JPH073120A - 樹脂組成物及び成形材料 - Google Patents

樹脂組成物及び成形材料

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JPH073120A
JPH073120A JP14721593A JP14721593A JPH073120A JP H073120 A JPH073120 A JP H073120A JP 14721593 A JP14721593 A JP 14721593A JP 14721593 A JP14721593 A JP 14721593A JP H073120 A JPH073120 A JP H073120A
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JP
Japan
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polycarbonate
molding material
resin
mixing
resin composition
Prior art date
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Pending
Application number
JP14721593A
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English (en)
Inventor
Yuichi Murayama
友一 村山
Fumitomo Hibino
史智 日比野
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ノボラック型フェノール樹脂80部とポリカ
ーボネート20部とを溶融混合してなる成形材料、ある
いはノボラック型フェノール樹脂10部とポリカーボネ
ート90部とを溶融混合してなる成形材料。 【効果】 ノボラックが多い場合、フェノール樹脂成形
材料に比較して、成形品の強靭性が向上し他の特性も良
好であり、成形性も良好である。ポリカーボネートが多
い場合、ポリカーボネートのみに比較して、成形性が維
持されたまま、耐熱性が向上し、他の特性も良好であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本発明は、熱硬化性樹
脂であるフェノール樹脂と熱可塑性樹脂であるポリカー
ボネートとを溶融混合又は溶液混合してなる樹脂組成物
及びこの樹脂組成物を樹脂成分とする成形材料に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂は熱硬化性樹脂の中でも
耐熱性、強度、電気的特性等種々の点において優れてお
り、成形材料、積層材、各種結合剤などさまざまの用途
に使用されている。例えば、成形材料として使用された
場合、成形品特性は概ね良好であるが、強靭性、耐薬品
性などにおいて不十分な場合がある。また、成形時にお
いて、成形サイクルが長い、スプルー・ランナー等廃棄
する部分が多い。バリの発生が避けられないという問題
がある。かかる欠点を改良するための検討がいろいろと
なされているが、その一つに熱可塑性樹脂やエラストマ
ーとの混合がある。これまで幾つかの材料について検討
されて、耐衝撃性など成形品特性あるいは成形性につい
てある程度の改良に成功しているが、フェノール樹脂と
熱可塑性樹脂との特長を合わせ有する樹脂組成物、特に
成形材料は未だ得られていない。一方、熱可塑性樹脂成
形材料についてみると、強靭性や成形性は良好であり、
上記のような熱硬化性樹脂の欠点はないが、成形品の耐
熱性など幾つかの点で熱硬化性樹脂に劣っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような状況から、
本出願人は特にフェノール樹脂の強靭性、耐衝撃性や成
形性が劣る等の欠点を改良することを目的にとして鋭意
検討した結果、本発明を完成したものである。また、ポ
リカーボネートの改質もノボラック型フェノール樹脂の
配合により達成できることをも見いだした。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ノボラック型
フェノール樹脂とポリカーボネートとを必須成分として
溶融混合又は溶液混合してなる樹脂組成物及びこの樹脂
組成物を樹脂成分とする成形材料、を要旨とするもので
ある。以下、本発明を主として成形材料に使用された場
合について説明する。本発明において、ノボラック型フ
ェノール樹脂(以下、ノボラックという)は、通常の成
形材料などに使用されるものであればいかなるものでも
よく、特に限定されないが、分子量(数平均分子量)3
00〜1500のものが、ポリカーボネートとの溶融混
合のしやすさ、成形材料化した場合の成形性の点で好ま
しい。また、未反応のフェノールは少ないほど成形品特
性の点でよく、2%以下が好ましい。一方、ポリカーボ
ネートは、成形材料として一般に市販されているもので
よいが、数平均分子量は20,000以上が好ましい。
【0005】ノボラックとポリカーボネートは溶融混合
又は溶液混合して均質な溶融物又は溶液となる。ノボラ
ックとポリカーボネートとの混合割合は特に限定されな
いが、一方の割合が極端に少ないと、その添加効果が実
質的に現れないので、通常ノボラック対ポリカーボネー
トの割合は、99対1ないし1対99である。好ましい
割合は95対5ないし5対95であり、更に好ましくは
90対10ないし10対90である。ノボラックの割合
が60%以上では、フェノール樹脂の特長が主として現
れ、耐熱性の優れた組成物が得られる。強度、電気特性
などが優れ、フェノール樹脂の欠点である耐衝撃性や成
形時の諸問題が格段に改善される。また、ポリカーボネ
ートが60%であれば、強靭性などポリカーボネートの
特長を維持しながら耐熱性が向上する。このように、ノ
ボラックとポリカーボネートとを溶融混合又は溶液混合
することによりそれぞれの優れた点が生かされ、欠点が
補完される。
【0006】溶融混合は、まずノボラックを溶融しこれ
にポリカーボネートを徐々に添加し混合するのが通常で
あるが、遊離フェノールの多いノボラック樹脂を用いれ
ば均一混合が容易であり、必要に応じて混合後遊離フェ
ノールを除去すればよい。ポリカーボネートの割合がか
なり多い場合はポリカーボネートを溶融し、これにノボ
ラックを添加する方法でもよい。前者では通常の混合釜
でよいが、後者では押出混練機などのトルクの大きな装
置が好ましい。成分の少なくとも一方を微粉砕して溶融
混合するのが好ましい。また、溶融混合以外の方法とし
て、極性溶剤を用いて溶液混合する方法も可能であり、
混合後溶剤を除去すればよい。ノボラックとポリカーボ
ネートとは任意の割合で相溶するので、均質な溶融又は
溶液混合物が得られるが、これを冷却固化し、又は溶剤
を蒸発等により除去して固化し、適当な大きさに粉砕ま
