JPH10162947A - 電磁調理器 - Google Patents

電磁調理器

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JPH10162947A
JPH10162947A JP32020196A JP32020196A JPH10162947A JP H10162947 A JPH10162947 A JP H10162947A JP 32020196 A JP32020196 A JP 32020196A JP 32020196 A JP32020196 A JP 32020196A JP H10162947 A JPH10162947 A JP H10162947A
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heating coil
coil
electromagnetic cooker
top plate
heating
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Yoshio Tauchi
良男 田内
Tsutomu Ishima
勉 石間
Hirokazu Amikura
弘和 網倉
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/10Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications
    • H05B6/12Cooking devices
    • H05B6/1209Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them
    • H05B6/1227Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them for wok pans and wok pans supports for induction cooking plates

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱コイルの温度上昇を効率的に防止する電
磁調理器を提供する。 【解決手段】 加熱コイル1の中央部に通風口1aを形
成するとともに、通風口1aの形成部位付近にE型フェ
ライトコア6を配置する。E型フェライトコア6は、中
央端部が周辺端部よりも相対的に高く、且つ中央端部に
は加熱コイル1と電気的に接続された導線が巻回されて
いる。フェライトコア6及び加熱コイル1は、円錐状の
コイルケース7によって支持される。このコイルケース
7の先端にはファン5を設ける。このファン5は、中華
鍋3を載せるトッププレート2の背面と加熱コイル1の
コイル面との間の狭い空間S2に存在する気体を通風口
1aを介して吸引するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁調理器に関
し、特に、加熱コイルやトッププレートの冷却機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】電磁調理器は、リッツ線等の導線を中心
部より外周方向に向かって渦巻状に巻回した加熱コイル
と、この加熱コイルに高周波電力を出力するための電源
部と、その筐体枠に加熱コイルのコイル面に対して平行
に設けられたトッププレートとを有し、加熱コイルに高
周波電力を供給してトッププレート上の被加熱物、例え
ば調理鍋を誘導加熱するものである。調理鍋には、平鍋
のように底面が平面状のもののほか、中華鍋や炊飯用の
もの(炊飯器)のようにその底面が湾曲しているものも
あり、加熱コイルやトッププレートは、このような調理
鍋の底面形状に沿った形に成形されて使用されるのが通
常である。
【0003】このような電磁調理器を用いて長時間の加
熱を要する調理、あるいは高温状態をある時間継続させ
るような調理を行う場合、電源部から熱量が累積すると
ともに、調理鍋からの熱伝達によりトッププレートが発
熱し、それが加熱コイルや電源部の周辺温度を上昇させ
る。これらの温度が異常に上昇すると、電磁調理器全体
の温度が高まって、筐体内部の電源部の電子回路の信頼
性を低下させる。また、上記電子回路の保護機能が働い
て電源部が停止し、電磁調理器の使用が制限される場合
もある。そのため、従来より、電磁調理器の内部に冷却
機構が施されているのが通常である。
【0004】図3は、従来のこの種の電磁調理器とその
冷却機構の一例を示す要部断面構造図である。図3にお
