JPH10165335A - 電気掃除機用車輪 - Google Patents

電気掃除機用車輪

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JPH10165335A
JPH10165335A JP35201496A JP35201496A JPH10165335A JP H10165335 A JPH10165335 A JP H10165335A JP 35201496 A JP35201496 A JP 35201496A JP 35201496 A JP35201496 A JP 35201496A JP H10165335 A JPH10165335 A JP H10165335A
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wheel
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tire
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Tokujiro Hayashi
徳二郎 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音対策に有効でかつ形状保
持性に優れるとともに、走行面を汚染する虞がなく、長
期にわたり円滑に走行できる電気掃除機用車輪を提供す
ること。 【解決手段】 硬質樹脂製のホイール部と、
このホイール部の外周にホイール部とは別体に形成され
た硬質樹脂製のタイヤ本体部とを、タイヤ本体部の表面
を覆うカバー部を形成する軟質樹脂製の緩衝材を介して
接合一体化して電気掃除機用車輪を形成する。上記緩衝
材はホイール部外周面とタイヤ本体部内周面の間に形成
される円周方向に沿う空間の少なくとも一部に充填し、
ホイール部およびタイヤ本体部に熱融着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂などによ
り形成される電気掃除機用車輪に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気掃除機用の車輪として、タイ
ヤ部と、このタイヤ部から延設されたホイール部とをポ
リプロピレン等の合成樹脂で一体に形成したものが知ら
れている。しかしながら、このような車輪は、クッショ
ン性がないため床面を傷つけ易いほか、電気掃除機の騒
音対策上問題が大きいものであった。
【0003】すなわち、近年、家庭用の電気掃除機にお
いては、吸込み仕事率を向上させるため1KW程度の強
力なモータが使用されているため、このモータの駆動に
伴う騒音および振動が増大する傾向がある一方、使用中
における掃除機本体の移動や取扱いを容易にするため、
掃除機本体の全長を小さくし、その重心のできるだけ近
傍に従来に比べて直径の大きな車輪を取付けるようにし
ている。
【0004】従って、モータの振動がこの大径の車輪を
介して床面に伝搬したり、車輪が床面を走行する際に騒
音を生じたりして、電気掃除機の騒音問題に占める車輪
の重要性は高いものである。
【0005】そのため、タイヤ部を、軟質ポリ塩化ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、熱可塑性エラスト
マーなどの軟質樹脂で形成した車輪が提案されている
が、タイヤ部全体を中実の軟質樹脂で形成するため材料
の使用量が多くなり、また、その肉厚を厚くすると長期
使用により永久変形を生じる問題がある。
【0006】また、タイヤ部を中実の軟質発泡体、例え
ば、発泡したエチレン−酢酸ビニル共重合体等の合成樹
脂発泡体で形成することも提案されているが、合成樹脂
発泡体も、長期間の使用により永久変形し易く、円滑な
走行を損なう問題がある。
【0007】さらに、特開平3−253402号公報に
記載されているような、タイヤ部をゴム材料で中空状に
形成して、クッション性を高めた車輪も提案されている
が、タイヤ部がゴム製であるため、車輪の走行に伴って
床面が汚染される問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、騒音対策に有効でかつ形状保持性に優れるととも
に、走行面を汚染する虞がなく、長期にわたり円滑に走
行できる電気掃除機用車輪を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、車輪のホイ
ール部とタイヤ本体部とを硬質樹脂で形成するととも
に、両者を別体で非連続で形成したうえ軟質樹脂の緩衝
