JP3967452B2 - スペクトラム拡散無線伝送受信装置 - Google Patents

スペクトラム拡散無線伝送受信装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディジタルセルラ移動通信などに利用されるスペクトラム拡散無線伝送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話などのディジタル移動体通信における伝送方式のーつとして、スペクトラム拡散 (Spread Spectrum)通信方式が用いられている。このスペクトラム拡散通信方式の代表的な一つであるCDMA (Code Division Multiple Access )方式では、直交する符号系列により送信データをスペクトラム拡散変調して送信し、受信側ではスペクトラム拡散変調に用いたものと同一の符号系列によって逆拡散することにより、元のデータを取り出す。この方式はユーザ毎に異なる符号系列を与えることにより、符号領域での多重化を行うことができ、耐干渉性にも優れているという利点を持つ。
【0003】
このようなスペクトラム拡散通信方式、特にCDMA方式で使用される受信装置として、図6に示すようなRAKE受信機を用いた構成が知られている。この受信装置では、アンテナ41で受信された信号はRF受信回路42で増幅および周波数変換等の操作が行われ、さらにA/D変換器43でディジタル信号に変換された後、RAKE受信機44に入力される。
【0004】
RAKE受信機44においては、まず相関演算部45により既知の符号系列との相関処理を行って、時間軸上での最大相関を与える時刻を複数個推定し、これらの各最大相関時刻において受信信号に対し逆拡散処理(受信信号と既知の符号系列との相互相関処理)を逆拡散処理部46により行う。次に、合成部47によりそれぞれの逆拡散処理部46の出力信号を同相となるように時間補正を施してから合成し、復調信号を出力する。
【0005】
RAKE受信機44での上述した処理によって、アンテナ41で受信される遅延時間の異なる複数の遅延波(マルチパス波)を合成することが可能となり、復調信号のSNR(信号対雑音比)を向上させることができる。このRAKE受信機44から出力される復調信号は復号器48によって復号され、マルチパルス波が存在する場合でも、元のデータが正しく再生される。従って、RAKE受信機はマルチパス波が多く存在する移動通信用の受信機として非常に有効である。
【0006】
この従来のRAKE受信機を用いたスペクトラム拡散無線伝送受信装置は、遅延時間の異なる複数のマルチパス波の合成には有効であるが、到来波の偏波の変化には対応できないことが欠点である。すなわち、実際の移動通信の電波伝搬環境では、端末を持つユーザの使い方や、電波伝搬経路での反射、回折現象によって、送信した信号の偏波が時々刻々と変化してゆくのが一般的であり、受信装置に到来する複数のマルチパス波の主偏波成分が異なっていることが多い。図6のスペクトラム拡散無線伝送受信装置は、基本的にある一つの偏波成分しか受信できないため、このような主偏波成分の異なる複数のマルチパルス波を合成することはできず、従ってRAKE受信機の使用による復調信号のSNR向上の効果は期待できない。
【0007】
この問題に対して、偏波ダイバーシチによる改善方法が従来から用いられているが、偏波ダイバーシチの方式として各偏波成分を取り込んで合成する合成ダイバーシチを採用すると、各々の偏波成分に対応したRAKE受信機をそれぞれ含む複数の受信系を用意する必要があり、受信装置の構成が非常に複雑なものとなってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のRAKE受信機を用いたスペクトラム拡散無線伝送受信装置は、到来波の偏波の時々刻々の変化に対応できず、主偏波成分の異なる複数のマルチパルス波を合成することができないという問題点があり、またこの問題解決のために合成ダイバーシチによる偏波ダイバーシチを用いると、複数の偏波成分に対応した複数のRAKE受信機を用意しなければならず、装置が複雑かつ高価なものとなってしまうという問題点があった。
【0009】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、遅延時間および偏波成分が異なる複数の電波を受信した場合においても、全ての受信信号を合成することによるSNRの向上を簡単な受信機構成により実現できるスペクトラム拡散無線伝送受信装置を提供することを目的とする。
