JPH11149643A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPH11149643A
JPH11149643A JP31697697A JP31697697A JPH11149643A JP H11149643 A JPH11149643 A JP H11149643A JP 31697697 A JP31697697 A JP 31697697A JP 31697697 A JP31697697 A JP 31697697A JP H11149643 A JPH11149643 A JP H11149643A
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recorded
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JP31697697A
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Hitoshi Terasaki
均 寺崎
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2倍密のCDをCD専用プレーヤに装着した
場合に、装着された光記録媒体が2倍密のCDであるこ
とを示す警告情報を記録した光記録媒体を提供する。 【解決手段】 CDフォーマットによる記録密度で記録
された第1の領域8と、CDフォーマットによる記録密
度より実質的に2倍高密度な2倍密のCDフォーマット
による記録密度で記録された第2の領域9とを含み、第
1の領域8のデータ領域3に「本記録媒体は、2倍密の
CDであることを示す警告情報」をCDフォーマットに
より記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDフォーマット
による記録密度より記録密度が実質的に2倍高い光記録
媒体、またはDVDフォーマットによる記録密度より記
録密度が高い光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−ROMのように半導体レーザを用
いて情報を読み出す約1.2mmの厚さの光ディスクが
提供されている。この種の光ディスクではピックアップ
用対物レンズにフォーカスサーボ及びトラッキングサー
ボを行うことにより、信号記録面のピット列にレーザビ
ームを照射させ、信号を再生している。また、最近では
長時間の動画を記録するための高密度化が進んでいる。
【0003】例えば、CD−ROMと同じ直径12cm
の光ディスクに、片面で4.7Gbytesの情報を記
録するDVDが販売されている。DVDのディスク厚は
約0.6mmであり、これを両面貼り合わせることによ
り、1枚で9.4Gbytesの情報を記録できる。ま
た、DVDフォーマットによる記録密度より記録密度が
高い次世代のDVDも開発されてようとしている。また
更に、直径、基板厚がCDと同じで、記録密度がCDの
2倍である2倍密のCD、および記録密度がCDの3倍
であるCD−αがある。
【0004】これらの多種類の光ディスクの中で、CD
の記録密度の2倍の記録密度を有する2倍密のCDは、
直径、基板厚においてCDと同じであることから、高密
度化の要請とプレーヤ側の要請を同時に満たすディスク
として注目を集め、特に、カラオケ用のディスクとして
用いられている。また、最近では、ゲーム機用のディス
クとしての展開も進行している。
【0005】従来のCD専用のプレーヤでは、2倍密の
CDを再生することが困難である。図9は、CD、およ
び2倍密のCDの最短ピット長のピットを、その長さ分
の間隔をおいて配列したものである。図15の(a)に
示すように、CDのトラックピッチTP1は1.6μm
であり、最短ピット長は0.9μmであり、図15の
(b)に示すように2倍密のCDのトラックピッチTP
2は1.14μmであり、最短ピット長は0.64μm
である。レーザビーム90がピット列を走査するとき、
レーザビーム90の強度が強い領域91がピットによる
影響を最も受ける。CDの記録面に照射されるレーザビ
ーム90のビーム径は1.5μmであり、この場合、前
記領域91に一度に複数個の最短ピットが入って来るこ
とはなく、十分な変調度を得ることができる。一方、C
Dの記録面に照射される直径1.5μmのレーザビーム
90を2倍密のCDの記録面に照射すると、前記領域9
1に複数の最短ピットが入って来ることになり、十分は
変調度を得ることができない。その結果、CDの記録面
に照射されるレーザビームと同じ直径のレーザビームで
2倍密度のCDを再生することが困難となる。
【0006】また、将来、次世代DVDが開発され、次
世代DVDを次世代DVD用プレーヤではなくDVDプ
レーヤに誤って装着したときにもDVDプレーヤでは次
世代DVDを再生することが困難となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、2倍密のCD
を誤ってCD専用のプレーヤに装着した場合、2倍密度
のCDを再生することができず、何も出力されない状態
が続くことになる。その結果、ユーザとしては、装着し
た光ディスクが誤っていたのか、プレーヤが故障したの
かが解らず、不利不便である。この問題は、次世代DV
Dを誤ってDVD専用のプレーヤに装着した場合にも生
じる。
【0008】本発明は、係る問題を解決し、装着した光
ディスクは、CDではなく、2倍密のCDであることを
示す警告情報を有する2倍密のCD、またはDVDでは
