JPH1144336A - バウンドバンパ - Google Patents
バウンドバンパInfo
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- JPH1144336A JPH1144336A JP21801397A JP21801397A JPH1144336A JP H1144336 A JPH1144336 A JP H1144336A JP 21801397 A JP21801397 A JP 21801397A JP 21801397 A JP21801397 A JP 21801397A JP H1144336 A JPH1144336 A JP H1144336A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧縮時に発生する異音、座屈等の不具合のな
くし、かつ成形が容易で、優れた緩衝効果を発揮する自
動車用バウンドバンパを提供する。 【解決手段】 軸方向にショックアブソーバ20のロッ
ドの挿通孔11が形成された筒状のバウンドバンパ10
において、前記挿通孔11の少なくとも中央部内周面
に、周方向および軸方向に分離した複数の突起16を、
該突起16内径を前記ロッド21の外径以下とし、軸方
向の両側面にテーパを付けて突起先端17を尖らせた形
状にして設けた。
くし、かつ成形が容易で、優れた緩衝効果を発揮する自
動車用バウンドバンパを提供する。 【解決手段】 軸方向にショックアブソーバ20のロッ
ドの挿通孔11が形成された筒状のバウンドバンパ10
において、前記挿通孔11の少なくとも中央部内周面
に、周方向および軸方向に分離した複数の突起16を、
該突起16内径を前記ロッド21の外径以下とし、軸方
向の両側面にテーパを付けて突起先端17を尖らせた形
状にして設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のショッ
クアブソーバに用いられるバウンドバンパに関する。
クアブソーバに用いられるバウンドバンパに関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、従来より、自動車の
車体に取り付けられるサスペンション装置40には、シ
ョックアブソーバ41が下方のシリンダ外筒43に嵌挿
された状態で設けられ、そのロッド42の上部外周に
は、ウレタンエラストマーなどで略円筒状に形成された
バウンドバンパ50が取り付けられる。このバウンドバ
ンパ50は、車両のフルバウンド時において、本来ショ
ックアブソーバ41とスプリング47がもつ緩衝能力の
限界を越え、ロッド42下端部がシリンダ外筒43の底
部に衝突する、「底突き」を防ぎ、その時の衝撃を吸収
する効果をもつもので、ロッド42の挿通孔51が軸方
向に貫通形成されている。前記「底突き」は、車両に大
きな衝撃を与え、ショックアブソーバ41の機能を低下
させ、ひいてはサスペンション装置40の破損にもつな
がるものである。符号44はダストカバーで、ゴムやウ
レタンなどの樹脂よりなり、泥などが付着することを防
ぐため、ロッド42全体を覆うもので構成されることも
ある。また、45はアッパーシートでショックアブソー
バ41のシリンダ外筒43に設けられた受け皿46と共
にスプリング47を保持している。
車体に取り付けられるサスペンション装置40には、シ
ョックアブソーバ41が下方のシリンダ外筒43に嵌挿
された状態で設けられ、そのロッド42の上部外周に
は、ウレタンエラストマーなどで略円筒状に形成された
バウンドバンパ50が取り付けられる。このバウンドバ
ンパ50は、車両のフルバウンド時において、本来ショ
ックアブソーバ41とスプリング47がもつ緩衝能力の
限界を越え、ロッド42下端部がシリンダ外筒43の底
部に衝突する、「底突き」を防ぎ、その時の衝撃を吸収
する効果をもつもので、ロッド42の挿通孔51が軸方
向に貫通形成されている。前記「底突き」は、車両に大
きな衝撃を与え、ショックアブソーバ41の機能を低下
させ、ひいてはサスペンション装置40の破損にもつな
がるものである。符号44はダストカバーで、ゴムやウ
レタンなどの樹脂よりなり、泥などが付着することを防
ぐため、ロッド42全体を覆うもので構成されることも
ある。また、45はアッパーシートでショックアブソー
バ41のシリンダ外筒43に設けられた受け皿46と共
にスプリング47を保持している。
【0003】前記バウンドバンパ50は、圧縮時に挿通
孔51の内周面52とロッド42の外周面との接触面積
