JPH10182933A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents

フェノール樹脂成形材料

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JPH10182933A
JPH10182933A JP34419596A JP34419596A JPH10182933A JP H10182933 A JPH10182933 A JP H10182933A JP 34419596 A JP34419596 A JP 34419596A JP 34419596 A JP34419596 A JP 34419596A JP H10182933 A JPH10182933 A JP H10182933A
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JP
Japan
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molding material
resin molding
phenolic resin
volume
phenol resin
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Pending
Application number
JP34419596A
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English (en)
Inventor
Shinichi Nakao
伸一 中尾
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス繊維を主基材とするフェノール成形材
料硬化物の廃材を再利用すること。 【解決手段】 ガラス繊維を主基材とするフェノール樹
脂成形材料硬化物の粉砕物を充填材として用いるフェノ
ール樹脂成形材料であり、好ましくは、上記粉砕物の粒
径が0.5mm以下であり、フェノール樹脂単独あるい
は硬化剤との混合物100容量%に対し、ガラス繊維と
上記粉砕物の合計量が65〜85容量%であり、それら
の配合量がそれぞれ30〜70容量%、10〜40容量
%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス繊維充填フ
ェノール樹脂成形材料硬化物の粉砕物を充填材として再
利用したフェノール樹脂成形材料に関するものであり、
本発明に従えば、ガラス繊維充填フェノール樹脂成形材
料の特徴である強度・寸法安定性・耐熱性等を実質的に
損ねること無く、フェノール樹脂成形材料の硬化物を充
填材として再利用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車、電機部品をはじめとす
る構造・機構部品の小型化、軽量化及び高性能化要求に
従い強度、耐熱性、寸法安定性、応力緩和特性等に優れ
るガラス繊維充填フェノール樹脂成形材料が金属代替と
して注目を集めている。
【0003】一方、近年世界規模で地球環境の保護の必
要性が強く認識されるようになり、廃プラスティックも
例外では無く、その再利用方法が各方面で検討されてい
る。しかしながらフェノール樹脂を含む熱硬化性プラス
ティック硬化物は、熱に対して不溶・不融であり、単純
な再利用は困難とされてきた。
【0004】一般に成形材料を用いて成形品を成形する
場合、成形品の他にカル・ランナーあるいはスプルー・
ランナーと呼ばれる不要な成形物が発生する。熱硬化性
成形材料の場合は硬化物であるため、現状では殆ど廃棄
されている。一部で木粉等を基材とする汎用成形材料の
硬化物を粉砕し、研磨剤、接着剤等の増量材として活用
する方法の他に、従来のフェノール樹脂成形材料に溶融
混練或いはドライブレンドして用いる方法(特開平8−
176400号等)等が検討されているが、ガラス繊維
を主基材とする高強度成形材料の場合、配合による強度
低下が避けられず適用には限界があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる欠点を解消し、
ガラス繊維充填フェノール樹脂成形材料硬化物を再利用
するために種々の検討を行った結果、ガラス繊維を主基
材とするフェノール樹脂成形材料の硬化物を、ある割合
でフェノール樹脂及びガラス繊維等の充填材と共に溶融
混練することによりガラス繊維を主基材とするフェノー
ル樹脂成形材料の特長である優れた強度・寸法安定性・
耐熱性等を損ねることなく、フェノール樹脂成形材料の
廃材を充填材として再利用しうる方法を見いだし、本発
明を完成するに至ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラス繊維を
主基材とするフェノール樹脂成形材料硬化物の粉砕物を
充填材として用いることを特徴とする高強度フェノール
樹脂成形材料に関するものであり、好ましくは硬化物を
粒径0.5mm以下に粉砕し、フェノール樹脂単独ある
いは硬化剤との混合物100容量%に対し、ガラス繊維
と上記粉砕物を併せて65〜85容量%、そしてそれら
の配合量がそれぞれ30〜70容量%、10〜40容量
%になるように配合することを特徴とするフェノール樹
脂成形材料に関するものである。本発明に従えば、ガラ
ス繊維充填フェノール成形材料の特長である高強度、寸
法安定性・耐熱性等を損なうこと無くフェノール樹脂成
形材料の廃材を再利用できる。
【0007】ここで用いられるフェノール樹脂は、ノボ
ラック樹脂とヘキサメチレンテトラミンの混合物でもよ
くレゾール樹脂でもよい。また、これらを乾性油、キシ
レン樹脂等で変性したものを用いてもよく、あるいは必
