JPH10186952A - モータ制御装置およびこれを用いた装置、画像形成装置 - Google Patents

モータ制御装置およびこれを用いた装置、画像形成装置

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JPH10186952A
JPH10186952A JP8341924A JP34192496A JPH10186952A JP H10186952 A JPH10186952 A JP H10186952A JP 8341924 A JP8341924 A JP 8341924A JP 34192496 A JP34192496 A JP 34192496A JP H10186952 A JPH10186952 A JP H10186952A
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motor
motors
image forming
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signal
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Akihiko Sakai
明彦 酒井
Shinji Yamamoto
新治 山本
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のモータを、モータの個体差等を考慮し
た統合制御するのは制御系を複雑化させる。 【解決手段】 複数のモータ342〜345の作動速度
を制御するモータ制御装置において、複数のモータのう
ち所定のモータ342の作動速度に対応した信号を出力
する速度検出手段606と、この速度検出手段からの信
号に基づいて他のモータ343〜345の作動速度の制
御を行う制御手段605とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ制御装置及
びそれを利用した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のモータを同期させて回転、
停止させることが必要とされる制御装置においては、同
じ制御方式によって制御され、なおかつ各モータの個体
差による回転特性のばらつきが比較的少ないモータ、例
えばパルスモータやDCモータなどが通常用いられてい
た。例えば電子写真方式による画像形成装置における感
光部材を駆動させるモータと転写部材を駆動させるモー
タとについては、転写動作中はもちろんのこと、回転開
始時や回転終了時(停止時)においても両モータを同期
回転させる必要があったが、その場合においても同じ制
御方式によって制御され、かつ各モータの個体差による
回転特性のばらつきが少ないモータを用いることにより
両モータの同期制御は比較的容易であった。
【0003】またその一方で、特に電子写真方式による
画像形成装置においては、高精度な画像を形成するため
に感光部材駆動用か若しくは転写部材駆動用モータとし
て、より回転精度の高いモータを用いることが要求され
ており、その目的を達成するために感光部材駆動用か若
しくは転写部材駆動用モータの一部として振動型モータ
が他の制御方法の異なるモータ群と併用して使用される
ようになっている。
【0004】振動型モータとは、特開昭58−1468
2号公報で提案された振動を利用したモータであり、そ
の駆動に関しては特開昭63−1379号公報、特開昭
60−176470号公報、特開昭59−204477
号公報などで詳細に述べられている。そして、振動型モ
ータは、定速度で安定した回転性能を実現している。し
かしながら、その一方モータの個体差による回転特性の
ばらつきが少なくなく、安定した回転性能を保持するた
めにはエンコーダ信号などの速度検知手段の信号に応じ
て駆動周波数・駆動電圧や駆動電圧のパルス幅の調整を
定期的に行う必要がある。
【0005】さて、そのような構成に於いて複数の振動
型モータ同士、若しくはそれと異なる制御方法によるモ
ータとを同期させて制御する場合、特に回転開始時や停
止時においては、それぞれのモータの回転特性の個体差
や、制御方式の違いから異なった速度推移を取りなが
ら、同期回転状態に移行する。その間において特に両モ
ータ駆動部材間の相対速度が発生することにより、それ
ぞれの駆動部材同士の摩擦が生じ、引いては駆動部材の
磨耗や破損に至ることも少なくなかった。
【0006】そこで、振動型モータの個体差やそれ以外
の制御方法の異なるモータとの回転特性の違いを考慮し
た上で、それぞれの制御手段を統合的に制御するより高
次な統合制御手段を設けることにより、制御方式の異な
るモータ同士の駆動同期をとり、その結果として各々の
モータ駆動部材間の速度差の発生を極力防止し、駆動部
材の磨耗や破損を未然に防ぐことが考えられた。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、そ
うした振動型モータ間の個体差やその他の複数モータの
