JPH10186839A - 現像剤担持体、現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
現像剤担持体、現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジInfo
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- JPH10186839A JPH10186839A JP8350764A JP35076496A JPH10186839A JP H10186839 A JPH10186839 A JP H10186839A JP 8350764 A JP8350764 A JP 8350764A JP 35076496 A JP35076496 A JP 35076496A JP H10186839 A JPH10186839 A JP H10186839A
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Abstract
電性被覆層の劣化が生じず、高耐久で安定した画像を得
ることができる現像剤担持体を提供することである。 【解決手段】 少なくとも基体6及び該基体表面を被覆
する被覆層7を有する現像剤担持体8において、該被覆
層は、結着樹脂及び該結着樹脂中に分散含有されている
球状粒子(A)及び繊維状粒子(B)を少なくとも有す
ることを特徴とする現像剤担持体である。
Description
て、電子写真感光体或いは静電記録誘電体の如き静電潜
像保持体上に形成された静電潜像を現像して顕像化する
際に用いられる現像剤担持体、及び該現像剤担持体が用
いられている、現像装置、画像形成装置及びプロセスカ
ートリッジに関する。
感光ドラム表面に形成した静電潜像を一成分系現像剤と
しての磁性トナーによって顕像化する現像装置として
は、例えば図6に示す様な装置が知られている。図6に
おいて、現像剤容器53には、一成分系現像剤としての
磁性トナー54が保有されており、磁性トナー間相互の
粒子摩擦及び現像剤担持体としての現像スリーブ58と
磁性トナー粒子との間の摩擦により、感光ドラム51上
に形成された静電潜像電荷と現像基準電位に対して逆極
性の電荷を磁性トナー粒子に与え、磁性ブレード52に
より該磁性トナーを現像スリーブ58上に極めて薄く塗
布して担持させて感光ドラム51と現像スリーブ58と
で形成された現像領域Dへと搬送し、現像領域Dにおい
て、現像スリーブ58内に固着されている磁石55によ
る磁界の作用で、担持されている磁性トナーを飛翔させ
て感光ドラム51上の静電潜像を顕像化するものが知ら
れている。尚、A及びBは、現像スリーブ58及び感光
ドラム51のそれぞれの回転方向を示し、59は現像時
に現像バイアス電圧を印加する為の現像バイアス手段を
示し、60は現像剤容器53中で磁性トナー54を撹拌
する為の撹拌翼である。
場合にはトナー帯電の調整が難しく、現像剤による工夫
が種々行われているものの、トナー帯電の不均一性や帯
電の耐久安定性に関わる問題は、完全には解決されてい
ない。
ているうちに、現像スリーブ上にコーティングされたト
ナーの帯電量が現像スリーブとの接触により高くなり過
ぎ、トナーが現像スリーブ表面との鏡映力により引き合
って現像スリーブ表面上で不動状態となり、現像スリー
ブから静電潜像保持体(ドラム)上の潜像に移動しなく
なる、所謂、チャージアップ現象が特に低湿下で起こり
易くなる。この様なチャージアップ現象が発生すると、
上層のトナーは帯電しにくくなってトナーの現像量が低
下する為、ライン画像の細りやベタ画像の画像濃度薄の
如き問題点を生じる。
とのトナー層の形成状態が変わり、帯電状態が異なって
しまう為、例えば、一度画像濃度の高いベタ画像を現像
した位置が、現像スリーブの次の回転時に現像位置に来
てハーフトーン画像を現像すると、画像上にベタ画像の
跡が現れてしまう、所謂、スリーブゴースト現象が生じ
易い。
に、トナーの小粒径化及び微粒子化が図られている。例
えば、解像力やシャープネスを向上させ潜像を忠実に再
現する為には、重量平均粒径約6〜9μmのトナーを用
いるのが一般的である。更に、ファーストコピー時間の
短縮化や省電力化の目的で、トナーの定着温度を下げる
傾向にある。この様な状況下においては、トナーは更に
現像スリーブ上に静電的に付着し易くなると共に、外部
からの物理的な力がかかることにより現像スリーブ表面
の汚染やトナーの融着が起こり易くなっている。
中に、固体潤滑剤及びカーボンの如き導電性微粉末を分
散させた被覆層が金属基体上に設けられている現像スリ
ーブを現像装置に用いる方法が提案されている。この方
法を用いることにより、上記した現象は大幅に軽減され
ることが認められる。しかしながら、この方法では、現
像スリーブ表面の形状が不均一となる為、均一な帯電が
未だ不十分であり、更に、被覆層の脆性化といった耐久
性の点でも問題がある。
は、樹脂中に固体潤滑剤及びカーボンの如き導電性微粉
末、更に球状粒子を分散させた導電性被覆層を金属基体
上に設けた現像スリーブが提案されている。この現像ス
リーブでは、現像スリーブ表面の形状が均一化し、帯電
の均一化及び耐摩耗性が向上する。しかしながら、この
現像スリーブにおいても、導電性被覆層の耐摩耗性の向
上、摩耗が生じた際のトナー汚染及びトナー融着の抑制
の如き耐久性能の更なる改良が望まれている。
は、繰り返し複写、又は耐久による現像剤担持体表面の
導電性被覆層の劣化が生じ難く、高耐久性を有し、安定
した画質が得られる現像剤担持体、該現像剤担持体を有
する現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
を提供することである。
ても長期間に渡って、濃度低下、スリーブゴースト及び
カブリの如き問題点が発生せず、高品位の画像を安定的
に得ることのできる現像剤担持体、該現像剤担持体を有
する現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
を提供することである。
いた場合に現れる、現像剤担持体表面でのトナーの不均
一な帯電を抑制し、トナーに適正な帯電量を与えること
のできる現像剤担持体、該現像剤担持体を有する現像装
置、画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供する
ことである。
の本発明によって達成される。
体表面を被覆する被覆層を有する現像剤担持体におい
て、該被覆層は、結着樹脂及び該結着樹脂中に分散含有
されている球状粒子(A)及び繊維状粒子(B)を少な
くとも有することを特徴とする現像剤担持体に関する。
ている現像剤を現像剤担持体上に担持し、該現像剤担持
体上に現像剤層規制部材により現像剤の薄層を形成しな
がら、該現像剤担持体によって形成された現像剤層を潜
像保持体と対向した現像領域へと搬送し、潜像保持体上
に形成されている静電潜像を現像する現像装置におい
