JP2020102363A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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【課題】誘導加熱調理器の誘導加熱コイルを効率よく冷却できるようにする。【解決手段】誘導加熱調理器10は、ケーシング11内の上部でトッププレート12の下側に前後に並んで配設された前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rと、ケーシング11内で前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rの各々に高周波電流を供給する高周波電流供給回路21F,21Rと、ケーシング11内にて前側誘導加熱コイル20Fの前側に設けられて、前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rに冷却風を送出して冷却する冷却ファン22とを備え、ケーシング11の上部には前側誘導加熱コイル20Fと後側誘導加熱コイル20Rとの間に送風ガイド14を設けた。【選択図】図2

Description

本発明は、トッププレートの上側に載置した鍋等の調理容器に渦電流が流れるときの電気抵抗により発生するジュール熱によって調理容器を発熱させて食材を加熱調理する誘導加熱調理器に関する。
下記の特許文献1には厨房内のカウンターに設置される誘導加熱調理器が開示されている。誘導加熱調理器は、鍋等の調理容器を載置するトッププレートを上面に有したケーシングと、ケーシング内の上部でトッププレートの下側に配設されて、調理容器を加熱するために誘導磁界を発生させる誘導加熱コイルと、ケーシング内の下部で誘導加熱コイルの下側に配設されて、誘導加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電流供給回路と、ケーシング内の前部にて誘導加熱コイルの前側に設けられて、誘導加熱コイルに冷却風を送出する冷却ファンとを備えている。
この誘導加熱調理器においては、トッププレートの上側に鍋等の調理容器を載置して、インバータ回路により誘導加熱コイルに高周波電流を供給すると、トッププレートの上側で誘導磁界が発生し、トッププレートの上側に載置した鍋等の調理容器は渦電流が流れるときの電気抵抗により発生するジュール熱によって発熱し、鍋等の調理容器に入れた食材は発熱する調理容器内で加熱調理される。
特開2017−208259号公報
上述した特許文献1に記載の誘導加熱調理器においては、誘導加熱コイル及びインバータ回路は冷却ファンによる冷却風によって冷却されているものの、誘導加熱コイルを充分に冷却するためには、出力の大きな冷却ファンを用いる必要があった。また、この種の誘導加熱調理器では、ケーシング内の上部に誘導加熱コイルを前後に配置し、ケーシングのトッププレートの上面で鍋等の調理容器を前後に置いて加熱調理をできるようにしたものもある。誘導加熱コイルを前後に配置したときに、前側及び後側の誘導加熱コイルはケーシングの前部に配置されたた冷却ファンによる冷却風が通過することで冷却されるものの、前側の誘導加熱コイルを通過した冷却風が周囲に拡散し、後側の誘導加熱コイルを効率よく冷却できないおそれがあった。本発明は、誘導加熱調理器の誘導加熱コイルを効率よく冷却できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、調理容器を載置するトッププレートを上面に有したケーシングと、ケーシング内の上部でトッププレートの下側に前後に並んで配設されて、調理容器を加熱するために誘導磁界を発生させる前側及び後側誘導加熱コイルと、ケーシング内で前側及び後側誘導加熱コイルの各々に高周波電流を供給する高周波電流供給回路と、ケーシング内にて前側誘導加熱コイルの前側に設けられて、前側及び後側誘導加熱コイルに冷却風に送出して冷却する冷却ファンとを備えた誘導加熱調理器であって、ケーシングの上部には前側誘導加熱コイルと後側誘導加熱コイルとの間に前側誘導加熱コイルを通過した冷却風を後側誘導加熱コイルに向けて案内する送風ガイドを設けたことを特徴とする誘導加熱調理器を提供するものである。
上記のように構成した誘導加熱調理器においては、ケーシングの上部には前側誘導加熱コイルと後側誘導加熱コイルとの間に前側誘導加熱コイルを通過した冷却風を後側誘導加熱コイルに向けて案内する送風ガイドを設けたので、前側誘導加熱コイルを通過した冷却風は周囲に拡散することなく後側誘導加熱コイルに案内され、後側誘導加熱コイルを効率よく冷却することができるようになった。これによって、冷却ファンを出力の高いものを用いる必要がなくなり、誘導加熱調理器がコストアップとなるのを防ぐことができた。
