JPH0848855A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents
フェノール樹脂成形材料Info
- Publication number
- JPH0848855A JPH0848855A JP18338994A JP18338994A JPH0848855A JP H0848855 A JPH0848855 A JP H0848855A JP 18338994 A JP18338994 A JP 18338994A JP 18338994 A JP18338994 A JP 18338994A JP H0848855 A JPH0848855 A JP H0848855A
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- JP
- Japan
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- resin molding
- molding material
- phenolic resin
- mechanical strength
- crushed
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 フェノール樹脂に、有機質充填材として繊維
長１２５μｍ以上、１ｍｍ以下に粉砕した新聞紙をフェ
ノール樹脂１００重量部に対して２０〜８０重量部配合
してなることを特徴とするフェノール樹脂成形材料。 【効果】 機械的強度及び充填性が従来使用されている
長繊維有機質基材のものと同等以上に優れ、且つ生産性
が良好で、低コストの成形材料を提供することができ
る。
長１２５μｍ以上、１ｍｍ以下に粉砕した新聞紙をフェ
ノール樹脂１００重量部に対して２０〜８０重量部配合
してなることを特徴とするフェノール樹脂成形材料。 【効果】 機械的強度及び充填性が従来使用されている
長繊維有機質基材のものと同等以上に優れ、且つ生産性
が良好で、低コストの成形材料を提供することができ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的強度、充填性、
生産性に優れ、かつ低コストのフェノール樹脂成形材料
に関するものである。
生産性に優れ、かつ低コストのフェノール樹脂成形材料
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、機械的強度に優れたフェノール樹
脂成形材料は、機械的強度を向上させる手段として長繊
維の有機質基材、例えば粉砕布やパルプといった基材を
使用していた。しかし、これらの基材は解繊性が悪く、
材料の生産性が悪くなったり成形品に小ブクレが生じた
り、成形時の充填性が悪くなるため、その配合量には限
度があった。更にこれらの基材は、高価であることから
材料のコストアップの要因にもなっていた。
脂成形材料は、機械的強度を向上させる手段として長繊
維の有機質基材、例えば粉砕布やパルプといった基材を
使用していた。しかし、これらの基材は解繊性が悪く、
材料の生産性が悪くなったり成形品に小ブクレが生じた
り、成形時の充填性が悪くなるため、その配合量には限
度があった。更にこれらの基材は、高価であることから
材料のコストアップの要因にもなっていた。
【０００３】また、機械的強度の向上にガラス繊維の配
合が非常に効果のあることはよく知られているが、優れ
た機械的強度が得られる反面、摩耗特性が著しく悪く、
汎用用途には適さない。更にガラス繊維は、粉砕布やパ
ルプと同様に非常に高価な基材であるためにコスト上昇
の大きな要因になるという問題があった。
合が非常に効果のあることはよく知られているが、優れ
た機械的強度が得られる反面、摩耗特性が著しく悪く、
汎用用途には適さない。更にガラス繊維は、粉砕布やパ
ルプと同様に非常に高価な基材であるためにコスト上昇
の大きな要因になるという問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の機械
的強度に優れたフェノール樹脂成形材料の問題点を解決
するために種種検討の結果なされたもので、その目的と
するところは長繊維の有機質基材を配合した機械的強度
に優れたフェノール樹脂成形材料と同等以上の機械的強
度を有し、且つ生産性、充填性に優れ、低コストのフェ
ノール樹脂成形材料を提供することにある。
的強度に優れたフェノール樹脂成形材料の問題点を解決
するために種種検討の結果なされたもので、その目的と
するところは長繊維の有機質基材を配合した機械的強度
に優れたフェノール樹脂成形材料と同等以上の機械的強
