JPH1016825A - バン型車両の荷箱における負圧防止構造 - Google Patents

バン型車両の荷箱における負圧防止構造

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JPH1016825A
JPH1016825A JP8188647A JP18864796A JPH1016825A JP H1016825 A JPH1016825 A JP H1016825A JP 8188647 A JP8188647 A JP 8188647A JP 18864796 A JP18864796 A JP 18864796A JP H1016825 A JPH1016825 A JP H1016825A
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Kenji Fukashima
研二 深島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バン型貨物自動車の走行中に荷箱後部の空気
流により生ずる荷室内の負圧状態に起因する雨水の浸入
防止。 【解決手段】 バン型車両後部に架装された荷箱内に立
設する構造材である隅柱1などを押出型材などにより中
空断面形状10とし、その下端開口を荷箱床下に臨ま
せ、他方を室内の柱上端部もしくは適宜な高さに開口し
て、床部下方の外気を該荷室内に導通せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バン型貨物自動車の車
両後部に架装された荷箱構造に関し、特に、ドライバン
型車両の荷箱内圧を調整する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、物流システムの発達に伴い、用途
に応じて多様な形式の貨物自動車が製造されるようにな
り、車両後部に荷箱を架装したバン型貨物自動車もそれ
に適した用途の広がりとともに普及をみている。これら
バン型車両は、箱形の荷箱内に貨物を積載するため、輸
送中に積載貨物が風雨に晒されて濡れることがなく、外
気から遮断して保冷する用途等に向くが、断面積の大き
い荷箱のためにその走行時に大きな風圧を受ける傾向が
ある。特に最近の高速道路の発達により、貨物自動車も
高速で走行する機会が多いことからその影響も無視でき
ない。
【0003】図8に車両後部に荷箱を架装したバン型貨
物自動車が走行する際に、その周囲に生じる空気抵抗に
よる影響を示す。同図に示すように、荷箱はその直立し
た前壁に正圧を受けると同時に、その後部においても、
直立した荷箱後壁のために、後方に空気を巻き込む渦を
発生して後部壁周辺に強い負圧を受ける。このため、強
い空気抵抗を受けたり、後壁に排煙や飛沫を巻き上げる
等の種々の影響があり、このような不都合を防止するた
め、すでに実公平7−52793号公報や実開昭61−
175086号公報に開示されるように、荷箱に導風板
を設けるなどして空気抵抗を減少させて燃費を低下させ
たり、後壁面へ汚れを巻き上げて汚染することを防止す
るなどの改善策を講じているところである。
【0004】しかしながら、これら走行時の風圧による
影響は、これら抵抗増加や泥などの巻上げなどばかりで
はないのであって、走行速度が向上したことにより、荷
箱内へのこれら圧力差による影響も大きなものがある。
そこでこれらの影響を見るに当たって前提となるバン型
貨物自動車の荷箱構造を説明する。図4は、一般的な荷
箱の斜視図であって、同図におけるA−A、B−B及び
C−C線矢視方向に沿う断面図をそれぞれ図5、6及び
7に示す。荷箱の一般的な構造は、前壁60、屋根部6
1、左右側壁62及び63、床部64及び観音開き式扉
を設けた後壁65にそれぞれ相当する6つの面体を箱状
に組み立ててなるものである。図5は、図1のA−A線
に沿った側壁62の縦断面を示し、11は上側枠材、2
は下側枠材、8は側壁外張板、そして24は適宜の間隔
に立設された複数の中間柱を示す。中間柱24の上端部
は、外張板8の上端部を間に挟んで上側枠材11の下端
部にリベットにより固着され、その下端部は下側枠材2
の凹溝15に嵌入され、外張板8の下端部を外側に重ね
て下側枠材2の垂直部16に固着されている。更に、下
