JP2002058600A - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

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JP2002058600A
JP2002058600A JP2000249348A JP2000249348A JP2002058600A JP 2002058600 A JP2002058600 A JP 2002058600A JP 2000249348 A JP2000249348 A JP 2000249348A JP 2000249348 A JP2000249348 A JP 2000249348A JP 2002058600 A JP2002058600 A JP 2002058600A
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air
plate
air passage
coil
smoke
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JP2000249348A
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Hidekazu Suzuki
秀和 鈴木
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高火力で料理できると共に、使用者が油煙に
当たらずに調理できる電気調理器を提供することを目的
とする。 【解決手段】 被調理物を載置するプレート19と、プ
レート19の中央部に設けた吸い込み口21を有する吸
煙塔20と、プレート19の下方に設けた誘導加熱用の
コイル24と、コイル24の下方に設けた除煙ファン2
7と、吹き出し口30を全周に有するボデー28、29
とを備え、除煙するための循環風の空気通路Bと交わる
コイル冷却風用の空気通路CおよびDを複数の空気通路
に分割すると共に、分割した各々の空気通路の巾は各空
気通路の間隔よりも狭くした。これによって、循環風は
コイル冷却用の空気通路に阻害されることなく実質的に
ボデー全周から吹き出したようにすることができ、油煙
を満遍なく中央部に吸い込むことができると共にコイル
を充分冷却することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は調理中に発生する油
煙の除去ができる除煙焼肉機能を具備した誘導加熱を利
用した電気調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の焼肉等の調理時に発生する油煙の
除去技術としては、例えば、プレートの中央から吸煙す
る構成としては特開平9−173217号公報に記載さ
れているものがあり、また、プレートの中央から吸煙せ
ずに対辺を送風させる構成とした特開2000−107
040号公報に記載されているものがあった。
【0003】さらに、最近、誘導加熱方式を用いた除煙
機能付きの電気調理器が提案されるようになってきた。
図7は、前記提案された従来の電気調理器の縦断面図で
あり、図8は同電気調理器の横断面図である。
【0004】図7において、1は調理を行うプレート、
2は耐熱性の絶縁材料から成るトッププレート、3はプ
レート1を誘導加熱するコイル、4はコイル3の外方を
トッププレート2と共に覆うケース、5は本体の外郭を
成すボデーであり、除煙ファン6はモータ7に取り付け
られている。8は除煙ファン6上方に設けたフィルタで
あり、9は外気を吸引する際に吸引能力を上げるガイド
板、10はケース4とボデー5からなる空気通路P、1
1はガイド板9から本体内への吸い込み口であり、12
はボデー5上部のガイド板9と対向する辺に設け、ガイ
ド板9に向かう吹き出し口であり、rは循環風である。
また図8において、13は空気通路Pとは交わらない空
気通路Qであり、14は空気通路Q13内に設けた冷却
ファンであり、15は冷却ファン14の近傍のボデー5
に設けた吸気口、16はコイル5に誘導電流を発生させ
る回路装置、17はボデー5に設けた排気口、sは冷却
風、18は仕切板である。
【0005】以上の構成により、調理を行う際は回路装
置16によりコイル3から磁界を発生させ、プレート1
を誘導加熱する。この時、回路装置16は自己発熱する
と共に、コイル3は自己発熱とプレート1からの輻射熱
を受けて温度上昇する。そのため冷却ファン14を駆動
させ、吸気口15から冷却風sを本体内に取込み、コイ
