JP2001119971A - 振動波モータ駆動制御装置及び駆動制御方法 - Google Patents

振動波モータ駆動制御装置及び駆動制御方法

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JP2001119971A
JP2001119971A JP29877699A JP29877699A JP2001119971A JP 2001119971 A JP2001119971 A JP 2001119971A JP 29877699 A JP29877699 A JP 29877699A JP 29877699 A JP29877699 A JP 29877699A JP 2001119971 A JP2001119971 A JP 2001119971A
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wave motor
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pulse
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JP29877699A
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Tetsuo Fukusaka
哲郎 福坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動波モータが低速で駆動されている場合の
駆動制御装置での不要な電力消費を防止する。 【解決手段】 速度差検出器403が、複数の目標回転
速度のうち1つを与えられ、該与えられた目標回転速度
と振動波モータ401の現在回転速度との差を検出し、
PI制御系405が該差に基き駆動周波数を決定する。
一方、レジスタ409が、該与えられた目標回転速度に
対応したパルス幅をRAM407から読み出す。これら
の駆動周波数とパルス幅とに基き、駆動パルス発生部4
06が振動波モータ401を駆動するための駆動パルス
を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動波モータ駆動
制御装置及び駆動制御方法に関し、特に、電気−機械エ
ネルギ変換素子に交流信号を印加することで振動体を励
振させ駆動力を得るようにした振動波モータの駆動制御
装置、及び当該駆動制御装置に適用される駆動制御方法
に関する。
【0002】上記振動波モータは、画像形成装置を構成
する感光体ドラム、転写手段(転写ベルト、転写ドラム
等)を主に駆動するものであり、画像形成装置としては
例えば、プリンタ装置、複写装置、ファクシミリ装置等
の機器がある。
【0003】
【従来の技術】従来、回転精度良好な駆動手段、例えば
振動波モータは、金属製の例えば円環形状に形成された
弾性体の片面に圧電素子を接着剤により接着し、該圧電
素子に形成された駆動用の圧電素子群に夫々位相の異な
る交流電圧を印加することにより、弾性体上に2つの定
在波を励起し、これらの定在波の合成によって、屈曲振
動である進行性振動波を形成する。一方、弾性体の他面
側には、例えば円環形状の部材がバネ等の加圧手段を介
して加圧され、該弾性体に形成される進行性振動波によ
る摩擦駆動により、該部材を移動させ、あるいは該弾性
体を移動させている。また、駆動回路には交流波を生成
する駆動パルス発生部と、モータに取り付けられたエン
コーダからモータの回転速度をフィードバックする制御
系とを持っている。
【0004】この振動波モータは回転精度良好で、過渡
的負荷変動に強い性質を持っており、色ズレ、ピッチム
ラ、紙送りショックに有利であることから、現在、複写
装置等の画像形成装置の感光体ドラムや転写ベルトの駆
動用に用いられつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記画像形
成装置は、転写記録用の用紙の紙種に応じて複数のプロ
セススピードを持つようになっており、そのため、感光
体ドラムや転写ベルトを駆動する振動波モータも、プロ
セススピードに対応した複数の回転速度で駆動される。
【0006】また、振動波モータの駆動制御装置での消
費電力は一般に、振動波モータを駆動する駆動パルスの
パルス幅(高電圧区間)に依存するが、従来、駆動パル
スのパルス幅は、複数のプロセススピードに対応して振
動波モータが複数の回転速度で駆動される場合、該複数
