JPH10168969A - 浴室における防水床部の防振支持構造 - Google Patents

浴室における防水床部の防振支持構造

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JPH10168969A
JPH10168969A JP8342714A JP34271496A JPH10168969A JP H10168969 A JPH10168969 A JP H10168969A JP 8342714 A JP8342714 A JP 8342714A JP 34271496 A JP34271496 A JP 34271496A JP H10168969 A JPH10168969 A JP H10168969A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防水床パン或いは浴槽床の支持脚を防振ゴム部
材を介して躯体床に接地し、その接地部分を接着剤で接
着固定する形態の防振支持構造において、防振ゴム部材
のゴム弾性体に接着剤が付着して防振性能が低下する問
題を解決する。 【解決手段】ゴム弾性体28を上側及び下側金属プレー
ト24,26で挟み込んだ形態の防振ゴム部材18に、
これとは別体のカバー38を、カバー本体40がゴム弾
性体28の外周面を全体的に覆う状態で且つ内向きの鍔
状部42が上側金属プレート24の外周縁部の上面に対
向する状態で装着する。そしてそのカバー38によっ
て、接着剤22がゴム弾性体28に付着するのを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は浴室における防水
床部の支持構造に関し、詳しくは防振ゴム部材を用いた
防振支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】浴室にあっては、従来より浴槽床の下面
より或いは防水床パンの下面より支持脚(一般に高さ調
節機能を有する支持ボルト)を下向きに突設してこれを
躯体床に接地し、その接地部分を接着剤で躯体床に接着
固定することで、浴槽或いは防水床パンを設置すること
が行われている。
【0003】ところで、近年においては浴槽水をポンプ
にて外部循環させた上、気泡混じりの噴流として浴槽内
に噴出する気泡浴槽が広く用いられるようになってきて
いる。而してこの気泡浴槽の場合、浴槽が振動源となっ
てその振動が上記支持脚を介して階下にも伝わり、階下
において振動,騒音が発生するといった問題が指摘され
ていた。或いはまた、その他にも防水床パン上における
入浴者の動き等によって振動が発生し、これが階下に伝
わって振動,騒音の原因になるといった問題が生じてい
た。
【0004】その対策として、支持脚と躯体床との間に
防振ゴム部材を介在させ、その防振ゴム部材によって支
持脚から躯体床に伝わる振動を吸収するといったことが
行われている。この場合、防振ゴム部材を接着剤で躯体
床に接着固定することとなるが、その際、防振ゴム部材
のゴム弾性体が接着剤の内部に埋まってしまうと、或い
はまたゴム弾性体に接着剤が塗り付けられてしまうと、
その後の接着剤の硬化によって防振ゴム部材の防振性能
が損なわれてしまう問題を生ずる。
【0005】そこで従来、この問題を解決するため図1
0,11に示すような防振支持構造が提案されている。
先ず図10の例(実開平5−85944)において、2
00は支持脚としての支持ボルト202と躯体床204
との間に介設された防振ゴム部材で、この防振ゴム部材
200は、ゴム弾性体206と上側及び下側の一対の剛
性プレートとしての金属プレート208及び210とか
ら成っており、そのゴム弾性体206の弾性変形に基づ
いて振動吸収作用を行うようになっている。
【0006】このゴム弾性体206には堰止部212が
一体に成形されており、その堰止部212によって、接
着剤213により防振ゴム部材200と躯体床204と
を接着固定する際に、接着剤213がゴム弾性体206
における本体部分に塗り付けられてしまうのを防止する
ようにしている。尚、214は支持ボルト202の頭部
であって、上側の金属プレート208に溶接固定されて