度を有し、且つ生産性、充填性に優れ、低コストのフェ
ノール樹脂成形材料を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、フェノール樹
脂に、有機質充填材として繊維長１２５μｍ以上、１ｍ
ｍ以下に粉砕した新聞紙を配合することを特徴とするフ
ェノール樹脂成形材料であり、好ましくは、前記粉砕し
た新聞紙をフェノール樹脂１００重量部に対して２０〜
８０重量部配合したフェノール樹脂成形材料である。２
０重量部以下では機械的強度の向上が十分図られず、逆
に機械的強度の低下を招くことがある。また、コスト的
なメリットも小さい。８０重量部以上では、特性面にお
いて問題ないものの、材料の溶融時の粘度が増加し流動
性が低下するため、特に射出成形での成形性が低下する
ようになる。
脂に、有機質充填材として繊維長１２５μｍ以上、１ｍ
ｍ以下に粉砕した新聞紙を配合することを特徴とするフ
ェノール樹脂成形材料であり、好ましくは、前記粉砕し
た新聞紙をフェノール樹脂１００重量部に対して２０〜
８０重量部配合したフェノール樹脂成形材料である。２
０重量部以下では機械的強度の向上が十分図られず、逆
に機械的強度の低下を招くことがある。また、コスト的
なメリットも小さい。８０重量部以上では、特性面にお
いて問題ないものの、材料の溶融時の粘度が増加し流動
性が低下するため、特に射出成形での成形性が低下する
ようになる。
【０００６】繊維長に関しては、繊維長１２５μｍ以下
では、繊維長が短くなるため機械的強度に対して効果が
得られず強度の低下を招く。更に繊維長１ｍｍ以上では
繊維の分散性が悪くなり、機械的強度のバラツキが生じ
やすく成形品表面にフクレが発生する等の問題が生じ
る。このため、繊維長は１２５μｍ以上、１ｍｍ以下が
好ましい。
では、繊維長が短くなるため機械的強度に対して効果が
得られず強度の低下を招く。更に繊維長１ｍｍ以上では
繊維の分散性が悪くなり、機械的強度のバラツキが生じ
やすく成形品表面にフクレが発生する等の問題が生じ
る。このため、繊維長は１２５μｍ以上、１ｍｍ以下が
好ましい。
【０００７】本発明は、必要に応じて他の基材と併用す
ることができる。他の基材として例えば有機質基材は木
粉、籾殻粉、麦殻粉、椰子殻粉、くるみ粉、パルプ、粉
砕布、合板粉、積層板粉などがある。また、無機質基材
として炭酸カルシウム、クレー、タルク、粉末シリカな
どがある。これらの基材の配合量は３０重量部以下が好
ましい。３０重量部以上では粉砕新聞紙の配合効果を損
なってしまうため好ましくない。このようなフェノール
樹脂と基材からなる素材に、滑剤、着色剤、硬化触媒等
を加え、加熱混練することにより、成形材料を得る。
ることができる。他の基材として例えば有機質基材は木
粉、籾殻粉、麦殻粉、椰子殻粉、くるみ粉、パルプ、粉
砕布、合板粉、積層板粉などがある。また、無機質基材
として炭酸カルシウム、クレー、タルク、粉末シリカな
どがある。これらの基材の配合量は３０重量部以下が好
ましい。３０重量部以上では粉砕新聞紙の配合効果を損
なってしまうため好ましくない。このようなフェノール
樹脂と基材からなる素材に、滑剤、着色剤、硬化触媒等
を加え、加熱混練することにより、成形材料を得る。
【０００８】
【作用】本発明においては、用いられる粉砕新聞紙は、
長繊維にもかかわらず比較的解繊度が良いことから分散
性が良く、他の長繊維有機質基材より多く配合できるこ
と、及びフェノール樹脂との馴染みが良いことから機械
的強度の向上に効果的に作用する。更に、他の長繊維有
機質基材に比べ、多く配合できるにもかかわらず、金型
内の流動性が良く充填性の良好な成形品が得られる。ま
た、粉砕新聞紙は他の長繊維有機質基材に比べ安価なこ
とから機械的強度を損なうことなく低コストのフェノー
ル樹脂成形材料を得ることができる。
長繊維にもかかわらず比較的解繊度が良いことから分散
性が良く、他の長繊維有機質基材より多く配合できるこ
と、及びフェノール樹脂との馴染みが良いことから機械
的強度の向上に効果的に作用する。更に、他の長繊維有
機質基材に比べ、多く配合できるにもかかわらず、金型
内の流動性が良く充填性の良好な成形品が得られる。ま
た、粉砕新聞紙は他の長繊維有機質基材に比べ安価なこ
とから機械的強度を損なうことなく低コストのフェノー
ル樹脂成形材料を得ることができる。
【０００９】
【実施例】次に本発明を実施例及び比較例に基づいて説
明する。ここで「部」は「重量部」を示す。表１に示す
材料及び配合にて、加熱ロールにより混練して、フェノ
ール樹脂成形材料を得た。表１において、( )内の数値
は繊維長を示す。
