JPH10166275A - 超砥粒工具及びこれに用いる下地ボンド - Google Patents
超砥粒工具及びこれに用いる下地ボンドInfo
- Publication number
- JPH10166275A JPH10166275A JP34465296A JP34465296A JPH10166275A JP H10166275 A JPH10166275 A JP H10166275A JP 34465296 A JP34465296 A JP 34465296A JP 34465296 A JP34465296 A JP 34465296A JP H10166275 A JPH10166275 A JP H10166275A
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- JP
- Japan
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- underlayer
- sintered body
- composite alloy
- titanium
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 超砥粒を含む金属焼結体チップと鋼製基板と
の間に形成される下地層を鋼製基板に接合させる際、ブ
ローホールが発生することのない高い接合強度を有する
超砥粒工具を提供すること。 【解決手段】 超砥粒を含む金属焼結体チップと鋼製基
板との間にチタンを含有する複合合金からなる下地層を
形成する超砥粒工具及びこれの下地層に用いられる下地
ボンド。
の間に形成される下地層を鋼製基板に接合させる際、ブ
ローホールが発生することのない高い接合強度を有する
超砥粒工具を提供すること。 【解決手段】 超砥粒を含む金属焼結体チップと鋼製基
板との間にチタンを含有する複合合金からなる下地層を
形成する超砥粒工具及びこれの下地層に用いられる下地
ボンド。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は石材、コンクリート
及び瓦等を切断する超砥粒工具及びこれに用いる下地ボ
ンドに関する。
及び瓦等を切断する超砥粒工具及びこれに用いる下地ボ
ンドに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、石材、コンクリート及び瓦等を切
断するカッターは、ダイヤモンド等の超砥粒を含有する
金属焼結体チップを円板状鋼製基板の外周にろう付け又
は溶接によって接合し製造されている。しかし、ろう付
けの場合、ろう材の融点が低いため切断作業中の発熱に
より、チップが脱落するおそれがある。一方電子ビーム
溶接の場合、チップの一部が溶解しこれに隣接する金属
粉末焼結体が熱的に大きな衝撃を受け脆化組織が生成
し、いずれも接合強度が低下する。そこで、通常、金属
焼結体チップと鋼製基板との間に接合強度を高めるため
超砥粒を含有しない下地層を設けている。
断するカッターは、ダイヤモンド等の超砥粒を含有する
金属焼結体チップを円板状鋼製基板の外周にろう付け又
は溶接によって接合し製造されている。しかし、ろう付
けの場合、ろう材の融点が低いため切断作業中の発熱に
より、チップが脱落するおそれがある。一方電子ビーム
溶接の場合、チップの一部が溶解しこれに隣接する金属
粉末焼結体が熱的に大きな衝撃を受け脆化組織が生成
し、いずれも接合強度が低下する。そこで、通常、金属
焼結体チップと鋼製基板との間に接合強度を高めるため
超砥粒を含有しない下地層を設けている。
【０００３】上記構成を採る超砥粒工具において、下地
層と鋼製基板間の接合強度をさらに高めるため、例え
ば、鋼製基板とコバルト粉末の下地層との間にニッケル
フィラーをはさみ、この境界部分を電子ビームまたはレ
ーザービームで照射し接合する方法（特開昭60-234776
号公報）、下地層をニッケルまたは鉄を主体とする金属
層とし、これを波状金属条片とし該条片を介して多数ケ
所電気抵抗溶接する方法（特開昭63-47067号公報）等が
提案されている。また、下地層を単なる接合目的として
形成するだけでなく放熱機能、切り粉排出機能等の各種
