JPH10175444A - 車両用スライドドア - Google Patents

車両用スライドドア

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JPH10175444A
JPH10175444A JP33825296A JP33825296A JPH10175444A JP H10175444 A JPH10175444 A JP H10175444A JP 33825296 A JP33825296 A JP 33825296A JP 33825296 A JP33825296 A JP 33825296A JP H10175444 A JPH10175444 A JP H10175444A
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Kunio Yazaki
邦夫 矢崎
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秋夫 平本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車室への持込み品のリンクへの侵入及び車外へ
の落下を防止し、車両走行中に可動カバー部と第1又は
第2アームとの間で異音を発生させない。 【解決手段】車体11のドア開口部を開放可能にドア本
体16が閉止し、ドア本体に前後方向に設けられたレー
ル17に沿ってスライダ18が相対的に移動する。一端
が車体に前後方向に所定の間隔をあけて枢着された第1
リンク21及び第2リンクの他端がスライダに前後方向
に所定の間隔をあけて枢着される。一端が車体及びドア
本体にそれぞれ枢着された第1及び第2アーム31,3
2の他端が連結ピンにより水平面内で回動可能に連結さ
れ、第1及び第2アームが第1及び第2リンクより上方
に位置するように構成される。ドア本体の閉止状態で第
1アームの他端が当接してドア本体に沿って起立するカ
バー体35が、ドア本体の開放状態で第1アームの他端
が離れて第1及び第2リンクを覆うように倒れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のサイドドア
に適し、第1及び第2リンクを介して外方に移動した後
レールを介して後方又は前方に移動して開くスライドド
アに関する。更に詳しくは第1及び第2リンクの上面を
覆うカバー体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスライドドアとして、ス
ライドドア開口部の座席側端付近に設けられたブラケッ
トに前後に所定の間隔をあけて一対のリンクの一端がそ
れぞれ枢着され、一対のリンクの他端がスライドドアの
内面に水平方向に配設されたガイドレールに沿って滑動
する滑動部材にそれぞれ枢着され、ブラケットと一対の
リンクと滑動部材とによって平行リンク機構が構成さ
れ、更に一対のリンクのうち前側のリンクにこのリンク
の上端より上方に延びる第1防護体が立設された車両用
スライドドアにおけるアームの防護装置が開示されてい
る(実開昭60−157526)。この防護装置では、
ブラケットの上面に第2防護体が設けられ、第1及び第
2防護体の上端はリンクの上端より上方に突出しかつ同
一平面内に位置する。
【0003】このように構成された車両用スライドドア
におけるアームの防護装置では、スライドドアが閉止状
態からスイングしてリンクが車両の前後方向と直角な方
向に突出し、両リンク間に間隙が生じているときに、座
席に着席した乗員が車室への持込み品を上記間隙に向っ
て接近させようとしても、第1及び第2防護体によりそ
の接近が阻止される。この結果、上記間隙が小さくなる
方向、即ちスライドドアを閉止する方向にスライドドア
がスイングしても、上記持込み品がリンクにより挟まれ
る恐れがなくなる。また、スライドドアを閉止して車両
を走行させるときには、第1及び第2防護体の上端面は
アームレストとして利用できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の車
両用スライドドアにおけるアームの防護装置では、スラ
イドドアが閉止状態からスイングしてリンクが車両の前
後方向と直角な方向に突出し、両リンク間に間隙が生じ
