JPH10189301A - 端子金具及び電気部品 - Google Patents

端子金具及び電気部品

Info

Publication number
JPH10189301A
JPH10189301A JP35013896A JP35013896A JPH10189301A JP H10189301 A JPH10189301 A JP H10189301A JP 35013896 A JP35013896 A JP 35013896A JP 35013896 A JP35013896 A JP 35013896A JP H10189301 A JPH10189301 A JP H10189301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
connection conductor
connection
edge portions
terminal fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP35013896A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kotani
浩一 小谷
Yasuaki Horioka
泰明 堀岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokuriku Electric Industry Co Ltd filed Critical Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority to JP35013896A priority Critical patent/JPH10189301A/ja
Priority to TW086118165A priority patent/TW353183B/zh
Priority to US08/995,826 priority patent/US5877673A/en
Publication of JPH10189301A publication Critical patent/JPH10189301A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Resistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続導体にその中心線を中心にして回動させ
るような回動力が加わっても接続導体が切断されること
のない端子金具を提供する。 【解決手段】 端子金具29は、接続導体を挟持する導
体挟持部29Bを有する。導体挟持部29Bは接続導体
に引抜力が加わると接続導体の端部に食い込む複数のエ
ッジ部分29k〜29nを備えている。導体挟持部29
Bのエッジ部分29k〜29nの先端部の形状を先端に
向かって凸状に湾曲した形状とする。これにより接続導
体にエッジ部分29k〜29nの先端が食い込んだ状態
で接続導体に回転力が加わったときに、接続導体を切断
するような鋭い角部をエッジ部分の先端に形成しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半田付け無しに接
続できる端子金具及びこの端子金具を備えた電子部品に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】フロンガスの使用制限の影響を受けて、
種々の電子部品で、半田付けを用いずに端子導体やリー
ド線等を回路基板の接続電極に接続することが要求され
るようになってきている。例えばCRT(Cathode-ray
tube)等のフォーカス電圧やスクリーン電圧等を調整す
るために用いられるフォーカスパックと呼ばれる高電圧
用電気部品にも、この要求がある。
【0003】米国特許第4,471,339号には、一
端に接続導体すなわち接続端子が挿入されるリング部を
有するコイル・スプリング状の端子金具を用いて、接続
電極と接続端子とを半田付け無しに接続する端子接続構
造を備えた高電圧用可変抵抗器が示されている。この公
知の端子金具では、接続端子をしっかりと保持すること
ができないため、接続端子が端子金具から抜けやすい問
題がある。また接続端子と端子金具との間で電気的な接
続不良が発生しやすい。更に、この構造では、回路基板
を絶縁ケース内に収納する前に、接続端子と接続電極と
を接続しておく必要がある。そのために接続導体として
長いリード線を用いる場合には、長いリード線が高電圧
用可変抵抗器の組み立ての邪魔になる問題がある。特
