JP2001193781A - サスペンション用アッパサポート - Google Patents

サスペンション用アッパサポート

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JP2001193781A
JP2001193781A JP2000002994A JP2000002994A JP2001193781A JP 2001193781 A JP2001193781 A JP 2001193781A JP 2000002994 A JP2000002994 A JP 2000002994A JP 2000002994 A JP2000002994 A JP 2000002994A JP 2001193781 A JP2001193781 A JP 2001193781A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】入力分離型の懸架系に好適に採用されるサスペ
ンションアッパサポートにおいて、車両の操縦安定性と
打音防止とを高いレベルで両立的に達成することの出来
る新規な構造のサスペンション用アッパサポートを提供
することを目的とする。 【解決手段】弾性突出部26,28を構成する弾性ブロ
ック36,46の突出先端面38において、径方向に延
びる凹溝40を各弾性ブロック36,46の突出高さよ
りも小さい深さで形成すると共に、弾性ブロック36,
46の突出先端面38,48に対して多数の弾性小突起
を一体形成した。それにより、アッパサポートのばね特
性において、非線形性の荷重−撓み特性を極めて有効に
実現し得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、自動車の懸架系に採用されて、
緩衝器のピストンロッドを車両ボデーに対して防振支持
せしめるサスペンション用アッパサポートに係り、特
に、緩衝器のピストンロッドを車両ボデーに対してサス
ペンションスプリングから独立して弾性支持せしめる入
力分離型の懸架系に好適に採用されるサスペンション用
アッパサポートに関するものである。
【0002】
【背景技術】自動車の懸架装置は、サスペンションスプ
リングと緩衝器を含んで構成されて、サスペンションア
ーム等を車両ボデーに対して揺動可能に防振支持するよ
うになっている。そこにおいて、緩衝器の車両ボデーへ
の取付部位には、緩衝器を通じての車両ボデーへの振動
伝達を低減するために、一般に、サスペンション用アッ
パサポートが装着されている。
【0003】そして、従来のサスペンション用アッパサ
ポートは、インナ部材とその軸直角方向外方に離間して
配設されたアウタ筒部材を、それらの軸直角方向対向面
間に介装された本体ゴム弾性体で連結する一方、アウタ
筒部材の軸方向両側開口部分において内周側に突出する
上下のストッパ部を設けると共に、インナ部材から軸方
向両側に突出してアウタ筒部材のストッパ部に対してそ
れぞれ当接せしめられる上側弾性突出部と下側弾性突出
部を設けた構造とされており、インナ部材に取り付けら
れる緩衝器のピストンロッドを、アウタ筒部材が取り付
けられる車両ボデーに対して弾性支持せしめるようにな
っている。
【0004】ところが、このような従来構造のサスペン
ション用アッパサポートでは、軸方向の荷重入力時に弾
性突出部がストッパ部に当接することによって打音が発
生し易いという問題があった。
【0005】そこで、このような問題に対処するため
に、本出願人は、先に、特公昭63−44980号公報
において、インナ部材から軸方向に突出する弾性突出部
に対して、インナ部材から先細状に突出してアウタ筒部
材のストッパ部に対して当接状態で圧縮保持せしめられ
る弾性突部を一体形成した構造のサスペンション用アッ
パサポートを提案した。
【0006】しかしながら、このような構造のアッパサ
ポートでも、要求されるばね特性によっては、未だ十分
な打音防止効果を得ることが難しい場合があったのであ
り、特に、リバウンド側(下側弾性突出部が下側ストッ
パ部に当接する側)では、非線形なばね特性(荷重−撓
み特性)を十分に付与して自動車の操縦安定性を確保す
る必要があることから、ばね特性を柔らかくすることが
難しいために、大きな打音が発生し易く、打音防止と操
縦安定性の確保の両立が極めて難しいという問題があっ
たのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、入力分離型の懸架系に好適に採用されて、
車両の操縦安定性と打音防止とを、高いレベルで両立的
に達成することの出来る、新規な構造のサスペンション
用アッパサポートを提供することにある。
【0008】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様における構成要素は、可能な限り任意の組み合わせ