制御方法の違いを考慮に入れたより高次な統合制御手段
を用いることは制御系全体の構成を複雑化させ、ひいて
は装置そのもののコストに大きな影響を及ぼすという問
題が生じた。
【0008】また、統合制御手段としてCPU等を用
い、異なる制御方法による複数の制御手段との相互通信
により全体の統合制御を行った場合には個別の制御手段
間の通信によるタイムロスが生ずるため正確に同期制御
を行うことは大変困難であった。
【0009】そこで、本願発明では、簡単な構成で複数
のモータの同期回転を実現できるようにしたモータ制御
装置およびこれを用いた装置、画像形成装置を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本願発明では、複数のモータの作動速度を制御する
モータ制御装置において、複数のモータのうち所定のモ
ータの作動速度に対応した信号を出力する速度検出手段
と、この速度検出手段からの信号に基づいて他のモータ
の作動速度の制御を行う制御手段とを設けている。
【0011】すなわち、例えば、1つの振動型モータの
制御に用いられる速度検知手段の信号そのものをそれ以
外の振動型モータの制御手段や他の駆動方式の異なるモ
ータの制御手段への入力として用い、速度検知手段の信
号をそのまま他の振動型モータの目標速度にしたり、速
度検知手段の信号の変化に対応させて他の駆動方式の異
なるモータの回転速度を決定するための制御信号を変化
させたりすることによって、上記1つの振動型モータと
それ以外の振動型モータ群やそれとは駆動方式の異なる
モータ群との同期駆動制御をより簡単な構成で実現し、
結果として各々のモータ駆動部材間の速度差の発生を極
力防止し、駆動部材の磨耗や破損を未然に防ぐことを可
能としている。
【0012】そして、このようなモータ制御装置を、種
々の装置、例えば画像形成装における置転写部材や感光
部材の回転制御部に用いることにより、転写部材と感光
部材とを確実に同期回転させ、より美しい画像を形成す
ることができるようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1〜図3は、本発明の第1実施形態
である画像形成装置の構成を表す図面である。それらに
基づき基本的な構成を説明する。
【0014】まず、カラーリーダ部の構成について説明
する。図3は画像形成装置の全体構成を示すものであ
る。ここで、101はCCD、311はCCD101の
実装された基板、312は図1の画像処理部の101を
除いた部分及び図2の201・202〜205の部分を
含むプリンタ処理部、301は原稿台ガラス(プラテ
ン)、302は原稿給紙装置(DF)(なお、この原稿
給紙装置302の代わりに未図示の鏡面圧板を装着する
構成もある)、303及び304は原稿を照明する光源
(ハロゲンランプ又は蛍光灯)、305及び306は光
源303・304の光を原稿に集光する反射傘、307
〜309はミラー、310は原稿からの反射光又は投影
光をCCD101上に集光するレンズ、314はハロゲ
ンランプ303・304と反射傘305・306とミラ
ー307を収容するキャリッジ、315はミラー308
・309を収容するキャリッジ、313は他のIPU等
とのインターフェイス(I/F)部である。
【0015】なお、キャリッジ314は速度Vで、キャ
リッジ315は速度V/2で、CCD101の電気的走
査(主走査)方向に対して垂直方向に機械的に移動する
ことによって、原稿の全面を走査(副走査)する。
【0016】図1はディジタル画像処理部312の詳細
な構成を示すブロック図である。原稿台ガラス上の原稿
は光源303.304からの光を反射し、その反射光は
CCD101に導かれて電気信号に変換される(CCD
101はカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタ
が1ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったも
のでも、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ・Gフ
ィルタ・BフィルタをそれぞれのCCDごとに並べたも
のでも構わないし、フィルタがオンチップ化又は、フィ
ルタがCCDと別構成になったものでも構わない)。
【0017】そして、その電気信号(アナログ画像信
号)は画像処理部312入力されクランプ&Amp.&
S/H&A/D部102でサンプルホールド(S/H)
され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にク
ランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順と
は限らない)、A/D変換されて、例えばRGB各8ビ
ットのディジタル信号に変換される。そして、RGB信
号はシェーディング部103で、シェーディング補正及
び黒補正が施された後、つなぎ&MTF補正補正&原稿
検知部104で、CCD101が3ラインCCDの場
合、つなぎ処理はライン間の読取位置が異なるため、読