た状態で、座席に着席した乗員が比較的小さい持込み品
を座席のスライドドア側に誤って落とすと、この持込み
品が上記間隙及びドア開口部を通って車外に落下する恐
れがあった。本発明の目的は、車室への持込み品のリン
クへの侵入及び車外への落下を防止できる車両用スライ
ドドアを提供することにある。本発明の別の目的は、可
動カバー部と固定カバー部との連設部に可動カバー部を
第1又は第2アームに押付ける弾性体を設けることによ
り、車両走行中に振動が発生しても可動カバー部と第1
又は第2アームとの間で異音を発生させない車両用スラ
イドドアを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図5に示すように、車体11に形成されたドア
開口部13を開放可能に閉止するドア本体16と、ドア
本体16に前後方向に延びて設けられたレール17に沿
って相対的に移動可能なスライダ18と、一端が車体1
1に前後方向に所定の間隔をあけてそれぞれ枢着され他
端がスライダ18に前後方向に所定の間隔をあけてそれ
ぞれ枢着されかつ互いに平行に設けられた第1及び第2
リンク21,22と、一端が車体11及びドア本体16
にそれぞれ枢着された第1及び第2アーム31,32
と、第1及び第2アーム31,32の他端を水平面内で
回動可能に連結する連結ピン19とを備え、第1及び第
2アーム31,32が第1及び第2リンク21,22よ
り上方に位置するように構成された車両用スライドドア
14の改良である。その特徴ある構成は、ドア本体16
が閉止した状態で第1アーム31又は第2アーム32の
他端が当接することによりドア本体16に沿って起立し
ドア本体16が開放した状態で第1アーム31又は第2
アーム32の他端が離れることにより第1及び第2リン
ク21,22を覆うように倒れるカバー体35が車体1
1に設けられたところにある。
【0006】この請求項1に係る車両用スライドドアで
は、閉止したドア本体16を所定の開度まで開く間は、
第1アーム31が回転せず第2アーム32が連結ピン1
9を中心に回転するので、カバー体35は第1アーム3
1又は第2アーム32の他端に当接して起立した状態を
保つ。また上記ドア本体16を所定の開度以上開くと、
第1アーム31が第1アーム31の一端を中心に外側に
回転し始めるので、カバー体35は第1アーム31又は
第2アーム32への当接位置をずらしながら第1及び第
2リンク21,22を覆うように外側に倒れる。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1、図4及び図5に示すように、カ
バー体35が、第1及び第2リンク21,22の一端の
枢着部より内方の車体11に前後方向に延びて立設され
上端が前方に向うに従って低くなるように傾斜する固定
カバー部36と、基端が固定カバー部36の上縁に連設
され先端がドア本体16に向って突設されかつ下面が第
1アーム31又は第2アーム32に当接した状態で第1
アーム31又は第2アーム32の回動に伴って基端を中
心に回動可能な可動カバー部37とを備えたことを特徴
とする。この請求項2に係る車両用スライドドアでは、
閉止したドア本体16を開き始めると、第1及び第2リ
ンク21,22が第1及び第2リンク21,22の一端
を中心に回転し、同時に第1アーム31が車両進行方向
に延びた状態に保たれたまま第2アーム32が連結ピン
19を中心に回転する。このときカバー体35の可動カ
バー部37は第1アーム31又は第2アーム32の他端
に当接して起立した状態を保つ。また上記ドア本体16
を更に開くと、第1アーム31が第1アーム31の一端
を中心に外側に回転し始めるので、可動カバー部37は
第1アーム31又は第2アーム32への当接位置をずら
しながら第1及び第2リンク21,22を覆うように外
側に倒れる。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項2に係る発
明であって、更に図1及び図4に示すように、可動カバ
ー部37の基端が固定カバー部36の上端に蝶番46を
介して連設され、可動カバー部37と固定カバー部36
との間に可動カバー部37を第1アーム31又は第2ア
ーム32に押付ける方向に付勢する弾性体47が設けら