が大きいと、挿通孔内周面52とロッド42の外周面が
擦れて耳障りな異音を生じ易い。一方、前記異音を防ぐ
ため、図7のように、バウンドバンパ60の挿通孔61
の内径d1をロッド42の外径D1よりも大にして、バ
ウンドバンパ60の圧縮時に挿通孔内周面62とロッド
42外周面が接触しないようにすると、今度はバウンド
バンパ50の圧縮時に「座屈」を生じるようになる。こ
の「座屈」は、バウンドバンパ60が正しく軸方向に圧
縮されないで径方向への屈曲を伴いながら圧縮される現
象を言い、バウンドバンパ60の衝撃吸収能力を妨げる
だけでなく、偏った応力の集中によってバウンドバンパ
60自体の劣化や亀裂などの発生を早め、バウンドバン
パ60の耐久性を低下させる問題がある。
孔51の内周面52とロッド42の外周面との接触面積
が大きいと、挿通孔内周面52とロッド42の外周面が
擦れて耳障りな異音を生じ易い。一方、前記異音を防ぐ
ため、図7のように、バウンドバンパ60の挿通孔61
の内径d1をロッド42の外径D1よりも大にして、バ
ウンドバンパ60の圧縮時に挿通孔内周面62とロッド
42外周面が接触しないようにすると、今度はバウンド
バンパ50の圧縮時に「座屈」を生じるようになる。こ
の「座屈」は、バウンドバンパ60が正しく軸方向に圧
縮されないで径方向への屈曲を伴いながら圧縮される現
象を言い、バウンドバンパ60の衝撃吸収能力を妨げる
だけでなく、偏った応力の集中によってバウンドバンパ
60自体の劣化や亀裂などの発生を早め、バウンドバン
パ60の耐久性を低下させる問題がある。
【0004】また、前記バウンドバンパの外径が小さ
く、全長が長いものにあっては、前記座屈が一層発生し
易くなるため、バウンドバンパの内径を大きくすること
ができず、従来では圧縮時の異音を防止できなかった。
く、全長が長いものにあっては、前記座屈が一層発生し
易くなるため、バウンドバンパの内径を大きくすること
ができず、従来では圧縮時の異音を防止できなかった。
【0005】本発明者は、種々検討した結果、図8のよ
うにバウンドバンパ70の挿通孔71の内周面72に半
円球状や、円錐状、長半円球等の球状の突起73を設
け、該突起73先端によって構成される内径をロッド4
2の外径以下として、突起73の先端がロッド42外面
に接触するものが、前記座屈の防止および異音防止に好
適であるのを見出した。この構造においては、バウンド
バンパ70の挿通孔内周面72とロッド42外周面との
接触面積が小さいため圧縮時の異音を防ぐことができ、
また座屈の不具合についても、挿通孔内周面72とロッ
ド42外周面とが僅かながらも接触しているため解消す
ることができる。しかし、バウンドバンパ70自体を成
形する際に、次のような新たな問題を生じることが判明
した。
うにバウンドバンパ70の挿通孔71の内周面72に半
円球状や、円錐状、長半円球等の球状の突起73を設
け、該突起73先端によって構成される内径をロッド4
2の外径以下として、突起73の先端がロッド42外面
に接触するものが、前記座屈の防止および異音防止に好
適であるのを見出した。この構造においては、バウンド
バンパ70の挿通孔内周面72とロッド42外周面との
接触面積が小さいため圧縮時の異音を防ぐことができ、
また座屈の不具合についても、挿通孔内周面72とロッ
ド42外周面とが僅かながらも接触しているため解消す
ることができる。しかし、バウンドバンパ70自体を成
形する際に、次のような新たな問題を生じることが判明
した。
【0006】前記バウンドバンパの簡便な成形方法とし
て、従来、成形型内にウレタン等の発泡原料を注入して
型面形状に成形する方法が採用されている。この方法で
前記突起73を挿通孔内周面72に有するバウンドバン
パ70を成形しようとすると、前記突起73形状に対応
する深い凹部を型面に形成しておく必要がある。しか
し、前記型面の凹部にはバウンドバンパの成形時に空気
が溜まり易く、前記空気溜まり(エアーポケット)によ
り凹部内への発泡原料の充填が阻害されて、バウンドバ
ンパの突起73に欠肉が発生し易かった。このような欠
肉がバウンドバンパ70の挿通孔内周面の突起73に発
生すると、バウンドバンパ70の挿通孔内周面72とロ
ッド42外周面との接触が不安定になって、ガタツキや
座屈防止効果が安定して得られず、また耐久性の低下に
つながる恐れがある。
て、従来、成形型内にウレタン等の発泡原料を注入して
型面形状に成形する方法が採用されている。この方法で
前記突起73を挿通孔内周面72に有するバウンドバン