に、この端子接続構造を備えた高電圧用可変抵抗器をフ
ライバックトランスと組み合わせる場合には、フライバ
ックトランスのモールド樹脂を熱硬化させる際に、長い
リード線を備えた高電圧用可変抵抗器を加熱炉の中に入
れることになる。そのため長いリード線が作業を面倒に
する上、加熱炉内に長いリード線を入れるためのスペー
スを確保する必要があり、製造効率が悪くなる問題が生
じる。
【0004】また出願人が所有する米国特許第5,54
6,280号公報(特願平6−318669号)には、
半田付けを用いずにリード線の芯線を回路基板の接続電
極に接続する二種類の端子接続構造が開示されている。
その図9には、リード線の芯線を保持する導体挟持部を
備えた端子金具と導電性ゴムとを組み合わせた端子アセ
ンブリを用いる接続構造が示されている。
【0005】また出願人が所有する米国特許第5,54
6,280号公報及び米国特許第5,508,678号
公報には、接続導体を挟持する導体挟持部を有し、導体
挟持部が接続導体に引抜力が加わると接続導体の端部に
食い込む複数のエッジ部分を備えた端子金具が示されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先に出願人が提案した
半田レスの端子金具では、導体挟持部に接続導体を挟持
させた場合に、引き抜き力が加わるだけであれば特に問
題は生じない。しかしながら接続導体をその中心線を中
心にして回動させるような回動力が接続導体に繰り返し
加わったり、接続導体の線形が細い場合には、最悪の条
件が揃ったときに、接続導体がエッジ部分で切断されて
しまうことがあった。
【0007】本発明の目的は、接続導体にその中心線を
中心にして回動させるような回動力が加わっても接続導
体が切断されることのない端子金具を提供することにあ
る。
【0008】本発明の他の目的は、接続導体にその中心
線を中心にして回動させるような回動力が加わっても接
続導体が切断されることのない端子金具を備えた電子部
品を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、接続導体を挟
持する1以上の導体挟持部を有し、1以上の導体挟持部
が接続導体に引抜力が加わると接続導体の端部に食い込
む複数のエッジ部分を備えている端子金具及びこの端子
金具を備えた電子部品を改良の対象とする。
【0010】本発明では、この1以上の導体挟持部のう
ち少なくとも回転力が加わる可能性の高い接続導体を挟
持する導体挟持部の複数のエッジ部分の形状を、接続導
体に複数のエッジ部分の先端が食い込んだ状態で接続導
体に回転力が加わったときに接続導体を切断しないよう
に接続導体を囲む方向には鋭い角部を有しない形状に定
める。接続導体を囲む方向に鋭い角部があると、接続導
体が回動したときに、この鋭い角部が接続導体を周方向
に深く切り込み、その食い込み部分での接続導体の実際
の線径を細くする。そして接続導体に回転力が加わって
いる状態では、引き抜き力も接続導体に加わっており、
その引き抜き力で細くなった食い込み部分が切断され
る。本発明のように、エッジ部分の形状を接続導体を囲
む方向には鋭い角部を有しない形状に定めると、接続導
体に回転力が加わってもエッジ部分の先端が接続導体に
深く入り込むことがない。その結果、接続導体が切断さ
れることがない。
【0011】特に、接続導体に食い込む複数のエッジ部
分を先端に向かって凸状に湾曲した形状とすると、エッ
ジ部分の先端の形状は、接続導体を囲む方向には鋭い角
部を有しない形状となる。好ましくは、エッジ部分の先
端は円弧状に湾曲しているのが好ましい。
【0012】また本発明の電子部品は、接触電極を含む
回路パターンを表面に有する回路基板と、一面が開口す
る基板収納室と、基板収納室を囲む壁部に形成されて外
側から基板収納室内に接続導体の端部を導入する接続導
体導入部とを有する絶縁ケースと、絶縁ケースの基板収
納室に表面を内部に向けるようにして配置された回路基
板と基板収納室を囲む壁部との間に配置された端子アセ
ンブリとを備えている。そして端子アセンブリは、絶縁
ケースの前記基板収納室を囲む壁部に形成された端子金
具嵌合部に嵌合され、接続導体導入部から基板収納室に
挿入された接続導体の端部を挟持する導体挟持部を有す
る端子金具を含んでいる。端子金具の導体挟持部は接続
導体に引抜力が加わると接続導体の前記端部に食い込む
複数のエッジ部分を備えており、導体挟持部の複数のエ
ッジ部分の形状は、接続導体に複数のエッジ部分の先端
が食い込んだ状態で接続導体に回転力が加わったときに
接続導体を切断しないように接続導体を囲む方向には鋭