機能を付与するため下地層を穴ぐり加工、切り溝加工、
凹み溝加工等の加工を施し、かつ下地層の高さ寸法を２
mm以上とするセグメントカッターが提案されている（特
開昭61-270077 号公報）。
層と鋼製基板間の接合強度をさらに高めるため、例え
ば、鋼製基板とコバルト粉末の下地層との間にニッケル
フィラーをはさみ、この境界部分を電子ビームまたはレ
ーザービームで照射し接合する方法（特開昭60-234776
号公報）、下地層をニッケルまたは鉄を主体とする金属
層とし、これを波状金属条片とし該条片を介して多数ケ
所電気抵抗溶接する方法（特開昭63-47067号公報）等が
提案されている。また、下地層を単なる接合目的として
形成するだけでなく放熱機能、切り粉排出機能等の各種
機能を付与するため下地層を穴ぐり加工、切り溝加工、
凹み溝加工等の加工を施し、かつ下地層の高さ寸法を２
mm以上とするセグメントカッターが提案されている（特
開昭61-270077 号公報）。
【０００４】しかしながら、上記方法においても、例え
ばダイヤモンド砥粒を含む金属焼結体チップの下にニッ
ケル−鉄の複合合金からなる下地層を形成し、該下地層
をレーザービーム溶接を用いて鋼製基板に接合すると、
溶接金属の凝固時に放出されるＣＯまたはＨ2 Ｏ等のガ
ス成分が十分抜けきれず、これにより鋼製基板と下地層
の境界部となる溶接金属部中にブローホールが発生する
ことがある。さらにガス発生量が多いとブローホールの
壁が破れてスパッタが発生し、溶接部の強度を著しく低
下させるという問題があった。
ばダイヤモンド砥粒を含む金属焼結体チップの下にニッ
ケル−鉄の複合合金からなる下地層を形成し、該下地層
をレーザービーム溶接を用いて鋼製基板に接合すると、
溶接金属の凝固時に放出されるＣＯまたはＨ2 Ｏ等のガ
ス成分が十分抜けきれず、これにより鋼製基板と下地層
の境界部となる溶接金属部中にブローホールが発生する
ことがある。さらにガス発生量が多いとブローホールの
壁が破れてスパッタが発生し、溶接部の強度を著しく低
下させるという問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は超砥粒を含む金属焼結体チップと鋼製基板との間に形
成される下地層を鋼製基板に接合させる際、ブロホール
が発生することのない高い接合強度を有する超砥粒工具
を提供することにある。
は超砥粒を含む金属焼結体チップと鋼製基板との間に形
成される下地層を鋼製基板に接合させる際、ブロホール
が発生することのない高い接合強度を有する超砥粒工具
を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意検討を行った結果、下地層の複合合金に
チタンを含有させることにより上記ブローホールの発生
を著しく抑制できることを見い出し、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は、超砥粒を含む金属焼結
体チップと鋼製基板との間にチタンを含有する複合合金
からなる下地層を形成してなることを特徴とする超砥粒
工具を提供するものである。
発明者らは鋭意検討を行った結果、下地層の複合合金に
チタンを含有させることにより上記ブローホールの発生
を著しく抑制できることを見い出し、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は、超砥粒を含む金属焼結
体チップと鋼製基板との間にチタンを含有する複合合金
からなる下地層を形成してなることを特徴とする超砥粒
工具を提供するものである。
【０００７】また、本発明は上記超砥粒工具の下地層に
用いられるチタンを含有する複合合金からなる下地ボン
ドを提供するものである。
用いられるチタンを含有する複合合金からなる下地ボン
ドを提供するものである。
【０００８】
【発明の実態の形態】本発明の超砥粒工具を図１を参照
して説明する。図１に示すように、超砥粒工具１０は鋼
製基板１、金属焼結体チップ３及びこれらの間に形成さ
れる下地層２からなる。鋼製基板１の形状、材質等は特
に制限されないが、形状としては円板状が好ましく、材
質としては鉄、炭素含有量０．３５％以下の鋼材及びＣ
