JPH10159975A - 蛇腹式筒状体 - Google Patents

蛇腹式筒状体

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JPH10159975A
JPH10159975A JP32779196A JP32779196A JPH10159975A JP H10159975 A JPH10159975 A JP H10159975A JP 32779196 A JP32779196 A JP 32779196A JP 32779196 A JP32779196 A JP 32779196A JP H10159975 A JPH10159975 A JP H10159975A
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JP
Japan
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bellows
region
cylindrical body
type cylindrical
thickness
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Application number
JP32779196A
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Hiroshi Shibata
博司 柴田
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Inoac Corp
Showa Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Showa Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/38Covers for protection or appearance
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G15/00Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type
    • B60G15/02Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring
    • B60G15/06Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper
    • B60G15/062Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper the spring being arranged around the damper
    • B60G15/063Resilient suspensions characterised by arrangement, location or type of combined spring and vibration damper, e.g. telescopic type having mechanical spring and fluid damper the spring being arranged around the damper characterised by the mounting of the spring on the damper
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J3/00Diaphragms; Bellows; Bellows pistons
    • F16J3/04Bellows
    • F16J3/041Non-metallic bellows
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    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮時に径方向への胴曲がりを生じにくい蛇
腹式筒状体を提供する。 【解決手段】 少なくとも一部に蛇腹部を有する蛇腹式
筒状体において、蛇腹部13が長手方向に沿って複数の
領域13A,13B,13Cに分けられ、前記各領域毎
に蛇腹の山部14A,14B,14Cの厚みが異なるよ
うにされるとともに、当該蛇腹部の一端側の領域13A
から他端側の領域13Cに向かって前記山部の厚みが順
