JPH1017844A - ドライラミネート接着剤およびドライラミネート接着剤残液のゲル化防止方法 - Google Patents

ドライラミネート接着剤およびドライラミネート接着剤残液のゲル化防止方法

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JPH1017844A
JPH1017844A JP17826796A JP17826796A JPH1017844A JP H1017844 A JPH1017844 A JP H1017844A JP 17826796 A JP17826796 A JP 17826796A JP 17826796 A JP17826796 A JP 17826796A JP H1017844 A JPH1017844 A JP H1017844A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライラミネート加工されて使用残液となっ
てもゲル化の起こらないドライラミネート接着剤を提供
し、また、ドライラミネート接着剤残液のゲル化を防止
し、全量の繰り返し使用を可能にする方法を提供する。 【解決手段】 ポリオール成分、有機ポリイソシアネー
ト成分および炭素数1〜8の1級または2級モノアルコ
ール成分を含有し、モノアルコール成分の水酸基/イソ
シアネート基の当量比をモノアルコール成分の炭素数n
で除した値(当量比/n)が0.15〜2.0、ポリオ
ール成分の水酸基/イソシアネート基の当量比が0.1
〜0.9の範囲であるドライラミネート接着剤、および
該接着剤を用いるドライラミネート接着剤残液のゲル化
防止方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合ラミネートフ
ィルムを得るためのドライラミネート接着剤において、
接着剤残液のゲル化を防止して繰り返し使用を可能にす
るドライラミネート接着剤及びドライラミネート接着剤
のゲル化防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種プラスチックフィルムを多層にラミ
ネート加工して得られる複合フィルムは、食品等の軟包
装材料として広く利用されているが、その複合フィルム
を得る方法の一つとして、プラスチックフィルムを接着
剤で貼り合わせるドライラミネート加工法がある。
【0003】現在、ドライラミネート加工で使用される
接着剤としては、ポリオール成分からなる主剤と、有機
ポリイソシアネート成分からなる硬化剤との2成分混合
系が主流であり、ラミネート加工後、プラスチックフィ
ルム間でイソシアネート基と水酸基の架橋反応により接
着性を発現する。
【0004】通常、このタイプの接着剤は有機溶剤で希
釈して使用されるが、主剤と硬化剤の架橋反応を阻害し
ないように、イソシアネート基と反応する活性水素を持
たない有機溶剤の使用が、例えば特公平3−23585
号公報、特開平2−84482号公報、特開平7−11
225号公報など多くの文献で推奨されている。
【0005】しかしながら、主剤と硬化剤の2液を一旦
混合すると、ラミネート加工の使用残液となっても架橋
反応が進むために、保存の間にゲル化する傾向があり、
特に高温多湿の環境下でラミネート加工された時の残液
は、その傾向が顕著である。
【0006】従って、夏場の環境条件では、1日程度の
保存期間を限度として、残液は新しく調製された接着剤
に、20%程度まで添加混合して使用することが可能で
あるが、それ以上の期間で保存するとゲル化し、残液全
部を繰り返し使用できないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、ドライラミネート加工されて使用残液となってもゲ
ル化の起こらないドライラミネート接着剤を提供するこ
とであり、また、ドライラミネート接着剤残液のゲル化
を防止し、全量の繰り返し使用を可能にする方法を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本出願人は、イソシアネ
ート基と徐々に反応するモノアルコール成分に着目し、
特にアルコールの炭素数と反応速度との関係より、最適
量を添加することにより、保存の間の架橋反応を抑制し
てゲル化を防止すると共に、接着剤としての性能低下を
押さえる方法を開発し、本発明に至ったものである。
【0009】即ち本発明は、ポリオール成分、有機ポリ