て、該現像剤担持体は、少なくとも基体及び該基体表面
を被覆する被覆層を有する現像剤担持体において、該被
覆層は、結着樹脂及び該結着樹脂中に分散含有されてい
る球状粒子(A)及び繊維状粒子(B)を少なくとも有
することを特徴とする現像装置に関する。
るための静電潜像保持体、及び(ii)該静電潜像を現
像領域で現像剤によって現像するための現像装置とを有
する画像形成装置において、該現像装置は、現像剤容器
内に収容されている現像剤を現像剤担持体上に担持し、
該現像剤担持体上に現像剤層規制部材により現像剤の薄
層を形成しながら、該現像剤担持体によって形成された
現像剤層を潜像保持体と対向した現像領域へと搬送し、
潜像保持体上に形成されている静電潜像を現像するもの
であって、該現像剤担持体は、少なくとも基体及び該基
体表面を被覆する被覆層を有する現像剤担持体におい
て、該被覆層は、結着樹脂及び該結着樹脂中に分散含有
されている球状粒子(A)及び繊維状粒子(B)を少な
くとも有することを特徴とする画像形成装置に関する。
着可能なプロセスカートリッジにおいて、該プロセスカ
ートリッジは、(i)静電潜像を保持するための静電潜
像保持体、及び(ii)該静電潜像を現像領域で現像剤
によって現像するための現像手段を少なくとも一体的に
有しており、該現像手段は、現像剤を収容する現像剤容
器、及び該現像剤容器内に収容されている該現像剤の薄
層を表面に形成して担持し、且つ現像領域へと現像剤を
搬送するための現像剤担持体を有しており、該現像剤担
持体は、少なくとも基体及び該基体表面を被覆する被覆
層を有する現像剤担持体において、該被覆層は、結着樹
脂及び該結着樹脂中に分散含有されている球状粒子
(A)及び繊維状粒子(B)を少なくとも有することを
特徴とするプロセスカートリッジに関する。
討を行なった結果、現像剤担持体表面の被覆層に凹凸を
付与する球状粒子(A)に加えて繊維状粒子(B)を共
存させて結着樹脂中に分散含有させた被覆層の構成にす
ることにより、球状粒子の形状因子によって形成され凹
凸部の周りを繊維状粒子が部分的に覆って凸部の削れや
トナー汚染を防止すると共に、結着樹脂と球状粒子との
間に繊維状粒子が存在することによって被覆層から球状
粒子を欠落しにくくし、更に被覆層表面の大きな凹凸に
繊維状粒子による微小な凹凸が形成されることによりト
ナー汚染を発生しにくくする効果があることを見いだ
し、上記の本発明に至ったのである。
成を有することにより、被覆層の特性を従来に比べ長く
保持でき、高品質な画像が長期にわたって得られること
を可能にしたのである。
発明を更に詳しく説明する。
体表面に被覆された被覆層に用いられる球状粒子につい
て説明する。
平均粒径ALは1〜30μm、好ましくは2〜20μm
を有する。
持体を構成する被覆層表面に均一な表面粗度を保持させ
ると同時に、被覆層表面が磨耗しにくく、更に摩耗した
場合でも被覆層の表面粗度の変化が少なく、且つトナー
汚染やトナー融着を発生しにくくする為に添加するもの
である。
m未満では現像剤担持体表面に均一な粗さを付与する効
果がなく、被覆層の磨耗によるトナーのチャージアッ
プ、トナー汚染及びトナー融着を発生し、得られる画像
のゴーストの悪化や画像濃度低下を引き起こす為、好ま
しくない。一方、個数平均粒径ALが30μmを超える
と被覆層表面の粗さが大きくなり過ぎ、トナーの帯電が
十分に行なわれにくくなってしまうと共に、被覆層の機
械的強度が低下してしまう為、好ましくない。
球状とは、粒子の長径/短径の比が1.0〜1.5程度
のものをいい、好ましくは長径/短径の比が1.0〜
1.2の粒子、特に好ましくは真球状の粒子を使用する
ことが良い。
る場合には、被覆層中への球状粒子の分散性が悪化する
と共に被覆層表面の粗さが不均一となり、トナーヘの均
一な帯電付与及び被覆層の強度が不十分となる為、好ま
しくない。
としては、各種の素材を使用することが可能であり、例
えばPMMA、アクリル樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ブタジエン、又はこれらの共重合体、ベンゾグアナミン
樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂、ナイロン、フ
ッ素系樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエ
ステル樹脂等の樹脂粒子;アルミナ、酸化亜鉛の如き金
属酸化物粒子;炭素粒子、導電処理を施した樹脂粒子等
の導電性粒子を用いることができる。
ては、前記球状粒子(A)に繊維状粒子(B)を同時に
被覆層中に分散含有させることで、本発明の効果が得ら
れる。
均繊維径BLは、0.02≦BL/AL≦0.35の範
囲内、好ましくは0.03≦BL/AL≦0.3の範囲
内である。
(A)の形状因子によって形成される被覆層表面の均一
な凹凸形状を悪化させずに被覆層中に分散含有されるこ
とで、被覆層表面の耐磨耗性を一段と向上させると共
に、更に球状粒子(A)によって形成される被覆層の凹
凸形状に繊維状粒子(B)自身の形状によって、より微
小でなめらかな凹凸を形成することで被覆層表面のトナ
ー汚染やトナー融着をも一段と発生しにくくする為に添
加するものである。
02>BL/ALであると、繊維状粒子(B)添加によ
る耐磨耗性の向上が得られず、更に繊維状粒子(B)自
身の形状による微小な凹凸が形成しにくいため、トナー
汚染や融着が発生しやすくなってしまい、好ましくな
い。
がBL/AL>0.35であると、繊維状粒子(B)の
被覆層中への分散性が悪化すると共に、繊維状粒子
(B)の形状によって被覆層表面の凹凸が不均一になる
ため、トナーヘの均一な帯電付与及び被覆層の強度が不
十分となってしまい、好ましくない。
る繊維状とは、繊維の長さ/繊維の直径の比(アスペク
ト比)が、7〜140程度の細長い形状を有するものを
いい、好ましくはアスペクト比が9〜120の粒子を使
用することが良い。
スペクト比が7未満であると繊維状粒子(B)添加によ
る被覆層の耐磨耗性向上が十分得られない場合があり、
好ましくない。
140を越えると繊維状粒子(B)の被覆層中への分散
性が悪化し易くなると共に、繊維状粒子(B)の形状に
よって被覆層表面の凹凸が不均一となる場合があり、好
ましくない。
(B)の平均繊維径BLは、0.1〜8μm、好ましく
は0.2〜5μmである。本発明に使用される繊維状粒
子(B)の平均繊維径BLが0.1μm未満であると、
繊維状粒子(B)添加による被覆層の耐磨耗性向上が十
分得られない場合があり、好ましくない。一方、繊維状
粒子(B)の平均繊維径BLが8μmを超えると、繊維
状粒子(B)の形状によって被覆層表面の凹凸が不均一
となる場合があり、好ましくない。
成としては、各種の素材を使用することが可能であり、
例えばチタン酸カリウムウィスカー、ウオラストナイ
ト、塩基性硫酸マグネシウム、セピオライト、ゾノトラ