で採用することが出来る。また、本発明の態様および技
術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、
明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの記載
から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて
認識されるものであることが理解されるべきである。
【0009】すなわち、本発明の第一の態様は、緩衝器
のピストンロッドが取り付けられるインナ部材の軸直角
方向外方に離間して、車両ボデーに取り付けられるアウ
タ筒部材を配設せしめて、それらインナ部材とアウタ筒
部材の軸直角方向対向面間を本体ゴム弾性体で連結する
一方、該アウタ筒部材の軸方向両側開口部分において内
周側に突出する上下のストッパ部を設けると共に、前記
インナ部材から軸方向両側に突出して該アウタ筒部材の
ストッパ部に対してそれぞれ当接せしめられる上側弾性
突出部と下側弾性突出部を設けて、前記緩衝器のピスト
ンロッドを前記車両ボデーに対してサスペンションスプ
リングから独立して弾性支持せしめるサスペンション用
アッパサポートにおいて、前記インナ部材から軸方向両
側に向かって先細状に突出して、前記アウタ筒部材の上
下ストッパ部に対してそれぞれ当接状態に保持せしめら
れた上下少なくとも各三つの弾性突部と、該インナ部材
の軸方向両側で、かかる弾性突部の周方向間において該
弾性突部から実質的に独立して突出形成されて、前記ア
ウタ筒部材の上下ストッパ部に対してそれぞれ離間して
対向位置せしめられた上下少なくとも各三つの弾性ブロ
ックとを含んで、前記上側及び下側の弾性突出部を構成
し、更に該上下の弾性突出部における各弾性ブロックの
突出先端面において、径方向に延びる凹溝を、該弾性ブ
ロックの突出高さよりも小さな深さで少なくとも一つ形
成すると共に、それら各弾性ブロックの突出先端面に対
して、弾性小突起を多数一体形成したことを、特徴とす
る。
【0010】このような本発明に従う構造とされたアッ
パサポートにおいては、緩衝器から軸方向の加重が入力
されると、先ず、初期状態でアウタ筒部材のストッパ部
に圧接されている弾性突部が更に圧縮変形せしめられる
こととなり、その弾性変形量が所定量の大きさに達した
後に、弾性ブロックの弾性小突起部分がアウタ筒部材の
ストッパ部に当接せしめられる。そして、弾性小突起が
潰れた後に、弾性ブロックの突出先端面がアウタ筒部材
のストッパ部に当接することにより、圧縮変形せしめら
れることとなる。なお、弾性ブロックの表層部分に凹溝
が形成されていることから、弾性ブロックの圧縮変形量
が小さい間は、該弾性ブロックが実質的に複数の小領域
に分割されて、各小領域毎にストッパ部に当接せしめら
れる。
【0011】従って、入力荷重が小さい間は、弾性突部
による柔らかいばね特性が発揮されて、車両における良
好な乗り心地が実現される一方、入力荷重が大きくなる
と、弾性ブロックがストッパ部に当接して硬いばね特性
が発揮されることにより、優れた操縦性や安定性が発揮
されることとなる。特に、弾性ブロックが弾性突部から
実質的に独立して形成されていることから、荷重−撓み
特性の非線形性が極めて有効に発揮され得るのである。
【0012】しかも、弾性ブロックのストッパ部への当
接時には、弾性ブロックの表面上に形成された弾性小突
起と、弾性ブロックの表層部分に形成された凹溝とによ
って、非常に短いストロークで緩衝作用が発揮されるの
であり、それによって、打音の発生が極めて有利に軽減
乃至は防止され得る。
【0013】また、本発明の第二の態様は、第一の態様
に従う構造とされたアッパサポートにおいて、少なくと
も下側の前記弾性ブロック部の突出先端面を、径方向で
高さが変化する山形状としたことを、特徴とする。更に
また、本発明の第三の態様はと、第一または第二の態様
に従う構造とされたアッパサポートにおいて、上側およ
び下側の少なくとも何れか一方の前記弾性ブロック部の
突出先端面を、周方向で高さが変化する山形状としたこ
とを、特徴とする。
【0014】これら第二または第三の態様に係るアッパ
サポートにおいては、入力される軸方向荷重の増大に伴
って、弾性ブロックのストッパ部への当接面積も次第に
大きくされることから、弾性ブロックのストッパ部への
当接時における衝撃が一層有利に緩和されて、打音発生
の更なる軽減が達成されるのである。
【0015】なお、第二の態様における弾性ブロック部
の突出先端面の形状としては、例えば、径方向中央部分
が軸方向に最も突出して径方向両側に向かって次第に低
くなる山形状の他、径方向の外側端部または内側端部が
軸方向に最も突出して径方向一方向に傾斜した山形状
や、径方向に複数の山部を連接した凹凸状の山形状等も