い角部を有しない形状に定められている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の端子金具の実施の
形態の一例を備えた高電圧可変抵抗器について説明す
る。この高電圧用可変抵抗器は、CRTのフォーカス電
圧およびスクリーン電圧を調整するために用いられるも
ので、一般的にフォーカスパックと呼ばれている。図1
(A)は本例の高電圧用可変抵抗器の平面図であり、図
1(B)は絶縁ケースの底面図であり、図1(C)は図
1(A)の概略断面図である。但し、図1(C)には、
説明の目的のためにコンデンサ保持構造を付加してあ
る。また図2は回路基板の表面の概略図である。これら
の図において1は、ノリル(商標)樹脂やポリブチレン
テレフタレート樹脂等の絶縁樹脂により一体成形された
絶縁ケースであり、3は表面に入力電極E1,フォーカ
ス電圧出力電極E2,スクリーン電圧出力電極E3,接
地電極即ちアース電極E4,フォーカス電圧調整用抵抗
体R1,スクリーン電圧調整用抵抗体R2及びその他の
抵抗体を含む可変抵抗回路パターンが形成されたセラミ
ック製の回路基板である。この回路基板3には、入力電
極E1,アース電極E4及びコンデンサが接続されるフ
ォーカス電圧出力電極E2の中央部にぞれぞれ入力用接
続導体61[図6参照],アース用接続導体及びコンデ
ンサ接続用接続導体59が挿入される貫通孔H1〜H3
がそれぞれ形成されている。
【0014】図1(B)に詳細に示すように、絶縁ケー
ス1は底面側の一端が開口した形状を有しており、その
内部に基板収納室5と,固定抵抗基板収納室6と、コン
デンサ収納室7とを有している。なおこの例では、固定
抵抗基板収納室6とコンデンサ収納室7とは連通してい
る。絶縁ケース1は、基板収納室5の周囲に閉ループ状
の内側壁部9と外側壁部11とからなる二重の外周壁部
を有している。内側壁部9と外側壁部11との間には、
輪郭形状が矩形状をなす環状の嵌合用溝部13が形成さ
れている。外側壁部11を構成する壁部分のうち、コン
デンサ収納室7に沿って位置する壁部分11aは、基板
収納室5とコンデサ収納室7とを仕切る隔壁を構成して
いる。内側壁部9の内側には、回路基板3を支持するた
めの基板支持用リブを構成する複数のリブ15が設けら
れている。回路基板3は、このリブ15と後述する蓋部
材51の基板接触リブとの間に挟持される。なお蓋部材
51に基板接触リブを設けない場合には、回路基板3を
このリブ15にシリコン樹脂系またはエポキシ樹脂系等
の接着剤を介して接合してもよい。絶縁ケース1の開口
部には該開口部の一辺を除いて該開口部を囲むように開
口部側周壁部17が形成されている。この周壁部17
は、図示しないフライバックトランスのケースに設けら
れた嵌合溝部に嵌合される。
【0015】絶縁ケース1の基板収納室5を囲む内壁部
には、4つの端子金具嵌合部19,21,23及び25
が形成されている。端子金具嵌合部19及び21には、
フォーカス電圧出力電極E2に対応して設けられる本発
明の実施の形態の一例としても端子金具29[図1
(C)及び図4参照]とスクリーン電圧出力電極E3に
対応して設けられる端子金具29[図1(C)及び図7
参照]がそれぞれ嵌合される。この例では、端子金具嵌
合部19,21,23及び25にすべて同じ形状の端子
金具29が嵌合されている。なお端子金具嵌合部19,
21,23及び25の開口部側は、後に説明するよう
に、コイルスプリング30を収納するコイルスプリング
収納部19A,21A,23A及び25Aを含んでい
る。
【0016】端子金具嵌合部19〜25に対応して、絶
縁ケース1の上壁部には、4つの膨出部31〜37が設
けられている[図1(A)]。膨出部31及び33は、
ピン端子やリード線等の接続導体を挿入する接続導体挿
入部を構成しており、これらの膨出部31及び33には
貫通孔39及び41が形成されている。絶縁ケース1の
基板収納室5を囲む壁部即ち内壁面と回路基板3[図1
(1C)]の表面との間には、2つの摺動子が回転可能
に収納される空間が形成されている。図1(A)におい
て、43及び45は、絶縁ケース1の上壁部を回転自在
に貫通して延びて摺動子を絶縁ケース1の外部から操作
する操作軸である。
【0017】図1(B)に示すように、固定抵抗器収納
室6には、いわゆるブリーダ抵抗47が収納されてい
る。ブリーダ抵抗47は、固定抵抗器収納室内に立設さ
れた2つの挟持部49,50の間に挟持されている。
【0018】端子金具嵌合部19,21,23及び25
の構成は、基本的に同じ構造であり、またこれらに嵌合
される端子金具29も同じ構造のものを用いる。図4