れたことを特徴とする。この請求項3に係る車両用スラ
イドドアでは、ドア本体16を閉止した状態で車両を走
行させてこの車両が振動しても、可動カバー部37は弾
性体47により第1アーム31又は第2アーム32に押
付けられているので、可動カバー部37と第1アーム3
1又は第2アーム32との間で異音が発生することはな
い。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図1〜図5に示すように、ト
ラックのキャブ11の両側壁12には一対のドア開口部
13が形成され、これらのドア開口部13はトラックの
進行方向に移動する一対のスライドドア14のドア本体
16によりそれぞれ開放可能に閉止される。一対のスラ
イドドア14は左右対称であるため、この実施の形態で
は助手席(図示せず)側のスライドドア14を代表して
説明し、運転席(図示せず)側のスライドドア(図示せ
ず)の説明を省略する。スライドドア14は上記ドア本
体16と、このドア本体16に設けられたレール17に
沿って相対的に移動可能なスライダ18と、一端がキャ
ブ11にそれぞれ枢着され他端がスライダ18にそれぞ
れ枢着され水平面内で回動可能な第1及び第2リンク2
1,22と、一端がキャブ11及びドア本体16にそれ
ぞれ枢着された第1及び第2アーム31,32と、第1
及び第2アーム31,32の他端を連結する連結ピン1
9とを備える。
【0010】ドア本体16はドアアウタパネル16aと
ドアインナパネル16bとの周縁を互いに接合すること
により形成され(図1〜図3)、レール17はドア本体
16のドアインナパネル16bに前後方向に延びて取付
けられる(図1〜図3及び図5)。スライダ18には複
数のローラ18a(図1及び図2)が回転可能に取付け
られ、このスライダ18をレール17に遊挿しローラ1
8aがレール17を転動することによりスライダ18が
レール17に沿って相対的に移動するように構成され
る。また第1及び第2リンク21,22の一端はブラケ
ット23を介してそれぞれキャブ11のフロア11aに
枢着される(図1〜図5)。このブラケット23はフロ
ア11aに助手席及びドア開口部13間に前後方向に延
びて取付けられ、このブラケット23の後端はドア開口
部13の後縁より後方に延びて設けられる。
【0011】ブラケット23はフロア11aにボルト2
6を介して取付けられたロアブラケット24と、このロ
アブラケット24の上面にボルト28を介して取付けら
れたアッパブラケット27とを備える(図1〜図3)。
ロアブラケット24はフラットバーを折曲げることによ
り形成され、フロア11aに沿う水平部24aと、水平
部24aの後端から上方に立上がる立上がり部24b
と、立上がり部24bの上端に前方に突出するフランジ
部24cとを有する。またロアブラケット24の幅方向
の略中央には水平部24a上面から立上がり部24b前
面を介してフランジ部24c下面にかけて長手方向に延
びるリブ24dが溶着される。アッパブラケット27は
鋳鉄又はアルミ鋳物等により略クランク状に屈曲して形
成され、水平部24a上面に取付けられるロアベース部
27aと、ロアベース部27a後端から上方に立上がる
柱部27bと、柱部27bの上端から後方に延びフラン
ジ部24cの上面に取付けられるアッパベース部27c
と、柱部27bの上端から前方に突出する突片27dと
を有する(図3)。
【0012】第1リンク21の一端はロアベース部27
aの前部上面に第1ピン41を介して枢着され(図1〜
図3及び図5)、第2リンク22の一端は第1リンク2
1の一端から後方に所定の間隔だけあけたロアベース部
27aの後部上面に第2ピン42を介して枢着される
(図3及び図5)。また第1リンク21の他端はスライ
ダ18の前部下面に第3ピン43を介して枢着され、第
2リンク22の他端は第1リンク21の他端から後方に
上記所定の間隔と同一の間隔だけあけたスライダ18の
下面に第4ピン44を介して枢着される(図5)。第1
リンク21の第1及び第3ピン41,43間の距離と第
2リンク22の第2及び第4ピン42,44間の距離は
同一に形成され、第1リンク21、第2リンク22、ロ
アベース部27a及びスライダ18により平行リンク機
構が構成される。ロアベース部27aには第1及び第2