採用可能である。また、第三の態様における弾性ブロッ
ク部の突出先端面の形状としても、例えば、周方向の中
央部分が軸方向に最も突出して周方向両側に向かって次
第に低くなる山形状の他、周方向の一端部が軸方向に最
も突出して周方向他端側に向かって低くなる山形状や、
周方向に複数の山部を連接した凹凸状の山形状等も採用
可能である。
【0016】また、これら第二および第三の態様に従う
弾性ブロック部の山形状は、特に、リバウンド側の弾性
ブロック部において好適に採用されることとなる。蓋
し、リバウンド側では、車両の操縦安定性を確保するた
めにバウンド側よりも荷重−撓み特性に関してより大き
な非線形性が要求されることから、弾性ブロック部のス
トッパ部への当接時の打音発生が問題となり易いが、そ
こにおいて、山形状とされた弾性ブロック部を採用する
ことによって、弾性ブロック部の高ばね特性を確保しつ
つ、弾性ブロック部のストッパ部への当接により発生す
る衝撃が更に有効に緩和され得るのであり、その結果、
車両操縦安定性と打音防止とを高度に両立して実現する
ことが可能となるからである。
【0017】さらに、本発明の第四の態様は、前記第一
乃至第三の何れかの態様に従う構造とされたアッパサポ
ートにおいて、前記アウタ筒部材の上側ストッパ部の上
方に離間位置して略軸直角方向に広がるストッパプレー
トを、前記インナ部材に対して固定的に設けると共に、
該ストッパプレートにおける上側ストッパ部との対向面
において、軸方向に先細状に突出して、該上側ストッパ
部に対して当接状態に保持せしめられた少なくとも三つ
の補助弾性突部と、かかる補助弾性突部の周方向間にお
いて該補助弾性突部から実質的に独立して突出形成され
て、前記上側ストッパ部に対してそれぞれ離間して対向
位置せしめられた少なくとも三つの補助弾性ブロックと
を含んで、補助弾性突出部を構成し、更に該補助弾性突
出部における各補助弾性ブロックの突出先端面におい
て、径方向に延びる凹溝を、該補助弾性ブロックの突出
高さよりも小さな深さで少なくとも一つ形成すると共
に、それら各補助弾性ブロックの突出先端面に対して、
弾性小突起を多数一体形成したことを、特徴とする。
【0018】このような本態様に従う構造とされたアッ
パサポートにおいては、ストッパプレートを付加したこ
とによって、荷重−撓み特性の非線形性をより高度に得
ることが可能となり、車両の操縦安定性の更なる向上が
実現され得る。また、そこにおいて、かかるストッパプ
レートにおける補助弾性突出部についても、アッパサポ
ート本体における弾性突出部と同様に、当初からストッ
パ部に圧接された補助弾性突部と、荷重入力が大きくな
った際にストッパ部に当接される補助弾性ブロックを含
んで構成されると共に、補助弾性ブロックの突出先端面
に径方向凹溝と弾性小突起が形成されることから、大荷
重入力による打音の発生も有利に軽減乃至は防止され得
るのである。
【0019】なお、このような本態様におけるアッパサ
ポートにおいても、補助弾性ブロックの突出先端面を、
径方向で高さが変化する山形状とした構成や、また、か
かる補助弾性ブロック部の突出先端面を、周方向に高さ
が変化する山形状とした構成が、有利に採用され得る。
そして、そのような構成を採用することにより、補助弾
性ブロックのストッパ部への当接時における衝撃が一層
有利に緩和されて、打音発生の更なる軽減が図られ得
る。
【0020】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0021】先ず、図1及び図2には、本発明の第一の
実施形態としての自動車用サスペンションアッパサポー
ト10が示されている。かかるアッパサポート10は、
インナ部材としてのインナ金具12の周囲に、アウタ筒
部材としてのアウタ筒金具14が離間して配設されてい
ると共に、それらインナ金具12とアウタ筒金具14
が、本体ゴム弾性体16によって弾性的に連結された構
造を有している。そして、インナ金具12に対して緩衝
器のピストンロッドが固定される一方、アウタ筒金具1
4が自動車のボデーに固定されることにより、緩衝器を
車両ボデーに対して防振支持せしめるようになってい
る。なお、以下の説明中、上下方向とは、原則として、
図1に示されたアッパサポート10の鉛直上下方向をい
うものとする。また、図1において、本体ゴム弾性体1
6の形状は、切断端面のみを示すこととする。
【0022】より詳細には、インナ金具12は、全体と
して略円環板形状を有しており、中央の内周縁部分に
は、軸方向両側に突出した円筒形状の取付筒部18が一
体形成されていると共に、外周縁部分には、軸方向上方
に向かって突出する円環形状の厚肉部20が一体形成さ
れている。そして、かかるインナ金具12には、図示し
ない緩衝器のピストンロッドが、取付筒部18の内孔2
2に挿通されてボルト等で固定されることにより、同軸