イソシアネート成分および炭素数1〜8の1級または2
級モノアルコール成分を含有し、モノアルコール成分の
水酸基/イソシアネート基の当量比をモノアルコール成
分の炭素数nで除した値(当量比/n)が0.15〜
2.0、ポリオール成分の水酸基/イソシアネート基の
当量比が0.1〜0.9の範囲であるドライラミネート
接着剤に関するものである。
【0010】その良好な態様として、当該モノアルコー
ル成分がメタノール、エタノール、及び/またはプロパ
ノールであるドライラミネート接着剤に関するものであ
る。
【0011】また本発明は、前記ドライラミネート接着
剤を用いることを特徴とする、ドライラミネート加工後
の当該ドライラミネート接着剤残液のゲル化防止方法に
関するものである。
【0012】さらに本発明は、ポリオール成分および有
機ポリイソシアネート成分を、ポリオール成分の水酸基
/イソシアネート基の当量比が0.1〜0.9の範囲で
含有するドライラミネート接着剤を用いて、ドライラミ
ネート加工された後に、炭素数1〜8の1級または2級
モノアルコール成分を、当該モノアルコール成分の水酸
基/残存イソシアネート基の当量比をモノアルコール成
分の炭素数nで除した値(当量比/n)が0.15〜
2.0となる範囲で添加することを特徴とするドライラ
ミネート接着剤のゲル化防止方法に関するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、より詳し
く説明する。
【0014】本発明のドライラミネート接着剤は、ポリ
オール成分からなる主剤と有機ポリイソシアネート成分
からなる硬化剤との架橋反応により接着性を発現させる
もので、両成分は共に既知のものが利用できるが、その
詳細は以下の通りである。
【0015】まず、主剤をなすポリオール成分として
は、ポリエーテルポリオール化合物、ポリエステルポリ
オール化合物、ポリエーテルエステルポリオール化合
物、ポリウレタンポリオール化合物等が挙げられる。
【0016】ここで、ポリエーテルポリオール化合物と
しては、水、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール等の
グリコール類もしくはそれらの混合物を開始剤として、
例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチ
レンオキシド、テトラヒドロフランなどのオキシラン化
合物を付加重合して得られるポリエーテルポリオール化
合物を挙げることができる。
【0017】また、ポリエステルポリオール化合物とし
ては、前記グリコール類もしくはそれらの混合物と、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸、テレフタル酸、
イソフタル酸などのジカルボン酸化合物、それらのジア
ルキルエステルもしくはそれらの混合物と反応させて得
られるポリエステルポリオール、前記グリコール成分を
開始剤として、β−プロピオラクトン、α,α−ジメチ
ル−β−プロピオラクトン、δ−バレロラクトン、β−
エチル−δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン等の
ラクトン類を付加重合して得られるポリエステルポリオ
ールを挙げることができる。
【0018】また、ポリエーテルエステルポリオール化
合物としては、前記ジカルボン酸化合物もしくはそれら
のジアルキルエステルの少なくとも1種と前記ポリエー
テルポリオール化合物を反応させて得られるものが挙げ
られる。
【0019】さらに、ポリウレタンポリオール化合物と
は、分子中にウレタン結合を有するポリオール化合物で
あり、前記ポリエステルポリオール化合物、ポリエーテ
ルポリオール化合物、ポリエステルエーテルポリオール
化合物から選ばれる少なくとも1種類のポリオール化合
物と、後記の有機ポリイソシアネート化合物とを、水酸
基/イソシアネート基の比率を1.0以上、好ましくは
1.2以上で反応させて得られるものが挙げられる。
【0020】なお、ポリオール成分の官能基数は、通常
2〜6、好ましくは2〜4の範囲である。また、数平均
分子量は、通常500〜100000、好ましくは10
00〜30000である。
【0021】次に、硬化剤をなすポリイソシアネート成
分は、芳香族ジイソシアネート化合物、脂環族ジイソシ
アネート化合物、脂肪族ジイソシアネート化合物、及び
芳香脂肪族ジイソシアネート化合物のいずれも使用で
