JP2003186351A - 画像形成装置、画像形成方法、ならびに、振動波モータの制御方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、ならびに、振動波モータの制御方法

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JP2003186351A
JP2003186351A JP2001388212A JP2001388212A JP2003186351A JP 2003186351 A JP2003186351 A JP 2003186351A JP 2001388212 A JP2001388212 A JP 2001388212A JP 2001388212 A JP2001388212 A JP 2001388212A JP 2003186351 A JP2003186351 A JP 2003186351A
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vibration wave
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forming apparatus
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Tetsuo Fukusaka
哲郎 福坂
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動波モータを用いて画像形成を行う際に生
じるエラー停止あるいは回転ムラといった不都合を解消
する。 【解決手段】 転写ベルトと感光ドラムの当接時には固
定の周波数で駆動する(開ループ制御)ことで、転写ベ
ルトと感光ドラムの当接時の突発的な負荷増大に対して
も制御余裕が生まれ、負荷重でエラー停止することがな
くなる。転写ベルトと感光ドラムの当接後の作像時にお
いては、振動波モータの回転ムラに対して有効な閉ルー
プの制御系で画像形成を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ装置,複
写装置,ファクシミリ装置等の機器に適用可能な、画像
形成装置、画像形成方法、ならびに、振動波モータの制
御方法に関するものである。
【0002】さらに詳述すると、本発明は、回転精度の
良好な駆動手段である振動波モータにより、例えば感光
体ドラム,転写ベルト,転写ドラム等の転写体を回す電
子写真装置に適用可能な、画像形成装置、画像形成方
法、ならびに、振動波モータの制御方法に関するもので
ある。
【0003】
【従来の技術】この種の画像形成装置に用いられる駆動
機構の一つとして、良好な回転精度が得られる振動波モ
ータが知られている。
【0004】この振動波モータとは、金属製の例えば円
環形状に形成された弾性体の片面側に圧電素子を接着剤
により接着し、該圧電素子に形成された駆動用の圧電素
子群にそれぞれ位相の異なる交流電圧を印加することに
より、弾性体上に2つの定在波を励起させ、これらの定
在波の合成によって、屈曲振動である進行性振動波を形
成するものである。一方、該弾性体の他面側には、例え
ば円環形状の部材がバネ等の加圧手段を介して加圧さ
れ、該弾性体に形成される進行性振動波による摩擦駆動
により、該円環形状の部材を移動させ、あるいは該弾性
体を移動させている。
【0005】また、振動波モータの駆動回路は、交流波
を生成する駆動パルス発生部と、振動波モータに取り付
けられたエンコーダからモータの回転速度をフィードバ
ックする制御系とを備えている。
【0006】こういった振動波モータは、回転精度が良
好であるばかりでなく、過渡的負荷変動に強い性質を持
っており、色ズレ・ピッチムラ、紙送りショックに有利
であることから、現在、複写装置等の画像形成装置にお
ける感光体ドラムや転写ベルトの駆動用に用いられつつ
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
振動波モータを用いた画像形成装置においては、その画
像形成装置に含まれる転写手段と感光体の接触時に生じ
る突発的な負荷増大に起因して、エラー停止を招来して
しまうという問題があった。さらに、転写手段と感光体
が接触した後の作像時(すなわち、転写時)には、振動
波モータに生じる回転ムラによって、画像劣化を引き起
こす一因ともなっていた。
【0008】より具体的に述べると、(a)画像形成装
置における転写手段および感光体の駆動手段として振動
波モータを用いる際、転写手段と感光体の両者をそれぞ
れを駆動するために複数の振動波モータを使用する場合
には、その停止時および立ち上げ時/下げ時には両者を
非接触状態にしておき、複数の振動波モータが等速回転
に移行してから両者を接触させ、その等速回転が持続さ
れている最中に両者を離れさせるような画像形成制御を