次大または小になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、少なくとも一部
に蛇腹部を有する蛇腹式筒状体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種機械装置の伸縮部には蛇腹式
筒状体が用いられている。例えば、車両の前輪あるいは
後輪の懸架装置には、図8に示すように、油圧式緩衝器
50のピストンロッド51の上部にバンプクッション
(バンプストッパー、クッションラバーとも称され
る。)55が取り付けられるとともに、前記ピストンロ
ッド51およびバンプクッション55を覆うゴム等の弾
性材からなる蛇腹式筒状体61が取り付けられ、その蛇
腹式筒状体61の外側にコイルスプリング65が取り付
けられた構造のものがある。符号52はシリンダ、67
はアッパースプリングシート、68はロアースプリング
シート、69は金属製筒状補強部材である。なお、車両
の懸架装置に用いられる前記蛇腹式筒状体61は、通常
ダストカバーと称されるが、以下の記載では蛇腹式筒状
体で統一する。
【0003】この懸架装置にあっては、路面からの振動
や衝撃によって緩衝器のピストンロッド51およびコイ
ルスプリング65が伸縮して衝撃を吸収し、最大に圧縮
された際にはシリンダ52の上端がバンプクッション5
5に当接して、そのバンプクッション55の圧縮変形に
より底付きを防いでいる。また、前記蛇腹式筒状体61
は、ピストンロッド51やコイルスプリング65ととも
に伸縮して、ピストンロッド51やバンプクッション5
5に泥が付着したり路面の石が当たるのを防いでいる。
【0004】ところで、車両の種類や、前輪用の懸架装
置か後輪用の懸架装置か等によって前記ピストンロッド
51等の長さが異なり、それに応じて蛇腹式筒状体61
の長さも異なる。そのため、この例のように長めの蛇腹
式筒状体61にあっては、図9に示すように、圧縮途中
で蛇腹部62が径方向へ撓み(以下胴曲がりと称す
る。)、コイルスプリング65やシリンダ52と接触す
ることがある。そして、前記コイルスプリング65等と
の接触によって蛇腹部62が破損する恐れがあった。
【0005】なお、蛇腹式筒状体61の胴曲がりを生じ
にくくするため、蛇腹式筒状体61の径を大きくするこ
とが考えられるが、蛇腹式筒状体61の外周にはコイル
スプリング65が存在するため、蛇腹式筒状体61の径
を大きくするには制限があり、前記圧縮時の胴曲がりを
防ぐほど径を大きくできなかった。しかも、前記コイル
スプリング65は機能的な面およびスペース的な面から
径が決められるため、蛇腹式筒状体61の径を大きくす
る目的でもってコイルスプリング65の径を変えること
もできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の点に
鑑みなされたもので、車両懸架装置のみならずその他の
一般機械装置にも用いられる蛇腹式筒状体において、圧
縮時の胴曲がりを少なくすることを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、少な
くとも一部に蛇腹部を有する蛇腹式筒状体において、前
記蛇腹部が長手方向に沿って複数の領域に分けられ、前
記各領域毎に蛇腹の山部の厚みが異なるようにされると
ともに、当該蛇腹部の一端側の領域から他端側の領域に
向かって前記山部の厚みが順次大または小になっている
ことを特徴とする蛇腹式筒状体に係る。
【0008】請求項2の発明は、少なくとも一部に蛇腹
部を有する蛇腹式筒状体において、前記蛇腹部が長手方
向に沿って複数の領域に分けられ、前記各領域毎に蛇腹
の山部と谷部の径差が異なるようにされるとともに、当
該蛇腹部の一端側の領域から他端側の領域に向かって前
記径差が順次大または小になっていることを特徴とする
蛇腹式筒状体に係る。
【0009】請求項3の発明は、少なくとも一部に蛇腹
部を有する蛇腹式筒状体において、前記蛇腹部が長手方
向に沿って複数の領域に分けられ、前記各領域毎に蛇腹
の山部の厚みおよび山部と谷部の径差が異なるようにさ
れるとともに、当該蛇腹部の一端側の領域から他端側の
領域に向かって、前記山部の厚みが順次大または小にな
り、それとは逆に前記径差が順次小または大になってい
ることを特徴とする蛇腹式筒状体に係る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1は請求項1の発明の一実施例に
係る蛇腹式筒状体の使用状態を示す断面図、図2は各領
