクトルを求める
タイミングを説明する図である。
【図3】マルチパスがある場合の本発明の復調回路の構
成を示すブロック図である。
【図4】本発明の他の復調回路の構成を示すブロック図
である。
【図5】パイロットシンボルの平均化を説明する図であ
る。
【図6】直交化フィルタのタップ係数ベクトルを求める
タイミングを説明する図である。
【図7】パイロット信号選択・平均化部のブロック図で
ある。
【図8】マルチパスがある場合の本発明の他の復調回路
の構成を示すブロック図である。
【図9】従来の遅延検波を用いる復調回路の構成を示す
ブロック図である。
【図10】パイロットシンボルを含む信号フレームを説
明する図である。
【図11】パイロットシンボルを用いて位相補償をする
ことを説明する図である。
【図12】パイロットシンボルを用いる復調回路の構成
を示すブロック図である。
【図13】絶対位相推定・位相補償部のブロック図であ
る。
【符号の説明】
101 拡散信号入力端子 102 判定識別信号出力端子 103 直交化フィルタ 104 遅延機能部 105 タップ係数乗算部 106 タップ信号加算部 107 絶対位相推定・位相誤差補償部 108 識別判定部 109 誤差ベクトル演算部 110 タイミング調整機能部 111 タップ係数制御部 301 拡散信号入力端子 302 判定データ出力端子 303 直交化フィルタ1 304 遅延機能部1 305 タップ係数乗算部1 306 タップ信号加算部1 307 絶対位相推定・位相誤差補償部1 308 RAKE合成部 309 SIR重み係数乗算部 310 各パス信号加算部 311 識別判定部 312 SIR重み係数乗算部1′ 313 誤差ベクトル演算部1 314 タイミング調整機能部1 315 タップ係数制御部1 316 直交化フィルタ2 317 遅延機能部2 318 タップ係数乗算部2 319 タップ信号加算部2 320 絶対位相推定・位相誤差補償部2 321 SIR重み係数乗算部2′ 322 誤差ベクトル演算部2 323 タイミング調整機能部2 324 タップ係数制御部2 401 拡散信号入力端子 402 判定識別信号出力端子 403 直交化フィルタ 404 遅延機能部 405 タップ係数乗算部 406 タップ信号加算部 407 内挿補間型絶対位相推定・位相誤差補償部 408 パイロットフレーム同期検出部 409 パイロット位相推定部 410 絶対位相推定・位相補償部 411 判定識別部 412 パイロット信号選択・平均化部 413 既知パイロット信号生成部 414 誤差ベクトル生成部 415 タップ係数制御部 801 拡散信号入力端子 802 判定データ出力端子 803 直交化フィルタ1 804 遅延機能部1 805 タップ係数乗算部1 806 タップ信号加算部1 807 絶対位相推定・位相誤差補償部1 808 RAKE合成部 809 SIR重み係数乗算部 810 各パス信号加算部 811 識別判定部 812 パイロット信号選択・平均化部1 813 既知パイロット信号生成部 814 誤差ベクトル演算部1 815 タップ係数制御部1 816 直交化フィルタ2 817 遅延機能部2 818 タップ係数乗算部2 819 タップ信号加算部2 820 絶対位相推定・位相誤差補償部2 821 パイロット信号選択・平均化部1 822 誤差ベクトル演算部2 823 タップ係数制御部2 901 拡散信号入力端子 902 判定識別信号出力端子 903 直交化フィルタ 904 遅延機能部 905 タップ係数乗算部 906 タップ信号加熱部 907 遅延検波部 908 遅延素子 909 振幅規格化部 910 複素乗算部 911 識別判定部 912 誤差ベクトル演算部 913 誤差ベクトルを線形量に変換する機能 914 タップ係数制御部 1201 拡散信号入力端子 1202 判定識別信号出力端子 1203 直交化フィルタ 1204 遅延機能部 1205 タップ信号遅延部 1206 タップ信号加算部 1207 絶対位相推定・位相誤差補償部 1208 識別判定部 1209 誤差ベクトル演算部 1210 タップ係数制御部 1302 パイロット同期検出部 1303 位相変動補償部 1304 パイロット部伝送路変動推定部 1305 既知パイロット信号生成部 1306 情報シンボル伝送路推定部 1307 情報シンボル位相受動推定部(振幅規格化)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報周期より高速の速度の拡散符号で広
    帯域の信号に拡散して多重アクセス伝送を行う符号分割
    多重アクセス(CDMA)伝送で、周期的にパターン既
    知のパイロットシンボルが含まれる受信信号を復調する
    復調回路において、 情報シンボルNシンボル周期(N:1以上の自然数)相
    当のタップ長を有し、前記拡散符号のM分の1(M:1
    以上の自然数)の遅延機能とタップ係数を乗算する乗算
    機能と、各タップの出力信号を加算する加算機能を有す
    る直交化フィルタ部と、 前記パイロット信号の受信位相から伝送路における位
    相、振幅変動を推定し、パイロット信号から推定された
    位相、振幅変動を内挿補間することにより情報シンボル
    を補償する絶対位相推定・位相補償部と、 前記位相誤差補償部出力を複数シンボル周期保持するこ
    とによりタップ係数の更新タイミングを調整するタイミ
    ング調整機能部と、 タイミング調整部出力を識別・判定する識別判定部と、 前記位相誤差補償後の受信信号ベクトルと識別判定後の