明する。ここで「部」は「重量部」を示す。表１に示す
材料及び配合にて、加熱ロールにより混練して、フェノ
ール樹脂成形材料を得た。表１において、( )内の数値
は繊維長を示す。
【００１０】
【表１】
【００１１】実施例１は比較例１のパルプを粉砕新聞紙
に置き換えた場合である。実施例２は比較例３の木粉を
粉砕新聞紙に置き換え、無機質基材の炭酸カルシウムを
併用した場合である。実施例３は粉砕新聞紙と有機質基
材の木粉を併用した場合である。実施例４は比較例２の
パルプを粉砕新聞紙に置き換えた場合である。比較例１
は粉砕新聞紙を用いないでパルプを用いた場合である。
比較例２はパルプと無機質機材のみで８０部配合した場
合である。比較例３は長繊維有機質基材を使用しない場
合である。各実施例及び比較例で得られた成形材料につ
いて、強度試験、成形性の確認を行った。得られた結果
を表２に示す。
に置き換えた場合である。実施例２は比較例３の木粉を
粉砕新聞紙に置き換え、無機質基材の炭酸カルシウムを
併用した場合である。実施例３は粉砕新聞紙と有機質基
材の木粉を併用した場合である。実施例４は比較例２の
パルプを粉砕新聞紙に置き換えた場合である。比較例１
は粉砕新聞紙を用いないでパルプを用いた場合である。
比較例２はパルプと無機質機材のみで８０部配合した場
合である。比較例３は長繊維有機質基材を使用しない場
合である。各実施例及び比較例で得られた成形材料につ
いて、強度試験、成形性の確認を行った。得られた結果
を表２に示す。
【００１２】
【表２】
【００１３】〔測定方法〕 （１）曲げ強さ、シャルピー衝撃強さ、圧縮強さ、引張
り強さ：JIS K 6911による。 （２）成形品外観：射出成形により成形された１００φ
×３ｍｍの外観を目視により観察した。 （３）成形性：射出成形により充填性を観察した。
り強さ：JIS K 6911による。 （２）成形品外観：射出成形により成形された１００φ
×３ｍｍの外観を目視により観察した。 （３）成形性：射出成形により充填性を観察した。
【００１４】
【発明の効果】本発明による粉砕新聞紙を用いたフェノ
ール樹脂成形材料は、機械的強度及び充填性が従来使用
されている長繊維有機質基材のものと同等以上に優れ、
且つ生産性が良好で、低コストの成形材料を提供するこ
とができる。
ール樹脂成形材料は、機械的強度及び充填性が従来使用
されている長繊維有機質基材のものと同等以上に優れ、
且つ生産性が良好で、低コストの成形材料を提供するこ
とができる。
Claims (2)
- 【請求項１】 フェノール樹脂に、有機質充填材として
繊維長１２５μｍ以上、１ｍｍ以下に粉砕した新聞紙を
配合してなることを特徴とするフェノール樹脂成形材
料。 - 【請求項２】 前記粉砕した新聞紙をフェノール樹脂１
００重量部に対して２０〜８０重量部配合してなる請求
項１記載のフェノール樹脂成形材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18338994A JPH0848855A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | フェノール樹脂成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18338994A JPH0848855A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | フェノール樹脂成形材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0848855A true JPH0848855A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16134924
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18338994A Pending JPH0848855A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | フェノール樹脂成形材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0848855A (ja) |
-
1994
- 1994-08-04 JP JP18338994A patent/JPH0848855A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040406 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |