JP2011146179A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】インバータ基板に配置された高発熱量の電子部品を効率よく冷却する。
【解決手段】本体2上面に設けられたトッププレート3と、該トッププレート3の下方で本体2内の上部に配置された誘導加熱コイル11と、該誘導加熱コイル11の下部に配置され該誘導加熱コイル11に電力を供給する高発熱量の電子部品13と該電子部品13から発生する熱を放熱するヒートシンク18を備えたインバータ基板17と、該インバータ基板17と前記誘導加熱コイル11に冷却風を送風する送風ファン20とを備えた誘導加熱調理器において、前記インバータ基板17に前記ヒートシンク18に風を導くための略二つ折り形状の風向板30を前記ヒートシンク18間に挟まれるように配置し、前記風向板30の一片に取付調整部36を設け、該取付調整部36の前記インバータ基板17への取付位置を調整することにより、前記ヒートシンク18への風向きを可変可能とした。
【選択図】 図4
【解決手段】本体2上面に設けられたトッププレート3と、該トッププレート3の下方で本体2内の上部に配置された誘導加熱コイル11と、該誘導加熱コイル11の下部に配置され該誘導加熱コイル11に電力を供給する高発熱量の電子部品13と該電子部品13から発生する熱を放熱するヒートシンク18を備えたインバータ基板17と、該インバータ基板17と前記誘導加熱コイル11に冷却風を送風する送風ファン20とを備えた誘導加熱調理器において、前記インバータ基板17に前記ヒートシンク18に風を導くための略二つ折り形状の風向板30を前記ヒートシンク18間に挟まれるように配置し、前記風向板30の一片に取付調整部36を設け、該取付調整部36の前記インバータ基板17への取付位置を調整することにより、前記ヒートシンク18への風向きを可変可能とした。
【選択図】 図4
Description
本発明は、誘導加熱調理器の誘導加熱コイルに電力を供給するインバータ基板の冷却構造に関するものである。
近年、住宅用機器を全て電化にするといった、所謂オール電化の流れが顕著になりつつあり、この一環として鍋に渦電流を流して鍋そのものを発熱させる誘導加熱調理器が見直されている。
誘導加熱調理器は、本体上面に設けられたトッププレートと、該トッププレートの下方で本体内の上部に配置された誘導加熱コイルと、該誘導加熱コイルの下部に配置され該誘導加熱コイルに電力を供給する高発熱量の電子部品と該電子部品から発生する熱を放熱するヒートシンクを搭載したインバータ基板と、該インバータ基板と前記誘導加熱コイルに送風する送風ファンを備えており、また、本体奥側上面には吸気口と排気口が隣接して配置され、前記送風ファンにより前記吸気口から外気を吸引して前記誘導加熱コイルとインバータ基板を冷却し、排熱を排気口から排気する構造が一般的である。
前記インバータ基板にはさまざまな電子部品が搭載されている。特に高発熱量の電子部品はヒートシンクに固定し、該ヒートシンクを前記送風ファンからの風で強制冷却して電子部品が耐熱温度を超えないように発熱を抑えるものである。
しかし、それだけでは送風ファンからの冷却風の流れを制御することができず、ヒートシンクに固定して放熱させる高発熱量の電子部品を充分冷却できない問題がある。
そこで、これらの問題を解決するものとして下記の特許文献が提案されている。
特許文献1に記載されたものは、複数の冷却フィンを有し、回路部品が固着される一対のヒートシンクと、冷却ファンとを備え、前記一対のヒートシンクは、前記冷却フィンの先端面が互いに対向し、かつ間隙を介して離間するように配設されて冷却チャンバを形成し、前記冷却ファンからの空気は、前記冷却チャンバを流れた後、前記排気口に流れるようにしたものである。
特許文献2に記載されたものは、冷却ファンからの冷却風を取り入れる導入口と、本体外へ排出される排気の導出口を有する略扁平箱形状のダクトを備え、該ダクトを中間開口部で分岐して該分岐部に可動式の風向板を設け、冷却ファンからの送風を電源回路等の要冷却部分に送風するものと、動作している誘導加熱コイル側へ優先的に誘導するものに分流するものである。
