JP2002257181A - バンプラバー構造 - Google Patents

バンプラバー構造

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JP2002257181A
JP2002257181A JP2001214443A JP2001214443A JP2002257181A JP 2002257181 A JP2002257181 A JP 2002257181A JP 2001214443 A JP2001214443 A JP 2001214443A JP 2001214443 A JP2001214443 A JP 2001214443A JP 2002257181 A JP2002257181 A JP 2002257181A
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則幸 伊坪
Yoshiyuki Tsubouchi
美幸 坪内
Yoshihisa Nakamura
悌久 中村
Masaharu Nakamura
雅春 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧緩衝器において、バンプラバーの座屈を
防止し、且つバンプラバーの挿通孔にダスト、泥水等が
溜まることを回避し、バンプラバーの耐久性の向上、異
音発生の防止を図ること。 【解決手段】 バンプラバー30が、ダンパロッド12
のための挿通孔30Aの内周の周方向複数位置にそれぞ
れ軸方向に延びる複数の突部35を備え、相隣る突部3
5の間には縦溝36を形成し、各突部35をダンパロッ
ド12に面で当接せしめられるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用油圧緩衝器
等に用いて好適なバンプラバー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧緩衝器は、ダンパチューブとダンパ
ロッド(ピストンロッド)と懸架ばねを有し、懸架ばね
により路面からの衝撃を吸収するとともに、ダンパチュ
ーブに対するダンパロッドの伸縮によりダンパチューブ
が内蔵する減衰装置を作動させることによって懸架ばね
の振動を制振する。そして、油圧緩衝器では、ダンパチ
ューブに対するダンパロッドの最大圧縮時に、ダンパロ
ッドの外端部に取付けたバンプラバーをダンパチューブ
の外端面に衝合させて圧縮することにより、ダンパロッ
ドの底突きを防止する。
【0003】従来、バンプラバーはダンパロッドのため
の挿通孔を形成されてダンパロッドに取付けられてお
り、実開平2-53546に記載の如くにバンプラバーの挿通
孔の内周の全面をダンパロッドに密着させるもの(従来
技術1)、特公平5-36657に記載の如くにバンプラバー
の挿通孔の内周をダンパロッドに当接させずに、その内
周の軸方向に延びる複数の突部を備えたもの(従来技術
2)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1は、バンプ
ラバーの挿通孔の内周の全面をダンパロッドに密着させ
ることにより、バンプラバーの圧縮時の変形をダンパロ
ッドによってガイドし、バンプラバーの座屈を防止でき
る。しかしながら、この場合には、バンプラバーの挿通
孔に一旦入り込んだダスト、泥水等が抜け難く、これが
バンプラバーの変形時にダンパロッドとの間で擦れ、バ
ンプラバーの耐久性を悪くしたり、異音を生じさせ、ひ
いてはダンパロッドを損傷させて油圧緩衝器の機能障害
を引き起こす虞もある。
【0005】従来技術2は、バンプラバーの挿通孔の内
周をダンパロッドに当接させていないから、この挿通孔
にダスト、泥水等が溜まることはないが、バンプラバー
の圧縮時の変形をダンパロッドによってガイドすること
ができず、バンプラバーの座屈を生じ易く、これがバン
プラバーに偏荷重を及ぼして耐久性を悪くしたり、バン
プラバーをダンパロッドに片あたりさせて異音を発生さ
せる原因にもなる。
【0006】本発明の課題は、油圧緩衝器において、バ
ンプラバーの座屈を防止し、且つバンプラバーの挿通孔
にダスト、泥水等が溜まることを回避し、バンプラバー
の耐久性の向上、異音発生の防止を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ダン
パロッドのための挿通孔が軸方向に形成されたバンプラ
バーを該ダンパロッドに取付けるバンプラバー構造にお
いて、前記バンプラバーが、前記挿通孔の内周の周方向
複数位置にそれぞれ軸方向に延びる複数の突部を備え、
相隣る突部間には縦溝を形成し、各突部を前記ダンパロ
ッドに面で当接せしめられるようにしたものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記バンプラバーが、前記突部を前記挿通孔の
