JPH10189316A - 電気部品及び高電圧用可変抵抗器 - Google Patents

電気部品及び高電圧用可変抵抗器

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Publication number
JPH10189316A
JPH10189316A JP35013796A JP35013796A JPH10189316A JP H10189316 A JPH10189316 A JP H10189316A JP 35013796 A JP35013796 A JP 35013796A JP 35013796 A JP35013796 A JP 35013796A JP H10189316 A JPH10189316 A JP H10189316A
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JP
Japan
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storage chamber
substrate storage
conductor
connection conductor
circuit board
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Withdrawn
Application number
JP35013796A
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English (en)
Inventor
Koichi Kotani
浩一 小谷
Yasuaki Horioka
泰明 堀岡
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Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い組み立て精度を必要とすることなく、し
かも導電性ゴムを用いることなく、半田付け無しに回路
基板の表面に設けられた電極と端子金具とを電気的に接
続する。 【解決手段】 端子アセンブリを、接続導体59,65
の端部を挟持する第1及び第2の導体挟持部29A,2
9Bを有する端子金具29と、端子金具29と回路基板
の表面の接触電極との間に挟持されるコイルスプリング
30とから構成する。コイルスプリング30を導電性ワ
イヤが接続導体59の周囲を螺旋状に囲み且つ接触電極
と第1の導体挟持部29Aとの間で圧縮されるように配
置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半田付け無しに接
続できる端子接続構造を備えた電子部品に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】フロンガスの使用制限の影響を受けて、
種々の電子部品で、半田付けを用いずに端子導体やリー
ド線等を回路基板の接続電極に接続することが要求され
るようになってきている。例えばCRT(Cathode-ray
tube)等のフォーカス電圧やスクリーン電圧等を調整す
るために用いられるフォーカスパックと呼ばれる高電圧
用電気部品にも、この要求がある。
【0003】米国特許第4,471,339号には、一
端に接続導体すなわち接続端子が挿入されるリング部を
有するコイル・スプリング状の端子金具を用いて、接続
電極と接続端子とを半田付け無しに接続する端子接続構
造を備えた高電圧用可変抵抗器が示されている。この公
知の端子金具では、接続端子をしっかりと保持すること
ができないため、接続端子が端子金具から抜けやすい問
題がある。また接続端子と端子金具との間で電気的な接
続不良が発生しやすい。更に、この構造では、回路基板
を絶縁ケース内に収納する前に、接続端子と接続電極と
を接続しておく必要がある。そのために接続導体として
長いリード線を用いる場合には、長いリード線が高電圧
用可変抵抗器の組み立ての邪魔になる問題がある。特
に、この端子接続構造を備えた高電圧用可変抵抗器をフ
ライバックトランスと組み合わせる場合には、フライバ
ックトランスのモールド樹脂を熱硬化させる際に、長い
リード線を備えた高電圧用可変抵抗器を加熱炉の中に入
れることになる。そのため長いリード線が作業を面倒に
する上、加熱炉内に長いリード線を入れるためのスペー
スを確保する必要があり、製造効率が悪くなる問題が生
じる。
【0004】また出願人が所有する米国特許第5,54
6,280号公報(特願平6−318669号)には、
半田付けを用いずにリード線の芯線を回路基板の接続電
極に接続する二種類の端子接続構造が開示されている。
その図9には、リード線の芯線を保持する導体挟持部を
備えた端子金具と導電性ゴムとを組み合わせた端子アセ
ンブリを用いる接続構造が示されている。導電性ゴム
は、回路基板1の表面に設けた接続電極と端子金具とを
半田付け無しに接続する接続手段として用いられてい
る。この構造では、高価な導電ゴムを用いる必要がある
ために、電気部品または高電圧用可変抵抗器などの高電
圧用電気部品の価格が高くなる。また導電性ゴムは、長
い線状導電性ゴムを切断して作るため、使用する導電性
ゴムの長さにバラツキがあり、また弾性力が強く、複数
の端子アセンブリを複数配置する場合には、その導電性
ゴムの長さのバラツキ及び弾性力の強さが原因となって
回路基板が傾いた状態で電気部品が組み立てられること
がある。そのため、組み立て作業が難しくなるという問
題が発生する。
【0005】また米国特許第5,546,280号公報
には、導体挟持部とバネ性を有する接触端子部とを一体
に備えた端子金具を用いる接続構造が示されている。こ
の端子金具では、バネ性を有する接触端子部が導体挟持
部と回路基板の電極とを半田付けを用いずに接続してい
る。そして米国特許第5,546,280号公報には、
回路基板上の複数の電極とこれに接続される複数の接続