行うことが考えられるが、(b)振動波モータの制御を
行うにあたり、振動波モータの立ち上げ時/下げ時およ
び等速回転時にわたって一貫して閉ループのモータ制御
を行うことから、(c)転写手段と感光体が接触する瞬
間に発生する突発的な負荷増大に起因して、モータの駆
動周波数が大幅に低下してしまい、その結果として、制
御余裕がなくなりエラー停止してしまうという不都合が
生じ得た。
【0009】よって本発明の目的は、上述の点に鑑み、
振動波モータを用いて画像形成を行う際に生じるエラー
停止あるいは回転ムラといった不都合を解消した、画像
形成装置、画像形成方法、ならびに、振動波モータの制
御方法を提供することにある。
【0010】換言すると、本発明の目的は、画像形成装
置の感光体と転写手段などが接触する瞬間に発生する突
発的な負荷増大に対しても制御余裕をもたらすことによ
り、負荷重でエラー停止することがなくなり、且つ、接
触後の作像時においても振動波モータの回転ムラに対し
て有効な閉ループの制御系で画像形成を行うことを可能
にした、画像形成装置、画像形成方法、ならびに、振動
波モータの制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る本発明は、振動波モータを駆動源
として画像形成用部材を駆動する画像形成装置であっ
て、前記振動波モータの駆動開始時から定速到達時まで
は閉ループ制御を行う第1の制御手段と、前記第1の制
御手段により前記振動波モータが定速に達した後、前記
画像形成用部材があらかじめ定められた状態に設定され
る期間中、前記振動波モータの駆動周波数を保持した開
ループ制御を行う第2の制御手段と、前記第2の制御手
段による開ループ制御が終了した後、画像形成処理を行
う為の閉ループ制御を行う第3の制御手段とを具備した
ものである。
【0012】請求項2に係る本発明は、振動波モータを
駆動源として画像形成用部材を駆動する画像形成方法で
あって、前記振動波モータの駆動開始時から定速到達時
までは閉ループ制御を行う第1の制御ステップと、前記
第1の制御ステップにより前記振動波モータが定速に達
した後、前記画像形成用部材があらかじめ定められた状
態に設定される期間中、前記振動波モータの駆動周波数
を保持した開ループ制御を行う第2の制御ステップと、
前記第2の制御ステップによる開ループ制御が終了した
後、画像形成処理を行う為の閉ループ制御を行う第3の
制御ステップとを具備したものである。
【0013】請求項3に係る本発明は、感光体および/
または他の画像形成用部材の駆動源として振動波モータ
を用いるとき、前記振動波モータの駆動開始時から定速
到達時までは閉ループ制御を行い、前記振動波モータが
定速に達した後、前記感光体および/または前記他の画
像形成用部材があらかじめ定められた状態に設定される
期間中、前記振動波モータの駆動周波数を保持した開ル
ープ制御を行い、前記開ループ制御が終了した後、画像
形成処理を行う為の閉ループ制御を行う振動波モータの
制御方法である。
【0014】請求項4に係る本発明は、感光体と、記録
媒体に画像を静電的に転写する転写手段と、前記感光体
と前記転写手段をそれぞれ駆動する振動波モータと、前
記振動波モータの駆動回路とを有する画像形成装置であ
って、前記感光体と前記転写手段の両者について、それ
ぞれを駆動する前記振動波モータの停止時および立ち上
げ時/下げ時には両者が非接触であり、前記振動波モー
タが等速回転に移行してから両者が接触し、等速回転を
行っているうちに両者が離れる場合、前記転写手段と前
記感光体が接触する瞬間を含む既定の期間中のみ、前記
振動波モータを固定の駆動周波数で開ループ駆動する制
御手段を具備したものである。
【0015】請求項5に係る本発明は、請求項4に係る
画像形成装置において、前記振動波モータの駆動回路
は、前記振動波モータの回転速度をモニタする手段とし
てロータリエンコーダを有する。
【0016】請求項6に係る本発明は、請求項4または
5に係る画像形成装置において、前記振動波モータの駆
動回路は、前記振動波モータの回転速度をモニタする手
段からの出力信号をフィードバックする閉ループ制御系
を有する。
【0017】請求項7に係る本発明は、請求項4〜6の
いずれかに係る画像形成装置において、前記振動波モー
タの駆動回路は、前記振動波モータの現回転速度と目標
速度との速度差に基づいて、目標速度をとるための駆動
周波数を発生させる周波数制御部を有する。
【0018】請求項8に係る本発明は、請求項7に係る
画像形成装置において、前記振動波モータの駆動回路
は、前記周波数制御部により発生させられた駆動周波数
の駆動パルスを生成する駆動パルス発生部を有する。
【0019】請求項9に係る本発明は、請求項7または
8に係る画像形成装置において、前記周波数制御部およ
び前記駆動パルス発生部を備えた駆動周波数発生部を有
する。
【0020】請求項10に係る本発明は、請求項7〜9
のいずれかに係る画像形成装置において、前記振動波モ
