JP2004053882A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】像担持体を駆動する駆動手段に負荷変動が発生する場合においても色ずれの無い高品質なカラー画像を継続して得ることである。
【解決手段】モータにより回転駆動される感光ドラムの駆動状態を履歴としてメモリ503上で管理しつつ、単発データ判断部509が同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較して該像担持体を駆動するモータに過渡的な負荷変動が生じているかどうかを判別して、一時的な負荷変動に伴う駆動状態データを次ぎの比較参照データとすることなく、単発データ判断部509がメモリ503に保存されている履歴データの平均値を比較参照データとして置き換える構成を特徴とする。
【選択図】 図5
【解決手段】モータにより回転駆動される感光ドラムの駆動状態を履歴としてメモリ503上で管理しつつ、単発データ判断部509が同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較して該像担持体を駆動するモータに過渡的な負荷変動が生じているかどうかを判別して、一時的な負荷変動に伴う駆動状態データを次ぎの比較参照データとすることなく、単発データ判断部509がメモリ503に保存されている履歴データの平均値を比較参照データとして置き換える構成を特徴とする。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転駆動される像担持体上に形成される潜像を複数の色現像材により現像してカラー画像を可視化可能な画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラー複写機等の画像形成方法の一例として、4つの像担持体である感光ドラムを用いた方式を例に説明する。
【0003】
一般的に用紙にカラー画像を形成するには、色の補色であるマゼンダ、シアン、イエローの3色の色トナー(現像材)と、文字等の再現性を上げるために黒トナーの4色のトナーを用いて各色の合成によりカラー画像を形成する。
【0004】
例えば4色毎に感光ドラムがそれぞれ独立して平面上に並置されて配置され、感光ドラムを回転させながらレーザビーム等により光走査を行い各色に対応した静電画像を形成し、各色のトナーにより現像してこのトナー像を転写ベルトにより搬送される記録用紙に上記4色を転写することでカラー画像が得られる。
【0005】
ここで、上記4色のトナー画像を記録用紙上の同一位置に配置する必要があり、4色の感光ドラムの回転速度及び位相は同一であることが望ましい。この感光ドラムの駆動方法としては、ブラシモータやステッピングモータを用いた回転駆動が一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、感光ドラムには、転写ベルトや記録用紙が当接されており、転写ベルトへの記録用紙の吸着時や記録用紙の先端がドラムを通過するときのショックにより感光ドラムの回転にムラが生じる。この感光ドラムの回転ムラにより記録用紙に4色のトナー画像を同一位置に転写することが不可能となり色ずれが生じてしまう。
【0007】
かかる問題に対して、DCブラシレスモータ駆動では感光ドラムを駆動してドラム軸に大きな慣性を有したフライホイールを使用し感光ドラムの回転を一定に保つ取り組みがなされているが、装置の小型化、低重量化、低コスト化の要求に対してフライホイールは廃止する必要がある。
【0008】
また、ステッピングモータを用いて感光ドラムの回転ムラを補正する取り組みも行われ、この感光ドラム駆動系ではフライホイール無しで感光ドラムの回転ムラを低減可能である。
【0009】
しかし、この制御系は大きな慣性を付ける必要が無いために制御系の応答性が良好であるが、単発的なショックによる感光ドラムの回転ムラ補正で過応答してしまうとともに、特に、単発的なショックによる感光ドラムの変位としては、最大ステッピングモータの1/2機械角分ずれてしまう問題が指摘されていた。
【0010】
さらに、上記色ずれの要因として、上記回転ムラと同時に発生し得る帯電ムラが指摘されている。
【0011】
特に、感光ドラムとして、例えばa−si(アモルファス・シリコン)を用いた場合、感光ドラムに帯電ムラがあると静電画像にも電位ムラが発生してトナーを現像し用紙に転写した画像もムラになって画像異常が発生してしまう等の問題点も指摘されていた。
【0012】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の第1の目的は、回転駆動される像担持体の駆動状態を履歴として管理しつつ、同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較して該像担持体を駆動する駆動手段に過渡的な負荷変動が生じているかどうかを判別して、一時的な負荷変動に伴う駆動状態データを次の比較参照データとすることなく、保存されている履歴データの平均値を比較参照データとして置き換えることにより、像担持体を駆動する駆動手段に負荷変動が発生する場合においても色ずれの無い高品質なカラー画像を継続して得ることができる画像形成装置および画像形成装置の制御方法を提供することである。
【0013】
また、第2の目的は、像担持体の駆動状態を監視して、像担持体に対する帯電電位を変位させつつ、回転駆動される像担持体の帯電データ状態を履歴として管理しつつ、同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較して該像担持体の帯電状態が過渡的に変動しているかどうかを判別して、異常な変動が生じた場合に、帯電異常を通知することにより、像担持体を駆動する駆動手段に負荷変動が発生する場合においても、色ずれの無い高品質なカラー画像を継続して得ることができるとともに、帯電異常を速やかに認知できる画像形成装置および画像形成装置の制御方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段(図3に示すモータ203に相当)とを有する画像形成装置において、前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間の駆動状態データ(図5に示すエンコーダ周期誤差演算部502により演算されるデータに相当)を履歴データとして保存する履歴データ保存手段(図5に示すメモリ503に相当)と、前記履歴データ保存手段により保存される履歴データに基づいて同一回転位置に対する駆動状態データの平均値を算出する平均化手段(図5に示す単発データ判断部509に相当)と、前記履歴データ保存手段により保存されている同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、前記比較手段が比較すべき現在の履歴データを前記平均化手段により求められた平均値に置き換える置き換え手段(図5に示す単発データ判断部509に相当)と、前記比較手段による比較結果に基づいて、前記駆動手段の回転駆動動作を制御する制御手段(図5に示すモータドライバ部508に相当)とを有するものである。
【0015】
本発明に係る第2の発明は、前記制御手段は、前記比較手段の比較結果、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、前記駆動手段に対する出力トルクを所定量上げるものである。
【0016】
本発明に係る第3の発明は、前記駆動手段は、ステッピングモータで構成するものである。
【0017】
本発明に係る第4の発明は、前記制御手段は、前記駆動手段に対する駆動制御を回転駆動動作開始時の所定時間(図8に示す特性801,803で示される区間に相当)は行わないものである。
【0018】
本発明に係る第5の発明は、前記回転駆動動作開始時の所定時間は、前記駆動手段の立ち上げ駆動タイミング時または立ち下げ駆動タイミング時である。
【0019】
本発明に係る第6の発明は、前記制御手段は、前記画像形成手段に異常があることを検出した場合、前記駆動手段に対する駆動制御を行わないものである。
【0020】
本発明に係る第7の発明は、帯電されて回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置において、前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間の駆動状態を検出する検出手段(図10に示す電位検出部712に相当)と、前記検出手段から出力される駆動状態データに基づき、前記像担持体における帯電電位を変位させる帯電制御手段(図10に示す高圧設定部706,高圧発生部707に相当)とを有するものである。
【0021】
本発明に係る第8の発明は、帯電されて回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置において、回転駆動される前記像担持体の同一回転位置の表面電位を検出する表面電位検出手段(図10に示す電位検出部712に相当)と、前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間で前記表面電位検出手段により検出される表面電位データを履歴データとして保存する履歴データ保存手段(図10に示すメモリ703に相当)と、前記履歴データ保存手段により保存されている同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較する比較手段(図10に示す帯電高圧補正値演算部704に相当)と、前記比較手段の比較結果に基づいて、前記像担持体の帯電電位を制御する制御手段(図10に示す高圧設定部706,高圧発生部707に相当)とを有するものである。
【0022】
本発明に係る第9の発明は、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、帯電異常発生信号を出力する信号出力手段を有するものである。
【0023】
本発明に係る第10の発明は、回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置の制御方法において、前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間の駆動状態データを履歴データ保存手段に履歴データとして保存する履歴データ保存ステップ(図示しない)と、前記履歴データ保存手段により保存される履歴データに基づいて同一回転位置に対する駆動状態データの平均値を算出する平均化ステップ(図示しない)と、前記履歴データ保存手段により保存されている同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較する比較ステップ(図示しない)と、前記比較ステップの比較結果、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、前記比較ステップが比較すべき現在の履歴データを前記平均化ステップにより求められた平均値に置き換える置き換えステップ(図示しない)と、前記比較ステップによる比較結果に基づいて、前記駆動手段の回転駆動動作を制御する制御ステップ(図示しない)とを有するものである。
【0024】
本発明に係る第11の発明は、前記制御ステップは、前記比較ステップの比較結果、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、前記駆動手段に対する出力トルクを所定量上げるものである。
【0025】
本発明に係る第12の発明は、前記駆動手段は、ステッピングモータで構成するものである。
【0026】
本発明に係る第13の発明は、前記制御ステップ(図9に示すステップ(901)〜(905))は、前記駆動手段に対する駆動制御を回転駆動動作開始時の所定時間は行わないものである。
【0027】
本発明に係る第14の発明は、前記回転駆動動作開始時の所定時間は、前記駆動手段の立ち上げ駆動タイミング時(図8に示す特性801の区間)または立ち下げ駆動タイミング時(図8に示す特性803の区間)である。
【0028】
本発明に係る第15の発明は、前記制御ステップは、前記画像形成手段に異常があることを検出した場合、前記駆動手段に対する駆動制御を行わないものである。
【0029】
本発明に係る第16の発明は、帯電されて回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置の制御方法において、前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間の駆動状態を検出する検出ステップ(図示しない)と、前記検出ステップから出力される駆動状態データに基づき、前記像担持体における帯電電位を変位させる帯電制御ステップ(図示しない)とを有するものである。