的に取り付けられるようになっている。
【0023】また、このインナ金具12には、その外周
面に対して本体ゴム弾性体16が加硫接着されており、
図3〜5に示されている如き一体加硫成形品24とされ
ている。かかる本体ゴム弾性体16は、全体として大径
の略円筒形状を有しており、インナ金具12の外周を取
り巻くように配設されている。なお、本体ゴム弾性体1
6の外周面は、後述するアウタ筒金具14の内周面形状
に略対応した表面形状とされており、特に、軸方向上側
部分の外周面には、軸方向に延びる凹部15が、周方向
で略等間隔に複数(本実施形態では、6つ)形成され
て、凹凸状の外周面とされている。また、本体ゴム弾性
体16の軸方向両端縁部には、それぞれ、アウタ筒金具
14との間の空気抜き用の切欠部17が、周方向に離間
して複数形成されている。なお、図3における本体ゴム
弾性体16の形状は、切断端面以外を簡略表示とする。
【0024】更にまた、インナ金具12には、軸方向上
面側に対して上側弾性突出部26が加硫接着されている
と共に、軸方向下面側に対して下側弾性突出部28が加
硫接着されている。特に、本実施形態では、これら上下
弾性突出部26,28が、本体ゴム弾性体16と一体成
形されて、上下弾性突出部26,28の外周を取り囲む
ようにして本体ゴム弾性体16が配設されていると共
に、上側弾性突出部26と本体ゴム弾性体16の間およ
び下側弾性突出部28と本体ゴム弾性体16の間には、
軸方向上端面および下端面に開口して周方向に延びる環
状の上側周溝30と下側周溝32が形成されており、こ
れら上下周溝30,32によって、上側弾性突出部26
および下側弾性突出部28と本体ゴム弾性体16が、実
質的に相互に分離されている。
【0025】また、上側弾性突出部26は、全体として
円環形状を有しており、インナ金具12の外周部分の上
面を全体に亘って覆う状態で加硫接着されていると共
に、その周上の4箇所には、軸方向上方に向かって突出
する先細の略四角錐形状乃至はコーン形状の弾性突部3
4が、周方向に略一定間隔を隔てて一体的に突設されて
いる。なお、これらの弾性突部34の突出高さは、何れ
も、本体ゴム弾性体16よりも軸方向外方に突出するよ
うに設定されている。また、周方向で互いに隣接位置す
る弾性突部34,34の間には、周方向に延びる平面円
弧形の台地形状を有する弾性ブロック36が、それぞれ
一体的に突設されている。これらの弾性ブロック36
は、何れも、全体に亘って本体ゴム弾性体16の上端面
よりも低い略一定の軸方向突出高さで形成されており、
略平坦な突出先端面38を備えている。更に、各弾性ブ
ロック36は、弾性突部34とは、周方向に離間して形
成されており、実質的に相互に独立して変形可能とされ
ている。
【0026】更にまた、各弾性ブロック36の突出先端
面38には、径方向に延びる凹溝40,40が、周方向
に適当な間隔を隔てて2条形成されている。これらの凹
溝40,40は、弾性ブロック36の表面層部分だけを
分離するように、弾性ブロック36の突出高さよりも小
さな深さで形成されており、特に本実施形態では、各凹
溝40の断面が半円形状とされている。また、各弾性ブ
ロック36の突出先端面38には、凹溝40の形成部位
を除いた略全面に亘って多数の弾性小突起42が一体形
成されている。これらの弾性小突起42は、望ましく
は、半球形状等の先細形状で形成される。
【0027】なお、本実施形態では、インナ金具12の
外周部分の軸方向上面を全体に亘って略5〜7mm程度
の厚さ寸法で被覆するゴム層の表面上に、略10mm程
度の突出高さを有する弾性突部34と、略5mm程度の
突出高さを有する弾性ブロック36が、それぞれ4つず
つ一体形成されていると共に、各弾性ブロック36に
は、略1〜2mmの深さの凹溝40,40が周方向で略
等間隔に2条ずつ形成されており、更に各弾性ブロック
36の突出先端面38には、多数の弾性小突起42が略
0.2〜1.0mmの突出高さで一体形成されている。
【0028】また一方、下側弾性突出部28は、全体と
して円環形状を有しており、インナ金具12の外周部分
の軸方向下面を全体に亘って覆う状態で加硫接着されて
いると共に、その周上の4箇所には、軸方向下方に向か
って突出する先細の略四角錐形状乃至はコーン形状の弾
性突部44が、周方向に略一定間隔を隔てて一体的に突
設されている。なお、これらの弾性突部44の突出高さ
は、何れも、本体ゴム弾性体16の下端面よりも軸方向
外方に突出するように設定されている。また、周方向で
互いに隣接位置する弾性突部44,44の間には、周方
向に延びる平面円弧形の台地形状を有する弾性ブロック
46が、それぞれ一体的に突設されている。これらの弾
性ブロック46は、何れも、全体に亘って本体ゴム弾性
体16よりも小さい略一定の軸方向突出高さで形成され