上記のように構成した誘導加熱調理器においては、送風ガイドを前側及び後側誘導加熱コイルの間の左右両側で、後側に進むに従って後側誘導加熱コイルに近づくように傾斜させるのが好ましい。このようにしたときには、前側誘導加熱コイルを通過した冷却風を効率よく後側誘導加熱コイルに送ることができ、後側誘導加熱コイルを効率よく冷却することができるようになった。
上記課題を解決するために、本発明の他の実施形態は、調理容器を載置するトッププレートを上面に有したケーシングと、ケーシング内の上部にてトッププレートの下側に配設されたベースプレートと、ケーシング内の上部にてベースプレートの上側に支持されて、調理容器を加熱するために誘導磁界を発生させる誘導加熱コイルと、ケーシング内で誘導加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電流供給回路と、ケーシング内の前部で誘導加熱コイルの前側に設けられて、誘導加熱コイルに冷却風を送出して冷却する冷却ファンとを備えた誘導加熱調理器であって、ベースプレートには誘導加熱コイルの左右両側で前後に延び、冷却ファンによる冷却風を誘導加熱コイルに沿って流れるように案内する送風ガイドを設けたことを特徴とする誘導加熱調理器を提供するものである。
上記のように構成した誘導加熱調理器においては、ベースプレートには誘導加熱コイルの左右両側で前後に延び、冷却ファンによる冷却風を誘導加熱コイルに沿って流れるように案内する送風ガイドを設けたので、冷却ファンによる冷却風は送風ガイドによって周囲に拡散することなく誘導加熱コイルに沿って流れるようになり、誘導加熱コイルを効率よく冷却することができるようになった。これによって、冷却ファンを出力の高いものを用いる必要がなくなり、誘導加熱調理器がコストアップとなるのを防ぐことができた。
上記のように構成した誘導加熱調理器においては、ベースプレートには誘導加熱コイルが配置された位置で前後に延びる凹溝を形成し、凹溝の左右の側壁部を送風ガイドとして用いるのが好ましい。このようにしたときには、送風ガイドを別体として設ける必要がなく、コストアップとなるのを防ぐことができた。
本発明の第1実施形態の誘導加熱調理器の斜視図である。 図1のトッププレートを取り外した斜視図である。 図1の左右方向の中央部の前後方向に沿った縦方向断面図である。 本発明の第2実施形態の誘導加熱調理器の斜視図である。 図4のトッププレートを取り外した斜視図である。 図4の左右方向の中央部の前後方向に沿った縦方向断面図である。 ブザーを変更した実施例の図5に相当する斜視図である。 ブザーの放音孔を音量調整板により塞いでいるときの斜視図(a)であり、ブザーの放音孔を音量調整板により一部を塞ぎ一部を開放しているときの斜視図(b)である。
以下、本発明の誘導加熱調理器の実施形態を添付図面を参照して説明する。本発明の誘導加熱調理器10は、厨房のカウンター等に設置され、インバータ回路21(21F,21R)から誘導加熱コイル20(20F,20R)に高周波電流を供給したときにトッププレート12の上側で誘導磁界を発生させ、トッププレート12の上面に載置した鍋等の調理容器に渦電流が流れるときの電気抵抗により発生するジュール熱によって鍋等の調理容器を発熱させ、発熱する調理容器に入れた食材を加熱調理するものである。
(第1実施形態)
第1実施形態の誘導加熱調理器10は、トッププレート12の上面に鍋等の調理容器を前後に置いて調理可能としたものである。図1〜図3に示したように、誘導加熱調理器10は、鍋等の調理容器を載置するトッププレート12を上面に有したケーシング11と、ケーシング11内にてトッププレート12の下側に前後に並んで配設されて、調理容器を加熱するために誘導磁界を発生させる前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rと、ケーシング11の下部に配設されて前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rの各々に高周波電流を供給する第1及び第2インバータ回路(高周波電流供給回路)21F,21Rと、ケーシング11内にて前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rを冷却する第1冷却ファン22と、ケーシング11内にて第1及び第2インバータ回路21F,21Rを冷却する第2冷却ファン24とを備えている。
図1及び図2に示したように、ケーシング11はトッププレート12を含めて略直方体形状をしている。図2に示したように、ケーシング11内の上部にはトッププレート12の下側にベースプレート13が配設されており、ベースプレート13はケーシング11内の前縁部から後縁部まで延出している。ベースプレート13の上側には前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rが前後に並んで支持されており、前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rはベースプレート13の左右方向の中央部で前後に並んで配置されている。前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rは高周波電流が供給されたときに発生する誘導磁界の影響によりトッププレート12の上面に載置した鍋等の調理容器に渦電流が流れるようにして、調理容器に渦電流が流れるときの電気抵抗により発生するジュール熱によって調理容器を発熱させるものである。前側誘導加熱コイル20Fはトッププレート12の前部に置いた鍋等の調理容器を加熱するものであり、後側誘導加熱コイル20Rはトッププレート12の後部に置いた鍋等の調理容器を加熱するものである。