    信号ベクトルとの誤差ベクトルを生成する誤差ベクトル
    生成部と、 前記誤差ベクトルの平均2乗誤差を最小にするように、
    前記直交化フィルタのタップ係数を求めるタップ係数制
    御部とから構成されることを特徴とする復調回路。
  2. 【請求項2】 情報周期より高速の速度の拡散符号で広
    帯域の信号に拡散して多重アクセス伝送を行う符号分割
    多重アクセス(CDMA)伝送で、周期的にパターン既
    知のパイロットシンボルが含まれる受信信号を復調する
    復調回路において、 各パス毎に、 情報シンボルNシンボル周期(N:1以上の自然数)相
    当のタップ長を有し、前記拡散符号のM分の1(M:1
    以上の自然数)の遅延機能とタップ係数を乗算する乗算
    機能と、各タップの出力信号を加算する加算機能を有す
    る直交化フィルタ部と、 前記パイロット信号の受信位相から伝送路における位
    相、振幅変動を推定し、パイロット信号から推定された
    位相、振幅変動を内挿補間することにより情報シンボル
    を補償する絶対位相推定・位相補償部と、 前記位相誤差補償部出力を複数シンボル周期保持するこ
    とによりタップ係数の更新タイミングを調整するタイミ
    ング調整機能部と前記誤差ベクトルの平均2乗誤差を最
    小にするように、前記直交化フィルタのタップ係数を求
    めるタップ係数制御部と、 前記位相誤差補償後の受信信号ベクトルと識別判定後の
    信号ベクトルとの誤差ベクトルを生成する誤差ベクトル
    生成部とを有し、 各パスのタイミング調整機能部の出力をRAKE合成す
    るRAKE合成部と、 RAKE合成部出力を識別・判定する識別判定部とから
    構成され、 前記誤差ベクトル生成部は、複数の受信パスに対応し
    て、前記タイミング調整部出力の、各パスの位相誤差補
    償出力を各パスの希望信号電力対干渉信号電力比で重み
    付け合成して識別判定する識別判定部を有し、 前記各パスの位相誤差補償出力と、前記識別判定出力各
    パスの希望信号電力対干渉信号電力比で重み付け乗算し
    た出力から各パスの誤差ベクトルを生成することを特徴
    とする復調回路。
  3. 【請求項3】 情報周期より高速の速度の拡散符号で広
    帯域の信号に拡散して多重アクセス伝送を行う符号分割
    多重アクセス(CDMA)伝送で、周期的にパターン既
    知のパイロットシンボルが含まれる受信信号を復調する
    復調回路において、 情報シンボルNシンボル周期(N:1以上の自然数)相
    当のタップ長を有し、前記拡散符号のM分の1(M:1
    以上の自然数)の遅延機能とタップ係数を乗算する乗算
    機能と、各タップの出力信号を加算する加算機能を有す
    る直交化フィルタ部と、 前記パイロット信号の受信位相から伝送路における位
    相、振幅変動を推定し、パイロット信号から推定された
    位相、振幅変動を内挿補間することにより情報シンボル
    を補償する絶対位相推定・位相補償部と、 絶対位相推定・位相補償部出力を識別・判定する識別判
    定部と、 複数周期のパイロット信号を平均化する平均化部と、 前記平均化部の出力と既知のパイロット信号から誤差ベ
    クトルを生成する誤差ベクトル生成部と、 前記誤差ベクトルの平均2乗誤差を最小にするように、
    前記直交化フィルタのタップ係数を求めるタップ係数制
    御部とから構成されることを特徴とする復調回路。
  4. 【請求項4】 情報周期より高速の速度の拡散符号で広
    帯域の信号に拡散して多重アクセス伝送を行う符号分割
    多重アクセス(CDMA)伝送で、周期的にパターン既
    知のパイロットシンボルが含まれる受信信号を復調する
    復調回路において、 各パス毎に、 情報シンボルNシンボル周期(N:1以上の自然数)相
    当のタップ長を有し、前記拡散符号のM分の1(M:1
    以上の自然数)の遅延機能とタップ係数を乗算する乗算
    機能と、各タップの出力信号を加算する加算機能を有す
    る直交化フィルタ部と、 前記パイロット信号の受信位相から伝送路における位
    相、振幅変動を推定し、パイロット信号から推定された
    位相、振幅変動を内挿補間することにより情報シンボル
    を補償する絶対位相推定・位相補償部と、 複数周期のパイロット信号を平均化する平均化部と、 前記平均化部の出力と既知のパイロット信号から誤差ベ
    クトルを生成する誤差ベクトル生成部と、 前記誤差ベクトルの平均2乗誤差を最小にするように、
    前記直交化フィルタのタップ係数を求めるタップ係数制
    御部とを有し、 各パスのタイミング調整機能部の出力をRAKE合成す
    るRAKE合成部と、 前記RAKE部出力を識別・判定する識別判定部とから
    構成され、 前記誤差ベクトル生成部は、複数の受信パスに対応し
    て、前記タイミング調整部出力の、各パスの位相誤差補
    償出力を各パスの希望信号電力対干渉信号電力比で重み
    付け合成して識別判定する識別判定部を有し、 前記各パスの位相誤差補償出力と、前記識別判定出力各
    パスの希望信号電力対干渉信号電力比で重み付け乗算し
    た出力から各パスの誤差ベクトルを生成することを特徴
    とする復調回路。
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