ており、略平坦な突出先端面48を有している。更に、
各弾性ブロック46は、弾性突部44とは、周方向に離
間して形成されており、実質的に独立して変形可能とさ
れている。
【0029】更にまた、各弾性ブロック46の突出先端
面48には、径方向に延びる凹溝50が、周方向に所定
距離を隔てて2条形成されている。これらの凹溝50
は、弾性ブロック46を表面層部分のみにおいて分離す
るように、弾性ブロック46の突出高さよりも小さな深
さで形成されており、その断面が半円形状とされてい
る。また、各弾性ブロック46の突出先端面48には、
凹溝50の形成部位を除く略全面に亘って多数の弾性小
突起52が一体形成されている。また、これらの弾性小
突起52は、望ましくは、半球形状等の先細形状に形成
される。
【0030】加えて、下側弾性突出部28における各弾
性ブロック46の突出先端面48は、全体に亘って突出
高さが径方向で変化せしめられており、径方向中央部分
が最も突出高さが大きく、内周側と外周側に行くに従っ
てそれぞれ突出高さが次第に小さくされることにより、
径方向断面が山形状とされている。
【0031】なお、本実施形態では、インナ金具12の
外周面の軸方向下面を全体に亘って略3〜5mm程度の
ゴム層で被覆した上に、略5mm程度の突出高さを有す
る弾性突部44と、略2〜3mm程度の突出高さを有す
る弾性ブロック46が、それぞれ4つずつ一体形成され
ていると共に、各弾性ブロック46には、略1〜2mm
の深さの凹溝50が周方向で略等間隔に2条ずつ形成さ
れており、更に各弾性ブロック46の突出先端面には、
略0.2〜1.0mmの突出高さの弾性小突起52が一
体形成されている。
【0032】そして、このような構造とされた本体ゴム
弾性体16と上下弾性突出部26,28から構成された
一体加硫成形品24に対して、アウタ筒金具14が組み
付けられている。かかるアウタ筒金具14は、図1〜2
に示されているように、それぞれ大径の略円筒形状を有
する上側筒金具54と下側筒金具56によって構成され
ている。上側筒金具54は、下側開口周縁部において、
径方向外方に広がる大径の円環板形状を有する取付板部
58を一体的に備えていると共に、上側開口周縁部に
は、径方向内方に向かって広がる円環板形状の上側スト
ッパ板部60が一体成形されている。また一方、下側筒
金具56は、上側開口周縁部において、径方向外方に広
がる大径の円環板形状を有する取付板部62を一体的に
備えていると共に、下側開口周縁部には、径方向内方に
向かって広がる円環板形状の下側ストッパ板部64が一
体成形されている。
【0033】そして、これら上下の筒金具54,56が
一体加硫成形品24の軸方向両側から同軸的に組み付け
られて、両取付板部58,62が互いに重ね合わせられ
た状態で相互に固着されることにより、一体加硫成形品
24を軸方向に挟み込む状態でアウタ筒金具14が組み
合わされている。なお、下側筒金具56の軸方向外方に
は、下側ストッパ板部64に対して、下方に向かって筒
状に延びだす保持金具66が固着されており、この保持
金具66に対して、バンプストッパ(図示せず)が取り
付けられるようになっている。また、かかるアウタ筒金
具14は、上下筒金具54,56の取付板部58,62
に固着された複数本の取付ボルト68によって、図示し
ない車両ボデーに対して固定的に取り付けられるように
なっている。
【0034】また、アウタ筒金具14は、一体加硫成形
品24に組み付けられることにより、上下筒金具54,
56が、一体加硫成形品24における本体ゴム弾性体1
6の外周面に対して密接状態で重ね合わせられている。
特に、上側筒金具54の周壁部分には、周方向に凹凸が
付されており、このような上側筒金具54の周壁部の内
周面が本体ゴム弾性体16の外周面に形成された凹凸に
対して嵌合されることにより、一体加硫成形品24とア
ウタ筒金具14が周方向に相対的に位置決めされて、相
対回転が防止されるようになっている。
【0035】更にまた、アウタ筒金具14における上側
ストッパ板部60と下側ストッパ板部64は、それぞ
れ、一体加硫成形品24における上側弾性突出部26と
下側弾性突出部28の各上下弾性突部34,44に対し
て圧接されており、それら各弾性突部34,44が、予
め、軸方向に所定量だけ圧縮変形せしめられている。な
お、本実施形態では、上側の弾性突部34よりも下側の
弾性突部44の方が硬いばね特性を有していることか
ら、上側の弾性突部34が軸方向に略2〜3mm程度圧
縮変形せしめられていると共に、下側の弾性突部44が
軸方向に略1〜2mm度圧縮変形せしめられている。ま
た、上側弾性突出部26における弾性ブロック36と、
下側弾性突出部28における弾性ブロック46の両突出
先端面38,48が、アウタ筒金具14における上下ス
トッパ板部60,64に対して、軸方向で所定距離を隔
てて対向位置せしめられている。