いる。
【0007】一方、図11に示す例(特開平7−324
360)は、防振ゴム部材216における下側金属プレ
ート218に上向きの曲起し部220を設けて、その曲
起し部220で囲まれた空間にブロック状のゴム弾性体
206の下端部を弾性的に嵌め込み、そしてその曲起し
部220の堰止作用によって、接着剤213がゴム弾性
体206に付着し、或いはゴム弾性体206が接着剤2
13内部に埋め込まれてしまうのを防止するようにして
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図12に示
しているように防水床パン(又は浴槽床)222を躯体
床204に設置する際に二方が壁Wで囲まれているよう
な場合、コーナー側奥部に位置する支持ボルト202と
躯体床204との間の防振ゴム部材200,216に、
具体的には防振ゴム部材200,216の下部に接着剤
213を塗ってこれを躯体床204に接着固定する作業
は困難な作業であって、どうしても接着剤213を余分
に塗り過ぎてしまう傾向にあり、従って上記図10,1
1のような支持構造では接着剤213が防振ゴム部材2
00,216におけるゴム弾性体206に付着したり或
いはゴム弾性体206が接着剤213内部に埋まってし
まうのを十分に防止できない恨みがあった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の発明の防振支持構
造はこのような課題を解決するために案出されたもので
ある。而して請求項1の防振支持構造は、防水床パン若
しくは浴槽床の下面に下向きに突設した支持脚の下端部
を、上下の一対の剛性プレート間にゴム弾性体を挟み込
んだ形態の防振ゴム部材を介して躯体床に載置した上、
該防振ゴム部材を接着剤で該躯体床に接着固定して成る
構造の防振支持構造であって、前記防振ゴム部材におけ
る下側の剛性プレートを前記ゴム弾性体よりも水平方向
に大きく延び出す形態とするとともに、少なくとも荷重
作用時における該防振ゴム部材の該ゴム弾性体の高さと
実質上同じ高さを有し、且つ内径が該ゴム弾性体の外径
よりも大きい筒形状に形成されたカバー本体と、該カバ
ー本体の上端部に形成された内向きの鍔状部とを有す
る、該防振ゴム部材とは別体のカバーを、該ゴム弾性体
の外周面を全体的に覆う状態で且つ該鍔状部を該防振ゴ
ム部材の上側の剛性プレートの外周縁部上面に対向させ
る状態で装着し、該カバーの外側において前記下側の剛
性プレートを接着剤で前記躯体床に接着固定したことを
特徴とする。
【0010】請求項2の防振支持構造は、請求項1にお
いて、前記カバーには周方向の複数個所に内向きに起立
するリブを形成し、該リブの内端を前記防振ゴム部材の
外周面に当接させることによって、該カバーの中心と該
防振ゴム部材の中心を合わせるようになすとともに、該
リブ以外の部分において該カバーと前記ゴム弾性体との
間に所定の隙間を形成確保したことを特徴とする。
【0011】請求項3の防振支持構造は、請求項1,2
の何れかにおいて、前記カバーの前記防振ゴム部材から
の抜けを防止する抜け防止手段を設けたことを特徴とす
る。
【0012】請求項4の防振支持構造は、請求項1,
2,3の何れかにおいて、前記カバーと前記防振ゴム部
材との周方向の位置を規定し且つ該周方向のずれを防止
するずれ防止手段を設けたことを特徴とする。
【0013】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の防振支
持構造は、防振ゴム部材とは別体を成し、全体として筒
形状を成すとともに上端部に内向きの鍔状部を有するカ
バーを、ゴム弾性体の外周面を全体的に覆う状態で防振
ゴム部材に装着し、そのカバーの外側において防振ゴム
部材における下側の剛性プレートを接着剤で躯体床に接
着固定するようになしたもので、この防振支持構造の場
合、防振ゴム部材とは別体のカバーがゴム弾性体の外側
を全高さに亘って且つ全周に亘って覆った状態にあるた
め、接着剤によって防振ゴム部材における下側の剛性プ
レートを躯体床に接着固定する際、接着剤がゴム弾性体
に付着するのを有効に防止することができる。
【0014】従ってゴム弾性体に対する接着剤の付着に
よって、防振ゴム部材の防振性能が低下するのを効果的
に回避することができる。加えて上記カバーは上端部に
内向きの鍔状部を有しているため、かかるカバーを防振
ゴム部材に対して簡単に装着することができる。
【0015】ここで上記内向きの鍔状部は、上側の剛性
プレートの外周縁部に沿って周方向に連続した環状とな
すことが望ましい。このようにした場合、鍔状部が上側
の剛性プレートの外周縁部を周方向に沿ってその上面側
から覆った状態となり、接着剤が上側の剛性プレートの
上面側から下側のゴム弾性体に回り込んで付着するとい
ったことを防止することができる。尚、このカバーは例
えばポリエチレン,ポリプロピレン等の樹脂やゴム或い
はその他の材料で形成することができる。
【0016】次に請求項2の防振支持構造は、上記カバ
ーに対して周方向の複数個所に内向きのリブを形成し、
そのリブの内端を防振ゴム部材の外周面に当接させるこ
とで、カバーと防振ゴム部材との中心を合わせるように
し、そしてそのリブ以外の部分においてカバーとゴム弾
性体との間に隙間を形成確保するようになしたもので、
この防振支持構造の場合、リブの当接作用によってカバ
ーを防振ゴム部材に対して容易に中心合わせすることが
でき、適正な位置においてカバーを防振ゴム部材に対し
て装着することができるとともに、そのリブがスペーサ
部材として働き、カバーとゴム弾性体との間に隙間が形
成確保されることから、ゴム弾性体の十分な弾性変形が
許容され、従ってゴム弾性体の弾性変形による防振作用
を十分に行わせることができる。ここでリブは防振ゴム
部材におけるゴム弾性体に当接させるようにすることが
できる。
【0017】次に請求項3の防振支持構造は、上記カバ
ーの防振ゴム部材からの抜けを防止する抜け防止手段を
設けたもので、この防振支持構造によれば、防振ゴム部
材に装着したカバーが防振ゴム部材から抜けてしまうの
を防止することができ、従って予めカバーを防振ゴム部
材に装着した状態で防水床パン或いは浴槽床を躯体床に
設置する際に、その作業過程で誤ってカバーが防振ゴム
部材から抜けてしまうといったことがなく、それ故作業
位置において直接目視できないような奥部の支持脚ない
し防振ゴム部材を接着剤で躯体床に接着固定する際に
も、そのカバーによる接着剤の付着防止作用を確実に働
かせることができる。
【0018】尚、この場合において抜け防止手段は、上
記リブの内端に形成された、下方に進むにつれて防振ゴ
ム部材の中心側に傾斜するリブ側傾斜面と、そのリブ側
傾斜面に対応する形状をなし、リブ側傾斜面に接するゴ
ム側傾斜面とで構成することができる。
【0019】或いはまたこの抜け防止手段を、上記リブ
に形成された凹係合部と、ゴム弾性体に形成され、その
凹係合部に弾性的に係合する突係合部とで構成すること
ができる。
【0020】次に請求項4の防振支持構造は、上記カバ
ーと防振ゴム部材との周方向の位置を規定し且つ周方向
にずれ防止するずれ防止手段を設けたもので、この防振
支持構造によれば、予めカバーを防振ゴム部材に装着し
た状態で防水床パン或いは浴槽床を設置する際に、カバ
ーの防振ゴム部材に対する適正な装着状態を維持しつつ
設置作業を行うことができる。
【0021】尚このずれ防止手段は、上記カバーの下端
部に形成された突起と、防振ゴム部材における下側の剛
性プレートに形成され、その突起を嵌入させる嵌込穴と
で構成することができる。
【0022】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10は防水床パンであって、洗
い場12と浴槽据置部14とを有し、その浴槽据置部1
4上に浴槽15が据え置かれるようになっている。ここ
で浴槽15は、浴槽床17と浴槽周壁19とフランジ部
21とを備えている。
【0023】防水床パン10の下面からは複数の支持脚
としての支持ボルト16が下向きに突設されており、こ
れら支持ボルト16が後述の防振ゴム部材18(図2参
照)を介して躯体床20に接地され、その接地部が接着
剤22にて躯体床20に接着固定されている。
【0024】図2に示しているように、防振ゴム部材1
8はその本体たるブロック状のゴム弾性体28と、上側