図2及び図3に示したように、ベースプレート13の前部には左右方向の中央部に前縁が下側となるように傾斜する傾斜板部13aによって通風路13bが形成されており、ベースプレート13の通風路13bの直ぐ前側には第1冷却ファン22が設けられている。第1冷却ファン22は前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rを冷却するものである。第1冷却ファン22を作動させると、ケーシング11の底壁前部に形成された吸気口から外気が吸い上げられ、吸い上げられた外気は通風路13bを通ってベースプレート13の上側に冷却風として送られる。
図2に示したように、ベースプレート13の上面の前後方向の中間部には前側誘導加熱コイル20Fと後側誘導加熱コイル20Rとの間に送風ガイド14が設けられており、送風ガイド14は前側誘導加熱コイル20Fを通過した冷却風を後側誘導加熱コイル20Rに案内する機能を有している。送風ガイド14は前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rの左右の両側となるベースプレート13の左右両側部で、前側誘導加熱コイル20Fの直ぐ後側に配置され、後側に進むに従って後側誘導加熱コイル20R側となる左右方向の中央部側に近づくように傾斜している。送風ガイド14は、前側誘導加熱コイル20Fを通過後に左右両側に拡散した冷却風が後側誘導加熱コイル20Rを通過せずに後側誘導加熱コイル20Rの左右両側を通過するのを防ぎ、冷却風を確実に後側誘導加熱コイル20Rに導くようにしている。第1冷却ファン22によって冷却風が通風路13bを通ってベースプレート13の上側に導かれ、前側誘導加熱コイル20Fはこの冷却風によって冷却される。前側誘導加熱コイル20Fを通過した冷却風は左右両側を含めて周囲に拡散するが、前側誘導加熱コイル20Fから周囲に拡散した冷却風は左右両側の送風ガイド14によって後側誘導加熱コイル20Rに案内されて送られる。送風ガイド14によって後側誘導加熱コイル20Rに案内された冷却風は後側誘導加熱コイル20Rを通過し、後側誘導加熱コイル20Rは案内された冷却風によって冷却される。誘導加熱コイル20Rを通過して冷却した冷却風はケーシング11の後壁の排気口から外側に排出される。
図3に示したように、ケーシング11内の下部には前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rに高周波電流を供給する第1及び第2インバータ回路(高周波電流供給回路)21F,21Rが設けられている。第1インバータ回路21Fは前側誘導加熱コイル20Fに高周波電流を供給するものであり、第2インバータ回路21Rは後側誘導加熱コイル20Rに高周波電流を供給するものである。第1及び第2インバータ回路21F,21Rは上下に積み重ねた状態で配置されている。第1及び第2インバータ回路21F,21Rの後側にはノイズフィルタ23が設けられており、ノイズフィルタ23は外部の商用電源から電源コードを伝播するノイズと、第1及び第2インバータ回路21F,21Rから発生して電気配線を伝播する雑音端子電圧(ノイズ)を低減させるものである。
図3示したように、ケーシング11内の前部にはベースプレート13の傾斜板部13aの後側に第2冷却ファン24が設けられている。第2冷却ファン24は第1及び第2インバータ回路21F,21Rの直ぐ前側に配置されており、第1及び第2インバータ回路21F,21Rを冷却するものである。第2冷却ファン24を作動させると、ケーシング11の底壁前部に形成された吸気口から外気が吸い上げられ、吸い上げられた外気は冷却風として第1及び第2インバータ回路21F,21Rを通過し、第1及び第2インバータ回路21F,21Rはこの冷却風によって冷却される。第1及び第2インバータ回路21F,21Rを通過して冷却した冷却風はケーシング11の後壁の排気口から外側に排出される。
