JPH10188342A - 光情報記録媒体およびその再生装置 - Google Patents

光情報記録媒体およびその再生装置

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JPH10188342A
JPH10188342A JP8339691A JP33969196A JPH10188342A JP H10188342 A JPH10188342 A JP H10188342A JP 8339691 A JP8339691 A JP 8339691A JP 33969196 A JP33969196 A JP 33969196A JP H10188342 A JPH10188342 A JP H10188342A
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JP8339691A
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English (en)
Inventor
Atsushi Onishi
厚 大西
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Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生面の傷等による再生不能となる状況を少
なくできる光情報記録媒体を提供することを目的とする 【解決手段】 第1の透明樹脂基板101に記録された
第1の情報面102と、第2の透明樹脂基板107に記
録された第2の情報面106には同一の情報が、わずか
に半径位置をずらして記録されており、平面的にみれ
ば、異なった位置に記録されている。103は半透明
層、104は接着層、105は反射層である。第1の情
報面102と第2の情報面106は図の下方からの再生
レーザ光で再生される。ディスク表面に傷がついて第1
の情報面102の再生に支障をきたしたとしても、第2
の情報面106に同一の情報が記録されており、再生レ
ーザ光のスポット位置を変えて、この情報を再生するこ
とで連続的に再生することできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方の面から光学
的に読み取られる複数の層に情報が記録された光情報記
録媒体およびその再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】透明樹脂基板の片側の面に、記録情報に
対応したピットと呼ばれる微小な窪みを形成し、透明樹
脂基板を通してピットにレーザ光の焦点を合わせ、レー
ザ光の反射光量の変化によって記録媒体を再生する光デ
ィスクとしては、CD(Compact Disc)が
代表的な例としてあげられる。
【0003】CDは、直径120mm、厚さ1.2mm
の透明樹脂基板に、1.6μmのトラックピッチで、最
短ピット長約0.9μmのピット列が形成されている。
再生時の線速度は、約1.3m/sで一定であり、約6
50Mバイトの記録容量を有し、音楽や映像等のデジタ
ルデータが記憶されている。以下、CD規格に準拠した
フォーマットとは、上記仕様のものとし、CD−ROM
(Compact Disc−Read Only M
emory)、Video−CD(Video−Com
pact Disc)等をも含むものとする。
【0004】CDは透明樹脂基板1枚から構成される単
板構造であり、情報面を1つだけ有する。再生は透明樹
脂基板を通してレーザ照射が行なわれるため、透明樹脂
基板のレーザ入射側と反対側の表面にはディスクタイト
ル等を表わすレーベルが印刷されている。
【0005】一方、記録密度をCDの約7倍に高めたD
VD(Digital VideoDisc)の開発が
進んでいる。DVDには記録容量や機能によりDVD−
5,9,10,18と多くの仕様がある。
【0006】DVDは情報面を形成した直径120m
m、厚さ0.6mmの第1の透明樹脂基板と、同じく直
径120mm、厚さ0.6mmの第2の透明樹脂基板と
を、厚さ数十μmの接着層により貼り合わされた構成と
なっている。
【0007】DVDは第2の透明樹脂基板に第2の情報
面を構成してもよい。したがって、読み出し方式として
は片面再生と両面再生の2方式がある。また、一方の面
から読み出すことができる情報面を1つもったものと、
2つもったものがある。
【0008】一方の面から読み出すことができる情報面
を1つもったものの情報面の表面は、レーザ光の殆どを
反射するアルミニウム(Al)、金(Au)等の金属か
らなる反射膜で覆われている。この第1の情報面に記録
された情報の再生は、第1の透明樹脂基板を通して行な
われれ、このような片面再生のをDVD−5と呼び、同
様のものを貼り合わせて第2の情報面を設けて、両面再
生としたものをDVD−10と呼ぶ。
【0009】一方の面から読み出すことができる情報面
を2つもったものもある。片面再生方式では、上述した
第1の情報面の表面に、反射面を金属反射膜に代えてレ
ーザ光の一部を透過し残りを反射する窒化シリコン(S
ixNy)、窒化アルミニウム(AlxNy)等の誘電
体層からなる半透明層を形成する。さらに、半透明層上
に紫外線硬化型樹脂等からなる透明層を形成し、透明層
上に2P法等で成形した第2の情報面を形成し、第2の
情報面はAl,Au等の金属からなる反射膜で覆う構成
とすることによって、第1の情報面および第2の情報面
に記録された情報を、ともに第1の情報面側の透明樹脂
基板を通して再生することができるタイプである。この
ようなタイプのものをDVD−9と呼び、これを両面再
生方式として4つの情報面をもたせたものをDVD−1
8と呼ぶ。
【0010】DVDの仕様は、トラックピッチ0.74
μm、最短ピット長0.4μm、再生時の線速度は3.