の回転速度のどの回転速度で駆動されても振動波モータ
に支障がでない一定値に設定される。このように、駆動
パルスのパルス幅が一定値に設定されるので、振動波モ
ータの駆動制御装置での消費電力は、その回転速度に関
係なく一定であった。
【0007】一方、振動波モータでは、振動波モータを
駆動する駆動パルスの駆動周波数が高く回転速度が遅い
場合は、駆動周波数が低く回転速度が速い場合に比べて
出力トルクが大きく、出力軸にかかる負荷トルクに対し
て余裕がある。したがって、振動波モータの回転速度が
遅い場合に出力トルクを下げても何ら支障がなく、出力
トルクを下げることによって、振動波モータの駆動制御
装置での電力消費を低減できる。
【0008】ところが、前述のように駆動パルスのパル
ス幅が一定値に設定されているため、振動波モータが低
い回転速度で駆動されて、低電力消費が可能な場合で
も、消費電力を低減することができないという問題点が
あった。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、振動波モータが低速で駆動されている
場合の駆動制御装置での不要な電力消費を防止した振動
波モータ駆動制御装置及び駆動制御方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明によれば、電気−機械エネルギ
変換素子に交流信号を印加することで振動体を励振させ
駆動力を得るようにした振動波モータの駆動制御装置に
おいて、複数の目標回転速度のうち1つを与えられ、該
与えられた目標回転速度と前記振動波モータの現在回転
速度との差に基き、駆動周波数を決定する駆動周波数決
定手段と、該与えられた目標回転速度に対応したパルス
幅を決定するパルス幅決定手段と、前記駆動周波数決定
手段で決定された駆動周波数と前記パルス幅決定手段で
決定されたパルス幅とを有する、前記振動波モータを駆
動するための駆動パルスを生成する駆動パルス生成手段
と、前記駆動パルス生成手段により生成された駆動パル
スにより前記交流信号を形成する駆動回路とを有するこ
とを特徴とする。
【0011】また、請求項8記載の発明によれば、電気
−機械エネルギ変換素子に交流信号を印加することで振
動体を励振させ駆動力を得るようにした振動波モータの
駆動制御装置に適用される駆動制御方法において、複数
の目標回転速度のうち1つを与えられ、該与えられた目
標回転速度と前記振動波モータの現在回転速度との差に
基き、駆動周波数を決定する駆動周波数決定ステップ
と、該与えられた目標回転速度に対応したパルス幅を決
定するパルス幅決定ステップと、前記駆動周波数決定ス
テップで決定された駆動周波数と前記パルス幅決定ステ
ップで決定されたパルス幅とを有する、前記振動波モー
タを駆動するための駆動パルスを生成する駆動パルス生
成ステップとを有することを特徴とする。
【0012】さらに、請求項16記載の発明によれば、
弾性体に配置された電気−機械エネルギー変換素子部に
対して交流信号を印加して駆動力を得る振動波モータの
ための駆動制御装置において、周波数を目標回転速度に
応じて設定する周波数設定手段と、前記目標回転速度に
応じて、該目標回転速度が低いほど狭くパルス幅を設定
するパルス幅設定手段と、前記周波数設定手段によって
設定された周波数と、前記パルス幅設定手段で設定され
たパルス幅とを持つパルスを形成するパルス形成手段
と、前記パルス形成手段により形成されたパルスに応じ
て駆動用交流信号を形成する駆動回路とを設けたことを
特徴とする。
【0013】さらにまた、請求項18記載の発明によれ
ば、弾性体に配置された電気−機械エネルギー変換素子
部に対して交流信号を印加して駆動力を得る振動波モー
タを駆動源として記録媒体を給送する画像形成装置に設
けられた前記振動波モータの駆動制御装置において、使
用される記録媒体の種類に応じてパルス幅を設定し、該
パルス幅を有するパルスを形成するパルス形成手段と、
前記パルス形成手段により形成されたパルスに応じて駆
動用交流信号を形成する駆動回路とを有することを特徴
とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0015】図2は、本発明に係る振動波モータを備え
たデジタルカラー複写機の構成を示す横断面図である。
図2では上部にリーダ部、下部にプリンタ部を配置して
ある。
【0016】(リーダ部)図2において101はCCD