(A)〜(D)には、端子金具29の右側面図,平面
図,正面図及び底面図が示してある。端子金具29は、
所定の形状にプレスしたステレンス板や青銅等の導電性
金属板をL字状に折り曲げて形成されており、接続導体
を半田付けを用いずに接続できる構造を有している。導
電性金属板としては、曲げ加工を施してある程度のバネ
性を発生するものが好ましく、例えば厚みが0.1mm
〜0.4mmの範囲のSUS301のステンレスや、厚
みが0.2mm〜0.5mmの青銅等を用いることがで
きる。端子金具29は、第1の導体挟持部29Aと第2
の導体挟持部29Bとが、ほぼ直角に交差する位置関係
で設けられた構造を有している。
【0019】第1の導体挟持部29Aは、板状部29a
を有している。この板状部29aは、輪郭形状がほぼ円
形状をなす円板部29bと連結部29cとから構成さ
れ、円板部29bにはその中心から放射状に4本のスリ
ットS1〜S4が形成されている。隣接する2つのスリ
ット間には、それぞれ挿入される接続導体の外周部に食
い込む4つの三角形状の分割片またはエッジ部分29d
〜29gが形成されている。これらのエッジ部分29d
〜29gは接続導体が挿入される挿入方向に傾斜してい
る。エッジ部分29d〜29gは、先端側即ち中心側の
端部に円弧状の凹部を有しており、即ち接続導体の周囲
を囲む方向に鋭い角部を有している。そのため、挿入さ
れた接続導体に引抜力が加わると、接続導体の外周部に
容易にしかも深く食い込む。したがって接続導体が簡単
に抜け出ることはない。しかしながら、接続導体にに回
転力が加わると、エッジ部分29d〜29gの先端の2
つの角部が接続導体に深い切り込みを形成し、接続導体
のエッジが食い込んだ部分の線形が細くなって、接続導
体が切れ易くなる。ただし、この例では、第1の導体挟
持部29Aに挟持される接続導体に基本的に回転力が加
わることはない。そのため特に接続導体が切断されるお
それはない。
【0020】また第2の導体挟持部29Bは、板状部2
9hを有している。この板状部29hは、輪郭形状がほ
ぼ矩形状をなす矩形部29iと連結部29jとから構成
されている。矩形部29iには、プレスによって4つの
分割片すなわちエッジ部分29k〜29nが形成されて
いる。これらのエッジ部分29k〜29nは接続導体が
挿入される挿入方向に傾斜している。エッジ部分29k
〜29nは、接続導体に回転力が加わったときに接続導
体を切断しないように定められている。具体的には、エ
ッジ部分29k〜29nの形状は、接続導体に複数のエ
ッジ部分の先端が食い込んだ状態で接続導体に回転力が
加わったときに接続導体を切断しないように接続導体を
囲む方向には鋭い角部を有しない形状に定められてい
る。すなわちこれらエッジ部分29k〜29nの形状
は、すべて先端に向かって凸状に湾曲した形状を有して
いる。具体的には、この湾曲形状は、先端に向かって凸
状に湾曲した円弧状をなしている。第1の導体挟持部の
エッジ部分29d〜29gでは、先端部に2つの鋭い角
部が形成されているが、このエッジ部分29k〜29n
にはこのような鋭い角部はない。したがって接続導体を
エッジ部分29k〜29nで挟持した状態で、接続導体
をその中心線を中心にして回動させた場合に、接続導体
に引き抜き力が加わったときに、接続導体が簡単にこれ
らのエッジ部分29k〜29nによって切断されること
はない。なおエッジ部分29k〜29nが湾曲していて
も、厚み方向の両端部には角部が形成されているため
に、接続導体に引き抜き力が加わると、接続導体の外周
部にエッジ部分29k〜29nは容易に食い込む。
【0021】端子金具嵌合部19,21,23及び25
の構成は、基本的に同じ構造であるため、図3(A)及
び図3(B)に示した端子金具嵌合部19の周囲の部分
の拡大断面図と拡大平面図とを用いて、端子金具嵌合部
19の構造を簡単に説明する。端子金具嵌合部19は、
コイルスプリング収納部19Aと、端子金具収納部19
Bと、接続導体挿入部19Cとから構成されている。コ
イルスプリング収納部19Aは一部が欠かれたほぼ円筒
状の内壁面を有している。端子金具収納部19Bは、端
子金具29の第2の導体挟持部29Bの板状部29hが
挿入される部分19B1 と第1の導体挟持部29Aの板
状部29a挿入される部分19B2 とから構成される。
コイルスプリング収納部19Aとの境界部分には、端子
金具29の第1の導体挟持部29Aの円板部29bの外
周部が支持される支持用段部21b21が形成されてい
る。接続導体挿入部19Cは、2本の接続導体が挿入可
能な形状寸法を有している。なお端子金具嵌合部19の