域の管壁を示す断面図、図3は圧縮初期を示す断面図、
図4は圧縮中期を示す断面図、図5は圧縮後期を示す断
面図である。また、図6は請求項2の発明の一実施例に
係る蛇腹式筒状体の使用状態を示す断面図、図7は請求
項3の発明の一実施例に係る蛇腹式筒状体の使用状態を
示す断面図である。
【0011】まず請求項1の発明の実施例について図1
ないし図5を用いて説明する。なお従来技術で説明した
ものと同じ部材については、同じ符号を用いて示す。図
1に示す蛇腹式筒状体10は、車両懸架装置における緩
衝器50のピストンロッド51を覆って取り付けられる
もので、ゴムあるいはポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマー(TPO)、ポリエチレン、ポリエステルエラス
トマー等からなる。この実施例の蛇腹式筒状体10は、
上部がバンプクッション55の収容筒部11、その下部
が蛇腹部13とされた筒状からなる。なお、最下端の内
周面にはロアースプリングシート68との係合用溝17
が形成されている。
【0012】前記蛇腹部13は、ピストンロッド51お
よびコイルスプリング65の伸縮に合わせて蛇腹式筒状
体10を伸縮できるようにするもので、一定のピッチお
よび外径で形成されている。また、この蛇腹部13は長
手方向(径と直交する方向)に沿って全体が所定間隔で
上部領域13A、中間領域13B、下部領域13Cの三
領域に分けられ、各領域毎に山部14A,14B,14
Cの厚みが異なっている。なお、各領域の谷部15A,
15B,15Cについては、領域間に違いはなく蛇腹部
13の全体に渡って一定の厚みになっている。各領域に
おける蛇腹部13の管壁の断面を図2に拡大して示す。
図2(A)は上部領域13Aの管壁、図2(B)は中間
領域13Bの管壁、図2(C)は下部領域13Cの管壁
を各々示している。
【0013】前記各領域の山部14A,14B,14C
の厚みは、各々の領域内では一定とされ、領域単位で異
なっている。そして、この例では、上部領域13Aにお
ける山部14Aの厚みが最も薄くされ、下の領域になる
ほど山部14B,14Cの厚みが大になっている。この
山部14A,14B,14Cの厚みは蛇腹部13の圧縮
に影響を与え、薄いほど圧縮が容易になる。従って、こ
の例においては山部14Aの厚みが最も薄い上部領域1
3Aが最も圧縮され易く、次いで中間領域13Bが圧縮
され易く、最も圧縮されにくいのが下部領域13Cであ
る。
【0014】前記蛇腹式筒状体10にあっては、路面の
凹凸等によってピストンロッド51やコイルスプリング
65が圧縮されると、図3に示すように、蛇腹式筒状体
10の蛇腹部13は、最も圧縮され易い上部領域13A
が最初に圧縮され、その後、次に圧縮され易い中間領域
13Bが図4に示すように圧縮され、最後に最も圧縮さ
れにくい下部領域13Cが図5に示すように圧縮され
る。このように、蛇腹部13の一領域で圧縮が始まり、
順番に次の領域へ圧縮が移動していくため、圧縮される
部分の長さはその圧縮される領域の長さとなり、蛇腹部
13全体の長さに比べて短いものとなる。これは、短い
蛇腹部を有する蛇腹式筒状体を順番に圧縮していくのと
同じことになるため、この例のように全体として長い蛇
腹部13を有する蛇腹式筒状体10であっても、圧縮時
の胴曲がりを少なくできる。
【0015】また、この蛇腹式筒状体10にあっては、
前記のように蛇腹部13の一端側(上部側)から他端側
(下部側)に向かって順次山部の厚みが大なる領域が並
んでいるため、蛇腹部13の一端側から順番に圧縮され
る。従って、長い蛇腹部において、剛性の弱い中央部分
が最初に圧縮されることにより生じ易い径方向への撓み
を押さえることができ、これによっても前記胴曲がりを
少なくできる。
【0016】なお、前記領域の数および各領域の長さ、
山部および谷部の厚み、ピッチ、あるいは山部の厚みが
蛇腹部の上端あるいは下端のどちら側へ向かって順次厚
くなるのか等については、蛇腹式筒状体の全体寸法や材
質等によって異なり、適宜決められる。一例として、T
POのブロー成形品からなって、全長が330mm、蛇
腹部13における上部領域13Aの長さが84mm、中
間領域13Bの長さが74mm、下部領域13Cの長さ
が84mm、蛇腹部13の山径が76mm、谷径が56
mm、ピッチ10mm、上部領域13Aの山部14Aの
厚みが0.2mm、中間領域13Bの山部14Bの厚み
が0.4mm、下部領域13Cの山部14Cの厚みが
0.6mm、谷部14A,14B,14Cの厚みが0.