ータの目標速度、前記駆動パルスのパルス幅、前記振動
波モータの駆動開始時における駆動周波数である初期周
波数、前記周波数制御部の制御ゲインは、メモリに記憶
された情報により設定される。
【0021】請求項11に係る本発明は、感光体と、記
録媒体に画像を静電的に転写する転写手段と、前記感光
体と前記転写手段をそれぞれ駆動する振動波モータとを
用いた画像形成方法であって、前記感光体と前記転写手
段の両者について、それぞれを駆動する前記振動波モー
タの停止時および立ち上げ時/下げ時には両者が非接触
であり、前記振動波モータが等速回転に移行してから両
者が接触し、等速回転を行っているうちに両者が離れる
場合、前記転写手段と前記感光体が接触する瞬間を含む
既定の期間中のみ、前記振動波モータを固定の駆動周波
数で開ループ駆動する制御ステップを具備したものであ
る。
【0022】請求項12に係る本発明は、感光体の駆動
源、および、記録媒体に画像を静電転写する転写手段の
駆動源として振動波モータを用いるとき、前記感光体と
前記転写手段の両者について、それぞれを駆動する前記
振動波モータの停止時および立ち上げ時/下げ時には両
者が非接触であり、前記振動波モータが等速回転に移行
してから両者が接触し、等速回転を行っているうちに両
者が離れる場合、前記転写手段と前記感光体が接触する
瞬間を含む既定の期間中のみ、前記振動波モータを固定
の駆動周波数で開ループ駆動する振動波モータの制御方
法である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照して、本
発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明を適用したデジタルカラー
複写機の断面構成図である。本図の上部にはリーダ部、
下部にはプリンタ部を配置してある。
【0025】まず、図1の上部に配置したリーダ部の構
成について説明する。図1において、101はCCD、
311はCCD101を実装した基板である。312は
デジタル画像処理部であって、図2に示す画像処理部か
らCCD101を除いた部分および図に示す201,2
02〜205の部分を含むユニットを示してある。30
1は原稿台ガラス、302は原稿給紙装置(DF)であ
る。なお、この原稿給紙装置302の代わりに、図示し
ていない鏡面圧板を装着する構成とすることも可能であ
る。303および304は、原稿を照明する光源(ハロ
ゲンランプ又は蛍光灯)である。305および306
は、光源303および304の光を原稿に集光する反射
傘である。307〜309はミラー、310は原稿から
の反射光又は投影光をCCD101上に集光するレンズ
である。314は、ハロゲンランプ303および304
と反射傘305および306とミラー307を収容する
キャリッジである。315は、ミラー308および30
9を収容するキャリッジである。313は、他のIPU
等とのインターフェイス(I/F)部である。
【0026】なお、キャリッジ314は速度Vで、キャ
リッジ315は速度V/2で、CCD101の電気的走
査(主走査)方向に対して垂直方向に機械的に移動する
ことによって、原稿の全面を走査(副走査)する。
【0027】次に、図1の下部に配置したプリンタ部の
構成について説明する。図1において、317はY(イ
エロー)画像形成部、318はM(マゼンタ)画像形成
部、319はC(シアン)画像形成部、320はK(ブ
ラック)画像形成部である。これら画像形成部の構成は
同一であるので、Y画像形成部317を詳細に説明し、
他の画像形成部の説明は省略する。
【0028】Y画像形成部317において、342は感
光ドラムであり、振動波モータ357により駆動され
る。この感光ドラム342には、LEDアレイ210か
らの光によって、その表面に潜像が形成される。321
は一次帯電器であり、感光ドラム342の表面を所定の
電位に帯電させ、潜像形成の準備をする。322は現像
器であり、感光ドラム342上の潜像を現像して、トナ
ー画像を形成する。現像器322には、現像バイアスを
印加して現像するためのスリーブ353が含まれてい
る。323は転写帯電器であり、転写ベルト333の背
面から放電を行い、感光ドラム342上のトナー画像
を、転写ベルト333上の記録紙などへ転写する。
【0029】なお、本実施の形態によるデジタルカラー
複写機は転写効率がよいためクリーナ部が配置されてい
ないが、クリーナ部を装着しても問題ないことは言うま
でもない。
【0030】次に、記録紙などの上へ画像を形成する手
順を説明する。カセット340,341に格納された記
録紙等はピックアップローラ339,338により1枚
ずつ給紙され、給紙ローラ336,337により転写ベ
ルト333上に供給される。給紙された記録紙等は、吸
着帯電器346で帯電させられる。348は転写ベルト
ローラであり、振動波モータ361によって駆動され
る。この転写ベルトローラ348は、転写ベルト333