イト、針状酸化チタン、グラファイトウィスカー、炭化
硅素ウィスカー、窒化硅素ウィスカー、炭化硼素ウィス
カー、アルミナウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィス
カー、酸化ベリリウムウィスカー、ジルコニアウィスカ
ー、炭素繊維、芳香族ポリアミドウィスカー、ポリ(p
−オキシベンゾイル)ウィスカー、ポリ(2−オキシ−
6−ナフトイル)ウィスカー等を用いることができる。
前記繊維状粒子(B)は被覆層の抵抗を調整するため、
カーボンや金属、金属酸化物等により導電処理を施して
用いることもできる。
知の樹脂が使用可能である。例えば、スチレン系樹脂、
ビニル系樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアミ
ド樹脂、フッ素樹脂、繊維素系樹脂、アクリル系樹脂等
の熱可塑性樹脂;エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ア
ルキッド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリウ
レタン樹脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹
脂等の熱あるいは光硬化性樹脂等を使用することができ
る。なかでもシリコーン樹脂、フッ素樹脂のような離型
性のあるもの、或いはポリエーテルスルホン、ポリカー
ボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリアミド、フ
ェノール、ポリエステル、ポリウレタン、スチレン系樹
脂、アクリル系樹脂のような機械的性質に優れたものが
より好ましい。
ては、更に導電性物質を被覆層中に分散させて、導電性
被覆層とすることにより、本発明の効果が促進されるの
で好ましい。このような導電性物質としては、個数平均
粒径が1μm以下が好ましい。
物質が被覆層中に均一に分散されにくくなり、トナーの
帯電性が不均一になったり、被覆層の強度低下を引き起
こしやすくなるため好ましくない。
成としては、ファーネスブラック、ランプブラック、サ
ーマルブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラ
ック等のカーボンブラック;酸化チタン、酸化スズ、酸
化亜鉛、酸化モリブデン、チタン酸カリ、酸化アンチモ
ン及び酸化インジウム等の金属酸化物等;アルミニウ
ム、銅、銀、ニッケル等の金属、グラファイト、金属繊
維、炭素繊維等の無機系充填剤等が挙げられる。
積抵抗は103Ω・cm以下であることが好ましい。被
覆層の体積抵抗が103Ω・cmを超えると、トナーの
チャージアップを発生し易くなり、ゴーストの悪化や濃
度低下を引き起こしてしまう場合がある。
成としては、更に、潤滑性物質を被覆樹脂層中に分散さ
せることで、より本発明の効果が促進されるので好まし
い。潤滑性物質としては、例えばグラファイト、二硫化
モリブデン、窒化硼素、雲母、フッ化グラファイト、銀
−セレン化ニオブ、塩化カルシウム−グラファイト、滑
石、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩等が挙げられ、
特にグラファイトが被覆層の導電性を損なわないので好
ましく用いられる。これらの潤滑性物質の個数平均粒径
は0.2〜20μmのものが好ましい。
成について説明を加える。現像剤担持体は金属円筒管
と、それを取り巻いて被覆する樹脂層とからなる。金属
円筒管は主としてステンレススチール、アルミニウム等
が好適の用いられる。
比について説明する。以下は特に好ましい範囲である。
(A)の添加量としては、結着樹脂100質量部に対し
2〜100質量部の範囲で特に好ましい結果を与える。
2質量部未満では球状粒子(A)の添加効果が小さく、
100質量部を超えるとトナーの帯電性が低くなり過ぎ
てしまう場合がある。
(B)の添加量としては、球状粒子100質量部に対し
20〜800質量部の範囲で特に好ましい結果を与え
る。20質量部未満では繊維状粒子(B)の添加効果が
小さく、800質量部を超えると球状粒子(A)によっ
て被覆層表面に形成される凹凸形状が不均一となるため
トナーヘの均一な帯電付与が行われにくくなり、また被
覆層の強度も不十分となってしまう為、好ましくない。
の添加量としては、結着樹脂100質量部に対して10
〜120質量部の範囲で特に好ましい結果を与える。1
20質量部を超える場合は被膜強度の低下及びトナーの
帯電量の低下が認められ、10質量部未満では7μm以
下の小粒径トナーを用いて長期間使用した場合など、被
覆層表面にトナーの汚染が発生しやすくなる場合があ
る。
の添加量としては、結着樹脂100質量部に対して40
質量部以下の範囲で特に好ましい結果を与える。40質
量部を超えると被膜強度の低下及びトナーの帯電量の低
下が認められる。
は、中心線平均粗さ(以下、「Ra」と称す。)が、好
ましくは0.2〜4.5μmの範囲内であり、より好ま
しくは0.4〜3.5μmの範囲内であることが良い。
被覆層表面のRaが0.2μm未満ではトナーの搬送性
が低下しまい十分な画像濃度が得られなくなる場合があ
り、被覆層表面の4.5μmを超えるとトナーの搬送量
が多くなり過ぎてトナーが十分に帯電できなくなり、い
ずれも好ましくない。
ましくは25μm以下、より好ましくは20μm以下、
更に好ましくは4〜20μmであると均一な膜厚を得る
ために好ましいが、特にこの膜厚に限定されるものでは
ない。これらの膜厚は、被覆層に使用する材料にもよる
が、付着重量として、4000〜20000mg/m2
程度にすれば得られる。
が組み込まれている本発明の現像装置、画像形成装置及
びプロセスカートリッジについて説明する。
実施形態の現像装置の模式図を示す。
された静電潜像を保持する静電潜像保持体、例えば電子
写真感光ドラム1は、失印B方向に回転される。現像剤
担持体としての現像スリーブ8は、現像剤容器としての
ホッパー3によって供給された磁性トナーを有する一成
分系現像剤4を担持して、矢印A方向に回転することに
よって、現像スリーブ8と感光ドラム1とが対向してい
る現像領域Dに現像剤4を搬送する。図1に示すよう
に、現像スリーブ8内には、現像剤4を現像スリーブ8
上に磁気的に吸引且つ保持する為に、磁石が内接されて
いるマグネットローラー5が配置されている。
ブ8は、基体としての金属円筒管6上に被覆された被覆
層7を有する。尚、ホッパー3中には、現像剤4を撹拌
するための撹拌翼10が設けられている。12は現像ス
リーブ8とマグネットローラー5とが非接触状態にある
ことを示す間隙である。
リーブ8上の被覆層7との摩擦により、感光ドラム1上
の静電潜像を現像することが可能な摩擦帯電電荷を得
る。図1の例では、現像領域Dに搬送される現像剤4の
層厚を規制するために、現像剤層厚規制部材としての強
磁性金属製の磁性規制ブレード2が、現像スリーブの表