取速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、3ラインの
読取位置が同じになるように信号タイミングを補正し、
MTF補正は読取速度や変倍率によって読取のMTFが
変るため、その変化を補正し、原稿検知は原稿台ガラス
上の原稿を走査することにより原稿サイズを認識する。
【0018】読取位置タイミングが補正されたデジタル
信号は入力マスキング部105によって、CCD101
の分光特性及び光源303・304及び反射傘305・
306の分光特性を補正する。入力マスキング部105
の出力は外部I/F信号との切り換え可能なセレクタ1
06に入力される。セレクタ106から出力された信号
は色空間圧縮&下地除去&LOG変換部107と下地除
去部115に入力される。下地除去部115に入力され
た信号は下地除去された後、原稿中の原稿の黒い文字か
どうかを判定する黒文字判定部116に入力され、原稿
から黒文字信号を生成する。
【0019】また、もう一つのセレクタ106の出力が
入力された色空間圧縮&下地除去&LOG変換部107
では、色空間圧縮は読み取った画像信号がプリンタで再
現できる範囲に入っているかどうか判断し、入っている
場合はそのまま、入っていない場合は画像信号をプリン
タで再現できる範囲に入るように補正する。そして、下
地除去処理を行い、LOG変換でRGB信号からCMY
信号に変換する。そして、黒文字判定部116で生成さ
れた信号とタイミングを補正するため色空間圧縮&下地
除去&LOG変換部107の出力信号は遅延108でタ
イミングを調整される。
【0020】この2種類の信号はモワレ除去部109で
モワレが除去され、110で、主走査方向に変倍処理さ
れる。111はUCR&マスキング&黒文字反映部で、
変倍処理部で処理された信号はCMY信号はUCR信号
でCMYK信号が生成され、マスキング処理部でプリン
タの出力にあった信号に補正されると共に黒文字判定部
116で生成された判定信号がCMYK信号にフィード
バックされる。
【0021】UCR&マスキング&黒文字反映部111
で処理された信号はγ補正部112で濃度調整された後
フィルタ部113でスムージング又はエッジ処理され
る。以上処理された信号は201の2値変換部で8ビッ
トの多値信号から2値信号に変換される。(変換方法は
ディザ法・誤差拡散法・誤差拡散の改良したものいずれ
でもかまわない。) 続いて、プリンタ部の構成について説明する。図3にお
いて、317はM画像形成部、318はC画像形成部、
319はM画像形成部、320はK画像形成部で、それ
ぞれの構成は同一なのでM画像形成部317を詳細に説
明し、他の画像形成部の説明は省略する。
【0022】M画像形成部317において、342は感
光ドラムで、LEDアレー210からの光によって、そ
の表面に潜像が形成される。321は一次帯電気で、感
光ドラム342の表面を所定の電位に帯電させ、潜像形
成の準備をする。322は現像器で、感光ドラム342
上の潜像を現像して、トナー画像を形成する。なお、現
像器322には、現像バイアスを印加して現像するため
のスリーブ345が含まれている。323は転写帯電気
で、転写ベルト333の背面から放電を行い、感光ドラ
ム342上のトナー画像を、転写ベルト333上の記録
紙などへ転写する。本実施例は転写効率がよいため、ク
リーナ部が配置されていない。(クリーナ部を装着して
も問題ないことは言うまでもない。) 次に、記録紙などの上へ画像を形成する手順を説明す
る。カセット340・341に格納された記録紙等はピ
ックアップローラ339・338により1枚毎給紙ロー
ラ336・337で転写ベルト333上に供給される。
給紙された記録紙は、吸着帯電器346で帯電させられ
る。348は転写ベルトローラで、転写ベルト333を
駆動し、かつ、吸着帯電器346と対になって記録紙等
を帯電させ、転写ベルト333に記録紙等を吸着させ
る。347は紙先端センサで、転写ベルト333上の記
録紙等の先端を検知する。なお、紙先端センサの検出信
号はプリンタ部からカラーリーダ部へ送られて、カラー
リーダ部からプリンタ部にビデオ信号を送る際の副走査
同期信号として用いられる。
【0023】この後、記録紙等は、転写ベルト333に
よって搬送され、画像形成部317〜320においてM
CYKの順にその表面にトナー画像が形成される。K画
像形成部320を通過した記録紙等は、転写ベルト33
3からの分離を容易にするため、除電帯電器349で除
電された後、転写ベルト333から分離される。350
は剥離帯電器で、記録紙等が転写ベルト333から分離
する際の剥離放電による画像乱れを防止するものであ
る。分離された記録紙等は、トナーの吸着力を補って画
像乱れを防止するために、定着前帯電器351・352
で帯電された後、定着器334でトナー画像が熱定着さ
れた後、335の排紙トレーに排紙される。
【0024】図2はプリンタ処理部の詳細な構成を示す
ブロック図である。図2を用いて、LED画像記録につ
いて説明する。図1の画像処理部で生成された2値のC