パ70を成形しようとすると、前記突起73形状に対応
する深い凹部を型面に形成しておく必要がある。しか
し、前記型面の凹部にはバウンドバンパの成形時に空気
が溜まり易く、前記空気溜まり(エアーポケット)によ
り凹部内への発泡原料の充填が阻害されて、バウンドバ
ンパの突起73に欠肉が発生し易かった。このような欠
肉がバウンドバンパ70の挿通孔内周面の突起73に発
生すると、バウンドバンパ70の挿通孔内周面72とロ
ッド42外周面との接触が不安定になって、ガタツキや
座屈防止効果が安定して得られず、また耐久性の低下に
つながる恐れがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の点に
鑑みなされたもので、圧縮時に発生する異音や座屈等の
不具合をなくし、かつ良好に成形でき、しかも優れた衝
撃吸収効果を発揮する自動車用バウンドバンパを提供し
ようとするものである。
鑑みなされたもので、圧縮時に発生する異音や座屈等の
不具合をなくし、かつ良好に成形でき、しかも優れた衝
撃吸収効果を発揮する自動車用バウンドバンパを提供し
ようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、軸方向にシ
ョックアブソーバのロッドの挿通孔が形成された筒状の
バウンドバンパにおいて、前記挿通孔の少なくとも中央
部内周面に、周方向および軸方向に分離した複数の突起
を、該突起内径を前記ロッドの外径以下とし、軸方向の
両側面にテーパを付けて突起先端を尖らせた形状にして
設けたことを特徴とするバウンドバンパに係る。
ョックアブソーバのロッドの挿通孔が形成された筒状の
バウンドバンパにおいて、前記挿通孔の少なくとも中央
部内周面に、周方向および軸方向に分離した複数の突起
を、該突起内径を前記ロッドの外径以下とし、軸方向の
両側面にテーパを付けて突起先端を尖らせた形状にして
設けたことを特徴とするバウンドバンパに係る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明のバウンドバンパの
一実施例を示す断面図、図2はそのA−A部分の断面
図、図3は図1のB−B断面図、図4は図1の中央部の
切り欠き斜視図、図5は本発明の他の実施例を示す断面
図である。
を詳細に説明する。図1はこの発明のバウンドバンパの
一実施例を示す断面図、図2はそのA−A部分の断面
図、図3は図1のB−B断面図、図4は図1の中央部の
切り欠き斜視図、図5は本発明の他の実施例を示す断面
図である。
【0010】図1に示すように、この発明のバウンドバ
ンパ10は、軸方向の中心に挿通孔11が貫通形成され
た断面略円形の長筒状からなるもので、該挿通孔11に
ショックアブソーバ20のロッド21が挿通されて、該
ロッド21の上部に取り付けられる。
ンパ10は、軸方向の中心に挿通孔11が貫通形成され
た断面略円形の長筒状からなるもので、該挿通孔11に
ショックアブソーバ20のロッド21が挿通されて、該
ロッド21の上部に取り付けられる。
【0011】前記バウンドバンパ10は、ウレタンエラ
ストマー等の弾性体からなり、路面からの衝撃によって
ショックアブソーバ20のシリンダ外筒22が上昇し、
シリンダ外筒22の上端にバウンドバンパ10の下端1
3が接触して軸方向(上下方向)に押圧された際に、圧
縮変形および復元自在するように形成されている。この
バウンドバンパ10の長さや外径は、ショックアブソー
バ20の緩衝能力や該バウンドバンパ10の材質などに
よっても適当に設定される。
ストマー等の弾性体からなり、路面からの衝撃によって
ショックアブソーバ20のシリンダ外筒22が上昇し、
シリンダ外筒22の上端にバウンドバンパ10の下端1
3が接触して軸方向(上下方向)に押圧された際に、圧
縮変形および復元自在するように形成されている。この
バウンドバンパ10の長さや外径は、ショックアブソー
バ20の緩衝能力や該バウンドバンパ10の材質などに
よっても適当に設定される。
【0012】前記バウンドバンパ10の外周面14は、
図1からもわかるように、取り付け状態において、下端
へ向けて小径となる先細形状とされ、軸方向に等間隔で
大径部14aと小径部14bが交互に形成された凹凸の
蛇腹形状とされている。一方、前記挿通孔11の内周面
15は、前記バウンドバンパ外周面14の凹凸に対応し
た蛇腹形状とされている。前記下端へ向けての外周面の
先細形状により底付きを効率良く防ぎ、また内外周面の
蛇腹形状によって、軸方向への弾性変形を良好にして衝