面から約50〜500μmのギャップ幅を持って現像ス
リーブ8に臨む様に、ホッパー3から垂下されている。
マグネットローラー5の磁極N1からの磁力線が磁性規
制ブレード2に集中することにより、現像スリーブ8上
に現像剤4の薄層が形成される。本発明においては、こ
の磁性規制ブレード2にかえて非磁性ブレードを使用す
ることもできる。
れる現像剤4の薄層の厚みは、現像領域Dにおける現像
スリーブ8と感光ドラム1との間の最小間隙よりも更に
薄いものであることが好ましい。
剤の薄層により静電潜像を現像する方式の現像装置、即
ち、非接触型現像装置に組み込むのが特に有効である
が、現像領域Dにおいて、現像剤層の厚みが現像スリー
ブ8と感光ドラム1との間の最小間隙以上の厚みである
現像装置、即ち接触型現像装置にも、本発明の現像剤担
持体を適用することができる。
は、上記したような非接触型現像装置を例に採って行
う。
ーを有する一成分系現像剤4を飛翔させる為、上記現像
スリーブ8にはバイアス手段としての現像バイアス電源
9により現像バイアス電圧が印加される。この現像バイ
アス電圧として直流電圧を使用するときに、静電潜像の
画像部(現像剤4が付着して可視化される領域)の電位
と背景部の電位との間の値の電圧を現像スリーブ8に印
加するのが好ましい。
を向上するためには、現像スリーブ8に交番バイアス電
圧を印加し、現像領域Dに向きが交互に反転する振動電
界を形成してもよい。この場合には、上記した現像画像
部の電位と背景部の電位の中間の値を有する直流電圧成
分を重畳した交番バイアス電圧を現像スリーブ8に印加
するのが好ましい。
電位部にトナーを付着させて可視化する、所謂、正規現
像の場合には、静電潜像の極性と逆極性に帯電するトナ
ーを使用する。
電位部にトナーを付着させて可視化する、所謂、反転現
像の場合には、静電潜像の極性と同極性に帯電するトナ
ーを使用する。
による表現である。これらいずれの場合にも、現像剤4
は少なくとも現像スリーブ8との摩擦により帯電する。
を示す構成模式図、図3は、本発明の現像装置の更に他
の実施形態を示す構成模式図である。
スリーブ8上の現像剤4の層厚を規制する現像剤層厚規
制部材として、ウレタンゴム、シリコーンゴムの如きゴ
ム弾性を有する材料、或いはリン青銅、ステンレス鋼の
如き金属弾性を有する材料の弾性板からなる弾性規制ブ
レード11を使用し、この弾性規制ブレード11を図2
の現像装置では現像スリーブ8の回転方向と逆方向の向
きで圧接させており、図3の現像装置では、この弾性規
制ブレード11を現像スリーブ8の回転方向と順方向の
向きで圧接させているのが特徴である。
対して、現像剤層を介して現像剤層厚規制部材を弾性的
に圧接することによって、現像スリーブ上に現像剤の薄
層を形成することから、現像スリーブ8上に、上記した
図1の場合よりも更に薄い現像剤層を形成することがで
きる。
は図1に示した現像装置と同じであり、同符号のもの
は、基本的には同一の部材であることを示す。
模式的に例示したものであり、現像剤容器(ホッパー
3)の形状、撹拌翼10の有無、磁極の配置に様々な形
態があることは言うまでもない。勿論、これらの装置で
は、トナーとキャリアを含む二成分系現像剤を用いる現
像に使用することもできる。
明の現像装置を使用した画像形成装置の一例について説
明する。
ー)帯電手段119により静電潜像保持体としての感光
ドラム101の表面を負極性に帯電し、レーザー光の露
光115によるイメージスキャニングによりデジタル潜
像が感光ドラム101上に形成される。次に、現像剤層
厚規制部材としての弾性規制ブレード111を有し、多
極永久磁石105が内包されている現像剤担持体として
の現像スリーブ108が具備されている現像装置によっ
て、上記のデジタル潜像が、ホッパー103内の磁性ト
ナーを有する一成分系現像剤104によって反転現像さ
れる。図4に示す様に、現像領域Dにおいて感光ドラム
101の導電性基体は接地されており、現像スリーブ1
08にはバイアス印加手段109により交互バイアス、
パルスバイアス及び/又は直流バイアスが印加されてい
る。次に、被記録材Pが搬送されて転写部に来ると、転
写手段としての接触(ローラー)転写手段113により
被記録材Pの背面(感光ドラム側と反対面)から電圧印
加手段114で帯電されることにより、感光ドラム10
1の表面上に形成されている現像画像(トナー画像)が
接触転写手段113で被記録材P上へ転写される。次
に、感光ドラム101から分離された被記録材Pは、定
着手段としての加熱加圧ローラー定着器117に搬送さ
れ、該定着器117によって被記録材P上のトナー画像
の定着処理がなされる。
一成分系現像剤104は、クリーニングブレード118
aを有するクリーニング手段118で除去される。残留
する一成分系現像剤104が少ない場合にはクリーニン
グ工程を省くことも可能である。クリーニング後の感光
ドラム101は、必要によりイレース露光116により
除電され、再度、一次帯電手段としての接触(ローラ
ー)帯電手段119による帯電工程から始まる上記工程
が繰り返される。
(即ち、静電潜像保持体)101は感光層及び導電性基
体を有するものであり、矢印方向に動く。現像剤担持体
である非磁性の円筒の現像スリーブ108は、現像領域
Dにおいて感光ドラム101の表面と同方向に進む様に
回転する。現像スリーブ108の内部には、磁界発生手
段である多極永久磁石(マグネットロール)105が回
転しない様に配されている。現像剤容器103内の一成
分系現像剤104は、現像スリーブ108上に塗布され
て担持され、且つ現像スリーブ108の表面との摩擦及
び/又は磁性トナー同士の摩擦によって、例えば、マイ
ナスのトリボ電荷が与えられる。更に、弾性規制ブレー
ド111を現像スリーブ108を弾性的に押圧する様に
設け、現像剤層の厚さを薄く(30μm〜300μm)
且つ均一に規制して、現像領域Dにおける感光ドラム1
01と現像スリーブ108との間隙よりも薄い現像剤層
を形成させる。現像スリーブ108の回転速度を調整す
ることによって、現像スリーブ108の表面速度が感光
ドラム101の表面の速度と実質的に等速、もしくはそ
れに近い速度となる様にする。現像領域Dにおいて、現
像スリーブ108に現像バイアス電圧として、交流バイ
アス又はパルスバイアスをバイアス印加手段109によ
り印加してもよい。この交流バイアスはfが200〜
4,000Hz、Vppが500〜3000Vであれば
よい。
の移転に際し、感光ドラム101の表面の静電気力、及
び交流バイアス又はパルスバイアスの如き現像バイアス
電圧の作用によって、磁性トナーは静電潜像側に移転す
る。
如き磁性ドクターブレードを用いることも可能である。
電手段として帯電ローラー119を用いて説明したが、
帯電ブレード、帯電ブラシの如き接触帯電手段でもよ
く、更に非接触のコロナ帯電手段でもよい。しかしなが
ら、帯電によるオゾンの発生が少ない点で接触帯電手段
の方が好ましい。