及び下側の一対の剛性プレートとしての上側金属プレー
ト24及び下側金属プレート26とを加硫接着により一
体化した形態のものである。
【0025】ここでゴム弾性体28は、内側に空洞部3
0を有するドーナツリング形状をなしており、これに対
応して下側金属プレート26も中心部に円形穴32を有
するリング形状をなしている。
【0026】一方上側金属プレート24は、空洞部30
に対応する部分が段下がり部34とされている。その段
下がり部34の上面には上記支持ボルト16の頭部36
が当接させられ、接着剤22によってかかる頭部36を
含む支持ボルト16の下端部が上側金属プレート24に
接着固定されている。
【0027】下側金属プレート26は、図3に示してい
るように平面形状が四角形状をなし、且つゴム弾性体2
8よりも水平方向に大きく延び出す形態をなしている。
そしてその外周部分が、厳密には後述のカバー38より
も外側に位置する外周部分が、図2に示しているように
接着剤22にて躯体床20に接着固定されている。尚、
下側金属プレート26にはその四隅に貫通穴27が形成
されており、その貫通穴27内部に接着剤22が入り込
む形態とされている。
【0028】図2及び図3において、38はカバーであ
って筒形状且つ若干末広がり(下広がり)形状のカバー
本体40と、その上端部に形成された内向きの鍔状部4
2とからなっている。
【0029】ここでカバー本体40は、その高さが防水
床パン10及び浴槽15設置状態下でゴム弾性体28を
全高さに亘ってその外周面を覆うような高さとされてい
る。
【0030】また内向きの鍔状部42は、防振ゴム部材
18における上側金属プレート24の上面外周縁部を連
続して覆うように周方向に連続した環状をなしている。
【0031】尚カバー38は、図4に示しているように
防水床パン10及び浴槽15を設置する前の状態、即ち
それらの荷重によって防振ゴム部材18におけるゴム弾
性体28が弾性変形する前の状態において、カバー38
と下側金属プレート26との間に所定の隙間Sが生じる
ような高さで形成されている。
【0032】而して防水床パン10及び浴槽15を設置
した段階で、ゴム弾性体28の弾性変形によりカバー3
8の下端が下側金属プレート26の上面にほぼ接する状
態となる。隙間Sが予めそのように選定されているので
ある。
【0033】尤も、図5(A)に示しているように上記
設置状態においてカバー38の下端と下側金属プレート
26との間に尚微小な隙間が生じていても良い。或いは
(B)に示しているように、カバー38が下側金属プレ
ート26に当接した上、内向きの鍔状部42と上側金属
プレート24との間に微小な隙間が生じるようになして
も良い。
【0034】本例の防振支持構造に基づき、防水床パン
10を躯体床20上に設置する場合、予め防振ゴム部材
18の上側からカバー38を嵌合せ装着して、防振ゴム
部材18におけるゴム弾性体28の外周面及び上側金属
プレート24の外周縁部を、カバー38のカバー本体4
0及び鍔状部42が覆った状態としておく。
【0035】そして防水床パン10の下面に突設された
複数の支持ボルト16を、防振ゴム部材18を介して躯
体床20上に接地する。そして支持ボルト16の頭部3
6を含む下端部を防振ゴム部材18の上側金属プレート
24に接着剤32で接着固定し、また併せて防振ゴム部
材18の下側金属プレート26と躯体床20とを、接着
剤22にて接着固定する。
【0036】その際、本例の防振支持構造では、ゴム弾
性体28の外周面を全体的に覆う状態で防振ゴム部材1
8に装着したカバー38により、接着剤22がゴム弾性
体18に付着するのが防止される。従って本例の防振支
持構造によれば、ゴム弾性体28に対する接着剤22の
付着によって、防振ゴム部材18の防振性能が低下する
のを回避することができる。
【0037】また本例においては、鍔状部42が上側金
属プレート24の外周縁部をその上面側から覆っている
ため、接着剤22が上側金属プレート24の上面側から
下側のゴム弾性体28に回り込んで付着するといったこ
とを防止できる。
【0038】図6には、上記実施例におけるカバー38
の内周面に、その周方向の所定個所に且つカバー38の