内周の軸方向に複数段備えてなるようにしたものであ
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において更に、前記バンプラバーが、前記突部の軸方向
の端部をテーパ状にしたものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項2又は3の発明
において更に、前記バンプラバーが、前記複数段備えた
突部のうちの少なくとも1段の突部をダンパロッドに当
接させ、他の少なくとも1段の突部をダンパロッドから
離間させたものである。
【0011】請求項5の発明は、請求項2〜4のいずれ
かの発明において更に、前記バンプラバーが、前記複数
段備えた突部のうちの少なくとも1段の突部の長さを長
くして、ダンパロッドに当接させ、他の少なくとも1段
の突部の長さを短くして、ダンパロッドから離間させた
ものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明によれば下記〜の作用があ
る。 バンプラバーの挿通孔の内周の周方向複数位置に備え
た突部がダンパロッドに当接することにより、バンプラ
バーの圧縮時の変形をダンパロッドによってガイドし、
バンプラバーの座屈を防止できる。突部が尖った突起で
あってダンパロッドに点や線で当接する場合には、ダン
パロッドとの接触部が小さく強度不足となり支え切れず
に倒れてダンパロッドによってガイドされるものにはな
らないが、本発明では突部がダンパロッドに面で当接す
るから強度的にも強く、ダンパロッドによって安定的に
ガイドされ得るものになる。
【0013】バンプラバーの挿通孔の内周に、周方向
で相隣る突部の間の縦溝が形成されるから、この縦溝
が、バンプラバーの挿通孔に一旦入り込んだダスト、泥
水等を速やかに排出させるための排出路となり、ダス
ト、泥水等が溜まることも回避できる。
【0014】バンプラバーの座屈が上述により防止
されるから、バンプラバーの圧縮時にバンプラバーに偏
荷重を生ずることがなく、バンプラバーの耐久性を向上
できるし、バンプラバーとダンパロッドの片あたりによ
る異音の発生もない。また、バンプラバーの挿通孔にダ
スト、泥水等が溜まることも上述により回避されるか
ら、これらのダスト、泥水等がバンプラバーとダンパロ
ッドの間で擦れることがなく、バンプラバーの耐久性を
向上できるし、擦れ(摩擦力の局部集中)に基づく異音
の発生もない。また、ダンパロッドが擦れに基づく損傷
を受けることがなく、油圧緩衝器の機能障害を引き起こ
すことがない。
【0015】請求項2の発明によれば下記の作用があ
る。 バンプラバーの突部を挿通孔の内周の軸方向に複数段
備えたから、バンプラバーの圧縮時の変形を軸方向で相
隣る突部間の長いスパンでダンパロッドによってガイド
するものになり、バンプラバーの座屈を効果的に防止で
きる。
【0016】請求項3の発明によれば下記の作用があ
る。 バンプラバーの突部の軸方向端形状をテーパ状にし、
これをステップ状(段差状)にしていないから、バンプ
ラバーの挿通孔に一旦入り込んだダスト、泥水等を溜り
残すことがないし、成形時の型抜き性も向上する。突部
の軸方向端形状がステップ状になっていると、型抜き時
に突部の端部が型に引っかかって破損する虞があるか
ら、注意を必要として型抜き性が悪い。
【0017】請求項4の発明によれば下記の作用があ
る。 複数段の突部のうち、少なくとも1段の突部をダンパ
ロッドから離間させたから、ダンパロッドとの接触面積
を更に減らし、ダスト、泥水等の排出性を向上させ、異
音の発生をより防止できる。
【0018】請求項5の発明によれば下記の作用があ
る。 上述において、複数段の突部のうち、ダンパロッド
から離間させる突部は長さの短い突部である。従って、
バンプラバーの座屈を効果的に防止しながら、ダンパロ
ッドとの接触面積を更に減らし、ダスト、泥水等の排出
性を向上させ、異音の発生をより防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は油圧緩衝器を示す要部断面
図、図2は図1のバンプラバーを示し、(A)は全体断
面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図、(C)
は(A)のC−C線に沿う断面図、図3は第2実施形態
のバンプラバーを示す全体断面図、図4は第3実施形態
のバンプラバーを示し、(A)は全体断面図、(B)は
(A)のB−B線に沿う断面図、図5は第4実施形態の
バンプラバーを示し、(A)は全体断面図、(B)は
(A)のB−B線に沿う断面図、(C)は(A)のC−
C線に沿う断面図である。