特許文献3に記載されたものは、本体内部の一隅に吸気口を介して空気を吸い込む送風機を備え、該送風機の外周と接して前記本体を横切る接線方向よりも外方に放熱板と回路基板を位置させ、さらに、その外方の本体壁面に排気口を設けるとともに、本体底面の前記一隅側に前記送風機の近傍から前記回路基板に向けて風向板を設けたものである。
上記した従来技術における誘導加熱調理器には、以下に示す問題がある。
特許文献1に記載されたものは、一対のヒートシンクで形成される冷却チャンバに略均一の風量が供給されるため、電子部品の動作により高発熱量となるヒートシンク側に強制的に冷却風を導く必要があっても、風向きを可変できないため、高発熱量となるヒートシンク側が冷却不足になる恐れがある。
また、特許文献2に記載されたものは、ダクトを中間開口部で分流して電源回路等の要冷却部分に送風するため、該電源回路等に流れる風量を増やすと誘導加熱コイルを冷却する風量が減って冷却不足になる恐れがあり、また、冷却ファンからの送風を誘導加熱コイル側へ優先的に誘導する可動式の風向板を設けた場合には、電源回路には風向を可変できないものである。
更に、特許文献3に記載されたものは、回路基板はヒートシンクを備えて送風機よりも下流で外郭に固定され、該外郭と一体成形によりリブ状の風向板を設けているため、風向板は送風機から回路基板への風路外周部を形成するに過ぎず、風向板で特に高発熱量となるヒートシンクに強制的に冷却風を導く構造ではない。
また、外郭と風向板が一体成形であるため、風向きの調整には型改造が必要で、容易に風向きを変更することはできず、しかも、異なった風向きで使用する機種には共用化できず専用部品となるため原価高となる欠点がある。
本発明は上記の欠点を解決するためになされたものであり、請求項1では、本体上面に設けられたトッププレートと、該トッププレートの下方で本体内の上部に配置された誘導加熱コイルと、該誘導加熱コイルの下部に配置され該誘導加熱コイルに電力を供給する高発熱量の電子部品と該電子部品から発生する熱を放熱するヒートシンクを備えたインバータ基板と、該インバータ基板と前記誘導加熱コイルに冷却風を送風する送風ファンとを備えた誘導加熱調理器において、前記インバータ基板に前記ヒートシンクに風を導くための略二つ折り形状の風向板を前記ヒートシンク間に挟まれるように配置し、前記風向板の一片に取付調整部を設け、該取付調整部の前記インバータ基板への取付位置を調整することにより、前記ヒートシンクへの風向きを可変可能としたものである。
請求項2では、前記風向板の一片に設けられた取付調整部は、前記風向板の長手方向に沿って設けられた複数個の固定穴と固定ネジからなるものである。
請求項3では、前記ヒートシンクは、一対のフィン先端部が対向するように配置され、前記風向板は前記フィン先端部のいずれか一側に当接して、前記ヒートシンクに左右別々の流路を形成するものである。
請求項4では、前記風向板は、樹脂製薄板よりなり、略中央部に折筋を設けて該折筋の山側を前記送風ファンによる送風の上流側に配置し、前記折筋で前記送風を分流して曲面で所定の方向に風を導くものである。
本発明の請求項1によれば、ヒートシンクに風を導く風向板を略二つ折り形状にしてヒートシンク間に挟まれるようにインバータ基板に配置し、該風向板の一片に取付調整部を設け、該取付調整部のインバータ基板への取付位置を調整することにより、前記ヒートシンクへの風向きを可変することが可能となり、高発熱量となるヒートシンクに強制的に冷却風を導いて十分に冷却できる。
また、インバータ基板全体に流れる風量は増減することがないので、ヒートシンクのみならず誘導加熱コイルの冷却風量に影響することがない。
請求項2によれば、送風ファンから送風される風向きの調整は、風向板の長手方向に沿って複数個設けられた固定穴と固定ネジの取付位置を変えるだけの容易な構造であり、型改造が不要で、他機種にも共用化でき、原価低減に寄与できる。