(撮像素子)、300は操作部と表示部を兼ねた液晶パ
ネル、311はCCD101の実装された基板、312
は画像処理部、301は原稿台ガラス、302は原稿給
紙装置(DF)、303及び304は原稿を照明する光
源(ハロゲンランプ又は蛍光灯)、305及び306は
光源303,304の光を原稿に集光する反射傘、30
7〜309はミラー、310は原稿からの反射光又は投
影光をCCD101上に集光するレンズ、314は光源
303,304と反射傘305,306とミラー307
を収容するキャリッジ、315はミラー308,309
を収容するキャリッジ、313は他のインテリジェント
・プロセッシング・ユニット(IPU)等とのインター
フェイス部である。なお、キャリッジ314は速度V
で、キャリッジ315は速度V/2で、CCD101の
電気的走査(主走査)方向に対して垂直方向に機械的に
移動し、これによって、原稿の全面を走査(副走査)す
る。
【0017】図3及び図4は画像処理部312の内部構
成を示すブロック図である。ただし、図3に示すCCD
101は画像処理部312に含まれず、また、図4に示
すLED駆動部206〜209、LED部210〜21
3も画像処理部312に含まれない。
【0018】まず図2に示すように、原稿台ガラス30
1上の原稿は光源303,304からの光を反射し、そ
の反射光はCCD101に導かれて電気信号に変換され
る。なお、CCD101はカラーセンサの場合、RGB
のカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にイン
ラインに載ったものでも、3ラインCCDで、それぞれ
Rフィルタ、Gフィルタ、BフィルタをそれぞれのCC
Dごとに並べたものでもよい。また、フィルタがオンチ
ップ化したものでも、フィルタがCCDと別構成になっ
たものでもよい。
【0019】そして図3に示すように、CCD101か
らの電気信号(アナログ画像信号)は画像処理部312
に入力され、クランプ&Amp&S/H&A/D部10
2でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信
号のダークレベルを基準電位にクランプされ、所定量に
増幅され、A/D変換されて、例えばRGB各8ビット
のデジタル信号に変換される。そして、RGB信号はシ
ェーディング部103で、シェーディング補正及び黒補
正を施された後、つなぎ&MTF補正&原稿検知部10
4へ送られる。
【0020】つなぎ&MTF補正&原稿検知部104で
は、つなぎ処理、MTF補正処理、原稿検知処理が行わ
れる。すなわち、つなぎ処理では、CCD101が3ラ
インCCDの場合、ライン間の読取位置が異なるため、
読取速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、3ライン
の読取位置が同じになるように信号タイミングを補正
し、MTF補正処理では、読取速度や変倍率によって読
取のMTFが変るため、その変化を補正し、原稿検知処
理では、原稿台ガラス301上の原稿を走査することに
より原稿サイズを認識する。
【0021】読取位置タイミングが補正されたデジタル
信号は入力マスキング部105によって、CCD101
の分光特性並びに光源303,304及び反射傘30
5,306の分光特性を補正する。入力マスキング部1
05の出力はセレクタ106に入力される。セレクタ1
06には外部I/F部114から外部I/F信号も入力
され、セレクタ106はそれらの一方を選択して色空間
圧縮&下地除去&LOG変換部107と下地除去部11
5とに出力する。
【0022】セレクタ106から下地除去部115に入
力された信号は下地除去された後、原稿が黒い文字であ
るかどうかを判定する黒文字判定部116に入力され、
判定信号が生成される。
【0023】また、セレクタ106からの出力信号が入
力された色空間圧縮&下地除去&LOG変換部107で
は、色空間圧縮処理、下地除去処理、LOG変換処理を
行う。すなわち、色空間圧縮処理では、読み取った画像
信号がプリンタで再現できる範囲に入っているかどうか
を判断し、入っている場合はそのままにし、入っていな
い場合は画像信号をプリンタで再現できる範囲に入るよ
うに補正する。そして、下地除去処理を行い、LOG変
換処理では、RGB信号からCMY信号に変換する。
【0024】そして、色空間圧縮&下地除去&LOG変
換部107の出力信号と、黒文字判定部116で生成さ
れた判定信号とは遅延部108でタイミングを調整され