ローラー113の如き接触転写手段を用いて説明した
が、非接触のコロナ転写手段でもよい。しかしながら、
こちらも転写によるオゾンの発生が少ない点で接触転写
手段の方が好ましい。
一具体例を示す。
て、図4を用いて説明した画像形成装置の構成部材と同
様の機能を有するものについては、図4と同じ符号を用
いて説明する。
とも現像手段と静電潜像保持体とが一体的にカートリッ
ジ化されたものであり、画像形成装置本体(例えば、複
写機、レーザービームプリンター、ファクシミリ装置)
に着脱可能に構成されている。
0、ドラム状の静電潜像保持体(感光ドラム)101、
クリーニングブレード118aを有するクリーニング手
段118、一次帯電手段としての接触(ローラー)帯電
手段119を一体としたプロセスカートリッジ150が
例示される。
規制ブレード111と現像剤容器103内に磁性トナー
を有する一成分系現像剤104を有し、該現像剤104
を用い、現像時にはバイアス印加手段からの現像バイア
ス電圧により感光ドラム101と現像スリーブ108と
の間に所定の電界が形成されて現像工程が実施される。
この現像工程を好適に実施する為には、感光ドラム10
1と現像スリーブ108との間の距離が非常に大切であ
る。
体101、クリーニング手段118及び一次帯電手段1
19の4つの構成要素を一体的にカートリッジ化した実
施形態について説明したが、本発明においては、現像手
段と静電潜像保持体との少なくも2つの構成要素が一体
的にカートリッジ化されたものであればよく、現像手
段,静電潜像保持体及びクリーニング手段の3つの構成
要素、現像手段,静電潜像保持体及び一次帯電手段の3
つの構成要素、或いは、その他の構成要素を加えて一体
的にカートリッジ化することも可能である。
像を得るために用いられる現像剤(トナー)について説
明する。
ナーと湿式トナーに分かれるが、湿式トナーは溶剤揮発
の問題が大きい為、現在では乾式トナーが主流となって
いる。トナーは、主として、結着樹脂,離型剤,荷電制
御剤及び着色剤の如き材料を溶融混練し、溶融物を冷却
固化した後粉砕し、しかる後に分級等をして粒度分布を
そろえた微粉体である。
えば、スチレン,α−メチルスチレン,p−クロルスチ
レンの如きスチレン及びその置換体の単重合体;ステレ
ン−プロピレン共重合体,スチレン−ビニルトルエン共
重合体,スチレン−アクリル酸エチル共重合体,スチレ
ン−アクリル酸ブチル共重合体,スチレン−アクリル酸
オクチル共重合体,スチレン−ジメチルアミノエチル共
重合体,スチレン−メタクリル酸メチル共重合体,スチ
レン−メタクリル酸エチル共重合体,スチレン−メタク
リル酸ブチル共重合体,スチレン−メタクリル酸ジメチ
ルアミノエチル共重合体,スチレン−ビニルメチルエー
テル共重合体,スチレン−ビニルメチルケトン共重合
体,スチレン−ブタジエン共重合体,スチレン−イソプ
レン共重合体,スチレン−マレイン酸共重合体,スチレ
ン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重
合体;ポリメチルメタクリレート,ポリブチルメタクリ
レート,ポリ酢酸ビニル,ポリエチレン,ポリプロピレ
ンポリビニルブチラール,ポリアクリル酸樹脂,ロジ
ン,変性ロジン,テルペン樹脂,フェノール樹脂,脂肪
族又は脂環族炭化水素樹脂,芳香族系石油樹脂,パラフ
ィンワックス,カルナバワックス等を単独或は混合して
使用することができる。
して用いる場合には、トナー中には、着色剤として顔料
を含有することができる。顔料としては、例えば、カー
ボンブラック,ニグロシン染料,ランプ黒,スーダンブ
ラックSM,ファースト・イエローG,ベンジジン・イ
エロー,ピグメント・イエロー,インドファースト・オ
レンジ,イルガジン・レッド,パラニトロアニリン・レ
ッド,トルイジン・レッド,カーミンFB,パーマネン
ト・ボルドーFRR,ピグメント・オレンジR,リソー
ル・レッド2G,レーキ・レッドC,ローダミンFB,
ローダミンBレーキ,メチル・バイオレットBレーキ,
フタロシアニン・ブルー,ピグメント・ブルー,ブリリ
アント・グリーンB,フタロシアニングリーン,オイル
イエローGG,ザボン・ファーストイエローCGG,カ
ヤセットY963,カヤセットYG,ザボン・ファース
トオレンジRR,オイル・スカーレット,オラゾール・
ブラウンB,ザボン・ファーストスカーレットCG,オ
イルピンクOPが挙げられ、これらの中から適宜に選択
して使用することが可能である。
は、トナーの中に磁性粉を含有せしめるが、このような
磁性粉としては、磁場の中におかれて磁化される物質が
用いられる。磁性粉としては、例えば、鉄,コバルト,
ニッケルの如き強磁性金属の粉末、又はマグネタイト,
ヘマタイト,フェライトの如き合金や化合物等が挙げら
れる。これらの磁性粉の含有量は、トナー質量に対して
15〜70質量%程度とするのが好ましい。
る場合もあるが、そのような離型剤としては、ポリフッ
化エチレン,フッ素樹脂,フッ化炭素油,シリコーンオ
イル,低分子量ポリエチレン,低分子量ポリプロピレン
及び各種ワックス類が挙げられる。更には、必要に応じ
て、正或は負に帯電させ易くするために、各種の荷電制
御剤を添加する場合もある。
ャリアと混合して二成分系現像剤として用いることも、
或いは、キャリアと混合せずに非磁性一成分現像剤とし
て用いることが可能である。
いて述べる。
サーフコーダーSE−3300にて、軸方向3点×周方
向2点=6点について各々測定し、その平均値をとっ
た。なお、測定条件としては、送りスピード0.5mm
/sec、測定長さ2.5mm、粗さカットオフλc=
0.8、オートレベリングオンにて測定した。
さの被覆層を形成し、ASTM規格(D−991−8
2)及び、日本ゴム協会標準規格SRIS(2301−
1969)に準拠した、導電性ゴム及びプラスチックの
体積抵抗測定用の4端子構造の電極を設けた電圧降下式
デジタルオーム計(川口電機製作所製)を使用して測定
した。なお、測定環境は20〜25℃、50〜60RH
%とする。
粒度分布計(コールター社製)を用いて測定し、個数分
布から算術した個数平均粒径を求めた。
維平均長さの測定 日立製作所製FE−SEM(S−800)を用いて、繊
維状粒子の繊維径と長さを測定する。
て500倍から6万倍の間で適宜調整して拡大する。写
真上で繊維状粒子(B)の繊維径と長さを測る。これを
100サンプルにつき測定し、50%値をもって平均繊
維径と繊維平均長さとした。
電性微粒子の粒径を測定する。撮影倍率は6万倍とする
が、難しい場合は低倍率で撮影した後に6万倍となるよ
うに写真を拡大プリントする。写真上で1次粒子の粒径
を測る。この際、長軸と短軸を測り、平均した値を粒径
とする。これを、100サンプルについて測定し、50
%値をもって平均粒径とする。
製)を用いて測定し、体積分布から出した重量基準の重
量平均径を求めた。
細に説明するが、本実施例は本発明を何ら限定するもの
ではない。なお、実施例及び比較例中の「%」及び