ル3と回路装置16に送風させて排気孔18から排気す
ることでコイル3と回路装置16の冷却を行い、温度上
昇を抑えている。
【0006】また加熱されたプレート1で焼肉等の調理
を行うと油煙が発生して部屋を汚すが、除煙ファン6を
駆動すると、除煙ファン6により空気通路P10内の空
気が吹き出し口12から吹き出され、この吹き出しによ
りプレート1上方の油煙を含んだ空気はガイド板9の方
向に流れ、そして除煙ファン6により吸い込み口11か
ら本体内に吸引される。そしてフィルタ8を通過する際
に油煙は吸着されて、空気だけが空気通路Pを通過し
て、再度吹き出し口12から吹き出される。この構成に
より、循環風が形成され、プレート1上の油煙をフィル
タ8で除煙することができる。
【0007】ここで、循環風はプレート1上を通過する
ためにプレート1からの熱で高温になり、またフィルタ
8を通過する微小の油煙粒子を含んでいるため、この循
環風が回路装置16に流れないように、仕切板18で空
気通路P10と空気通路Q14は区切られて混合しない
構成になっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、日本の
一般家庭の電源は電圧が100Vのため、汎用タイプの
電気調理器に用いられているシーズヒーターによる加熱
では十分な火力が供給できず、油煙を吸引する風量を少
なくして、熱の損失を少なくする構成で吸煙する必要が
あった。そのため、送風による除煙に十分な吸引力がな
く、循環風にムラが生じると除煙に漏れが生じたりし
た。また、吸引力を上げると多量の調理物を一度に調理
したり、あるいは冷凍物を調理したりするときに、火力
が低下しているために調理がしにくいという問題があっ
た。
【0009】また、誘導加熱による加熱方式の場合、火
力の低下を防ぐことはできるが、吹き出し口と吸気口が
対辺に設けた構成では除煙が漏れた時には本体外に横方
向に油煙が流れ、その方向にいる人が汚れるという問題
があった。
【0010】本発明はこのような従来の構成が有してい
る課題を解決しようとするもので、高火力で料理できる
と共に、油煙が漏れても調理する使用者に油煙が当たら
ずに調理できる電気調理器を提供することを目的として
いる。
【0011】さらに使い勝手を向上した電気調理器を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の電気調理器は、加熱源として誘導加
熱方式を用い、除煙手段として実質的にボデー全体から
空気を吹き出し、プレートの中央に設けた除煙塔の吸い
込み口より吸い込む循環風用の空気通路を設ける構成と
した。この構成では、誘導加熱用のコイルを冷却する冷
却風用の空気通路と循環風用の空気通路とが交叉する部
分には吹き出し口を設けられないので、冷却風用の空気
通路を複数の通路に分割し、かつ分割した各々の空気通
路の間にも循環風用の吹き出し口を設けるようにした。
この構成により、吹き出し口のない冷却風用の空気通路
の巾が狭くなったため、近くの吹き出し口から出た循環
風が拡がり、吹き出し口のない部分も覆い、実質的に全
体から一様に吹き出したようにすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、被調理物を載置するプレートと、前記プレートの中
央部に設けた吸い込み口を有する吸煙塔と、外郭を構成
するボデーと、前記ボデーの周囲に設けた吹き出し口
と、前記プレートの表面と前記ボデーの内部とを循環す
る循環風用の空気通路と、前記空気通路の内部に設けた
除煙ファンおよびフィルタと、誘導加熱用のコイルと、
冷却ファンと、誘導加熱を制御する制御回路装置および
前記コイルを冷却する冷却風用の空気通路とを備え、前
記冷却風用の空気通路を前記循環風用の空気通路と交叉
する位置で複数の空気通路に分割し、かつ分割した各々
の空気通路の間にも循環風用の吹き出し口を設ける構成
とした。
【0014】この構成では、吹き出し口のない冷却風用
の空気通路の巾が狭いため、近くの吹き出し口から出た
循環風が拡がり、吹き出し口のない部分も覆い、実質的
に全体から一様に吹き出したようになる。したがって、
プレート全体に循環風が流れ、吸い込み口から吸い込ま
れるか、吸い込み口近辺より外部へ上昇していくので、
使用者が油煙にさらされることがなくなる。また、コイ
ルは冷却風で充分に冷却されるので、加熱方法として誘
導加熱を用いることができ、発熱板による加熱の集中化
で効率よく加熱できる。
【0015】請求項2に記載の発明は、中央部に煙突状
の吸い込み口を有するプレートと、前記プレートを載置