る。この2種類の信号はモワレ除去部109でモワレが
除去され、変倍処理部110で、主走査方向に変倍処理
される。
【0025】次のUCR&マスキング&黒文字反映部1
11は、UCR処理、マスキング処理、黒文字反映処理
を行う。すなわち、UCR処理では、変倍処理部110
で処理されたCMY信号を基にCMYK信号を生成し、
マスキング処理では、プリンタの出力にあった信号に補
正を行い、黒文字反映処理では、黒文字判定部116で
生成された判定信号がCMYK信号にフィードバックさ
れる。
【0026】UCR&マスキング&黒文字反映部111
で処理された信号はγ補正部112で濃度調整された
後、フィルタ部113でスムージング又はエッジ処理が
施される。
【0027】以上処理された信号は図4の2値変換部2
01で8ビットの多値信号から2値信号に変換される。
この変換方法はディザ法、誤差拡散法、改良誤差拡散法
のいずれによってもよい。
【0028】(プリンタ部)図2において、317はY
画像形成部、318はM画像形成部、319はC画像形
成部、320はK画像形成部である。それぞれの構成は
同一であるので、ここではY画像形成部317を詳細に
説明し、他の画像形成部の説明は省略する。
【0029】Y画像形成部317において、342は感
光ドラムであり、振動波モータ357により駆動され
る。LED部210からの光によって、その表面に潜像
が形成される。321は一次帯電器であり、感光ドラム
342の表面を所定の電位に帯電させ、潜像形成の準備
をする。322は現像器であり、感光ドラム342上の
潜像を現像して、トナー画像を形成する。なお、現像器
322には、現像バイアスを印加して現像するためのス
リーブ353が含まれている。323は転写帯電器であ
り、転写ベルト333の背面から放電を行い、感光ドラ
ム342上のトナー画像を、転写ベルト333上の記録
紙などへ転写する。本実施形態では転写効率がよいた
め、クリーナ部が配置されていないが、クリーナ部を装
着するようにしてもよい。
【0030】次に、記録紙などの上へ画像を形成する手
順を説明する。
【0031】カセット340,341に格納された記録
紙等はピックアップローラ339,338により1枚ず
つ取り出され、給紙ローラ336,337で転写ベルト
333上に供給される。給紙された記録紙は、吸着帯電
器346で帯電される。348は転写ベルトローラであ
り、振動波モータ361により駆動される。この転写ベ
ルトローラ348は転写ベルト333を駆動し、かつ、
吸着帯電器346と対になって記録紙等を帯電させ、転
写ベルト333に記録紙等を吸着させる。347は紙先
端センサであり、転写ベルト333上の記録紙等の先端
を検知する。362は紙後端センサであり、転写ベルト
333上の記録紙等の後端を検知する。なお、紙先端セ
ンサ347の検出信号と紙後端センサ362の検出信号
は、振動波モータ357〜360,361の制御方法を
切り替える際に必要となる画像形成タイミングをモニタ
するために用いられる。なお、紙先端センサ347の検
出信号はプリンタ部からリーダ部へ送られて、リーダ部
からプリンタ部にビデオ信号を送る際の副走査同期信号
としても用いられる。
【0032】この後、記録紙等は、転写ベルト333に
よって搬送され、画像形成部317〜320においてY
MCKの順にその表面にトナー画像が形成される。最後
にK画像形成部320を通過した記録紙等は、転写ベル
ト333からの分離を容易にするため、除電帯電器34
9で除電された後、転写ベルト333から分離される。
350は剥離帯電器であり、記録紙等が転写ベルト33
3から分離する際に発生する剥離放電による画像乱れを
防止するものである。分離された記録紙等は、トナーの
吸着力を補って画像乱れを防止するために、定着前帯電
器351,352で帯電された後、定着器334でトナ
ー画像が熱定着され、排紙トレー335に排紙される。
【0033】次にプリンタ部におけるLED画像記録に
ついて、図4を参照して説明する。
【0034】2値変換部201で生成された2値のYM
CKの画像信号は遅延部202〜205にそれぞれ送ら
れ、そこで、紙先端センサ347からの紙先端信号を基
に、紙先端センサ347とそれぞれの画像形成部317
〜320との距離の違いを調整される。これにより4色
を所定の位置に印字することが可能となる。LED駆動
部206〜209はLED部210〜213を駆動する
ための信号を生成する。