MYKの画像信号は紙先端センサ347からの紙先端信
号を基に2値変換部で生成された信号はそれぞれ遅延部
202〜205によって紙先端センサとそれぞれの画像
形成部との距離の違いを調整することにより4色を所定
の位置に印字することが可能となる。LED駆動206
〜209はLED210〜213を駆動するための信号
を生成する。
【0025】ここで感光ドラム342〜345を回転さ
せるための駆動モータとしては振動型モータが、一方転
写ベルトローラ338を回転させるための駆動モータと
してはパルスモータがそれぞれ用いられている。
【0026】振動型モータは振動型振動を利用したモー
タであり、定速度で安定に回転するための速度検知信号
に応じて駆動周波数・駆動電圧や駆動電圧のパルス幅を
コントロールしている。
【0027】一方、パルスモータとは、決められた相デ
ータ信号を受理することでモータの位置決めを行うこと
を可能とするものであり、この相データ信号をパルスモ
ータへ周期的に送信することで回転動作を実現してい
る。振動型モータとパルスモータとは構成も動作原理も
まったく異なるものであり、従ってその制御方法も異な
る方法が提案されている。それぞれのモータの制御方法
を表す一実施例について以下で説明する。
【0028】まず、最初にパルスモータの制御例につい
て図4を用いて説明する。パルスモータ401は、相デ
ータ設定回路402に設定された相データを受理するこ
とにより相データに対応した位置決めを行うものであ
る。この位置決めのための相データは、相データ読み出
し用DMA403を用いたデータ転送動作により相パタ
ーンデータ格納メモリ404に格納されている相データ
が転送されることによって設定される。相パターンデー
タ格納メモリ404に格納されている相パターンデータ
の一実施例は表1に示すようなものである。
【0029】
【表1】
【0030】これらのデータはモータを1回転させるた
めの位置決めデータであり、このデータを周期的にパル
スモータ401に転送することでモータの回転動作を実
現している。この相パターンをパルスモータ401へ転
送する周期を変化させることによりモータの回転速度を
設定することができる。
【0031】ここで相データ読み出し周期カウンタ40
5は、設定された相データ読み出し周期カウント値を入
力されるクロック406に同期させて減算し、相データ
読み出し周期カウンタ値が0となった時点で相データ読
み出し用DMA403に転送実行を指示する。従ってこ
の相データ読み出し周期カウント値の設定に応じてパル
スモータ401の回転速度を変更することが可能とな
る。
【0032】この相データ読み出し周期カウンタ405
における相データ読み出し周期カウンタ値は、相データ
読み出し周期カウンタ値読み出し用DMA407によっ
て、次設定相データ読み出し周期カウンタ値格納メモリ
408に格納されているカウンタ値が転送されることに
よって設定される。この設定を行うための指示は、相デ
ータ読み出し周期カウンタ405が相データ読み出し用
DMA403に転送実行を指示する場合と同じタイミン
グで、相データ読み出し周期カウンタ値読み出し用DM
A407に転送実行を指示することによって行われる。
【0033】次設定相データ読み出し周期カウンタ値格
納メモリ408に格納されているデータは、相データ読
み出し周期カウンタ値情報として信号線409を介して
外部より入力される。なおこのときの相データ読み出し
周期カウンタ値情報のリアルタイム性を保つためには、
このデータの更新はクロック406と同じかあるいはそ
れ以上に早い周期で行う必要がある。
【0034】モータの回転動作は、信号線409を介し
て外部より随時更新される次設定相データ読み出し周期
カウンタ値格納メモリ408内のデータを、相データ読
み出し周期カウンタ値読み出し用DMA407が相デー
タ読み出し周期カウンタ405に設定し続けることによ
って行われる。例えば、表2に示すような次設定相デー
タ読み出し周期カウンタ値が時系列的に外部より入力さ
れた場合におけるモータの回転速度推移曲線は、図5に
示すようなものになる。
【0035】
【表2】
【0036】以上のことから本実施形態で説明したパル
スモータの制御方法を用いた場合、外部より入力される
相データ読み出し周期情報データ列に応じてモータの回
転速度推移曲線を一意に定めることが可能である。な
お、以上述べたようなパルスモータの制御処理について
は全てパルスモータ制御用のCPU410によって実行
される。
【0037】続いて、振動型モータの制御例について図
6を用いて説明する。図6において601は振動型モー
タであって、エンコーダ606が接続されており回転数
が速度制御回路604に入力される。速度制御回路60
4は目標速度設定部605により設定された回転数で回
転するように、エンコーダの回転数を基に、周波数設定
回路603及パルス幅設定回路602を制御する。ここ
でエンコーダによる回転数情報は信号線608を介して
外部に出力することも可能である。また目標速度設定部
605に設定される目標速度は、CPU607によって