【0020】(第1実施形態)(図1、図2) 油圧緩衝器10は、図1に示す如く、ダンパチューブ1
1とダンパロッド(ピストンロッド)12と、懸架ばね
13を有し、ダンパチューブ11の外周部には下スプリ
ング14を取着し、ダンパロッド12の上スプリングシ
ート15を取着し、懸架ばね13をスプリングシート1
4、15の間に介装している。
【0021】油圧緩衝器10は、ダンパチューブ11の
下部に車軸側取付部16を備え、ダンパロッド12に取
着してある上スプリングシート15に車体側取付部17
を備え、車体側取付部17に取付ボルト18を取着して
ある。そして、油圧緩衝機10は、懸架ばね13により
路面からの衝撃を吸収するとともに、ダンパチューブ1
1に対するダンパロッド12の伸縮によりダンパチュー
ブ11が内蔵する減衰装置を作動させることによって懸
架ばね13の振動を制振する。
【0022】尚、油圧緩衝器10は、ダンパロッド12
の外端部に挿着したジョイントカラー21により受け座
22、23、カバー24、カバープレート25を位置決
めし、これらの受け座22、23の間にマウントラバー
26A、26Bを設け、このマウントラバー26A、2
6Bの間に上スプリングシート15の基端部15Aを挟
持した状態で該ダンパロッド12の上端部に取付ナット
27が螺装される。カバー24にはダストカバー28の
上端部が連結され、ダストカバー28はダンパチューブ
11の側にまで延びた下端部を蛇腹状にしている。
【0023】また、油圧緩衝器10は、ダンパチューブ
11から突き出るダンパロッド12の外端部で、カバー
24に囲まれる部分にバンプラバー30の軸方向に形成
した挿通孔30Aを圧入し、ダンパチューブ11のダン
パロッド12が貫通している軸封部まわりにバンプスト
ッパキャップ29を固定し、バンプストッパキャップ2
9にバンブラバー衝合板29Aを備えている。バンプラ
バー30は、ダンパチューブ11に対するダンパロッド
12の最大圧縮時に、バンプラバー衝合板29Aに衝合
して圧縮され、衝撃を吸収してダンパロッド12の底突
きを防止する。
【0024】以下、バンプラバー30の取付構造につい
て詳述する(図2)。バンプラバー30は、ウレタン等
の弾性体からなる略円筒状の成形体である。バンプラバ
ー30の外周は、取付状態における上端側から下端側に
向けて外径を次第に小径として先細り状をなす複数の円
筒部31と、相隣る円筒部31の間に設けた環状溝32
を備える。バンプラバー30の挿通孔30Aの内周は、
ダンパロッド12に抱きつく拘束部33を上端部に備
え、外周の各円筒部31に対応する軸方向の各部に環状
溝34を備える。
【0025】バンプラバー30は、ダンパロッド12の
最大圧縮時にバンプラバー衝合板29Aに衝合し、先細
りの下端側の薄肉先端部の側から上端側の厚肉基端部の
側に向けて、ばね定数が順に高くなっている部分を順に
圧縮され、衝撃を吸収する。このとき、バンプラバー3
0は、外周の先細り形状によってダンパロッド12の底
突きを効果的に防止し、内外周の環状溝32、34の存
在によって軸方向への圧縮変形を良好にして衝撃を効果
的に吸収する。
【0026】更に、バンプラバー30は、挿通孔30A
の内周で軸方向にて相隣る環状溝34、34の間の、周
方向複数位置に、それぞれ軸方向に延びる複数の突部3
5を備え、相隣る突部35、35の間には縦溝36を形
成し、各突部35の頂面をダンパロッド12に面で当接
する当接面35Aとしている。例えば、突部35の縦溝
36に対する高さは0.5mm、ダンパロッド12に対する
締代は0.1mm以上である。
【0027】また、バンプラバー30は、各突部35の
軸方向の両端部を、環状溝34の底部34Aに向けて下
り勾配をなすテーパ状のテーパ面35Bとしている。テ
ーパ面35Bは環状溝34の溝面の一部をもなす。
【0028】また、バンプラバー30は、突部35を挿
通孔30Aの内周の軸方向に2段備える。従って、本実
施形態によれば、以下の作用がある。 バンプラバー30の挿通孔30Aの内周の周方向複数
位置に備えた突部35がダンパロッド12に当接するこ
とにより、バンプラバー30の圧縮時の変形をダンパロ
ッド12によってガイドし、バンプラバー30の座屈を
防止できる。突部35が尖った突起であってダンパロッ
ド12に点や線で当接する場合には、ダンパロッド12
との接触部が小さく強度不足となり支え切れずに倒れて
ダンパロッド12によってガイドされるものにはならな
いが、本発明では突部35がダンパロッド12に面で当
接するから、強度的にも強く、ダンパロッド12によっ
て安定的にガイドされ得るものになる。
【0029】バンプラバー30の挿通孔30Aの内周
に、周方向で相隣る突部35の間の縦溝36が形成され
るから、この縦溝36が、バンプラバー30の挿通孔3
0Aに一旦入り込んだダスト、泥水等を速やかに排出さ