を駆動し、且つ、吸着帯電器346と対になって記録紙
等を帯電させ、転写ベルト333に記録紙等を吸着させ
る。
【0031】347は紙先端センサであり、転写ベルト
333上の記録紙等の先端を検知する。この紙先端セン
サ347の検出信号はプリンタ部から上記リーダ部へ送
られて、リーダ部からプリンタ部にビデオ信号を送る際
の副走査同期信号としても用いられる。
【0032】この後、記録紙等は、転写ベルト333に
よって搬送され、画像形成部317〜320においてY
MCKの順にその表面にトナー画像が形成される。K画
像形成部320を通過した記録紙等は、転写ベルト33
3からの分離を容易にするため、除電帯電器349で除
電された後、転写ベルト333から分離される。350
は剥離帯電器であり、記録紙等が転写ベルト333から
分離する際の剥離放電による画像乱れを防止する。分離
された記録紙等は、トナーの吸着力を補って画像乱れを
防止するために、定着前帯電器351,352で帯電さ
れた後、定着器334でトナー画像が熱定着された後、
排紙トレー335に排紙される。
【0033】図2は、デジタル画像処理部312の詳細
な構成を示すブロック図である。原稿台ガラス上の原稿
は光源303,304からの光を反射し、その反射光は
CCD101に導かれて電気信号に変換される。なお、
CCD101は、カラーセンサの場合、RGBのカラー
フィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに
乗ったものでも、3ラインCCDで、それぞれRフィル
タ・Gフィルタ・BフィルタをそれぞれのCCDごとに
並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化又
は、フィルタがCCDと別構成になったものでも構わな
い。そして、この電気信号(アナログ画像信号)はデジ
タル画像処理部312に入力される。そこでは、クラン
プ&Amp.(増幅)&S/H(サンプル/ホールド)
&A/D(A/D変換)部102においてサンプルホー
ルドされ、アナログ画像信号のダークレベルが基準電位
にクランプされ、所定量に増幅され(上記処理順番は表
記順とは限らない)、A/D変換されて、例えばRGB
各8ビットのデジタル信号に変換される。
【0034】このデジタルRGB信号はシェーディング
部103に入力されてシェーディング補正および黒補正
が施された後、つなぎ&MTF補正&原稿検知部104
に入力される。このつなぎ&MTF補正&原稿検知部1
04では、CCD101が3ラインCCDの場合、つな
ぎ処理はライン間の読取位置が異なるため、読取速度に
応じてライン毎の遅延量を調整し、3ラインの読取位置
が同じになるように信号タイミングを補正し、MTF補
正は読取速度や変倍率によって読取のMTFが変るた
め、その変化を補正し、原稿検知は原稿台ガラス上の原
稿を走査することにより原稿サイズを認識する。読取位
置タイミングが補正されたデジタル信号は入力マスキン
グ部105によって、CCD101の分光特性および光
源303,304および反射傘305,306の分光特
性が補正される。入力マスキング部105の出力は、外
部I/F信号との切り換え可能なセレクタ106に入力
される。
【0035】セレクタ106から出力された信号は、色
空間圧縮&下地除去&LOG変換部107と下地除去部
115に入力される。下地除去部115に入力された信
号は下地除去された後、原稿中の原稿の黒い文字か否か
を判定する黒文字判定部116に入力され、原稿から黒
文字信号が生成される。また、もう一つのセレクタ10
6の出力が入力された色空間圧縮&下地除去&LOG変
換部107では、色空間圧縮について読み取った画像信
号がプリンタで再現できる範囲に入っているか否かを判
断し、入っている場合はそのまま、入っていない場合は
画像信号をプリンタで再現できる範囲に入るように補正
する。そして、下地除去処理を行い、LOG変換により
RGB信号からCMY信号に変換する。そして、黒文字
判定部116で生成された信号とタイミングを補正する
ため、色空間圧縮&下地除去&LOG変換部107の出
力信号は遅延回路108でタイミングが調整される。こ
の2種類の信号はモワレ除去部109でモワレが除去さ
れ、変倍処理部110において、主走査方向に変倍処理
がなされる。
【0036】次のUCR&マスキング&黒文字反映部1
11では、変倍処理部110で処理されたCMY信号が
UCR処理によりCMYK信号に変換され、マスキング
処理によりプリンタの出力にあった信号に補正されると
共に、黒文字反映処理により黒文字判定部116で生成
された判定信号がCMYK信号にフィードバックされ
る。このUCR&マスキング&黒文字反映部111で処
理された信号は、γ補正部112において濃度調整され
た後、フィルタ部113によりスムージング処理又はエ
ッジ処理がなされる。フィルタ部113でスムージング