上記のように構成した誘導加熱調理器10の作動について説明する。調理人が食材を入れた鍋等の調理容器をトッププレート12の上側にて前部及び/または後部に載置し、ケーシング11の前面に設けられた操作パネル15を操作して調理を開始させると、第1及び/または第2インバータ回路21F,21Rには外部電源から電源コードによって電力が供給され、前側及び/または後側誘導加熱コイル20F、20Rには第1及び第2インバータ回路21F,21Rから高周波電流が供給される。トッププレート12の上側には前側及び/または後側誘導加熱コイル20F、20Rに高周波電流が供給されたときに誘導磁界が発生し、トッププレート12の上側にて前部及び/または後部に載置した鍋等の調理容器は渦電流が流れるときの電気抵抗によるジュール熱によって発熱し、鍋等の調理容器に入れた食材は発熱する調理容器によって加熱調理される。
このように構成した誘導加熱調理器10においては、ケーシング11の上部には前側誘導加熱コイル20Fと後側誘導加熱コイル20Rとの間に前側誘導加熱コイル20Fを通過した冷却風を後側誘導加熱コイル20Rに案内する送風ガイド14を設けた。具体的には、ケーシング11の上部にはベースプレート13が配設されており、ベースプレート13には前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rが前後に並んで支持されている。ベースプレート13の前側には第1冷却ファン22が設けられており、前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rはこの第1冷却ファン22による冷却風によって冷却されている。この誘導加熱調理器10では、ケーシング11の上部に設けたベースプレート13には前側誘導加熱コイル20Fと後側誘導加熱コイル20Rとの間に前側誘導加熱コイル20Fを通過した冷却風を後側誘導加熱コイル20Rに案内する送風ガイド14が設けられている。送風ガイド14は前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rの間の左右両側で、後側に進むに従って後側誘導加熱コイルに近づくように傾斜している。誘導加熱コイル20Fを通過した冷却風は周囲に拡散しても送風ガイド14によって後側誘導加熱コイル20Rに案内され、後側誘導加熱コイル20Rを効率よく冷却することができるようになった。これによって、第1冷却ファン22を出力の高いものを用いる必要がなくなり、誘導加熱調理器10がコストアップとなるのを防ぐことができた。
この実施形態の誘導加熱調理器10は、ケーシング11内に前後に2つの誘導加熱コイル20F,20Rを配置したものであるが、本発明はこれに限られるものでなく、ケーシング11内に3つ以上の誘導加熱コイルを前後に配置したものであってもよい。この場合には、3つ以上の誘導加熱コイルで前側及び後側に配置された誘導加熱コイルの間に上述した送風ガイドを設けるようにする。
(第2実施形態)
第2実施形態の誘導加熱調理器10は、第1実施形態の誘導加熱調理器10と異なり、トッププレート12の上面に1つの調理容器を置いて調理可能としたものである。図4〜図6に示したように、誘導加熱調理器10は、鍋等の調理容器を載置するトッププレート12を上面に有したケーシング11と、ケーシング11内の上部にてトッププレート12の下側に配設されたベースプレート13と、ケーシング11内の上部にてベースプレート13の上側に支持されて、調理容器を加熱するために誘導磁界を発生させる誘導加熱コイル20と、ケーシング11内で誘導加熱コイル20に高周波電流を供給するインバータ回路(高周波電流供給回路)21と、ケーシング11内の前部で誘導加熱コイル20の前側に設けられて、誘導加熱コイル20に冷却風を送出して冷却する冷却ファン22とを備えている。
図4及び図5に示したように、ケーシング11はトッププレート12を含めて略直方体形状をしている。図2に示したように、ケーシング11内の上部にはトッププレート12の下側にベースプレート13が配設されており、ベースプレート13はケーシング11内の上部で前部から後縁部まで延出している。ベースプレート13の左右の両側部を除く左右方向の中央部には下側に凹んで前後に延びる凹溝13cが形成されており、凹溝13cには誘導加熱コイル20が支持されている。凹溝13cは前縁から導入した冷却ファン22による冷却風を周囲に拡散させることなく後側に送出する機能を有し、凹溝13cの左右の側壁部13dは冷却風を誘導加熱コイル20に沿って流れるように案内する送風ガイドとして用いられている。ベースプレート13の前部には左右方向の中央部に前縁が下側となるように傾斜する傾斜板部13aによって通風路13bが形成されており、ケーシング11の前部に設けた冷却ファン22の冷却風の一部はこの通風路13bを通ってベースプレート13の上側に導かれる。
図5に示したように、ケーシング11の上部には誘導加熱コイル20が設けられており、誘導加熱コイル20はベースプレート13の凹溝13cの上側に支持されている。誘導加熱コイル20は高周波電流が供給されたときに発生する誘導磁界の影響によりトッププレート12の上面に載置した鍋等の調理容器に渦電流が流れるようにして、調理容器に渦電流が流れるときの電気抵抗により発生するジュール熱によって調理容器を発熱させるものである。図6に示したように、ケーシング11の下部にはベースプレート13の下側に誘導加熱コイル20に高周波電流を供給するインバータ回路(高周波電流供給回路)21が設けられている。インバータ回路21の後側にはノイズフィルタ23が設けられており、ノイズフィルタ23は外部の商用電源から電源コードを伝播するノイズと、インバータ回路21から発生して電気配線を伝播する雑音端子電圧(ノイズ)を低減させるものである。