49m/sで一定である。記憶容量は4.7Gバイト
(1層ディスク)、レーザ波長は650nmまたは63
5nm、レンズ閉口数は0.6であり、以下DVD規格
に準拠したフォーマットとは、上記仕様のものとする。
【0011】また、記憶容量1.4Gバイトのディスク
直径80mmのものも提案されている。
【0012】このDVDの表面に傷等がついた場合、そ
の部分の情報を再生できなくなる恐れがある。そのた
め、データのバックアップをしておく必要があるが、大
容量のため、フロッピーディスクやハードディスクなど
を用いると、多量のフロッピーディスクが必要であり、
ハードディスクの大部分をバックアップデータに取られ
てしまい、データ保存に多大な負担がかかってしまう。
また、コンピュータと異なりDVD再生装置では、コピ
ー防止の観点からバックアップができないようになって
いる。
【0013】同一のディスクを複数枚所有すればよいの
であるが、DVDの中には、1枚の価格が非常に高価な
ものもあり、複数枚を所有することには問題がある。ま
た、このような方法を採用しても、1箇所でも再生でき
なくなるような傷が生じると、そのディスクは使用不能
となってしまう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、僅かの傷が生じても、再生
ができなくなるようなことがなく、傷等による再生不能
となる状況を少なくできる光情報記録媒体再生装置、お
よび、その再生装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、一方の面から光学的に読み取られる複数の層に情報
が記録された光情報記録媒体において、各層に記録され
た情報は、それぞれの層において同一であり、かつ、そ
れぞれの層における前記情報の記録位置が平面的に異な
る位置であることを特徴とするものである。
【0016】請求項2に記載の発明は、片側の面に第1
の情報面を有する第1の透明基板と、前記第1の情報面
を覆うように形成された再生レーザ光の一部を反射し残
りを透過する半透明層と、片側の面に第2の情報面を有
する第2の透明基板と、前記第2の情報面を覆うように
形成され前記半透明層を透過した再生レーザ光の大部分
を反射する反射層と、再生レーザ光のほとんどを透過す
る透明接着層とを具備し、前記半透明層と前記反射層が
前記透明接着層を介して貼り合わせられている光情報記
録媒体において、前記第1の情報面と前記第2の情報面
に記録されている情報が同一であり、かつ、前記第1の
情報面と前記第2の情報面における前記情報の記録位置
が平面的に異なる位置であることを特徴とするものであ
る。
【0017】請求項3に記載の発明は、片側の面に第1
の情報面を有する第1の透明基板と、前記第1の情報面
を覆うように形成され再生レーザ光の一部を反射し残り
を透過する半透明層と、前記半透明層上に形成され再生
レーザ光の大部分を透過し第2の情報面が形成されてい
る透明層と、前記第2の情報面を覆うように形成され前
記透明層を透過した再生レーザ光の大部分を反射する反
射層とを少なくとも具備する光情報記録媒体において、
前記第1の情報面と前記第2の情報面に記録されている
情報が同一であり、かつ、前記第1の情報面と前記第2
の情報面における前記情報の記録位置が平面的に異なる
位置であることを特徴とするものである。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の光情報記録媒体前記平面的に異な
る位置は、一定のズレ量をもった位置であることを特徴
とするものである。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれか1項に記載の光情報記録媒体を再生する光
情報記録媒体再生装置において、光情報記録媒体の表面
傷等による再生不可能な領域を検出する検出部を備え、
それから得られた検出信号を基に、他方の情報面の同一
アドレスにレイヤージャンプを行ない、連続した情報の
再生が可能であることを特徴とするものである。
【0020】請求項6に記載の発明は、情報を再生する
ための光ピックアップを具備し1の基板を通して第1の
情報面と第2の情報面の2つの情報面を再生することが
可能な光情報記録媒体再生装置において、第1の情報面
に記録された一部のデータと第2の情報面に記録された
一部のデータが同一か否かを判定する判定手段と、前記
判定手段により第1の情報面と第2の情報面の前記デー
タが同一であると判定した場合に第1の情報面に記録さ
れた前記データの開始位置と第2の情報面に記録された
前記データの開始位置のオフセット量を検出する情報面
オフセット量検出手段と、前記オフセット量を記憶する
ためのメモリ手段と、再生中に前記データのアドレスを