いて、加熱コイル10は、被加熱物の一例となる中華鍋
3の底面形状に沿って、該中華鍋3との距離が各部均一
になる形状に成形されており、加熱コイル10の上部に
は、筐体4を介してトッププレート2が配置されてい
る。このトッププレート2は、ガラス材あるいはセラミ
ック材から成る絶縁、防水用のトッププレートである。
加熱コイル10の背面側には、金属製のコイルカバー1
1が配置され、加熱コイル10で発生した熱が熱伝導に
よってコイルカバー11に伝えられるようになってい
る。そして、このコイルカバー11の側面あるいは下部
に、コイルカバー11に冷気を吹き付けるためのファン
12が設けられている。加熱コイル10は、このファン
12によって、間接的に冷却される。
【0005】また、発熱量が多い加熱コイルと電源部と
を一括して、密閉または略密閉のケースに納め、このケ
ースに吸排気口を設けて外部と強制吸排気を行うことに
よって加熱コイル等を集中的に冷却したり、あるいは上
記ケースやコイルカバーを設けずに、加熱コイルを直接
冷却することも行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電磁調理器
では、漏洩磁束を減らして調理鍋のみに効率的に誘導電
流を流すようにするため、加熱コイルと被加熱物である
調理鍋との距離をできるだけ近接させているのが通常で
ある。このため、加熱コイルとトッププレートとの間の
空間(間隙)は、他の空間に比べて著しく狭くならざる
を得ない。気体は、広い空間と狭い空間とが混在する場
合は広い空間の方に流れるので、従来の冷却機構では、
加熱コイルとトッププレートとの間の狭い空間に十分な
量の冷却風を流すことができず、加熱コイルの冷却効果
が不十分になる問題があった。特に、中華鍋用の電磁調
理器や炊飯器のように、加熱コイルとトッププレートの
形状が湾曲している場合は、両者の間の狭い空間に冷却
風を流すのは、平板状の加熱コイルとトッププレートの
場合に比べてより一層困難であった。
【0007】そこで本発明の課題は、加熱コイルとトッ
ププレートの間の狭い空間に効率よく冷却風を流すこと
ができる電磁調理器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が提供する電磁調
理器は、導線を渦巻状に巻いた加熱コイルと、この加熱
コイルにより誘導加熱される被加熱物を載置するための
トッププレートとを有する電磁調理器において、前記加
熱コイルの中央部に通風口を形成するとともに、前記ト
ッププレートの背面と前記加熱コイルコイル面との空間
に存在する気体を前記通風口を介して吸引する第1の吸
排気装置、または、上記空間に前記通風口を介して気体
を送り込む第2の吸排気装置を設けたものである。
【0009】上記電磁調理器において、好ましくは、前
記通風口につながる前記加熱コイルの背面と前記第1ま
たは第2の吸排気装置との間の空間を略密閉空間とす
る。また、加熱コイルの中央部に通風口を形成すること
によって当該形成部位の磁束密度が低くなるので、これ
を是正するため、通風口付近の磁束密度を他の部位より
も相対的に高める磁性体を配設する。この磁性体は、通
風口の形成部位において前記気体の通過を許容する構造
を有するものである。
【0010】前記磁性体において、さらに中央部の磁束
密度が高くなるようにする場合は、前記加熱コイルと電
気的に接続された導線を巻回しておく。また、加熱コイ
ルにおいて最も磁束密度の低下がみられる中央部にその
中央端部がくるようにしたE型フェライトコアを用い、
上記中央端部の高さを周辺端部の長さよりも相対的に高
くする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明を中華鍋用
の電磁調理器に適用した場合の断面構造図である。この
電磁調理器は、筐体4内に、少なくとも加熱コイル1と
その冷却機構とを配するとともに、加熱コイル1と中華
鍋3との間に、ガラス材あるいはセラミック材から成る
絶縁、防水用のトッププレート2を配して構成される。
【0012】加熱コイル1は、トッププレート2を指向
する面(コイル面)が中華鍋3の底面形状に沿うように
成形され、且つ該コイル面と中華鍋3の底面各部との距
離が均一になる位置に配置されている。また、加熱コイ
ル1の中央部が取り去られて通風口1aが形成されてい
る。
【0013】通風口1aの下部側にはE型フェライトコ
ア6が配置されている。このフェライトコア6は、中央
端部が通風口1aの中央部空間を指向しており、該中央
端部の高さが周辺端部の長さよりも相対的に高くなって