【0030】
本発明に係る第17の発明は、帯電されて回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置の制御方法において、回転駆動される前記像担持体の同一回転位置の表面電位を検出する表面電位検出ステップ(図示しない)と、前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間で前記表面電位検出ステップにより検出される表面電位データを履歴データ保存手段に履歴データとして保存する履歴データ保存ステップ(図示しない)と、前記履歴データ保存手段により保存されている同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較する比較ステップ(図示しない)と、前記比較ステップの比較結果に基づいて、前記像担持体の帯電電位を制御する制御ステップ(図示しない)とを有するものである。
【0031】
本発明に係る第18の発明は、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、帯電異常発生信号を出力する信号出力ステップ(図示しない)とを有するものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態を詳細に説明する。
【0033】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像形成装置の構成を説明する概略断面図であり、例えばデジタルカラー複写機の例を示す。なお、図1において、上部にリーダ部を、下部にプリンタ部を配置してそれぞれが通信可能に構成されているものとする。
【0034】
〔リーダ部の構成〕
図1において、101はCCDで構成されるイメージセンサ(以下、CCDと呼ぶ)で、基板311上に実装される。312は画像処理部で、CCD101から出力されるアナログ画像信号に対して所定のデジタル画像処理を施す。なお、画像処理部312は、後述する図2に示す画像処理部からCCD101を除いた部分及び図2に示す102〜118の部分が画像処理部を構成するものとする。
【0035】
301は原稿台ガラスで、読み取りたい原稿が所定位置に載置される。302は原稿給紙装置(DF)で、原稿台にセットされた複数枚の原稿を一枚ずつ分離して原稿台ガラス301上に給送する。なお、この原稿給紙装置302の代わりに未図示の鏡面圧板を装着する構成もある。
【0036】
303,304は光源(ハロゲンランプ又は蛍光灯)で、原稿台ガラス301上に載置される原稿を照明する。305,306は反射傘で、光源303,304の光を原稿に集光する。
【0037】
307〜309はミラーで、光源303,304により照明される原稿台ガラス301上の原稿から反射される反射画像を走査する。310はレンズで、原稿から反射される反射光又は投影光をCCD101上に集光する。314はキャリッジで、ハロゲンランプ303,304と反射傘305,306とミラー307を収容する。
【0038】
315はキャリッジで、ミラー308,309を収容する。313は他のIPU(イメージプロセッサユニット)等とのインタフェース(I/F)部である。
【0039】
なお、キャリッジ314は速度Vで、キャリッジ315はモータ316により速度V/2で、CCD101の電気的走査(主走査)方向に対して垂直方向に機械的に移動することによって、原稿の全面を走査(副走査)する。
【0040】
317はY画像形成部、318はM画像形成部、319はC画像形成部、320はK画像形成部で、それぞれの構成を詳細に説明する。
【0041】
K画像形成部317において、342Kは感光ドラムであり、振動波モータ357により駆動される。LEDアレイ210からの光によって、その表面に潜像が形成される。321は一次帯電器で、感光ドラム342Kの表面を所定の電位に帯電させ、潜像形成の準備をする。322は現像器で、感光ドラム342K上の潜像を現像して、トナー画像を形成する。
【0042】
なお、現像器322,325,328,331には、現像バイアスを印加して現像するためのスリーブ353,354,355,356が含まれている。323は転写帯電器で、転写ベルト333の背面から放電を行い、感光ドラム342K上のトナー画像を、転写ベルト333上の記録紙などへ転写する。本実施形態は転写効率がよいため、クリーナ部が配置されていないが、クリーナ部を装着しても問題ないことは言うまでもない。
【0043】
C画像形成部318において、342Cは感光ドラムであり、振動波モータ358により駆動される。LEDアレイ211からの光によって、その表面に潜像が形成される。324は一次帯電器で、感光ドラム342Cの表面を所定の電位に帯電させ、潜像形成の準備をする。325は現像器で、感光ドラム342C上の潜像を現像して、トナー画像を形成する。
【0044】
M画像形成部319において、342Mは感光ドラムであり、振動波モータ359により駆動される。LEDアレイ212からの光によって、その表面に潜像が形成される。327は一次帯電器で、感光ドラム342Mの表面を所定の電位に帯電させ、潜像形成の準備をする。328は現像器で、感光ドラム342M上の潜像を現像して、トナー画像を形成する。
【0045】
Y画像形成部320において、342Yは感光ドラムであり、振動波モータ360により駆動される。LEDアレイ213からの光によって、その表面に潜像が形成される。330は一次帯電器で、感光ドラム342Yの表面を所定の電位に帯電させ、潜像形成の準備をする。331は現像器で、感光ドラム342Y上の潜像を現像して、トナー画像を形成する。
【0046】
334は定着器で、記録紙に多重転写されている各色現像材を熱加圧により定着させて、排紙トレイ335に排紙する。
【0047】
次に、記録紙などの上へ画像を形成する手順を説明する。
【0048】
カセット340,341に格納された記録紙等はピックアップローラ339,338により1枚毎給紙し、給紙ローラ336,337で転写ベルト333上に供給される。給紙された記録紙は、吸着帯電器346で帯電させられる。348は転写ベルトローラであり、振動波モータ361により駆動される。この転写ベルトローラ348は、転写ベルト333を駆動し、かつ、吸着帯電器346と対になって記録紙等を帯電させ、転写ベルト333に記録紙等を吸着させる。347は紙先端センサで、転写ベルト333上の記録紙等の先端を検知する。
【0049】
なお、紙先端センサの検出信号はプリンタ部からカラーリーダ部へ送られて、カラーリーダ部からプリンタ部にビデオ信号を送る際の副走査同期信号として用いられる。
【0050】
この後、記録紙等は、転写ベルト333によって搬送され、画像形成部317〜320において、KCMYの順にその表面にトナー画像が形成される。Y画像形成部320を通過した記録紙等は、転写ベルト333からの分離を容易にするため、除電帯電器349で除電された後、転写ベルト333から分離される。
【0051】
なお、剥離帯電器350は記録紙等が転写ベルト333から分離する際の剥離放電による画像乱れを防止するものである。分離された記録紙等は、トナーの吸着力を補って画像乱れを防止するために、定着前帯電器351,352で帯電された後、定着器334でトナー画像が熱定着された後、排紙トレー335に排紙される。
【0052】
図2は、図1に示した画像処理部312の詳細な構成を示すブロック図である。
【0053】
原稿台ガラス301上の原稿は光源303,304からの光を反射し、その反射光はCCD101に導かれて電気信号に変換される(CCD101はカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったものでも、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ・Gフィルタ・BフィルタをそれぞれのCCDごとに並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化又は、フィルタがCCDと別構成になったものでも構わない)。そして、その電気信号(アナログ画像信号)は画像処理部312に入力されクランプ&Amp.&S/H&A/D部102でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順とは限らない)、A/D変換されて、例えばRGB各8ビットのデジタル信号に変換される。そして、RGB信号はシェーディング部103で、シェーディング補正及び黒補正が施された後、つなぎ&MTF補正&原稿検知部104で、CCD101が3ラインCCDの場合、つなぎ処理はライン間の読取位置が異なるため、読取速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、3ラインの読取位置が同じになるように信号タイミングを補正し、MTF補正は読取速度や変倍率によって読取のMTFが変るため、その変化を補正し、原稿検知は原稿台ガラス上の原稿を走査することにより原稿サイズを認識する。読取位置タイミングが補正されたデジタル信号は入力マスキング部105によって、CCD101の分光特性及び光源303,304及び反射傘305,306の分光特性を補正する。入力マスキング部105の出力は外部I/F信号との切り換え可能なセレクタ106に入力される。セレクタ106から出力された信号は色空間圧縮&下地除去&LOG変換部107と下地除去部115に入力される。下地除去部115に入力された信号は下地除去された後、原稿中の原稿の黒い文字かどうかを判定する黒文字判定部116に入力され、原稿から黒文字信号を生成する。
【0054】
また、もう一つのセレクタ106の出力が入力された色空間圧縮&下地除去&LOG変換部107では、色空間圧縮は読み取った画像信号がプリンタで再現できる範囲に入っているかどうか判断し、入っている場合はそのまま、入っていない場合は画像信号をプリンタで再現できる範囲に入るように補正する。そして、下地除去処理を行い、LOG変換でRGB信号からCMY信号に変換する。
【0055】
そして、黒文字判定部116で生成された信号とタイミングを補正するため色空間圧縮&下地除去&LOG変換部107の出力信号は遅延部108でタイミングを調整される。この2種類の信号はモワレ除去部109でモワレが除去され、変倍処理部110で、主走査方向に変倍処理される。111はUCR&マスキング&黒文字反映部で、変倍処理部108で処理されたCMY信号はUCR処理でCMYK信号が生成され、マスキング処理部でプリンタの出力にあった信号に補正されると共に黒文字判定部116で生成された判定信号がCMYK信号にフィードバックされる。
【0056】
UCR&マスキング&黒文字反映部111で処理された信号はγ補正部112で濃度調整された後フィルタ部113でスムージング又はエッジ処理される。フィルタ部113でスムージング又はエッジ処理された信号はヘッドシェーディング部117でLEDヘッドの主走査方向のムラを補正するためヘッドシェーディング補正がなされる。
【0057】
このヘッドシェーディングに用いるデータは,所定画像を印字したものをCCD101によって読み取り,102のA/D変換まで行ったデータを,ヘッドシェーディングサンプリング部118で間引きや平均化などの処理をした後,格納したデータを用いる.以上処理された信号は図示しないの2値変換部で8ビットの多値信号から2値信号に変換される(変換方法はディザ法,誤差拡散法,誤差拡散の改良したものいずれでもかまわない。)。
【0058】
次に、図1に示した各感光ドラムの回転動作の制御について説明する。
【0059】
図3は、図1に示した感光ドラムの駆動部の構成を示す図である。なお、図1に示した駆動部は各色において同様な構成のものが設けられており、同様の動作を行うが、説明上単体について説明する。
【0060】
図3において、201は減速ギヤで、モータ203の回転を回転軸202に伝達する。回転軸202は、感光ドラム101と共に回転する。203はステッピングモータ(モータ)、204はコードホイールで、同心円上に等間隔にスリットを設け、回転軸202と共に回転する。
【0061】
205はエンコーダで、発光部と受光部からなり、コードホイール204のスリットの通過に応じてパルスを発生する。206はCPU,RAM,ROMを含む制御回路で、エンコーダ205からのパルスに基づいてモータ203の回転動作を制御する。
【0062】