ｒ−Ｍｏ鋼等が挙げられる。図１に示すように鋼製基板
１は円板の外周に下地層２の接合部と切り溝７及び円板
の中心にはカッターの固定孔６を有している。
して説明する。図１に示すように、超砥粒工具１０は鋼
製基板１、金属焼結体チップ３及びこれらの間に形成さ
れる下地層２からなる。鋼製基板１の形状、材質等は特
に制限されないが、形状としては円板状が好ましく、材
質としては鉄、炭素含有量０．３５％以下の鋼材及びＣ
ｒ−Ｍｏ鋼等が挙げられる。図１に示すように鋼製基板
１は円板の外周に下地層２の接合部と切り溝７及び円板
の中心にはカッターの固定孔６を有している。
【０００９】金属焼結体チップ３は、超砥粒４をボンド
粉末体５に含有させて一体に焼結して形成させたもので
あり、下地層２は、チタンを含有する複合合金から形成
され、該下地層２と該金属焼結体チップ３とは、例え
ば、ホットプレスにより面圧１５０〜３００kg／cm2 、
焼結温度８００〜９５０℃、焼結時間１０分〜２時間の
条件で焼結接合し、一体化される。該超砥粒４として
は、特に制限されず、例えばダイヤモンド砥粒及び立方
晶窒化硼素（ＣＢＮ）等が挙げられる。また、該ボンド
粉末体５としては、Ｃｏ、Ｃｕ、Ｎｉ、Ｆｅ、Ｓｎ、
Ｗ、ＷＣ等の複合粉末体が挙げられ、これらの１種又は
２種以上が使用される。このうち、７０％Ｎｉ−３０％
Ｆｅのボンド粉末体が接合強度の点から好ましい。
粉末体５に含有させて一体に焼結して形成させたもので
あり、下地層２は、チタンを含有する複合合金から形成
され、該下地層２と該金属焼結体チップ３とは、例え
ば、ホットプレスにより面圧１５０〜３００kg／cm2 、
焼結温度８００〜９５０℃、焼結時間１０分〜２時間の
条件で焼結接合し、一体化される。該超砥粒４として
は、特に制限されず、例えばダイヤモンド砥粒及び立方
晶窒化硼素（ＣＢＮ）等が挙げられる。また、該ボンド
粉末体５としては、Ｃｏ、Ｃｕ、Ｎｉ、Ｆｅ、Ｓｎ、
Ｗ、ＷＣ等の複合粉末体が挙げられ、これらの１種又は
２種以上が使用される。このうち、７０％Ｎｉ−３０％
Ｆｅのボンド粉末体が接合強度の点から好ましい。
【００１０】下地層２はチタンを含有する複合合金から
なる下地ボンドであれば特に制限されず、チタンとして
は、水素化脱水素法により得られる平均粒子径３〜７５
μｍ程度のチタン粉末等が挙げられる。また、チタンの
配合量としては、特に制限されず、使用される他の複合
合金組成によっても異なるが、下地層の複合合金に対す
る重量比で、０．１〜１．０重量％の範囲とするのが好
ましく、さらに０．３〜０．６重量％の範囲とするのが
溶接時のブローホールを発生させることもなく好まし
い。チタンの配合量が少なすぎるとブローホールの発生
を抑制できず、配合量が多すぎると金属焼結体チップと
の接合性が悪くなる傾向にあり好ましくない。また、下
地層２を形成する下地ボンド用複合合金として、Ｎｉ−
Ｆｅ系ボンド粉末体を用い、該Ｆｅ分を２０重量％、好
ましくは３０重量％以上含有する組成においては、チタ
ンの配合量を０．１〜０．５重量％の範囲とするのが好
ましく、特に１．０〜０．３重量％の範囲とするのが金
属焼結体チップとの接合性の点から好ましい。下地層２
を形成する下地ボンド用複合合金に含有されるチタン以
外の成分としては、Ｎｉ、Ｆｅ、Ｃｏ、Ｗ、ＷＣ等が挙
げられ、これらの１種又は２種以上が使用される。
なる下地ボンドであれば特に制限されず、チタンとして
は、水素化脱水素法により得られる平均粒子径３〜７５
μｍ程度のチタン粉末等が挙げられる。また、チタンの
配合量としては、特に制限されず、使用される他の複合
合金組成によっても異なるが、下地層の複合合金に対す
る重量比で、０．１〜１．０重量％の範囲とするのが好
ましく、さらに０．３〜０．６重量％の範囲とするのが
溶接時のブローホールを発生させることもなく好まし
い。チタンの配合量が少なすぎるとブローホールの発生
を抑制できず、配合量が多すぎると金属焼結体チップと
の接合性が悪くなる傾向にあり好ましくない。また、下
地層２を形成する下地ボンド用複合合金として、Ｎｉ−
Ｆｅ系ボンド粉末体を用い、該Ｆｅ分を２０重量％、好
ましくは３０重量％以上含有する組成においては、チタ
