JPH07278408A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents

フェノール樹脂成形材料

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JPH07278408A
JPH07278408A JP7234194A JP7234194A JPH07278408A JP H07278408 A JPH07278408 A JP H07278408A JP 7234194 A JP7234194 A JP 7234194A JP 7234194 A JP7234194 A JP 7234194A JP H07278408 A JPH07278408 A JP H07278408A
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JP
Japan
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filler
molding material
phenol resin
mesh
weight
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Pending
Application number
JP7234194A
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English (en)
Inventor
Hidemi Tanizawa
秀実 谷澤
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 フェノール樹脂、200メッシュ全通の有機
質充填材及び80メッシュ全通の無機充填材を配合した
フェノール樹脂成形材料であって、フェノール樹脂10
0重量部に対して、前記有機質充填材70〜200重量
部及び前記無機質充填材1〜20重量部を配合すること
を特徴とするフェノール樹脂成形材料。 【効果】 充填材の配向の影響がなく、成形時充填性に
優れ、且つ機械的強度に優れ、反り及び歪みのない成形
品を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、充填材の配向の影響が
なく、成形時充填性に優れ、且つ機械的強度に優れ、反
り及び歪みのない成形品を得ることができるフェノール
樹脂成形材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フェノール樹脂成形材料におい
て、機械的強度を大きくする手段として繊維長の長い天
然繊維、例えばパルプや粉砕布を配合する方法が行われ
ていた。しかし、パルプや粉砕布は成形材料混練時の作
業性を低下させたり、成形時の流動性の低下により、充
填不良を起こすため配合量には限界がある。
【0003】一方、ガラス繊維を配合することにより機
械的強度は、格段に向上するが、耐摩耗性が著しく悪く
なることやコスト高になるという欠点がある。更に、長
繊維のパルプや粉砕布、及びガラス繊維はトランスファ
ー成形や射出成形により、繊維の配向が生じ、成形品の
方向により機械的強度に著しい差が生じるばかりでな
く、成形品の反りや歪みを生じるといった欠点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の上記
のような問題点を解決するため、種々の検討の結果なさ
れたもので、その目的とするところは、充填材の配向の
影響が無く、成形時充填性に優れ、且つ、成形品の機械
的強度に優れ、反り及び歪みのないフェノール樹脂成形
材料を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、フェノール樹
脂及び充填材として200メッシュ全通(74μm以
下)の有機質充填材、フェノール樹脂成形材料であっ
て、フェノール樹脂100重量部に対して、前記有機質
充填材70〜200重量部を配合することを特徴とする
フェノール樹脂成形材料、及びフェノール樹脂、200
メッシュ全通の有機質充填材及び80メッシュ全通の無
機充填材を配合したフェノール樹脂成形材料であって、
フェノール樹脂100重量部に対して、前記有機質充填
材70〜200重量部及び前記無機質充填材1〜20重
量部を配合することを特徴とするフェノール樹脂成形材
料、に関するものである。
【0006】本発明において用いられる有機質充填材
は、200メッシュ全通のものであるが、200メッシ
ュ未通の有機質充填材では、充填材の最密充填性が充分
でなく、機械的強度の向上が図れない。また、200メ
ッシュ未通で有機質充填材の繊維長が長くなるほど、繊
維の配向の影響が現れ易くなり、機械的強度のバラツキ
や、成形品の反り及び歪みが生じ易くなり好ましくな
い。200メッシュ全通の有機質充填材の配合量は、フ
ェノール樹脂100重量部に対して70〜200重量部
とするのが好ましい。70重量部以下では成形材料中の
樹脂量が多く、成形時のバリ発生が多くなり成形性の面
で良くない傾向にある。200重量部以上では、充填材
の量が多いため成形材料の生産性が悪くなることが多
い。本発明で使用される200メッシュ全通の有機質充
填材としては、例えば、木粉、パルプ、モミ殻粉、麦殻
粉、ココナツ殻粉、くるみ粉、コーヒー殻粉、竹粉、ペ
ーパースラッジ、粉砕紙、合板粉などがある。これらの
有機質充填材は単独で使用しても2種類以上を併用して
もよい。
【0007】また、寸法安定性向上のために無機質充填
材を併用するのが好ましい。無機質充填材としては、例
えば、炭酸カルシウム、クレー、タルクなどがある。こ
れらの無機質充填材は、配向性が小さいため、粒径が8
0メッシュ全通(177μm以下)のものを使用するの
が好ましい。80メッシュ未通のものでは、成形品の表
面に小ブクレが生じ外観不良となることがあり、好まし
くない。また、これらの無機質充填材の配合量は、フェ
ノール樹脂100重量部に対して、20重量部以下が好
ましい、20重量部より多いと最密充填されにくくな