側枠材2の水平方向に延設された内向き水平部18は、
荷箱左右側壁で床部を構成する床材20の端部を支持し
ている。
【0005】図6は、図1のB−B線に沿った荷箱の長
手方向の縦断面を示し、中央破線の左側が荷箱前部を示
し、6は上前枠材、3は下前枠材、9はその外張板、2
4は適宜の間隔で立設された複数の中間柱、25は屋根
梁、7は屋根張板、そして20は床材を示す。側壁の縦
断面に示す外張板8は波付け板であり、前壁の縦断面に
示す外張板9は平板であって、その他の板材もその位置
に応じて同様の類似した構造からなる。図6の破線右側
は荷箱後部で、後壁には通常、貨物搬出入用に観音開き
式扉40を設けるために、上後枠材31と下後枠材32
が図7に示す左右の隅柱46にその端部が一体に接合さ
れ、後部門口を形成している。40は、そのパネルの四
周縁部にH字型のガスケット39を嵌着した扉体であ
る。
【0006】図7は、図1のC−C線に沿った荷箱の水
平断面を示し、図中左が前壁、右が後部門口である。1
は前部隅柱、46は後部隅柱、9は平板の外張板、8は
波付きの外張板、24は前壁の断面ハット型の中間柱で
ある。この側壁の中間柱のうち、前端に位置する中間柱
と後端に位置する中間柱とは、その断面形状が柄杓状に
形成されており、それぞれ前部隅柱1と後部隅柱46に
水密に固着されている。そして、後部隅柱46には蝶番
47の一方の固定片が固着され、他方の回動片が扉体4
0にボルト止めされている。
【0007】荷箱の一般的な構造は、以上のとおりであ
るが、荷箱はその本来の用途から、外部から雨水が内部
に浸入して、荷室に積載した貨物を濡らすことがないよ
うに厳重に防水処置が施されている。図5〜6を参照し
て以下に説明する。前記した荷箱を構成する6つの面体
のそれぞれの四周端部を接合する合計12か所の陵縁
部、更に荷箱角部で3つの面体がそれぞれの角部を突き
合わせて接合する合計8か所の隅角部は、特に防水上重
要な箇所である。このような箇所には、シール材や両面
接着テープなどを塗布或いは貼着した上で、リベットな
どの結合部材により水密に接合されている。また、これ
らを組み立てる際も、側壁の波付き板8を上側枠材11
下端部の内側にして上から被せた構造としたり、屋根張
板7の端部をリベット止めする上側枠材11の水平端部
が外向きに形成されていて外側端部でリベット打ちされ
ており、前記側壁の前部の中間柱24の図7に示す突条
13に形成された凹溝にはあらかじめシール材を溜めて
おき、波付き外張板8の端部を嵌挿させる等の防水処置
に工夫をこらしているものである。このようにして、長
期間の過酷な使用に伴い、その接合部で結合部材の間に
緩みを生じたり、不完全な接合箇所から新たに微細な隙
間が生じたりしないように留意されている。
【0008】しかしながら、このようにして厳重に防水
処置を施しても、長期間使用するにつれて損傷を生じた
り、材質の劣化等から隙間や割れなどが生じることは避
けられない。ところで、前記の図8に示したような、走
行中の空気流による影響は、前記したように荷箱前壁に
正圧がかかると共に、荷室後壁に強い負圧を生じるもの
であり、このため荷箱の荷室内はこの強い負圧のため後
壁の空隙を通じて減圧され、その荷箱後方空間と同じく
負圧状態となる。
【0009】荷箱は前記したように防水のための水密構
造をなしているが、荷室内の換気を目的として換気窓
(ベンチレーション)などが前壁や観音開き式扉に設け
られ、門口枠には荷室内に浸入した雨水を排出するため
の水抜き孔が設けられている。その他、外観からは検知
できない空隙、特に観音開き式扉の懸架された門口枠の
内周端縁面とそこに押圧された扉体のガスケット間の透
き間などがあり、荷箱内の空気は内外に圧力差があると
これらを通じて出入りするが、雨の降るなかでの走行時
には雨水の浸入を防ぐために換気窓等は閉じておかねば
ならず、総じて荷箱後方の負圧の影響でその他の隙間等
から空気が排出されて荷室内は減圧され、負圧状態とな
る。
【0010】このように荷室内が負圧となると、前記の
ように厳重に防水処置が施された部位であっても、長期
間の使用によりいつしか隙間が生じ、或いは接合箇所に
弛みが生じて来ることは避けられないから、これらの箇
所から雨水が室内に浸入してくることになる。雨水は、
空気に比べると約100倍にも相当する粘性を有してい