接続導体挿入部19Cには、貫通孔39の先端側の小孔
39aが開口している。
【0022】図1(C)に示すように、基板収納室5
は、絶縁ケースと同様の合成樹脂材料で形成された蓋部
材51によって塞がれている。この蓋部材51の表面部
には、図示していないが回路基板が接触する基板接触リ
ブが形成されている。なおこの基板接触リブに関しては
米国特許第5,508,678号の第7図に詳しく示さ
れている。この蓋部材51は、裏面側に凹部53を有し
ており、この凹部53のに内部にフォーカス電圧出力電
極E2に電気的に接続されるコンデンサCの一部を収納
する。本来の断面図であれば図1(C)にはコンデンサ
Cは示されないが、説明のために便宜上コンデンサCと
コンデンサ挟持片54,54を示してある。コンデンサ
挟持片54,54は蓋部材51と一体に形成されてい
る。蓋部材51は表面部を可変抵抗回路基板3の裏面側
に向けた状態で基板収納室5の開口部を塞ぐように取付
けられる。嵌合用周壁部55と嵌合用溝部13との嵌合
構造により、基板収納室5にモールド用絶縁樹脂が浸入
するのを阻止することができる。なお嵌合構造だけで、
蓋部材51を絶縁ケース1に固定してもよいが、両者の
間に接着剤を塗布してよい。
【0023】蓋部材51には、図1(C)及び図5に示
すようにコンデンサ接続用接続導体59が挿入される貫
通孔51aと、図6に代表して示す入力用接続導体(ま
たはアース用接続導体)61が挿入される貫通孔51b
が形成されている。
【0024】図5は、フォーカス電圧出力部の拡大断面
図である。63はフォーカス電圧出力用の絶縁被覆リー
ド線であり、その芯線65がフォーカス電圧出力用接続
導体を構成している。端子金具29の第1の導体挟持部
29Aには、コンデンサ接続用導体(第1の接続導体)
の端部が挟持されており、第2の導体挟持部29Bには
リード線63の芯線65の端部が挟持されている。端子
金具29とコイルスプリング30とにより端子アセンブ
リが構成され、コイルスプリング30によって導電性接
触部材が構成されている。コイルスプリング30は、導
電性ワイヤを螺旋状に加工して構成される。このコイル
スプリング30は導電性ワイヤがコンデンサ接続用接続
導体59の周囲を螺旋状に囲み且つフォーカス電圧出力
電極E2と端子金具29の第1の導体挟持部29Aとの
間で圧縮されるように配置されている。
【0025】また図6は、図1(C)には図示していな
い、入力部の拡大断面図を示している。入力部の端子ア
センブリも、端子金具29とコイルスプリング30とに
より構成されている。コイルスプリング30は、導電性
ワイヤが入力用接続導体61の周囲を螺旋状に囲み且つ
入力電極E1と端子金具29の第1の導体挟持部29A
との間で圧縮されるように配置されている。なおアース
部の構造も基本的に図6の入力部の構造と同じである。
但しコイルスプリング30は導電性ワイヤがアース用接
続導体の周囲を螺旋状に囲み且つアース電極E4と第1
の導体挟持部29Aとの間で圧縮されるように配置され
ている。
【0026】図7は、スクリーン電圧出力部の構造を示
している。67はスクリーン電圧出力用の絶縁被覆リー
ド線であり、その芯線69がスクリーン電圧出力用接続
導体を構成している。端子金具29の第1の導体挟持部
29Aは、単にコイルスプリング30と接触しているだ
けである。そして第2の導体挟持部29Bにはリード線
67の芯線69の端部が挟持されている。この構成でも
端子金具29とコイルスプリング30とにより端子アセ
ンブリが構成され、コイルスプリング30によって導電
性接触部材が構成されている。またこの構成では、コイ
ルスプリング30は、スクリーン電圧出力電極E3と端
子金具29の第1の導体挟持部29Aとの間で圧縮され
るように配置されている。
【0027】本例では、全ての電極に対して半田レスで
接続導体と電極とを電気的に接続することができる端子
アセンブリを用いている。したがって完全に半田レス化
を図ることができる。
【0028】上記例で用いた端子金具29では、第1の
導体挟持部29Aと第2の導体挟持部29Bの挟持構造
を異ならせているが、第1及び第2の導体挟持部の両方
の挟持構造を第2の導体挟持部の挟持構造と同じにして
もよいのは勿論である。
【0029】また上記例の端子金具は、2つの導体挟持
部を有しているが、1つの導体挟持部しか有しない端子
金具にも本発明を適用できるのは勿論である。そして端
子金具の形状は任意であり、上記例の形状に限定される
ものではない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、エッジ部分の形状を接