上記のように構成された画像形成装置においてドラム駆動制御が開始されると、モータ203の回転が減速ギヤ201を介して回転軸202に伝達され、感光ドラム101が回転すると共にこの回転軸202の回転に応じてコードホイール204が回転する。コードホイール204の回転に伴い、エンコーダ205からパルスが発生し、制御回路206に出力される。制御回路206はエンコーダ205からのパルスに基づいてモータ203の回転動作を制御する。
【0063】
図4は、図3に示したモータ203により駆動される感光ドラムの回転ムラ特性を説明する図であり、縦軸は位置誤差を示し、横軸は時間(t)を示す。なお、図4は、回転駆動の補正制御を行わない場合の感光ドラム101の回転ムラ特性に対応するものとする。
【0064】
図4に示す補正制御特性は、モータを所定の一定速度で回転した場合のエンコーダ205の出力パルスの周期を積分した感光ドラムの位置変位によって示すことができる。すなわち、モータ203に対して一定の制御データを与えた場合、モータ203の回転ムラや減速ギヤ201の寸法誤差(かみ合い誤差)等により、感光ドラム101の1回転内の回転状態は一定ではなく、この回転ムラは感光ドラムの1回転周期で繰り返される。
【0065】
図5は、本発明に係る画像形成装置における回転ムラ補正回路の構成を説明するブロック図であり、例えば図3に示した制御回路206内に設けられる。
【0066】
図5において、エンコーダ205からの出力パルスがエンコーダ周期カウンタ(カウンタ)501に出力される。本実施形態では、図3に示したコードホイール204は1000のスリットを有し、感光ドラム101の1回転でエンコーダ205からは1000個のパルスが出力される。カウンタ501はこのエンコーダ出力パルスに基づいて一定周波数のクロック(CLK)をカウントし、各エンコーダパルス周期のカウント値を出力する。
【0067】
エンコーダ周期誤差演算部502は、カウンタ501から出力された各エンコーダパルスの周期データを基準データと比較し、その誤差を各パルス毎にメモリ503に記憶する。
【0068】
パルスレート補正値演算部504は、メモリ503に記憶されている感光ドラム101の当該回転の1回転前の同一回転を中心とした一定区間のエンコーダパルスの周期データの誤差データと、203の1回転前の同一回転位置のステップ周期に基づきエンコーダパルスの周期データをキャンセルするような補正値を各エンコーダパルス毎に算出し、この補正値に対して、制御に必要ない高周波成分を除去するためにローパスフィルタ処理を行う。
【0069】
単発データ判別部509は、メモリ503に記憶されている感光ドラム101の当該回転の1回転前の同一回転のローパスフィルタ後のエンコーダ周期誤差補正値と、パルスレート補正値演算部504により算出された現在の回転の補正値を比較して、該比較結果、所定値を超える場合には、パルスレート補正値演算部504が感光ドラム342の1回転ムラ成分ではなく、単発的な負荷変動であると判断して、メモリ503に保存してある、エンコーダ周期誤差補正値の所定回転前までの平均値をレジスタ505に送る。
【0070】
また、モータドライバ部508に対して、モータ203のトルクを上げるモータトルク増加信号を出力する。
【0071】
一方、レジスタ505は、この補正データをステップ周期カウンタ506に出力し、ステップ周期カウンタ506はこの補正データに基づいてカウント値を変更する。ステップ周期カウンタ506からはこの補正されたカウント値の周期でパルスが発生され、相信号生成部507に出力される。相信号生成部507はステップ周期カウンタ506の出力に基づいて相信号を生成し、モータドライバ部508に出力し、モータドライバ部508はこの相信号に応じてモータ203を駆動する。また、モータドライバ部508はモータトルク増加信号に応じてモータトルクを調整する。
【0072】
図6は、図3に示したエンコーダ205の出力パルスを周期の誤差とモータ203のステップ周期の補正値との関係、及び補正後の感光ドラム101の回転ムラを説明するための図である。
【0073】
図6において、(a)はエンコーダパルスのカウント値を示し、1回転で1000パルス発生される。(b)はエンコーダパルスの周期を積分したものでドラム1回転の位置誤差をあらわしている。
【0074】
例えば図6では、現在の回転位置がエンコーダパルス数500で示されており、このとき、当該回転の1回転前の同位置、すなわち、図6の(a)に示したような感光ドラム101の当該回転nの1回転前n−1におけるエンコーダパルス数500を中心とした一定区間、例えば本実施形態ではエンコーダパルス数「451〜550」で示される100パルスに対応する区間におけるエンコーダパルス周期の誤差データ、及び1回転前の前の同一回転位置のモータ203の制御ステップ周期に基づき、当該回転nのエンコーダパルス500時におけるモータ203の制御ステップ周期を制御している。
【0075】
このような制御により、感光ドラム342の回転ムラを一定にすることが可能である。また、1回転毎の回転ムラ成分ではない負荷変動がドラムに生じた場合においても、モータ回転補正が過応答しないように、今までのドラム回転ムラの補正データの平均値を使用している。
【0076】
また、モータ203のトルクを上げることでドラム位置変位がモータの構造上、最大1/2機械角分発生しないようにすることが可能となった。
【0077】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、感光ドラムの回転ムラ制御の実行タイミングについては限定していないが、回転ムラ制御を感光ドラム342を駆動するモータ203を駆動する際の回転始動時の所定時間は実行しないように制御することにより、すなわち、感光ドラム342が定速時のみ回転ムラ補正制御を行うことで、感光ドラムの回転ムラを一定にすることができるように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0078】
図7は、本発明の第2実施形態を示す画像形成装置におけるドラム駆動制御回路の一例を示すブロック図であり、図5と同一のものには同一の符号を付してある。
【0079】
図7において、エンコーダ205からの出力パルスがエンコーダ周期カウンタ501に出力される。本実施形態では、コードホイール204は1000のスリットを有し、感光ドラム101の1回転でエンコーダ205からは1000個のパルスが出力される。カウンタ501はこのエンコーダ出力パルスに基づいて一定周波数のクロック(CLK)をカウントし、各エンコーダパルス周期のカウント値を出力する。
【0080】
エンコーダ周期誤差演算部502はカウンタ501から出力された各エンコーダパルスの周期データを基準データと比較し、その誤差を各パルス毎にメモリ503に記憶する。
【0081】
パルスレート補正値演算部504は、メモリ503に記憶されている、感光ドラム101の当該回転の1回転前の同一回転を中心とした一定区間のエンコーダパルスの周期データの誤差データと、モータ203の1回転前の同一回転位置のステップ周期に基づきエンコーダパルスの周期データをキャンセルするような補正値を各エンコーダパルス毎に算出し、この補正値に対して、制御に必要ない高周波成分を除去するためにローパスフィルタ処理を行う。
【0082】
レジスタ505はこの補正データをステップ周期カウンタ506に出力し、ステップ周期カウンタ506はこの補正データに基づいてカウント値を変更する。またステップ周期カウンタ506はMPU510から出力されるFB_ENA*信号が入力され、このFB_ENA*信号が”HIGH”の時には、レジスタ505の補正データに基づいてカウント値が変更され、FB_ENA*信号が”LOW”の時はレジスタ505の補正データでカウント値が変更され無いような構成となっている。
【0083】
図8は、図7に示したMPU510から出力されるFB_ENA*信号と図3に示したモータ203に印加されるパルスレートを説明するための図であり、縦軸は、駆動パルスレート(pps)を示し、横軸は時間(t)を示す。
【0084】
また、MPU510内には図示しないがカウンタが内蔵され、モータ駆動開始でカウンタ動作を開始して、感光ドラム342の動作が安定する所定時間後(タイミングt1)に、FB_ENA*信号を”LOW”状態にして回転ムラ補正を動作させることも可能である。
【0085】
また、MPU510には図示しないエンジンコントローラから紙詰まり信号が入力されている。この紙詰まり信号が出力された場合は、装置の異常であるためにFB_ENA*信号を、”HIGH”状態にして回転ムラ補正の動作を停止することも可能である。
【0086】
ステップ周期カウンタ506からはこのカウント値の周期でパルスが発生され、相信号生成部507に出力される。相信号生成部507はステップ周期カウンタ506の出力に基づいて相信号を生成し、モータドライバ508に出力し、モータドライバ部508はこの相信号に応じてモータ部203を駆動する。
【0087】
MPU510はモータ駆動が開始されると、所定のステッビングモータ立ち上げ駆動テーブルの駆動周波数値をステップ周期カウンタ506に送り駆動周波数を徐々に上げてモータ立ち上げ動作を行う(図8に示す立ち上げ状態801参照)。
【0088】
このとき前述のFB_ENA*信号は”HIGH”状態を出力し、感光ドラム342の回転ムラ動作は行わない。立ち上げテーブル送信が終了すると、所定の定速(図8に示す定常状態802参照)でのステッピングモータ駆動周波数値をステップ周期カウンタ506に送り、前述のFB_ENA*信号をタイミングt1において、”LOW”状態にして回転ムラ補正動作を開始する。
【0089】
そして、定速度駆動が終了し、立ち下げ時(図8に示す立ち下げ状態803参照)は、立ち上げ時の逆の動作で駆動周波数を下げていく。このとき、MPU510は、前述のFB_ENA*信号をタイミングt2において、”HIGH”状態を出力し、感光ドラム342の回転ムラ動作は行わない。この時のFB_ENA*信号の出力フローを図9に示す。
【0090】
図9は、本発明に係る画像形成装置におけるドラム駆動制御手順の一例を示すフローチャートである。なお、(901)〜(905)は各ステップを示す。
【0091】
先ず、MPU510は図3に示したモータ203に対するモータ駆動状態が立ち上げ動作状態かどうかを判定して(901)、図8に示す立ち上げ状態801であると判定した場合には、ステップ(905)へ進み、FB_ENA*信号は”HIGH”状態を出力し、感光ドラム342の回転ムラ動作は行わずに、処理をリターンする。
【0092】
一方、ステップ(901)で、モータ203に対するモータ駆動状態が立ち上げ動作でないと判定した場合は、さらに、モータ203に対するモータ駆動状態が立ち下げ動作状態かどうかを判定して(902)、図8に示す立ち下げ状態803であると判定した場合には、ステップ(905)へ進み、FB_ENA*信号は”HIGH”状態を出力し、感光ドラム342の回転ムラ動作は行わずに、処理をリターンする。
【0093】
一方、ステップ(902)で、図8に示す立ち下げ状態803でないと判定した場合は、モータ203に対するモータ駆動状態が定速度動作状態かどうかを判定して(903)、モータ203に対するモータ駆動状態が定速度動作状態でないと判定した場合は、ステップ(905)へ進み、FB_ENA*信号は”HIGH”状態を出力し、感光ドラム342の回転ムラ動作は行わずに、処理をリターンする。
【0094】
一方、ステップ(903)で、モータ203に対するモータ駆動状態が定速度動作状態であると判定した場合は、ステップ(904)へ進み、FB_ENA*信号は”LOW”状態を出力し、感光ドラム342の回転ムラ補正制御を開始して、処理をリターンする。
【0095】
〔第3実施形態〕
上記第1,第2実施形態では、回転ムラによる色ずれを補正する場合について説明したが、上記色ずれの要因としては、上記回転ムラと同時に発生し得る帯電ムラが指摘されていることは上述した通りであるが、このような帯電ムラをも同時に補正制御するように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0096】
図10は、本発明の第3実施形態を示す画像形成装置における帯電制御回路例を示す図である。
【0097】
図10において、701はエンコーダ周期カウンタで、エンコーダ205からの出力パルスが入力される。本実施形態では、コードホイール204は1000のスリットを有し、感光ドラム709の1回転でエンコーダ205からはl000個のパルスが出力される。エンコーダ周期カウンタ701はこのエンコーダ出力パルスに基づいて一定周波数のクロック(CLK)をカウントし、各エンコーダパルス周期のカウント値を出力する。
【0098】