るが、これらの負圧の作用する条件下では、微細な隙間
でも、或いは部材やシート類が重ねられた状態であって
も防ぐことはできず、徐々に浸入して荷室内部を濡らす
こととなる。バン型貨物自動車は、本来このような雨水
に濡れない条件下で貨物を輸送するためのものであるか
ら、このような事態に対しては影響が大きく、僅かな漏
水でも使用不能となりかねない。
【0011】このため、従来はこれらに対処して雨水の
浸入を防止するため、更にきめ細かにシーリング作業を
行うか、或いは荷箱前壁に換気窓を穿設して空気の流入
を促進するなどしているが、シーリング作業を徹底して
もこのような負圧に耐えるシーリングを完全に行うこと
は実用上困難であり、一方、換気窓を設置する場合もそ
れ自体からの雨水の浸入を防止する雨仕舞に留意しなけ
ればならず、これも、圧力差のもとで飛沫状となった
り、そのために濡れた表面に水膜が形成されて空気流と
共に浸入したりするため有効な手段とはなり得なかっ
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解消すべく案出されたものであって、走行中に荷
室内が負圧状態となり、この負圧に起因して雨水が浸入
することの防止、特に、この荷室内に生じる負圧状態を
簡易な手段で解消することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、その目的を達
成するため、バン型車両後部に架装された荷箱におい
て、該荷箱内に立設する構造材である柱を中空断面構造
とし、その下端開口を荷箱床下に臨ませ、一方、荷室内
の柱の上端部もしくは適宜な高さに開口して、床部下方
の外気を該荷室内に導通せしめたものである。また、こ
のため、隅柱を押出型材からなる中空断面構造とするも
のである。
【0014】
【作用】荷箱の構造材として立設されている柱は、四隅
の隅柱、中間柱共に1m以上、一般には2m前後の高さ
があり、またその寸法から、中空構造とすると通気用導
管として十分な断面積が得られる。本発明の目的からす
ると、圧力差に応じて空気を速やかに流入させる一方、
雨水の浸入を阻止できなければならないが、これらの柱
は、ほぼ垂直に立設されて、前記のとおり1m以上の高
さがあり、この落差によって雨水は無論のことである
が、飛沫等の浸入も十分に防止される。
【0015】高速走行条件においても、図8の空気流の
状態から明らかなように、車両の下側の床下は、空気流
の方向に沿う面をなし、車輪その他の障害物によって渦
などが生じることはあっても、小さな渦からなる乱流と
なって負圧を及ぼす原因とはならず、ほぼ静水圧に保た
れる。従って、荷箱の柱下端部を床下に開口して室内に
導通せしめても、高速走行時にも荷室内に正圧、負圧共
に及ぼすことはなく、荷室内が負圧の状態では空気が速
やかに導入されて、その負圧を解消することができる。
実用上も、洗車時等に水を掛けられることがあるが、こ
れら床下に開口した配置やその高さから水が入ることは
なく、また、泥や飛沫なども通常の条件下で浸入してく
ることはない。更に、これらの柱の中空断面の構造は強
度上有利であり、軽量化等の効果を発揮することができ
る。
【0016】
【実施の態様】図1〜図3に本発明の具体的な荷箱構造
の一例を示す。図1は、本発明の荷箱構造において、荷
箱隅柱1に外気導入構造を適用したものであって、前部
隅柱1を含む前方側端部外方から見た斜視図である。図
中、上下方向に分割して、前部隅柱1の断面を示す。図
に見るように、前部隅柱1は押出型材からなり、中空に
形成された断面は、中央部で区画されて2つの空洞をな
す。隅柱1は、床部の下面側から垂直に立設され、コー
ナーキャスティング30の下端垂片の内側に嵌入されて
おり、中空の空洞が下方は床部下方の外気に、上方は荷
室内の天井近辺の空間まで垂直に導通している。
【0017】隅柱1は前壁と側壁をその左右側端部で連
結する構造部材として、左側端部に前壁に平行なフラン
ジ部12を有し、このフランジ部の外面に前壁を構成す
る下前枠材3、外張板9及び上前枠材6の端部を重ね合
わせて固着している。また、右側端部には側壁に適宜間
隔を置いて立設される中間柱24のうち前端に位置する
中間柱を固着するために内向きのフランジ部12が形成
されている。このフランジ部に固着された前端の中間柱