続導体を囲む方向には鋭い角部を有しない形状に定めた
ので、接続導体に回転力が加わってもエッジ部分の先端
が接続導体に深く入り込むことがなく、接続導体が切断
されることがないという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本例の端子金具を備えた高電圧用可
変抵抗器の平面図であり、(B)は絶縁ケースの底面図
であり、(C)は図1(A)のC−C線概略断面図であ
る。
【図2】 回路基板の表面の概略図である。
【図3】 (A)及び(B)は端子金具嵌合部の周囲の
部分の拡大断面図と拡大平面図である。
【図4】 (A)〜(D)は、本発明の端子金具の実施
の形態の一例の右側面図,平面図,正面図及び底面図で
ある。
【図5】 フォーカス電圧出力部の構造を示す断面図で
ある。
【図6】 入力電極部の構造を示す断面図である。
【図7】 スクリーン電圧出力部の構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】 1 絶縁ケース 3 回路基板 5 基板収納室 7 コンデンサ収納室 9 内側壁部 11 外側壁部 13 嵌合用溝部 15 リブ 19,21,23及び25 端子金具嵌合部 29 端子金具 30 コイルスプリング 31,33,35及び37 膨出部 39及び41 貫通孔 43,45 操作軸 51 蓋部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続導体を挟持する1以上の導体挟持部
    を有し、前記1以上の導体挟持部が前記接続導体に引抜
    力が加わると前記接続導体の前記端部に食い込む複数の
    エッジ部分を備えている端子金具であって、 前記1以上の導体挟持部のうち少なくとも回転力が加わ
    る可能性の高い接続導体を挟持する導体挟持部の前記複
    数のエッジ部分の形状は、前記接続導体に前記複数のエ
    ッジ部分の先端が食い込んだ状態で前記接続導体に回転
    力が加わったときに前記接続導体を切断しないように前
    記接続導体を囲む方向には鋭い角部を有しない形状に定
    められていることを特徴とする端子金具。
  2. 【請求項2】 前記複数のエッジ部分の先端部の形状
    が、先端に向かって凸状に湾曲した形状を有している請
    求項1に記載の端子金具。
  3. 【請求項3】 前記複数のエッジ部分の先端部の形状
    が、先端に向かって凸状に湾曲した円弧状を呈している
    請求項1に記載の端子金具。
  4. 【請求項4】 接触電極を含む回路パターンを表面に有
    する回路基板と、 一面が開口する基板収納室と、前記基板収納室を囲む壁
    部に形成されて外側から前記基板収納室内に接続導体の
    端部を導入する接続導体導入部とを有する絶縁ケース
    と、 前記絶縁ケースの前記基板収納室に前記表面を内部に向
    けるようにして配置された前記回路基板と前記基板収納
    室を囲む前記壁部との間に配置された端子アセンブリと
    を備え、 前記端子アセンブリは、前記絶縁ケースの前記基板収納
    室を囲む前記壁部に形成された端子金具嵌合部に嵌合さ
    れ、前記接続導体導入部から前記基板収納室に挿入され
    た前記接続導体の前記端部を挟持する導体挟持部を有す
    る端子金具を含んでおり、 前記導体挟持部は前記接続導体に引抜力が加わると前記
    接続導体の前記端部に食い込む複数のエッジ部分を備え
    ており、 前記導体挟持部の前記複数のエッジ部分の形状は、前記
    接続導体に前記複数のエッジ部分の先端が食い込んだ状
    態で前記接続導体に回転力が加わったときに前記接続導
    体を切断しないように前記接続導体を囲む方向には鋭い
    角部を有しない形状に定められていることを特徴とする
    電気部品。
JP35013896A 1996-12-27 1996-12-27 端子金具及び電気部品 Withdrawn JPH10189301A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35013896A JPH10189301A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 端子金具及び電気部品
TW086118165A TW353183B (en) 1996-12-27 1997-12-03 Electric component and variable resistor for high voltage use