導体とを、すべて半田付け無しに接続する構造が示され
ている。更に、米国特許第5,508,678号(特願
平6−67099号)には、この一体型の端子金具を用
いて、しかも絶縁ケースの基板収納室を蓋部材で覆った
高電圧用可変抵抗器が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先に出願人が提案した
導体挟持部と接触端子部とが一体になった端子金具は、
部品点数が少なく、自動組み立てにおいて組み立て精度
を高くすると、極めて優れた効果を発揮する。しかしな
がらもっぱら手作業でこの一体型の端子金具を絶縁ケー
スに組み入れる場合には、組み立て精度が落ちるため、
端子金具が傾いた状態で組み立てられることもある。そ
の場合にはバネ性を有する接触端子部と回路基板上の電
極との接触圧が低下して、希ではあるが接触不良が発生
することもある。
【0007】本発明の目的は、高い組み立て精度を必要
とすることなく、しかも導電性ゴムを用いることなく、
半田付け無しに回路基板の表面に設けられた電極と端子
金具とを電気的に接続することができる電気部品及び高
電圧用可変抵抗器を提供することにある。
【0008】本発明の他目的は、絶縁ケースの外側と回
路基板の外側とから挿入される二種類の接続導体を1つ
の端子金具を用いて1つの電極に半田付け無しに接続す
ることができる電気部品及び高電圧用可変抵抗器を提供
することにある。
【0009】本発明の他の目的は、絶縁ケースの外側か
ら挿入される接続導体に回転力が加わった場合に、導体
挟持部で接続導体が切断されることのない電気部品及び
高電圧用可変抵抗器を提供することにある。
【0010】本発明の更に他の目的は、端子金具を回路
基板の表面に設けられた電極と確実に接触させることが
できる電気部品及び高電圧用可変抵抗器を提供すること
にある。
【0011】本発明の更に他の目的は、高い組み立て精
度を要求されることなく、簡単に組み立てることができ
る高電圧用可変抵抗器を提供することにある。
【0012】本発明の更に他の目的は、半田付けがまっ
たく不要で、しかも高い組み立て精度を要求されること
のない高電圧用可変抵抗器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、接触電極を含
む回路パターンを表面に有する回路基板と、一面が開口
する基板収納室を有する絶縁ケースと、絶縁ケースの基
板収納室に表面を内部に向けるようにして配置された回
路基板と基板収納室を囲む壁部との間に配置された端子
アセンブリとを備えている電気部品を改良の対象とす
る。本発明で用いる端子アセンブリは、絶縁ケースの基
板収納室を囲む壁部に形成された端子金具嵌合部に嵌合
され且つ基板収納室に挿入される接続導体の端部を挟持
する導体挟持部を有する端子金具と、端子金具と回路基
板の表面の接触電極との間に挟持される導電性接触部材
とから構成される。そして導電性接触部材として導電性
ワイヤを螺旋状に加工してなるコイルスプリングを用い
る。コイルスプリングは接触電極と端子金具または導体
挟持部との間で圧縮するように配置する。
【0014】コイルスプリングはバネ力の設定が細かく
且つ自由にでき、導電性ゴムよりも小さい所望の弾性力
またはバネ力を簡単に得ることができる。またコイルス
プリングまたは端子金具が多少傾いて組み入れられて
も、コイルスプリングを蓄勢方向に圧縮する過程で、そ
の傾きはコイルスプリングの変形として吸収されてしま
う。そのため組み立て精度が悪くても、端子金具と回路
基板上の電極との電気的な接触を確実なものとすること
ができる。
【0015】なお本発明は、裏面側から第1の接続導体
が挿入される貫通孔を有し、貫通孔の開口部に隣接して
形成された接触電極を含む回路パターンを表面に有する
回路基板と、一面が開口する基板収納室と、基板収納室
を囲む壁部に形成されて外側から基板収納室内に第2の
接続導体の端部を導入する接続導体導入部とを有する絶
縁ケースと、絶縁ケースの基板収納室に表面を内部に向
けるようにして配置された回路基板と基板収納室を囲む
壁部との間に配置された端子アセンブリとを備えた電気
部品にも適用できる。この場合に用いる端子アセンブリ
も、前述の端子アセンブリと同様のものを用いることが
できる。しかしこの場合には、回路基板に形成した貫通
孔を通って基板収納室内に挿入された第1の接続導体の
端部及び接続導体導入部から基板収納室に挿入された第
2の接続導体の端部をそれぞれ挟持する第1及び第2の
導体挟持部を有する端子金具を用いる。そして端子金具
の第1の導体挟持部と回路基板の表面の接触電極との間
に挟持される導電性接触部材としては、導電性ワイヤを
螺旋状に加工してなるコイルスプリングを用いる。また
このコイルスプリングを導電性ワイヤが第1の接続導体
の周囲を螺旋状に囲み且つ接触電極と第1の導体挟持部
との間で圧縮されるように配置する。このようにする
と、絶縁ケースの外側と回路基板の外側とから挿入され
る第1及び第2の接続導体を1つの端子金具を用いて1
つの電極に半田付け無しに接続することができる。
【0016】また本発明は、回路基板の裏面側から基板
収納室に挿入される接続導体と回路基板上の接触電極と
の電気的な接続にも用いることができる。その場合に用
いる端子アセンブリも、回路基板に形成した貫通孔を通
って基板収納室内に挿入された接続導体の端部を挟持す
る導体挟持部を有する端子金具と、端子金具の導体挟持
部と回路基板の表面の接触電極との間に挟持される導電
性接触部材とから構成される。そして導電性接触部材と
しては導電性ワイヤを螺旋状に加工してなるコイルスプ
リングが用いられ、このコイルスプリングは導電性ワイ
ヤが接続導体の周囲を螺旋状に囲み且つ接触電極と導体
挟持部との間で圧縮されるように配置される。
【0017】コイルスプリングの絶縁ケースへの組み入
れを容易にして、しかも組み立てを容易にするために
は、端子金具嵌合部に圧縮された状態のコイルスプリン