6mmからなるものを挙げる。
【0017】請求項1の発明の効果を確認するため、前
記寸法からなる請求項1の発明の蛇腹式筒状体と、蛇腹
部の全長に渡って山部および谷部の厚みが一定とされた
従来構造の蛇腹式筒状体とを、各々緩衝器のピストンロ
ッド外周に取り付けて圧縮し、蛇腹部における径方向へ
の最大変形量を測定したところ、本発明品では2.8m
mであったのに対し、従来品では4.3mmであり、明
らかに本発明品の方が胴曲がりを生じにくいのが確認で
きた。
【0018】次に、請求項2の発明の実施例について図
6を用いて説明する。図示する蛇腹式筒状体20は、請
求項1の発明の実施例で説明した蛇腹式筒状体10と同
様の材質からなり、車両懸架装置における緩衝器50の
ピストンロッド51を覆って取り付けられるものであ
る。符号21はバンプクッション55の収容筒部、23
は筒状の蛇腹部、28はロアースプリングシート68と
の係合用溝である。
【0019】この蛇腹式筒状体20は、蛇腹部23を除
いて、前記請求項1の実施例で説明した蛇腹式筒状体1
0と同様の構成からなる。蛇腹部23は、長手方向に沿
って3つの領域に分けられ、上から下に向かって順に上
部領域23A、中間領域23B、下部領域23Cとさ
れ、各領域毎に蛇腹の山部24A,24B,24Cと谷
部25A,25B,25Cの径差(山部の径と谷部の径
の差を言う。)26A,26B,26Cが異なってい
る。また、各領域内において径差は一定とされている。
なお、蛇腹部23の全体に渡ってピッチ、管壁の厚みお
よび外径は一定である。
【0020】この実施例では上部領域23Aから下部領
域23Cに向かって径差が順に小さくされている。すな
わち26A>26B>26C>となっている。この径差
は、蛇腹部23の圧縮され易さに影響を与える。すなわ
ち、径差が大きいということは、山部24A,24B,
24Cと谷部25A,25B,25C間の管壁27A,
27B,27Cの幅が大で有ることを意味し、その山部
と谷部間で管壁27A,27B,27Cの剛性が低下し
て蛇腹部23が圧縮され易くなるのみならず、ピッチを
同じにした場合には山部24A,24B,24Cと谷部
25A,25B,25C間の管壁27A,27B,27
Cが水平方向に寝るようになるため、これによっても蛇
腹部23が圧縮され易くなる。従って、この例にあって
は径差が最も大きい上部領域23Aが最も圧縮され易
く、次いで中間領域23Bが圧縮され易く、最も圧縮さ
れにくいのが下部領域23Cである。
【0021】前記構造の蛇腹部23を有する蛇腹式筒状
体20にあっては、ピストンロッド51やコイルスプリ
ング65が圧縮されると、蛇腹式筒状体20の蛇腹部2
3は、最も圧縮され易い上部領域23Aが最初に圧縮さ
れ、その後、次に圧縮され易い中間領域23Bが圧縮さ
れ、最後に最も圧縮されにくい下部領域23Cが圧縮さ
れる。そのため、請求項1の説明で述べたように、短い
蛇腹部を有する蛇腹式筒状体を順番に圧縮していくのと
同じことになり、全体として長い蛇腹部23を有する蛇
腹式筒状体20であっても、胴曲がりを少なくできる。
また、この蛇腹式筒状体20にあっては、前記のように
蛇腹部23の一端側(上部側)から他端側(下部側)に
向かって順次径差が小さくなるように領域が並んでいる
ため、蛇腹部23の一端側から圧縮されることになる。
従って、剛性の弱い蛇腹部23の中央部分が最初に圧縮
されず、それによっても胴曲がりを少なくできる。
【0022】なお、前記領域の数および各領域の長さ、
山部および谷部の厚み、ピッチ、あるいは径差が蛇腹部
の上端あるいは下端のどちら側へ向かって順次大きくな
るのか等については、蛇腹式筒状体の全体寸法や材質等
によって異なり、適宜決められる。ただ、蛇腹式筒状体
の下端側には径の大なるシリンダ52が挿入配置される
ため、蛇腹部の下端側に径差の小さな領域が位置するよ
うにすれば、蛇腹部は下部の内径が大きくなってシリン
ダ52と接触しにくくなる利点がある。一例として、T
POのブロー成形品からなって、全長が330mm、蛇
腹部23における上部領域23Aの長さが84mm、中
間領域23Bの長さが74mm、下部領域23Cの長さ
が84mm、蛇腹部23の山径が70mm、ピッチ15
mm、厚み0.5mm、上部領域23Aの谷径が53m
m、径差26Aが17mm、中間領域23Bの谷径が5
6mm、径差26Bが14mm、下部領域23Cの谷径
が58mm、径差26Cが12mmからなるものを挙げ
る。
【0023】請求項2の発明の効果を確認するため、前
記寸法からなる請求項2の発明の蛇腹式筒状体を、緩衝
器のピストンロッド51外周に取り付けて圧縮し、蛇腹
部における径方向への最大変形量を測定したところ3.