は、側壁の中間に位置する中間柱の断面形状がハット型
であるのに対し、この中間柱は断面柄杓型に形成され、
杓の端面を前記隅柱のフランジ部12に面接して固着さ
れている。更に、杓の底面に相当する平坦部14にはT
字形状の突条13を形成し、該突条と平坦部の間に形成
される凹溝には側壁の外張板8の端部を挿入して固着す
ると共に、側壁を構成する下側枠材2及び上側枠材11
の端部をその平坦部14に重ねて固着している。
【0018】このように、前壁と側壁は隅柱によって直
角に連結されており、更に、その上部に屋根部61が連
結され、これら3つの面体の角部をつき合わせた隅角部
には、これを外側から覆い隠すようにコーナーキャステ
ィング30が嵌着されている。図中、一点鎖線は、部材
間の重なり部位におけるリベット止めするラインを表し
ている。また、説明を省略したが、先に説明したよう
に、このような部材間の重なる平坦な部位や端部を突き
当てる突条の部位には必ず粘着剤、テープシーラ或いは
フォームテープ17などのシール材を間に介在せしめて
防水処置を施している。
【0019】図2及び図3は、図1の前壁の側端部を上
下に分断して荷室内を示す斜視図で、図1に従う下半分
を図2に、上半分を図3に示す。図2は、荷室内の前隅
部における隅柱1と前壁の下前枠材3及び側壁の下側枠
材2の連結構造を示し、図中外張板は省略されている。
なお、下前枠材3と下側枠材2はほぼ同じ構造である。
隅柱1の下端縁部は床部のこれら枠材2、3の下端面に
面一に形成され、中空部は外気に向けて開口している。
下側枠材2は、図に示すようにその垂直部16のほぼ中
央部より内向水平部18を延設している。内向水平部の
途中からH字状に垂直片19を突設せしめて垂直部16
との間に凹溝15を形成している。断面柄杓状の中間柱
24は、前記したとおり隅柱1に固着され、その下端部
は該凹溝15内に嵌入されて垂直部16に固着されてい
る。下前枠材3の構造は前記したとおりこの下側枠材2
のものとほぼ同じで、垂直部16が隅柱の内向きフラン
ジ部の外面に固着されている。
【0020】床材20は、このように直交する下側枠材
と下前枠材のそれぞれの内向水平部18の上面にその側
端部を載置して列設され、床面が形成されている。床材
の端面とその対向する各枠材2、3の垂直片との間には
フォームテープ17を介在せしめて隙間を封止してい
る。更に、隅柱1の凹溝21は、電気配線を収納する空
間として利用され、床部においてプラグを嵌め込み、シ
ール材を使用して水密に封止する。なお、隅柱1の荷室
側の直角な隅部22と、床部においてこの隅柱に直交す
る各枠材2、3の突き当て箇所で生じる方形の空間に
も、同様のプラグを嵌め込んで、シール材を使用して水
密に封止する。このように床面から外部に通じる空隙は
完全に封止処置されている。
【0021】図3は、前部隅柱1の上部天井付近の開口
部とこれを覆う屋根部61の構造を示す図で、図の右に
荷箱左前方の隅柱上部を、又、図の左に屋根部を裏返し
た状態で示す。同図の右において、隅柱1の前壁に平行
なフランジ部には、断面コ字形状の上前枠材6とその内
側に前壁外張板9とが重ねて固着されている。この上前
枠材6のコ字形状開口を下方に向けた凹溝内には前壁の
複数の中間柱24の上端部が嵌着される。一方、隅柱1
の側壁側の内向きのフランジ部には、最前列の中間柱2
4がその杓の端面で固着され、この中間柱24に上側枠
材11及び側壁外張板8が固着されるが、このような構
造は図2に示す隅柱下部の中間柱及び下側枠材の連結構
造と同様であるから、簡略化のため図3においては省略
している。図3の左において、4は屋根側枠材、5は屋
根前枠材を示す。いずれもほぼ同じ構造からなり、図中
屋根前枠材5において、50は荷箱前側の上稜辺部とな
る湾曲部、51は下端となる垂直フランジ部、52は水
平に延出する水平フランジ部である。また、湾曲部には
屋根張板7を固着する水平部53と該水平部53の先端
部位から垂直リブ54を経由して内向きに水平フランジ
部55を突設している。かかる構造になる屋根側枠材4
と屋根前枠材5を図のように直交せしめてその上に屋根
張板7を張設し、その隅角部をコーナーキャスティング
30により外方から覆って、コーナーキャスティングの
外周のフランジ部とこれらの枠材との重合せ部位にはシ