リンク21,22がトラックの進行方向に対して直角に
なった状態(図5(b))から更に後方に回転するのを
阻止するリンクストッパ(図示せず)が設けられる。
【0013】また第2リンク22の一端上面と突片27
dの下面との間には第1アーム31の一端が挿入され、
上記第2ピン42は突片27d、第1アーム31の一端
及び第1リンク21の一端を介してロアベース部27a
に挿入される(図3)。即ち第1アーム31の一端は第
2ピン42を介してアッパブラケット27に枢着され
る。またドアインナパネル16bにはアームホルダ29
がレール17の長手方向略中央の上面に位置するように
ボルト33により取付けられ(図3及び図5)、アーム
ホルダ29に第2アーム32の一端が第5ピン45を介
して枢着される(図5)。上記連結ピン19(図3及び
図5)により他端が連結された第1及び第2アーム3
1,32は水平面内で回動可能に構成され、第2アーム
32の第5ピン45及び連結ピン19間の距離は第1リ
ンク21の第1及び第3ピン41,43間の距離と同一
に形成される。また第1アーム31の他端は第2アーム
32の他端を上下方向から挟持するように略逆コ字状に
形成される(図2及び図3)。
【0014】ドア本体16を開放するときには図5
(a)に示す閉止状態から図5(b)に示す半開状態を
介して図5(c)に示す全開状態に至り、ドア本体16
を閉止するときには図5(c)に示す全開状態から図5
(b)に示す半開状態を介して図5(a)に示す閉止状
態に至るように構成される。第1アーム31又は第2ア
ーム32にはドア本体16を上記半開状態で一時的に固
定する半開ストッパ(図示せず)が設けられ、第2アー
ム32又は第1アーム31の上記半開ストッパに対向す
る位置には半開ストッパが所定値以上の力で乗越え可能
な突起(図示せず)が設けられる。また柱部27bの上
部にはドア本体16を上記全開状態で一時的に固定する
全開ストッパ34が設けられ、第1アーム31の一端の
上記全開ストッパ34に対向する位置には全開ストッパ
34が所定値以上の力で乗越え可能なカム(図示せず)
が設けられる。即ち第1及び第2アーム31,32はド
ア本体16の開放動作及び閉止動作に対して節度感を付
与するために設けられたものである。
【0015】本実施の形態の特徴ある構成は、ドア本体
16が閉止した状態で第1アーム31の他端が当接する
ことによりドア本体16に沿って起立し、ドア本体16
が開放した状態で第1アーム31の他端が離れることに
より第1及び第2リンク21,22を覆うように倒れる
カバー体35がキャブ11に設けられたところにある
(図1〜図4)。このカバー体35は第1及び第2リン
ク21,22の一端の枢着部より内方のフロア11aに
前後方向に延びて立設された固定カバー部36と、基端
が固定カバー部36の上縁に連設された可動カバー部3
7とを備える。固定カバー部36はロアブラケット24
に溶着されたリブ24dのうち水平部24aに溶着され
たリブ24dにボルト38及びナット39(図1〜図
3)を介して取付けられ、固定カバー部36の上端は前
方に向うに従って低くなるように傾斜して形成される。
【0016】また固定カバー部36の上端にはドア本体
16側に折曲がるフランジ部36aが形成され、このフ
ランジ部36aと可動カバー部37の基端とに蝶番46
をスポット溶接することにより可動カバー部37の基端
が固定カバー部36の上端に連設される(図1、図2及
び図4)。可動カバー部37の先端はドア本体16に向
って突設され、かつ下面が第1アーム31に当接した状
態で第1アーム31の回動に伴って上記蝶番46を中心
に回動可能に構成される。また可動カバー部37と固定
カバー部36との間には可動カバー部37を第1アーム
31に押付ける方向に付勢するねじりコイルばね47が
介装される(図4)。このばね47はコイル部47a
と、コイル部47aの両端から突出する一対の腕部47
b,47cとを有する。コイル部47aの巻き数は比較
的多く形成され、一対の腕部47b,47cは固定カバ
ー部36及び可動カバー部37にそれぞれ固定される。
図4の符号37aは可動カバー部37の周縁を被覆する
樹脂製、布製又は皮製の縁取りテープであり、符号37
bは可動カバー部37のうち第1アーム31に当接する
部分に添着された耐摩耗性を有する受け板である。