【0010】
【発明を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係るスペクトラム拡散無線伝送受信装置は、複数の異なる偏波成分を受信するアンテナを含む複数の受信ブランチと、これら複数の受信ブランチからの受信信号を入力して復調信号を出力するRAKE受信機とを備えたことを特徴とする。
【0011】
このように複数の異なる偏波成分を受信し、それらをRAKE受信機において合成することができるため、遅延時間のみならず偏波も異なるような複数のマルチパルス波が到来する場合でも、それらのマルチパルス波を合成することが可能であり、RAKE受信機の使用によるSNR向上効果が得られる。
【0012】
RAKE受信機は具体的には、複数の受信ブランチからの受信信号について、それぞれ既知の符号系列との相関演算を行って時間軸上での最大相関を与える時刻を複数個ずつ推定する複数の相関演算手段と、これら複数の相関演算手段によりそれぞれ複数個ずつ推定された時刻において受信信号の逆拡散処理を行う複数の逆拡散処理手段と、複数の受信ブランチからの受信信号に対して共通に設けられ、複数の逆拡散処理手段からの出力信号を互いに同相となるように時間補正を行った後に合成して復調信号を出力する合成手段とにより構成される。
【0013】
このような構成により一つのRAKE受信機を全ての受信ブランチに共通に用いることができ、偏波ダイバーシチを行う場合のようにRAKE受信機をそれぞれ含む複数の受信系を容易する必要がないため、受信装置全体の構成が大幅に簡単化される。
【0014】
また、複数の受信ブランチからの受信信号に対して相対的に遅延時間を与えるための遅延手段を設けてもよい。このようにすると、各受信ブランチが受信する偏波成分の遅延プロファイルがほぼ同じでも、大きな遅延時間差を持たせることによって、RAKE受信機で高精度の遅延時間推定を行う必要がなくなるため、RAKE受信機の処理が容易となる。
【0018】
本発明における複数の異なる偏波成分を受信するアンテナは、各偏波毎に独立に設けてもよいが、例えば矩形のパッチアンテナを用い、物理的に一つのアンテナによって、互いに直交する二つの直線偏波成分、あるいは互いに直交する二つの円偏波成分を受信して個別に出力するようにすることもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係るスペクトラム拡散無線伝送受信装置の構成例を示す。このスペクトラム拡散無線伝送受信装置は、例えば携帯電話などに用いられるディジタルセルラ移動通信のような移動通信システムにおける基地局または移動端末に設置されるものであり、大きく分けて二つのアンテナ11,12と、アンテナ11,12にそれぞれ接続されたRF受信回路13,14と、RF受信回路13,14からの受信信号をディジタル信号に変換するためのA/D変換器15,16と、A/D変換器15,16の出力信号を入力とするRAKE受信機17および復号器23から構成される。
【0020】
ここで、アンテナ11,12は基地局や移動端末への到来電波について、それぞれ異なる偏波成分を受信する機能を有しており、例えばアンテナ11は垂直偏波、アンテナ12は水平偏波をそれぞれ受信するものとする。なお、これらのアンテナ11,12は個別に構成してもよいが、後述するように一体に構成することも可能である。
【0021】
こうしてアンテナ11,12により受信された各偏波成分の受信信号は、RF受信回路13,14にそれぞれ入力される。RF受信回路13,14では、低雑音増幅器(LNA)による受信信号の増幅、帯域通過フィルタ(BFN)などによる所望周波数成分の選択、さらに周波数変換器による電波(RF)周波数帯から中間(IF)周波数帯もしくはベースバンド(BB)への周波数変換などが行われる。
【0022】
このように本実施形態では、アンテナ11,12とこれらに接続されたRF受信回路13,14によって二つの受信ブランチが構成される。これら二つの受信ブランチからの受信信号、すなわちRF受信回路13,14から出力されるIF帯またはBB帯での受信信号は、A/D変換器15,16によってそれぞれディジタル信号に変換された後、RAKE受信機17へ入力される。
【0023】
RAKE受信機17は公知の構成であり、以下のようにして相関演算と逆拡散処理および合成処理を行う。