ンの配合量を０．１〜０．５重量％の範囲とするのが好
ましく、特に１．０〜０．３重量％の範囲とするのが金
属焼結体チップとの接合性の点から好ましい。下地層２
を形成する下地ボンド用複合合金に含有されるチタン以
外の成分としては、Ｎｉ、Ｆｅ、Ｃｏ、Ｗ、ＷＣ等が挙
げられ、これらの１種又は２種以上が使用される。
【００１１】焼結により一体化された金属焼結体チップ
３−下地層２は、下地層２の下面で鋼製基板１と溶接ま
たはろう付けにより、鋼製基板１の外周に適宜の数で接
合される。溶接方法としては、特に制限されず、電子ビ
ーム法及びレーザビーム法等が挙げられ、該方法によ
り、公知の条件で接合すればよい。
３−下地層２は、下地層２の下面で鋼製基板１と溶接ま
たはろう付けにより、鋼製基板１の外周に適宜の数で接
合される。溶接方法としては、特に制限されず、電子ビ
ーム法及びレーザビーム法等が挙げられ、該方法によ
り、公知の条件で接合すればよい。
【００１２】本発明の超砥粒工具の用途としては、特に
制限されないが、石材、コンクリート及び瓦等の切断用
工具類が挙げられる。
制限されないが、石材、コンクリート及び瓦等の切断用
工具類が挙げられる。
【００１３】
【発明の効果】本発明によれば、下地用ボンドとしてチ
タンを含有する複合合金を用いたことにより、鋼製基板
との溶接時にブローホールを発生させることなく接合で
きるため、曲げトルク等の接合強度が一段と高まり、石
材、コンクリート等を強力に切断することが可能とな
る。
タンを含有する複合合金を用いたことにより、鋼製基板
との溶接時にブローホールを発生させることなく接合で
きるため、曲げトルク等の接合強度が一段と高まり、石
材、コンクリート等を強力に切断することが可能とな
る。
【００１４】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明するが、これは単に例示であって、本発明を何ら制
限するものではない。
説明するが、これは単に例示であって、本発明を何ら制
限するものではない。
【００１５】実施例１ 平均粒径４μｍのカルボニルニッケル粉（ＩＮＣＯ社製
タイプ287 及び123の混合粉）７０wt％、平均粒径４
μｍカルボニル鉄粉（ＢＡＳＦ社製）２９．７wt％、平
均粒径２５μｍのチタン粉０．３wt％及びステアリン酸
亜鉛粉を上記三成分の総和に対して１ｗｔ％添加して均
一に混合した後、厚さ１mmの圧粉成形体を形成してセグ
メントカッターの下地ボンドとした。次いでダイヤモン
ド砥粒を含む金属焼結体チップ（Ｆｅ−Ｃｏ−Ｎｉ−Ｃ
ｕ−Ｓｎ系）と、該下地ボンドとを突き合わせ、ホット
プレスにより面圧３００kg／cm2 、焼結温度８２０℃、
焼結時間２時間の条件で焼結接合して溶接下地層を有す
るダイヤモンド工具用のセグメントを形成した。その後
該セグメントの下地層とＣｒ−Ｍｏ鋼製の基板とを突き
合わせ、溶接ビーム出力２kWの炭酸ガスレーザーを突き
合わせ部に沿って照射し、溶接速度２ｍ／min の速度で
移動させて溶接した。以上の如くして製造されたセグメ
ントカッターの溶接部について、デジタル式トルクレン
チ（中村製作所製ＤＴＣ−Ｐ型）で曲げトルク強度を測
定したところ、２７０kgｆ・cmの値を示し、充分な強度
が確認された。また、下地層と金属焼結体チップとの接
合性を下記に示す接合強度評価試験方法で調べたところ
充分な接合力が確認された。一方、溶接部断面の組織観
察を行なった結果、図２（写真）に示す如く、ブローホ
ールの発生は殆んど見られず、健全溶接金属が得られて
いた。
タイプ287 及び123の混合粉）７０wt％、平均粒径４
μｍカルボニル鉄粉（ＢＡＳＦ社製）２９．７wt％、平
均粒径２５μｍのチタン粉０．３wt％及びステアリン酸
亜鉛粉を上記三成分の総和に対して１ｗｔ％添加して均
一に混合した後、厚さ１mmの圧粉成形体を形成してセグ
メントカッターの下地ボンドとした。次いでダイヤモン
ド砥粒を含む金属焼結体チップ（Ｆｅ−Ｃｏ−Ｎｉ−Ｃ
ｕ−Ｓｎ系）と、該下地ボンドとを突き合わせ、ホット
プレスにより面圧３００kg／cm2 、焼結温度８２０℃、
焼結時間２時間の条件で焼結接合して溶接下地層を有す
るダイヤモンド工具用のセグメントを形成した。その後