【0017】キャブ11からドア本体16には図示しな
いパワーウインドウやドアミラー等の駆動モータに電源
を供給するワイヤハーネス48が第1リンク21に沿っ
て配索される(図1〜図3)。第1リンク21の略中央
にはワイヤハーネス48を保持するハーネスホルダ49
が取付けられ、第1リンク21の他端とドア本体16と
の間にはワイヤハーネス48を鉛直面内でUターンして
ドアインナパネル16aに沿うように収容する可撓性を
有するハーネスガイド51が取付けられる。ハーネスホ
ルダ49は第1リンク21の略中央に係止する係止部4
9aと、この係止部49aに固着されワイヤハーネス4
8を保持するハーネス保持部49bと、係止部49aを
第1リンク21に固定する固定ねじ49cとを有する。
ハーネスガイド51の一端はガイドリンク52及びガイ
ドホルダ53を介して第1リンク21の他端に取付けら
れ、ハーネスガイド51の他端はガイドカバー54を介
してドアインナパネル16bに取付けられる。ガイドカ
バー54は鉛直面内でUターンするハーネスガイド51
のうち下側のハーネスガイド51を収容する細長い箱状
に形成される。
【0018】またブラケット23の後部には助手席への
着席者が着用するシートベルト56のウェビング57を
遊挿する通孔23aが形成され、ウェビング57の一端
は通孔23aを通って側壁12下部にボルト58により
取付けられる(図3)。図3の符号66及び67はドア
本体16の前端及び後端のドアインナパネル16b内部
に収容されたフロントロック装置及びリヤロック装置で
あり、符号68はリヤロック装置67が離脱可能に係合
するリヤストライカである。またドア開口部13の前縁
には図示しないがフロントロック装置66に対向してフ
ロントストライカが取付けられる。
【0019】このように構成されたスライドドアの動作
を説明する。閉止状態(図5(a))のドア本体16を
開放するときには、先ずドア本体16の外面に設けられ
たドアハンドル(図示せず)を操作してフロントストラ
イカ(図示せず)及びリヤストライカ68にそれぞれ係
合しているフロントロック装置66及びリヤロック装置
67を離脱させる。この状態でドアハンドルを外側に引
っ張ると、第1リンク21、第2リンク22及び第2ア
ーム32が平行を保ったまま第1ピン41、第2ピン4
2及び連結ピン19を中心にそれぞれキャブ11外方に
回転する。第1リンク21、第2リンク22及び第2ア
ーム32がトラックの進行方向に対して直角になると、
第1リンク21及び第2リンク22がリンクストッパ
(図示せず)に当接し、第1アーム31又は第2アーム
32の半開ストッパ(図示せず)が第2アーム32又は
第1アーム31の突起(図示せず)に係止してドア本体
16は半開状態(図5(b))で停止する。ドア本体1
6が閉止状態から半開状態に移行する間、第1アーム3
1はトラックの進行方向に延びた状態に保たれるので、
カバー体35の可動カバー部37は第1アーム31の他
端に当接して起立した状態を保たれる(図1)。
【0020】次にドアハンドルを後方に引っ張ると、上
記半開ストッパが上記突起を乗越え、ドア本体16がレ
ール17とともにスライダ14に対して後方に移動す
る。このとき第1及び第2アーム31,32は第2ピン
42及び連結ピン19を中心にそれぞれ回転し、第1ア
ーム31の一端のカム(図示せず)が全開ストッパ34
の先端のカムフォロア34aを乗越えてドア本体16が
全開状態(図5(c))で停止する。ドア本体16が半
開状態から全開状態に移行する間では、第1アーム31
は上述のように第2ピン42を中心に回転するので、可
動カバー部37は第1アーム31への当接をその他端か
ら一端に向って次第に移行しながら第1及び第2リンク
21,22を覆うように外側に倒れる(図2)。この結
果、助手席(図示せず)に着席した乗員(図示せず)が
キャブ11内に物品(図示せず)を持込み、この物品を
誤って第1及び第2リンク21,22内に挿入しようと
しても、カバー体35により上記物品の第1及び第2リ
ンク21,22内への侵入が阻止される。また上記物品
を助手席の側方に落としても、その物品はカバー体35
に当たってフロア11a上に落ちるので、車外に落下す
ることはない。
【0021】また全開状態にしたドア本体16を閉止す