要に応じてこれら二種以上の併用も可能である。
【0008】次に充填材について説明する。本発明にお
いて、成形材料に配合されるガラス繊維は、通常成形材
料に用いられているチョップドストランドであれば如何
なるものでもよいが、成形材料化した際の均一分散性よ
り1〜6mmの繊維長のものが望ましい。その配合量と
してはフェノール樹脂単独あるいは硬化剤との混合物1
00容量%に対し、30〜70容量%であることが望ま
しい。30容量%未満では補強効果が充分得られなく、
70容量%を越えると成形性を低下させ材料コストを上
昇させるからである。
【0009】次に本発明で用いる、ガラス繊維を主基材
とするフェノール樹脂成形材料の硬化物について説明す
る。本発明では、硬化物のもととなる成形材料として、
ガラス繊維を主基材とする成形材料を用いることを特徴
とする。ここでいう成形材料の硬化物とは、射出成形に
おいて発生するスプール・ランナー、トランスファー成
形におけるカル・ランナー、及びフェノール樹脂成形材
料からなる各種成形品などが挙げられる。成形材料硬化
物の粉砕には、カッターミル、ターボミル、ハンマーミ
ル等通常の粉砕機を用いることが出来る。粉砕物の粒度
は 0.5mm以下であることが望ましい。 0.5mmを
越える量では成形品外観が悪化するようになるからであ
る。
【0010】成形材料硬化物中のガラス繊維の配合量
は、特に限定しないが、成形材料全体を100重量部と
して30重量部以上であることが望ましい。ガラス繊維
の配合が30重量部未満の硬化物の粉砕物を用いると、
得られる本発明の成形材料の強度・寸法安定性を損ねる
恐れがある。本発明のフェノール樹脂成形材料における
ガラス繊維配合量はフェノール樹脂単独あるいは硬化剤
との混合物100容量%に対し10〜40容量%である
ことが望ましい。10容量%未満では再利用という意味
が薄くなり、40容量%を越えると強度・成形品の外観
を低下させるからである。本発明の特長のひとつは、ガ
ラス繊維と成形材料硬化物の粉砕物を併せた量を65〜
85容量%に限定した点にある。本発明者は種々の検討
により、ガラス繊維と成形材料の硬化物の粉砕物を併せ
た配合量を65〜85容量%にすれば、ガラス充填フェ
ノール成形材料の特長である高強度・耐熱性・寸法安定
性を損なわずに成形材料化することができることを見い
だした。
【0011】本発明では必要によりガラス繊維以外の充
填材として他の無機質充填材を併用してもよい。かかる
無機充填材としては水酸化アルミニウム、タルク、クレ
ー、炭酸カルシウム等があげられるが、強度の低下を防
ぐため、成形材料全体に対し20容量%以下になるよう
配合することが望ましい。
【0012】本発明におけるフェノール樹脂成形材料
は、これらの他に硬化助剤、離型剤、顔料等を配合し熱
ロール等により混練、粉砕し製造する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。実施例及び比
較例の配合を表1に、得られた特性を表2に示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】実施例1及び2は基本処方である比較例1
には若干及ばないものの、強度・寸法安定性等に優れて
いる。そして、比較例1と比べ、低比重・低弾性の成形
材料が得らる。比較例2は、実施例1の成形材料硬化物
の粉砕物をクレーと置き換えた場合であるが、実施例1
と比べ、やや強度が低い。
【0017】
【発明の効果】上記の実施例及び比較例より明らかなよ
うに、本発明のフェノール樹脂成形材料はガラス繊維充
填フェノール成形材料の特長である強度、寸法安定性、
耐熱性等の特性を保持しながら、フェノール成形材料硬
化物の廃材を主基材として再利用することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス繊維を主基材とするフェノール樹
    脂成形材料硬化物の粉砕物を充填材として用いることを
    特徴とする高強度フェノール樹脂成形材料。
  2. 【請求項2】 上記粉砕物の粒径が0.5mm以下であ
    る請求項1記載のフェノール樹脂成形材料。
  3. 【請求項3】 フェノール樹脂単独、或いは硬化剤との
    混合物100容量%に対し、ガラス繊維と上記粉砕物の
    合計量が65〜85容量%であり、それらの配合量がそ
    れぞれ30〜70容量%、10〜40容量%である請求
    項1記載のフェノール樹脂成形材料。
JP34419596A 1996-12-24 1996-12-24 フェノール樹脂成形材料 Pending JPH10182933A (ja)

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JP34419596A JPH10182933A (ja) 1996-12-24 1996-12-24 フェノール樹脂成形材料

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JPH10182933A true JPH10182933A (ja) 1998-07-07

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040005035A (ko) * 2002-07-08 2004-01-16 (주) 나노텍 재활용 페놀 폼 복합체
KR101136088B1 (ko) * 2009-11-02 2012-04-17 (주)한국지에이티 원적외선이 방사되는 시트형의 복합성형물 및 그 제조방법

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040312