702はドラム帯電電位誤差演算部で、エンコーダ周期カウンタ701から出力された各エンコーダパルスの周期データを基準データと比較し、その誤差を各パルス毎にメモリ703に記憶する。また、このとき感光ドラム709のドラム表面電位を測定した結果がドラム帯電電位誤差演算部702に入力され、エンコーダパルスのカウント値と電位センサのドラム電位測定値を一緒にメモリ703に記憶させる。
【0099】
感光ドラム709の帯電電位の測定値が、所定の電圧範囲を超えている場合はエラー信号(ERR)720が出力される。このエラー信号は図示しないプリンタ制御を行うCPUに出力される。
【0100】
704は帯電高圧補正値演算部で、メモリ703に記憶されている感光ドラム709の当該回転の1回転前の同一回転を中心とした一定区間の感光ドラムの電位誤差データと、電位センサ710の1回転前の同一回転位置の電位誤差データに基づき電位センサの帯電ムラをキャンセルするような補正値を各エンコーダパルス毎に算出し、この補正値に対して、制御に必要ない高周波成分を除去するためにローパスフイルタ処理を行う。
【0101】
705はレジスタで、補正値に基づく補正データを高圧設定部706に出力し、高圧発生部707はこの補正データに基づいて高圧出力値を変更する。
【0102】
710は電位センサで、感光ドラム709の所定位置における表面電位を検出して電位検出部712に出力する。711は半導体レーザで、画像処理部714から出力されるビデオ信号に基づき、レーザ駆動回路713によりON/OFF変調されるレーザビームを図示しないポリゴンミラー等を介して定速で回転する感光ドラム709上に走査して静電潜像を形成する。
【0103】
図11は、図10に示した感光ドラム709において発生する電位ムラ特性を説明する図であり、縦軸は帯電電位誤差を示し、横軸は時間(t)を示す。なお、図11に示す特性は、モータ203を所定の一定速度(上記第1,第2実施形態で示した回転ムラを補正した状態における定速回転時の速度)で回転した場合の電位センサ710の出力電圧変位を示す。
【0104】
図11に示すように、モータ203により駆動される感光ドラム709を一定回転させた場合のドラム1回転内の感光ドラム表面の帯電状態は一定ではなく、感光ドラムの1回転周期で繰り返される。
【0105】
ここで、ドラム面の帯電ムラ電圧が所定の電圧範囲であるプラス側電圧+V(1101)からマイナス側電圧−V(1102)内に収まれば電位ムラを無くすように補正を行うが、この所定範囲を超えている場合はエラー信号が出力され、電位ムラの補正が中止される。
【0106】
図12は、図10に示した感光ドラム709に対する帯電ムラ補正後の帯電特性を示す図であり、(a)はエンコーダパルスのカウント値を示し、1回転で1000パルス発生される。(b)はエンコーダパルスのカウント値に応じた帯電ムラを補正するための帯電電位の設定値を示している。(c)は感光ドラムの帯電ムラを示したもので、1回転の帯電誤差をあらわしている。
【0107】
例えば図12に示す例では、現在の回転位置がエンコーダパルス数「500で」示されており、このとき、当該回転の1回転前の同位置、すなわち、図12の(a)に示したような感光ドラム709の当該回転nの1回転前n−1におけるエンコーダパルス数「500」を中心とした一定区間、例えば本実施形態ではエンコーダパルス数「451〜550」で示される100パルスに対応する区間における感光ドラムの電位ムラの誤差データ、及び1回転前の同一回転位置の感光体の電位の帯電電圧設定値に基づき、当該回転nのエンコーダパルス「500」時における感光体への帯電電位設定値を制御している。
【0108】
以上の制御により、感光ドラム709の回転ムラを補正した状態の下において、さらに感光ドラム709の帯電ムラを一定にすることが可能となり、色ずれのない良好なカラー画像形成が可能となる。
【0109】
以下、図13に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像形成装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0110】
図13は、本発明に係る画像形成装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0111】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0112】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0113】
本実施形態における図9に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0114】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0115】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0116】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0117】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0118】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る第1〜第18の発明によれば、回転駆動される像担持体の駆動状態を履歴として管理しつつ、同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較して該像担持体を駆動する駆動手段に過渡的な負荷変動が生じているかどうかを判別して、一時的な負荷変動に伴う駆動状態データを次の比較参照データとすることなく、保存されている履歴データの平均値を比較参照データとして置き換えるので、像担持体を駆動する駆動手段に負荷変動が発生する場合においても色ずれの無い高品質なカラー画像を継続して得ることができる。
【0120】
また、像担持体の駆動状態を監視して、像担持体に対する帯電電位を変位させつつ、回転駆動される像担持体の帯電データ状態を履歴として管理しつつ、同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較して該像担持体の帯電状態が過渡的に変動しているかどうかを判別して、異常な変動が生じた場合に、帯電異常を通知するので、像担持体を駆動する駆動手段に負荷変動が発生する場合においても、色ずれの無い高品質なカラー画像を継続して得ることができるとともに、帯電異常を速やかに認知できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像形成装置の構成を説明する概略断面図である。
【図2】図1に示したデジタル画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した感光ドラムの駆動部の構成を示す図である。
【図4】図3に示したモータにより駆動される感光ドラムの回転ムラ特性を説明する図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置における回転ムラ補正回路の構成を説明するブロック図である。
【図6】図3に示したエンコーダの出力パルスを周期の誤差とモータのステップ周期の補正値との関係、及び補正後の感光ドラムの回転ムラを説明するための図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示す画像形成装置におけるドラム駆動制御回路の一例を示すブロック図である。
【図8】図7に示したMPUから出力されるFB_ENA*信号と図3に示したモータに印加されるパルスレートを説明するための図である。
【図9】本発明に係る画像形成装置におけるドラム駆動制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3実施形態を示す画像形成装置における帯電制御回路例を示す図である。
【図11】図10に示した感光ドラムにおいて発生する電位ムラ特性を説明する図である。
【図12】図10に示した感光ドラムに対する帯電ムラ補正後の帯電特性を示す図である。
【図13】本発明に係る画像形成装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
203 ステッピングモータ(モータ)
342 感光ドラム
501 エンコーダ周期カウンタ
502 エンコーダ周期誤差演算部
503 メモリ
504 パルスレート補正値演算部
505 レジスタ
506 ステップ周期カウンタ
507 相信号生成部
508 モータドライバ部
509 単発データ判断部
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転駆動される像担持体上に形成される潜像を複数の色現像材により現像してカラー画像を可視化可能な画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラー複写機等の画像形成方法の一例として、4つの像担持体である感光ドラムを用いた方式を例に説明する。
【0003】
一般的に用紙にカラー画像を形成するには、色の補色であるマゼンダ、シアン、イエローの3色の色トナー(現像材)と、文字等の再現性を上げるために黒トナーの4色のトナーを用いて各色の合成によりカラー画像を形成する。
【0004】
例えば4色毎に感光ドラムがそれぞれ独立して平面上に並置されて配置され、感光ドラムを回転させながらレーザビーム等により光走査を行い各色に対応した静電画像を形成し、各色のトナーにより現像してこのトナー像を転写ベルトにより搬送される記録用紙に上記4色を転写することでカラー画像が得られる。
【0005】
ここで、上記4色のトナー画像を記録用紙上の同一位置に配置する必要があり、4色の感光ドラムの回転速度及び位相は同一であることが望ましい。この感光ドラムの駆動方法としては、ブラシモータやステッピングモータを用いた回転駆動が一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、感光ドラムには、転写ベルトや記録用紙が当接されており、転写ベルトへの記録用紙の吸着時や記録用紙の先端がドラムを通過するときのショックにより感光ドラムの回転にムラが生じる。この感光ドラムの回転ムラにより記録用紙に4色のトナー画像を同一位置に転写することが不可能となり色ずれが生じてしまう。
【0007】
かかる問題に対して、DCブラシレスモータ駆動では感光ドラムを駆動してドラム軸に大きな慣性を有したフライホイールを使用し感光ドラムの回転を一定に保つ取り組みがなされているが、装置の小型化、低重量化、低コスト化の要求に対してフライホイールは廃止する必要がある。
【0008】
また、ステッピングモータを用いて感光ドラムの回転ムラを補正する取り組みも行われ、この感光ドラム駆動系ではフライホイール無しで感光ドラムの回転ムラを低減可能である。
【0009】
しかし、この制御系は大きな慣性を付ける必要が無いために制御系の応答性が良好であるが、単発的なショックによる感光ドラムの回転ムラ補正で過応答してしまうとともに、特に、単発的なショックによる感光ドラムの変位としては、最大ステッピングモータの1/2機械角分ずれてしまう問題が指摘されていた。
【0010】
さらに、上記色ずれの要因として、上記回転ムラと同時に発生し得る帯電ムラが指摘されている。
【0011】
特に、感光ドラムとして、例えばa−si(アモルファス・シリコン)を用いた場合、感光ドラムに帯電ムラがあると静電画像にも電位ムラが発生してトナーを現像し用紙に転写した画像もムラになって画像異常が発生してしまう等の問題点も指摘されていた。
【0012】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の第1の目的は、回転駆動される像担持体の駆動状態を履歴として管理しつつ、同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較して該像担持体を駆動する駆動手段に過渡的な負荷変動が生じているかどうかを判別して、一時的な負荷変動に伴う駆動状態データを次の比較参照データとすることなく、保存されている履歴データの平均値を比較参照データとして置き換えることにより、像担持体を駆動する駆動手段に負荷変動が発生する場合においても色ずれの無い高品質なカラー画像を継続して得ることができる画像形成装置および画像形成装置の制御方法を提供することである。
【0013】