【0035】図1は、上記の感光ドラム342〜345
をそれぞれ駆動する振動波モータ357〜360、及び
転写ベルトローラ348を駆動する振動波モータ361
の駆動制御装置の構成を示すブロック図である。なおこ
こでは、振動波モータ357〜360,361の1つ
(振動波モータ401と称する)に対する駆動制御装置
を説明するが、他の振動波モータにおいても同様であ
る。
【0036】図1において、振動波モータ401に取り
付けられたロータリエンコーダ402から、振動波モー
タ401の回転速度に応じたエンコーダ出力が速度差検
出器403へ入力される。一方、速度差検出器403に
は、後述するレジスタ409から振動波モータ401の
回転速度の目標値が入力される。速度差検出器403
は、両入力値を基に、実際の回転速度と目標回転速度と
の速度差を検出し、その速度差を駆動周波数発生部40
4内のPI制御系405へ送る。PI制御系405は、
速度差を基に比例積分演算を行い、駆動周波数を生成す
る。なお、PI制御系405に代わって、2重積分制御
系を用いてもよい。
【0037】PI制御系405にて生成された駆動周波
数は駆動パルス発生部406に入力され、駆動パルス発
生部406は駆動周波数を基に駆動パルスを発生し、交
流電圧発生部408へ送る。
【0038】RAM407は、速度差検出器403へ送
る回転速度の目標値、PI制御系405において使用さ
れる制御ゲイン、及び駆動パルス発生部406で発生さ
れる駆動パルスのパルス幅(高電圧区間)を格納する。
レジスタ408は、RAM407に格納されたそれらの
値を取り込んで、速度差検出器403、PI制御系40
5及び駆動パルス発生部406へそれぞれ送る。
【0039】駆動パルス発生部406から出力された駆
動パルスは、主にトランスからなる交流電圧発生部40
8に入力され、交流電圧発生部408は、振動波モータ
401内の圧電素子群に入力されるべき夫々位相の異な
る交流電圧を生成する。
【0040】この交流電圧が振動波モータ401内の電
気−機械エネルギー変換素子としての圧電素子群に印加
されることにより、振動波モータ401では、弾性体上
に2つの定在波を励起し、これらの定在波の合成によっ
て、屈曲振動である進行性振動波を形成する。一方、弾
性体の他面側には、例えば円環形状の部材がバネ等の加
圧手段を介して加圧され、該弾性体に形成される進行性
振動波による摩擦駆動により、該部材を移動させ、ある
いは該弾性体を移動させて振動波モータ401は回転す
る。
【0041】ところで、本デジタルカラー複写機は、複
写用紙の紙種に応じて、普通紙のときに標準速、普通紙
用も厚い厚紙のときに1/2速、OHP用紙のときに1
/4速の3種類のプロセススピードを持ち(すなわち、
記録媒体が厚くなる程、速度が遅くなる)、したがっ
て、感光ドラム342〜345及び転写ベルト333を
それぞれ駆動する振動波モータ357〜360,348
も、上記3種類のプロセススピードにそれぞれ対応した
目標回転速度で駆動される。すなわち、図1に示す駆動
制御装置で説明すれば、RAM407に、上記3種類の
プロセススピードに対応した振動波モータ401の3つ
の目標回転速度が格納される。
【0042】更に、RAM407に、これらの3つの目
標値に対応した駆動パルスの3つのパルス幅が格納され
る。すなわち、振動波モータ401の目標回転速度が低
くなるほど、小さく設定されたパルス幅がRAM407
に格納される。
【0043】これにより、振動波モータ401の低速回
転時に駆動パルス発生部406で発生される駆動パルス
は、振動波モータ401の高速回転時に比べ、パルス幅
(高電圧区間)が狭められる。その結果、振動波モータ
401の低速回転時に交流電圧発生部408で消費され
る電力が減少されることになる。なお、振動波モータ4
01の低速回転時には、負荷トルクに対して出力トルク
の余裕があるため、駆動パルスのパルス幅が狭められて
も何ら支障はない。
【0044】図5は、こうしたパルス幅を設定する処理
の手順を示すフローチャートである。すなわち、複写用
紙に応じて設定された速度を検知し(S1)、該検知さ
れた速度に応じて、RAM407に格納されているパル
ス幅の中から対応するパルス幅を選択する(S2)。速
度が標準であればパルス幅aを(S4)、速度が1/2
速であればパルス幅bを(S5)、速度が1/4速であ
ればパルス幅cを(S3)選択する。なお、パルス幅の
関係はa>b>cとなっている。この選択されたパルス