中心方向に向かって起立する形態の複数のリブ44が形
成された変形例が示されている。このリブ44は、カバ
ー38の下端から上端まで、即ちカバー本体40の下端
から鍔状部42までの高さで形成されている。
【0039】この図6の例においては、リブ44の内端
が防振ゴム部材18におけるゴム弾性体28の外周面に
当接し、カバー本体40の内周面とゴム弾性体28の外
周面との間に所定の隙間を形成する。
【0040】従って本例においては、その隙間によって
ゴム弾性体28の弾性変形が確保され、防振作用が十分
に行われる。またカバー38を防振ゴム部材18に装着
する際には、リブ44とゴム弾性体28との当接作用に
よって容易にそれぞれの中心を合わせて装着することが
でき、従って適正な位置においてカバー38を防振ゴム
部材18に装着することができる。
【0041】図7,8,9には、図6の例の変形例がそ
れぞれ示されている。図7の例においては、リブ46の
内端面が下方に進むにつれて中心側に傾斜している。即
ちリブ46の内端にリブ側傾斜面48が形成されてい
る。一方ゴム弾性体28の外周面は、上記リブ側傾斜面
48に対応する、即ち下方に進むにつれて中心側に傾斜
するゴム側傾斜面50とされている。
【0042】この例においても、リブ46とゴム弾性体
28との当接、詳しくはリブ側傾斜面48とゴム側傾斜
面50との当接によって、カバー本体40の内周面とゴ
ム弾性体28の外周面との間に所定の隙間が形成確保で
きるとともに、カバー38を防振ゴム部材18に装着す
る際には、容易にそれぞれの中心を合わせて装着するこ
とができる。
【0043】またこの例においては、リブ側傾斜面48
とゴム側傾斜面50との当接作用によって、カバー38
の防振ゴム部材18からの抜け防止がなされている。即
ち本例ではこれらリブ側傾斜面48及びゴム側傾斜面5
0が抜け防止手段を構成している。
【0044】図8の例においては、リブ52の内端の高
さ方向の略中央部が半円形状にくぼんでおり、即ちリブ
52の内端に凹係合部54が形成されている。一方ゴム
弾性体28の外周面には、上記凹係合部54に対応する
形状をなし、且つ凹係合部54に係合すべき突係合部5
6が周方向に環状に形成されている。
【0045】この例においてもリブ52とゴム弾性体2
8との当接、詳しくはリブ52の内端及びそこに形成さ
れた凹係合部54と、ゴム弾性体28の外周面及びそこ
に形成された突係合部56との当接によって、カバー本
体40の内周面とゴム弾性体28の外周面との間に所定
の隙間が形成確保できるとともに、カバー38を防振ゴ
ム部材18に装着する際には、容易にそれぞれの中心を
合わせて装着することができる。
【0046】またこの例においては、凹係合部54と突
係合部56との弾性係合作用によって、カバー38の防
振ゴム部材18からの抜け防止がなされている。即ち本
例ではこれら凹係合部54及び突係合部56が抜け防止
手段を構成している。
【0047】図9の例では、カバー本体40の下端に且
つ周方向の所定個所に外向きの突出部60が形成されて
いるとともに、この突出部60の下面に下向きの突起6
2が形成されている。一方、防振ゴム部材18の下側金
属プレート26には、カバー38の装着時において上記
突起62が嵌入されるべき嵌込穴64が形成されてい
る。
【0048】この例においては、上記突起62を嵌込穴
64に嵌入させつつカバー38と防振ゴム部材18との
装着が行われる。つまりカバー38を防振ゴム部材18
に装着する際には、突起62の嵌込穴64への嵌入によ
って周方向の相対位置を規定することができ、また装着
状態のカバー38及び防振ゴム部材18を防水床パン1
0上に設置する際には、周方向のずれを防止した状態で
その設置作業を行うことができる。即ちこの例において
は、突起62と嵌込穴64とがずれ防止手段を構成して
いる。
【0049】以上本発明の実施例を詳述したがこれらは
あくまで一例示であって、例えば浴槽床の下面から直接
支持脚が突設されていて、その支持脚が防振ゴム部材を
介して躯体床に接地された上で、その接地部を接着剤で
接着固定する形態のものにおいても本発明は適用可能で
あるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において
種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である防水床パンの防振支持
構造を示す図である。
【図2】図1の防振支持構造の要部を拡大して示す断面
図である。
【図3】図1の防振支持構造における防振ゴム部材とカ
バーとを示す図である。
【図4】図3の防振ゴム部材に対してカバーを装着した
状態を示す図である。
【図5】防水床パン及び浴槽が設置された状態での防振
ゴム部材とカバーとの状態を示す図である。
【図6】本発明の別の実施例を示す図である。
【図7】本発明の更に別の実施例を示す図である。
【図8】本発明の更に別の実施例を示す図である。
【図9】本発明の更に別の実施例を示す図である。
【図10】従来の防振支持構造を示す図である。
【図11】図10とは別の従来の防振支持構造を示す図
である。
【図12】図10,11の従来の防振支持構造における
不具合を説明するための図である。
【符号の説明】
10 防水床パン 16 支持ボルト 17 浴槽床 18 防振ゴム部材 20 躯体床 22 接着剤 24 上側金属プレート(剛性プレート) 26 下側金属プレート(剛性プレート) 28 ゴム弾性体 38 カバー 40 カバー本体 42 鍔状部 44,46,52 リブ 48 リブ側傾斜面(抜け防止手段) 50 ゴム側傾斜面(抜け防止手段) 54 凹係合部(抜け防止手段) 56 突係合部(抜け防止手段) 62 突起(ずれ防止手段) 64 嵌込穴(ずれ防止手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水床パン若しくは浴槽床の下面に下向
    きに突設した支持脚の下端部を、上下の一対の剛性プレ
    ート間にゴム弾性体を挟み込んだ形態の防振ゴム部材を
    介して躯体床に載置した上、該防振ゴム部材を接着剤で
    該躯体床に接着固定して成る構造の防振支持構造であっ
    て前記防振ゴム部材における下側の剛性プレートを前記
    ゴム弾性体よりも水平方向に大きく延び出す形態とする
    とともに、少なくとも荷重作用時における該防振ゴム部
    材の該ゴム弾性体の高さと実質上同じ高さを有し、且つ
    内径が該ゴム弾性体の外径よりも大きい筒形状に形成さ
    れたカバー本体と、該カバー本体の上端部に形成された
    内向きの鍔状部とを有する、該防振ゴム部材とは別体の
    カバーを、該ゴム弾性体の外周面を全体的に覆う状態で
    且つ該鍔状部を該防振ゴム部材の上側の剛性プレートの
    外周縁部上面に対向させる状態で装着し、該カバーの外
    側において前記下側の剛性プレートを接着剤で前記躯体
    床に接着固定したことを特徴とする浴室における防水床
    部の防振支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記カバーには周方
    向の複数個所に内向きに起立するリブを形成し、該リブ
    の内端を前記防振ゴム部材の外周面に当接させることに
    よって、該カバーの中心と該防振ゴム部材の中心を合わ
    せるようになすとともに、該リブ以外の部分において該
    カバーと前記ゴム弾性体との間に所定の隙間を形成確保
    したことを特徴とする浴室における防水床部の防振支持
    構造。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記カ
    バーの前記防振ゴム部材からの抜けを防止する抜け防止
    手段を設けたことを特徴とする浴室における防水床部の
    防振支持構造。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3の何れかにおいて、前
    記カバーと前記防振ゴム部材との周方向の位置を規定し
    且つ該周方向のずれを防止するずれ防止手段を設けたこ
    とを特徴とする浴室における防水床部の防振支持構造。
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