JPH08247204A - 緩衝器用バンプストッパ - Google Patents

緩衝器用バンプストッパ

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JPH08247204A
JPH08247204A JP5613795A JP5613795A JPH08247204A JP H08247204 A JPH08247204 A JP H08247204A JP 5613795 A JP5613795 A JP 5613795A JP 5613795 A JP5613795 A JP 5613795A JP H08247204 A JPH08247204 A JP H08247204A
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JP
Japan
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load
bump stopper
protrusions
displacement
stopper
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Withdrawn
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JP5613795A
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English (en)
Inventor
Yutaka Sato
豊 佐藤
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SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
Original Assignee
SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両のサスペンションに使用される緩衝器用
バンプストッパ廻りの部品点数の削減と軽量化を図る。 【構成】 非発泡の天然ゴム又は合成ゴム製のバンプス
トッパ4に、略同一厚みの山部42aと谷部42bが多
段に重なる伸縮部42を形成し、この伸縮部42を伸縮
変形させて衝撃を吸収するとともに、伸縮部42の山部
42aから谷部42bにかけての一方側の外周面に複数
の突起t…を形成し、この突起t…を所定荷重以上で対
向面に当接させる。そして、所定荷重以下では荷重に対
する変位量を大きくし、所定荷重以上では荷重に対する
変位量を減少させることで乗り心地性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のサスペンション
に使用される緩衝器用バンプストッパに関する。
【0002】
【従来の技術】車両のサスペンションに使用される緩衝
器の最圧縮状態での荷重を受け止めるバンプストッパと
して、図6に示すバンプストッパ構造が知られている。
この構造は、車体側のマウント部材51にて取り付けら
れるピストンロッド52と、このピストンロッド52に
対して上下に相対移動可能なダンパチューブ53を備
え、ピストンロッド52のマウント部材側周囲にバンプ
ストッパ54を設けている。
【0003】そして、上記のバンプストッパ54は発泡
ウレタン製であり、中央にピストンロッド52の挿通孔
を備えるとともに、外周は軸方向に沿って大径部と小径
部を交互に繰り返す波形状にしている。そして緩衝器が
最圧縮となった状態でダンパチューブ53の上面を支
え、軸方向に弾性的に縮みながら衝撃を吸収する。尚、
このバンプストッパ54の周囲は水がかからないように
ダストカバー55で覆われ、またダンパチューブ53と
車体側のスプリングシート56との間には、コイルスプ
リング57を介設している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バンプスト
ッパ54の材質を発泡ウレタン製にすると、乗り心地性
に優れた荷重変位特性が得られ、特に車両の緩衝器には
最適であるが、反面、材質が高価であり、しかも発泡材
にしていることから水分存在下で耐久性に難点があり前
記したようにダストカバー55等が必須の構成部品とな
って部品点数が増加するという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明に係るバンプストッパは、バンプストッパの材質を
非発泡の天然ゴム又は合成ゴムとし、その形状を荷重方
向に沿って略同一厚みの山部と谷部が連続するアコーデ
ィオン状をなすようにし、しかも前記山部から谷部にか
けての一方側の外周面又は内周面に複数の突起を形成し
た。尚、突起の形成位置としては、円周方向に沿って所
定間隔置きにほぼ全周に形成し、且つ荷重方向に隣接す
る突起の位相がずれるようにすることが好ましい。
【0006】
【作用】緩衝器の特性としては、荷重が小さいうちは大
きく変位して衝撃を吸収し、所定荷重以上になると変位
量が少なくなる荷重変位特性を有することが好ましい。
このため、本発明は略同一厚みの山部と谷部が連続する
アコーディオン状とし、小さい荷重でも大きく変形する
ようにして衝撃を吸収するようにし、また、所定荷重で
突起を対向面に当接させ、これ以上の荷重での変形量を
少なくするようにした。このように所定荷重以下では荷
重に対する変位量をある程度大きくし、所定荷重以上で
は荷重に対する変位量を小さくすることで乗り心地性が
良くなる。また、略同一厚みの山部と谷部にすることで
成形材料の削減が可能となり、原料費が安価となる。更
に上記のような荷重変位特性を発揮させるためには、突
起を円周方向に沿ってほぼ全周に形成することが有効で
あり、また、荷重方向に隣接する突起の位相をずらせば
更に有効である。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本発明に係る緩衝器の全体概
要図、図2は本発明のバンプストッパの部分断面図、図
3は図2のA−A線断面図、図4は突起の位相を説明す
る模式図、図5は本発明のバンプストッパの荷重変位曲
線を表すグラフである。
【0008】車両用緩衝器は、図1に示すように、車体
側にマウント部材1にて取り付けられるピストンロッド
2と、このピストンロッド2に対して上下方向に相対移
動可能なダンパチューブ3と、前記ピストンロッド2の
周囲を取り囲む状態で設けられたバンプストッパ4を備
え、前記ダンパチューブ3の中間部にはロアスプリング
シート5が固着されるとともに、車体側にはアッパスプ
