JP2020069872A - ダンパマウント取付構造 - Google Patents
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Abstract
Description
このようなダンパマウント取付構造では、ダンパの上部をボディタイヤハウスの上壁に取付ける際、位置決めを行ってボルト孔にボルトを挿通する。
本発明は、位置決め精度を向上させて、組付性を良好なものとすることができるダンパマウント取付構造を提供することを目的とする。
座面部5は、取付開口6と、一対のボルト締結孔7,7とを有している。取付開口6は、上部中央部に円形に開口している。ボルト締結孔7,7は、取付開口6を車両前後方向両側から挟むように反対側に配置されてそれぞれ開口形成されている。
ショックアブソーバは、円筒状のダンパチューブ3b内にショックアブソーバ本体を収納している。また、ダンパチューブ3bの上端からは、挿抜方向に伸縮するピストンロッドが突設されている。さらに、ダンパチューブ3bの下部が図示しないナックルアーム等、車体1に対して相対移動する箇所に接続されている。
ダンパマウント10は、サスペンション装置3の上部3aに装着される基体としてのハウジング部11と、ハウジング部11の外周面11aから一体に突設された取付部としてのステー部15とを有している。
そして、ダンパマウント10は、ハウジング部11を取付開口6内に挿入して、取付開口6の周縁の裏面側6aにステー部15を当接させて取付けられる。これにより、サスペンション装置3の上部は、車体1に装着されて車両上下方向への入力荷重を吸収して緩和する。
実施形態のダンパマウント10は、円筒状のハウジング部11を有している。
図3に示すように、ハウジング部11の外周面11aには、ステー部15およびハウジング部11の外周面11aとの間を連設する第1リブ21,第2リブ22,第3リブ23が設けられている。
第1リブ21,第2リブ22,第3リブ23は、ハウジング部11の径方向外側に向けて凸設されていて、取付開口6の内周面6bに対向して、ここでは、平行となる側面21a,22a,23aを有している(図11参照)。
これらの側面21a,22a,23aは、所定の幅寸法を有して傾斜する直線状に形成されている。
凹部50は、外周面11aに沿う上面視くの字状(図6参照)で、第1リブ21,第2リブ22,第3リブ23間に跨って形成されている。そして、側面21a,22a,23aと当接面16との間の交点部60は、ステー部15の当接面16のうち、凹部50内に位置するように構成されている(図11参照)。
そして、当接面16を裏面側6aに当接させた状態で、これらのボルト締結孔7,7およびボルト挿通孔17,17に締結部材としてのボルト部材30,30が挿通される(図2参照)。ボルト部材30,30は、座面部5の上面側に配置されるナット部材40,40に螺合される。ボルト部材30,30およびナット部材40,40の螺合により、サスペンション装置3の上部3aは、車体1に固定される(図1参照)。
当接面16の傾斜方向は、サスペンション取付部2の座面部5の裏面側6aの傾斜方向と同一角度αで車幅方向内側(In方向)に向けて下降するように形成されている(図10参照)。
このように構成された実施形態のダンパマウント取付構造では、位置決め精度を向上させて、組付性を良好なものとすることができる。
すなわち、サスペンション装置3の上部3aを車体1のサスペンション取付部2に取付ける場合、図2に示すように、座面部5の裏面側6aから車両上方に向けてハウジング部11を挿入する。
この際、図7に示すように、取付開口6の内径寸法D1は、ハウジング部11の外径寸法D2よりも大きく、ハウジング部11は、取付開口6内へ車両上下方向に挿通可能である(図8参照)。第1リブ21の側面21a,第2リブ22の側面22a,第3リブ23の側面23aは、取付開口6の内周面6bに対向するように形成されている。
このため、ハウジング部11が取付開口6内へ挿通されると、各側面21a,22a,23aは、取付開口6の内周面6bに摺接しながら、ハウジング部11を所望の装着位置までスライドガイドする。
よって、位置決め精度が向上するため、ボルト部材30,30をボルト挿通孔17,17からボルト締結孔7,7に向けて容易に挿通(図10参照)させ、ナット部材40,40に螺合させることができる。