請求項3によれば、ヒートシンクは、フィン先端部が対向して一対に並んで配置され、前記フィン先端部に風向板が当接してヒートシンクに左右別々の流路を形成するので、一対のヒートシンクに形成される前記流路を分けても前記フィン先端部で前記流路から風が逃げることがなく、効率よく冷却できる。
請求項4によれば、風向板は、樹脂製薄板よりなり、略中央部に折筋を設けて該折筋の山側を前記送風ファンによる送風の上流側に配置し、前記折筋で前記送風を分流して曲面で所定の方向に風を導くので、前記折筋で略二つ折する簡単な構造で安価に製作でき、しかも上流側流路の抵抗にならずに風向きを可変するように設定できる。
以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。
1はシステムキッチンで、天板12に上面開口部26aを備え、前面上部に前面開口部26bを備えている。
2は誘導加熱調理器の本体、22は本体2の外郭である。
3は本体2の上面に配置された耐熱ガラス等からなるトッププレートで、調理を行う際の調理鍋(図示せず)を載置するものである。
6はトッププレート3の上面に設けられた載置部で、調理時に調理鍋を載置して加熱調理する位置を示すものであり、上面の手前に右載置部6aと左載置部6b,中央奥に中央載置部6cが配置されている。
右載置部6a,左載置部6b,中央載置部6cと対向した本体2内の上部には、図3に示すように誘導加熱コイル11が配置され、該誘導加熱コイル11によってトッププレート3上に載置される調理鍋が加熱される。なお、中央載置部6cの下面には誘導加熱コイル11に変えてラジエントヒータを配置してもよい。また、本体2を天板12の上に載置して使用する据え置き型の場合には、中央載置部6cのない2口の誘導加熱タイプであってもよい。
14はトッププレート3の四方上端縁に取り付けられたフレームで、トッププレート3の周囲の端面を保護するとともに、本体2をシステムキッチン1の上面開口部26aから該システムキッチン1内に落し込んだ際に前記上面開口部26aの周縁部に当接して本体2を保持するものである。
9は誘導加熱コイル11の火力や自動調理などを設定する操作部で、右載置部6a,中央載置部6c,左載置部6bに対応して右操作部,中央操作部,左操作部がフレーム14の前上部に配置されている。
10は操作部9の設定内容や加熱の状態を表示する表示部で、操作部9に対応して右表示部,中央表示部,左表示部とに分けて操作部9の奥側に隣接して配置されている。なお、これらの操作部9,表示部10は、トッププレート3の前面側に直接設けてもよい。
7は本体2のフレーム14の後部に設けられた吸気口で、外気を本体2内に吸い込むところであり、該吸気口7から吸い込んだ空気を使用して本体2の内部で発熱する誘導加熱コイル11や後述する電子部品13を冷却するものである。
8は本体2のフレーム14の後部で吸気口7の隣に設けられた排気口で、吸気口7から吸い込んだ空気で誘導加熱コイル11や電子部品13を冷却した後の温度上昇した空気を本体2の外部に排気するところである。
20は送風ファンで、吸気口7に連通するように本体2の外郭22内に配置された後述する基板ケース15内に設置されており、吸気口7より冷却に必要な空気を吸い込み、同じく基板ケース15内に配置された後述するインバータ基板17,ヒートシンク18に送風し、該インバータ基板17,ヒートシンク18を冷却した後、基板ケース15の上部から誘導加熱コイル11に向けて流れ、各部品を冷却した後、排気口8より本体2の外部に排気される。
4は魚等を焼くためのロースターで、誘導加熱コイル11の下部で基板ケース15の隣(図では左側)に配置されており、本体2の前面から魚等の出し入れ操作ができるようになっている。
5は本体2の前面の右側に配置した操作表示パネルで、カンガルー式の開閉機構を備えている。なお、図1,図3は操作表示パネル5を閉じた状態を示している。
ロースター4の隣に配置された基板ケース15の内部には、誘導加熱コイル11に電力を供給するインバータ回路を搭載したインバータ基板17が下段と中段に配置され、上段には操作部9で設定した火力に応じた電力を誘導加熱コイル11に供給するようにインバータ回路を制御する制御回路を搭載した制御基板19が収納されている。