また、第2の目的は、像担持体の駆動状態を監視して、像担持体に対する帯電電位を変位させつつ、回転駆動される像担持体の帯電データ状態を履歴として管理しつつ、同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較して該像担持体の帯電状態が過渡的に変動しているかどうかを判別して、異常な変動が生じた場合に、帯電異常を通知することにより、像担持体を駆動する駆動手段に負荷変動が発生する場合においても、色ずれの無い高品質なカラー画像を継続して得ることができるとともに、帯電異常を速やかに認知できる画像形成装置および画像形成装置の制御方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段(図3に示すモータ203に相当)とを有する画像形成装置において、前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間の駆動状態データ(図5に示すエンコーダ周期誤差演算部502により演算されるデータに相当)を履歴データとして保存する履歴データ保存手段(図5に示すメモリ503に相当)と、前記履歴データ保存手段により保存される履歴データに基づいて同一回転位置に対する駆動状態データの平均値を算出する平均化手段(図5に示す単発データ判断部509に相当)と、前記履歴データ保存手段により保存されている同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、前記比較手段が比較すべき現在の履歴データを前記平均化手段により求められた平均値に置き換える置き換え手段(図5に示す単発データ判断部509に相当)と、前記比較手段による比較結果に基づいて、前記駆動手段の回転駆動動作を制御する制御手段(図5に示すモータドライバ部508に相当)とを有するものである。
【0015】
本発明に係る第2の発明は、前記制御手段は、前記比較手段の比較結果、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、前記駆動手段に対する出力トルクを所定量上げるものである。
【0016】
本発明に係る第3の発明は、前記駆動手段は、ステッピングモータで構成するものである。
【0017】
本発明に係る第4の発明は、前記制御手段は、前記駆動手段に対する駆動制御を回転駆動動作開始時の所定時間(図8に示す特性801,803で示される区間に相当)は行わないものである。
【0018】
本発明に係る第5の発明は、前記回転駆動動作開始時の所定時間は、前記駆動手段の立ち上げ駆動タイミング時または立ち下げ駆動タイミング時である。
【0019】
本発明に係る第6の発明は、前記制御手段は、前記画像形成手段に異常があることを検出した場合、前記駆動手段に対する駆動制御を行わないものである。
【0020】
本発明に係る第7の発明は、帯電されて回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置において、前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間の駆動状態を検出する検出手段(図10に示す電位検出部712に相当)と、前記検出手段から出力される駆動状態データに基づき、前記像担持体における帯電電位を変位させる帯電制御手段(図10に示す高圧設定部706,高圧発生部707に相当)とを有するものである。
【0021】
本発明に係る第8の発明は、帯電されて回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置において、回転駆動される前記像担持体の同一回転位置の表面電位を検出する表面電位検出手段(図10に示す電位検出部712に相当)と、前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間で前記表面電位検出手段により検出される表面電位データを履歴データとして保存する履歴データ保存手段(図10に示すメモリ703に相当)と、前記履歴データ保存手段により保存されている同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較する比較手段(図10に示す帯電高圧補正値演算部704に相当)と、前記比較手段の比較結果に基づいて、前記像担持体の帯電電位を制御する制御手段(図10に示す高圧設定部706,高圧発生部707に相当)とを有するものである。
【0022】
本発明に係る第9の発明は、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、帯電異常発生信号を出力する信号出力手段を有するものである。
【0023】
本発明に係る第10の発明は、回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置の制御方法において、前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間の駆動状態データを履歴データ保存手段に履歴データとして保存する履歴データ保存ステップ(図示しない)と、前記履歴データ保存手段により保存される履歴データに基づいて同一回転位置に対する駆動状態データの平均値を算出する平均化ステップ(図示しない)と、前記履歴データ保存手段により保存されている同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較する比較ステップ(図示しない)と、前記比較ステップの比較結果、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、前記比較ステップが比較すべき現在の履歴データを前記平均化ステップにより求められた平均値に置き換える置き換えステップ(図示しない)と、前記比較ステップによる比較結果に基づいて、前記駆動手段の回転駆動動作を制御する制御ステップ(図示しない)とを有するものである。
【0024】
本発明に係る第11の発明は、前記制御ステップは、前記比較ステップの比較結果、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、前記駆動手段に対する出力トルクを所定量上げるものである。
【0025】
本発明に係る第12の発明は、前記駆動手段は、ステッピングモータで構成するものである。
【0026】
本発明に係る第13の発明は、前記制御ステップ(図9に示すステップ(901)〜(905))は、前記駆動手段に対する駆動制御を回転駆動動作開始時の所定時間は行わないものである。
【0027】
本発明に係る第14の発明は、前記回転駆動動作開始時の所定時間は、前記駆動手段の立ち上げ駆動タイミング時(図8に示す特性801の区間)または立ち下げ駆動タイミング時(図8に示す特性803の区間)である。
【0028】
本発明に係る第15の発明は、前記制御ステップは、前記画像形成手段に異常があることを検出した場合、前記駆動手段に対する駆動制御を行わないものである。
【0029】
本発明に係る第16の発明は、帯電されて回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置の制御方法において、前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間の駆動状態を検出する検出ステップ(図示しない)と、前記検出ステップから出力される駆動状態データに基づき、前記像担持体における帯電電位を変位させる帯電制御ステップ(図示しない)とを有するものである。
【0030】
本発明に係る第17の発明は、帯電されて回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置の制御方法において、回転駆動される前記像担持体の同一回転位置の表面電位を検出する表面電位検出ステップ(図示しない)と、前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間で前記表面電位検出ステップにより検出される表面電位データを履歴データ保存手段に履歴データとして保存する履歴データ保存ステップ(図示しない)と、前記履歴データ保存手段により保存されている同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較する比較ステップ(図示しない)と、前記比較ステップの比較結果に基づいて、前記像担持体の帯電電位を制御する制御ステップ(図示しない)とを有するものである。
【0031】
本発明に係る第18の発明は、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、帯電異常発生信号を出力する信号出力ステップ(図示しない)とを有するものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態を詳細に説明する。
【0033】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像形成装置の構成を説明する概略断面図であり、例えばデジタルカラー複写機の例を示す。なお、図1において、上部にリーダ部を、下部にプリンタ部を配置してそれぞれが通信可能に構成されているものとする。
【0034】
〔リーダ部の構成〕
図1において、101はCCDで構成されるイメージセンサ(以下、CCDと呼ぶ)で、基板311上に実装される。312は画像処理部で、CCD101から出力されるアナログ画像信号に対して所定のデジタル画像処理を施す。なお、画像処理部312は、後述する図2に示す画像処理部からCCD101を除いた部分及び図2に示す102〜118の部分が画像処理部を構成するものとする。
【0035】
301は原稿台ガラスで、読み取りたい原稿が所定位置に載置される。302は原稿給紙装置(DF)で、原稿台にセットされた複数枚の原稿を一枚ずつ分離して原稿台ガラス301上に給送する。なお、この原稿給紙装置302の代わりに未図示の鏡面圧板を装着する構成もある。
【0036】
303,304は光源(ハロゲンランプ又は蛍光灯)で、原稿台ガラス301上に載置される原稿を照明する。305,306は反射傘で、光源303,304の光を原稿に集光する。
【0037】
307〜309はミラーで、光源303,304により照明される原稿台ガラス301上の原稿から反射される反射画像を走査する。310はレンズで、原稿から反射される反射光又は投影光をCCD101上に集光する。314はキャリッジで、ハロゲンランプ303,304と反射傘305,306とミラー307を収容する。
【0038】
315はキャリッジで、ミラー308,309を収容する。313は他のIPU(イメージプロセッサユニット)等とのインタフェース(I/F)部である。
【0039】
なお、キャリッジ314は速度Vで、キャリッジ315はモータ316により速度V/2で、CCD101の電気的走査(主走査)方向に対して垂直方向に機械的に移動することによって、原稿の全面を走査(副走査)する。
【0040】
317はY画像形成部、318はM画像形成部、319はC画像形成部、320はK画像形成部で、それぞれの構成を詳細に説明する。
【0041】
K画像形成部317において、342Kは感光ドラムであり、振動波モータ357により駆動される。LEDアレイ210からの光によって、その表面に潜像が形成される。321は一次帯電器で、感光ドラム342Kの表面を所定の電位に帯電させ、潜像形成の準備をする。322は現像器で、感光ドラム342K上の潜像を現像して、トナー画像を形成する。
【0042】
なお、現像器322,325,328,331には、現像バイアスを印加して現像するためのスリーブ353,354,355,356が含まれている。323は転写帯電器で、転写ベルト333の背面から放電を行い、感光ドラム342K上のトナー画像を、転写ベルト333上の記録紙などへ転写する。本実施形態は転写効率がよいため、クリーナ部が配置されていないが、クリーナ部を装着しても問題ないことは言うまでもない。
【0043】
C画像形成部318において、342Cは感光ドラムであり、振動波モータ358により駆動される。LEDアレイ211からの光によって、その表面に潜像が形成される。324は一次帯電器で、感光ドラム342Cの表面を所定の電位に帯電させ、潜像形成の準備をする。325は現像器で、感光ドラム342C上の潜像を現像して、トナー画像を形成する。
【0044】
M画像形成部319において、342Mは感光ドラムであり、振動波モータ359により駆動される。LEDアレイ212からの光によって、その表面に潜像が形成される。327は一次帯電器で、感光ドラム342Mの表面を所定の電位に帯電させ、潜像形成の準備をする。328は現像器で、感光ドラム342M上の潜像を現像して、トナー画像を形成する。
【0045】
Y画像形成部320において、342Yは感光ドラムであり、振動波モータ360により駆動される。LEDアレイ213からの光によって、その表面に潜像が形成される。330は一次帯電器で、感光ドラム342Yの表面を所定の電位に帯電させ、潜像形成の準備をする。331は現像器で、感光ドラム342Y上の潜像を現像して、トナー画像を形成する。