処理又はエッジ処理された信号は、ヘッドシェーディン
グ部(図示せず)でLEDヘッドの主走査方向のムラを
補正するためヘッドシェーディング補正がなされる。こ
のヘッドシェーディング補正に用いるデータとしては、
所定画像を印字したものをCCD101によって読み取
り、A/D変換したデータをヘッドシェーディングサン
プリング部で間引き処理や平均化処理などを施し、格納
したデータを用いる。以上の処理がなされた信号は、図
3(プリンタ部)に示す2値変換部201で8ビットの
多値信号から2値信号に変換される。その変換方法は、
ディザ法,誤差拡散法,誤差拡散法を改良したもの、な
どいずれでもかまわない。
【0037】2値変換部201から出力された2値信号
は、遅延部202〜205,LED駆動部206〜20
9を介して、LED部210〜213(図1参照)に送
られる。すなわち、図3に示した2値変換部201で生
成された2値のYMCK画像信号は、紙先端センサ34
7(図1参照)からの紙先端信号を基に、それぞれ遅延
部202〜205によって紙先端センサ347とそれぞ
れの画像形成部との距離の違いを調整することにより、
4色の画像を所定の位置に印字することが可能となる。
そして、LED駆動部206〜209により、LED部
210〜213を駆動するための信号を生成する。
【0038】次に、図4および図5を参照して、振動波
モータ(357,358,359,360および361
(図1参照)の制御方法を説明する。ここで図4は、本
実施の形態で用いる振動波モータの制御回路を示すブロ
ック図である。図5は、図4に示した振動波モータの制
御態様を示す説明図である。
【0039】図4に示すように、振動波モータ401に
取り付けられたロータリエンコーダ402から、速度差
検出部403で振動波モータ401の現回転速度と目標
速値との速度差を検出する。その速度差を駆動周波数発
生部404に入力し、周波数制御部405に与える。周
波数制御部405にて生成された駆動周波数は、駆動パ
ルス発生部406に入力され、駆動パルスを発生させ
る。
【0040】振動波モータ401における回転速度の目
標速値、振動波モータ401の駆動開始時の駆動周波数
である初期周波数、周波数制御部405の制御ゲイン、
および、駆動パルス発生部406で発生される駆動パル
スのパルス幅は、RAM407に格納された値をレジス
タ409に取り込んで各ブロックに送られる。
【0041】駆動パルス発生部406から出力された駆
動パルスは主にトランスからなる交流電圧発生部408
に入力され、交流電圧発生部408は振動波モータ40
1内の圧電素子群に入力されるそれぞれ位相が異なる交
流電圧を生成する。この交流電圧を振動波モータ401
内の圧電素子群に印加することにより、弾性体上に2つ
の定在波を励起し、これらの定在波の合成によって、屈
曲振動である進行性振動波を形成する。一方、弾性体の
他面側には、例えば円環形状の部材がバネ等の加圧手段
(図示せず)を介して加圧され、該弾性体に形成される
進行性振動波による摩擦駆動により、該部材を移動さ
せ、あるいは該弾性体を移動させて振動波モータ401
を回転させる。
【0042】図5に示すように、振動波モータの駆動に
は、いわゆる台形駆動が用いられる。本図の下方に示す
ように、従来から知られている振動波モータの制御方法
としては、振動波モータの駆動中一貫して閉ループの制
御系で周波数制御を行っていたが、本実施の形態のよう
に、転写ベルトと感光ドラムとがそれぞれを駆動する振
動波モータの停止時および立ち上げ時/下げ時には非接
触であり、振動波モータが等速回転に移行してから両者
が接触し、等速回転を行っているうちに両者が離れると
いう構成をとるものにおいては、転写ベルトと感光ドラ
ムの当接時における最大負荷トルクを発生する負荷変動
に過度に応答し、制御余裕がなくなりエラー停止する場
合があった。
【0043】そこで、本実施の形態による制御系では、
振動波モータの制御を行うにあたり、振動波モータの
立ち上げ時(閉ループ制御):転写ベルトと感光ドラ
ムの当接時を含む、振動波モータが等速回転に移行して
から転写ベルトと感光ドラムとの接触後まで(開ループ
制御):その後の転写ベルトと感光ドラムとが接触し
ており振動波モータが等速回転した後モータが停止する
までの間(閉ループ制御)とで、制御方法が異なるよう
に設定している。
【0044】具体的には、(閉ループで)駆動開始
し、初速から定速まで立ち上げる。設定時間後に定速
に到達する。そこでの駆動周波数を保持し、以後は保持
した駆動周波数で駆動(開ループ)し、転写ベルトと感
光ドラムの当接ポイントを固定の駆動周波数で回転させ
る領域で迎える。転写ベルトと感光ドラムの当接ポイ
ント後に、保持していた駆動周波数を解除し、閉ループ
駆動を再開する。画像形成処理は、この閉ループ駆動中
に行う。定速から初速まで立ち下げ、駆動を停止す
る。
【0045】このように本実施の形態では、転写ベルト