基板ケース15は、隣接して設けられているロースター4からの輻射熱を遮る役目や、冷却風の風路を作る役目をしている。
基板ケース15に収められたインバータ基板17は、電力を供給する誘導加熱コイル11に対応して設けられている。
下段の左右インバータ基板17aには、左右の誘導加熱コイル11に電力を供給するインバータ回路が配置されている。
中段の中央インバータ基板17bには、中央の誘導加熱コイル11に電力を供給するインバータ回路が配置されている。
前記インバータ基板17において、熱気は下から上昇することから、中段の中央インバータ基板17bは下段の左右インバータ基板17aの熱によって加熱される。しかし、入力電力の一例を示すと、右左の誘導加熱コイル11は各3kW、中央の誘導加熱コイル11は2〜1.6kWに概略設定されるように、中央の誘導加熱コイル11は最大入力が右左の誘導加熱コイル11に比べて低いため、中央インバータ基板17bに配置された電子部品13の発熱量は、左右インバータ基板17aに搭載された電子部品13の発熱量よりも低く、従って中央の誘導加熱コイル11を駆動する中央インバータ基板17bを上段に配置することが可能である。
また、夫々のインバータ基板17には、通電すると高発熱量となる電子部品13を効率良く冷却できるようにヒートシンク18が配置されている。
ここで、左右インバータ基板17aに設けられたヒートシンク18部の詳細について説明する。なお、中央インバータ基板17bは前記したように、低発熱量で個別の構成であるため説明を省略する。
左右インバータ基板17aには、左の誘導加熱コイル11用の高発熱量の電子部品13を冷却するためのヒートシンク18a,18bと、右の誘導加熱コイル11用の高発熱量の電子部品13を冷却するためのヒートシンク18c,18dをフィン先端部24aが対向するように隙間を保持して配置されている。高発熱量の電子部品13は、略コ字状の開口部と反対側の側面に固定されている。
また、ヒートシンク18a,18bとヒートシンク18c,18dは、長手方向に沿って冷却風が流れるダクト34によって上から囲まれている。ダクト34は、例えば難燃性の樹脂製薄板を折り曲げて成形される。
30は風向板であり、例えば板厚0.3mmの難燃性ポリカーボネート等の樹脂製薄板からなり、略中間部に折筋30aを設けて該折筋30aで略二つ折り形状にしたものであり、全体として略U字状をなしている。
風向板30の略二つ折り形状の一片はさらにL状に折り曲げられ、該L状部には長手方向に沿って複数個の固定穴31(例えば、前固定穴31a,中固定穴31b,後固定穴31c)が適宜距離を保持して設けられている。また、風向板30の略二つ折り形状の他方の一片はさらにL状に折り曲げられ、該L状部には固定穴32が設けられている。
そして、風向板30は、折筋30aの山側を送風ファン20による送風の上流向きに配置し、さらに、ヒートシンク18の上流側端面50と同面または下流側に配置されるようにしてヒートシンク18a,18bとヒートシンク18c,18dとの隙間に挟み、後述するように固定穴31のいずれか一つと固定穴32と左右インバータ基板17aに設けた取付穴35に固定ネジ33をねじ込んで固定されている。
従って、本実施例においては、複数個の固定穴31と固定ネジ33とで取付調整部36が構成されている。但し、固定ネジ33は、上下に抜け止め部を有する固定具にすることもできる。
風向板30は、前記したように左右インバータ基板17aに設けた取付穴35に、前固定穴31a,中固定穴31b,後固定穴31cのいずれか一つを選び、固定穴32と共に固定ネジ33をねじ込んで固定される。
このとき、風向板30は、図6に示すように固定穴32と中固定穴31bに固定ネジ33を通して取付穴35にねじ込んだ場合は、折筋30aで略対称に二つ折り形状になり、ヒートシンク18a,18bと18c,18dには略均等に冷却風が流れるものである。
