JPH1149927A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents
フェノール樹脂成形材料Info
- Publication number
- JPH1149927A JPH1149927A JP9206272A JP20627297A JPH1149927A JP H1149927 A JPH1149927 A JP H1149927A JP 9206272 A JP9206272 A JP 9206272A JP 20627297 A JP20627297 A JP 20627297A JP H1149927 A JPH1149927 A JP H1149927A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molding material
- phenolic resin
- ground
- cotton fabric
- resin molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 衝撃強度のような機械的強度に優れて、低比
重で磨耗が少ないことが望まれている分野の部品におい
て、金属からの代替を促進すること。 【解決手段】 成形材料全体に対して、ノボラック型フ
ェノール樹脂或いはレゾール型フェノール樹脂を40〜
60重量%含有し、繊維長が0.5〜3.0mmの綿織
物の粉砕物を3〜15重量%含有することを特徴とする
フェノール樹脂成形材料。
重で磨耗が少ないことが望まれている分野の部品におい
て、金属からの代替を促進すること。 【解決手段】 成形材料全体に対して、ノボラック型フ
ェノール樹脂或いはレゾール型フェノール樹脂を40〜
60重量%含有し、繊維長が0.5〜3.0mmの綿織
物の粉砕物を3〜15重量%含有することを特徴とする
フェノール樹脂成形材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃強度に優れた
フェノール樹脂成形材料を提供するものである。
フェノール樹脂成形材料を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂成形材料は耐熱性、寸法
安定性、成形性等に優れ、自動車、電気、電子等の基幹
産業分野で長期に渡り使用されてきた実績がある。特に
最近では、金属部品をガラス繊維で強化した高強度のフ
ェノール樹脂成形材料からの成形品に置換するよう、代
替検討が行なわれている。しかし、低比重で磨耗が少な
く、強度が要求される安価な部品では、ガラス繊維で強
化したフェノール樹脂成形材料の使用は困難であり、こ
れらの用途で金属代替検討を進めるには、一般的な木粉
系フェノール樹脂成形材料(木粉を主たる充填材として
もの)の機械的強度のレベルアップが必要であることが
実情である。これまで、一般木粉系フェノール樹脂成形
材料の機械的強度、特に衝撃強度を向上するため、デニ
ム等の綿織物を通常の粉砕で得られる繊維長0.1〜
0.4mmの綿織物の粉砕物を配合しているが、現状、
シャルピー衝撃強度約3.5KJ/m2 が限界である
安定性、成形性等に優れ、自動車、電気、電子等の基幹
産業分野で長期に渡り使用されてきた実績がある。特に
最近では、金属部品をガラス繊維で強化した高強度のフ
ェノール樹脂成形材料からの成形品に置換するよう、代
替検討が行なわれている。しかし、低比重で磨耗が少な
く、強度が要求される安価な部品では、ガラス繊維で強
化したフェノール樹脂成形材料の使用は困難であり、こ
れらの用途で金属代替検討を進めるには、一般的な木粉
系フェノール樹脂成形材料(木粉を主たる充填材として
もの)の機械的強度のレベルアップが必要であることが
実情である。これまで、一般木粉系フェノール樹脂成形
材料の機械的強度、特に衝撃強度を向上するため、デニ
ム等の綿織物を通常の粉砕で得られる繊維長0.1〜
0.4mmの綿織物の粉砕物を配合しているが、現状、
シャルピー衝撃強度約3.5KJ/m2 が限界である
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、一般的な木
粉系フェノール樹脂成形材料の機械的強度の限界を超え
るべく、種々検討した結果なされたものであり、その目
的とするところは、衝撃強度に優れた木粉系フェノール
樹脂成形材料を提供するところにある。
粉系フェノール樹脂成形材料の機械的強度の限界を超え
るべく、種々検討した結果なされたものであり、その目
的とするところは、衝撃強度に優れた木粉系フェノール
樹脂成形材料を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、成形材料全体
に対して、ノボラック型フェノール樹脂或いはレゾール
型フェノール樹脂を40〜60重量%含有し、繊維長が
0.5mm〜3.0mmの綿織物の粉砕物を3〜15重
量%含有することを特徴とするフェノール樹脂成形材料
に関するものである。
に対して、ノボラック型フェノール樹脂或いはレゾール
型フェノール樹脂を40〜60重量%含有し、繊維長が
0.5mm〜3.0mmの綿織物の粉砕物を3〜15重
量%含有することを特徴とするフェノール樹脂成形材料
に関するものである。
【0005】本発明に用いられるノボラック型フェノー
ル樹脂及びレゾール型フェノール樹脂は特に限定するも
のではなく、配合量については成形材料全体に対し40
〜60重量%が好ましい。40重量%未満では成形材料
の見掛け密度が低下し、ホッパーブリッジを起こりやす
くなり、60重量%を越えると寸法変化が大きくなるの
で好ましくない。
ル樹脂及びレゾール型フェノール樹脂は特に限定するも
のではなく、配合量については成形材料全体に対し40
〜60重量%が好ましい。40重量%未満では成形材料
の見掛け密度が低下し、ホッパーブリッジを起こりやす
くなり、60重量%を越えると寸法変化が大きくなるの
で好ましくない。