図5及び図6に示したように、ケーシング11内の前部には取付板16が設けられており、取付板16には冷却ファン22が取り付けられている。冷却ファン22はベースプレート13の上側に設けた誘導加熱コイル20と、ベースプレート13の下側に設けたインバータ回路21とを冷却するものである。冷却ファン22を作動させると、ケーシング11の底壁前部に形成された吸気口から外気が吸い上げられ、吸い上げられた外気の一部は通風路13bを通ってベースプレート13の上側に冷却風として送られ、吸い上げられた外気の残る一部はベースプレート13の下側に冷却風として送られる。ベースプレート13の上側に送られた冷却風はベースプレート13の凹溝13cに沿って流れ、誘導加熱コイル20は凹溝13cに沿って流れる冷却風によって冷却される。ベースプレート13の下側に送られた冷却風はインバータ回路21を通過し、インバータ回路21はこの冷却風によって冷却される。誘導加熱コイル20及びインバータ回路21を通過して冷却した冷却風はケーシング11の後壁から外側に排出される。
図5に示したように、ケーシング11内の前部に設けた取付板16にはブザー25が取り付けられており、ブザー24は誘導加熱調理器10の動作音及びエラー時の警告音等の報知音を発するものである。ブザー25の中央部に放音孔25aが形成されており、報知音は放音孔25aから発せられるようになっている。ブザー25は入力電圧を変化させることによって報知音の音量が段階的に変化可能となっている。ブザー25の報知音の音量をさらに細かく調整可能とするために、ブザー25の前面には放音孔25aの一部または全部を塞ぐシール材を着脱可能に貼着するのが好ましい。ブザー25の前面に放音孔25aの一部または全部を防ぐシール材を貼着することで、ブザー25の報知音の音量を細かく調整することができる。
また、図7に示した変形例では、取付板16にはブザー25Aの前側に延出するアーム25bが設けられており、アーム25bにはブザー25Aの前側を覆う音量調整板25cが上下に移動可能に取り付けられている。音量調整板25cは放音孔25aを上下に移動可能に塞ぐものである。図8(a)に示したように、音量調整板25cが放音孔25aを完全に塞いでいるときには、報知音の音量が小さくなっている。これに対し、図8(b)に示したように、音量調整板25cを上側に移動させて、音量調整板25cが放音孔25aの一部を開放している(または全てを開放している)ときには、報知音の音量が大きくなっている。上記のシール材を貼着と剥離とを繰り返してブザー25の報知音の音量を何度も変えると、シール材の粘着剤が劣化して、ブザー25の報知音の音量を変えることができなくなるおそれがあった。これに対し、音量調整板25cはねじ25dによってアーム25bの先端部に上下に移動可能に取り付けられているため、音量調整板25cは何度でも上下に移動させることができ、ブザー25Aの音量を音量調整板25cによって何度でも変えることができる。
上記のように構成した誘導加熱調理器10においても、調理人が食材を入れた鍋等の調理容器をトッププレート12の上側に載置し、ケーシング11の前面に設けられた操作パネル15を操作して調理を開始させると、インバータ回路21には外部電源から電源コードによって電力が供給され、誘導加熱コイル20にはインバータ回路21から高周波電流が供給される。トッププレート12の上側には誘導加熱コイル20に高周波電流が供給されたときに誘導磁界が発生し、トッププレート12の上側に載置した鍋等の調理容器は渦電流が流れるときの電気抵抗によるジュール熱によって発熱し、鍋等の調理容器に入れた食材は発熱する調理容器によって加熱調理される。
このように構成した誘導加熱調理器10においては、ケーシング11内の上部にはトッププレート12の下側にベースプレート13が配設され、ケーシング11内の上部にはベースプレート13の上側に誘導加熱コイル20が支持されている。また、ケーシング11内の前部には誘導加熱コイル20の前側に冷却ファン22が設けられ、ベースプレート13には誘導加熱コイル20の左右両側で前後に延びて冷却ファン22による冷却風を誘導加熱コイル20に沿って流れるように案内する送風ガイド13dを設けた。特にこの実施形態では、凹溝13cの左右の側壁部13dが送風ガイドとして用いられている。冷却ファン22による冷却風は送風ガイドとして機能する凹溝13cの左右の側壁部13dによって周囲に拡散することなく誘導加熱コイル20に沿って流れるようになり、誘導加熱コイル20を効率よく冷却することができるようになった。