材を介して接合一体化すると、両者相互の間で伝わる振
動が減衰されることを見出し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、下記の構成を特徴と
する電気掃除機用車輪である。
【0011】(1)硬質樹脂製のホイール部と、このホ
イール部の外周にホイール部とは別体に形成された硬質
樹脂製のタイヤ本体部とが、タイヤ本体部の表面を覆う
カバー部を形成する軟質樹脂製の緩衝材を介して接合一
体化された車輪であって、上記緩衝材はホイール部外周
面とタイヤ本体部内周面の間に形成される円周方向に沿
う空間の少なくとも一部に充填され、ホイール部および
タイヤ本体部に熱融着していることを特徴とする電気掃
除機用車輪。
【0012】(2)ホイール部外周面とタイヤ本体部内
周面の間に形成される円周方向に沿う空間を、緩衝材が
充填された接合部と、緩衝材が充填されていない透孔部
とに形成した(1)に記載の電気掃除機用車輪。
【0013】(3)ホイール部およびタイヤ本体部は、
射出成形用の一次成形型により形成された一次成形用キ
ャビティに硬質樹脂が注入されて形成され、カバー部
は、二次成形型により形成された二次成形用キャビティ
に軟質樹脂が注入されて形成されている(1)または
(2)に記載の電気掃除機用車輪。
【0014】(4)別途成形されたホイール部およびタ
イヤ本体部が射出成形用金型にインサートされるととも
に、この射出成形用金型のキャビティに軟質樹脂が注入
されてカバー部が成形されている(1)または(2)に
記載の電気掃除機用車輪。
【0015】本発明においては、ホイール部とタイヤ本
体部とが連設されず断絶されており、両者間に介在させ
る緩衝材(カバー部)にて振動を減衰すると同時に接合
一体化を図ることができ、かつ、タイヤは硬質樹脂製の
本体部と本体部の表面を覆う軟質樹脂製のカバー部とで
構成されるので、形状保持性に優れるとともに適度のク
ッション性を保有する。
【0016】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
を説明する。
【0017】図1および図2において、電気掃除機用車
輪1は、硬質樹脂により形成されたホイール部2と、ホ
イール部2の外周に若干の間隔をおいて硬質樹脂により
別体に形成されたタイヤ本体部3と、タイヤ本体部3の
表面を被覆する軟質樹脂により形成されたカバー部4と
で構成されている。
【0018】カバー部4を形成する軟質樹脂は、ホイー
ル部2の外周面とタイヤ本体部3の内周面の間に形成さ
れる円周方向に沿う全空間に充填され、ホイール部2と
タイヤ本体部3を形成する硬質樹脂に熱融着して、両者
2,3を緩衝材(軟質樹脂)を介して接合一体化する接
合部5を形成している。
【0019】上記の軟質樹脂と硬質樹脂は、両者の接合
一体化を実現するため互いに熱融着可能なポリマーが選
択されるが、軟質樹脂としては、緩衝性やクッション性
を確保するため、柔軟性に富む樹脂が選択され、例えば
オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等
の熱可塑性エラストマーが例示され、硬質樹脂として
は、機械的強度や剛性を確保するため、例えばポリプロ
ピレン、スチレン系ポリマー、ポリカーボネート等が例
示されるが、好ましい例としては、ホイール部2および
タイヤ本体部3をポリプロピレンで形成し、カバー部4
をオレフィン系エラストマーで形成することができる。
【0020】図3および図4は、他の実施例を示し、上
記の実施例と異なるところは、カバー部4を形成する軟
質樹脂が、ホイール部2の外周面とタイヤ本体部3の内
周面の間に形成される円周方向に沿う空間に断続的に充
填され、ホイール部2とタイヤ本体部3に熱融着して接
合一体化する接合部5と、軟質樹脂が充填されずに空間
が元のまま残存する透孔部6とが円周方向に沿って交互
に形成されている点である。
【0021】この実施例によれば、上記空間に充填する
軟質樹脂材料の節約を図ることができ、製造コストを低
減できるとともに、透孔部6がこの部分においてホイー
ル部2とタイヤ本体部3とを完全遮断することとなり、
ホイール部2とタイヤ本体部3間の双方向におけるへの
振動の伝搬をより少なくすることができる。
【0022】図5は、図1および図2に記載の電気掃除
機用車輪が成形される好適な工程を示すもので、(A)
は、コア金型11とキャビティ金型12とからなる射出
成形用の一次成形金型10の型締めにより形成された一
次成形用キャビティ15,16に溶融した硬質樹脂がノ
ズル20から射出されて、ホイール部2およびタイヤ本