するトッププレートと、前記トッププレートの下方に配
置した誘導加熱用のコイルと、前記コイルの外方を前記
トッププレートと共に覆ったケースと、前記吸い込み口
と前記コイルの下方に設けた除煙ファンと、前記ケース
及び除煙ファンを覆ったボデーと、吸い込み口下方から
前記ケースを貫通して除煙ファンに通ずる空気通路A
と、除煙ファンから前記ボデー上部の吹き出し口までの
間で前記ケースと前記ボデーとから構成する空気通路B
と、前記空気通路内に設けたフィルタと、前記コイルと
誘導加熱を制御する制御回路装置とを冷却する冷却ファ
ンと、冷却ファンからの送風をケース内の前記コイルに
送風する空気通路Cと、前記ケース内の送風を前記ボデ
ー外部に排気する空気通路Dとを有し、前記除煙ファン
により前記プレート上方の空気は前記吸い込み口から本
体内の空気通路Aを通り、空気通路Bを通過した後に前
記プレート外周部のボデーから前記吸い込み口に向かっ
て吹き出される循環風を形成し、また前記冷却ファンに
より本体外から吸気した空気は制御回路装置に送風して
から空気通路Cを通過してコイルの上を通って空気通路
Dからボデー外部に排出する構成とし、前記空気通路B
に交わる空気通路Cと空気通路Dは複数の空気通路に分
割し、かつ分割した空気通路の間に吹き出し口の一部を
設ける構成とした。
【0016】そして、制御回路装置によりコイルから発
生する誘導加熱によりプレートは高加熱で加熱されるの
で美味しく調理ができる。このとき、コイルおよび制御
回路装置は自己発熱して温度上昇するが、冷却ファンを
駆動して外気を制御回路に送風して冷却した後に空気通
路Cを通ってコイルを冷却して空気通路Dを通って本体
外に排気することによって、コイルおよび制御回路装置
の温度上昇を防止することができる。
【0017】一方、調理時にプレート上で発生する油煙
は、除煙ファンを駆動するとプレート上方の空気と共
に、プレート中央の吸い込み口から本体内の空気通路A
に吸引される。そしてフィルタを通過する際に油煙のみ
がフィルタに除去されて空気のみが除煙ファンにより空
気通路Bを通り、プレート外周部のボデー全周からプレ
ート吸い込み口に向かって吹き出される。これにより循
環風が形成され、プレート上で発生する油煙を本体内の
フィルタに吸着することができる。
【0018】また通常は調理時に発生した油煙はプレー
ト中央の吸い込み口から本体内に吸引させるが、油煙が
吸い込み口から吸引されずに漏れてもプレートには外周
から中央に向かって送風されているので、漏れた油煙は
プレートの上方に流れ使用者が油煙にさらされることは
ない。
【0019】さらに、誘導加熱を行う構成では循環風路
の内部にコイルを有し、そのコイルは冷却する必要があ
るため、循環風に交わる冷却風を構成することで、循環
風が均一に成らず、循環風のムラにより除煙漏れが生じ
るが、本発明の構成では空気通路Bに交わる空気通路C
と空気通路Dを複数に分割したので、各分割した空気通
路の巾は狭くなり、循環風は冷却風路の抵抗を受けにく
くなり、かつ分割した空気通路の間にも吹き出し口を設
けたので、循環風は場所によっての送風量のムラはほと
んどなくなり、これによってムラなく油煙を除去でき
る。
【0020】本発明の請求項3に記載の発明は、特に、
請求項1または2において、分割した空気通路の巾は1
0mm以上、40mm以下とする構成としたので、効率
よく冷却風を流すには通路の巾が10mm未満では高さ
方向に長くしても分割された通路部分の出口で乱流が起
こり、送風量が少なくなってしまう。また巾を40mm
以上にすると、除煙の循環風の送風抵抗が大きくなり、
循環風のムラが生じるため、冷却風と循環風の両方の効
率を上げるために冷却通路の分割部の巾を提起する事で
効率を上げることができる。
【0021】本発明の請求項4に記載の発明は、特に、
請求項1ないし3のいずれかにおいて、分割した各々の
空気通路の巾は分割した空気通路の間隔よりも狭くする
構成とすることにより、循環風は冷却風路に衝突しても
各々の冷却風路の両側に分流して流れるが、分割した各
々の空気通路の巾は分割した空気通路の間隔よりも狭く
することで、両側に分流した送風は抵抗を受けにくくな
り、さらに実質的にボデー全体から吹き出しているよう
にすることができる。
【0022】本発明の請求項5に記載の発明は、特に、
請求項1ないし4のいずれか1項において、分割した空
気通路の入り口端部の断面積を中央部の断面積より大き
くすることによって、冷却風に対する分割した各風路間
の抵抗を小さくすることができるので、冷却風の流れを
良くすることができる。