撃をより効果的に吸収するようにしている。
図1からもわかるように、取り付け状態において、下端
へ向けて小径となる先細形状とされ、軸方向に等間隔で
大径部14aと小径部14bが交互に形成された凹凸の
蛇腹形状とされている。一方、前記挿通孔11の内周面
15は、前記バウンドバンパ外周面14の凹凸に対応し
た蛇腹形状とされている。前記下端へ向けての外周面の
先細形状により底付きを効率良く防ぎ、また内外周面の
蛇腹形状によって、軸方向への弾性変形を良好にして衝
撃をより効果的に吸収するようにしている。
【0013】前記挿通孔11の内周面15には、図1な
いし図4に示すように、周方向および軸方向に分離した
突起16が複数設けられている。この突起16は、バウ
ンドバンパ10の圧縮時に異音及び座屈を防止するもの
で、座屈防止効果を高めるため、少なくとも軸方向中央
部に設けられている。突起16の個数は適宜とされ、こ
の例では周方向に8個、軸方向に3列とされている。
いし図4に示すように、周方向および軸方向に分離した
突起16が複数設けられている。この突起16は、バウ
ンドバンパ10の圧縮時に異音及び座屈を防止するもの
で、座屈防止効果を高めるため、少なくとも軸方向中央
部に設けられている。突起16の個数は適宜とされ、こ
の例では周方向に8個、軸方向に3列とされている。
【0014】前記突起16は、図3および図4からも容
易に理解されるように、軸方向の両側面16a,16b
にテーパを付けて突起先端(頂部)17を尖らせた略く
字状形状からなるもので、ロッド挿通孔11内に向けて
先端(頂部)17が突出している。この突起16は、先
端17を結んで構成される円の内径dがロッド21の外
径以下となる高さとされ、ロッド挿通孔11に挿通され
たロッド21の外周面に突起16の先端17が接触する
ようになっている。前記突起先端17を結ぶ内径dは、
バウンドバンパ10の硬さ等に応じて、ロッド21の外
径D以下となる適宜の値とされ、通常はロッド21の外
径より1mm程度小さくされる。一方、突起16の基部
18における内径はロッド21の外径よりも0.5〜2
mm程度大きくされ、また、突起16の基部18と先端
17間の高さは、1〜2.5mm程度が一般的である。
なお、軸方向に沿う突起16の上下両側面16a,16
bの軸に対する角度a,bは、このバウンドバンパ10
の成形時に空気溜まりによる突起16の欠肉を生じに難
くするため、できるだけ緩やかとし、特には15〜40
度程度が好ましい。
易に理解されるように、軸方向の両側面16a,16b
にテーパを付けて突起先端(頂部)17を尖らせた略く
字状形状からなるもので、ロッド挿通孔11内に向けて
先端(頂部)17が突出している。この突起16は、先
端17を結んで構成される円の内径dがロッド21の外
径以下となる高さとされ、ロッド挿通孔11に挿通され
たロッド21の外周面に突起16の先端17が接触する
ようになっている。前記突起先端17を結ぶ内径dは、
バウンドバンパ10の硬さ等に応じて、ロッド21の外
径D以下となる適宜の値とされ、通常はロッド21の外
径より1mm程度小さくされる。一方、突起16の基部
18における内径はロッド21の外径よりも0.5〜2
mm程度大きくされ、また、突起16の基部18と先端
17間の高さは、1〜2.5mm程度が一般的である。
なお、軸方向に沿う突起16の上下両側面16a,16
bの軸に対する角度a,bは、このバウンドバンパ10
の成形時に空気溜まりによる突起16の欠肉を生じに難
くするため、できるだけ緩やかとし、特には15〜40
度程度が好ましい。
【0015】さらにこの突起16は周方向に沿って横幅
を有し、それによってロッド21外周面に対して線接触
するため、少しの接触面積でありながら、圧縮時にはロ
ッド21外周面に確実にバウンドバンパ10内面が保持
され、座屈防止効果を確実に発揮する。突起16の横幅
はバウンドバンパ10の大きさにもよるが、3〜6mm
程度が一般的である。
を有し、それによってロッド21外周面に対して線接触
するため、少しの接触面積でありながら、圧縮時にはロ
ッド21外周面に確実にバウンドバンパ10内面が保持
され、座屈防止効果を確実に発揮する。突起16の横幅
はバウンドバンパ10の大きさにもよるが、3〜6mm
程度が一般的である。
【0016】前記構造のバウンドバンパ10は、挿通孔
11にロッド21が挿通されて、従来のバウンドバンパ
と同様、ロッド21の上部に取り付けられる。そして、
路面からの衝撃によりショックアブソーバ20のシリン
ダ外筒22が上昇し、バウンドバンパ10の下端部13