すなわち、まずA/D変換器15,16によりディジタル化された各受信ブランチからの受信信号について、相関演算部18,19により拡散符号と呼ばれる既知の符号系列との相関演算が行われ、時間軸上での最大相関を与える時刻が各受信信号毎に複数個推定される。
【0024】
そして、これら複数の最大相関時刻において各受信ブランチからの受信信号毎に、受信信号の逆拡散(受信信号と拡散符号との相互相関)処理が逆拡散処理部20,21によって行われる。逆拡散処理部20,21はそれぞれ時間軸上で合成する遅延波の数だけ設けられる。
【0025】
最後に、合成部22によって各逆拡散処理部20,21のそれぞれの出力信号が同相となるように時間補正を施された後に合成される。この場合、各受信ブランチからの受信信号に対応する遅延波が全て同一の合成部22で合成されることになる。この合成部22からの出力信号がRAKE受信機17の出力であり、この出力信号は復号器23に入力されて復号され、元のデータが再生される。
【0026】
このように構成された本実施形態のスペクトラム拡散無線伝送受信装置では、異なる二つの偏波成分、例えば水平偏波成分と垂直偏波成分をそれぞれアンテナ11,12で受信し、アンテナ11,12を含む各受信ブランチからの受信信号をRAKE受信機17に入力する構成とすることにより、到来電波の偏波、遅延時間に関係なく、基地局または端末へ到来する所望波成分を全てピックアップしてそれらをRAKE受信機17において合成部22での遅延時間補正により同相にして合成することができる。このため、マルチパス環境下で信号成分を最大化することができ、復調信号のSNRを向上させることができる。また、所望波成分に対して妨害となる干渉波対策としても有効である。
【0027】
また、結果的に唯一のRAKE受信機17による構成により、このような効果が得られる点も低コスト化や信号処理の簡単化の面で有効である。
さらに、本実施形態ではRAKE受信機17において偏波成分毎に設けられた複数の受信ブランチからの受信信号についてそれぞれ逆拡散処理を行い、合成部22での遅延時間補正による合成処理は共通に行うことにより、RAKE受信機自体はただーつで済ませることができ、受信装置の構成および処理手順を簡単化できるという利点もある。
【0028】
次に、本発明に用いられるアンテナの具体的な実施形態を示す。
上記の説明では、異なる偏波成分を受信する複数のアンテナとして、垂直偏波成分を受信するアンテナ11と水平偏波成分を受信するアンテナ12を用いるとしたが、アンテナ11,12が受信する偏波成分は直線偏波でも円偏波でもどちらでもかまわなし、アンテナ方式も特に問わない。また、アンテナの数も2個に限らず、3個以上あってもかまわない。しかし、最小の個数のアンテナで本発明の効果を得るためには、物理的にはただ一つのアンテナを用いて、そのアンテナで互いに直交する二つの偏波成分を受信できるものが望ましい。以下に、その具体的な構成例を示す。
【0029】
図2に、直交する二つの直線偏波成分を受信する機能を持つ直線偏波共用アンテナの構成例を示す。
この直線偏波共用アンテナは、誘電体基板101の裏面に接地導体膜102を設け、表面に銅膜のエッチング加工等により形成された矩形形状のパッチアンテナ103(マイクロストリップアンテナともいう)およびマイクロストリップ線路104,105を設けて構成される。パッチアンテナ103の給電点の選択の仕方により、直交する二つの直線偏波、すなわち水平偏波(H偏波)と垂直偏波(V偏波)の受信ができる。パッチアンテナ103の二つの給電点からのH偏波出力およびV偏波出力は、マイクロストリップ線路104,105をそれぞれ介して出力ポートに取り出され、例えば図1中のRF受信回路13,14に接続される。
【0030】
このような直線偏波共用のアンテナを用いることにより、受信装置全体の大きさを小さくすることができるため携帯性が向上し、低コスト化を図る上でも有利である。また、直交するただ二つの直線偏波を受信することにより、受信する電波の偏波の向きがいかなる方向になっている場合にも、受信信号電力を全て取り込むことが可能であり、受信効率を高くすることができる。このようなアンテナは、マルチパス波が多数存在する移動通信への応用として有効である。
【0031】
図3には、直交する二つの円偏波成分を受信する機能を持つ円偏波共用アンテナの構成例を示す。
誘電体基板101の裏面に接地導体膜102を設け、基板101の表面に銅膜のエッチング加工等により形成されたパッチアンテナ103およびマイクロストリップ線路104,105を設けた点は図2に示した直線偏波共用アンテナと同様であるが、本実施形態のアンテナはパッチアンテナ103の直交する二つの直線偏波に対応する給電点に90°の位相差を付与して励振を行うことにより、円偏波アンテナとして動作するように構成されている。