「部」とあるのは、特に断りのない限り全て質量基準で
ある。
径8.9μmの架橋PMMA粒子(A−1)、繊維状粒
子としてチタン酸カリウム(B−1)を用いた。それぞ
れの粒子の物性を表1及び表2に示す。 レゾール型フェノール樹脂溶液(メタノール50%含有) 200部 個数平均粒径3.6μmのグラファイト 52部 導電性カーボンブラック 6部 イソプロピルアルコール 120部
をメディア粒子として加え、サンドミルにて2時間分散
し、フルイを用いてビーズを分離して塗料の原液を得
た。
を12部、繊維状粒子B−1を15部添加し、固形分濃
度が32%になるようにイソプロピルアルコールを添加
した後、直径1mmのガラスビーズを用いて20分間分
散し、フルイを用いてビーズを分離し、塗工液を得た。
16mmφのアルミニウム製円筒管上に被覆層を形成さ
せ、続いて熱風乾燥炉により150℃,30分間加熱し
て被覆層を硬化させて現像剤担持体C−1を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体C−1の被覆層の物
性を表3に示す。
置に適用した図4に示す画像形成装置として、レーザー
ビームプリンターLaser Jet III Si
(ヒューレットパッカード製)を用いて一成分系現像剤
を供給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行っ
た。
た。 スチレン−アクリル系樹脂 100部 マグネタイト 100部 荷電制御剤 2部 低分子量ポリプロピレン 4部
練、粉砕及び分級等を行ない、個数平均粒径が6.3μ
mの微粉体を得た。この微粉体100部に疎水性コロイ
ダルシリカ1.0部を外添して、磁性トナーとし、この
磁性トナーを一成分現像剤とした。
潜像保持体、現像手段、クリーニング手段及び一次帯電
手段を一体的にカートリッジ化したプロセスカートリッ
ジが画像形成装置本体に脱着可能に装着される図5に示
した構成となっている。
液378部に、球状粒子A−1を12部、表2に示す繊
維状粒子B−2を20部添加する以外は、実施例1と同
様にして現像剤担持体C−2を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体C−2の被覆層の物
性を表3に示す。
像装置に用いて、実施例1と同様に一成分系現像剤を供
給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行った。
液378部に、球状粒子A−1を12部、表2に示す繊
維状粒子B−3を10部添加する以外は、実施例1と同
様にして現像剤担持体C−3を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体C−3の被覆層の物
性を表3に示す。
像装置に用いて、実施例1と同様に一成分系現像剤を供
給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行った。
液378部に、球状粒子A−1を12部、表2に示す繊
維状粒子B−4を15部添加する以外は、実施例1と同
様にして現像剤担持体C−4を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体C−4の被覆層の物
性を表3に示す。
像装置に用いて、実施例1と同様に一成分系現像剤を供
給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行った。
液378部に、球状粒子A−1を12部、表2に示す繊
維状粒子B−5を15部添加する以外は、実施例1と同
様にして現像剤担持体C−5を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体C−5の被覆層の物
性を表3に示す。
像装置に用いて、実施例1と同様に一成分系現像剤を供
給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行った。
液378部に、球状粒子A−2を3部、表1に示す繊維
状粒子B−3を10部添加する以外は、実施例1と同様
にして現像剤担持体C−6を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体C−6の被覆層の物
性を表3に示す。
像装置に用いて、実施例1と同様に一成分系現像剤を供
給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行った。
液378部に、球状粒子A−3を12部、表2に示す繊
維状粒子B−4を15部添加する以外は、実施例1と同
様にして現像剤担持体C−7を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体C−7の被覆層の物
性を表3に示す。
像装置に用いて、実施例1と同様に一成分系現像剤を供
給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行った。
液378部に、球状粒子A−1を12部、表2に示す繊
維状粒子B−6を15部添加する以外は、実施例1と同
様にして現像剤担持体C−8を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体C−8の被覆層の物
性を表3に示す。
像装置に用いて、実施例1と同様に一成分系現像剤を供
給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行った。
液378部に、球状粒子A−1を12部、表2に示す繊
維状粒子B−7を20部添加する以外は、実施例1と同
様にして現像剤担持体C−9を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体C−9の被覆層の物
性を表3に示す。
像装置に用いて、実施例1と同様に一成分系現像剤を供
給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行った。
原液378部に、球状粒子A−2を3部、表2に示す繊
維状粒子B−8を10部添加する以外は、実施例1と同
様にして現像剤担持体C−10を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体C−10の被覆層の
物性を表3に示す。
画像装置に用いて、実施例1と同様に一成分系現像剤を
供給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行っ
た。
原液378部に、表1に示す球状粒子A−4を10部、
繊維状粒子B−6を15部添加する以外は、実施例1と
同様にして現像剤担持体C−11を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体C−11の被覆層の
物性を表3に示す。
画像装置に用いて、実施例1と同様に一成分系現像剤を