検出する手段と、前記光ピックアップのフォーカス点を
前記第1の情報面と前記第2の情報面間で切り替えるフ
ォーカス切換手段を具備し、第1の情報面を再生中にエ
ラーが発生した場合、エラーが発生したアドレスの直前
のアドレスと前記オフセット量から目標トラック位置を
算出し、エラーが発生したアドレス直前のアドレスと同
一の第2の情報面のアドレスへフォーカス点を切り換え
る制御を行なう制御手段を備えることを特徴とするもの
である。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による光情報記録
媒体の第1の実施の形態の構成図である。図中、101
は第1の透明樹脂基板、102は第1の情報面、103
は半透明層、104は接着層、105は反射層、106
は第2の情報面、107は第2の透明樹脂基板、108
はレーベルである。この実施の形態は、片面に1層の情
報面を有している透明樹脂基板を2枚貼り合わせて構成
されている。貼り合わせ式片面2層再生型の光情報記録
媒体ということができる。
【0022】第1の透明樹脂基板101と第2の透明樹
脂基板107は、再生レーザ光に対して透明な樹脂基板
である。第1の透明樹脂基板101には、情報が光学的
に再生可能に記録された第1の情報面102と、この第
1の情報面102を覆い、再生レーザ光の一部を反射
し、残りを透過する半透明層103が片面に形成されて
いる。第2の透明樹脂基板107には、情報が光学的に
再生可能に記録された第2の情報面106と、この第2
の情報面106を覆う反射層105が片面に形成されて
いる。この第1の透明樹脂基板101と第2の透明樹脂
基板107とを、半透明層103と反射層105が向き
合うようにして、再生レーザ光を透過する接着層104
を介して貼り合わされた構造となっている。第2の透明
樹脂基板107の情報面106の反対側の面には記録内
容等を印刷したレーベル108を形成してもよい。
【0023】この実施の形態では、第1の情報面102
と第2の情報面106に記録された情報は同一である。
なお、この明細書でいう情報の同一は、それぞれの情報
面に記録された情報の総てが同一であることに限られな
い。付随的な情報や、付加的な情報、あるいは、さほど
重要でない情報等が、それぞれの面に異なって記録され
ていてもよい。
【0024】第1の情報面102と第2の情報面106
の情報面は、ピットと呼ばれる窪みで構成され、ディス
クの中心からスパイラル状に記録されている。ここで、
第1の情報面102と第2の情報面106の情報はわず
かに半径位置をずらして記録されており、平面的にみれ
ば、異なった位置に記録されている。
【0025】このようにして、第1の情報面102と第
2の情報面106の両情報面において、同一のコンピュ
ータ・プログラム、映像データ、音声データなどの情報
が記録された光情報記録媒体を作成することができる。
【0026】なお、半透明層103には、窒化シリコン
(Six y )や窒化アルミニウム(Alx y )等の
誘電体材料、低酸化鉛(Pbx y )等の酸化物や硫化
アンチモン(Sbx y )等のカルコゲン系材料、極薄
の金(Au)やアルミニウム(Al)等の金属材料を用
いることができる。また、反射層105は、従来のCD
でも用いられるアルミニウム(Al)や金(Au)等の
金属材料で構成されている。再生レーザ光を透過する接
着層104には紫外線硬化樹脂、ホットメルト接着剤、
アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の接着剤を用いることが
できる。
【0027】第1の情報面102および第2の情報面1
06を再生するには、ともに第1の透明樹脂基板101
側から再生レーザ光を照射し、光ピックアップのアクチ
ュエータを調整することによって、再生レーザ光の合焦
点の位置を半透明層103と反射層105との間で変化
させることにより再生する情報面を選択する。すなわ
ち、第1の情報面102を再生する場合には、再生レー
ザ光は半透明層103上に焦点を合わせる。再生レーザ
光の一部は半透明層103を透過するが、残りは反射さ
れ、レーザ光の戻り光量変化によって第1の情報が再生
される。一方、第2の情報面106を再生するには半透
明層103を透過した再生レーザ光を反射層105上に
集光させるよう焦点位置を変え、反射層105で反射さ
れたレーザ光の戻り光量変化によって第2の情報を再生
する。
【0028】このようにして、第1の情報面102と第
2の情報面106の両情報面に記録された、同一のコン
ピュータ・プログラム、映像データ、音声データなどの
情報が再生できる。これにより、仮にディスク表面に傷
がついて第1の情報面102の再生に支障をきたしたと
しても、第2の情報面106に同一の情報が記録されて