該セグメントの下地層とＣｒ−Ｍｏ鋼製の基板とを突き
合わせ、溶接ビーム出力２kWの炭酸ガスレーザーを突き
合わせ部に沿って照射し、溶接速度２ｍ／min の速度で
移動させて溶接した。以上の如くして製造されたセグメ
ントカッターの溶接部について、デジタル式トルクレン
チ（中村製作所製ＤＴＣ−Ｐ型）で曲げトルク強度を測
定したところ、２７０kgｆ・cmの値を示し、充分な強度
が確認された。また、下地層と金属焼結体チップとの接
合性を下記に示す接合強度評価試験方法で調べたところ
充分な接合力が確認された。一方、溶接部断面の組織観
察を行なった結果、図２（写真）に示す如く、ブローホ
ールの発生は殆んど見られず、健全溶接金属が得られて
いた。
【００１６】（金属焼結体チップとの接合強度評価試
験）焼結により一体化形成された金属焼結体チップと下
地層の接合性を下記試験条件により評価した。なお、接
合性は抗折力５００MPa 以上を「◎」、４８０以上５０
０MPa 未満を「○」、４３０以上４８０MPa 未満を
「△」、４３０MPa 未満を「×」とした。 （試験条件） テストピース寸法；３（厚み）×１０（幅）×３５（長
さ）mm 測定機；オートグラフＡＧ−１０ ＫＮＥ型（島津製作
所社製） クロスヘッド速度；５mm／min ３点曲げの支点間距離；３０mm
験）焼結により一体化形成された金属焼結体チップと下
地層の接合性を下記試験条件により評価した。なお、接
合性は抗折力５００MPa 以上を「◎」、４８０以上５０
０MPa 未満を「○」、４３０以上４８０MPa 未満を
「△」、４３０MPa 未満を「×」とした。 （試験条件） テストピース寸法；３（厚み）×１０（幅）×３５（長
さ）mm 測定機；オートグラフＡＧ−１０ ＫＮＥ型（島津製作
所社製） クロスヘッド速度；５mm／min ３点曲げの支点間距離；３０mm
【００１７】実施例２〜３ 下地用ボンドを形成する際の金属成分の配合比を代えた
以外は、実施例１と同様の方法によりセグメントカッタ
ーを製造した。金属成分の配合比、曲げトルク、金属焼
結体４チップとの接合性及び溶接金属組織観察の測定結
果を表１に示し、実施例２及び３の溶接部断面の組織観
察結果をそれぞれ図３及び図４に示す。
以外は、実施例１と同様の方法によりセグメントカッタ
ーを製造した。金属成分の配合比、曲げトルク、金属焼
結体４チップとの接合性及び溶接金属組織観察の測定結
果を表１に示し、実施例２及び３の溶接部断面の組織観
察結果をそれぞれ図３及び図４に示す。
【００１８】比較例１〜３ 下地用ボンドを形成する際、チタン粉を用いず表１に示
す組成とした以外は実施例１と同様の方法によりセグメ
ントカッターを製造した。金属成分の配合比、曲げトル
ク、金属焼結体チップとの接合性及び溶接金属組織観察
の測定結果を表１に併載し、溶接部断面の組織観察結果
を図５に示す。
す組成とした以外は実施例１と同様の方法によりセグメ
ントカッターを製造した。金属成分の配合比、曲げトル
ク、金属焼結体チップとの接合性及び溶接金属組織観察
の測定結果を表１に併載し、溶接部断面の組織観察結果
を図５に示す。
【００１９】
【表１】
【図１】本発明の超砥粒工具の説明図を示す。
【図２】本発明の超砥粒工具の溶接部断面の組織を示す
金属顕微鏡写真を示す。
金属顕微鏡写真を示す。
【図３】本発明の超砥粒工具の溶接部断面の組織を示す
金属顕微鏡写真を示す。
金属顕微鏡写真を示す。
【図４】本発明の超砥粒工具の溶接部断面の組織を示す
金属顕微鏡写真を示す。
金属顕微鏡写真を示す。
【図５】従来の超砥粒工具の溶接部断面の組織を示す金
属顕微鏡写真を示す。
属顕微鏡写真を示す。
１ 鋼製基板 ２ 下地層 ３ 金属焼結体チップ ４ 超砥粒
Claims (4)
- 【請求項１】 超砥粒を含む金属焼結体チップと、鋼製
基板との間にチタンを含有する複合合金からなる下地層
を形成してなることを特徴とする超砥粒工具。 - 【請求項２】 チタン含有量が、下地層の複合合金に対
する重量比で、０．１〜１．０重量％である請求項１記
載の超砥粒工具。 - 【請求項３】 超砥粒を含む金属焼結体チップと、鋼製
基板との間に介在して、下地層を形成する下地用ボンド