これによって、冷却ファン22を出力の高いものを用いる必要がなくなり、誘導加熱調理器10がコストアップとなるのを防ぐことができた。また、ベースプレート13に形成した凹溝13cの左右の側壁部13dを送風ガイドしたので、送風ガイドをベースプレート13に別体で設けたときと比べてコストアップとなるのを防ぐことができた。なお、この実施形態では、ベースプレート13の凹溝13cの左右の側壁部13dを送風ガイドとしたが、本発明はこれに限られるものでなく、ベースプレート13の凹溝13cの左右方向の幅が長くて、左右の側壁部13dが誘導加熱コイル20から離れているときや、ベースプレート13の凹溝13cが形成されていないときには、ベースプレート13の誘導加熱コイル20の左右の両側に前後に延びる送風ガイドを別体で設けたものであってもよい。
この第2実施形態の誘導加熱調理器10では、ベースプレート13の凹溝13cの左右の側壁部13dを送風ガイドとして用いたが、ケーシング11の上部で前後に前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rを並んで配設した第1実施形態の誘導加熱調理器10でも、ベースプレート13に前後に延びる凹溝13cを形成し、凹溝13cに前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rを配置してもよい。このようにしたときには、冷却ファン22による冷却風は左右の側壁部13dよりなる送風ガイドによって周囲に拡散することなく前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rに沿って流れるようになり、前側及び後側誘導加熱コイル20F,20Rを効率よく冷却することができるようになった。また、この側壁部13dよりなる送風ガイドによって、前側誘導加熱コイル20Fを通過した冷却風は周囲に拡散することなく後側誘導加熱コイル20Rに案内され、後側誘導加熱コイル20Rを効率よく冷却することができるようになった。
10…誘導加熱調理器、11…ケーシング、12…トッププレート、13…ベースプレート、13c…凹溝、13d…送風ガイド(側壁部)、14…送風ガイド、20…誘導加熱コイル、20F…前側誘導加熱コイル、20R…後側誘導加熱コイル、21,21F,21R…高周波電流供給回路(インバータ回路)、22…冷却ファン。

Claims (4)

  1. 調理容器を載置するトッププレートを上面に有したケーシングと、
    前記ケーシング内の上部で前記トッププレートの下側に前後に並んで配設されて、前記調理容器を加熱するために誘導磁界を発生させる前側及び後側誘導加熱コイルと、
    前記ケーシング内で前記前側及び後側誘導加熱コイルの各々に高周波電流を供給する高周波電流供給回路と、
    前記ケーシング内にて前記前側誘導加熱コイルの前側に設けられて、前記前側及び後側誘導加熱コイルに冷却風に送出して冷却する冷却ファンとを備えた誘導加熱調理器であって、
    前記ケーシングの上部には前記前側誘導加熱コイルと前記後側誘導加熱コイルとの間に前記前側誘導加熱コイルを通過した冷却風を前記後側誘導加熱コイルに案内する送風ガイドを設けたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱調理器において、
    前記送風ガイドを前記前側及び後側誘導加熱コイルの間の左右両側で、後側に進むに従って前記後側誘導加熱コイルに近づくように傾斜させたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. 調理容器を載置するトッププレートを上面に有したケーシングと、
    前記ケーシング内の上部にて前記トッププレートの下側に配設されたベースプレートと、
    前記ケーシング内の上部にて前記ベースプレートの上側に支持されて、前記調理容器を加熱するために誘導磁界を発生させる誘導加熱コイルと、
    前記ケーシング内で前記誘導加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電流供給回路と、
    前記ケーシング内の前部で前記誘導加熱コイルの前側に設けられて、前記誘導加熱コイルに冷却風を送出して冷却する冷却ファンとを備えた誘導加熱調理器であって、
    前記ベースプレートには前記誘導加熱コイルの左右両側で前後に延び、前記冷却ファンによる冷却風を前記誘導加熱コイルに沿って流れるように案内する送風ガイドを設けたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  4. 請求項3に記載の誘導加熱調理器において、
    前記ベースプレートには前記誘導加熱コイルが配置された位置で前後に延びる凹溝を形成し、前記凹溝の左右の側壁部を前記送風ガイドとして用いたことを特徴とする誘導加熱調理器。
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