いる。また、中央端部には、加熱コイル1と電気的に接
続された導線が巻回されている。フェライトコア6をこ
のように構成することにより、加熱コイル1の通電と同
時に加熱コイル1の中央部付近の磁束密度を有効に高め
ることができる。なお、フェライトコア6の中央端部と
周辺端部の各高さ、及び、中央端部に巻回される導線の
巻数は、加熱コイル1による加熱分布に応じて決められ
る。
【0014】本実施形態の電磁調理器は、また、加熱コ
イル1の下部側にコイルケース7を設けている。このコ
イルケース7は、その内径がほぼ加熱コイル1の外径と
同一の円錐状をなし、先端部にはファン5が取り付けら
れ、開口部外端は、支持部材を介して筐体4の内壁に固
定されている。また、開口部内端は、輪型パッキン8を
介して加熱コイル1の外周部に接続されており、これに
よって、通風口1aにつながる加熱コイル1の背面とフ
ァン5との間に略密閉空間S1を形成している。上記フ
ェライトコア6は、コア上下部の通風を阻害しない構造
の支持体を介してこのコイルケース7に固定される。
【0015】上記構成の電磁調理器において、ファン5
を駆動し、コイルケース7側の空気を吸引すると、図1
に矢印で示した空気の流れ、つまり冷却風Wが加熱コイ
ル1のコイル面とトッププレート2の背面との間の間隙
S2において、360度全周に渡って均一に発生する。
このとき、コイルケース7の内部、つまり、加熱コイル
1の背面側は略密閉空間S1となっているので、間隙S
2に生じた冷却風Wは、その殆どがフェライトコア6、
及びファン5を通り、図示しない排気ダクト、及び/又
は排気口付近のシロッコファン等を経て、あるいは直
接、筐体4の外部へ排出される。これにより加熱コイル
1のコイル面が効率的に冷却される。
【0016】図2(a)は、図1のように、加熱コイル
1の中央部に通風口1aを設けただけの場合の中華鍋3
の加熱分布、図2(b)は、通風口1aの形成部位にフ
ェライトコア6を配置した場合の中華鍋3の加熱分布で
ある。図2(a)から明らかなように、通風口1aを形
成しただけでは、中華鍋3の底面中心部Cにおける加熱
温度が極端に低く、中間部Mだけが強く加熱された、い
わゆるドーナツ状の不均一な加熱分布となっている。こ
れは、加熱コイル1による底面中心部Cの磁束密度が通
風口1aを形成したことで極端に減少するためである。
これに対し、フェライトコア6を配置した場合は、図2
(b)に示すように中華鍋3の底面中心部Cの加熱温度
の低下が少なくなり、中華鍋3の底面の全体を均一に加
熱することができるようになっている。
【0017】また、本実施形態による冷却効果について
は、以下の実験結果が得られた。 (1)中華鍋3に水を入れ、約5kWの加熱出力で沸騰
させた場合、図3に示した従来の電磁調理器では、加熱
コイル10の温度が132°Cまで上昇したのに対し
て、本実施形態の電磁調理器の場合、加熱コイル1の温
度は54°Cに抑えられた。
【0018】(2)また、中華鍋3に油を入れ、油温を
200°Cに保ったまま約5kW出力で加熱した場合、
図3に示した従来の電磁調理器の加熱コイル10の温度
は、油温と同じ200°Cにまで上昇したのに対して、
本実施形態の電磁調理器の加熱コイル1の温度は68°
Cに抑えられた。
【0019】(3)さらに、中華鍋3のみを約1.2k
Wの加熱出力で空焚きした場合、本実施形態による電磁
調理器の加熱コイル1の温度は36°Cで飽和したのに
対して、図3に示した従来の電磁調理器の加熱コイル1
0の温度は加熱開始15分で148°Cにも達した。な
お、上記各温度は、周辺温度が20°Cのときのデータ
である。
【0020】このように、本実施形態の電磁調理器は、
加熱コイル1とトッププレート2との間の間隙S2が筐
体4内の他の空間に比べて著しく狭い場合であっても、
当該間隙S2に生じた冷却風Wが通風口1a側に集中的
に流れ、トッププレート2による蓄熱が放散されるの
で、図3に示した従来の電磁調理器に比べて加熱コイル
1の冷却効率を格段に高めることができる。また、トッ
ププレート2から筐体4内に伝達されてくる熱自体を遮
断することができるので、筐体内の温度上昇を防止する
ことができ、電磁調理器内の電子回路の信頼性を高める
こともできる。
【0021】以上、本発明の主要な特徴点を一実施形態
に基づいて説明したが、本発明は、上記実施形態に限定
されるものでないことは勿論である。例えば、上記実施
形態では、加熱コイル1及びトッププレート2を中華鍋
3の底面形状に合わせて曲面状とした場合の例を示した
が、加熱コイル1やトッププレート2の形状は、他の形