【0032】
パッチアンテナ103の二つの給電点に対する90°の励振位相差の付け方、すなわち+90°とするか、−90°とするかにより、受信する偏波成分が右旋円偏波か左旋円偏波かを制御できる。図3の例ではハイブリッド回路(ハイブリッドカプラ)106を用いることにより、その出力ポートで右旋、左旋の両方の円偏波成分を同時に出力することが可能となっている。ハイブリッド回路106の二つの出力ポートから取り出される右旋円偏波出力および左旋円偏波出力は、例えば図1中のRF受信回路13,14に接続される。
【0033】
このような円偏波共用アンテナを用いることにより、図2の直線偏波共用アンテナを用いた場合と同様に、受信装置全体の大きさを小さくすることができるため携帯性が向上し、低コスト化を図る上でも有利となり、また直交するただ二つの円偏波を受信することにより、受信する電波の偏波の向きがいかなる方向になっている場合にも、受信電力を全て取り込むことが可能であり、受信効率が向上するので、マルチパス波が多数存在する移動通信への応用として有効である。
【0034】
さらに、本発明において図2および図3に示したような偏波共用アンテナを用いるもう一つの利点として、移動無線通信システムで用いられる偏波に対する柔軟性が挙げられる。例えば、我が国の移動電話では直線偏波(特にV偏波)を用い、衛星移動通信系では円偏波を用いることが多いが、その使用する偏波に関係なく、受信用アンテナとしては図2、図3のいずれも利用できる。逆の見方をすれば、使用する偏波の違う複数の通信システムに対して共通に利用できるスペクトラム拡散無線伝送受信装置を実現することが可能となる。
【0035】
(第2の実施形態)
図4に、本発明の第2の実施形態に係るスペクトラム拡散無線伝送受信装置の構成を示す。図1と共通の部分に同一符号を付して説明すると、本実施形態と第1の実施形態との相違は、二つのアンテナ11,12とRF受信回路13,14で構成される二つの受信ブランチからの受信信号に対して相対的に遅延時間を与えるための手段として、アンテナ11とRF受信回路13の間に遅延線路24を挿入した点である。なお、遅延線路24の代わりに電気長が大きく回るフィルタ等で代用することもできる。
【0036】
この遅延線路24を設けたことによる利点は、RAKE受信機17において逆拡散処理における遅延時間の精度を下げても、有効な信号合成効果が得られることである。以下、その根拠について述べる。
一般的に、アンテナ11,12に入射する電波の偏波は完全に一致はせず、その中間的な成分となる。その場合、アンテナ11,12で受信される偏波成分の遅延プロファイルはほぼ同一であり、その遅延時間差は両偏波成分のベクトル差による位相量にして高々360°以内の値に対応する微小な値である。従って、二つの受信ブランチからの受信信号について、RAKE受信機17においてそのまま逆拡散処理を行い、時間補正して合成しようとする場合には、両受信ブランチの遅延時間差に対応する高精度な遅延時間推定が必要となるために、積分時間(回数)を多くして複雑な逆拡散処理を行うことが要求される。
【0037】
これに対し、本実施形態のように二つの受信ブランチのいずれか一方に遅延線路24を挿入すると、これらの受信ブランチからの受信信号の遅延プロファイルが全く異なったものとなるため、RAKE受信機17において高精度な遅延時間推定を行わなくとも、良好な信号合成が可能となる。
なお、本実施形態では遅延線路24を用いたが、電気長が大きく回るフィルタ等で代用することもできる。また、二つの受信ブランチの受信信号に相対的に遅延時間差を与えればよいので、遅延手段はいずれに挿入してもよく、場合によっては両方の受信ブランチに遅延時間の異なる遅延手段を挿入してもよい。
【0038】
(第3の実施形態)
図5に、本発明の第3の実施形態に係るスペクトラム拡散無線伝送受信装置の構成を示す。図4と共通の部分に同一符号を付して説明すると、本実施形態はアンテナ11,12による二つの受信ブランチのいずれか一方に遅延線路24を設けるとともに、アナログ信号領域、例えばRF帯で二つの受信ブランチからの受信信号を合成器26により合成し、RF受信回路以降を二つの受信ブランチで共通に用いる点が特徴であり、その他は第2の実施形態と同様である。
【0039】