おり、再生レーザ光のスポット位置を変えて、この情報
を再生することで連続的に再生することでき、バックア
ップの役割を果たすことになる。
【0029】傷等によって再生ができない部分におい
て、第1の情報面102と第2の情報面106の両情報
面の再生ができない事態が生じても、両情報面の記録位
置が平面的に異なっているので、第1の情報面で再生で
きない部分を第2の情報面で再生することができるの
で、再生が可能となる。また、第2の情報面から再生し
た場合でも、第2の情報面106で再生できない部分を
第1の情報面102で再生することができるので、再生
が可能となる。
【0030】もちろん、両情報面の記録位置のズレより
大きな傷によって、両情報面における同じ情報部分がと
もに傷つけられた場合は、再生が不能となるが、このよ
うな傷は滅多に生じることがないから、本発明によっ
て、十分なバックアップ能力を発揮できる。
【0031】また、両情報面の記録位置のズレ量は、ト
ラックピッチ差とするほか、データフォーマットに応じ
て、アドレスの番地差、セクター差、などのように、一
定の差をオフセット量として与えるようにするのがよ
い。
【0032】図2は、本発明による光情報記録媒体の第
2の実施の形態の構成図である。図中、201は第1の
透明樹脂基板、202は第1の情報面、203は第1の
半透明層、204は第1の透明樹脂層、205は第2の
情報面、206は第1の反射層、207は接着層、21
1は第2の透明樹脂基板、212は第3の情報面、21
3は第2の半透明層、214は第2の透明樹脂層、21
5は第4の情報面、216は第2の反射層である。この
実施の形態では、片面に2層の情報面を有している透明
樹脂基板を2枚貼り合わせて構成されている。貼り合わ
せ式両面2層再生型の光情報記録媒体ということができ
る。
【0033】第1の透明樹脂基板201には、情報が光
学的に再生可能に記録された第1の情報面202が形成
され、その上に、この第1の情報面202を覆い、再生
レーザ光の一部を反射し、残りを透過する第1の半透明
層203が形成されている。さらに、第1の半透明層2
03の上に再生レーザ光を透過する第1の透明樹脂層2
04が形成され、この面に光学的に再生可能に記録され
た第2の情報面205が形成され、この第2の情報面2
05を覆う第1の反射層206が形成されて、2層の情
報面が形成された基板が出来上がる。
【0034】同様にして、第2の透明樹脂基板211に
は、情報が光学的に再生可能に記録された第3の情報面
212が形成され、その上に、この第3の情報面212
を覆い、再生レーザ光の一部を反射し、残りを透過する
第2の半透明層213が形成されている。さらに、第2
の半透明層213の上に再生レーザ光を透過する第2の
透明樹脂層214が形成され、この面に光学的に再生可
能に記録された第4の情報面215が形成され、この第
4の情報面215を覆う第2の反射層216が形成され
て、2層の情報面が形成された基板が出来上がる。
【0035】この実施の形態でも第1の実施の形態と同
様に、第1の情報面202と第2の情報面205に記録
された情報は同一であり、第3の情報面212と第4の
情報面215に記録された情報は同一である。また、第
1の情報面202と第2の情報面205の情報はわずか
に半径位置をずらして記録されており、平面的にみれ
ば、異なった位置に記録されている。第3の情報面21
2と第4の情報面215の情報も、同様に、わずかに半
径位置をずらして記録されており、平面的にみれば、異
なった位置に記録されている。
【0036】これら2層の情報面を有する2枚の基板を
接着層207を介して、第1の反射層206と第2の反
射層216が向き合うように貼り合わされて、第1の情
報面202と第2の情報面205の両情報面において、
同一のコンピュータ・プログラム、映像データ、音声デ
ータなどの情報が記録され、第3の情報面212と第4
の情報面215の両情報面において、同一のコンピュー
タ・プログラム、映像データ、音声データなどの情報が
記録された光情報記録媒体を作成することができる。
【0037】これにより、仮にディスク表面に傷がつい
て第1の情報面202の再生に支障をきたしたとして
も、第2の情報面205に同一の情報が記録されてお
り、再生レーザ光のスポット位置を変えて、この情報を
再生することで連続的に再生することができ、バックア
ップの役割を果たすことになる。同様に第3の情報面2
12の再生に支障をきたしたとしても、第4の情報面2
15に同一の情報が記録されており、再生レーザ光のス
ポット位置を変えて、この情報を再生することで連続的
に再生することができ、バックアップの役割を果たすこ
とになる。
【0038】なお、上述した片面に2層の情報面を有し
ている透明樹脂基板を1枚だけ用いて、これに情報面を