グの少なくとも一部を収容するコイルスプリング収容部
を含めるのが好ましい。このコイルスプリング収容部に
圧縮前のコイルスプリングの一部(一端)も収納され
る。そのため組み立て時には、コイルスプリング収容部
にコイルスプリングの一端を挿入すればよい。また回路
基板を絶縁ケースに挿入して、コイルスプリングを圧縮
する過程において、コイルスプリングの大部分または全
部がコイルスプリング収容部に圧縮されながら収容され
ていくので、コイルスプリングの姿勢を気にせずに簡単
に組み立て作業を行える利点がある。
【0018】端子金具は、導体接続部が1つでもまた2
つでも一枚の導電性金属板を加工して形成するのが好ま
しい。そして導体挟持部には、接続導体に引抜力が加わ
ると接続導体の端部に食い込む複数のエッジ部分を設け
る。このような導体保持部の構造の一例は、米国特許第
5,546,280号公報及び米国特許第5,508,
678号公報にも記載されている。なおこれらの公報に
記載の端子金具では、導体挟持部に接続導体を挟持させ
た場合に、引き抜き力が加わるだけであれば特に問題は
生じない。しかしながら接続導体をその中心線を中心に
して回動させるような回動力が接続導体に繰り返し加わ
ったり、接続導体の線形が細い場合には、最悪の条件が
揃ったときに、接続導体がエッジ部分で切断されてしま
うことがある。このような不具合を防止するためには、
少なくとも回動力が加わる可能性のある接続導体を挟持
する導体挟持部のエッジ部分の形状は工夫する必要があ
る。そこで本発明では、接続導体の端部に食い込む複数
のエッジ部分を先端に向かって凸状に湾曲した形状とす
る。なお前述の第1及び第2の導体挟持部を有する端子
金具の場合には、少なくとも第2の導体挟持部の複数の
エッジ部分は先端に向かって凸状に湾曲した形状にす
る。エッジ部分の形状をこのように湾曲させると、エッ
ジ部分に鋭い角部がなくなるため、接続導体が簡単に切
断されることがなくなる。理想的には、エッジ部分は円
弧状に湾曲しているのが好ましい。
【0019】なお本発明は、高電圧用可変抵抗器に適用
することができる。その場合、入力電極,アース電極,
フォーカス電圧出力電極,スクリーン電圧出力電極のい
ずれに対して、前述の端子アセンブリを用いる接続構造
を設けてもよい。すべての電極に対して前述の端子アセ
ンブリを用いる接続構造を設けると、接続導体の接続に
関しては、完全に半田レス化することができる。
【0020】高電圧用可変抵抗器に本発明を具体的に適
用する場合には、例えば次のようにする。回路基板の表
面には入力電極と、アース電極と、1以上のフォーカス
電圧出力電極と、スクリーン電圧出力電極と可変抵抗回
路パターンを設ける。また回路基板には、入力電極、ア
ース電極及びコンデンサが接続される1以上のフォーカ
ス電圧出力電極の中央部にぞれぞれ入力用接続導体、ア
ース用接続導体及び1以上のコンデンサ接続用接続導体
が挿入される貫通孔を形成する。そして絶縁ケースに
は、回路基板が収納される一端開口状の基板収納室を設
ける。絶縁樹脂製の絶縁ケースには、基板収納室を囲む
壁部に形成されて外側から基板収納室内に1以上のフォ
ーカス電圧出力用接続導体及びスクリーン電圧出力用接
続導体の端部を導入する複数の接続導体導入部を設け
る。また回路基板の表面と絶縁ケースの基板収納室を囲
む壁部との間に形成された空間内に複数の摺動子を配置
し、この摺動子は絶縁ケースの外側から操作する。そし
て表面部を回路基板の裏面側に向けた状態で基板収納室
の開口部を塞ぎ、且つ入力用接続導体、アース用接続導
体及び1以上のコンデンサ接続用接続導体が貫通する複
数の貫通孔を有する絶縁樹脂製の蓋部材を設ける。また
回路基板の入力電極、アース電極、1以上のフォーカス
電圧出力電極及びスクリーン電圧出力電極と基板収納室
を囲む壁部との間にそれぞれ複数の端子アセンブリを設
ける。
【0021】複数の端子アセンブリは、絶縁ケースの基
板収納室を囲む壁部に形成された複数の端子金具嵌合部
にそれぞれ嵌合する。そしてコンデンサが接続されるフ
ォーカス電圧出力電極に対応して設けられる端子アセン
ブリは、回路基板の貫通孔を通って基板収納室内に挿入
されたコンデンサ接続用接続導体の端部及び接続導体導
入部から基板収納室に挿入されたフォーカス電圧出力用
接続導体の端部をそれぞれ挟持する第1及び第2の導体
挟持部を有する第1の端子金具と、端子金具の第1の導
体挟持部と回路基板の表面の接触電極との間に挟持され
る第1の導電性接触部材とから構成する。第1の導電性
接触部材としては、導電性ワイヤを螺旋状に加工してな
るコイルスプリングを用いる。このコイルスプリングは
導電性ワイヤがコンデンサ接続用接続導体の周囲を螺旋
状に囲み且つフォーカス電圧出力電極と第1の導体挟持
部との間で圧縮されるように配置する。2つのフォーカ
ス電圧を出力する、いわゆるダブルフォーカス・タイプ
の高電圧用可変抵抗器で、2つのフォーカス電圧出力電
極のそれぞれに対してコンデンサを接続する場合には、
それぞれの出力電極に前述と同じ端子アセンブリを設け
る。
【0022】スクリーン電圧出力電極に対応して設けら
れる端子アセンブリは、基板収納室内に挿入されたスク
リーン電圧出力用接続導体の端部を挟持する導体挟持部
を有する第2の端子金具と、第2の端子金具と回路基板
の表面のスクリーン電圧出力電極との間に挟持される第
2の導電性接触部材とから構成される。そして第2の導
電性接触部材としても導電性ワイヤを螺旋状に加工して
なるコイルスプリングを用いる。このコイルスプリング
はスクリーン電圧出力電極と端子金具との間で圧縮され
るように配置する。
【0023】またアース電極に対応して設けられる端子
アセンブリは、基板収納室内に挿入されたアース用接続
導体の端部を挟持する導体挟持部を有する第3の端子金
具と、第3の端子金具の導体挟持部と回路基板の表面の
アース電極との間に挟持される第3の導電性接触部材と
から構成される。第3の導電性接触部材としても導電性