【0023】本発明の請求項6に記載の発明は、吸い込
み口を有するプレートは、調理を行う調理面に傾斜を設
けると共にプレートの厚みを均等にしたもので、調理時
にプレート上で発生した油はプレート調理面が傾斜して
いるため、油が流れ、調理物から離れるので油がきれて
おいしく調理ができる。また、プレートの厚みを均一に
しているので調理面の火力にムラがなく、おいしく調理
ができる。
【0024】本発明の請求項7に記載の発明は、プレー
トを加熱するコイルを複数に分割したもので、調理物が
多いときと少ないときで、加熱する調理面の範囲を変え
ることができるもので、使用しないところの熱が発生せ
ず、省エネを実現できる。
【0025】本発明の請求項8記載の発明は、プレート
に載置するフタは薄型形状でプレート中央部の煙突状の
吸い込み口に対応する部分に突部を設け、前記突部を覆
う形状のフタつまみを設けたもので、一般的にフタは調
理前の予熱や餃子等の蒸し料理に使うがプレートの中央
部に突状の煙突部があるとフタつまみの位置が高くなり
使い勝手が悪くなるが、本発明ではフタは薄型形状でプ
レート煙突部近傍は突形状で煙突部を内部に覆った突部
を設け、前記フタ突部を覆う形状のフタつまみを設けた
ことで本体のフタつまみの位置が低くなり、調理時の使
い勝手を良くできる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0027】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例における電気調理器の縦断面図、図2は同電気調理器
の平面図、図3は同電気調理器の横断面図である。
【0028】図1において、19は調理を行うプレート
であり、その中央には吸煙塔20が設けてあり、21は
吸煙塔20の吸い込み口である。22はプレート裏面に
設けた鉄製の発熱板である。23はプレート19を着脱
自在に載置する耐熱性のトッププレートであり、セラミ
ックや耐熱性の結晶化ガラス等からなる。24はトップ
プレート23の下方に設けたコイルであり、25はコイ
ル23の下方と側方を覆ったケースである。26はケー
ス25の下方に設けたモータであり、先端の軸に除煙フ
ァン27が設けてある。28はケース25と除煙ファン
27の側方と下部を覆う本体外郭の下部を形成する下ボ
デーであり、29は本体外郭の上部を形成する上ボデー
である。30はプレート19外周部と上ボデー29の上
部フランジとから構成された吸煙塔20に向う循環風の
吹き出し口であり、上ボデーのほぼ全周にわたって設け
られている。31は吸煙塔20の吸い込み口21から本
体に吸引された直後の位置に設けたフィルタであり、3
2は吸い込み口21から除煙ファン27に至る空気通路
Aであり、33はケース25の下ボデー28と上ボデー
29との間の空気通路Bである。34はコイル24に至
る空気通路Cであり、35はコイル24から本体外に至
る空気通路Dである。mはプレート19上空と空気通路
A32及び空気通路B33を循環する循環風である。3
6は冷却ファンであり、37は制御回路装置である。
【0029】また図2において、38は冷却ファン36
と制御回路装置37を上ボデー29と下ボデー28で内
蔵する操作部であり、操作部38の上ボデー29には銘
板39が設けてある。図3において、40は冷却ファン
36近傍の下ボデー28に設けた開口孔であり、nは本
体内に吸引される外気である。41はケース25内に設
けた仕切板であり、42は下ボデー28及び上ボデー2
9に設けた排気孔である。
【0030】以上の構成において、制御回路装置37に
よりコイル24に磁界を発生させると、トッププレート
23上に載置されたプレート19の鉄製の発熱板22が
誘導加熱され、プレート19は温度上昇して高温にな
り、調理面上で調理ができる。ここで焼肉等の調理を行
うと、プレート19上に油や油煙が発生し、油煙はプレ
ート19上を上昇して部屋中に浮遊して臭いや汚れを発
生する。
【0031】ここでモータ26を駆動させると、モータ
26に取り付けた除煙ファン27により、プレート19
中央の吸煙塔20の吸い込み口21からプレート19上
面の空気が本体内の空気通路A32に吸い込まれ、フィ
ルタ31を通過する。フィルタ31を通過する際に油煙
はフィルタ31に吸着され、空気だけが通過し、ついで
除煙ファン27よりに吹き出される。そして空気通路B
33を通過してプレート19外周部の上ボデー29のほ
ぼ全周に設けた吹き出し口30からプレート19の吸煙
塔20に向かって吹き出され、プレート19上面の空気
は循環風mを形成する。