ール材を介在して、いずれも水密に固着している。図中
左の屋根部のハッチングで示す水平フランジ部52、5
9の下面(図では上面)には両面テープが貼着されてい
る。このテープは、図の裏返し状態の屋根部61を18
0度回転して図の右の荷箱隅部に上方から接合する際、
上側枠材11の頂面58と屋根側枠材4の水平フランジ
部59、及び上前枠材6の頂面57と屋根前枠材5の水
平フランジ部52の間に挟着されて、水密性を保持する
ものである。また、図中、コーナキャスティング30の
ハッチングを施した水平フランジ部56にも同様に両面
テープが貼着されており、このテープは図左の屋根部を
180度回転して図右の荷箱隅部に接合する際に、隅柱
1の上端面に挟着されてコーナーキャスティング30と
隅柱1との接合部分の隙間を水密に保持するものであ
る。このため、隅柱上端部の開口は、コーナキャスティ
ングの水平フランジ部56で一部覆われるが、大部分は
荷室内に開放されており、荷箱床下部から荷室天井近辺
に、隅柱内の中空部を経て外気が導通される。
【0022】以上の例においては、荷室内と荷箱床下の
外気を導通する構造を隅柱に適用したが、構造上その他
の、例えば中間柱に設けてもよい。また、荷室内の開口
位置を隅柱が天井付近に開口することから、その柱上端
の開口をそのまま利用したが、柱の長さや通気の都合な
どによって適宜の位置に開口し得ることは明らかであ
る。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、荷箱に設けられた柱構造を利用して、床下の外気を
荷室内に導入することにより、格別の構造を設けること
なく、容易に、かつ効果的に荷室内の負圧による影響を
解消することができる。しかもこの柱の中空断面構造に
より、荷箱の強度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の荷箱通気構造(左前端部外観)
【図2】 本発明の荷箱通気構造(左前端下半部)
【図3】 本発明の荷箱通気構造(左前端上半部)
【図4】 従来の荷箱構造外観
【図5】 図4の荷箱のA−A線断面
【図6】 図4の荷箱のB−B線断面
【図7】 図4の荷箱のC−C線断面
【図8】 バン型車両走行時の空気流の状態図
【符号の説明】
1:前部隅柱 2:下側枠材 3:下前枠材
4:屋根側枠材 5:屋根前枠材 6:上前枠材
7:屋根張板 8:側壁外張板(波付き板)9:前
壁外張板(平板) 10:中空部 11:上側枠材
12:フランジ部(隅柱) 13:突条 1
4:平坦面(中間柱) 15:凹溝 16:垂直部 17:フォームテープ 18:内向
き水平部 19:垂直片 20:床材 21:縦
凹溝 22:隅部 24:中間柱 25:屋根梁
30:コーナーキャスティング 31:上後枠材
32:下後枠材 39:ガスケット 40:扉
体 46:後部隅柱 47:蝶番 50:湾曲部(屋根前枠材) 51:垂直フランジ部
(屋根前枠材) 52:水平フランジ部(屋根前枠材
側方) 53:水平部(屋根前枠材) 54:垂直リ
ブ(屋根前枠材) 55:水平フランジ部(屋根前枠
材内方) 56:水平フランジ部(コーナーキャステ
ィング) 57:上前枠材頂面 58:上側枠材頂
面 59:水平フランジ部(屋根側枠材) 60:
前壁 61:屋根部 62:左側壁 63:右側
壁 64:床部 65:後壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バン型車両後部に架装された荷箱におい
    て、該荷箱内に立設する構造材である柱を中空断面構造
    とし、その下端開口を荷箱床下に臨ませ、一方、荷室内
    の柱の上端部もしくは適宜な高さに開口して、床部下方
    の外気を該荷室内に導通せしめたことを特徴とする荷箱
    内の負圧防止構造。
  2. 【請求項2】 上記柱が荷箱の隅柱であり、押出型材か
    らなることを特徴とする請求項1記載の荷箱内の負圧防
    止構造。
JP8188647A 1996-06-28 1996-06-28 バン型車両の荷箱における負圧防止構造 Pending JPH1016825A (ja)

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