幅を有した駆動パルスが駆動パルス発生部406から出
力される。また、この駆動パルスの周波数は、速度差検
出器403からの速度差信号を基にフィードバック制御
によって決定される。
【0045】この複写用紙に応じた速度の設定は、使用
用紙を自動的に検知して行ってもよいし、手動によって
行ってもよい。
【0046】なお、上記実施の形態では、デジタルカラ
ー複写機に搭載された振動波モータを例にとって説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、振動波
モータで感光体や転写体を駆動する全ての画像形成装置
に適用され得る。
【0047】なお、本発明を、複数の機器(例えば、ホ
ストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリ
ンタ等)から構成されるシステムに適用しても、あるい
は1つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシ
ミリ装置等)に適用してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、複
数の目標回転速度のうち1つを与えられ、該与えられた
目標回転速度と前記振動波モータの現在回転速度との差
に基き、駆動周波数を決定し、一方、前記与えられた目
標回転速度に対応したパルス幅を決定する。そして、こ
うして決定された駆動周波数とパルス幅とに基き、振動
波モータを駆動するための駆動パルスを生成する。特
に、目標回転速度が低いときにはパルス幅が小さくなる
ようにされる。
【0049】これにより、出力トルクが大きく負荷トル
クに対して余裕のある振動波モータの低速回転時に、駆
動制御装置での電力消費が低減され、従来のような不要
な電力消費を防止しできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】振動波モータの駆動制御装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】振動波モータを備えたデジタルカラー複写機の
構成を示す横断面図である。
【図3】画像処理部の内部構成を示すブロック図(1/
2)である。
【図4】画像処理部の内部構成を示すブロック図(2/
2)である。
【図5】パルス幅を設定する処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
401 振動波モータ 402 ロータリエンコーダ 403 速度差検出器(駆動周波数決定手段) 404 駆動周波数発生部 405 PI制御系(駆動周波数決定手段) 406 駆動パルス発生部(駆動パルス生成手段) 407 RAM(パルス幅決定手段) 408 交流電圧発生部(駆動回路) 409 レジスタ(パルス幅決定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 350 G03G 21/00 350 Fターム(参考) 2C480 CA01 CA02 CA43 CB05 EA03 EA12 EA17 EA26 2H032 AA05 BA16 BA18 BA23 2H035 CA07 CB01 CG01 2H071 CA05 DA02 DA09 DA16 DA31 5H680 AA06 BB03 CC06 CC07 DD53 EE23 FF22 FF23 FF30 FF33 FF38

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気−機械エネルギ変換素子に交流信号
    を印加することで振動体を励振させ駆動力を得るように
    した振動波モータの駆動制御装置において、 複数の目標回転速度のうち1つを与えられ、該与えられ
    た目標回転速度と前記振動波モータの現在回転速度との
    差に基き、駆動周波数を決定する駆動周波数決定手段
    と、 該与えられた目標回転速度に対応したパルス幅を決定す
    るパルス幅決定手段と、 前記駆動周波数決定手段で決定された駆動周波数と前記
    パルス幅決定手段で決定されたパルス幅とを有する、前
    記振動波モータを駆動するための駆動パルスを生成する
    駆動パルス生成手段と、 前記駆動パルス生成手段により生成された駆動パルスに
    より前記交流信号を形成する駆動回路とを有することを