【0006】また、綿織物の粉砕物については、繊維長
が0.5〜3.0mmのものが好ましい。0.5mm未
満では従来の綿織物の粉砕物と同等であり、衝撃強度が
向上せず、3.0mmを越えると成形材料化段階での作
業性が困難であり、また見掛け密度が低下する。また、
配合量は成形材料全体に対して、3〜15重量%が好ま
しい。3重量%未満では衝撃強度が向上せず、15重量
%を越えると成形材料化段階での作業性が困難であり、
また見掛け密度が低下する。
が0.5〜3.0mmのものが好ましい。0.5mm未
満では従来の綿織物の粉砕物と同等であり、衝撃強度が
向上せず、3.0mmを越えると成形材料化段階での作
業性が困難であり、また見掛け密度が低下する。また、
配合量は成形材料全体に対して、3〜15重量%が好ま
しい。3重量%未満では衝撃強度が向上せず、15重量
%を越えると成形材料化段階での作業性が困難であり、
また見掛け密度が低下する。
【0007】また、本発明のフェノール樹脂成形材料に
は、デニム等の綿織物粉砕物の他に、木粉やパルプ、フ
ェノール樹脂積層板、成形品の粉砕物等の有機質のも
の、シリカ、アルミナ、ガラス、タルク、クレー等の無
機質等の1種以上を充填材として用いることが出来る。
これらの充填材の配合量は、通常成形材料全体に対して
20〜40重量%である。ガラス繊維等の無機質繊維
は、高強度であるが、耐磨耗性を低下させる恐れがある
ので、配合は避けられるべきである。更に滑剤、硬化促
進剤、難燃剤等の各種添加剤を適宜配合することが出来
る。本発明のフェノール樹脂成形材料は、樹脂成分、充
填材、その他の添加剤を配合し、ロールミル、2軸混練
機等で混練し、粉砕して製造することが出来る。
は、デニム等の綿織物粉砕物の他に、木粉やパルプ、フ
ェノール樹脂積層板、成形品の粉砕物等の有機質のも
の、シリカ、アルミナ、ガラス、タルク、クレー等の無
機質等の1種以上を充填材として用いることが出来る。
これらの充填材の配合量は、通常成形材料全体に対して
20〜40重量%である。ガラス繊維等の無機質繊維
は、高強度であるが、耐磨耗性を低下させる恐れがある
ので、配合は避けられるべきである。更に滑剤、硬化促
進剤、難燃剤等の各種添加剤を適宜配合することが出来
る。本発明のフェノール樹脂成形材料は、樹脂成分、充
填材、その他の添加剤を配合し、ロールミル、2軸混練
機等で混練し、粉砕して製造することが出来る。
【0008】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。実施
例及び比較例の配合と特性を表1に示す。配合において
「部」は重量部である。
例及び比較例の配合と特性を表1に示す。配合において
「部」は重量部である。
【0009】
【表1】
【0010】
【発明の効果】以上の実施例および比較例から明らかな
ように、本発明のフェノール樹脂成形材料は、衝撃強度
のような機械的強度に優れている。このため、低比重で
磨耗が少ないことが望まれている分野の部品において特
に好適であり、金属からのプラスチックへの代替を促進
するものである。
ように、本発明のフェノール樹脂成形材料は、衝撃強度
のような機械的強度に優れている。このため、低比重で
磨耗が少ないことが望まれている分野の部品において特
に好適であり、金属からのプラスチックへの代替を促進
するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 成形材料全体に対して、ノボラック型フ
ェノール樹脂或いはレゾール型フェノール樹脂を40〜
60重量%含有し、繊維長が0.5〜3.0mmの綿織
物の粉砕物を3〜15重量%含有することを特徴とする
フェノール樹脂成形材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9206272A JPH1149927A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | フェノール樹脂成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9206272A JPH1149927A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | フェノール樹脂成形材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1149927A true JPH1149927A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16520587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9206272A Pending JPH1149927A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | フェノール樹脂成形材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1149927A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021031590A (ja) * | 2019-08-23 | 2021-03-01 | 住友ベークライト株式会社 | フェノール樹脂成形材料およびそれを用いた摺動部品 |
-
1997
- 1997-07-31 JP JP9206272A patent/JPH1149927A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021031590A (ja) * | 2019-08-23 | 2021-03-01 | 住友ベークライト株式会社 | フェノール樹脂成形材料およびそれを用いた摺動部品 |
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