であって、チタンを含有する複合合金からなることを特
徴とする下地ボンド。 - 【請求項４】 チタン含有量が、下地層の複合合金に対
する重量比で、０．１〜１．０重量％である請求項３記
載の下地ボンド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34465296A JPH10166275A (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 超砥粒工具及びこれに用いる下地ボンド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34465296A JPH10166275A (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 超砥粒工具及びこれに用いる下地ボンド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10166275A true JPH10166275A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18370933
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34465296A Pending JPH10166275A (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 超砥粒工具及びこれに用いる下地ボンド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10166275A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003001567A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-08 | Tenryu Saw Mfg Co Ltd | ディスクカッター |
| CN103639915A (zh) * | 2013-12-27 | 2014-03-19 | 云南光电辅料有限公司 | 一种烧结型金属结合剂磨具生产方法 |
| JP2019171543A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | 株式会社ディスコ | 環状の砥石 |
-
1996
- 1996-12-09 JP JP34465296A patent/JPH10166275A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003001567A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-08 | Tenryu Saw Mfg Co Ltd | ディスクカッター |
| JP4651870B2 (ja) * | 2001-06-26 | 2011-03-16 | 天龍製鋸株式会社 | ディスクカッターの製造方法 |
| CN103639915A (zh) * | 2013-12-27 | 2014-03-19 | 云南光电辅料有限公司 | 一种烧结型金属结合剂磨具生产方法 |
| JP2019171543A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | 株式会社ディスコ | 環状の砥石 |
| KR20190114759A (ko) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | 가부시기가이샤 디스코 | 환상의 지석 |
| CN110315415A (zh) * | 2018-03-29 | 2019-10-11 | 株式会社迪思科 | 环状磨具 |
| CN110315415B (zh) * | 2018-03-29 | 2023-02-21 | 株式会社迪思科 | 使用混合有二氧化碳的切削水的切削加工用环状磨具 |
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