と接触してバウンドバンパ10を押すことにより、バウ
ンドバンパ10が軸方向に圧縮され、その衝撃を吸収す
る。その際、バウンドバンパ10は、前記のように軸方
向及び周方向に分離して軸方向両側面16a,16bが
テーパとなった突起16の先端17でロッド21外周面
に接触し、その接触面積が前記突起16同士の分離およ
びテーパにより小さくなっているため、ロッド21とバ
ウンドバンパ10間の摩擦が少なく、異音を生じ難い。
しかも、前記突起16先端17とロッド21外周面が接
触しているため、バウンドバンパ10は座屈を生じる恐
れがなく、優れた衝撃吸収性を発揮する。
11にロッド21が挿通されて、従来のバウンドバンパ
と同様、ロッド21の上部に取り付けられる。そして、
路面からの衝撃によりショックアブソーバ20のシリン
ダ外筒22が上昇し、バウンドバンパ10の下端部13
と接触してバウンドバンパ10を押すことにより、バウ
ンドバンパ10が軸方向に圧縮され、その衝撃を吸収す
る。その際、バウンドバンパ10は、前記のように軸方
向及び周方向に分離して軸方向両側面16a,16bが
テーパとなった突起16の先端17でロッド21外周面
に接触し、その接触面積が前記突起16同士の分離およ
びテーパにより小さくなっているため、ロッド21とバ
ウンドバンパ10間の摩擦が少なく、異音を生じ難い。
しかも、前記突起16先端17とロッド21外周面が接
触しているため、バウンドバンパ10は座屈を生じる恐
れがなく、優れた衝撃吸収性を発揮する。
【0017】また、このバウンドバンパ10は、バウン
ドバンパ形状の型面を有する成形型内にウレタン原料等
の成形原料を注入して成形される。その際、前記バウン
ドバンパ10の突起16に対応する成形型の型面部分
は、前記突起16のテーパに応じた斜面を有する略く字
形の凹部とされる。そのため、型面の凹部内を成形原料
が満たす際に、型面凹部内の空気が成形原料によって追
い出され易く、空気溜まりを生じにくい。その結果、当
該型面の凹部に成形原料が完全に充填されて欠肉の無い
突起16が形成されることから、ロッド21に当接する
突起16の先端部17を、安定して一定形状に形成する
ことができる。
ドバンパ形状の型面を有する成形型内にウレタン原料等
の成形原料を注入して成形される。その際、前記バウン
ドバンパ10の突起16に対応する成形型の型面部分
は、前記突起16のテーパに応じた斜面を有する略く字
形の凹部とされる。そのため、型面の凹部内を成形原料
が満たす際に、型面凹部内の空気が成形原料によって追
い出され易く、空気溜まりを生じにくい。その結果、当
該型面の凹部に成形原料が完全に充填されて欠肉の無い
突起16が形成されることから、ロッド21に当接する
突起16の先端部17を、安定して一定形状に形成する
ことができる。
【0018】図5はこの発明のバウンドバンパの他の例
である。図中の符号30はバウンドバンパ、31はロッ
ド挿通孔、36は突起である。また図1と同一の符号は
同一の部材を示す。この例のバウンドバンパ30は、ロ
ッド挿通孔31内周面35の突起36が、同一内周円上
になく、軸方向にずれて位置していることが特徴であ
り、他の構成は前記実施例のバウンドバンパ10と同じ
である。この例のバウンドバンパ30においても、突起
36が軸方向の両側面36a,36bでテーパとなって
いるため、圧縮時に異音及び座屈を生じ難い。しかもバ
ウンドバンパ30の成形時には突起36部分に欠肉を生
じ難く、一定品質が得られる。
である。図中の符号30はバウンドバンパ、31はロッ
ド挿通孔、36は突起である。また図1と同一の符号は
同一の部材を示す。この例のバウンドバンパ30は、ロ
ッド挿通孔31内周面35の突起36が、同一内周円上
になく、軸方向にずれて位置していることが特徴であ
り、他の構成は前記実施例のバウンドバンパ10と同じ
である。この例のバウンドバンパ30においても、突起
36が軸方向の両側面36a,36bでテーパとなって
いるため、圧縮時に異音及び座屈を生じ難い。しかもバ
ウンドバンパ30の成形時には突起36部分に欠肉を生
じ難く、一定品質が得られる。
【0019】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
バウンドバンパによれば、軸方向及び周方向に分離して
軸方向両側面がテーパとなった突起の先端でロッド外周
面に接触し、その接触面積が小さいため、ロッドとバウ
ンドバンパ間の摩擦が少なく異音を生じ難いのみなら
ず、前記接触によりバウンドバンパの座屈を生じる恐れ