    特徴とする振動波モータ駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス幅決定手段は、前記複数の目
    標回転速度にそれぞれ対応して予め設定されたパルス幅
    を記憶した記憶手段から、前記与えられた目標回転速度
    に対応するパルス幅を読み出すことを特徴とする請求項
    1記載の振動波モータ駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動周波数決定手段は、前記与えら
    れた目標回転速度と、前記振動波モータの回転速度を検
    出するロータリエンコーダの出力信号とに基き、前記駆
    動周波数を決定することを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の振動波モータ駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動周波数決定手段は、前記与えら
    れた目標回転速度と、前記振動波モータの回転速度を検
    出するロータリエンコーダの出力信号とに基き、比例積
    分制御または2重積分制御により前記駆動周波数を決定
    することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載の振動波モータ駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記振動波モータは、画像形成装置を構
    成する感光体を駆動することを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の振動波モータ駆動制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記振動波モータは、画像形成装置を構
    成する、記録媒体に画像を静電的に転写する転写手段を
    駆動することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載の振動波モータ駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 前記画像形成装置は、記録媒体の種類に
    応じて複数のプロセススピードを持ち、 前記振動波モータの前記複数の目標回転速度は、前記複
    数のプロセススピードにそれぞれ対応して設定されるこ
    とを特徴とする請求項5または請求項6に記載の振動波
    モータ駆動制御装置。
  8. 【請求項8】 前記パルス幅決定手段は、目標回転速度
    が低い程、狭いパルス幅に決定することを特徴とする請
    求項1記載の振動波モータ駆動制御装置。
  9. 【請求項9】 電気−機械エネルギ変換素子に交流信号
    を印加することで振動体を励振させ駆動力を得るように
    した振動波モータの駆動制御装置に適用される駆動制御
    方法において、 複数の目標回転速度のうち1つを与えられ、該与えられ
    た目標回転速度と前記振動波モータの現在回転速度との
    差に基き、駆動周波数を決定する駆動周波数決定ステッ
    プと、 該与えられた目標回転速度に対応したパルス幅を決定す
    るパルス幅決定ステップと、 前記駆動周波数決定ステップで決定された駆動周波数と
    前記パルス幅決定ステップで決定されたパルス幅とを有
    する、前記振動波モータを駆動するための駆動パルスを
    生成する駆動パルス生成ステップとを有することを特徴
    とする駆動制御方法。
  10. 【請求項10】 前記パルス幅決定ステップは、前記複
    数の目標回転速度にそれぞれ対応して予め設定されたパ
    ルス幅を記憶した記憶手段から、前記与えられた目標回
    転速度に対応するパルス幅を読み出すことを特徴とする
    請求項9記載の駆動制御方法。
  11. 【請求項11】 前記駆動周波数決定ステップは、前記
    与えられた目標回転速度と、前記振動波モータの回転速
    度を検出するロータリエンコーダの出力信号とに基き、
    前記駆動周波数を決定することを特徴とする請求項9ま
    たは請求項10に記載の駆動制御方法。
  12. 【請求項12】 前記駆動周波数決定ステップは、前記
    与えられた目標回転速度と、前記振動波モータの回転速
    度を検出するロータリエンコーダの出力信号とに基き、
    比例積分制御または2重積分制御により前記駆動周波数