体部3が一次成形される状態を示し、(B)は、一次成
形金型10を型開きした後、コア金型11とキャビティ
金型13とからなる射出成形用の二次成形金型14の型
締めにより形成された二次成形用キャビティ17に溶融
した軟質樹脂がノズル20から射出されて、一次成形さ
れたホイール部2およびタイヤ本体部3に熱融着してカ
バー部が形成される状態を示している。なお、図3およ
び図4に記載の電気掃除機用車輪も上記と同様な工程に
より成形することができ、二次成形金型において、接合
部5と透孔部6が円周方向に沿って交互に形成されるよ
うに二次成形用キャビティを構成すればよいものであ
る。
【0023】本発明においては、上記の成形方法と異な
り、ホイール部2およびタイヤ本体部3を予め成形して
おき、これを射出成形用の金型に装入してから溶融した
軟質樹脂をキャビティに注入するインサート成形法によ
っても車輪を形成することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の電気掃除機用車輪は、ホイール
部とタイヤ本体部とが緩衝材を介して隔絶されていると
ともに、タイヤの表面のみを軟質樹脂でカバーするよう
にしたので、振動や騒音の緩和に有効であるほか、形状
保持性に優れ、走行面を汚染する虞がなく、長期にわた
り円滑に走行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面断面図。
【図2】本発明の一実施例を示す正面図。
【図3】本発明の他の実施例を示す側面断面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す正面図。
【図5】本発明の成形工程を示す説明図。
【符号の説明】
1…電気掃除機用車輪 2…ホイール部 3…タイヤ本体部 4…カバー部 5…接合部 6…透孔部 10…一次成形用金型 11…コア金型 12…キャビティ金型(一次成形用) 13…キャビティ金型(二次成形用) 14…二次成形用金型 15,16…キャビティ(一次成形用) 17…キャビティ(二次成形用) 20…ノズル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質樹脂製のホイール部と、このホイー
    ル部の外周にホイール部とは別体に形成された硬質樹脂
    製のタイヤ本体部とが、タイヤ本体部の表面を覆うカバ
    ー部を形成する軟質樹脂製の緩衝材を介して接合一体化
    された車輪であって、上記緩衝材はホイール部外周面と
    タイヤ本体部内周面の間に形成される円周方向に沿う空
    間の少なくとも一部に充填され、ホイール部およびタイ
    ヤ本体部に熱融着していることを特徴とする電気掃除機
    用車輪。
  2. 【請求項2】 ホイール部外周面とタイヤ本体部内周面
    の間に形成される円周方向に沿う空間を、緩衝材が充填
    された接合部と、緩衝材が充填されていない透孔部とに
    形成した請求項1に記載の電気掃除機用車輪。
  3. 【請求項3】 ホイール部およびタイヤ本体部は、射出
    成形用の一次成形型により形成された一次成形用キャビ
    ティに硬質樹脂が注入されて形成され、カバー部は、二
    次成形型により形成された二次成形用キャビティに軟質
    樹脂が注入されて形成されている請求項1または2に記
    載の電気掃除機用車輪。
  4. 【請求項4】 別途成形されたホイール部およびタイヤ
    本体部が射出成形用金型にインサートされるとともに、
    この射出成形用金型のキャビティに軟質樹脂が注入され
    てカバー部が成形されている請求項1または2に記載の
    電気掃除機用車輪。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005011969A1 (en) * 2003-07-31 2005-02-10 Splendor Corporation A mold for manufacturing the buffering cover
JP2006158752A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気掃除機

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JP4539317B2 (ja) * 2004-12-09 2010-09-08 パナソニック株式会社 電気掃除機

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