リングシート6が固着され、ロアスプリングシート5と
アッパスプリングシート6の間にはコイルスプリング7
が設けられている。
【0009】前記バンプストッパ4は非発泡の天然ゴム
又は合成ゴム製で、伸縮自在なアコーディオン状をなし
ている。更に詳細には、図2に示すように、上端側の取
付け部41と、中間の伸縮部42と、下端側のスカート
部43を一体に備え、取付け部41には、前記ピストン
ロッド2を挿通せしめる挿通孔41aが形成されてやや
肉厚にされるとともに、伸縮部42には、略同一厚みの
山部42aと谷部42bが多段に重なるように形成され
ている。また、スカート部43は、図1に示すように、
上端内面の一部がダンパチューブ3の上端面に当接して
内部を密閉できるようにされ、ピストンロッド2の摺動
面等に異物が入り込むのを防止するとともに、下端部が
ダンパチューブ3の上端部の外周の一部を覆うことがで
きるようにされている。
【0010】ところで、前記伸縮部42には、図2、図
3に示すように、山部42aから谷部42bにかけての
一方側(図2の下方側)の外周面に、円周方向に沿って
複数の突起t…を全周に亘って形成している。そして、
この突起t…は緩衝器に所定荷重が加わってバンプスト
ッパ4が縮んだ際に、隣接する対向面(図2の山部42
aから谷部42bにかけての上面側)に当接するように
している。
【0011】また、実施例では荷重方向に沿って、5列
の突起列を形成しているが、各列の突起t…の位相を異
ならしている。即ち、図4に示すように、隣接する突起
t…が荷重方向に沿って同一線上に並ばないよう互い違
いに位置させることで、荷重が伝達される際に荷重が分
散されるようにし、バンプストッパ4の全体で衝撃を吸
収できるようにしている。
【0012】以上の構成からなるバンプストッパ4の作
用について説明する。車体に衝撃が加わって緩衝器が縮
むと、バンプストッパ4の伸縮部42は縮みながら衝撃
を吸収する。この際、乗り心地性を良好に保つには、図
5の実線に示すように、荷重が比較的小さいうちは大き
く変位し、所定荷重から変位量が急に少なくなるような
荷重変位曲線が好ましいとされている。
【0013】ところが、例えば高価な発泡ウレタンにて
略同一厚みの伸縮部42を形成することで原料を減ら
し、経費を削減しようとすると、生産性に限界が有り又
耐久性も下がり使用に耐えられない。また、例えば材料
の安価な天然ゴムを例えば図6のような従来構造の形態
にすると、図5の破線に示すように、荷重変位曲線がリ
ニヤに近い変化をして乗り心地性が悪化する。勿論、材
質を天然ゴムにし且つ略同一厚みの伸縮部42を形成す
るだけでは、所望の荷重変位曲線が得られない。
【0014】そこで、本案では伸縮部42の山部42a
と谷部42bを略同一の厚みにし、その上、山部42a
から谷部42bにかけての外周面に突起t…を形成して
いるため、原料及び加工費の削減化が可能となって安価
になる。また、突起t…が対向面に当接するまでの間は
荷重に対して変位量が大きくなり、更に荷重が強まって
所定荷重以上になると、突起t…が対向面に当接して、
急に変位量が小さくなる。すなわち、図5の実線に示す
ような理想に近い荷重変位曲線が得られ、乗り心地性が
向上する。
【0015】ここで、突起t…を円周方向に沿ってほぼ
全域に形成すれば、より理想に近い荷重変位曲線が得ら
れ、また、隣接する突起t…の位相をずらせることで更
に理想に近いカーブを描かせることができる。
【0016】また、材質を天然ゴムにする場合は、水分
等から保護する必要がなくなり、従来のようなダストカ
バーを省略することができる。このため、部品点数の削
減が可能で且つ軽量化が図れる。しかも材質が安価であ
る。尚、以上のような突起t…は、図2の破線に示すよ
うに、伸縮部42の内周面側に形成するようにしても良
い。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
略同一厚みの山部と谷部が多段に重なる伸縮部を形成
し、この伸縮部の外周面又は内周面に、所定荷重で対向
面に当接する複数の突起を設けるようにしたため、所定
荷重以下では荷重に対する変位量をある程度大きくし、
所定荷重以上では荷重に対する変位量を急に小さくする
ような理想に近い荷重変位曲線を実現することができ、
乗り心地性が向上する。また、突起を円周方向に沿って
ほぼ全周に形成するようにすれば、より理想に近い特性
が得られ、また、荷重方向に隣接する突起の位相をずら
せれば更に有効である。また、このような形態を採用す
れば、材質を安価な非発泡の天然ゴム又は合成ゴムにす
ることも可能となり、部品点数の削減が可能で軽量化が
図られるとともに安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緩衝器の全体概要図
【図2】本発明のバンプストッパの部分断面図
【図3】図2のA−A線断面図
【図4】突起の位相を説明する模式図
【図5】本発明のバンプストッパの荷重変位曲線を表す
グラフ
【図6】従来のバンプストッパ構造の部分断面図
【符号の説明】
2…ピストンロッド、3…ダンパチューブ、4…バンプ
ストッパ、42…伸縮部、42a…山部、42b…谷
部、t…突起。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緩衝器の最圧縮状態での荷重を受け止め
    るバンプストッパにおいて、このバンプストッパは荷重
    方向に沿って略同一厚みの山部と谷部が連続するアコー
    ディオン状をなし、前記山部から谷部にかけての一方側
    の外周面又は内周面に複数の突起を形成したことを特徴
    とする緩衝器用バンプストッパ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の緩衝器用バンプストッ
    パにおいて、前記突起は円周方向に沿って所定間隔置き
    にほぼ全周に形成され、且つ荷重方向に隣接する突起は
    位相がずれて形成されることを特徴とする緩衝器用バン
    プストッパ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の緩衝器
    用バンプストッパにおいて、このバンプストッパの材質
    は非発泡の天然ゴム又は合成ゴムであることを特徴とす
    る緩衝器用バンプストッパ。
JP5613795A 1995-03-15 1995-03-15 緩衝器用バンプストッパ Withdrawn JPH08247204A (ja)

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