き、更にこれらのダイマー、トリマー、ビューレット、
アロファネート、またトリメチロールプロパン、グリセ
リン、ポリエステルエーテルポリオール、ポリウレタン
ポリオールなどのポリオールとの付加体も使用できる。
【0022】ここで、芳香族ジイソシアネート化合物と
しては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、脂環
族ジイソシアネート化合物としては、1,4−シクロヘ
キサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、脂肪族ジイソシアネート化合物としては、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、2,2,4−または2,4,
4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、また
芳香脂肪族ジイソシアネート化合物としてはα,α,
α′,α′−テトラメチルキシリレンジイソシアネート
などが挙げられる。
【0023】以上のポリオール成分と有機ポリイソシア
ネート成分とからなるドライラミネート接着剤におい
て、両成分の含有比率は、水酸基/イソシアネート基の
比率が0.1〜0.9、好ましくは0.3〜0.7とな
る範囲である。
【0024】有機ポリイソシアネート成分の含有量が、
前記の官能基比率より小さくなると、接着性やラミネー
ト適性等が十分に得られ難くなり、一方、大きくなると
脱炭酸によって外観を損ねたり、塗膜が硬くなり過ぎて
やはり接着性が十分に得られ難くなる。
【0025】さらに本発明は、ドライラミネート接着剤
中にモノアルコール成分を含有させることを特徴とする
ものである。
【0026】本発明で使用できるモノアルコール成分
は、炭素数1〜8の1級または2級のモノアルコールで
あり、具体的にはメタノール、エタノール、n−プロパ
ノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタ
ノール、n−ヘキサノール、n−オクタノールなどを挙
げることができる。これらは単独で使用してもよく、併
用してもよい。
【0027】その中でも好ましくは、メタノール、エタ
ノール、n−プロパノール、イソプロパノールの1種ま
たは2種以上である。また、炭素数が4以上では、一級
モノアルコールが好ましい。
【0028】ここで、炭素数が8を超えるモノアルコー
ル化合物は、反応性が低くなることから本発明の効果を
得ることが困難となる。
【0029】また、本発明におけるモノアルコール成分
の添加量は、系中に存在するイソシアネート基に対し
て、モノアルコールの水酸基/イソシアネート基の当量
比/nが0.15〜2.0、より好ましくは0.4〜
1.0の範囲となる量である。
【0030】モノアルコール化合物の含有量が前記の官
能基比率の範囲より少なくなると、接着剤残液がゲル化
する可能性があり、一方多くなると接着性が低下する可
能性があり、好ましくない。
【0031】なお、nは使用するモノアルコールの炭素
数であり、炭素数が多くなるほど反応速度が遅くなるた
め、含有濃度を高くすることによりゲル化を防止する。
【0032】2種以上のモノアルコール成分を用いるば
あい、おのおののモノアルコール成分について、水酸基
/イソシアネート基の当量比をnで除した値を算出し、
その総和が0.15〜2.0の範囲となるように添加量
を調整する。
【0033】次に、モノアルコール成分を接着剤中に含
有させる時期としては、まず、2液成分混合前に主剤に
予め添加しておいても良く、また、モノアルコール成分
を含有しない主剤と硬化剤が混合された後、ラミネート
加工前に当該モノアルコール成分を添加しても良い。
【0034】ここで、前記ポリオール成分からなる主剤
に予めモノアルコール成分を含有させておき、さらにラ
ミネート加工時に前記有機ポリイソシアネート成分から
なる硬化剤の適量と混合すると、モノアルコール成分の
水酸基/イソシアネート基の当量比/nが0.15〜
2.0、より好ましくは0.4〜1.0の範囲となるよ
うに組成を設定した接着剤が本発明の実施を容易にす
る。
【0035】さらにラミネート加工が終了後、残液にモ
ノアルコール成分を添加することにより、接着剤残液を
接着剤として再使用することが可能となる。
【0036】なお、この場合、モノアルコール成分の水
酸基/イソシアネート基の当量比/nが0.15〜2.