自動的に設定することも可能であるが、一方信号線60
9を介して外部より設定することも可能である。
【0038】ここで振動型モータの駆動周波数と回転数
とには図7に示すような関係が有る。この曲線は温度が
上昇するに従って、図7(a)の矢印に示す方向に移行
する特性を持つ。また、同曲線は駆動パルス幅を広くす
る(電圧が上がることと等価)ことで図7(b)の矢印
で示す方向に移行するため、先の温度上昇に対して一定
の回転数を保つためには駆動パルス幅を広げればよいが
パルス幅だけで速度補正するには限界があるため、特性
のずれが大きくなるとそれだけで補正を行うことは不可
能となる。そこで速度に追従していくためには駆動周波
数を変える必要が出てくるが、駆動周波数を変えること
はモータの固有振動特性に変化を生じさせることとな
り、引いては複写画像の劣化につながる可能性がある。
従って感光ドラムの表面に潜像が形成される間は駆動周
波数変更による補正を行わないなどの注意が必要にな
る。
【0039】先に述べたように、温度の違いによる同じ
回転数を実現するための振動型モータの駆動周波数は異
なる。従って回転開始時における回転速度推移曲線も温
度変化によって変動する。回転開始時における回転速度
推移曲線の温度による違いを図8に示す。温度が高くな
ると駆動周波数が低下するため定速に追従するための時
間は長くなり回転速度推移曲線は801の方に変化す
る。また、逆に温度が低くなると駆動周波数が上昇する
ために定速に追従するための時間は短くなり回転速度推
移曲線は802の方に変化する。一方、停止時における
振動型モータの特性は、図9に示すように大変急峻であ
ることが知られている。なお、以上述べたような振動型
モータの制御処理については全て振動型モータ制御用C
PU607によって実行される。
【0040】さて本実施形態においては、感光ドラム3
42〜345をそれぞれ回転駆動させるために計4つの
振動型モータを用いている。振動型モータは先に述べた
ようにエンコーダの回転数に基づく速度フィードバック
制御により回転速度制御を行っているが、それぞれ振動
型モータに対し複数の制御手段によって独立に回転速度
制御を行った場合には、振動型モータの回転特性の個体
差からくるばらつきによる影響により同期回転を行うこ
とは困難である。
【0041】そこで、本実施形態では、図10に示すよ
うに、これらの感光ドラム駆動モータ342〜345を
同期回転させるために、感光ドラム駆動モータ342の
エンコーダ出力をその他の感光ドラムモータ343〜3
45の目標設定部606(a)〜(d)で設定される目
標速度とすることによってより精度の高い同期回転を実
現している。
【0042】また、本実施形態においては、感光ドラム
342〜345を回転させるための駆動モータである振
動型モータと転写ベルトローラ338を駆動するための
パルスモータとは先に述べたように構成も動作原理もま
ったく異なるものである。
【0043】しかしながら、この感光ドラム342〜3
45と転写ベルト333とは構成上完全に密着した状態
で共に回転駆動するものであり、感光ドラム342〜3
45を駆動するための振動型モータと転写ベルト333
を駆動するためのパルスモータとの間に速度差が生じた
場合には相互の部材の磨耗及び破損につながる恐れが多
分にある。
【0044】このため、定速回転時はもちろんのことそ
の回転開始時及び回転停止時における両部材の相対速度
の発生を最小限に抑える必要がある。すなわち、そのこ
とは回転特性や制御方式の異なる振動型モータとパルス
モータ間の相対速度の発生を抑えるような同期制御を行
う必要があることを意味する。そのために本実施例では
図11に示すように、振動型モータの制御系600にお
けるモータのエンコーダ回転数情報の出力信号608と
パルスモータの制御系400における相データ読み出し
周期情報の入力信号409とを信号変換器1100を介
して接続することにより、振動型モータとパルスモータ
との同期制御を可能としている。
【0045】信号変換器1100は、エンコーダ回転数
情報に基づき相データ読み出し周期カウンタ値情報を生
成する機能を持つものである。ここで振動型モータとパ
ルスモータの速度の同期を取るためにはエンコーダ回転
情報から得られる振動型モータの回転速度と同じ速度で
パルスモータを回転させるように相データ読み出し周期
カウンタ値情報を生成する必要があるが、このエンコー
ダ回転情報と相データ読み出し周期カウンタ値情報とは
線形な対応関係を持つため、信号変換器1100は簡単
な演算器により実現することが可能である。
【0046】以上本実施形態によれば、振動型モータの
速度制御に用いられるエンコーダ信号を利用することに
より、比較的簡単な構成で転写ベルトローラ駆動用モー
タであるパルスモータと感光ドラム駆動用モータである
振動型モータという2つの駆動方式の異なるモータの同
期を取ることができる。
【0047】なお、上記実施形態では、複数の感光ドラ
ムと転写ベルトとを用いた感光、転写方式による画像形
成装置について述べてきたが、本願発明は、もちろん単