このように、図1に示すようにサスペンション装置3の上部3aを車体1に取付けられる所望の位置まで導くことができる。したがって、サスペンション装置3を組付ける際の組付性を良好なものとすることができる。
このため、側面21a,22a,23aは、外周面11aからステー部15に向かって径方向外側に向けて末広がりで、ハウジング部11の中心線Lと交差する角度を有し、交点部60は、凹部50内に位置する(図11参照)。
したがって、裏面側6aが当接面16に当接した状態でも裏面側6aおよび内周面6b間の角部が車体側の入隅部に形成されるR部に乗り上げることがなく、位置ズレを防止できる。また、平行とした場合には、必ず面当たり状態で当接する。
よって、意図した位置ズレ量の調整が可能となり、さらに位置決め精度を向上させることができる。
また、車体1側の取付開口6の周縁に、受け面(切起こしなど)を別途加工する等、新設する形状を設ける必要がない。したがって、ハウジング部11側の加工のみで完結するため、製造が容易である。
図9に示すように、車体1にサスペンション装置3が装着された状態では、取付開口6の内周面6bに、所定間隔を置いて設けられた複数の第1リブ21,第2リブ22,第3リブ23が当接している。
複数の第1リブ21等のうち、二点で当接していると回転が抑制され、更に三点で当接していると、回転が抑制されるとともに、位置ズレが更に抑制される。
この実施形態では、三か所で当接しているため、一か所で当接している場合と比べてハウジング部11は、中心線Lを中心とする回転方向の移動が抑制されるとともに、位置ズレが更に抑制される。
このため、車体1に対して、サスペンション装置3の上部3aが車両前後方向に移動することを抑制することができる。
ステー部15の比較的高い部分は、裏面側6aに摺接しながら反力で移動して、ハウジング部11を押圧する。このため、サスペンション装置3を周方向Aに回転させる。
この状態で傾斜方向を同一角度αとする当接面16と周縁部の裏面側6aとは、平行な状態で重なり合う。
したがって、ナット部材40をボルト部材30に螺合させる際の位置決め精度がさらに向上して、容易に組付できる。
3 サスペンション装置(サスペンション)
3a 上部
6 取付開口
6a 裏面側
6b 内周面
10 ダンパマウント
11 ハウジング部
11a 外周面
15 ステー部(取付部)
21〜23 第1〜第3リブ
21a〜23a 側面
Claims (5)
- サスペンションの上部を車体側の取付開口に固定するダンパマウントを備え、
前記ダンパマウントは、前記サスペンションの上部に装着される基体と、
前記基体の外周面から突設されて、前記基体が前記取付開口に挿入された状態で該取付開口の周縁部の裏面側に当接して、前記基体を前記取付開口の周縁に取付ける取付部と、
前記取付部および前記基体の外周面との間を連設するリブとを設け、
前記リブは、前記取付開口の内周面に対向する側面を有することを特徴とするダンパマウント取付構造。 - 前記側面を前記基体の中心軸と交差する角度で形成して、前記リブと前記取付部との間の交点部で、該取付部の当接面は、面内外方向に窪む凹部を有することを特徴とする請求項1に記載のダンパマウント取付構造。
- 前記リブは、前記基体の外周面のうち、前記基体の中心軸よりも車幅方向で外側に複数設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のダンパマウント取付構造。
- 前記リブは、車両前後方向に少なくとも一対設けられていることを特徴とする請求項3記載のダンパマウント取付構造。
- 前記取付部の当接面と、前記取付開口の周縁部の裏面側とは、前記基体の中心軸と交差する同一角度で形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のうち何れか一項に記載のダンパマウント取付構造。
Priority Applications (5)
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2018
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JP7122222B2 (ja) | 2022-08-19 |
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