【0036】そして、上述の如き構造とされたアッパサ
ポート10は、自動車への装着状態下において、インナ
金具12がアウタ筒金具14に対して軸方向上方に向か
って変位するバウンド方向の荷重が入力された際には、
アウタ筒金具14の上側ストッパ板部60に圧接されて
いる上側の弾性突部34が、更に圧縮変形させられるこ
ととなり、次に、その弾性変形量が所定量に達すると、
弾性ブロック36の弾性小突起42が上側ストッパ板部
60に当接し、圧接させられる。更にまた、この弾性小
突起42が、それ自体の弾性変形により潰れた形状とな
った後には、弾性ブロック36の突出平坦面38がアウ
タ筒金具14の上側ストッパ板部60に当接して圧縮変
形させられることとなる。なお、弾性ブロック36の弾
性変形量が小さい間は、弾性ブロック36が表層部分を
凹溝40,40によって複数の小領域に分割されている
ことから、弾性ブロック36は、各小領域毎にアウタ筒
金具14の上側ストッパ板部60に当接せしめられる。
【0037】また、インナ金具12がアウタ筒金具14
に対して軸方向下方に向かって変位するリバウンド方向
の荷重が入力された際には、アウタ筒金具14の下側ス
トッパ板部64に圧接されている弾性突部44が更に圧
縮変形させられることとなり、その弾性変形量が所定量
の大きさを超えると、弾性ブロック46の弾性小突起5
2がアウタ筒金具14の下側ストッパ板部64に当接し
た後、圧接させられる。更にまた、この弾性小突起52
が、それ自体の弾性変形により潰れた形状となった後に
は、弾性ブロック46の突出平坦面48がアウタ筒金具
14の下側ストッパ板部64に当接し、圧縮変形させら
れることとなる。また、弾性ブロック36の弾性変形量
が小さい間は、凹溝50によって弾性ブロック46が複
数の小領域に分割されていることから、弾性ブロック4
6が各小領域毎にアウタ筒金具14の下側ストッパ板部
64に当接せしめられる。
【0038】従って、このような本発明に従う構造とさ
れたアッパサポート10においては、バウンド,リバウ
ンドの何れの方向においても、入力荷重が小さい間は、
上下弾性突出部26,28における各弾性突部34,4
4が、アウタ筒金具14の上下ストッパ板部60,64
に当接状態で圧縮変形されることによって柔らかいばね
特性が発揮されて、良好な乗り心地が実現される一方、
入力荷重が大きくなると、上下弾性ブロック36,46
が上下ストッパ板部60,64に当接されることによっ
て硬いばね特性が発揮されて、優れた車両操縦性や安定
性が達成されることとなる。特に、本実施形態では、各
弾性ブロック36,46が上下弾性突出部26,28か
ら、実質的に独立して形成されていることから、荷重ー
撓み特性の非線形性が極めて有効に発揮され得るのであ
る。
【0039】因みに、本実施形態に従う構造とされた荷
重−撓み特性を実測した結果を、図6に示す。かかる図
からも、低荷重領域では柔らかいばね特性が発揮される
一方、高荷重領域ではばね定数が急激に立ち上がって硬
いばね特性が発揮されることが明らかに認められるので
あり、特にリバウンド方向では、急激なばね定数の立ち
上がりが実現されていることが認められる。
【0040】しかも、上述の如き構造とされたアッパサ
ポート10においては、各弾性ブロック36,46の表
面上に弾性小突起42,52が形成されていると共に、
各弾性ブロック36,46の表層部分にそれぞれ凹溝4
0,50が形成されていることから、弾性ブロック3
6,46のアウタ筒金具14の上下ストッパ板部60,
64への当接時には、非常に短いストローク量で緩衝作
用が発揮されるのであり、それ故、打音の発生が極めて
有効に軽減乃至は防止され得るのである。
【0041】また、バウンド方向の荷重入力によって弾
性突部44が、アウタ筒金具14の下側ストッパ板部6
4から離間せしめられた後に、リバウンド方向の荷重が
入力されて、弾性突部44が再びアウタ筒金具14の下
側ストッパ板部64に当接せしめられる際にも、弾性突
部44が先細形状とされていることから、当接当初にお
いて十分に柔らかいばね特性が発揮されることにより、
打音の発生が可及的に回避されるのである。
【0042】次に、図7には、本発明の第二の実施形態
としての自動車用サスペンションアッパサポート70
が、示されている。なお、本実施形態において、第一の
実施形態と同様な構造とされた部材および部位について
は、それぞれ、図中に、第一の実施形態と同一の符号を
付することにより、それらの詳細な説明を省略する。
【0043】すなわち、本実施形態のアッパサポート7
0においては、前記第一の実施形態におけるアッパサポ
ート10と同様な構造とされたアッパサポート本体72
に対して、更に、補助弾性突出部74を備えたストッパ
プレート76が組み付けられている。なお、図7におい
て、アッパサポート本体72の本体ゴム弾性体16と、