1mmであり、前記請求項1の説明で述べた従来品の
4.3mmと比べ、本発明品は胴曲がりが少ないのが確
認できた。
【0024】請求項3の発明の実施例について図7を用
いて説明する。図示する蛇腹式筒状体30は、請求項1
の発明の実施例で説明した蛇腹式筒状体10と同様の材
質からなり、車両懸架装置における緩衝器50のピスト
ンロッド51を覆って取り付けられるものである。符号
31はバンプクッション55の収容筒部、33は筒状の
蛇腹部、38はロアースプリングシート68との係合用
溝である。
【0025】この蛇腹式筒状体30は、蛇腹部33が請
求項1の実施例と請求項2の実施例の構成を併せ持つも
ので、蛇腹部33以外の部分は請求項1の実施例と同様
の構成からなる。すなわち、蛇腹部33は、上から順に
上部領域33A、中間領域33B、下部領域33Cとな
っており、各領域毎に蛇腹の山部34A,34B,34
Cの厚みと、その山部34A,34B,34Cと谷部3
5A,35B,35Cの径差36A,36B,36Cが
異なっている。そして、前記山部の厚みに対しては、上
部領域33Aから下部領域33Cに向かって順次大にな
っているのに対し、径差についてはその逆に上部領域3
3Aから下部領域33Cに向かって順に小さくなってい
る。なお、蛇腹部23の全体に渡ってピッチおよび外径
は一定である。符号37Aは上部領域33Aにおける山
部34Aと谷部35A間の管壁、37Bは中間領域33
Bにおける山部34Bと谷部35B間の管壁、37Cは
下部領域における山部34Cと谷部35C間の管壁を示
す。
【0026】この蛇腹式筒状体30にあっては、前記の
ように山部の厚みについては上部領域33Aから下部領
域33Cにかけて順次大となり、逆に径差については小
さくなるようにしたたため、前記請求項1の説明で述べ
た山部の厚み変化および請求項2の説明で述べた径差の
違いによる作用が相乗的に影響し、圧縮時における胴曲
がりをより効果的に防ぐことができる。
【0027】請求項3の発明の効果を確認するため、T
POのブロー成形品からなって、全長が330mm、蛇
腹部33における上部領域33Aの長さが84mm、中
間領域33Bの長さが74mm、下部領域33Cの長さ
が84mm、蛇腹部33の山径が70mm、ピッチ15
mm、上部領域33Aの谷径が53mm、山部34Aの
厚みが0.2mm、径差36Aが17mm、中間領域3
3Bの谷径が56mm、山部34Bの厚みが0.4m
m、径差36Bが14mm、下部領域33Cの谷径が5
8mm、山部34Cの厚みが0.6mm、径差36Cが
12mm、蛇腹部33全体の谷部の厚みが0.6mmか
らなる蛇腹式筒状体について、緩衝器のピストンロッド
51外周に取り付けて圧縮し、蛇腹部33における径方
向への最大変形量を測定した。測定結果は1.9mmで
あり、前記請求項1の実施例および請求項2の実施例と
比べ、圧縮時における胴曲がりが最も少なかった。
【0028】なお、前記各実施例は車両懸架装置のダス
トカバーとして用いられる蛇腹式筒状体についてのもの
であるが、この発明はその他の機械装置等に用いられる
蛇腹式筒状体にも適用されるものであり、その機械装置
等に応じて蛇腹式筒状体は全体に渡って蛇腹部が設けら
れたり、装置への取り付け部が設けられる等、適宜設計
変更されるのは当然のことである。
【0029】
【発明の効果】以上図示し説明したように、請求項1の
発明の蛇腹式筒状体にあっては、蛇腹部を蛇腹式筒状体
の長手方向に沿って複数の領域に分け、前記各領域毎に
蛇腹の山部の厚みを異ならせるとともに、当該蛇腹部の
一端側の領域から他端側の領域に向かって前記山部の厚
みが順次大または小となるようにしたため、蛇腹部の圧
縮は山部の厚みの薄い領域から順になされる。従って、
蛇腹部が長い場合であっても、短い領域に分割されて蛇
腹部の一端側から領域毎に順次圧縮されるため、蛇腹部
が長いことにより生じていた圧縮時の胴曲がりを少なく