【0032】一方、制御回路装置37は自己発熱し温度
上昇する。また、コイル24は電磁誘導を発生する際に
自己発熱し、さらに高温になったプレート19からの輻
射熱を受け、温度上昇する。この温度上昇を放っておく
と高温となり機能障害を起こすが、冷却ファン36を駆
動すると開口孔40から外気nが先ず制御回路装置37
内を流れ、制御回路装置37の部品を冷却する。その
後、空気通路C34を通り、仕切板41により2方向に
分流されてコイル24上を流れる際にコイル24を冷却
して、空気通路D35を通り、排気孔42から本体の外
に放出する。
【0033】これにより、誘導加熱で高温でおいしく調
理ができると共に、循環風mにより油煙除去ができる。
これは電気調理器の熱源がシーズヒータであると、火力
が低下すると高温復帰が難しいが、本実施例では熱効率
のよい電磁誘導を用いているために被調理物を集中して
加熱することができるので高温で調理することができ
る。さらに本実施例のように加熱を必要とする部分にの
み電磁誘導で発熱する発熱板22を設けると、発熱板2
2への供給の電力密度を高くでき、循環風により熱が幾
らか奪われてもプレートの温度を高温に維持することが
できる。また除煙機能で漏れた油煙は吸煙塔20上方に
流れるため、使用者に直接油煙が当たるのを防止でき
る。
【0034】さらに、除煙性能を維持するには、プレー
ト19上で調理時に発生する油煙を吸煙塔20内にムラ
なく吸引するには吹き出し口から均一にかつ一定の空気
が吹き出さなくてはならない。そのために本実施例で
は、冷却ファンによる送風が循環送風の妨げにならない
ように、空気通路Cと空気通路Dを複数の通路に分割
し、分割した各通路の巾を狭くするとともに、分割した
各通路の間からも循環送風ができるように通路間に吹き
出し口30を設けた。ここで、空気通路Cと空気通路D
を分割した空気通路の巾は10mm以上、40mm以下
とした。これは空気通路の構成や冷却風の風速などによ
り異なるが、空気通路の巾が10mmより小さくなると
冷却風に対する空気通路の壁面の割合が大きくなり、壁
面抵抗の影響により冷却風が流れにくくなるからであ
る。また、40mmを超えると巾が広くなりすぎ吹き出
した循環風が拡がっても吹き出し風全体が一体になりに
くいためである。実用的にはこの巾を20mm以上、3
0mm以下にするのが好ましい。これは確実に一体にす
ることができるためである。これにより、循環風は冷却
風用の通路である空気通路C34と空気通路D35との
分割した通路により妨げられるが、通路の巾が狭いため
吹き出し口30より吹き出した循環風はすぐに拡がりあ
たかも通路がなかったかのように均一となる。すなわ
ち、吹き出しが実質的に均一となり、除煙の高性能を維
持できる。
【0035】また、空気通路Cと空気通路Dとを分割し
た空気通路の幅は、分割した空気通路の間隔よりも小さ
くした。これにより分割した空気通路に設けられる吹き
出し口の長さは長くすることができるようになる。した
がって、分割した空気通路から吹き出した循環風の拡が
りによっても分割した空気通路に対応する部分の吹き出
し風の一部を分担することができる。この場合、分割し
た空気通路に設ける吹き出し口からの吹き出し風量は、
少なくとも、両側にある分割された空気通路の半分ず
つ、すなわち、分割した空気通路の巾よりも長い巾が必
要である。
【0036】なお、冷却風用の空気通路の分割は前記で
説明したように分割した空気通路の巾が吹き出し口より
吹き出した循環風によって容易に覆われることができる
ような巾になるように複数の通路に分割すればよい。
【0037】また、冷却風の入り口の断面積は中央部に
比して大きめにすると冷却風の流れを良くすることがで
きる。
【0038】(実施例2)図4は本発明の第2の実施例
における電気調理器の縦断面図である。全体の構成の説
明は実施例1と同様なので省略し、異なる部分について
のみを説明する。
【0039】図において、43は調理を行うプレートで
あり、44はプレート43の調理を行う調理面であり、
均一な肉厚で傾斜した調理面をもっている。45はプレ
ート43に設けた発熱板で、調理面44の裏面に傾斜し
た形で取り付けられている。
【0040】電磁誘導加熱ではコイル24と発熱板45
とが接触していなくても加熱できるので、この状態でも
発熱板45を加熱できる。したがって、発熱板45を傾
斜すると共に、発熱板45を取り付ける部分のプレート
43の調理面も肉厚を一定にして傾斜することができ、
調理面の熱容量を均等にでき、火力ムラが無くなり、調
理がうまくできる。
【0041】また、プレート43で発生した煙は上昇気