補助弾性突出部74は、何れも、切断端面のみを示すこ
ととする。
【0044】より詳細には、かかるストッパプレート7
6は、略円環板形状を有していると共に、中央部分が軸
方向下方に向かって突出した有底円筒形状の取付部78
とされている。そして、取付部78の底壁部において、
アッパサポート本体72のインナ金具12の上面に重ね
合わせられており、取付部78の底壁中央に貫設された
取付孔80において、インナ金具12と共に、緩衝器の
ピストンロッドに対して外嵌されてボルト固定されるよ
うになっている。
【0045】また、ストッパプレート76の外周部分
は、アッパサポート本体72におけるアウタ筒金具14
の上側ストッパ板部60に対して、軸方向上方に所定距
離だけ離間して配設されている。そして、このストッパ
プレート76の外周部分の下面には、補助弾性突出部7
4が加硫接着されており、アウタ筒金具14のストッパ
板部60に向かって軸方向に突出せしめられている。ま
た、かかる補助弾性突出部74は、ストッパプレート7
6の外周部分の下面を周方向に覆う状態で加硫接着され
ており、アッパサポート本体72を構成する下弾性突出
部28と実質的に同一の構造が採用されている。
【0046】このような構造とされた本実施形態のアッ
パサポート70においては、リバウンド方向の荷重が入
力された際には、アッパサポート本体72における下側
弾性突出部44が、アウタ筒金具14の下側ストッパ板
部64に圧接されることに加えて、ストッパプレート7
6における補助弾性突出部74が、アウタ筒金具14の
上側ストッパ板部60に対して当接せしめられる。従っ
て、アッパサポート本体72における下側弾性突出部4
4のばね特性の立ち上がりに加えて、ストッパプレート
76における補助弾性突出部74のばね特性も立ち上が
り、それら両者(下側弾性突出部44,補助弾性突出部
74)のばね特性の立ち上がりによって、より大きなば
ね特性の立ち上がりが実現されるのであり、このため、
操縦安定性の更なる向上が達成可能とされる。
【0047】そこにおいて、補助弾性突出部74が、ア
ッパサポート本体72の下側弾性突出部28と同様な構
造とされていることから、補助弾性突出部74のアウタ
金具14の上側ストッパ板部60への当接による打音も
有利に防止されるのである。
【0048】以上、本発明の実施形態について説明した
きたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、
これらの実施形態における具体的な記載によって、何
等、限定的に解釈されるものではない。
【0049】例えば、弾性突起や弾性ブロック等を含む
弾性突出部の具体的な形状や数および寸法等は、前記実
施形態のものに限定されるものでなく、要求されるばね
特性等に応じて、適宜に調節可能である。具体的には、
例えば弾性突起や弾性ブロックは、周方向に適当な間隔
を隔てて、3〜8個形成されることが望ましい。
【0050】また、前記実施形態では、下側弾性ブロッ
クの突出先端面が山形状とされていたが、そのような形
状を上側弾性ブロックの突出面にも併せて採用しても良
い。
【0051】更にまた、弾性突出部と本体ゴム弾性体と
の間に形成された周溝の深さを小さくしたり、或いは、
そのような周溝を形成せずに、それら弾性突出部と本体
ゴム弾性体を、連続して、若しくは実質的に一体化して
形成することも可能である。
【0052】さらに、前記第二の実施形態に示されてい
る如き補助弾性突部を備えたストッパプレートは、それ
自体を単独で採用することも可能であり、例えば、かか
るストッパプレートを、第一の実施形態に示されている
如き構造のアッパサポートに組み付ける他、従来から公
知の各種構造のアッパサポートに対しても、組み付けて
使用することが可能である。そして、かかるストッパプ
レートを採用することにより、打音の発生や打音の増大
を回避しつつ、荷重−撓み特性の急激な立ち上がりによ
る良好な乗り心地と操縦安定性との両立を高度に達成す
ることが可能となるのである。
【0053】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされたサスペンション用アッパサポートに
おいては、入力荷重が小さい間は弾性突部による柔らか
いばね特性が発揮される一方、入力荷重が大きくなると
弾性ブロックのストッパ部への当接に伴って硬いばね特
性が発揮されて、非線形な荷重−撓み特性が有利に実現
される。しかも、弾性ブロックのストッパ部への当接に
際しては、弾性ブロックの表面上に形成された弾性小突
起と径方向の凹溝により、非常に短いストロークで優れ
た緩衝作用が発揮されて、打音の発生が極めて有利に軽
減乃至は防止され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としてのアッパサポー