と感光ドラムの当接時には固定の周波数で駆動する(開
ループ制御)ことで、転写ベルトと感光ドラムの当接時
の突発的な負荷増大に対しても制御余裕が生まれ、負荷
重でエラー停止することがなくなり、当接後の作像時に
おいても振動波モータの回転ムラに対して有効な閉ルー
プの制御系で画像形成を行うことができる。
【0046】なお、本発明はデジタルカラー複写機に限
定されることなく、振動波モータで感光体や転写体を駆
動する全ての画像形成装置に適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、振
動波モータを用いて画像形成を行う際に生じるエラー停
止あるいは回転ムラといった不都合を解消することがで
きる。
【0048】すなわち本発明によれば、画像形成装置の
感光体と転写手段などが接触する瞬間に発生する突発的
な負荷増大に対しても制御余裕をもたらすことにより、
負荷重でエラー停止することがなくなり、且つ、接触後
の作像時においても振動波モータの回転ムラに対して有
効な閉ループの制御系で画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルカラー複写機の断面
構成図である。
【図2】本発明を適用したデジタルカラー複写機におけ
るデジタル画像処理部の詳細な構成を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明を適用したデジタルカラー複写機におけ
るプリンタ部の構成の一部を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態で用いる振動波モータの制御回路
を示すブロック図である。
【図5】図4に示した振動波モータの制御態様を示す説
明図である。
【符号の説明】
317 Y(イエロー)画像形成部 318 M(マゼンタ)画像形成部 319 C(シアン)画像形成部 320 K(ブラック)画像形成部 357,358,359,360,361 振動波モ
ータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02N 2/00 H02N 2/00 B Fターム(参考) 2C061 AP01 AP03 AP04 AQ06 AR01 HJ02 2H027 DA16 DE04 DE07 ED02 ED24 EE03 EE04 EE06 EF02 EF07 EF09 2H035 CA07 CB01 CG01 2H071 CA01 CA02 CA05 DA09 DA15 DA27 DA31 2H200 FA04 GA12 GA23 GA33 GA44 GA47 GB22 GB25 HA02 HA12 HA28 HB03 HB12 HB22 JA02 JB06 JB49 KA03 KA07 PA11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動波モータを駆動源として画像形成用
    部材を駆動する画像形成装置であって、 前記振動波モータの駆動開始時から定速到達時までは閉
    ループ制御を行う第1の制御手段と、 前記第1の制御手段により前記振動波モータが定速に達
    した後、前記画像形成用部材があらかじめ定められた状
    態に設定される期間中、前記振動波モータの駆動周波数
    を保持した開ループ制御を行う第2の制御手段と、 前記第2の制御手段による開ループ制御が終了した後、
    画像形成処理を行う為の閉ループ制御を行う第3の制御
    手段とを具備したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 振動波モータを駆動源として画像形成用
    部材を駆動する画像形成方法であって、 前記振動波モータの駆動開始時から定速到達時までは閉
    ループ制御を行う第1の制御ステップと、 前記第1の制御ステップにより前記振動波モータが定速
    に達した後、前記画像形成用部材があらかじめ定められ
    た状態に設定される期間中、前記振動波モータの駆動周
    波数を保持した開ループ制御を行う第2の制御ステップ
    と、 前記第2の制御ステップによる開ループ制御が終了した
    後、画像形成処理を行う為の閉ループ制御を行う第3の
    制御ステップとを具備したことを特徴とする画像形成方
    法。
  3. 【請求項3】 感光体および/または他の画像形成用部
    材の駆動源として振動波モータを用いるとき、 前記振動波モータの駆動開始時から定速到達時までは閉
    ループ制御を行い、 前記振動波モータが定速に達した後、前記感光体および
    /または前記他の画像形成用部材があらかじめ定められ
    た状態に設定される期間中、前記振動波モータの駆動周
    波数を保持した開ループ制御を行い、 前記開ループ制御が終了した後、画像形成処理を行う為
    の閉ループ制御を行うことを特徴とする、振動波モータ