【0046】
334は定着器で、記録紙に多重転写されている各色現像材を熱加圧により定着させて、排紙トレイ335に排紙する。
【0047】
次に、記録紙などの上へ画像を形成する手順を説明する。
【0048】
カセット340,341に格納された記録紙等はピックアップローラ339,338により1枚毎給紙し、給紙ローラ336,337で転写ベルト333上に供給される。給紙された記録紙は、吸着帯電器346で帯電させられる。348は転写ベルトローラであり、振動波モータ361により駆動される。この転写ベルトローラ348は、転写ベルト333を駆動し、かつ、吸着帯電器346と対になって記録紙等を帯電させ、転写ベルト333に記録紙等を吸着させる。347は紙先端センサで、転写ベルト333上の記録紙等の先端を検知する。
【0049】
なお、紙先端センサの検出信号はプリンタ部からカラーリーダ部へ送られて、カラーリーダ部からプリンタ部にビデオ信号を送る際の副走査同期信号として用いられる。
【0050】
この後、記録紙等は、転写ベルト333によって搬送され、画像形成部317〜320において、KCMYの順にその表面にトナー画像が形成される。Y画像形成部320を通過した記録紙等は、転写ベルト333からの分離を容易にするため、除電帯電器349で除電された後、転写ベルト333から分離される。
【0051】
なお、剥離帯電器350は記録紙等が転写ベルト333から分離する際の剥離放電による画像乱れを防止するものである。分離された記録紙等は、トナーの吸着力を補って画像乱れを防止するために、定着前帯電器351,352で帯電された後、定着器334でトナー画像が熱定着された後、排紙トレー335に排紙される。
【0052】
図2は、図1に示した画像処理部312の詳細な構成を示すブロック図である。
【0053】
原稿台ガラス301上の原稿は光源303,304からの光を反射し、その反射光はCCD101に導かれて電気信号に変換される(CCD101はカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったものでも、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ・Gフィルタ・BフィルタをそれぞれのCCDごとに並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化又は、フィルタがCCDと別構成になったものでも構わない)。そして、その電気信号(アナログ画像信号)は画像処理部312に入力されクランプ&Amp.&S/H&A/D部102でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順とは限らない)、A/D変換されて、例えばRGB各8ビットのデジタル信号に変換される。そして、RGB信号はシェーディング部103で、シェーディング補正及び黒補正が施された後、つなぎ&MTF補正&原稿検知部104で、CCD101が3ラインCCDの場合、つなぎ処理はライン間の読取位置が異なるため、読取速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、3ラインの読取位置が同じになるように信号タイミングを補正し、MTF補正は読取速度や変倍率によって読取のMTFが変るため、その変化を補正し、原稿検知は原稿台ガラス上の原稿を走査することにより原稿サイズを認識する。読取位置タイミングが補正されたデジタル信号は入力マスキング部105によって、CCD101の分光特性及び光源303,304及び反射傘305,306の分光特性を補正する。入力マスキング部105の出力は外部I/F信号との切り換え可能なセレクタ106に入力される。セレクタ106から出力された信号は色空間圧縮&下地除去&LOG変換部107と下地除去部115に入力される。下地除去部115に入力された信号は下地除去された後、原稿中の原稿の黒い文字かどうかを判定する黒文字判定部116に入力され、原稿から黒文字信号を生成する。
【0054】
また、もう一つのセレクタ106の出力が入力された色空間圧縮&下地除去&LOG変換部107では、色空間圧縮は読み取った画像信号がプリンタで再現できる範囲に入っているかどうか判断し、入っている場合はそのまま、入っていない場合は画像信号をプリンタで再現できる範囲に入るように補正する。そして、下地除去処理を行い、LOG変換でRGB信号からCMY信号に変換する。
【0055】
そして、黒文字判定部116で生成された信号とタイミングを補正するため色空間圧縮&下地除去&LOG変換部107の出力信号は遅延部108でタイミングを調整される。この2種類の信号はモワレ除去部109でモワレが除去され、変倍処理部110で、主走査方向に変倍処理される。111はUCR&マスキング&黒文字反映部で、変倍処理部108で処理されたCMY信号はUCR処理でCMYK信号が生成され、マスキング処理部でプリンタの出力にあった信号に補正されると共に黒文字判定部116で生成された判定信号がCMYK信号にフィードバックされる。
【0056】
UCR&マスキング&黒文字反映部111で処理された信号はγ補正部112で濃度調整された後フィルタ部113でスムージング又はエッジ処理される。フィルタ部113でスムージング又はエッジ処理された信号はヘッドシェーディング部117でLEDヘッドの主走査方向のムラを補正するためヘッドシェーディング補正がなされる。
【0057】
このヘッドシェーディングに用いるデータは,所定画像を印字したものをCCD101によって読み取り,102のA/D変換まで行ったデータを,ヘッドシェーディングサンプリング部118で間引きや平均化などの処理をした後,格納したデータを用いる.以上処理された信号は図示しないの2値変換部で8ビットの多値信号から2値信号に変換される(変換方法はディザ法,誤差拡散法,誤差拡散の改良したものいずれでもかまわない。)。
【0058】
次に、図1に示した各感光ドラムの回転動作の制御について説明する。
【0059】
図3は、図1に示した感光ドラムの駆動部の構成を示す図である。なお、図1に示した駆動部は各色において同様な構成のものが設けられており、同様の動作を行うが、説明上単体について説明する。
【0060】
図3において、201は減速ギヤで、モータ203の回転を回転軸202に伝達する。回転軸202は、感光ドラム101と共に回転する。203はステッピングモータ(モータ)、204はコードホイールで、同心円上に等間隔にスリットを設け、回転軸202と共に回転する。
【0061】
205はエンコーダで、発光部と受光部からなり、コードホイール204のスリットの通過に応じてパルスを発生する。206はCPU,RAM,ROMを含む制御回路で、エンコーダ205からのパルスに基づいてモータ203の回転動作を制御する。
【0062】
上記のように構成された画像形成装置においてドラム駆動制御が開始されると、モータ203の回転が減速ギヤ201を介して回転軸202に伝達され、感光ドラム101が回転すると共にこの回転軸202の回転に応じてコードホイール204が回転する。コードホイール204の回転に伴い、エンコーダ205からパルスが発生し、制御回路206に出力される。制御回路206はエンコーダ205からのパルスに基づいてモータ203の回転動作を制御する。
【0063】
図4は、図3に示したモータ203により駆動される感光ドラムの回転ムラ特性を説明する図であり、縦軸は位置誤差を示し、横軸は時間(t)を示す。なお、図4は、回転駆動の補正制御を行わない場合の感光ドラム101の回転ムラ特性に対応するものとする。
【0064】
図4に示す補正制御特性は、モータを所定の一定速度で回転した場合のエンコーダ205の出力パルスの周期を積分した感光ドラムの位置変位によって示すことができる。すなわち、モータ203に対して一定の制御データを与えた場合、モータ203の回転ムラや減速ギヤ201の寸法誤差(かみ合い誤差)等により、感光ドラム101の1回転内の回転状態は一定ではなく、この回転ムラは感光ドラムの1回転周期で繰り返される。
【0065】
図5は、本発明に係る画像形成装置における回転ムラ補正回路の構成を説明するブロック図であり、例えば図3に示した制御回路206内に設けられる。
【0066】
図5において、エンコーダ205からの出力パルスがエンコーダ周期カウンタ(カウンタ)501に出力される。本実施形態では、図3に示したコードホイール204は1000のスリットを有し、感光ドラム101の1回転でエンコーダ205からは1000個のパルスが出力される。カウンタ501はこのエンコーダ出力パルスに基づいて一定周波数のクロック(CLK)をカウントし、各エンコーダパルス周期のカウント値を出力する。
【0067】
エンコーダ周期誤差演算部502は、カウンタ501から出力された各エンコーダパルスの周期データを基準データと比較し、その誤差を各パルス毎にメモリ503に記憶する。
【0068】
パルスレート補正値演算部504は、メモリ503に記憶されている感光ドラム101の当該回転の1回転前の同一回転を中心とした一定区間のエンコーダパルスの周期データの誤差データと、203の1回転前の同一回転位置のステップ周期に基づきエンコーダパルスの周期データをキャンセルするような補正値を各エンコーダパルス毎に算出し、この補正値に対して、制御に必要ない高周波成分を除去するためにローパスフィルタ処理を行う。
【0069】
単発データ判別部509は、メモリ503に記憶されている感光ドラム101の当該回転の1回転前の同一回転のローパスフィルタ後のエンコーダ周期誤差補正値と、パルスレート補正値演算部504により算出された現在の回転の補正値を比較して、該比較結果、所定値を超える場合には、パルスレート補正値演算部504が感光ドラム342の1回転ムラ成分ではなく、単発的な負荷変動であると判断して、メモリ503に保存してある、エンコーダ周期誤差補正値の所定回転前までの平均値をレジスタ505に送る。
【0070】
また、モータドライバ部508に対して、モータ203のトルクを上げるモータトルク増加信号を出力する。
【0071】
一方、レジスタ505は、この補正データをステップ周期カウンタ506に出力し、ステップ周期カウンタ506はこの補正データに基づいてカウント値を変更する。ステップ周期カウンタ506からはこの補正されたカウント値の周期でパルスが発生され、相信号生成部507に出力される。相信号生成部507はステップ周期カウンタ506の出力に基づいて相信号を生成し、モータドライバ部508に出力し、モータドライバ部508はこの相信号に応じてモータ203を駆動する。また、モータドライバ部508はモータトルク増加信号に応じてモータトルクを調整する。
【0072】
図6は、図3に示したエンコーダ205の出力パルスを周期の誤差とモータ203のステップ周期の補正値との関係、及び補正後の感光ドラム101の回転ムラを説明するための図である。
【0073】
図6において、(a)はエンコーダパルスのカウント値を示し、1回転で1000パルス発生される。(b)はエンコーダパルスの周期を積分したものでドラム1回転の位置誤差をあらわしている。
【0074】
例えば図6では、現在の回転位置がエンコーダパルス数500で示されており、このとき、当該回転の1回転前の同位置、すなわち、図6の(a)に示したような感光ドラム101の当該回転nの1回転前n−1におけるエンコーダパルス数500を中心とした一定区間、例えば本実施形態ではエンコーダパルス数「451〜550」で示される100パルスに対応する区間におけるエンコーダパルス周期の誤差データ、及び1回転前の前の同一回転位置のモータ203の制御ステップ周期に基づき、当該回転nのエンコーダパルス500時におけるモータ203の制御ステップ周期を制御している。
【0075】
このような制御により、感光ドラム342の回転ムラを一定にすることが可能である。また、1回転毎の回転ムラ成分ではない負荷変動がドラムに生じた場合においても、モータ回転補正が過応答しないように、今までのドラム回転ムラの補正データの平均値を使用している。
【0076】
また、モータ203のトルクを上げることでドラム位置変位がモータの構造上、最大1/2機械角分発生しないようにすることが可能となった。
【0077】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、感光ドラムの回転ムラ制御の実行タイミングについては限定していないが、回転ムラ制御を感光ドラム342を駆動するモータ203を駆動する際の回転始動時の所定時間は実行しないように制御することにより、すなわち、感光ドラム342が定速時のみ回転ムラ補正制御を行うことで、感光ドラムの回転ムラを一定にすることができるように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0078】