状、例えば平鍋や炊飯用鍋に合わせた形状のものであっ
てもよい。
【0022】また、上記実施形態では、間隙S2に存す
る空気を通風口1aを通してファン5で吸引するように
したが、ファン5を逆方向に駆動し、上記間隙S2に通
風口1aを通して外気を送り込むようにしてもよい。こ
のようにすれば、冷却風Wは図1に矢印で示した方向と
逆の方向に流れる結果、上記実施形態の場合と同様、加
熱コイル1を効率的に冷却することができる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、誘導加熱時に最も温度が高くなり、且つ最も
冷却しにくい筐体内の狭い空間を効率的に冷却できると
いう特有の効果が得られる。これにより当該空間に存す
る加熱コイルの温度を著しく下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電磁調理器の要部断
面構造図。
【図2】(a)は加熱コイルの中央部に通風口を設けた
だけの場合の加熱分布、(b)は、通風口の形成部位に
E型フェライトコアを配置した場合の加熱分布を示すグ
ラフ。
【図3】従来の冷却機構を説明するための電磁調理器の
要部断面構造図。
【符号の説明】
1,10 加熱コイル 2 トッププレート 3 被加熱物の一例である中華鍋 4 電磁調理器の筐体 5,12 ファン 6 E型フェライトコア 7,11 コイルケース 8 輪型パッキン S1 トッププレートと加熱コイルとの間の間隙 S2 加熱コイルの背面側に形成される略密閉空間 W空気の流れ(冷却風)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導線を渦巻状に巻いた加熱コイルと、こ
    の加熱コイルにより誘導加熱される被加熱物を載置する
    ためのトッププレートとを有する電磁調理器において、 前記加熱コイルの中央部に通風口を形成するとともに、
    前記トッププレートの背面と前記加熱コイルのコイル面
    との空間に存在する気体を前記通風口を介して吸引する
    第1の吸排気装置を設けたことを特徴とする電磁調理
    器。
  2. 【請求項2】 導線を渦巻状に巻いた加熱コイルと、こ
    の加熱コイルにより誘導加熱される被加熱物を載置する
    ためのトッププレートとを有する電磁調理器において、 前記加熱コイルの中央部に通風口を形成するとともに、
    前記トッププレートの背面と前記加熱コイルのコイル面
    との空間に、前記通風口を介して気体を送り込む第2の
    吸排気装置を設けたことを特徴とする電磁調理器。
  3. 【請求項3】 前記通風口につながる前記加熱コイルの
    背面と前記第1または第2の吸排気装置との間の空間が
    略密閉空間であることを特徴とする請求項1または2記
    載の電磁調理器。
  4. 【請求項4】 前記通風口の形成部位において前記気体
    の通過を許容する構造を有し、該通風口付近の磁束密度
    を相対的に高める磁性体をさらに配設してなることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかの項記載の電磁調
    理器。
  5. 【請求項5】 前記磁性体に前記加熱コイルと電気的に
    接続された導線が巻回されていることを特徴とする請求
    項4記載の電磁調理器。
  6. 【請求項6】 前記磁性体は、その中央端部が前記通風
    口の中央部を指向するE型フェライトコアであり、中央
    端部の高さが周辺端部の長さよりも相対的に高いことを
    特徴とする請求項4または5記載の電磁調理器。
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JP2009087952A (ja) * 2005-12-28 2009-04-23 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009087952A (ja) * 2005-12-28 2009-04-23 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP4494504B2 (ja) * 2005-12-28 2010-06-30 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器

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