ワイヤを螺旋状に加工してなるコイルスプリングを用い
る。そしてコイルスプリングを導電性ワイヤがアース用
接続導体の周囲を螺旋状に囲み且つアース電極と導体挟
持部との間で圧縮されるように配置する。
【0024】また入力電極に対応して設けられる端子ア
センブリは、基板収納室内に挿入された入力用接続導体
の端部を挟持する導体挟持部を有する第4の端子金具
と、第4の端子金具の導体挟持部と回路基板の表面の入
力電極との間に挟持される第4の導電性接触部材とから
構成する。そして第4の導電性接触部材としても導電性
ワイヤを螺旋状に加工してなるコイルスプリングを用い
る。このコイルスプリングは導電性ワイヤが入力用接続
導体の周囲を螺旋状に囲み且つ入力電極と導体挟持部と
の間で圧縮されるように配置する。
【0025】上記の構成において、第1〜第4の端子金
具として同じ形状のものを用い、また第1〜第4の導電
性接触部材として同じ形状のコイルスプリングを用いれ
ば、部品の種類を少なくすることができて、製品の価格
を大幅に下げることができる。
【0026】また蓋部材の裏面部に、コンデンサを挟持
する複数の挟持片を一体に設けると、コンデンサの取付
及び保持が容易になる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を高電圧可変抵抗器
に適用した実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に説
明する。この高電圧用可変抵抗器は、CRTのフォーカ
ス電圧およびスクリーン電圧を調整するために用いられ
るもので、一般的にフォーカスパックと呼ばれている。
図1(A)は本例の高電圧用可変抵抗器の平面図であ
り、図1(B)は絶縁ケースの底面図であり、図1
(C)は図1(A)の概略断面図である。但し、図1
(C)には、説明の目的のためにコンデンサ保持構造を
付加してある。また図2は回路基板の表面の概略図であ
る。これらの図において1は、ノリル(商標)樹脂やポ
リブチレンテレフタレート樹脂等の絶縁樹脂により一体
成形された絶縁ケースであり、3は表面に入力電極E
1,フォーカス電圧出力電極E2,スクリーン電圧出力
電極E3,接地電極即ちアース電極E4,フォーカス電
圧調整用抵抗体R1,スクリーン電圧調整用抵抗体R2
及びその他の抵抗体を含む可変抵抗回路パターンが形成
されたセラミック製の回路基板である。この回路基板3
には、入力電極E1,アース電極E4及びコンデンサが
接続されるフォーカス電圧出力電極E2の中央部にぞれ
ぞれ入力用接続導体61[図6参照],アース用接続導
体及びコンデンサ接続用接続導体59が挿入される貫通
孔H1〜H3がそれぞれ形成されている。
【0028】図1(B)に詳細に示すように、絶縁ケー
ス1は底面側の一端が開口した形状を有しており、その
内部に基板収納室5と,固定抵抗基板収納室6と、コン
デンサ収納室7とを有している。なおこの例では、固定
抵抗基板収納室6とコンデンサ収納室7とは連通してい
る。絶縁ケース1は、基板収納室5の周囲に閉ループ状
の内側壁部9と外側壁部11とからなる二重の外周壁部
を有している。内側壁部9と外側壁部11との間には、
輪郭形状が矩形状をなす環状の嵌合用溝部13が形成さ
れている。外側壁部11を構成する壁部分のうち、コン
デンサ収納室7に沿って位置する壁部分11aは、基板
収納室5とコンデサ収納室7とを仕切る隔壁を構成して
いる。内側壁部9の内側には、回路基板3を支持するた
めの基板支持用リブを構成するリブ15が設けられてい
る。回路基板3は、このリブ15と後述する蓋部材51
の基板接触リブとの間に挟持される。なお蓋部材51に
基板接触リブを設けない場合には、回路基板3をこのリ
ブ15にシリコン樹脂系またはエポキシ樹脂系等の接着
剤を介して接合してもよい。絶縁ケース1の開口部には
該開口部の一辺を除いて該開口部を囲むように開口部側
周壁部17が形成されている。この周壁部17は、図示
しないフライバックトランスのケースに設けられた嵌合
溝部に嵌合される。
【0029】絶縁ケース1の基板収納室5を囲む内壁部
には、4つの端子金具嵌合部19,21,23及び25
が形成されている。端子金具嵌合部19及び21には、
フォーカス電圧出力電極E2に対応して設けられる端子
金具29[図1(C)及び図4参照]とスクリーン電圧
出力電極E3に対応して設けられる端子金具29[図1
(C)及び図7参照]がそれぞれ嵌合される。この例で
は、端子金具嵌合部19,21,23及び25にすべて
同じ形状の端子金具29が嵌合されている。なお端子金
具嵌合部19,21,23及び25の開口部側は、後に
説明するように、コイルスプリング30を収納するコイ
ルスプリング収納部19A,21A,23A及び25A
を含んでいる。
【0030】端子金具嵌合部19〜25に対応して、絶
縁ケース1の上壁部には、4つの膨出部31〜37が設
けられている[図1(A)]。膨出部31及び33は、
ピン端子やリード線等の接続導体を挿入する接続導体挿
入部を構成しており、これらの膨出部31及び33には
貫通孔39及び41が形成されている。絶縁ケース1の
基板収納室5を囲む壁部即ち内壁面と回路基板3[図1
(1C)]の表面との間には、2つの摺動子が回転可能
に収納される空間が形成されている。図1(A)におい
て、43及び45は、絶縁ケース1の上壁部を回転自在
に貫通して延びて摺動子を絶縁ケース1の外部から操作
する操作軸である。
【0031】図1(B)に示すように、固定抵抗器収納
室6には、いわゆるブリーダ抵抗47が収納されてい
る。ブリーダ抵抗47は、固定抵抗器収納室内に立設さ
れた2つの挟持部49,50の間に挟持されている。
【0032】端子金具嵌合部19,21,23及び25
の構成は、基本的に同じ構造であり、またこれらに嵌合
される端子金具29も同じ構造のものを用いる。図4
(A)〜(D)には、端子金具29の右側面図,平面
図,正面図及び底面図が示してある。端子金具29は、