るときには上記手順の逆を行えばよく、このとき可動カ
バー部37は第1アーム31の回転に伴って起立する。
ドア本体16を閉止してトラックを走行させ、トラック
が振動しても可動カバー部37はねじりコイルばね47
により第1アーム31の他端に押付けられているので、
可動カバー部37と第1アーム31との間で異音が発生
することはない。
【0022】なお、この実施の形態では車両としてトラ
ックを挙げたが、これは一例であって車体の側壁にドア
開口部が形成され、このドア開口部をドア本体が開放可
能に閉止するように構成された車両であれば、バス、乗
用車又はその他の車両でもよい。また、この実施の形態
ではドア本体がキャブの後側方に移動して開放するスラ
イドドアを挙げたが、これに限らずドア本体がキャブの
前側方に移動して開放するスライドドアであってもよ
い。また、この実施の形態では可動カバー部と固定カバ
ー部とを別部材で形成し、これらを蝶番にて連設した
が、蝶番として樹脂製の薄肉のフレキシブルヒンジを用
い、可動カバー部及び固定カバー部を樹脂により形成す
れば、可動カバー部、フレキシブルヒンジ及び固定カバ
ー部を一体的に形成できる。また、この実施の形態では
第1アームの他端を第2アームの他端を上下方向から挟
持するように略逆コ字状に形成したが、第2アームの他
端を第1アームの他端を上下方向から挟持するように略
コ字状に形成してもよい。この場合、ドア本体の閉止状
態から半開状態までの間では、可動カバー部は第2アー
ムの他端に当接する。更に、この実施の形態では可動カ
バー部を第1アームに押付ける弾性体としてねじりコイ
ルばねを用いたが、可動カバー部を第1アームに押付け
ることができれば引っ張りコイルばね、板ばね、ゴム紐
又はその他の弾性体を用いてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ド
ア本体に前後方向に設けられたレールに沿ってスライダ
が相対的に移動し、一端が車体に前後方向に所定の間隔
をあけて枢着された第1及び第2リンクの他端をスライ
ダに前後方向に所定の間隔をあけて枢着し、一端が車体
及びドア本体にそれぞれ枢着された第1及び第2アーム
の他端をアーム連結部が水平面内で回動可能に連結し、
第1及び第2アームが第1及び第2リンクより上方に位
置し、ドア本体の閉止状態で第1アームの他端が当接し
てドア本体に沿って起立するカバー体がドア本体の開放
状態で第1アームの他端が離れてリンクを覆うように倒
れるように構成したので、閉止したドア本体を所定の開
度まで開く間は、第1アームが回転せず第2アームが連
結ピンを中心に回転する。この結果、カバー体は第1ア
ーム又は第2アームの他端に当接して起立した状態を保
つ。また上記ドア本体を所定の開度以上開くと、第1ア
ームが第1アームの一端を中心に外側に回転し始めるの
で、カバー体は第1アーム又は第2アームへの当接位置
をずらしながら第1及び第2リンクを覆うように外側に
倒れる。この結果、乗員がキャブ内に物品を持込み、こ
の物品を誤って第1及び第2リンク内に挿入しようとし
ても、カバー体により上記物品の第1及び第2リンク内
への侵入が阻止される。また上記物品を落としても、そ
の物品はカバー体に当たってフロア上に落ちるので、車
外に落下することはない。
【0024】またカバー体の固定カバー部を第1及び第
2リンクの一端の枢着部より内方の車体に前後方向に延
びて立設し、この固定カバー部の上端が前方に向うに従
って低くなるように傾斜し、基端が固定カバー部の上縁
に連設された可動カバー部の先端をドア本体に向って突
設し、この可動カバー部の下面が第1又は第2アームに
当接した状態で第1又は第2アームの回動に伴って基端
を中心に回動可能に構成すれば、閉止したドア本体を開
き始めると、第1及び第2リンクが第1及び第2リンク
の一端を中心に回転し、同時に第1アームが車両進行方
向に延びた状態に保たれたまま第2アームが連結ピンを
中心に回転する。このときカバー体の可動カバー部は第
1アーム又は第2アームの他端に当接して起立した状態
を保つ。また上記ドア本体を更に開くと、第1アームが
第1アームの一端を中心に外側に回転し始めるので、可
動カバー部は第1アーム又は第2アームへの当接位置を
ずらしながら第1及び第2リンクを覆うように外側に倒