供給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行っ
た。
をメディア粒子として加え、サンドミルにて2時間分散
し、フルイを用いてビーズを分離して塗料の原液を得
た。
粒子A−5を4部、繊維状粒子B−6を15部添加し、
固形分濃度が32%になるようにイソプロピルアルコー
ルを添加した後、直径1mmのガラスビーズを用いて2
0分間分散し、フルイを用いてビーズを分離し、塗工液
を得た。
32mmφのアルミニウム製円筒管上に被覆層を形成さ
せ、続いて熱風乾燥炉により150℃,30分間加熱し
て被覆層を硬化させて現像剤担持体C−12を作製し
た。
/m2であった。この現像剤担持体C−12の被覆層の
物性を表3に示す。
像装置を有する図4に示す画像形成装置(コロナ帯電手
段、コロナ転写手段)NP6060(キヤノン製)に用
いて一成分現像剤を供給しながら、現像剤担持体の耐久
テストを行った。
た。 ポリエステル樹脂 100部 マグネタイト 100部 3,5−ジ・ターシャリーブチルサリチル酸クロム錯体 2部 低分子量ポリプロピレン 4部
練、粉砕及び分級等を行ない、個数平均粒径が6.6μ
mの微粉体を得た。この微粉体100部に疎水性コロイ
ダルシリカ1.2部を外添して、磁性トナーとし、この
磁性トナーを一成分現像剤とした。
液378部に、繊維状粒子B−1を添加しない以外は、
実施例1と同様にして現像剤担持体D−1を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体D−1の被覆層の物
性を表3に示す。
像装置に用いて、実施例1と同様に一成分系現像剤を供
給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行った。
液378部に、球状粒子を添加せず、繊維状粒子B−3
を25部添加した以外は、実施例1と同様にして現像剤
担持体D−2を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体D−2の被覆層の物
性を表3に示す。
像装置に用いて、実施例1と同様に一成分系現像剤を供
給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行った。
液378部に、球状粒子A−1の代わりに、表1に示す
個数平均粒径が17.2μmの、球状でないグラファイ
ト粒子a−1を12部添加する以外は、実施例1と同様
にして現像剤担持体D−3を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体D−3の被覆層の物
性を表3に示す。
像装置に用いて、実施例1と同様に一成分系現像剤を供
給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行った。
液378部に、球状粒子を添加せず、繊維状粒子B−1
の代わりに、表2に示す繊維状でないチタン酸カリウム
b−1を10部添加する以外は、実施例1と同様にして
現像剤担持体D−4を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体D−4の被覆層の物
性を表3に示す。
像装置に用いて、実施例1と同様に一成分系現像剤を供
給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行った。
原液380部に、球状粒子を添加しない以外は、実施例
12と同様にして現像剤担持体D−5を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体D−5の被覆層の物
性を表3に示す。
画像装置に用いて、実施例12と同様に一成分系現像剤
を供給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行っ
た。
原液380部に、繊維状粒子を添加しない以外は、実施
例12と同様にして現像剤担持体D−6を作製した。
/m2であった。この現像剤担持体D−6の被覆層の物
性を表3に示す。
画像装置に用いて、実施例12と同様に一成分系現像剤
を供給しながら、現像剤担持体の耐久評価テストを行っ
た。
久試験を行い、実施例及び比較例の現像剤担持体の評価
を行った。表4に、低温低湿下における画像濃度の耐久
性、耐久カブリ及び耐久ゴーストの評価結果を示した。
また、表5に、高温高湿下における画像濃度の耐久性、
耐久カブリ及び耐久ゴーストの評価結果を示した。更
に、耐磨耗性及び耐汚染性についての評価結果を示し
た。
下、及び高温/高湿(H/H)下の2つの耐久環境につ
いて行った。具体的には、低温/低湿(L/L)下を、
15℃/10%RHの環境下とし、高温/高湿(H/
H)下を、32.5℃/85%RHとした。
使用し、ベタ印字した際のベタ黒部の濃度を5点測定
し、その平均値を画像濃度とした。
し、更に、画像形成に用いた記録紙と同一カットの未使
用の記録紙の反射率(D2)を測定し、Dl−D2の値
を5点求め、その平均値をカブリ濃度とした。反射率は
TC−6DS(東京電色製)で測定した。
ーブの位置が現像スリーブの次の回転時に現像位置にき
て、ハーフトーン画像を現像するようにして、ハーフト
ーン画像上に現われる濃淡差を目視で下記の基準で評価
した。 ○ :濃淡差が全く見られない。 〇△:軽微な濃淡差が見られる。 △ :濃淡差がやや見られるが実用可。 × :濃淡差が顕著に見られ、実用不可。
測定した。
染の程度を下記の基準で評価した。 ○ :軽微な汚染が観察される。 ○△:やや汚染が観察される。 △ :部分的に汚染が観察される。 × :著しい汚染が観察される。
従来用いられていた現像剤担持体よりも耐久性が向上
し、良好な画像を長い間提供することができる状態を保
持することが可能となる。従って、本発明によれば、繰
り返し複写又は耐久による現像剤担持体表面の被覆層の
磨耗及びトナー汚染のごとき劣化が生じない高耐久な現
像剤担持体によって、画像濃度低下やゴーストの発生、
カブリの悪化のない高品位な画像を長期に渡り提供する
ことができる。
を有する一実施形態の現像装置の模式図を示す。
が異なる本発明の他の実施形態の現像装置の模式図を示
す。
が異なる本発明の他の実施形態の現像装置の模式図を示
す。
略説明図を示す。
担持体を有する現像装置の模式図を示す。
Claims (16)
- 【請求項1】 少なくとも基体及び該基体表面を被覆す
る被覆層を有する現像剤担持体において、該被覆層は、
結着樹脂及び該結着樹脂中に分散含有されている球状粒
子(A)及び繊維状粒子(B)を少なくとも有すること
を特徴とする現像剤担持体。 - 【請求項2】 該被覆層に更に導電性微粉末が分散含有
され、導電性被覆層とされていることを特徴とする請求
項1に記載の現像剤担持体。 - 【請求項3】 該被覆層に分散含有される球状粒子
(A)は、個数平均粒径ALが1〜30μmの範囲内で
あることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像剤担
持体。 - 【請求項4】 該被覆層に分散含有される繊維状粒子
(B)は、平均繊維径BLが 0.02≦BL/AL≦0.35 の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至3のいず
れかに記載の現像剤担持体。 - 【請求項5】 現像剤容器内に収容されている現像剤を
現像剤担持体上に担持し、該現像剤担持体上に現像剤層
規制部材により現像剤の薄層を形成しながら、該現像剤
担持体によって形成された現像剤層を潜像保持体と対向
した現像領域へと搬送し、潜像保持体上に形成されてい
る静電潜像を現像する現像装置において、 該現像剤担持体は、少なくとも基体及び該基体表面を被
覆する被覆層を有する現像剤担持体において、該被覆層
は、結着樹脂及び該結着樹脂中に分散含有されている球
状粒子(A)及び繊維状粒子(B)を少なくとも有する
ことを特徴とする現像装置。 - 【請求項6】 該被覆層に更に導電性微粉末が分散含有
され、導電性被覆層とされていることを特徴とする請求
項5に記載の現像装置。 - 【請求項7】 該被覆層に分散含有される球状粒子
(A)は、個数平均粒径ALが1〜30μmの範囲内で
あることを特徴とする請求項5又は6に記載の現像装
置。 - 【請求項8】 該被覆層に分散含有される繊維状粒子
(B)は、平均繊維径BLが 0.02≦BL/AL≦0.35 の範囲内であることを特徴とする請求項5乃至7のいず
れかに記載の現像装置。 - 【請求項9】 (i)静電潜像を保持するための静電潜
像保持体、及び(ii)該静電潜像を現像領域で現像剤
によって現像するための現像装置とを有する画像形成装
置において、 該現像装置は、現像剤容器内に収容されている現像剤を
現像剤担持体上に担持し、該現像剤担持体上に現像剤層
規制部材により現像剤の薄層を形成しながら、該現像剤
担持体によって形成された現像剤層を潜像保持体と対向
した現像領域へと搬送し、潜像保持体上に形成されてい
る静電潜像を現像するものであって、 該現像剤担持体は、少なくとも基体及び該基体表面を被
覆する被覆層を有する現像剤担持体において、該被覆層
は、結着樹脂及び該結着樹脂中に分散含有されている球
状粒子(A)及び繊維状粒子(B)を少なくとも有する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項10】 該被覆層に更に導電性微粉末が分散含
有され、導電性被覆層とされていることを特徴とする請
求項9に記載の画像形成装置。 - 【請求項11】 該被覆層に分散含有される球状粒子
(A)は、個数平均粒径ALが1〜30μmの範囲内で
あることを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形
成装置。 - 【請求項12】 該被覆層に分散含有される繊維状粒子
(B)は、平均繊維径BLが 0.02≦BL/AL≦0.35 の範囲内であることを特徴とする請求項9乃至11のい
ずれかに記載の画像形成装置。 - 【請求項13】 画像形成装置本体に脱着可能なプロセ
スカートリッジにおいて、 該プロセスカートリッジは、(i)静電潜像を保持する
ための静電潜像保持体、及び(ii)該静電潜像を現像
領域で現像剤によって現像するための現像手段を少なく
とも一体的に有しており、 該現像手段は、現像剤を収容する現像剤容器、及び該現
像剤容器内に収容されている該現像剤の薄層を表面に形
成して担持し、且つ現像領域へと現像剤を搬送するため
の現像剤担持体を有しており、 該現像剤担持体は、少なくとも基体及び該基体表面を被
覆する被覆層を有する現像剤担持体において、該被覆層
は、結着樹脂及び該結着樹脂中に分散含有されている球
状粒子(A)及び繊維状粒子(B)を少なくとも有する
ことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 【請求項14】 該被覆層に更に導電性微粉末が分散含
有され、導電性被覆層とされていることを特徴とする請
求項13に記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項15】 該被覆層に分散含有される球状粒子
(A)は、個数平均粒径ALが1〜30μmの範囲内で
あることを特徴とする請求項13又は14に記載のプロ
セスカートリッジ。 - 【請求項16】 該被覆層に分散含有される繊維状粒子
(B)は、平均繊維径BLが 0.02≦BL/AL≦0.35 の範囲内であることを特徴とする請求項13乃至15の
いずれかに記載のプロセスカートリッジ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35076496A JP3363726B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 現像剤担持体及びプロセスカートリッジ |
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JP35076496A JP3363726B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 現像剤担持体及びプロセスカートリッジ |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10186839A true JPH10186839A (ja) | 1998-07-14 |
JP3363726B2 JP3363726B2 (ja) | 2003-01-08 |
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JP (1) | JP3363726B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005292576A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-10-20 | Canon Inc | 現像剤担持体 |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP35076496A patent/JP3363726B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2005292576A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-10-20 | Canon Inc | 現像剤担持体 |
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JP3363726B2 (ja) | 2003-01-08 |
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