トを示す縦断面説明図であって、図2におけるII−I
Iに相当する図である。
【図2】図1に示されたアッパサポートの平面図であ
る。
【図3】図1に示されたアッパサポートを構成する一体
加硫成形品を示す縦断面説明図であって、図4における
III−III断面に相当する図である。
【図4】図3に示された一体加硫成形品を示す鉛直方向
上方からの平面図である。
【図5】図3に示された一体加硫成形品を示す鉛直方向
下方からの平面図である。
【図6】図1に示されたアッパサポートの荷重ー撓み特
性を表すグラフである。
【図7】本発明の第二の実施形態としてのアッパサポー
トを示す縦断面説明図である。
【符号の説明】
10,70 アッパサポート 12 インナ金具 14 アウタ筒金具 16 本体ゴム弾性体 24 一体加硫成形品 26,28 弾性突出部 34,44 弾性突部 36,46 弾性ブロック 38,48 突出先端面 40,50 凹溝 42,52 弾性小突起 60,64 ストッパ板部 72 アッパサポート本体 74 補助弾性突出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緩衝器のピストンロッドが取り付けられ
    るインナ部材の軸直角方向外方に離間して、車両ボデー
    に取り付けられるアウタ筒部材を配設せしめて、それら
    インナ部材とアウタ筒部材の軸直角方向対向面間を本体
    ゴム弾性体で連結する一方、該アウタ筒部材の軸方向両
    側開口部分において内周側に突出する上下のストッパ部
    を設けると共に、前記インナ部材から軸方向両側に突出
    して該アウタ筒部材のストッパ部に対してそれぞれ当接
    せしめられる上側弾性突出部と下側弾性突出部を設け
    て、前記緩衝器のピストンロッドを前記車両ボデーに対
    してサスペンションスプリングから独立して弾性支持せ
    しめるサスペンション用アッパサポートにおいて、 前記インナ部材から軸方向両側に向かって先細状に突出
    して、前記アウタ筒部材の上下ストッパ部に対してそれ
    ぞれ当接状態に保持せしめられた上下少なくとも各三つ
    の弾性突部と、該インナ部材の軸方向両側で、かかる弾
    性突部の周方向間において該弾性突部から実質的に独立
    して突出形成されて、前記アウタ筒部材の上下ストッパ
    部に対してそれぞれ離間して対向位置せしめられた上下
    少なくとも各三つの弾性ブロックとを含んで、前記上側
    及び下側の弾性突出部を構成し、更に該上下の弾性突出
    部における各弾性ブロックの突出先端面において、径方
    向に延びる凹溝を、該弾性ブロックの突出高さよりも小
    さな深さで少なくとも一つ形成すると共に、それら各弾
    性ブロックの突出先端面に対して、弾性小突起を多数一
    体形成したことを特徴とするサスペンション用アッパサ
    ポート。
  2. 【請求項2】 少なくとも下側の前記弾性ブロック部の
    突出先端面を、径方向で高さが変化する山形状とした請
    求項1に記載のサスペンション用アッパサポート。
  3. 【請求項3】 上側および下側の少なくとも何れか一方
    の前記弾性ブロック部の突出先端面を、周方向で高さが
    変化する山形状とした請求項1又は2に記載のサスペン
    ション用アッパサポート。
  4. 【請求項4】 前記アウタ筒部材の上側ストッパ部の上
    方に離間位置して略軸直角方向に広がるストッパプレー
    トを、前記インナ部材に対して固定的に設けると共に、
    該ストッパプレートにおける上側ストッパ部との対向面
    において、軸方向に先細状に突出して、該上側ストッパ
    部に対して当接状態に保持せしめられた少なくとも三つ
    の補助弾性突部と、かかる補助弾性突部の周方向間にお
    いて該補助弾性突部から実質的に独立して突出形成され
    て、前記上側ストッパ部に対してそれぞれ離間して対向
    位置せしめられた少なくとも三つの補助弾性ブロックと
    を含んで、補助弾性突出部を構成し、更に該補助弾性突
    出部における各補助弾性ブロックの突出先端面におい
    て、径方向に延びる凹溝を、該補助弾性ブロックの突出
    高さよりも小さな深さで少なくとも一つ形成すると共
    に、それら各補助弾性ブロックの突出先端面に対して、
    弾性小突起を多数一体形成した請求項1乃至3の何れか
    に記載のサスペンション用アッパサポート。
  5. 【請求項5】 前記補助弾性ブロック部の突出先端面
    を、径方向で高さが変化する山形状とした請求項4に記
    載のサスペンション用アッパサポート。
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