図7は、本発明の第2実施形態を示す画像形成装置におけるドラム駆動制御回路の一例を示すブロック図であり、図5と同一のものには同一の符号を付してある。
【0079】
図7において、エンコーダ205からの出力パルスがエンコーダ周期カウンタ501に出力される。本実施形態では、コードホイール204は1000のスリットを有し、感光ドラム101の1回転でエンコーダ205からは1000個のパルスが出力される。カウンタ501はこのエンコーダ出力パルスに基づいて一定周波数のクロック(CLK)をカウントし、各エンコーダパルス周期のカウント値を出力する。
【0080】
エンコーダ周期誤差演算部502はカウンタ501から出力された各エンコーダパルスの周期データを基準データと比較し、その誤差を各パルス毎にメモリ503に記憶する。
【0081】
パルスレート補正値演算部504は、メモリ503に記憶されている、感光ドラム101の当該回転の1回転前の同一回転を中心とした一定区間のエンコーダパルスの周期データの誤差データと、モータ203の1回転前の同一回転位置のステップ周期に基づきエンコーダパルスの周期データをキャンセルするような補正値を各エンコーダパルス毎に算出し、この補正値に対して、制御に必要ない高周波成分を除去するためにローパスフィルタ処理を行う。
【0082】
レジスタ505はこの補正データをステップ周期カウンタ506に出力し、ステップ周期カウンタ506はこの補正データに基づいてカウント値を変更する。またステップ周期カウンタ506はMPU510から出力されるFB_ENA*信号が入力され、このFB_ENA*信号が”HIGH”の時には、レジスタ505の補正データに基づいてカウント値が変更され、FB_ENA*信号が”LOW”の時はレジスタ505の補正データでカウント値が変更され無いような構成となっている。
【0083】
図8は、図7に示したMPU510から出力されるFB_ENA*信号と図3に示したモータ203に印加されるパルスレートを説明するための図であり、縦軸は、駆動パルスレート(pps)を示し、横軸は時間(t)を示す。
【0084】
また、MPU510内には図示しないがカウンタが内蔵され、モータ駆動開始でカウンタ動作を開始して、感光ドラム342の動作が安定する所定時間後(タイミングt1)に、FB_ENA*信号を”LOW”状態にして回転ムラ補正を動作させることも可能である。
【0085】
また、MPU510には図示しないエンジンコントローラから紙詰まり信号が入力されている。この紙詰まり信号が出力された場合は、装置の異常であるためにFB_ENA*信号を、”HIGH”状態にして回転ムラ補正の動作を停止することも可能である。
【0086】
ステップ周期カウンタ506からはこのカウント値の周期でパルスが発生され、相信号生成部507に出力される。相信号生成部507はステップ周期カウンタ506の出力に基づいて相信号を生成し、モータドライバ508に出力し、モータドライバ部508はこの相信号に応じてモータ部203を駆動する。
【0087】
MPU510はモータ駆動が開始されると、所定のステッビングモータ立ち上げ駆動テーブルの駆動周波数値をステップ周期カウンタ506に送り駆動周波数を徐々に上げてモータ立ち上げ動作を行う(図8に示す立ち上げ状態801参照)。
【0088】
このとき前述のFB_ENA*信号は”HIGH”状態を出力し、感光ドラム342の回転ムラ動作は行わない。立ち上げテーブル送信が終了すると、所定の定速(図8に示す定常状態802参照)でのステッピングモータ駆動周波数値をステップ周期カウンタ506に送り、前述のFB_ENA*信号をタイミングt1において、”LOW”状態にして回転ムラ補正動作を開始する。
【0089】
そして、定速度駆動が終了し、立ち下げ時(図8に示す立ち下げ状態803参照)は、立ち上げ時の逆の動作で駆動周波数を下げていく。このとき、MPU510は、前述のFB_ENA*信号をタイミングt2において、”HIGH”状態を出力し、感光ドラム342の回転ムラ動作は行わない。この時のFB_ENA*信号の出力フローを図9に示す。
【0090】
図9は、本発明に係る画像形成装置におけるドラム駆動制御手順の一例を示すフローチャートである。なお、(901)〜(905)は各ステップを示す。
【0091】
先ず、MPU510は図3に示したモータ203に対するモータ駆動状態が立ち上げ動作状態かどうかを判定して(901)、図8に示す立ち上げ状態801であると判定した場合には、ステップ(905)へ進み、FB_ENA*信号は”HIGH”状態を出力し、感光ドラム342の回転ムラ動作は行わずに、処理をリターンする。
【0092】
一方、ステップ(901)で、モータ203に対するモータ駆動状態が立ち上げ動作でないと判定した場合は、さらに、モータ203に対するモータ駆動状態が立ち下げ動作状態かどうかを判定して(902)、図8に示す立ち下げ状態803であると判定した場合には、ステップ(905)へ進み、FB_ENA*信号は”HIGH”状態を出力し、感光ドラム342の回転ムラ動作は行わずに、処理をリターンする。
【0093】
一方、ステップ(902)で、図8に示す立ち下げ状態803でないと判定した場合は、モータ203に対するモータ駆動状態が定速度動作状態かどうかを判定して(903)、モータ203に対するモータ駆動状態が定速度動作状態でないと判定した場合は、ステップ(905)へ進み、FB_ENA*信号は”HIGH”状態を出力し、感光ドラム342の回転ムラ動作は行わずに、処理をリターンする。
【0094】
一方、ステップ(903)で、モータ203に対するモータ駆動状態が定速度動作状態であると判定した場合は、ステップ(904)へ進み、FB_ENA*信号は”LOW”状態を出力し、感光ドラム342の回転ムラ補正制御を開始して、処理をリターンする。
【0095】
〔第3実施形態〕
上記第1,第2実施形態では、回転ムラによる色ずれを補正する場合について説明したが、上記色ずれの要因としては、上記回転ムラと同時に発生し得る帯電ムラが指摘されていることは上述した通りであるが、このような帯電ムラをも同時に補正制御するように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0096】
図10は、本発明の第3実施形態を示す画像形成装置における帯電制御回路例を示す図である。
【0097】
図10において、701はエンコーダ周期カウンタで、エンコーダ205からの出力パルスが入力される。本実施形態では、コードホイール204は1000のスリットを有し、感光ドラム709の1回転でエンコーダ205からはl000個のパルスが出力される。エンコーダ周期カウンタ701はこのエンコーダ出力パルスに基づいて一定周波数のクロック(CLK)をカウントし、各エンコーダパルス周期のカウント値を出力する。
【0098】
702はドラム帯電電位誤差演算部で、エンコーダ周期カウンタ701から出力された各エンコーダパルスの周期データを基準データと比較し、その誤差を各パルス毎にメモリ703に記憶する。また、このとき感光ドラム709のドラム表面電位を測定した結果がドラム帯電電位誤差演算部702に入力され、エンコーダパルスのカウント値と電位センサのドラム電位測定値を一緒にメモリ703に記憶させる。
【0099】
感光ドラム709の帯電電位の測定値が、所定の電圧範囲を超えている場合はエラー信号(ERR)720が出力される。このエラー信号は図示しないプリンタ制御を行うCPUに出力される。
【0100】
704は帯電高圧補正値演算部で、メモリ703に記憶されている感光ドラム709の当該回転の1回転前の同一回転を中心とした一定区間の感光ドラムの電位誤差データと、電位センサ710の1回転前の同一回転位置の電位誤差データに基づき電位センサの帯電ムラをキャンセルするような補正値を各エンコーダパルス毎に算出し、この補正値に対して、制御に必要ない高周波成分を除去するためにローパスフイルタ処理を行う。
【0101】
705はレジスタで、補正値に基づく補正データを高圧設定部706に出力し、高圧発生部707はこの補正データに基づいて高圧出力値を変更する。
【0102】
710は電位センサで、感光ドラム709の所定位置における表面電位を検出して電位検出部712に出力する。711は半導体レーザで、画像処理部714から出力されるビデオ信号に基づき、レーザ駆動回路713によりON/OFF変調されるレーザビームを図示しないポリゴンミラー等を介して定速で回転する感光ドラム709上に走査して静電潜像を形成する。
【0103】
図11は、図10に示した感光ドラム709において発生する電位ムラ特性を説明する図であり、縦軸は帯電電位誤差を示し、横軸は時間(t)を示す。なお、図11に示す特性は、モータ203を所定の一定速度(上記第1,第2実施形態で示した回転ムラを補正した状態における定速回転時の速度)で回転した場合の電位センサ710の出力電圧変位を示す。
【0104】
図11に示すように、モータ203により駆動される感光ドラム709を一定回転させた場合のドラム1回転内の感光ドラム表面の帯電状態は一定ではなく、感光ドラムの1回転周期で繰り返される。
【0105】
ここで、ドラム面の帯電ムラ電圧が所定の電圧範囲であるプラス側電圧+V(1101)からマイナス側電圧−V(1102)内に収まれば電位ムラを無くすように補正を行うが、この所定範囲を超えている場合はエラー信号が出力され、電位ムラの補正が中止される。
【0106】
図12は、図10に示した感光ドラム709に対する帯電ムラ補正後の帯電特性を示す図であり、(a)はエンコーダパルスのカウント値を示し、1回転で1000パルス発生される。(b)はエンコーダパルスのカウント値に応じた帯電ムラを補正するための帯電電位の設定値を示している。(c)は感光ドラムの帯電ムラを示したもので、1回転の帯電誤差をあらわしている。
【0107】
例えば図12に示す例では、現在の回転位置がエンコーダパルス数「500で」示されており、このとき、当該回転の1回転前の同位置、すなわち、図12の(a)に示したような感光ドラム709の当該回転nの1回転前n−1におけるエンコーダパルス数「500」を中心とした一定区間、例えば本実施形態ではエンコーダパルス数「451〜550」で示される100パルスに対応する区間における感光ドラムの電位ムラの誤差データ、及び1回転前の同一回転位置の感光体の電位の帯電電圧設定値に基づき、当該回転nのエンコーダパルス「500」時における感光体への帯電電位設定値を制御している。
【0108】
以上の制御により、感光ドラム709の回転ムラを補正した状態の下において、さらに感光ドラム709の帯電ムラを一定にすることが可能となり、色ずれのない良好なカラー画像形成が可能となる。
【0109】
以下、図13に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像形成装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0110】
図13は、本発明に係る画像形成装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0111】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0112】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0113】
本実施形態における図9に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0114】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0115】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0116】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0117】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0118】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る第1〜第18の発明によれば、回転駆動される像担持体の駆動状態を履歴として管理しつつ、同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較して該像担持体を駆動する駆動手段に過渡的な負荷変動が生じているかどうかを判別して、一時的な負荷変動に伴う駆動状態データを次の比較参照データとすることなく、保存されている履歴データの平均値を比較参照データとして置き換えるので、像担持体を駆動する駆動手段に負荷変動が発生する場合においても色ずれの無い高品質なカラー画像を継続して得ることができる。