せるための排出路となり、ダスト、泥水等が溜まること
も回避できる。
【0030】バンプラバー30の座屈が上述により
防止されるから、バンプラバー30の圧縮時にバンプラ
バー30に偏荷重を生ずることがなく、バンプラバー3
0の耐久性を向上できるし、バンプラバー30とダンパ
ロッド12の片あたりによる異音の発生もない。また、
バンプラバー30の挿通孔30Aにダスト、泥水等が溜
まることも上述により回避されるから、これらのダス
ト、泥水等がバンプラバー30とダンパロッド12の間
で擦れることがなく、バンプラバー30の耐久性を向上
できるし、擦れ(摩擦力の局部集中)に基づく異音の発
生もない。また、ダンパロッド12が擦れに基づく損傷
を受けることがなく、油圧緩衝器の機能障害を引き起こ
すことがない。
【0031】バンプラバー30の突部35を挿通孔3
0Aの内周の軸方向に複数段備えたから、バンプラバー
30の圧縮時の変形を軸方向で相隣る突部35間の長い
スパンでダンパロッド12によってガイドするものにな
り、バンプラバー30の座屈を効果的に防止できる。
【0032】バンプラバー30の突部35の軸方向端
形状をテーパ状にし、これをステップ状(段差状)にし
ていないから、バンプラバー30の挿通孔30Aに一旦
入り込んだダスト、泥水等を溜り残すことがないし、成
形時の型抜き性も向上する。突部35の軸方向端形状が
ステップ状になっていると、型抜き時に突部35の端部
が型に引っかかって破損する虞があるから、注意を必要
として型抜き性が悪い。
【0033】(第2実施形態)(図3) 図3のバンプラバー40が、図2のバンプラバー30と
異なる点は、突部35の軸方向の端部をステップ状(段
差状)の段差面41とし、突部35の端部を段差面41
を介して環状溝34の底部34Aにつなげたことにあ
る。
【0034】(第3実施形態)(図4) 図4のバンプラバー50は、図2のバンプラバー30に
比し、突部35を挿通孔30Aの内周の軸方向の全域に
渡るように多段配置(図4では3段)した。従って、バ
ンプラバー50では、最上段の突部35がダンパロッド
12に抱きつく拘束部33をなす。
【0035】また、バンプラバー50は、最上段の突部
35の上の上端面に、周方向に連続する環状溝51と、
環状溝51の周方向の一部(周方向2位置)を切欠いて
外周に連通させた貫通溝52とし、挿通孔30Aに入り
込んだ泥水等を直ちに外部へと排出できるようにした。
【0036】(第4実施形態)(図5) 図5のバンプラバー60が、図2のバンプラバー30と
異なる点は、挿通孔30Aの内周の軸方向に、複数段
(図5では2段)の互いに軸方向長さを異にする突部6
1、62を配置したことにある。
【0037】上段側の突部61は、挿通孔30Aの内周
の周方向複数位置のそれぞれに配置され、軸方向長さを
下段側の突部62よりも長く設定されており、相隣る突
部61、61の間には縦溝63を形成し、各突部61の
頂面をバンプラバー60の圧縮前の自由状態の段階から
ダンパロッド12に面で当接する当接面61Aとしてい
る。各突部61の軸方向の両端部は、環状溝34の底部
34Aに向けて下り勾配をなすテーパ状のテーパ面61
Bとしている。テーパ面61Bは環状溝34の溝面の一
部をもなす。
【0038】下段側の突部62は、挿通孔30Aの内周
の周方向位置のそれぞれに配置され、軸方向長さを上段
側の突部61よりも短く設定されており、相隣る突部6
2、62の間には縦溝64を形成し、各突部62の頂面
をバンプラバー60の圧縮前にはダンパロッド12から
離間し、バンプラバー60の圧縮過程(最大圧縮側)で
ダンパロッド12に面で当接する当接面62Aとしてい
る。各突部62の軸方向の両端部は、環状溝34の底部
34Aに向けて下り勾配をなすテーパ状のテーパ面62
Bとしている。テーパ面62Bは環状溝34の溝面の一
部をもなす。
【0039】即ち、バンプラバー60は、バンプラバー
30に比して全長が短めの座屈しづらいダンパバンプラ
バーであって、上段側の突部61の長さを長くしてダン
パロッド12に当接させ、下段側の突部62の長さを短
くしてダンパロッド12から離間させたものである。ダ
ンパチューブ11に対するダンパロッド12の小圧縮側
では、突部61がダンパロッド12に当接していてバン
プラバー60の変形を突部61を介してダンパロッド1
2によってガイドし、バンプラバー60の座屈を防止す
る。ダンパロッド12の最大圧縮側では、突部62のダ
ンパロッド12に当接するに至ってバンプラバー60の
より大きな変形を突部61と突部62の両方を介してダ
ンパロッド12によってガイドし、バンプラバー60の
座屈を防止する。
【0040】従って、本実施形態によれば以下の作用が
ある。 複数段の突部61、62のうち、突部62を少なくと