0となるモノアルコール成分の添加量を算出するため
に、系中に残存するイソシアネート基濃度を求めること
が必要である。
【0037】最後にラミネート加工について説明する。
【0038】ドライラミネート用接着剤はラミネート加
工の直前に主剤と硬化剤の2液が混合されて使用され
る。
【0039】そして使用に際しては、粘度や固形分の調
整のために、通常、イソシアネート基と反応する活性水
素を有しない有機溶剤、具体的には、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族系溶剤、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶
剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸プロピルなどのエス
テル系溶剤、テトラヒドロフランなどのエーテル類など
の単独または混合溶剤で希釈されるのが一般的である。
【0040】次に、ラミネート加工物のベースフィルム
として使用可能なプラスチックフィルムとしては、通常
のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリエステ
ル、ナイロン、ポリスチレン等の各種プラスチックフィ
ルムが使用できる。
【0041】また、シーラントフィルムとしては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等が使用できる。
【0042】そして、ラミネート加工方法としては、必
要に応じて印刷インキが印刷されたベースフィルム表面
に、接着剤組成物をラミネーターで塗工し、塗工面に更
にフィルムを貼り合わせて、常温下または加温下で組成
物を硬化させる。
【0043】接着剤組成物の塗工量としては、通常、1
〜10g/m2(固形分換算)程度である。
【0044】本発明により、前記モノアルコールを含有
する接着剤の残液はゲル化を起こさず、また、新しく調
製された接着剤に50%程度添加混合しても接着性能が
維持できるため、残液全部を繰り返し使用できることに
なる。
【0045】
【実施例】以下、実施例をあげて具体的に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
【0046】なお、実施例等における「部」および
「%」は特に限定がない限り、重量部及び重量%を表
す。
【0047】<ポリオール成分の製造> 合成例1 撹拌機、温度計および冷却管を備えたフラスコに、数平
均分子量2000のポリプロピレングリコール150
部、数平均分子量400のポリプロピレングリコール3
15部、トリレンジイソシアネート155部及び酢酸エ
チル80部を入れ、攪拌下、70℃にて3時間反応さ
せ、その後トリメチロールプロパン18.4部を入れ更
に70℃にて5時間反応させた。その後、酢酸エチル1
33部を加え30分撹拌し、固形分75%、水酸基価2
3.4のポリオール成分を得た。
【0048】<ポリイソシアネート成分の製造> 合成例2 合成例1と同様の装置に、数平均分子量約200のポリ
プロピレングリコール55部、数平均分子量400のポ
リプロピレングリコール21.5部、トリメチロールプ
ロパン18.5部、ジフェニルメタンジイソシアネート
175部及び酢酸エチル90部を入れ、攪拌下、70℃
にて10時間反応させ、固形分75%、イソシアネート
価3.89のポリイソシアネート成分を得た。
【0049】<ドライラミネート接着剤の調製>合成例
1、2で得たポリオール成分、有機ポリイソシアネート
成分、有機溶剤を表1、2に示した配合量で混合し、実
施例1〜11および比較例1〜7の接着剤組成物を調製
した。
【0050】なお、実施例2については、まず、撹拌下
にポリオール成分とモノアルコール成分の混合物を調製
し、次いでポリイソシアネート成分、希釈溶剤の順で添
加し、その他については、撹拌下にポリオール成分とポ
リイソシアネート成分の混合物を調製し、次いで希釈溶
剤(モノアルコール成分を含む)の順で添加した。
【0051】以上の組成と方法によって得られたドライ
ラミネート接着剤について、下記の試験を行い、その結
果を表1、2に示した。
【0052】<複合フィルムの製造>室温35℃、相対
湿度80%の環境下、実施例1〜11および比較例1〜
7の新規接着剤(新たに調製した接着剤をいう、以下同
様)をドライラミネーターでOPPフィルムに塗工した
後、LDPEフィルムを積層し、40℃で3日間放置