れる。この結果、上記と同様の効果が得られる。
【0025】更に可動カバー部の基端を固定カバー部の
上端に蝶番を介して連設し、可動カバー部と固定カバー
部との間に設けられた弾性体が可動カバー部を第1又は
第2アームに押付ける方向に付勢するように構成すれ
ば、ドア本体を閉止した状態で車両を走行させこの車両
が振動しても、可動カバー部は弾性体により第1アーム
又は第2アームに押付けられているので、可動カバー部
と第1アーム又は第2アームとの間で異音が発生するこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の車両用スライドドアを示
す図5(b)のA−A線断面図。
【図2】図5(c)のB−B線断面図。
【図3】そのスライドドアを、閉止状態から第1リン
ク、第2リンク及び第2アームがトラックの進行方向に
対して直角になるまで回転して半開にした状態を示す要
部斜視図。
【図4】そのカバー体をトラックの外方から見た斜視
図。
【図5】そのスライドドアの閉止状態から全開状態まで
の動作を示す構成図。
【符号の説明】
11 キャブ(車体) 13 ドア開口部 14 スライドドア 16 ドア本体 17 レール 18 スライダ 19 連結ピン 21 第1リンク 22 第2リンク 31 第1アーム 32 第2アーム 35 カバー体 36 固定カバー部 37 可動カバー部 46 蝶番 47 ねじりコイルばね(弾性体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(11)に形成されたドア開口部(13)を
    開放可能に閉止するドア本体(16)と、前記ドア本体(16)
    に前後方向に延びて設けられたレール(17)に沿って相対
    的に移動可能なスライダ(18)と、一端が前記車体(11)に
    前後方向に所定の間隔をあけてそれぞれ枢着され他端が
    前記スライダ(18)に前後方向に所定の間隔をあけてそれ
    ぞれ枢着されかつ互いに平行に設けられた第1及び第2
    リンク(21,22)と、一端が前記車体(11)及び前記ドア本
    体(16)にそれぞれ枢着された第1及び第2アーム(31,3
    2)と、前記第1及び第2アーム(31,32)の他端を水平面
    内で回動可能に連結する連結ピン(19)とを備え、前記第
    1及び第2アーム(31,32)が前記第1及び第2リンク(2
    1,22)より上方に位置するように構成された車両用スラ
    イドドア(14)において、 前記ドア本体(16)が閉止した状態で前記第1アーム(31)
    又は前記第2アーム(32)の他端が当接することにより前
    記ドア本体(16)に沿って起立し前記ドア本体(16)が開放
    した状態で前記第1アーム(31)又は前記第2アーム(32)
    の他端が離れることにより前記第1及び第2リンク(21,
    22)を覆うように倒れるカバー体(35)が前記車体(11)に
    設けられたことを特徴とする車両用スライドドア。
  2. 【請求項2】 カバー体(35)が、 第1及び第2リンク(21,22)の一端の枢着部より内方の
    車体(11)に前後方向に延びて立設され上端が前方に向う
    に従って低くなるように傾斜する固定カバー部(36)と、 基端が前記固定カバー部(36)の上縁に連設され先端がド
    ア本体(16)に向って突設されかつ下面が第1アーム(31)
    又は第2アーム(32)に当接した状態で前記第1アーム(3
    1)又は前記第2アーム(32)の回動に伴って前記基端を中
    心に回動可能な可動カバー部(37)とを備えた請求項1記
    載の車両用スライドドア。
  3. 【請求項3】 可動カバー部(37)の基端が固定カバー部
    (36)の上端に蝶番(46)を介して連設され、前記可動カバ
    ー部(37)と前記固定カバー部(36)との間に前記可動カバ
    ー部(37)を第1アーム(31)又は第2アーム(32)に押付け
    る方向に付勢する弾性体(47)が設けられた請求項2記載
    の車両用スライドドア。
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