り、機械的強度の向上が図れないばかりでなく、耐摩耗
性も低下することから好ましくない。
【0008】フェノール樹脂と前記の充填材からなる素
材に滑剤、着色剤、硬化触媒等を加え、加熱混練するこ
とにより、成形材料を得る。なお、フェノール樹脂は、
ノボラック型及びレゾール型があるが、いずれも使用可
能であり、アルキルベンゼン、乾性油等で変性したもの
も使用することができる。
【0009】
【作用】本発明において用いられる有機質充填材は、2
00メッシュ全通と微細であるため、本発明の成形材料
を用いた成形品は充填材の最密充填化が進み、密な成形
品となるため、長繊維の充填材を用いることなく機械的
強度の向上を図ることができる。更に200メッシュ全
通と細いことから、射出成形やトランスファー成形等に
おいても、充填材の配向が極めて小さくなり、充填材の
配向による機械的強度の異方性や成形品の反り及び歪み
がなくなり、均一な機械的強度を持ち、且つ、寸法精度
のよい成形品を得ることができる。また微細な充填材を
用いていることにより、金型内での流動性も良好にな
り、ゲート詰まり等による、充填不良も無くなり、充填
性の良い外観のきれいな成形品を得ることができる。
【0010】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例に基づいて
説明する。ここで「部」は「重量部」を示す。表1に示
す材料及び配合にて、加熱ロールにより混練してフェノ
ール樹脂成形材料を得た。表1において、「木粉10
0」は100メッシュ全通の木粉を、「木粉200」は
200メッシュ全通の木粉を示す。モミ殻粉は200メ
ッシュ全通のものを、粉砕布は繊維長が150〜300
μmのものを、炭酸カルシウムは80メッシュ全通(平
均粒径150μm)のものを使用した。
【0011】
【表1】
【0012】比較例1は、実施例1の「木粉200」を
「木粉100」に代えた場合である。比較例2は実施例
1の「木粉200」の半量を「木粉100」に代えた場
合である。比較例3は、長繊維の粉砕布を20部配合し
た場合である。実施例1は「木粉200」と炭酸カルシ
ウムを配合した場合、実施例2は実施例1の炭酸カルシ
ウムを「木粉200」に代えた場合である。実施例3
は、有機質充填材として、「木粉200」及びモミ殻粉
を併用し、且つ、炭酸カルシウムを配合した場合であ
る。実施例4は有機質充填材としてミモ殻粉を200部
配合した場合である。
【0013】各実施例及び比較例で得られた成形材料に
ついて、強度試験、寸法評価及び成形性評価を行った。
得られた結果を表2に示す。
【表2】
【0014】〔測定方法〕 (1) 曲げ強さ、圧縮強さ、引張り強さ及びシャルピー衝
撃強さ:JIS K 6911による。 (2) 成形収縮率の異方差:トランスファー成形により、
JIS K 6911による、成形収縮率測定用テストピ
ース(サイドゲート方式)を作成し、ゲート口に対し、
直交方向及び平行方向の成形収縮率を測定し、その差を
求めた。 (3) 成形品反り量:100×60×40mm、厚み3m
mの箱型成形品の側面(100×40mmの面)の反り
を測定した。 (4) 成形性:35トン、100トン、200トンの各射
出成形機による100ショットの連続成形により連続成
形性を確認した。 ○ 連続成形問題なし × 連続成形中に未充填等の問題発生
【0015】
【発明の効果】本発明の、200メッシュ全通の有機質
充填材を配合したフェノール樹脂成形材料は、200メ
ッシュ全通の有機質充填材及び80メッシュ全通の無機
質充填材を配合したフェノール樹脂成形材料は、機械的
強度に優れた成形品を得ることができる上に、反りや歪
みなどの寸法安定性においても優れた成形品を得ること
ができることから、高強度で且つ寸法安定性を必要とす
る成形品に適している。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール樹脂及び200メッシュ全通
    の有機質充填材を配合したフェノール樹脂成形材料であ
    って、フェノール樹脂100重量部に対して、前記有機
    質充填材が70〜200重量部を配合することを特徴と
    するフェノール樹脂成形材料。
  2. 【請求項2】 フェノール樹脂、200メッシュ全通の
    有機質充填材及び80メッシュ全通の無機充填材を配合
    したフェノール樹脂成形材料であって、フェノール樹脂
    100重量部に対して、前記有機質充填材70〜200
    重量部及び前記無機質充填材1〜20重量部を配合する
    ことを特徴とするフェノール樹脂成形材料。
JP7234194A 1994-04-11 1994-04-11 フェノール樹脂成形材料 Pending JPH07278408A (ja)

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JP7234194A JPH07278408A (ja) 1994-04-11 1994-04-11 フェノール樹脂成形材料

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JP7234194A Pending JPH07278408A (ja) 1994-04-11 1994-04-11 フェノール樹脂成形材料

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JP (1) JPH07278408A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005121052A (ja) * 2003-10-14 2005-05-12 Ntn Corp 動圧軸受装置
JP2009263519A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Hisao Oyama 成形材料およびこれを用いた成形品の製造方法

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