なく、次世代のDVDであることを示す警告情報を有す
る次世代のDVDを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
再生専用の光記録媒体であって、第1の記録密度で記録
された第1の領域、および第1の記録密度より記録密度
が高い第2の記録密度で記録された第2の領域から成る
第1、および第2の記録層を含み、第1の記録層の第1
の領域、および第2の記録層の第1の領域に、光記録媒
体が第2の記録密度で記録された光記録媒体であること
を示す警告情報が記録されている光記録媒体である。
【0010】請求項1に記載された発明によれば、警告
情報は第1の記録層と第2の記録層との両方に記録され
ているため、第1の記録密度で記録された光記録媒体用
のプレーヤに装着したとき、いずれの記録層にフォーカ
スされても確実に警告情報を再生できる。また、請求項
2に係る発明は、請求項1に記載の光記録媒体におい
て、第1の領域が第2の領域より内側に設けられている
光記録媒体である。
【0011】請求項2に記載された発明によれば、警告
情報が記録された第1の領域が第2の記録密度で情報が
記録された第2の領域より内側に設けられているので、
情報の再生に先だって確実に警告情報を再生できる。ま
た、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の光記録媒
体において、第1の記録密度がCDフォーマットによる
記録密度であり、第2の記録密度がCDフォーマットに
よる記録密度より実質的に2倍高い記録密度である光記
録媒体である。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、CDフォ
ーマットによる記録密度より実質的に2倍高い記録密度
で記録された光記録媒体をCD専用の再生装置に装着し
たときに、装着された光記録媒体はCDフォーマットに
よる記録密度より実質的に2倍高い記録密度で記録され
た光記録媒体であることをユーザは認識できる。また、
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の光記録媒体に
おいて、第1の記録密度が、(CDフォーマットによる
記録密度)<第1の記録密度<(CDフォーマットによ
る記録密度の1.2倍の記録密度)の範囲であり、第2
の記録密度が、CDフォーマットによる記録密度より実
質的に2倍高い記録密度である光記録媒体である。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、警告情報
はCDフォーマットよる記録密度より高い記録密度で記
録されるため、警告情報を含んだ高容量の光記録媒体を
提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図を参照しつつ、本発明の実施の
形態を説明する。図1にCDと2倍密のCDの規格値と
再生条件を示す。CDの基板厚は1.2(許容誤差±0.
1)mm、最短ピット長が0.90(許容誤差±0.1)
μm、トラックピッチが1.6(許容誤差±0.1)μ
m、波長780nmのレーザビームに対する反射率が6
0〜70%以上であり、再生時のレーザビームのスポッ
ト径が1.5(許容誤差±0.1)μm、対物レンズの開
口数が0.45(許容誤差±0.05)、再生レーザビー
ム波長が780(許容誤差±15)nmである。また、
2倍密のCDの基板厚は1.2(許容誤差±0.1)m
m、最短ピット長が0.64(許容範囲0.58〜0.
69)μm、トラックピッチが1.14(許容誤差±0.
09)μm、波長780nmのレーザビームに対する反
射率が60〜70%以上(単一の信号記録面の場合)若
しくは18〜40%(信号記録面が2つの場合)であ
り、再生時のレーザビームのスポット径が1.3(許容
誤差±0.1)μm、対物レンズの開口数が0.50(許
容誤差±0.05)、再生レーザビーム波長が780
(許容誤差±15)nmである。
【0015】図2を参照して、本発明に係る光記録媒体
1の平面構造について説明する。光記録媒体1は、CD
フォーマットによる記録密度で記録された第1の領域8
と、CDフォーマットによる記録密度より記録密度が実
質的に2倍高い2倍密のCDフォーマットによる記録密
度で記録された第2の領域9とから成り、第1の領域8
は、リードイン2、データ領域3、リードアウト4か
ら、第2の領域9は、リードイン5、データ領域6、リ
ードアウト7から成る。また、第1の領域8は、第2の
領域9より内側に設けられている。前記データ領域6に
は、2倍密のCDフォーマットに従って信号が記録され
ており、前記データ領域3には、光記録媒体1が2倍密
のCDであることを示す警告情報がCDフォーマットに
従って記録されている。この警告情報の記録は1回でも
複数回でも良く、また、データ領域3には、警告情報だ
けでなく、その他の信号が記録されていても良い。即
ち、データ領域3には、少なくとも光記録媒体1が2倍
密のCDであることを示す警告情報が記録されていれば
よい。
【0016】図3を参照して、光記録媒体1の断面構造
について説明する。透光性のポリカーボネート基板30
の一方の表面にピット33、34により信号が記録さ
れ、ピット33、34を覆うようにアルミニウム(A
l)から成る反射膜31が形成され、反射膜31上には
保護膜として紫外線硬化樹脂32が形成されている。ピ
ット33、34は、ポリカーボネート基板30のレーザ
ビーム入射側の表面35から1.2(許容誤差±0.
1)mmの位置に形成され、前記反射膜31の膜厚は1
000Å程度である。第1の領域8は、CDフォーマッ
トにより信号が記録され、第2の領域9は2倍密のCD
フォーマットにより記録されるため、ピット34は、ピ
ット33より大きい。また、第1の領域8は光記録媒体
1の最内周から半径26〜28mmの領域に設けられ、
第1の領域8のデータ領域3の径方向の長さは1mm程
度である。光記録媒体1が2倍密のCDであることを示
す警告情報はピット34によりデータ領域3に記録され
ている。
【0017】図4を参照して、光記録媒体1がCD専用
のプレーヤに装着されると、CD再生用ピックアップ4
0は、対物レンズ41によりレーザビームを光記録媒体
の信号記録面に照射し、第1の領域8のリードイン2を
通過した後、データ領域3の開始位置に移動する。第1
の領域8は、CDフォーマットで信号が記録されている
ため、CD再生用ピックアップ40は、データ領域3に
記録された前記警告情報を再生することができる。再生
された警告情報は従来のCD専用のプレーヤに容易に表
示することができるので、ユーザは、装着された光記録
媒体はCD専用のプレーヤでは再生できない光記録媒体
であることを認識することができ、再生動作を停止した
後、装着された光記録媒体を取り出すことができる。
【0018】また、データ領域3には、前記警告情報だ
けでなく、それ以外の情報を記録しておいても良い。こ
の場合には、ユーザは、再生動作を停止し、光記録媒体
を取り出すまでの間、記録された情報で楽しむことがで
きる。また、本発明に係る光記録媒体は、図3、4に示
すものに限らず、図5、6に示す光記録媒体10であっ
てもよい。光記録媒体10は、平面構造は図2に示す平
面構造と同じであり、断面構造は2つの記録層を有する
光記録媒体である。即ち、透光性のポリカーボネート基
板30の一方の表面にピット33、34で信号が記録さ
れ、ピット33、34を覆うように反射膜50が形成さ
れた第1の記録層51と、紫外線硬化樹脂52を介して
ピット33、34で信号が記録され、ピット33、34
を覆うように反射膜53が形成された第2の記録層54
とから成る。第2の記録層54の上には保護膜として紫
外線硬化樹脂55が形成されている。第1の記録層51
と第2の記録層54との間隔は10μm程度であり、第
1の記録層51、および第2の記録層54は、ポリカー
ボネート基板30のレーザビーム入射側の表面35から
1.2(許容誤差±0.1)mmの位置に形成されてい
る。また、第1の記録層51の反射膜50は、金(A
u)から成り、その反射率は18〜30%の範囲であ
る。この場合、膜厚は、150Åである。第2の記録層
54の反射膜53は、アルミニウム(Al)からなり、
その反射率は、18〜30%(この反射率は、レーザビ
ームの入射側の表面35からの反射率であり、前記紫外
線硬化樹脂52とアルミニウム53との界面での反射率
は60〜70%以上である。)の範囲である。この場
合、膜厚は、1000Åである。光記録媒体10におい
ては、装着された光記録媒体が2倍密のCDであること
を示す警告情報が第1、および第2の記録層の第1の領
域に記録されている。
【0019】図6を参照して、光記録媒体10がCD専
用のプレーヤに装着されると、CD再生用ピックアップ
40は、対物レンズ41によりレーザビームを光記録媒
体10の第1の記録層51の信号記録面に、または対物
レンズ411により第2の記録層54の信号記録面に照
射する。前記光ピックアップ40の対物レンズ41、4
11が第1、および第2の記録層51、54に近づく状
態でフォーカスが合うときは対物レンズ41によりレー
ザビームは第1の記録層51の信号記録面に照射され、
第1、および第2の記録層51、54から遠ざかる状態
でフォーカスが合うときは対物レンズ411によりレー
ザビームは第2の記録層54の信号記録面に照射され
る。レーザビームが第1の記録層51の信号記録面、第
2の記録層54の信号記録面のいずれに照射されたとき
でも、第1の領域8のリードイン2を通過した後、デー
タ領域3の開始位置に移動する。第1の領域8は、CD
フォーマットで信号が記録されているため、CD再生用
ピックアップ40は、データ領域3に記録された前記警
告情報を再生することができる。再生された警告情報は
従来のCD専用のプレーヤに容易に表示することができ
るので、ユーザは、装着された光記録媒体はCD専用の
プレーヤでは再生できない光記録媒体であることを認識
することができ、再生動作を停止した後、装着された光
記録媒体を取り出すことができる。光記録媒体10にお
いても、光記録媒体1と同様にデータ領域3には、警告
情報以外の情報をCDフォーマットにより記録しておい
ても良い。
【0020】上記図5、6で説明した光記録媒体におい
ては、第1の記録層51と第2の記録層54の両方に警
告情報を記録するため、前記光ピックアップ40によ
り、いずれの記録層にレーザビームが照射されても、警
告情報を確実に再生することができるとともに、光記録
媒体10への信号の記録に際し、いずれの記録層に信号
を記録しているかに注意を払う必要がなく、どちらも同
じ信号を記録すればよいので光記録媒体の作製が容易で
ある。
【0021】また、更に、本発明に係る光記録媒体は、
図7、8に示す光記録媒体20であってもよい。光記録
媒体20の平面構造は図2に示す構造と同じである。光
記録媒体20の断面構造は、図7を参照して、図5に示
す光記録媒体10と殆ど同じであるが、第1の記録層7
1は前記領域9に前記ピット33により信号が記録され
た信号記録面を含むのみで、前記第1の領域8には信号
記録面は形成されていない。従って、反射膜70も第2
の領域9に形成されたピット33を覆うように形成され
ており、第1の領域8には形成されていない。
【0022】図8を参照して、光記録媒体20がCD専
用のプレーヤに装着されると、CD再生用ピックアップ
40は、対物レンズ41によりレーザビームを第2の記
録層54の信号記録面に照射し、第2の記録層54の第
1の領域8のリードイン2を通過した後、データ領域3
の開始位置に移動する。第2の記録層54の第1の領域
8は、CDフォーマットで信号が記録されているため、
CD再生用ピックアップ40は、データ領域3に記録さ
れた前記警告情報を再生することができる。再生された
警告情報は従来のCD専用のプレーヤに容易に表示する
ことができるので、ユーザは、装着された光記録媒体は
CD専用のプレーヤでは再生できない光記録媒体である
ことを認識することができ、再生動作を停止した後、装
着された光記録媒体を取り出すことができる。光記録媒
体20においては、第1の領域には前記警告情報が記録
された第2の記録層のみが形成されているため、この領
域におけるレーザビームの反射率はCDの信号記録面の
反射率と同じである。即ち、CD専用プレーヤにとって
は、CDが装着された場合と同じである。その結果、C
D専用プレーヤは、通常のCDから信号を再生するのと
同様に前記警告情報を再生し、表示することができる。
また、光記録媒体20においても、前記警告情報以外の
情報を前記データ領域3に記録しても良い。
【0023】また、更に、本発明に係る光記録媒体は、
図9、10に示す光記録媒体30であってもよい。光記
録媒体30は、図7、8に示す光記録媒体20の第1の
記録層と第2の記録層との配置がレーザビームの進行方
向に対し、反対になった構造である。即ち、第2の記録
層93は前記第1の領域8には形成されていない。従っ
て、第2の記録層93の反射膜92は前記第1の領域8
には形成されていない。前記警告情報は、レーザビーム
の進行方向に対し、レーザビームの入射面35から近い
第1の記録層91の第1の領域8に記録されている。
【0024】図10を参照して、光記録媒体30がCD
専用のプレーヤに装着されると、CD再生用ピックアッ
プ40は、対物レンズ41によりレーザビームを第1の
記録層91の信号記録面に照射し、第1の記録層91の
第1の領域8のリードイン2を通過した後、データ領域
3の開始位置に移動する。第1の記録層91の第1の領
域8は、CDフォーマットで信号が記録されているた
め、CD再生用ピックアップ40は、データ領域3に記
録された前記警告情報を再生することができる。再生さ
れた警告情報は従来のCD専用のプレーヤに容易に表示
することができるので、ユーザは、装着された光記録媒
体はCD専用のプレーヤでは再生できない光記録媒体で
あることを認識することができ、再生動作を停止した
後、装着された光記録媒体を取り出すことができる。光
記録媒体30においては、レーザビームの進行方向に対
し、レーザビームの入射面35から近い第1の記録層9
1に前記警告情報が記録されており、第1の領域8には
第2の記録層93が形成されていないため、CD再生用
光ピックアップ40は、確実にレーザビームを前記警告
情報が記録された前記データ領域3に照射することがで
き、前記警告情報を再生することができる。また、光記
録媒体30においても、第1の記録層91の前記データ
領域3には前記警告情報以外の情報を記録しても良い。
【0025】以上では、2倍密のCDであることを示す
警告情報を含む2倍密のCDフォーマットで記録された
光記録媒体1、10、20、30がCD専用のプレーヤ
に装着されたときの前記警告情報の再生について述べた
が、次に、前記光記録媒体1、10、20、30が2倍
密のCD用プレーヤに装着されたときの動作について説
明する。
【0026】図11を参照して、光記録媒体1が2倍密
のCD用プレーヤに装着されると、2倍密CD再生用ピ
ックアップ80は、対物レンズ81によりレーザビーム
を記録層31の第1の領域8に照射する。第1の領域8
はCDフォーマットにより信号が記録されているため、
対物レンズ81により照射されたレーザビームのスポッ
ト径は、前記ピット34に対し本来のスポット径より小
さいがCDフォーマットにより記録された信号を十分に
再生できる。従って、第1の領域8に照射されたレーザ
ビームは、データ領域3に記録された前記警告情報を再
生し、これによりユーザは装着された光記録媒体が2倍
密のCDであることを認識できる。光記録媒体1が装着
されたプレーヤは2倍密のCD用のプレーヤであるの
で、第1の領域8を通過したレーザビームは、第2の領
域9に移動し、2倍密のCDフォーマットにより記録さ
れた信号を再生する。
【0027】図12を参照して、光記録媒体10が2倍
密のCD用プレーヤに装着されると、2倍密CD再生用
ピックアップ80は、対物レンズ81、811により第
1の記録層51の第1の領域8または第2の記録層54
の第1の領域にレーザビームを照射する。第1の記録層
51、第2の記録層54のいずれにレーザビームが照射
されても、レーザビームは第1の領域8のデータ領域3
から前記警告情報を再生し、これによりユーザは装着さ
れた光記録媒体が2倍密のCDであることを認識でき
る。第1の領域8を通過したレーザビームは第2の領域
9の第1の記録層51の信号記録面に照射され、内周側
から外周に向かって信号を再生する。第1の記録層から
の信号再生が終了した後、第2の領域9の第2の記録層
54のリードイン5まで戻り、内周から外周に向けて信
号を再生する。この場合、第1の記録層51の信号再生
が終了した後、第2の記録層54の外周から内周に向け
て信号を再生してもよい。
【0028】上記においては、2倍密のCDであること
を示す警告情報を含む2倍密のCDフォーマットで記録
された光記録媒体について説明したが、DVDより記録
密度の高い次世代DVDについても、2倍密のCDと同
様に、装着された光記録媒体がDVDフォーマットによ
る記録密度より記録密度が高い次世代のDVDフォーマ
ットにより信号が記録された光記録媒体であることを示
す警告情報をDVDフォーマットにより記録した光記録
媒体が考えられる。この光記録媒体の平面構造、および
断面構造は上記図2から図10で説明した構造を適用す
ることができる。次世代DVDフォーマットにより信号
が記録された光記録媒体では、それ以外に図13に示す
断面構造の光記録媒体40が考えられる。光記録媒体4
0は、平面構造は図2に示す平面構造と同じであり、断
面構造は2つの記録層を有する光記録媒体である。即
ち、透光性のポリカーボネート基板30の一方の表面に
ピット130、131で信号が記録され、ピット13
0、131を覆うように反射膜132が形成された第1
の記録層136と、紫外線硬化樹脂133を介してピッ
ト130で信号が記録され、ピット130を覆うように
反射膜134が形成された第2の記録層137とから成
る。第2の記録層137の上には保護膜として紫外線硬
化樹脂135が形成されている。第1の記録層136と
第2の記録層137との間隔は10μm程度であり、第
1の記録層136、および第2の記録層137は、ポリ
カーボネート基板30のレーザビーム入射側の表面35
から0.6(許容誤差±0.05)mmの位置に形成さ
れている。また、第1の記録層136の反射膜132
は、金(Au)から成り、その反射率は18〜30%の
範囲である。この場合、膜厚は、150Åである。第2
の記録層137の反射膜134は、アルミニウム(A
l)からなり、その反射率は、18〜30%(この反射
率は、レーザビームの入射側の表面35からの反射率で
あり、前記紫外線硬化樹脂133とアルミニウム134
との界面での反射率は60〜70%以上である。)の範
囲である。この場合、膜厚は、1000Åである。光記
録媒体40においては、装着された光記録媒体がDVD
フォーマットによる記録密度より記録密度が高い次世代
のDVDフォーマットによる光記録媒体であることを示
す警告情報が第1の記録層136の第1の領域8に記録
されている。
【0029】図14を参照して、光記録媒体40がDV
D専用のプレーヤに装着されると、DVD再生用ピック
アップ40は、対物レンズ141によりレーザビームを
光記録媒体40の第1の記録層136の信号記録面に照
射する。DVD用プレーヤでは2層ある記録層のうち、
レーザビームの進行方向に対し、レーザビームの入射面
側から近い位置にある記録層に優先的にレーザビームを
照射するようになっている。従って、光記録媒体40を
DVD用プレーヤに装着したときも、優先的に第1の記
録層136にレーザビームが照射されることになるので
ある。レーザビームが第1の記録層136の信号記録面
に照射され、第1の領域8のリードイン2を通過した
後、データ領域3の開始位置に移動する。第1の領域8
は、DVDフォーマットで信号が記録されているため、
DVD再生用ピックアップ140は、データ領域3に記
録された前記警告情報を再生することができる。再生さ
れた警告情報はDVD専用のプレーヤに容易に表示する
ことができるので、ユーザは、装着された光記録媒体は
DVD専用のプレーヤでは再生できない光記録媒体であ
ることを認識することができ、再生動作を停止した後、
装着された光記録媒体を取り出すことができる。光記録
媒体40においても、データ領域3には、警告情報以外
の情報をDVDフォーマットにより記録しておいても良
い。
【0030】上記説明においては、2倍密のCDに、C
Dフォーマットで「本光記録媒体は、2倍密のCDであ
ることを示す警告情報」を記録しておき、2倍密のCD
をCD専用のプレーヤに装着した場合に、この警告情報
を再生してユーザに認識させることができる光記録媒
体、および次世代のDVDに、DVDフォーマットで
「本光記録媒体は、次世代のDVDであることを示す警
告情報」を記録しておき、次世代のDVDをDVD専用
のプレーヤに装着した場合に、この警告情報を再生して
ユーザに認識させることができる光記録媒体について説
明したが、本発明に係る光記録媒体は、2倍密のCDに
限らず、3倍密のCD、4倍密のCDにCDフォーマッ
トによる記録密度で上記警告情報を記録した光記録媒体
であってもよく、更に、一般的には、高密度の光記録媒
体に本来信号を記録する密度より低密度の記録密度で上
記警告情報を記録した光記録媒体であれば良い。従っ
て、本発明に係る光記録媒体は、高密度化された光記録
媒体と、それより低密度の光記録媒体とを互換再生でき
る高機能プレーヤに装着された場合には、効果を発揮し
ないが、低密度の光記録媒体のみ再生可能な低機能なプ
レーヤに装着された場合に、その効果を発揮するもので
ある。
【0031】上記説明においては、警告情報はCDフォ
ーマットによる記録密度で記録するとして説明したが、
これに限らず、(CDフォーマットによる記録密度)か
ら(CDフォーマットによる記録密度の1.2倍の記録
密度)の範囲の記録密度で記録しても良い。警告情報は
CD専用のプレーヤで再生できる記録密度にする必要が
あるため、CDフォーマットによる記録密度より記録密
度が1.2倍程度高い記録密度で警告情報を記録するの
が限界である。この場合、CDフォーマットによる記録
密度より1.2倍程度記録密度を高くするのは、ピット
長、およびトラックピッチを縮めることにより行う。そ
の結果、CD専用のプレーヤで通常のCDと同じように
再生できるとともに、全体として高容量の光記録媒体を
提供できる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、CD専用のプレーヤに
2倍密のCDが装着された場合に、そのプレーヤで再生
できない光記録媒体が装着されたことをユーザはより早
く知ることができ、便利である。また、本発明によれ
ば、高密度な光記録媒体を、それより低密度な光記録媒
体のみ再生可能なプレーヤに装着された場合に、その高
密度な光記録媒体を再生できないとの警告情報をユーザ
はより早く認識でき、便利である。
【0033】また、本発明によれば、CDフォーマット
で記録された領域には、警告情報以外の情報も記録され
ているので、ユーザは、CDフォーマットで記録された
領域が終了するまでは、その情報を楽しむことができ
る。また、本発明によれば、警告情報はCDフォーマッ
トによる記録密度より高い記録密度で記録されるので、
全体として高容量の光記録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CD、2倍密のCDの規格値と再生条件を示す
図表である。
【図2】本発明における2倍密のCDの平面構造を示す
図である。
【図3】本発明における2倍密のCDの断面構造を示す
図である。
【図4】本発明における2倍密のCDに記録された警告
情報の再生を説明する図である。
【図5】本発明における他の2倍密のCDの断面図であ
る。
【図6】本発明における他の2倍密のCDに記録された
警告情報の再生を説明する図である。
【図7】本発明における更に他の2倍密のCDの断面図
である。
【図8】本発明における更に他の2倍密のCDに記録さ
れた警告情報の再生を説明する図である。
【図9】本発明におけるまた更に他の2倍密のCDの断
面図である。
【図10】本発明におけるまた更に他の2倍密のCDに
記録された警告情報の再生を説明する図である。
【図11】本発明における2倍密のCDを2倍密のCD
用プレーヤで再生するときの動作を説明する図である。
【図12】本発明における他の2倍密のCDを2倍密の
CD用プレーヤで再生するときの動作を説明する図であ
る。
【図13】本発明における次世代のDVDの断面図であ
る。
【図14】本発明における次世代のDVDに記録された
警告情報の再生を説明する図である。
【図15】CDを再生可能なレーザビームで2倍密のC
Dを再生できないことを説明する図である。
【符号の説明】
1、10、20、30、40・・・光記録媒体 2、5・・・リードイン 3、6・・・データ領域 4、7・・・リードアウト 8・・・第1の領域 9・・・第2の領域 30・・・ポリカーボネート 31、50、53、70、90、92、132、134
・・・反射膜 32、52、55、133、135・・・紫外線硬化樹
脂 33、34、130、131・・・ピット 35・・・表面 40、80、140・・・ピックアップ 41、411、81、811、141・・・対物レンズ 51、71、91、136・・・第1の記録層 54、93、137・・・第2の記録層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生専用の光記録媒体であって、 第1の記録密度で記録された第1の領域、および前記第
    1の記録密度より記録密度が高い第2の記録密度で記録
    された第2の領域から成る第1、および第2の記録層を
    含み、 前記第1の記録層の前記第1の領域、および前記第2の
    記録層の前記第1の領域に、少なくとも前記光記録媒体
    が前記第2の記録密度で記録された光記録媒体であるこ
    とを示す警告情報が記録されている、光記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記第1の領域は、前記第2の領域より
    内側に設けられている、請求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記第1の記録密度は、CDフォーマッ
    トによる記録密度であり、 前記第2の記録密度は、CDフォーマットによる記録密
    度より実質的に2倍高い記録密度である、請求項2記載
    の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記第1の記録密度は、 (CDフォーマットによる記録密度)<第1の記録密度
    <(CDフォーマットによる記録密度の1.2倍の記録
    密度)の範囲であり、 前記第2の記録密度は、CDフォーマットによる記録密
    度より実質的に2倍高い記録密度である、請求項2記載
    の光記録媒体。
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