し、ラミネート加工物を得た。
【0053】ここで、OPPフィルムとは延伸ポリプロ
ピレンフィルム(東洋紡績(株)製パイレンP216
1、厚さ30μm)、LDPEフィルムとは低密度ポリ
エチレンフィルム(東セロ(株)製、TUX−HC、厚
さ60μm)をいう。
【0054】さらに、接着剤残液を40℃で保存し、1
日毎に3日間粘度を測定した。3日間保存してもゲル化
しなかった接着剤残液については、同じ組成で新しく調
製した接着剤と50:50の混合比率で混合し、前記と
同じ方法でラミネート加工物を得た。
【0055】<評価試験方法及び評価基準> 1)粘度 ザーンカップ#3(リゴウ社製)を用いて、流出秒数を
測定した。
【0056】ここで、接着剤の流出のないものをゲル化
と判断する。
【0057】2)ラミネート強度1 新規接着剤を用いたラミネート加工から得られた各複合
フィルムを15mm幅に切断し、安田精機(株)製剥離
試験機を用いて、剥離速度300mm/minにてT型
剥離強度を測定した。なお、剥離強度はg/15mmの
実測値を記載した。
【0058】3)シール強度1 新規接着剤を用いたラミネート加工から得られた各複合
フィルムを15mm幅に切断し、LDPEフィルム面を
合わせて、2cmの幅を有する160℃の熱板で、2k
g/cm2の圧力で押圧し、ヒートシール面積2cm×
1.5cmのサンプルを得た。
【0059】安田精機(株)製剥離試験機を用いて、剥
離速度600mm/minにてシール面のT型剥離強度
を測定した。なお、剥離強度はkg/15mmの実測値
を記載した。
【0060】4)ラミネート強度2 新規接着剤と保存残液との混合物を用いたラミネート加
工から得られた各複合フィルムについて、ラミネート強
度1と同じ条件でT型剥離強度を測定した。なお、剥離
強度はg/15mmの実測値を記載した。
【0061】5)シール強度2 新規接着剤と保存残液との混合物を用いたラミネート加
工から得られた各複合フィルムについて、シール強度1
と同じ条件でT型剥離強度を測定した。なお、剥離強度
はg/15mmの実測値を記載した。
【0062】ここで、ラミネート強度については200
g/15mm以上、シール強度については4.0kg/
15mm以上を良好に使用できるものと判断する。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】
【発明の効果】以上、実施例で示した通り、本発明のモ
ノアルコールを含有する接着剤の残液はゲル化を起こさ
ず、また、新しく調製された接着剤に50%程度添加混
合しても接着性能が維持できるため、残液全部を繰り返
し使用できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオール成分、有機ポリイソシアネー
    ト成分および炭素数1〜8の1級または2級モノアルコ
    ール成分を含有し、モノアルコール成分の水酸基/イソ
    シアネート基の当量比をモノアルコール成分の炭素数n
    で除した値(当量比/n)が0.15〜2.0、ポリオ
    ール成分の水酸基/イソシアネート基の当量比が0.1
    〜0.9の範囲であるドライラミネート接着剤。
  2. 【請求項2】 当該モノアルコール成分がメタノール、
    エタノール、及び/またはプロパノールである請求項1
    記載のドライラミネート接着剤。
  3. 【請求項3】 ドライラミネート加工後のドライラミネ
    ート接着剤の残液のゲル化を防止する方法において、ド
    ライラミネート接着剤として請求項1または2記載のド
    ライラミネート接着剤を用いることを特徴とするドライ
    ラミネート接着剤残液のゲル化防止方法。
  4. 【請求項4】 ポリオール成分および有機ポリイソシア
    ネート成分を、ポリオール成分の水酸基/イソシアネー
    ト基の当量比が0.1〜0.9の範囲で含有するドライ
    ラミネート接着剤を用いて、ドライラミネート加工され
    た後に、炭素数1〜8の1級または2級モノアルコール
    成分を、当該モノアルコール成分の水酸基/残存イソシ
    アネート基の当量比をモノアルコール成分の炭素数nで
    除した値(当量比/n)が0.15〜2.0となる範囲
    で添加することを特徴とするドライラミネート接着剤の
    ゲル化防止方法。
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