有しない適宜の基板を貼り合わせた構成とすることもで
きるが、この場合は、片面再生型の光情報媒体が構成さ
れる。
【0039】次に、本発明の光情報記録媒体再生装置の
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。図
3は、本発明の再生装置のブロック図である。図中、3
01は光情報記録媒体の回転や記録信号の検出等を行な
うメカ部であり、302は光情報記録媒体が乗せられる
ターンテーブル、303は本発明による光情報記録媒
体、304は光情報記録媒体を回転させるスピンドルモ
ータ、305は光情報記録媒体のディジタル信号を検出
するピックアップ、306はピームスポットをピット列
に合焦させ、かつそれらの上をトレースさせる対物レン
ズ、307はピックアップをディスク半径方向へ送るた
めのスライドモータ、308は光情報記録媒体の出し入
れを行なうためのローディングモータである。309は
ピックアップで検出された信号からRF信号、フォーカ
スエラー信号、トラッキングエラー信号を作成するRF
アンプ、310はRF信号からデータの復調、誤り検出
/訂正等の処理を行なうディジタル信号処理回路、31
0aはデータ再生部、310bはアドレス検出部であ
る。311はシステムの全体的な制御を行なうシステム
コントローラー、312は操作キー、313は表示パネ
ルである。314はピックアップサーボ制御、ピックア
ップ送りサーボ制御、スピンドルサーボ制御等を行なう
サーボプロセッサであり、314aはフォーカスサーボ
制御部、314bはトラッキングサーボ制御部、314
cはピックアップのスライドサーボ制御部、314dは
スピンドルサーボ制御部である。315aはフォーカス
サーボ制御部314aの出力に基づきピックアップ30
5に設けたフォーカスアクチュエータを駆動するフォー
カスドライバ、315bはトラッキングサーボ制御部3
14bの出力に基づきピックアップ305に設けたトラ
ッキングアクチュエータを駆動するトラッキングドライ
バ、315cはピックアップのスライドサーボ制御部3
14cの出力に基づきスライドモータ307を駆動する
スライドモータドライバ、315dはスピンドルサーボ
制御部314dの出力に基づきスピンドルモータ304
を駆動するスピンドルモータドライバである。316は
バッファメモリ、317はマイコン構成のメモリーコン
トローラ、318はD/Aコンバータである。
【0040】システムコントローラ311はマイコンで
構成されており、メカ部301に光情報記録媒体303
がセットされた後の各種サーボの立ち上げ、リードイン
エリア情報の取り込み、各データのアドレス、経過時間
等の操作キー312、表示パネル313への表示、該操
作/表示パネルでの支持に基づいて、アクセス処理等を
行なう。
【0041】図4は、図3の再生装置の動作の一例を説
明するためにフローチャートである。光情報記録媒体が
挿入されると、まず、S1でリードインエリアの再生を
行なう。ここで、あらかじめ、S2で、挿入された光情
報記録媒体が本発明による光情報記録媒体であるかどう
かを判別する。判別方法は、例えば、第1の情報面と第
2の情報面とのデータの同一性の判断を行なう。この同
一性の判断は、総てのデータを比較する必要はなく、一
部のデータ、例えば、記録開始位置から所定範囲のデー
タや、FATがある場合は、そのうちの特定アドレスの
データなど、の比較を行なう。特定のアドレスに本発明
の光情報記録媒体であることを示す情報を記録しておい
て、これを検出するようにしてもよい。S2で、本発明
の光情報記録媒体であると認識した場合は、S3に移行
して、例えば、記録開始位置のオフセット量を検出し
て、再生モードの判別を行なう。本発明の光情報記録媒
体でない場合は、S8へ移行して、再生要求を受ける
と、通常の再生処理が行なわれる。
【0042】本発明の光情報記録媒体であると認識した
場合、ここで再生要求を受けると、S4で再生処理を開
始する。再生処理が行なわれるとピックアップ305か
ら出力される再生信号は、RFアンプ309を介して、
ディジタル信号処理回路310に供給される。ディジタ
ル信号処理回路310のデータ再生部310aはこの再
生データを、アドレス検出部310bは現在ピックアッ
プ305が位置しているアドレスデータを生成する。ア
ドレスデータは、システムコントローラ311のマイコ
ンに供給される。
【0043】再生中に再生不能領域があるか否かが監視
され、ない場合は、S4,S5をループして再生処理を
継続する。再生出力は、メモリコントローラ317から
D/Aコンバータ318によってアナログ信号に変換さ
れ、出力される。再生中の光情報記録媒体の何らかの欠
陥によって起因する、例えば、フォーカスまたはトラッ
キングがかからない領域(アドレス)、あるいは、再生