すなわち、合成器26からの合成された受信信号は、A/D変換器27でディジタル信号に変換された後、RAKE受信機28に入力される。RAKE受信機28では、相関演算部29と逆換算処理部30および合成部31により先と同様の処理が行われる。
【0040】
本実施形態によれば、アナログ信号領域で二つの受信ブランチの受信信号を合成し、RF受信回路およびRAKE受信機を共通に用いることにより、受信装置の構成が簡単化される。従って、特に増幅器などの高価な構成部品の数を少なくすることができ、装置全体の低コスト化に対する効果が大きい。
【0041】
なお、このような合成器26で二つの受信ブランチの受信信号を合成する場合には、遅延線路24のような両受信ブランチの受信信号に相対的に遅延時間差を与えるための遅延手段を合成器26の前に設けることが必須である。このような遅延手段がなく、二つの受信ブランチの受信信号を単純に合成すると、二つの偏波成分が同相で合成される結果、複数の異なる偏波成分を受信する効果がなくなってしまうからである。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば複数の異なる偏波成分を受信できるアンテナを含む複数の受信ブランチを設けたことにより、到来電波の偏波、遅延時間に関係なく、基地局または端末へ到来する電波の所望波成分を全てピックアップし、RAKE受信機においてそれらを同相で合成することができる。
【0043】
このため、遅延時間のみならず偏波も異なっているような複数のマルチパスが存在する通信環境下でも、信号成分を最大化することができ、SNRを向上させる効果が期待できる。また、この構成は所望波成分に対して妨害となる干渉波対策としても有効である。
【0044】
さらに、本発明では偏波ダイバーシチを用いる方式と異なり、結果的にただ一つのRAKE受信機を用いた構成によって上述の効果が得られる点も、低コスト化や信号処理の簡単化の面で有効である。
【0045】
従って、本発明のスペクトラム拡散無線伝送受信装置は、ディジタル移動通信用において端末や基地局に用いられる受信装置として非常に利用価値が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るスペクトラム拡散無線伝送受信装置の構成を示す図
【図2】本発明の実施形態に係る直線偏波共用アンテナの構成を示す図
【図3】本発明の実施形態に係る円偏波共用アンテナの構成を示す図
【図4】本発明の第2の実施形態に係るスペクトラム拡散無線伝送受信装置の構成を示す図
【図5】本発明の第3の実施形態に係るスペクトラム拡散無線伝送受信装置の構成を示す図
【図6】従来方式によるスペクトラム拡散無線伝送受信装置の構成を示す図
【符号の説明】
11,12…アンテナ
13,14,26…RF受信回路
15,16,27…A/D変換器
17,28…RAKE受信機
18,19,29…相関演算部
20,21,30…逆拡散処理部
22,31…合成部
23…復号器
24…遅延線路
25…合成器
101…誘電体基板
102…接地導体膜
103…パッチアンテナ
104,105…マイクロストリップ線路
106…ハイブリッド回路

Claims (3)

  1. 複数の異なる偏波成分を受信して複数の受信信号を出力する、アンテナを含む複数の受信ブランチと、
    前記受信信号の遅延プロファイルを異ならせるために、前記受信信号に対して相対的に遅延時間を与える遅延手段と、
    前記相対的に遅延時間が与えられた受信信号をディジタル信号に変換する複数のA/D変換器と、
    前記ディジタル信号に変換された受信信号について、それぞれ既知の符号系列との相関演算を行って時間軸上での最大相関を与える時刻を複数個ずつ推定する複数の相関演算手段と、
    前記複数の相関演算手段によりそれぞれ複数個ずつ推定された時刻において前記受信信号の逆拡散処理を行う複数の逆拡散処理手段と、
    前記複数の逆拡散処理手段からの出力信号を互いに同相となるように時間補正を行った後に合成して前記復調信号を出力する合成手段と、を具備することを特徴とするスペクトラム拡散無線伝送受信装置。
  2. 前記アンテナは、互いに直交する二つの直線偏波成分を受信して個別に出力することを特徴とする請求項1に記載のスペクトラム拡散無線伝送受信装置。
  3. 前記アンテナは、互いに直交する二つの円偏波成分を受信して個別に出力することを特徴とする請求項1に記載のスペクトラム拡散無線伝送受信装置。
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