たは切断する。この組成物は通常使用前にヘキサメチレ
ンテトラミン(以下、ヘキサミンという)などの硬化剤
を配合するが、これは樹脂の混合時でもよいし、粉砕後
でもよい。ノボラックが少量の場合はヘキサミンを配合
しなくてもよい。成形材料以外の用途によっては溶液状
態で使用することもできる。
【0007】上記の樹脂組成物を成形材料化する場合に
ついて説明する。組成物中のノボラックの割合が多い場
合、この組成物をヘキサミン、及び有機質又は無機質の
充填材、水酸化カルシウム等の硬化助剤、離型剤等を配
合し、ロール等により溶融混練した後粉砕する。一方、
組成物中にポリカーボネートが多い場合は、この組成物
そのままを成形材料として使用してもよいし、ノボラッ
クが多い場合と同様の配合物として成形材料化すること
もできる。本発明において成形材料化するときに使用す
る充填材は、木粉、パルプ粉、各種織物粉砕物、熱硬化
性樹脂積層板・成形品の粉砕物等の有機質のもの、シリ
カ、アルミナ、ガラス、タルク、クレー、炭酸カルシウ
ム、カーボン等の粉末、ガラス繊維、カーボン繊維、マ
イカなどの無機質のものである。
【0008】
【作用】以上、主として成形材料について説明したが、
他の用途、例えば積層板、接着剤、塗料、各種結合剤等
に使用された場合、結合力の向上、耐熱性、強靭性、耐
衝撃性などを付与することができる。ノボラックとポリ
カーボネートとを上記のように、溶融混合又は溶液混合
により均一に混合すると、これらの樹脂は単に均一に混
合されるだけでなく、アロイ化又は反応していると考え
られる。これにより、両樹脂の特長がそのまま生かされ
た上、欠点が改善されるものと思われる。
【0009】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により説明
する。 《実施例1》ノボラック(数平均分子量 800)90部を
170℃に加熱して溶融しこれにポリカーボネート(数
平均分子量約25,000)10部を徐々に添加し混合した。
ポリカーボネートが完全溶解した後、取り出し、冷却後
粉砕して樹脂組成物を得た。 《実施例2》ノボラックとポリカーボネートとの割合を
80対20とした以外は実施例1と同様にして樹脂組成
物を得た。 《比較例1》上記ノボラックのみを粉砕した。これらの
樹脂組成物あるいは樹脂単独を、表1に示す配合で成形
材料化した。成形材料化は二軸押出機を使用して溶融混
練した。得られた成形材料について、175℃の金型を
用いてトランスファ成形によりテストピースを成形し、
得られた成形物について曲げ強さ及び衝撃強さを測定し
た。結果を表2に示す。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】《実施例3》ノボラック10部とヘキサミ
ン 1.5部とを予め混合しておき、これとポリカーボネ
ート90部を二軸押出機を使用し、180℃で溶融混練
しながら押出すと同時にペレットに切断し成形材料を得
た。 《実施例4》ノボラック20部とヘキサミン3部とを予
め混合しておき、これとポリカーボネートと80部とを
混合し、以下実施例3と同様にして成形材料を得た。 《比較例2》上記ポリカーボネートペレットをそのまま
使用した。得られた成形材料について、射出成形し、成
形品の熱変形温度を測定した。結果を表3に示す。
【0013】
【表3】
【0014】表2の結果から、ノボラックの多い実施例
1〜2は、ノボラックのみの比較例1に比較して、強
度、耐衝撃性が向上し強靭性となっている。他の特性は
同等ないしそれ以上であり、成形性も良好であった。表
3の結果から、ポリカーボネートの多い実施例3〜4
は、ポリカーボネートのみの比較例2に比較して耐熱性
が向上している。他の特性及び成形性は同等ないしそれ
以上であった。
【0015】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明の樹脂組成物は、ノボラックが多い場合、フェノー
ル樹脂に比較して強靭性が向上するので、耐衝撃性など
が優れている。他の特性も良好であり、成形材料として
成形性も良好である。ポリカーボネートが多い場合、ポ
リカーボネートのみに比較して、耐熱性が向上し、他の
特性も良好である。成形材料の場合成形性も維持向上す
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノボラック型フェノール樹脂とポリカー
    ボネートとを必須成分として溶融混合又は溶液混合して
    なる樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1の樹脂組成物を樹脂成分とする
    成形材料。
JP14721593A 1993-06-18 1993-06-18 樹脂組成物及び成形材料 Pending JPH073120A (ja)

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JP14721593A JPH073120A (ja) 1993-06-18 1993-06-18 樹脂組成物及び成形材料

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JP14721593A JPH073120A (ja) 1993-06-18 1993-06-18 樹脂組成物及び成形材料

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JPH073120A true JPH073120A (ja) 1995-01-06

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JP14721593A Pending JPH073120A (ja) 1993-06-18 1993-06-18 樹脂組成物及び成形材料

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020533802A (ja) * 2017-09-21 2020-11-19 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッドHoneywell International Inc. パターンの崩壊を緩和するための改善された充填材料

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020533802A (ja) * 2017-09-21 2020-11-19 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッドHoneywell International Inc. パターンの崩壊を緩和するための改善された充填材料

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