一の感光ドラムだけを用い、転写ドラムとの組み合わせ
により感光、転写を行うような画像形成装置に適用して
もよい。
【0048】また、上記実施形態では、エンコーダ回転
数情報に基づき相データ読み出し周期カウンタ情報を生
成する機能を持つ信号変換器を簡単な演算器により構成
する場合について説明したが、演算器による演算の遅延
時間が同期制御に影響を及ぼすと考えられる場合には、
本信号変換器をエンコーダ回転数情報と相データ読み出
し周期情報との対応関係を持つLUTによって構成する
ことも可能である。
【0049】さらに、上記実施形態では、パルスモータ
と振動型モータという二つの制御方法の異なるモータを
それぞれ転写ベルトローラ駆動用と感光ドラム駆動用と
に用いる場合について説明したが、DCモータをパルス
モータの代わりに用いるような構成であってもよい。但
し、その場合DCモータの回転速度はモータを駆動する
ための電源電圧か若しくは電源電流によって変動するた
め、信号変換器はエンコーダ信号をA/D変換して電圧
値若しくは電流値に変換するような構成を取る必要があ
る。
【0050】また、上記実施形態では、転写ベルトロー
ラ駆動用のモータと感光ドラム駆動用のモータを同期駆
動させる場合について説明したが、転写ベルトローラ駆
動用モータと感光ドラム駆動用モータ以外であって、同
期動作させることが必要なモータ群について同様な制御
を行うことももちろん可能である。
【0051】また、上記実施形態では、画像形成装置に
ついて説明したが、本願発明は、画像形成装置以外の種
々の装置にも適用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明では、所
定のモータの制御に用いられる速度検知手段の信号その
ものをそれ以外のモータの制御手段や所定モータとは駆
動方式が異なるモータの制御手段への入力として用い、
その速度検知手段の信号をそのまま他の同じ駆動方式の
モータの回転目標速度にしたり、速度検知手段の信号の
変化に対応させて他の駆動方式の異なるモータの回転速
度を決定するための制御信号を変化させたりしている。
このため、本願発明を用いれば、複数のモータの同期駆
動制御をより簡単な構成で実現することができ、結果と
して各々のモータ駆動部材間の速度差の発生を極力防止
し、駆動部材の磨耗や破損を未然に防ぐことができる。
【0053】そして、このようなモータ制御装置を、種
々の装置、例えば画像形成装における置転写部材や感光
部材の回転制御部に用いることにより、転写部材と感光
部材とを確実に同期回転させ、より美しい画像を形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である画像形成装置にお
けるデジタル画像処理部のブロック図である。
【図2】上記画像形成装置のプリンタ処理部のブロック
図である。
【図3】上記画像形成装置の全体構成図である。
【図4】上記画像形成装置に用いられるパルスモータの
制御方法の一例を示すブロック図である。
【図5】上記パルスモータの回転開始時における回転速
度推移曲線図である。
【図6】上記画像形成装置に用いられる振動型モータの
制御方法の一例を示すブロック図である。
【図7】上記振動型モータの駆動周波数と回転数との関
係を示す図である。
【図8】上記振動型モータにおける回転開始時における
回転速度推移曲線の温度による違いを示す図である。
【図9】上記振動型モータにおける停止時における回転
速度推移特性図である。
【図10】上記振動型モータのエンコーダ出力を他の振
動型モータの目標速度とする場合の同期制御系のブロッ
ク図である。
【図11】上記振動型モータのエンコーダ出力をパルス
モータの速度制御信号に変換する構成を持つ同期制御系
のブロック図である。
【符号の説明】
401 パルスモータ 601 振動型モータ 606 エンコーダ 333 転写ベルト 342〜345 感光ドラム

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のモータの作動速度を制御するモー
    タ制御装置において、 前記複数のモータのうち所定のモータの作動速度に対応
    した信号を出力する速度検出手段と、 この速度検出手段からの信号に基づいて他のモータの作
    動速度の制御を行う制御手段とを有することを特徴とす
    るモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記速度検出手段から
    の信号に基づいて他のモータの目標速度を設定すること
    を特徴とするモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のモータが全て同じ駆動方式の
    モータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    モータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記複数のモータが全て、振動が励起さ