所定の形状にプレスしたステレンス板や青銅等の導電性
金属板をL字状に折り曲げて形成されており、接続導体
を半田付けを用いずに接続できる構造を有している。導
電性金属板としては、曲げ加工を施してある程度のバネ
性を発生するものが好ましく、例えば厚みが0.1mm
〜0.4mmの範囲のSUS301のステンレスや、厚
みが0.2mm〜0.5mmの青銅等を用いることがで
きる。端子金具29は、第1の導体挟持部29Aと第2
の導体挟持部29Bとが、ほぼ直角に交差する位置関係
で設けられた構造を有している。
【0033】第1の導体挟持部29Aは、板状部29a
を有している。この板状部29aは、輪郭形状がほぼ円
形状をなす円板部29bと連結部29cとから構成さ
れ、円板部29bにはその中心から放射状に4本のスリ
ットS1〜S4が形成されている。隣接する2つのスリ
ット間には、それぞれ挿入される接続導体の外周部に食
い込む4つの三角形状の分割片またはエッジ部分29d
〜29gが形成されている。これらのエッジ部分29d
〜29gは、接続導体が挿入される挿入方向に傾斜して
いる。エッジ部分29d〜29gは、先端側即ち中心側
の端部に円弧状の凹部を有しているため、挿入された接
続導体に引抜力が加わると、接続導体の外周部に容易に
しかも深く食い込む。したがって接続導体が簡単に抜け
出ることはない。
【0034】また第2の導体挟持部29Bは、板状部2
9hを有している。この板状部29hは、輪郭形状がほ
ぼ矩形状をなす矩形部29iと連結部29jとから構成
されている。矩形部29iには、プレスによって4つの
分割片すなわちエッジ部分29k〜29nが形成されて
いる。これらのエッジ部分29k〜29nは接続導体が
挿入される挿入方向に傾斜している。エッジ部分29k
〜29nは、接続導体に回転力が加わったときに接続導
体を切断しないように定められている。具体的には、こ
れらエッジ部分29k〜29nの形状は、すべて先端に
向かって凸状に湾曲した形状を有している。この湾曲形
状は、先端に向かって凸状に湾曲した円弧状をなしてい
るのが好ましい。前述のエッジ部分29d〜29gで
は、先端部に2つの鋭い角部が形成されているが、エッ
ジ部分29k〜29nにはこのような鋭い角部はない。
したがって接続導体をエッジ部分29k〜29nで挟持
した状態で、接続導体をその中心線を中心にして回動さ
せた場合に、接続導体が簡単にこれらのエッジ部分29
k〜29nによって切断されることはない。なおエッジ
部分29k〜29nが湾曲していても、厚み方向の両端
部には角部が形成されているために、接続導体に引抜力
が加わると、接続導体の外周部にエッジ部分29k〜2
9nは容易に食い込む。
【0035】端子金具嵌合部19,21,23及び25
の構成は、基本的に同じ構造であるため、図3(A)及
び図3(B)に示した端子金具嵌合部19の周囲の部分
の拡大断面図と拡大平面図とを用いて、端子金具嵌合部
19の構造を簡単に説明する。端子金具嵌合部19は、
コイルスプリング収納部19Aと、端子金具収納部19
Bと、接続導体挿入部19Cとから構成されている。コ
イルスプリング収納部19Aは一部が欠かれたほぼ円筒
状の内壁面を有している。端子金具収納部19Bは、端
子金具29の第2の導体挟持部29Bの板状部29hが
挿入される部分19B1 と第1の導体挟持部29Aの板
状部29a挿入される部分19B2 とから構成される。
コイルスプリング収納部19Aとの境界部分には、端子
金具29の第1の導体挟持部29Aの円板部29bの外
周部が支持される支持用段部19b21が形成されてい
る。接続導体挿入部19Cは、2本の接続導体が挿入可
能な形状寸法を有している。なお端子金具嵌合部19の
接続導体挿入部19Cには、貫通孔39の先端側の小孔
39aが開口している。
【0036】図1(C)に示すように、基板収納室5
は、絶縁ケースと同様の合成樹脂材料で形成された蓋部
材51によって塞がれている。この蓋部材51の表面部
には、図示していないが回路基板が接触する基板接触リ
ブが形成されている。なおこの基板接触リブに関しては
米国特許第5,508,678号の第7図に詳しく示さ
れている。この蓋部材51は、裏面側に凹部53を有し
ており、この凹部53の内部にフォーカス電圧出力電極
E2に電気的に接続されるコンデンサCの一部を収納す
る。本来の断面図であれば図1(C)にはコンデンサC
は示されないが、説明のために便宜上コンデンサCとコ
ンデンサ挟持片54,54を示してある。コンデンサ挟
持片54,54は蓋部材51と一体に形成されている。
蓋部材51は表面部を可変抵抗回路基板3の裏面側に向
けた状態で基板収納室5の開口部を塞ぐように取付けら
れる。嵌合用周壁部55と嵌合用溝部13との嵌合構造
により、基板収納室5にモールド用絶縁樹脂が浸入する
のを阻止することができる。なお嵌合構造だけで、蓋部
材51を絶縁ケース1に固定してもよいが、両者の間に
接着剤を塗布してよい。
【0037】蓋部材51には、図1(C)及び図5に示
すようにコンデンサ接続用接続導体59が挿入される貫
通孔51aと、図6に代表して示す入力用接続導体(ま
たはアース用接続導体)61が挿入される貫通孔51b
が形成されている。
【0038】図5は、フォーカス電圧出力部の拡大断面
図である。63はフォーカス電圧出力用の絶縁被覆リー
ド線であり、その芯線65がフォーカス電圧出力用接続
導体を構成している。端子金具29の第1の導体挟持部
29Aには、コンデンサ接続用導体(第1の接続導体)
の端部が挟持されており、第2の導体挟持部29Bには
リード線63の芯線65の端部が挟持されている。端子
金具29とコイルスプリング30とにより端子アセンブ
リが構成され、コイルスプリング30によって導電性接
触部材が構成されている。コイルスプリング30は、導
電性ワイヤを螺旋状に加工して構成される。このコイル
スプリング30は導電性ワイヤがコンデンサ接続用接続