流となるので、本実施例のようにプレートが傾斜してい
ると、その面に沿って吹き出し口30より吹き出した循
環風と共に吸煙塔に吸い込まれ易くなり、油煙が周囲に
拡散するのを防ぎやすくなる。
【0042】さらに、調理時にプレート上で発生した油
はプレート調理面が傾斜しているため、油が流れ、調理
物から離れるので油煙の発生を少なくすることができる
と共に、油がきれておいしい調理ができる。
【0043】(実施例3)図5は本発明の第3の実施例
における電気調理器の横断面図である。全体の構成の説
明は実施例1と同様なので省略し、異なる部分について
のみを説明する。
【0044】本実施例においては、下記構成にすること
により、実施例1または2の効果に加えてさらに下記に
示す効果が得られる。
【0045】本実施例は、プレートを加熱するコイルを
コイルA46とコイルB47とに2分割している。コイ
ルを分割したことで、調理物が少ないときや、調理中に
調理材料が少なくなった時は、使用者が操作部により加
熱範囲を選択し、加熱する調理面の範囲を変えること
で、加熱部を減らして調理でき、省エネを実現できると
共に、非加熱部を保温ゾーンとして使用することができ
調理時の使い勝手を向上することができる。
【0046】(実施例4)図6は本発明の第4の実施例
における電気調理器の縦断面図である。全体の構成の説
明は実施例1と同様なので省略し、異なる部分について
のみを説明する。
【0047】本実施例においては、下記構成にすること
により、実施例1ないし3の効果の少なくとも1つの効
果に加えてさらに下記に示す効果が得られる。
【0048】本実施例は、プレート19の外周にフラン
ジ部48を設け、このフランジ部48に薄型形状のフタ
49を載置する構成としている。フタ49には、その中
央部にプレート19に設けた吸煙塔20を覆う突部50
を設け、さらに突部50を覆うフタつまみ51が取り付
けてある。52はフタつまみ51に設けたつまみ部52
であり、53はフタつまみ51の座である。
【0049】一般的にフタ49は調理前の予熱や餃子等
の蒸し料理に使うが、プレート19中央部に突状の吸煙
部20があるとフタつまみの位置が高くなり使い勝手が
悪くなる。しかし、本実施例では、フタは薄型形状でプ
レートの吸煙部20近傍は突形状で吸煙部20を内部に
覆うように突部50を設け、この突部50を覆う形状の
フタつまみ51を設けたので、本体のフタつまみ51の
位置が低くなり調理時の使い勝手が良くなる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし5に記載
の発明によれば、誘導加熱方式により高火力で調理を行
うことができ、しかも使用者が油煙にさらされないよう
にすることができる。
【0051】請求項6に記載の発明によれば、調理面の
火力を均一にしながら調理時に発生する油を切りながら
調理ができ、おいしく調理ができる。
【0052】請求項7記載の発明によれば、加熱する調
理面の範囲を変えることができるので、使用しないとこ
ろは熱が発生せず、調理時の使い勝手を向上させること
ができる。
【0053】請求項8記載の発明によれば、本体のフタ
つまみの位置が低くなり、調理時の使い勝手を良くでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における電気調理器の縦
断面図
【図2】同電気調理器の平面図
【図3】同電気調理器の横断面図
【図4】本発明の第2の実施例における電気調理器の縦
断面図
【図5】本発明の第3の実施例における電気調理器の横
断面図
【図6】本発明の第4の実施例における電気調理器の縦
断面図
【図7】従来例の電気調理器の縦断面図
【図8】同電気調理器の横断面図
【符号の説明】
19 プレート 20 吸煙塔 21 吸い込み口 22 発熱板 23 トッププレート 24 コイル 25 ケース 27 除煙ファン 28 下ボデー 29 上ボデー 30 吹き出し口 31 フィルタ 32 空気通路A 33 空気通路B 34 空気通路C 35 空気通路D 36 冷却ファン 37 制御回路装置 43 プレート 44 調理面 49 フタ 50 突部 51 フタつまみ m 循環風

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被調理物を載置するプレートと、前記プ
    レートの中央部に設けた吸い込み口を有する吸煙塔と、
    外郭を構成するボデーと、前記ボデーの周囲に設けた吹
    き出し口と、前記プレートの表面と前記ボデーの内部と