【0120】
また、像担持体の駆動状態を監視して、像担持体に対する帯電電位を変位させつつ、回転駆動される像担持体の帯電データ状態を履歴として管理しつつ、同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較して該像担持体の帯電状態が過渡的に変動しているかどうかを判別して、異常な変動が生じた場合に、帯電異常を通知するので、像担持体を駆動する駆動手段に負荷変動が発生する場合においても、色ずれの無い高品質なカラー画像を継続して得ることができるとともに、帯電異常を速やかに認知できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像形成装置の構成を説明する概略断面図である。
【図2】図1に示したデジタル画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した感光ドラムの駆動部の構成を示す図である。
【図4】図3に示したモータにより駆動される感光ドラムの回転ムラ特性を説明する図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置における回転ムラ補正回路の構成を説明するブロック図である。
【図6】図3に示したエンコーダの出力パルスを周期の誤差とモータのステップ周期の補正値との関係、及び補正後の感光ドラムの回転ムラを説明するための図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示す画像形成装置におけるドラム駆動制御回路の一例を示すブロック図である。
【図8】図7に示したMPUから出力されるFB_ENA*信号と図3に示したモータに印加されるパルスレートを説明するための図である。
【図9】本発明に係る画像形成装置におけるドラム駆動制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3実施形態を示す画像形成装置における帯電制御回路例を示す図である。
【図11】図10に示した感光ドラムにおいて発生する電位ムラ特性を説明する図である。
【図12】図10に示した感光ドラムに対する帯電ムラ補正後の帯電特性を示す図である。
【図13】本発明に係る画像形成装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
203 ステッピングモータ(モータ)
342 感光ドラム
501 エンコーダ周期カウンタ
502 エンコーダ周期誤差演算部
503 メモリ
504 パルスレート補正値演算部
505 レジスタ
506 ステップ周期カウンタ
507 相信号生成部
508 モータドライバ部
509 単発データ判断部
Claims (18)
- 回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置において、
前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間の駆動状態データを履歴データとして保存する履歴データ保存手段と、
前記履歴データ保存手段により保存される履歴データに基づいて同一回転位置に対する駆動状態データの平均値を算出する平均化手段と、
前記履歴データ保存手段により保存されている同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、前記比較手段が比較すべき現在の履歴データを前記平均化手段により求められた平均値に置き換える置き換え手段と、
前記比較手段による比較結果に基づいて、前記駆動手段の回転駆動動作を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記比較手段の比較結果、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、前記駆動手段に対する出力トルクを所定量上げることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記駆動手段は、ステッピングモータで構成することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記駆動手段に対する駆動制御を回転駆動動作開始時の所定時間は行わないことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記回転駆動動作開始時の所定時間は、前記駆動手段の立ち上げ駆動タイミング時または立ち下げ駆動タイミング時であることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成手段に異常があることを検出した場合、前記駆動手段に対する駆動制御を行わないことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 帯電されて回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置において、
前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間の駆動状態を検出する検出手段と、
前記検出手段から出力される駆動状態データに基づき、前記像担持体における帯電電位を変位させる帯電制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 帯電されて回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置において、
回転駆動される前記像担持体の同一回転位置の表面電位を検出する表面電位検出手段と、
前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間で前記表面電位検出手段により検出される表面電位データを履歴データとして保存する履歴データ保存手段と、
前記履歴データ保存手段により保存されている同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に基づいて、前記像担持体の帯電電位を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、帯電異常発生信号を出力する信号出力手段を有することを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
- 回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置の制御方法において、
前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間の駆動状態データを履歴データ保存手段に履歴データとして保存する履歴データ保存ステップと、
前記履歴データ保存手段により保存される履歴データに基づいて同一回転位置に対する駆動状態データの平均値を算出する平均化ステップと、
前記履歴データ保存手段により保存されている同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較する比較ステップと、
前記比較ステップの比較結果、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、前記比較ステップが比較すべき現在の履歴データを前記平均化ステップにより求められた平均値に置き換える置き換えステップと、
前記比較ステップによる比較結果に基づいて、前記駆動手段の回転駆動動作を制御する制御ステップと、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 前記制御ステップは、前記比較ステップの比較結果、前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、前記駆動手段に対する出力トルクを所定量上げることを特徴とする請求項11記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記駆動手段は、ステッピングモータで構成することを特徴とする請求項11または12記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記制御ステップは、前記駆動手段に対する駆動制御を回転駆動動作開始時の所定時間は行わないことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記回転駆動動作開始時の所定時間は、前記駆動手段の立ち上げ駆動タイミング時または立ち下げ駆動タイミング時であることを特徴とする請求項14記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記制御ステップは、前記画像形成手段に異常があることを検出した場合、前記駆動手段に対する駆動制御を行わないことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置の制御方法。
- 帯電されて回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置の制御方法において、
前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間の駆動状態を検出する検出ステップと、
前記検出ステップから出力される駆動状態データに基づき、前記像担持体における帯電電位を変位させる帯電制御ステップと、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 帯電されて回転駆動する像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体を回転駆動するための駆動手段とを有する画像形成装置の制御方法において、
回転駆動される前記像担持体の同一回転位置の表面電位を検出する表面電位検出ステップと、
前記駆動手段により駆動される前記像担持体の現在の回転位置と同一の回転位置を含む所定区間で前記表面電位検出ステップにより検出される表面電位データを履歴データ保存手段に履歴データとして保存する履歴データ保存ステップと、前記履歴データ保存手段により保存されている同一回転位置での過去の履歴データと現在の履歴データとを比較する比較ステップと、
前記比較ステップの比較結果に基づいて、前記像担持体の帯電電位を制御する制御ステップと、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 前記現在の履歴データが予め決められた所定値を超えた場合は、帯電異常発生信号を出力する信号出力ステップを有することを特徴とする請求項19記載の画像形成装置の制御方法。
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JP2002210798A JP2004053882A (ja) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007171241A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-07-05 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
JP2008096632A (ja) * | 2006-10-11 | 2008-04-24 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
EP2071410A1 (en) | 2007-12-11 | 2009-06-17 | Ricoh Company, Ltd. | Drive control device of a rotation member and method for drive control of a rotation member |
JP2011123110A (ja) * | 2009-12-08 | 2011-06-23 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置及び画像形成方法 |
-
2002
- 2002-07-19 JP JP2002210798A patent/JP2004053882A/ja active Pending
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