    を決定することを特徴とする請求項9乃至請求項11の
    いずれかに記載の駆動制御方法。
  13. 【請求項13】 前記振動波モータは、画像形成装置を
    構成する感光体を駆動することを特徴とする請求項9乃
    至請求項12のいずれかに記載の駆動制御方法。
  14. 【請求項14】 前記振動波モータは、画像形成装置を
    構成する、記録媒体に画像を静電的に転写する転写手段
    を駆動することを特徴とする請求項9乃至請求項12の
    いずれかに記載の駆動制御方法。
  15. 【請求項15】 前記画像形成装置は、記録媒体の種類
    に応じて複数のプロセススピードを持ち、 前記振動波モータの前記複数の目標回転速度は、前記複
    数のプロセススピードにそれぞれ対応して設定されるこ
    とを特徴とする請求項13または請求項14に記載の駆
    動制御方法。
  16. 【請求項16】 弾性体に配置された電気−機械エネル
    ギー変換素子部に対して交流信号を印加して駆動力を得
    る振動波モータのための駆動制御装置において、 周波数を目標回転速度に応じて設定する周波数設定手段
    と、 前記目標回転速度に応じて、該目標回転速度が低いほど
    狭くパルス幅を設定するパルス幅設定手段と、 前記周波数設定手段によって設定された周波数と、前記
    パルス幅設定手段で設定されたパルス幅とを持つパルス
    を形成するパルス形成手段と、 前記パルス形成手段により形成されたパルスに応じて駆
    動用交流信号を形成する駆動回路とを設けたことを特徴
    とする振動波モータ駆動制御装置。
  17. 【請求項17】 前記周波数設定手段は、前記振動波モ
    ータの回転速度をモニタし、該回転速度が目標速度にな
    るように前記周波数を制御することを特徴とする請求項
    16記載の振動波モータ駆動制御装置。
  18. 【請求項18】 弾性体に配置された電気−機械エネル
    ギー変換素子部に対して交流信号を印加して駆動力を得
    る振動波モータを駆動源として記録媒体を給送する画像
    形成装置に設けられた前記振動波モータの駆動制御装置
    において、 使用される記録媒体の種類に応じてパルス幅を設定し、
    該パルス幅を有するパルスを形成するパルス形成手段
    と、 前記パルス形成手段により形成されたパルスに応じて駆
    動用交流信号を形成する駆動回路とを有することを特徴
    とする振動波モータ駆動制御装置。
  19. 【請求項19】 前記パルスの周波数を前記振動波モー
    タの目標速度に応じて設定する周波数設定手段を更に有
    することを特徴とする請求項18記載の振動波モータ駆
    動制御装置。
  20. 【請求項20】 前記パルス形成手段は、前記記録媒体
    の厚さに応じて、該記録媒体が厚くなるほどパルス幅を
    狭く設定することを特徴とする請求項18または請求項
    19記載の振動波モータ駆動制御装置。
  21. 【請求項21】 前記パルス形成手段は、前記記録媒体
    が普通紙のときのパルス幅を、該記録媒体が普通紙より
    厚いときに設定されるパルス幅よりも広く設定すること
    を特徴とする請求項18記載の振動波モータ駆動制御装
    置。
  22. 【請求項22】 前記パルス形成手段は、前記記録媒体
    がOHP紙のときのパルス幅を、該記録媒体が普通紙ま
    たは厚紙のときに設定されるパルス幅に比べて狭く設定
    することを特徴とする請求項18または請求項21記載
    の振動波モータ駆動制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010136527A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Canon Inc 超音波モータの速度制御装置、方法及びプログラム
US8598830B2 (en) 2010-07-08 2013-12-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus, motor control apparatus and motor control method thereof

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