もバンプラバー60の最大圧縮前(自由状態〜圧縮中間
状態)においては、ダンパロッド12から離間させたか
ら、ダンパロッド12との接触面積を更に減らし、ダス
ト、泥水等の排出性を向上させ、異音の発生をより防止
できる。
【0041】上述において、複数段の突部61、6
2のうち、ダンパロッド12から離間される突部62は
長さの短い突部であり、これを離間させてもバンプラバ
ー60の小圧縮時の座屈防止性を損なわない。即ち、バ
ンプラバー60の小圧縮時の座屈は、ダンパロッド12
に長い範囲で当接してより安定的にガイドされる突部6
1により防止できるし、バンプラバー60の大圧縮時の
座屈は、バンプラバー60のより大きな変形を軸方向の
長いスパンでダンパロッド12によってガイドすること
となる突部61と突部62の両方によって防止できる。
【0042】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、油圧緩衝
器において、バンプラバーの座屈を防止し、且つバンプ
ラバーの挿通孔にダスト、泥水等が溜まることを回避
し、バンプラバーの耐久性の向上、異音発生の防止を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧緩衝器を示す要部断面図である。
【図2】図2は図1のバンプラバーを示し、(A)は全
体断面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図、
(C)は(A)のC−C線に沿う断面図である。
【図3】図3は第2実施形態のバンプラバーを示す全体
断面図である。
【図4】図4は第3実施形態のバンプラバーを示し、
(A)は全体断面図、(B)は(A)のB−B線に沿う
断面図である。
【図5】図5は第4実施形態のバンプラバーを示し、
(A)は全体断面図、(B)は(A)のB−B線に沿う
断面図、(C)は(A)のC−C線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
12 ダンパロッド 30、40、50、60 バンプラバー 30A 挿通孔 35、61、62 突部 35A、61A、62A 当接面 35B、61B、62B テーパ面 36、63、64 縦溝
フロントページの続き (72)発明者 成田 賢 埼玉県行田市藤原町1丁目14番地1 株式 会社ショーワ埼玉本社工場内 (72)発明者 伊坪 則幸 埼玉県行田市藤原町1丁目14番地1 株式 会社ショーワ埼玉本社工場内 (72)発明者 坪内 美幸 埼玉県行田市藤原町1丁目14番地1 株式 会社ショーワ埼玉本社工場内 (72)発明者 中村 悌久 埼玉県行田市藤原町1丁目14番地1 株式 会社ショーワ埼玉本社工場内 (72)発明者 中村 雅春 岐阜県海津郡南濃町吉田228番地 ビーエ ーエスエフ イノアック ポリウレタン株 式会社南濃工場内 Fターム(参考) 3D001 AA17 AA19 DA09 3J059 AB11 BA54 BB04 BC06 BD01 CA14 CB16 GA03 3J066 AA07 AA23 BA01 BB01 BD05 BE01 BE03 3J069 AA50 CC06 CC35 DD44

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンパロッドのための挿通孔が軸方向に
    形成されたバンプラバーを該ダンパロッドに取付けるバ
    ンプラバー構造において、 前記バンプラバーが、前記挿通孔の内周の周方向複数位
    置にそれぞれ軸方向に延びる複数の突部を備え、相隣る
    突部間には縦溝を形成し、各突部を前記ダンパロッドに
    面で当接せしめられることを特徴とするバンプラバー構
    造。
  2. 【請求項2】 前記バンプラバーが、前記突部を前記挿
    通孔の内周の軸方向に複数段備えてなる請求項1に記載
    のバンプラバー構造。
  3. 【請求項3】 前記バンプラバーが、前記突部の軸方向
    の端部をテーパ状にした請求項1又は2に記載のバンプ
    ラバー構造。
  4. 【請求項4】 前記バンプラバーが、前記複数段備えた
    突部のうちの少なくとも1段の突部をダンパロッドに当
    接させ、他の少なくとも1段の突部をダンパロッドから
    離間させた請求項2又は3に記載のバンプラバー構造。
  5. 【請求項5】 前記バンプラバーが、前記複数段備えた
    突部のうちの少なくとも1段の突部の長さを長くして、
    ダンパロッドに当接させ、他の少なくとも1段の突部の
    長さを短くして、ダンパロッドから離間させた請求項2
    〜4のいずれかに記載のバンプラバー構造。
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