また、図7に示すように固定穴32と前固定穴31aに固定ネジ33を通して取付穴35にねじ込んだ場合は、折筋30aで非対称に二つ折り形状になり、ヒートシンク18c,18d側に撓みができて曲面30bが形成され、ヒートシンク18c,18d側に風向きを変えて冷却風が流れるものである。
さらに、図8に示すように固定穴32と後固定穴31cに固定ネジ33を通して取付穴35にねじ込んだ場合は、折筋30aで非対称に二つ折り形状になり、ヒートシンク18a,18b側に撓みができて曲面30bが形成され、ヒートシンク18a,18b側に風向を変えて冷却風が流れるものである。
また、いずれの場合にも風向板30の一片は、ヒートシンク18a,18bのフィン先端部24aに当接し、他方の一片はヒートシンク18c,18dのフィン先端部24aに当接し、ヒートシンク18c,18dのフィン24のフィン先端部24a側の風路は、風向板30によって閉じられて、上下に隣接するフィン24で、流路40cを形成し、一方のヒートシンク18a,18bについても同様で流路40aを形成する。
本実施例は以上の構成よりなるもので、次に調理鍋(図示せず)を本体2の左の誘導加熱コイル11に対向したトッププレート3の左載置部6bに載置した場合の加熱調理時の動作について説明する。
ここでは、左載置部6bに対応する左の誘導加熱コイル11での加熱動作によってヒートシンク18a,18b側が特に高発熱量となり、風向板30を後取付部31cで取り付け、ヒートシンク18a,18b側に風向きを向ける例について説明する。
調理鍋を載置して操作部9で調理を開始する操作を行うと、左右インバータ基板17aの電子部品13を保護するために送風ファン20が回転し、水等の被加熱物の入った調理鍋を、トッププレート3上に載置し、本体2の前面に設けられた主電源を入れ、右左の誘導加熱コイル11に対応した火力調整用の操作部9を調整して調理鍋の加熱を行うと、その調整量に応じて誘導加熱コイル11に流れる電流量が制御され、調理鍋の加熱が開始される。操作部9に配置された表示部10にその火力調整量が表示される。
加熱が開始されると、送風ファン20が駆動してフレーム14の後方の吸気口7から本体2内部に冷却風を吸い込み、誘導加熱コイル11やインバータ基板17を冷却する。左右インバータ基板17aでは、図9に示すように冷却風は、風向板30の折筋30aで分流されて、ヒートシンク18a,18b側に向く曲面30bによって緩やかにヒートシンク18a,18b側が風を導かれる。
そして、ヒートシンク18に形成された流路40cを流れる間にフィン24で熱を奪い、該フィン24には取り付けられた高発熱量の電子部品13を冷却するものである。
なお、上記した動作は、トッププレート3の右載置部6aに調理鍋を載置した場合においても同様であり、説明を省略する。
また、誘導加熱コイル11及びロースター4を使用しての具体的調理方法については、公知であり、説明を省略する。
尚、本発明の風向板30は、誘導加熱調理器の製造工程で、機器の仕様別に、取付調整部36の固定穴31のいずれか一つを選び、取り付けるものである。例えば、左の誘導加熱コイル11に電力を供給するヒートシンク18a,18b側が特に高発熱量となる左向き仕様は、風向板30を図8のように後固定穴31cで取り付け、反対に右向き仕様は、図7のように前固定穴31aで取り付け、左右に風を偏らせない仕様は、図6のように中固定穴31bで取り付けるものである。
以上説明したように、上記実施例によれば、ヒートシンク18に風を導く風向板30を略二つ折り形状にしてヒートシンク18間に挟まれるようにインバータ基板17に配置し、該風向板30の一片に取付調整部36を設け、該取付調整部36のインバータ基板17への取付位置を調整することにより、前記ヒートシンク18への風向きを可変することが可能となり、高発熱量となるヒートシンク18に強制的に冷却風を導いて十分に冷却できる。
また、インバータ基板17全体に流れる風量は増減することがないので、ヒートシンク18のみならず誘導加熱コイル11の冷却風量に影響することがない。
また、送風ファン20から送風される風向きの調整は、風向板30の長手方向に沿って複数個設けられた固定穴31と固定ネジ33の取付位置を変えるだけの容易な構造であり、型改造が不要で、他機種にも共用化でき、原価低減に寄与できる。