    を循環する循環風用の空気通路と、前記空気通路の内部
    に設けた除煙ファンおよびフィルタと、誘導加熱用のコ
    イルと、冷却ファンと、誘導加熱を制御する制御回路装
    置および前記コイルを冷却する冷却風用の空気通路とを
    備え、前記冷却風用の空気通路を前記循環風用の空気通
    路と交叉する位置で複数の空気通路に分割し、かつ分割
    した各々の空気通路の間にも循環風用の吹き出し口を設
    ける構成とした電気調理器。
  2. 【請求項2】 中央部に煙突状の吸い込み口を有するプ
    レートと、前記プレートを載置するトッププレートと、
    前記トッププレートの下方に配置した誘導加熱用のコイ
    ルと、前記コイルの外方を前記トッププレートと共に覆
    ったケースと、前記吸い込み口と前記コイルの下方に設
    けた除煙ファンと、前記ケース及び除煙ファンを覆った
    ボデーと、吸い込み口下方から前記ケースを貫通して除
    煙ファンに通ずる空気通路Aと、除煙ファンから前記ボ
    デー上部の吹き出し口までの間で前記ケースと前記ボデ
    ーとから構成する空気通路Bと、前記空気通路内に設け
    たフィルタと、前記コイルと誘導加熱を制御する制御回
    路装置とを冷却する冷却ファンと、冷却ファンからの送
    風をケース内の前記コイルに送風する空気通路Cと、前
    記ケース内の送風を前記ボデー外部に排気する空気通路
    Dとを有し、前記除煙ファンにより前記プレート上方の
    空気は前記吸い込み口から本体内の空気通路Aを通り、
    空気通路Bを通過した後に前記プレート外周部のボデー
    全周から前記吸い込み口に向かって吹き出される循環風
    を形成し、また前記冷却ファンにより本体外から吸気し
    た空気は制御回路装置に送風してから空気通路Cを通過
    してコイルの上を通って空気通路Dからボデー外部に排
    出する構成とし、前記空気通路Bに交わる空気通路Cと
    空気通路Dは複数の空気通路に分割し、かつ分割した空
    気通路の間に吹き出し口の一部を設ける構成とした電気
    調理器。
  3. 【請求項3】 分割した空気通路の巾は10mm以上、
    40mm以下とする構成とした請求項1または2に記載
    の電気調理器。
  4. 【請求項4】 分割した各々の空気通路の巾は分割した
    空気通路の間隔よりも狭くする構成とした請求項1ない
    し3のいずれか1項に記載の電気調理器。
  5. 【請求項5】 分割した空気通路の入り口端部の断面積
    は中央部の断面積より大きくする構成とした請求項1な
    いし3のいずれか1項に記載の電気調理器。
  6. 【請求項6】 吸い込み口を有するプレートは、調理を
    行う調理面に傾斜を設けると共に前記プレートの厚みを
    均等にする構成とした請求項1ないし5のいずれか1項
    に記載の電気調理器。
  7. 【請求項7】 プレートを加熱するコイルを複数に分割
    する構成とした請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    の電気調理器。
  8. 【請求項8】 プレートに載置するフタは薄型形状でプ
    レート中央部の煙突状の吸い込み口に対応する部分に突
    部を設け、前記突部を覆う形状のフタつまみを設ける構
    成とした請求項1ないし7のいずれか1項に記載の電気
    調理器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013027465A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Neng Bao Kang Enterprise Corp 電気焼肉器
JP2020102363A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 ホシザキ株式会社 誘導加熱調理器
CN114287804A (zh) * 2021-12-14 2022-04-08 宁波方太厨具有限公司 一种烹饪排气通道结构及烹饪装置
WO2023060828A1 (zh) * 2021-10-14 2023-04-20 广东万事泰电器有限公司 一种烤炉
KR102555620B1 (ko) * 2022-12-19 2023-07-17 화신주방산업(주) 인덕션 그릴조리기구

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