US08/995,826 US5877673A (en) 1996-12-27 1997-12-22 Electric component with soldering -less terminal structure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35013896A JPH10189301A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 端子金具及び電気部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10189301A true JPH10189301A (ja) 1998-07-21

Family

ID=18408489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35013896A Withdrawn JPH10189301A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 端子金具及び電気部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10189301A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000024011A1 (fr) * 1998-10-20 2000-04-27 Hokuriku Electric Industry Co., Ltd. Piece electrique ayant un element metallique a fonction de borne, exempt de soudure

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000024011A1 (fr) * 1998-10-20 2000-04-27 Hokuriku Electric Industry Co., Ltd. Piece electrique ayant un element metallique a fonction de borne, exempt de soudure
US6420957B1 (en) 1998-10-20 2002-07-16 Hokuriku Electric Industry Co., Ltd Electric part having solder-less terminal metal fitment

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07235402A (ja) 電子部品
JPH11162530A (ja) 半田レスの端子金具を備えた電気部品
US5877673A (en) Electric component with soldering -less terminal structure
JP2000124012A (ja) 電気部品及び高電圧用可変抵抗器
JPH10189316A (ja) 電気部品及び高電圧用可変抵抗器
JPH10189301A (ja) 端子金具及び電気部品
JPH0645301U (ja) 高電圧抵抗パック
JPH076631Y2 (ja) 同軸コネクタ
JP2716210B2 (ja) スイッチ
JPH07254504A (ja) 電子部品及び高電圧用電子部品
JPH08124726A (ja) 高電圧用可変抵抗器
JP3388480B2 (ja) リード線速結コネクタ
JP3036410B2 (ja) 高圧用可変抵抗器
JPH10308304A (ja) 高圧用可変抵抗器
JPS6022717Y2 (ja) 圧電型電気音響変換装置
JPH0339390B2 (ja)
JPH0240905A (ja) フライバックトランス
JPH0831619A (ja) 高電圧用可変抵抗器ユニット及びフライバックトランス
JP2000030914A (ja) 高圧用可変抵抗器
JPH0974005A (ja) 高電圧用可変抵抗器
JPH11121211A (ja) 高圧用可変抵抗器
JPH0937373A (ja) マイクロホンのハンガースイッチ構造
JPH0618147B2 (ja) 電子部品
JPH1012416A (ja) 高圧用可変抵抗器
JPH08124723A (ja) 高電圧用可変抵抗器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040302