    の制御方法。
  4. 【請求項4】 感光体と、記録媒体に画像を静電的に転
    写する転写手段と、前記感光体と前記転写手段をそれぞ
    れ駆動する振動波モータと、前記振動波モータの駆動回
    路とを有する画像形成装置であって、 前記感光体と前記転写手段の両者について、それぞれを
    駆動する前記振動波モータの停止時および立ち上げ時/
    下げ時には両者が非接触であり、前記振動波モータが等
    速回転に移行してから両者が接触し、等速回転を行って
    いるうちに両者が離れる場合、前記転写手段と前記感光
    体が接触する瞬間を含む既定の期間中のみ、前記振動波
    モータを固定の駆動周波数で開ループ駆動する制御手段
    を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像形成装置におい
    て、 前記振動波モータの駆動回路は、前記振動波モータの回
    転速度をモニタする手段としてロータリエンコーダを有
    することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の画像形成装置
    において、 前記振動波モータの駆動回路は、前記振動波モータの回
    転速度をモニタする手段からの出力信号をフィードバッ
    クする閉ループ制御系を有することを特徴とする画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載の画像形
    成装置において、 前記振動波モータの駆動回路は、前記振動波モータの現
    回転速度と目標速度との速度差に基づいて、目標速度を
    とるための駆動周波数を発生させる周波数制御部を有す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の画像形成装置におい
    て、 前記振動波モータの駆動回路は、前記周波数制御部によ
    り発生させられた駆動周波数の駆動パルスを生成する駆
    動パルス発生部を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の画像形成装置
    において、 前記周波数制御部および前記駆動パルス発生部を備えた
    駆動周波数発生部を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載の画像
    形成装置において、 前記振動波モータの目標速度、前記駆動パルスのパルス
    幅、前記振動波モータの駆動開始時における駆動周波数
    である初期周波数、前記周波数制御部の制御ゲインは、
    メモリに記憶された情報により設定されることを特徴と
    する画像形成装置。
  11. 【請求項11】 感光体と、記録媒体に画像を静電的に
    転写する転写手段と、前記感光体と前記転写手段をそれ
    ぞれ駆動する振動波モータとを用いた画像形成方法であ
    って、 前記感光体と前記転写手段の両者について、それぞれを
    駆動する前記振動波モータの停止時および立ち上げ時/
    下げ時には両者が非接触であり、前記振動波モータが等
    速回転に移行してから両者が接触し、等速回転を行って
    いるうちに両者が離れる場合、前記転写手段と前記感光
    体が接触する瞬間を含む既定の期間中のみ、前記振動波
    モータを固定の駆動周波数で開ループ駆動する制御ステ
    ップを具備したことを特徴とする画像形成方法。
  12. 【請求項12】 感光体の駆動源、および、記録媒体に
    画像を静電転写する転写手段の駆動源として振動波モー
    タを用いるとき、 前記感光体と前記転写手段の両者について、それぞれを
    駆動する前記振動波モータの停止時および立ち上げ時/
    下げ時には両者が非接触であり、前記振動波モータが等
    速回転に移行してから両者が接触し、等速回転を行って
    いるうちに両者が離れる場合、前記転写手段と前記感光
    体が接触する瞬間を含む既定の期間中のみ、前記振動波
    モータを固定の駆動周波数で開ループ駆動することを特
    徴とする、振動波モータの制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007334249A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Seiko Epson Corp 画像形成装置および該装置における位相調整方法
JP2008180948A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Ricoh Co Ltd 画像形成方法並びに画像形成装置

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