がなく、優れた衝撃吸収性を発揮し、耐久性にも優れて
いる。
バウンドバンパによれば、軸方向及び周方向に分離して
軸方向両側面がテーパとなった突起の先端でロッド外周
面に接触し、その接触面積が小さいため、ロッドとバウ
ンドバンパ間の摩擦が少なく異音を生じ難いのみなら
ず、前記接触によりバウンドバンパの座屈を生じる恐れ
がなく、優れた衝撃吸収性を発揮し、耐久性にも優れて
いる。
【0020】また、この発明のバウンドバンパは、バウ
ンドバンパ形状の型面を有する成形型内にウレタン原料
等の成形原料を注入して成形される際に、バウンドバン
パの突起部分に空気溜まりによる欠肉を生じ難いため、
一定かつ優れた衝撃吸収性を発揮することができる。
ンドバンパ形状の型面を有する成形型内にウレタン原料
等の成形原料を注入して成形される際に、バウンドバン
パの突起部分に空気溜まりによる欠肉を生じ難いため、
一定かつ優れた衝撃吸収性を発揮することができる。
【図1】この発明の自動車用バウンドバンパの一実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1のバウンドバンパの中央部を示す切り欠き
斜視図である。
斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図6】従来のバウンドバンパの使用時の一例を示す断
面図である。
面図である。
【図7】従来のバウンドバンパの他の実施例を示す断面
図である。
図である。
【図8】従来のバウンドバンパの他の実施例を示す断面
図である。
図である。
10 バウンドバンパ 11 挿通孔 14 バウンドバンパの外周面 15 挿通孔の内周面 16 突起 17 突起先端 20 ショックアブソーバ 21 ロッド
Claims (1)
- 【請求項1】 軸方向にショックアブソーバのロッドの
挿通孔が形成された筒状のバウンドバンパにおいて、前
記挿通孔の少なくとも中央部内周面に、周方向および軸
方向に分離した複数の突起を、該突起内径を前記ロッド
の外径以下とし、軸方向の両側面にテーパを付けて突起
先端を尖らせた形状にして設けたことを特徴とするバウ
ンドバンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21801397A JPH1144336A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | バウンドバンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21801397A JPH1144336A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | バウンドバンパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1144336A true JPH1144336A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16713265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21801397A Pending JPH1144336A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | バウンドバンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1144336A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002257181A (ja) * | 2000-12-25 | 2002-09-11 | Showa Corp | バンプラバー構造 |
-
1997
- 1997-07-28 JP JP21801397A patent/JPH1144336A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002257181A (ja) * | 2000-12-25 | 2002-09-11 | Showa Corp | バンプラバー構造 |
JP4712235B2 (ja) * | 2000-12-25 | 2011-06-29 | 株式会社ショーワ | バンプラバー構造 |
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