導体59の周囲を螺旋状に囲み且つフォーカス電圧出力
電極E2と端子金具29の第1の導体挟持部29Aとの
間で圧縮されるように配置されている。
【0039】また図6は、図1(C)には図示していな
い、入力部の拡大断面図を示している。入力部の端子ア
センブリも、端子金具29とコイルスプリング30とに
より構成されている。コイルスプリング30は、導電性
ワイヤが入力用接続導体61の周囲を螺旋状に囲み且つ
入力電極E1と端子金具29の第1の導体挟持部29A
との間で圧縮されるように配置されている。なおアース
部の構造も基本的に図6の入力部の構造と同じである。
但しコイルスプリング30は導電性ワイヤがアース用接
続導体の周囲を螺旋状に囲み且つアース電極E4と第1
の導体挟持部29Aとの間で圧縮されるように配置され
ている。
【0040】図7は、スクリーン電圧出力部の構造を示
している。67はスクリーン電圧出力用の絶縁被覆リー
ド線であり、その芯線69がスクリーン電圧出力用接続
導体を構成している。端子金具29の第1の導体挟持部
29Aは、単にコイルスプリング30と接触しているだ
けである。そして第2の導体挟持部29Bにはリード線
67の芯線69の端部が挟持されている。この構成でも
端子金具29とコイルスプリング30とにより端子アセ
ンブリが構成され、コイルスプリング30によって導電
性接触部材が構成されている。またこの構成では、コイ
ルスプリング30は、スクリーン電圧出力電極E3と端
子金具29の第1の導体挟持部29Aとの間で圧縮され
るように配置されている。
【0041】本例では、全ての電極に対して半田レスで
接続導体と電極とを電気的に接続することができる端子
アセンブリを用いている。したがって完全に半田レス化
を図ることができる。なお本発明を適用するにあたって
は、すべての電極に対する接続導体の接続を半田レス化
する必要はなく、1つの電極に対する接続導体の接続を
半田レス化するために、本発明で用いる端子アセンブリ
を用いてもよい。
【0042】また上記例で用いた端子金具は、第1の導
体挟持部29Aと第2の導体挟持部29Bの挟持構造を
異ならせているが、第1及び第2の導体挟持部の両方の
挟持構造を第2の導体挟持部の挟持構造と同じにしても
よいのは勿論である。
【0043】
【発明の効果】本発明で用いるコイルスプリングはバネ
力の設定が細かく且つ自由にでき、導電性ゴムよりも小
さい所望の弾性力を簡単に得ることができる。またコイ
ルスプリングまたは端子金具が多少傾いて組み入れられ
ても、コイルスプリングを蓄勢方向に圧縮する過程で、
その傾きはコイルスプリングの変形として吸収すること
ができる。したがって本発明によれば、多少組み立て精
度が悪くても、端子金具と回路基板上の電極との電気的
な接触を確実なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本例の高電圧用可変抵抗器の平面図
であり、(B)は絶縁ケースの底面図であり、(C)は
図1(A)のC−C線概略断面図である。
【図2】 回路基板の表面の概略図である。
【図3】 (A)及び(B)は端子金具嵌合部の周囲の
部分の拡大断面図と拡大平面図である。
【図4】 (A)〜(D)は、端子金具の右側面図,平
面図,正面図及び底面図である。
【図5】 フォーカス電圧出力部の構造を示す断面図で
ある。
【図6】 入力電極部の構造を示す断面図である。
【図7】 スクリーン電圧出力部の構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 絶縁ケース 3 回路基板 5 基板収納室 7 コンデンサ収納室 9 内側壁部 11 外側壁部 13 嵌合用溝部 15 リブ 19,21,23及び25 端子金具嵌合部 29 端子金具 30 コイルスプリング 31,33,35及び37 膨出部 39及び41 貫通孔 43,45 操作軸 51 蓋部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触電極を含む回路パターンを表面に有
    する回路基板と、 一面が開口する基板収納室を有する絶縁ケースと、 前記絶縁ケースの前記基板収納室に前記表面を内部に向
    けるようにして配置された前記回路基板と前記基板収納
    室を囲む前記壁部との間に配置された端子アセンブリと
    を備え、 前記端子アセンブリは、前記絶縁ケースの前記基板収納
    室を囲む壁部に形成された端子金具嵌合部に嵌合され且
    つ前記基板収納室に挿入される接続導体の端部を挟持す
    る導体挟持部を有する端子金具と、前記端子金具と前記
    回路基板の前記表面の前記接触電極との間に挟持される
    導電性接触部材とからなり、 前記導電性接触部材は導電性ワイヤを螺旋状に加工して
    なるコイルスプリングからなり、 前記コイルスプリングは前記接触電極と前記端子金具と
    の間で圧縮されるように配置されていることを特徴とす
    る電気部品。
  2. 【請求項2】 接触電極を含む回路パターンを表面に有
    する回路基板と、 一面が開口する基板収納室を有する絶縁ケースと、 前記絶縁ケースの前記基板収納室に前記表面を内部に向
    けるようにして配置された前記回路基板と前記基板収納
    室を囲む前記壁部との間に配置された端子アセンブリと
    を備え、 前記端子アセンブリは、前記絶縁ケースの前記基板収納
    室を囲む壁部に形成された端子金具嵌合部に嵌合され且
    つ前記基板収納室に挿入される接続導体の端部を挟持す
    る導体挟持部を有する端子金具と、前記端子金具と前記
    回路基板の前記表面の前記接触電極との間に挟持される
    導電性接触部材とからなり、 前記導電性接触部材は導電性ワイヤを螺旋状に加工して
    なるコイルスプリングからなり、 前記コイルスプリングは前記接触電極と前記導体挟持部
    との間で圧縮されるように配置されていることを特徴と
    する電気部品。