    れた振動体とこれに接触する接触体とを相対的に摩擦駆
    動する振動駆動方式のモータであることを特徴とする請
    求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記速度検出手段が、エンコーダを有し
    て構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれ
    かに記載のモータ制御装置。
  6. 【請求項6】 所定の駆動方式のモータと、前記所定駆
    動方式とは異なる駆動方式のモータとを有し、これらモ
    ータの作動速度を制御するモータ制御装置において、 前記所定駆動方式のモータの作動速度に対応した信号を
    出力する速度検出手段と、 この速度検出手段からの信号に基づいて前記異なる駆動
    方式のモータを制御するための制御信号を作る信号生成
    手段とを有し、 前記信号生成手段は、前記速度検出手段からの信号の変
    化に応じて制御信号を変化させることを特徴とするモー
    タ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記所定駆動方式のモータが、振動が励
    起された振動体とこれに接触する接触体とを相対的に摩
    擦駆動する振動駆動方式のモータであることを特徴とす
    る請求項6に記載のモータ制御装置。
  8. 【請求項8】 前記異なる駆動方式のモータのうち少な
    くとも1つが、パルス駆動方式のモータであることを特
    徴とする請求項7に記載のモータ制御装置。
  9. 【請求項9】 前記異なる駆動方式のモータのうち少な
    くとも1つが、DC駆動方式のモータであることを特徴
    とする請求項7又は8に記載のモータ制御装置。
  10. 【請求項10】 前記速度検出手段が、エンコーダを有
    して構成されることを特徴とする請求項1から9のいず
    れかに記載のモータ制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれかに記載の
    モータ制御装置と、 前記各モータにより駆動される複数の作動手段とを有す
    ることを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から10のいずれかに記載の
    モータ制御装置と、 前記各モータにより駆動される感光部材および転写部材
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記所定駆動方式のモータにより前記
    感光部材を駆動し、 前記異なる駆動方式のモータにより前記転写部材を駆動
    することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装
    置。
  14. 【請求項14】 前記転写部材を駆動するモータが、パ
    ルス駆動方式のモータであることを特徴とする請求項1
    3に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記転写部材を駆動するモータが、D
    C駆動方式のモータであることを特徴とする請求項13
    に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記所定駆動方式のモータにより前記
    転写部材を駆動し、 前記異なる駆動方式のモータにより前記感光部材部材を
    駆動することを特徴とする請求項12に記載の画像形成
    装置。
  17. 【請求項17】 前記感光部材を駆動するモータが、パ
    ルス駆動方式のモータであることを特徴とする請求項1
    6に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記感光部材を駆動するモータが、D
    C駆動方式のモータであることを特徴とする請求項16
    に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記感光部材が、感光ドラムであるこ
    とを特徴とする請求項12から18のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記転写部材が、転写ドラムであるこ
    とを特徴とする請求項12から19のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記転写部材が、転写ベルトであるこ
    とを特徴とする請求項12から20のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記転写ベルトを有し、前記感光部材
    および前記感光部材を駆動するモータがそれぞれ複数設
    けられていることを特徴とする請求項21に記載の画像
    形成装置。
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