データのエラー等が発生してデータ再生ができない領域
(アドレス)が発見された場合(S5)、システムコン
トローラ311のマイコンは、その発見直前におけるピ
ックアップ305の位置を示すアドレスデータとあらか
じめ検出しておいたオフセット値を基にして、目標トラ
ック位置(半径位置)を算出して、直ちに、もう一方の
情報面の同一アドレスにレイヤージャンプを行ない(S
6,S7)、目標アドレスから再生処理を続行する(S
3)。再生中に新たに再生不能な領域が発見されたとき
には、この動作処理が順次繰り返される。
【0044】この実施の形態の再生装置によれば、光情
報記録媒体に何らかの欠陥があり、情報の再生が不可能
な領域があったとしても、結果としてデータの欠落無し
に、連続した情報の再生が可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1〜3に記載の発明によれば、光情報記録媒体は、複数
の層の情報面、あるいは、上層の情報面と下層の情報面
において同一の情報を記録した。そのため、仮に、光情
報記録媒体の表面に傷がついて、その箇所の上層の情報
面の再生に支障をきたしたとしても、ピックアップの焦
点深度を変えることによって、下層の情報面から連続再
生することができる。したがって、再生レーザ光が入射
する基板の表面に傷等が発生しても、その傷等によって
再生不能となった情報面に記録されているデータと同一
のデータが他の情報面の異なった位置に記録されている
ため、データストリームを保全することができ、光情報
記録媒体が再生不能となることがなく、バックアップの
役割を果たすことができる。
【0046】請求項4に記載の発明によれば、各層にお
ける平面的に異なる記録位置が一定のズレ量をもった位
置であることにより、レイヤージャンプの際のピックア
ップの移動量を容易に計算できる。この場合、このズレ
量を僅かにすればレイヤージャンプの際に、再生レーザ
光スポット位置をわずかに移動させることにより、情報
を途切れることなく連続再生することができる利点があ
る。
【0047】請求項5に記載の発明によれば、光情報記
録媒体の表面傷等による再生不可能な領域を検出する検
出部を備え、それから得られた検出信号を基に、他方の
情報面の同一アドレスにレイヤージャンプを行なうこと
によって、データストリームを保全することができる。
【0048】請求項6に記載の発明によれば、第1の情
報面に記録された一部のデータと第2の情報面に記録さ
れた一部のデータが同一か否かを判定することにより、
従来の光情報記録媒体と本発明の光情報記録媒体とを識
別でき、オフセット量を検出することによって、読み出
している情報面を再生中にエラーが発生した場合、エラ
ーが発生したアドレスの直前のアドレスと前記オフセッ
ト量から目標トラック位置を算出し、エラーが発生した
アドレス寸直前のアドレスと同一の第2の情報面のアド
レスへフォーカス点を切り換える制御を行なうことがで
き、情報を途切れることなく連続再生することができる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光情報記録媒体の第1の実施の形
態の構成図である。
【図2】本発明による光情報記録媒体の第2の実施の形
態の構成図である。
【図3】本発明の再生装置のブロック図である。
【図4】図3の再生装置の動作の一例を説明するために
フローチャートである。
【符号の説明】
101…第1の透明樹脂基板、102…第1の情報面、
103…半透明層、104…接着層、105…反射層、
106…第2の情報面、107…第2の透明樹脂基板、
108…レーベル、201…第1の透明樹脂基板、20
2…第1の情報面、203…第1の半透明層、204…
第1の透明樹脂層、205…第2の情報面、206…第
1の反射層、207…接着層、211…第2の透明樹脂
基板、212…第1の情報面、213…第2の半透明
層、214…第2の透明樹脂層、215…第2の情報
面、216…第2の反射層、301…メカ部、302…
ターンテーブル、303…光情報記録媒体、305…ピ
ックアップ、306…対物レンズ、310…ディジタル
信号処理回路、311…システムコントローラー。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面から光学的に読み取られる複数
    の層に情報が記録された光情報記録媒体において、 各層に記録された情報は、それぞれの層において同一で
    あり、かつ、それぞれの層における前記情報の記録位置
    が平面的に異なる位置であることを特徴とする光情報記
    録媒体。
  2. 【請求項2】 片側の面に第1の情報面を有する第1の
    透明基板と、前記第1の情報面を覆うように形成された