することができる。
【0030】また、請求項2の発明の蛇腹式筒状体にあ
っては、蛇腹部を蛇腹式筒状体の長手方向に沿って複数
の領域に分け、前記各領域毎に蛇腹の山部と谷部の径差
を異なるようにするとともに、当該蛇腹部の一端側の領
域から他端側の領域に向かって前記径差を順次大または
小となるようにしたため、蛇腹部の圧縮は径差の大きい
領域から順になされる。従って、請求項1の発明と同様
に、蛇腹部が長い場合であっても、短い領域毎に分割さ
れて蛇腹部の一端側から順次圧縮されるため、蛇腹部が
長いことにより生じていた圧縮時の胴曲がりを少なくす
ることができる。
【0031】さらに、請求項3の発明の蛇腹式筒状体に
あっては、蛇腹部を蛇腹式筒状体の長手方向に沿って複
数の領域に分け、前記各領域毎に蛇腹の山部の厚みおよ
び山部と谷部の径差を異なるようにするとともに、当該
蛇腹部の一端側の領域から他端側の領域に向かって、前
記山部の厚みを順次大または小とし、それとは逆に前記
径差を順次小または大になるようにしたため、請求項1
の発明と請求項2の発明の相乗作用によって、圧縮時の
胴曲がりを極めて少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例に係る蛇腹式筒状体
の使用状態を示す断面図である。
【図2】各領域の管壁を示す断面図である。
【図3】圧縮初期を示す断面図である。
【図4】圧縮中期を示す断面図である。
【図5】圧縮後期を示す断面図である。
【図6】請求項2の発明の一実施例に係る蛇腹式筒状体
の使用状態を示す断面図である。
【図7】請求項3の発明の一実施例に係る蛇腹式筒状体
の使用状態を示す断面図である。
【図8】従来の蛇腹式筒状体の使用状態を示す断面図で
ある。
【図9】従来の蛇腹式筒状体の胴曲がりを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10,20,30:蛇腹式筒状体 13,23,33:蛇腹部 13A,23A,33A:上部領域 13B,23B,33B:中間領域 13C,23C,33C:下部領域 14A,14B,14C:山部 15A、15B、15C:谷部 24A、24B、24C:山部 25A,25B,25C:谷部 26A,26B,26C:径差 34A,34B,34C:山部 35A,35B,35C:谷部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部に蛇腹部を有する蛇腹式
    筒状体において、前記蛇腹部が長手方向に沿って複数の
    領域に分けられ、前記各領域毎に蛇腹の山部の厚みが異
    なるようにされるとともに、当該蛇腹部の一端側の領域
    から他端側の領域に向かって前記山部の厚みが順次大ま
    たは小になっていることを特徴とする蛇腹式筒状体。
  2. 【請求項2】 少なくとも一部に蛇腹部を有する蛇腹式
    筒状体において、前記蛇腹部が長手方向に沿って複数の
    領域に分けられ、前記各領域毎に蛇腹の山部と谷部の径
    差が異なるようにされるとともに、当該蛇腹部の一端側
    の領域から他端側の領域に向かって前記径差が順次大ま
    たは小になっていることを特徴とする蛇腹式筒状体。
  3. 【請求項3】 少なくとも一部に蛇腹部を有する蛇腹式
    筒状体において、前記蛇腹部が長手方向に沿って複数の
    領域に分けられ、前記各領域毎に蛇腹の山部の厚みおよ
    び山部と谷部の径差が異なるようにされるとともに、当
    該蛇腹部の一端側の領域から他端側の領域に向かって、
    前記山部の厚みが順次大または小になり、それとは逆に
    前記径差が順次小または大になっていることを特徴とす
    る蛇腹式筒状体。
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