さらに、ヒートシンク18は、フィン先端部24aが対向して一対に並んで配置され、前記フィン先端部24aに風向板30が当接してヒートシンク18に左右別々の流路40を形成するので、一対のヒートシンク18に形成される前記流路40を分けても前記フィン先端部24aで前記流路40から風が逃げることがなく、効率よく冷却できる。
また、風向板30は、樹脂製薄板よりなり、略中央部に折筋30aを設けて該折筋30aの山側を前記送風ファン20による送風の上流側に配置し、前記折筋30aで前記送風を分流して曲面30bで所定の方向に風を導くので、前記折筋30aで略二つ折する簡単な構造で安価に製作でき、しかも上流側流路41の抵抗にならずに風向きを可変するように設定できる。
2 本体
3 トッププレート
11 誘導加熱コイル
13 電子部品
17 インバータ基板
18 ヒートシンク
20 送風ファン
24a フィン先端部
30 風向板
30a 折筋
30b 曲面
31 固定穴
33 固定ネジ
36 取付調整部、
40 流路
3 トッププレート
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13 電子部品
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18 ヒートシンク
20 送風ファン
24a フィン先端部
30 風向板
30a 折筋
30b 曲面
31 固定穴
33 固定ネジ
36 取付調整部、
40 流路
Claims (4)
- 本体上面に設けられたトッププレートと、該トッププレートの下方で本体内の上部に配置された誘導加熱コイルと、該誘導加熱コイルの下部に配置され該誘導加熱コイルに電力を供給する高発熱量の電子部品と該電子部品から発生する熱を放熱するヒートシンクを備えたインバータ基板と、該インバータ基板と前記誘導加熱コイルに冷却風を送風する送風ファンとを備えた誘導加熱調理器において、前記インバータ基板に前記ヒートシンクに風を導くための略二つ折り形状の風向板を前記ヒートシンク間に挟まれるように配置し、前記風向板の一片に取付調整部を設け、該取付調整部の前記インバータ基板への取付位置を調整することにより、前記ヒートシンクへの風向きを可変可能としたことを特徴とする誘導加熱調理器。
- 前記風向板の一片に設けられた取付調整部は、前記風向板の長手方向に沿って設けられた複数個の固定穴と固定ネジからなることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
- 前記ヒートシンクは、一対のフィン先端部が対向するように配置され、前記風向板は前記フィン先端部のいずれか一側に当接して、前記ヒートシンクに左右別々の流路を形成することを特徴とする請求項1から2の何れかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記風向板は、樹脂製薄板よりなり、略中央部に折筋を設けて該折筋の山側を前記送風ファンによる送風の上流側に配置し、前記折筋で前記送風を分流して曲面で所定の方向に風を導くことを特徴とする請求項1から2の何れかに記載の誘導加熱調理器。
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JP2010004506A JP2011146179A (ja) | 2010-01-13 | 2010-01-13 | 誘導加熱調理器 |
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Cited By (2)
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2010
- 2010-01-13 JP JP2010004506A patent/JP2011146179A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20130402 |