  3. 【請求項3】 裏面側から第1の接続導体が挿入される
    貫通孔を有し、前記貫通孔の開口部に隣接して形成され
    た接触電極を含む回路パターンを表面に有する回路基板
    と、 一面が開口する基板収納室と、前記基板収納室を囲む壁
    部に形成されて外側から前記基板収納室内に第2の接続
    導体の端部を導入する接続導体導入部とを有する絶縁ケ
    ースと、 前記絶縁ケースの前記基板収納室に前記表面を内部に向
    けるようにして配置された前記回路基板と前記基板収納
    室を囲む前記壁部との間に配置された端子アセンブリと
    を備え、 前記端子アセンブリは、前記絶縁ケースの前記基板収納
    室を囲む前記壁部に形成された端子金具嵌合部に嵌合さ
    れ且つ前記貫通孔を通って前記基板収納室内に挿入され
    た前記第1の接続導体の前記端部及び前記接続導体導入
    部から前記基板収納室に挿入された前記第2の接続導体
    の前記端部をそれぞれ挟持する第1及び第2の導体挟持
    部を有する端子金具と、前記端子金具の前記第1の導体
    挟持部と前記回路基板の前記表面の前記接触電極との間
    に挟持される導電性接触部材とからなり、 前記導電性接触部材は導電性ワイヤを螺旋状に加工して
    なるコイルスプリングからなり、 前記コイルスプリングは前記導電性ワイヤが前記第1の
    接続導体の周囲を螺旋状に囲み且つ前記接触電極と前記
    第1の導体挟持部との間で圧縮されるように配置されて
    いることを特徴とする電気部品。
  4. 【請求項4】 裏面側から接続導体が挿入される貫通孔
    を有し、前記貫通孔の開口部に隣接して形成された接触
    電極を含む回路パターンを表面に有する回路基板と、 一面が開口する基板収納室を有する絶縁ケースと、 前記絶縁ケースの前記基板収納室に前記表面を内部に向
    けるようにして配置された前記回路基板と前記基板収納
    室を囲む前記壁部との間に配置された端子アセンブリと
    を備え、 前記端子アセンブリは、前記絶縁ケースの前記基板収納
    室を囲む前記壁部に形成された端子金具嵌合部に嵌合さ
    れ且つ前記貫通孔を通って前記基板収納室内に挿入され
    た前記接続導体の端部を挟持する導体挟持部を有する端
    子金具と、前記端子金具の前記導体挟持部と前記回路基
    板の前記表面の前記接触電極との間に挟持される導電性
    接触部材とからなり、 前記導電性接触部材は導電性ワイヤを螺旋状に加工して
    なるコイルスプリングからなり、 前記コイルスプリングは前記導電性ワイヤが前記接続導
    体の周囲を螺旋状に囲み且つ前記接触電極と前記導体挟
    持部との間で圧縮されるように配置されていることを特
    徴とする電気部品。
  5. 【請求項5】 前記端子金具嵌合部は圧縮された状態の
    前記コイルスプリングの少なくとも一部を収容するコイ
    ルスプリング収容部を含んでいる請求項1,2,3また
    は4に記載の電気部品。
  6. 【請求項6】 前記端子金具は一枚の導電性金属板が加
    工されて形成され、 前記導体挟持部は前記接続導体に引抜力が加わると前記
    接続導体の前記端部に食い込む複数のエッジ部分を備え
    ており、 回動力が加わる前記接続導体を挟持する前記導体挟持部
    の前記複数のエッジ部分は、先端に向かって凸状に湾曲
    した形状を有している請求項1,2,3または4に記載
    の電気部品。
  7. 【請求項7】 接触電極を含む複数の電極と可変抵抗回
    路パターンを備えた回路基板と、 前記回路基板が収納される一端開口状の基板収納室を有
    する絶縁樹脂製の絶縁ケースと、 前記回路基板の前記表面と前記絶縁ケースの前記基板収
    納室を囲む壁部との間に形成された空間内に配置され且
    つ前記絶縁ケースの外側から操作される1以上の摺動子
    と、 前記絶縁ケースの前記基板収納室に前記表面を内部に向
    けるようにして配置された前記回路基板と前記基板収納
    室を囲む壁部との間に配置された端子アセンブリとを備
    え、 前記絶縁ケースの前記基板収納室を囲む前記壁部に形成
    された端子金具嵌合部に嵌合され且つ前記基板収納室内
    に挿入される接続導体の端部を挟持する導体挟持部を有
    する端子金具と、前記端子金具の前記導体挟持部と前記
    回路基板の前記表面の前記接触電極との間に挟持される
    導電性接触部材とからなり、 前記導電性接触部材は導電性ワイヤを螺旋状に加工して
    なるコイルスプリングからなり、 前記コイルスプリングは前記接触電極と前記導体挟持部
    との間で圧縮されるように配置されていることを特徴と
    する高電圧用可変抵抗器。
  8. 【請求項8】 表面に入力電極と、アース電極と、1以
    上のフォーカス電圧出力電極と、スクリーン電圧出力電
    極と可変抵抗回路パターンを備え、前記入力電極、前記
    アース電極及びコンデンサが接続される前記1以上のフ
    ォーカス電圧出力電極の中央部にぞれぞれ入力用接続導
    体、アース用接続導体及び1以上のコンデンサ接続用接
    続導体が挿入される貫通孔が形成された回路基板と、 前記回路基板が収納される一端開口状の基板収納室と、
    前記基板収納室を囲む壁部に形成されて外側から前記基
    板収納室内に1以上のフォーカス電圧出力用接続導体及
    びスクリーン電圧出力用接続導体の端部を導入する複数
    の接続導体導入部を有する絶縁樹脂製の絶縁ケースと、 前記回路基板の前記表面と前記絶縁ケースの前記基板収
    納室を囲む壁部との間に形成された空間内に配置され且
    つ前記絶縁ケースの外側から操作される複数の摺動子
    と、 表面部を前記回路基板の裏面側に向けた状態で前記基板