    再生レーザ光の一部を反射し残りを透過する半透明層
    と、片側の面に第2の情報面を有する第2の透明基板
    と、前記第2の情報面を覆うように形成され前記半透明
    層を透過した再生レーザ光の大部分を反射する反射層
    と、再生レーザ光のほとんどを透過する透明接着層とを
    具備し、前記半透明層と前記反射層が前記透明接着層を
    介して貼り合わせられている光情報記録媒体において、 前記第1の情報面と前記第2の情報面に記録されている
    情報が同一であり、かつ、前記第1の情報面と前記第2
    の情報面における前記情報の記録位置が平面的に異なる
    位置であることを特徴とする光情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 片側の面に第1の情報面を有する第1の
    透明基板と、前記第1の情報面を覆うように形成され再
    生レーザ光の一部を反射し残りを透過する半透明層と、
    前記半透明層上に形成され再生レーザ光の大部分を透過
    し第2の情報面が形成されている透明層と、前記第2の
    情報面を覆うように形成され前記透明層を透過した再生
    レーザ光の大部分を反射する反射層とを少なくとも具備
    する光情報記録媒体において、 前記第1の情報面と前記第2の情報面に記録されている
    情報が同一であり、かつ、前記第1の情報面と前記第2
    の情報面における前記情報の記録位置が平面的に異なる
    位置であることを特徴とする光情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記平面的に異なる位置は、一定のズレ
    量をもった位置であることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の光情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の光情報記録媒体を再生する光情報記録媒体再生装置に
    おいて、光情報記録媒体の表面傷等による再生不可能な
    領域を検出する検出部を備え、それから得られた検出信
    号を基に、他方の情報面の同一アドレスにレイヤージャ
    ンプを行ない、連続した情報の再生が可能であることを
    特徴とする光情報記録媒体再生装置。
  6. 【請求項6】 情報を再生するための光ピックアップを
    具備し1の基板を通して第1の情報面と第2の情報面の
    2つの情報面を再生することが可能な光情報記録媒体再
    生装置において、 第1の情報面に記録された一部のデータと第2の情報面
    に記録された一部のデータが同一か否かを判定する判定
    手段と、前記判定手段により第1の情報面と第2の情報
    面の前記データが同一であると判定した場合に第1の情
    報面に記録された前記データの開始位置と第2の情報面
    に記録された前記データの開始位置のオフセット量を検
    出する情報面オフセット量検出手段と、前記オフセット
    量を記憶するためのメモリ手段と、再生中に前記データ
    のアドレスを検出する手段と、前記光ピックアップのフ
    ォーカス点を前記第1の情報面と前記第2の情報面間で
    切り替えるフォーカス切換手段を具備し、 第1の情報面を再生中にエラーが発生した場合、エラー
    が発生したアドレスの直前のアドレスと前記オフセット
    量から目標トラック位置を算出し、エラーが発生したア
    ドレス直前のアドレスと同一の第2の情報面のアドレス
    へフォーカス点を切り換える制御を行なう制御手段を備
    えることを特徴とする光情報記録媒体再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010010565A (ko) * 1999-07-21 2001-02-15 윤종용 2층 광디스크
JP2009140591A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Hitachi Ltd 多層記録型ディスクの多重記録方法、多層記録型ディスクの多重記録装置、及び多重記録された多層記録型ディスクの再生方法
JP2009230794A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Sharp Corp 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム、情報処理装置の制御プログラムを記録した記録媒体

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