    収納室の前記開口部を塞ぎ、且つ前記入力用接続導体、
    アース用接続導体及び1以上のコンデンサ接続用接続導
    体が貫通する複数の貫通孔を有する絶縁樹脂製の蓋部材
    と、 前記回路基板の前記入力電極、前記アース電極、前記1
    以上のフォーカス電圧出力電極及び前記スクリーン電圧
    出力電極と前記基板収納室を囲む前記壁部との間にそれ
    ぞれ配置された複数の端子アセンブリとを備え、 前記前記複数の端子アセンブリは、前記絶縁ケースの前
    記基板収納室を囲む前記壁部に形成された複数の端子金
    具嵌合部にそれぞれ嵌合され、 前記コンデンサが接続される前記フォーカス電圧出力電
    極に対応して設けられる前記端子アセンブリは、前記回
    路基板の前記貫通孔を通って前記基板収納室内に挿入さ
    れた前記コンデンサ接続用接続導体の端部及び前記接続
    導体導入部から前記基板収納室に挿入された前記フォー
    カス電圧出力用接続導体の端部をそれぞれ挟持する第1
    及び第2の導体挟持部を有する第1の端子金具と、前記
    端子金具の前記第1の導体挟持部と前記回路基板の前記
    表面の前記接触電極との間に挟持される第1の導電性接
    触部材とからなり、前記第1の導電性接触部材は導電性
    ワイヤを螺旋状に加工してなるコイルスプリングからな
    り、前記コイルスプリングは前記導電性ワイヤが前記コ
    ンデンサ接続用接続導体の周囲を螺旋状に囲み且つ前記
    フォーカス電圧出力電極と前記第1の導体挟持部との間
    で圧縮されるように配置されており、 前記スクリーン電圧出力電極に対応して設けられる前記
    端子アセンブリは、前記基板収納室内に挿入された前記
    スクリーン電圧出力用接続導体の端部を挟持する導体挟
    持部を有する第2の端子金具と、前記第2の端子金具と
    前記回路基板の前記表面の前記スクリーン電圧出力電極
    との間に挟持される第2の導電性接触部材とからなり、
    前記第2の導電性接触部材は導電性ワイヤを螺旋状に加
    工してなるコイルスプリングからなり、前記コイルスプ
    リングは前記スクリーン電圧出力電極と前記第2の端子
    金具との間で圧縮されるように配置されており、 前記アース電極に対応して設けられる前記端子アセンブ
    リは、前記基板収納室内に挿入された前記アース用接続
    導体の端部を挟持する導体挟持部を有する第3の端子金
    具と、前記第3の端子金具の前記導体挟持部と前記回路
    基板の前記表面の前記アース電極との間に挟持される第
    3の導電性接触部材とからなり、前記第3の導電性接触
    部材は導電性ワイヤを螺旋状に加工してなるコイルスプ
    リングからなり、前記コイルスプリングは前記導電性ワ
    イヤが前記アース用接続導体の周囲を螺旋状に囲み且つ
    前記アース電極と前記導体挟持部との間で圧縮されるよ
    うに配置されており、 前記入力電極に対応して設けられる前記端子アセンブリ
    は、前記基板収納室内に挿入された前記入力用接続導体
    の端部を挟持する導体挟持部を有する第4の端子金具
    と、前記第4の端子金具の前記導体挟持部と前記回路基
    板の前記表面の前記入力電極との間に挟持される第4の
    導電性接触部材とからなり、 前記第4の導電性接触部材は導電性ワイヤを螺旋状に加
    工してなるコイルスプリングからなり、前記コイルスプ
    リングは前記導電性ワイヤが前記入力用接続導体の周囲
    を螺旋状に囲み且つ前記入力電極と前記導体挟持部との
    間で圧縮されるように配置されていることを特徴とする
    高電圧用可変抵抗器。
  9. 【請求項9】 前記第1〜第4の端子金具は同じ形状の
    ものが用いられ、前記第1〜第4の導電性接触部材は同
    じ形状の前記コイルスプリングが用いられている請求項
    8に記載の高電圧用可変抵抗器。
  10. 【請求項10】 前記端子金具嵌合部は圧縮された状態
    の前記コイルスプリングの少なくとも一部を収容するコ
    イルスプリング収容部を含んでいる請求項9に記載の高
    電圧用可変抵抗器。
  11. 【請求項11】 前記蓋部材の裏面部には、前記コンデ
    ンサを挟持する複数の挟持片が一体に設けられている請
    求項8に記載の高電圧用可変抵抗器。
JP35013796A 1996-12-27 1996-12-27 電気部品及び高電圧用可変抵抗器 Withdrawn JPH10189316A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6128181A (en) * 1998-10-19 2000-10-03 Hokuriku Electric Industry Co., Ltd. Electric component unit
CN112490711A (zh) * 2019-09-12 2021-03-12 李尔公司 电连接器和电连接系统
US11374366B2 (en) 2020-06-19 2022-06-28 Lear Corporation System and method for providing an electrical ground connection for a circuit assembly
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US11706867B2 (en) 2021-01-27 2023-07-18 Lear Corporation System and method for providing an electrical ground connection for a circuit assembly

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