JPH10169777A - 蛇腹式筒状体 - Google Patents

蛇腹式筒状体

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JPH10169777A
JPH10169777A JP34274796A JP34274796A JPH10169777A JP H10169777 A JPH10169777 A JP H10169777A JP 34274796 A JP34274796 A JP 34274796A JP 34274796 A JP34274796 A JP 34274796A JP H10169777 A JPH10169777 A JP H10169777A
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JP
Japan
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bellows
cylindrical body
diameter
type cylindrical
region
Prior art date
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Pending
Application number
JP34274796A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shibata
博司 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
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Publication of JPH10169777A publication Critical patent/JPH10169777A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮時に径方向への胴曲がりを生じにくい蛇
腹式筒状体を提供する。 【解決手段】 少なくとも一部に蛇腹部13を有する蛇
腹式筒状体において、前記蛇腹部13が長手方向に沿っ
て複数の領域13A,13B,13Cに分けられ、前記
各領域毎に山部14A,14B,14Cと谷部15A,
15B,15Cの径差16A,16B,16C及びピッ
チ17A,17B,17Cが異なるようにされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両懸架装置や
その他の一般機械装置等に用いられる蛇腹式筒状体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、機械装置等の伸縮部には蛇腹式筒
状体が多用されている。例えば、車両の前輪あるいは後
輪の懸架装置には、図4に示すように、油圧式緩衝器5
0のピストンロッド51の上部にバンプクッション(バ
ンプストッパー、クッションラバーとも称される。)5
5が取り付けられるとともに、前記ピストンロッド51
およびバンプクッション55を覆うゴム等の弾性材から
なる筒形状をした蛇腹式筒状体61が取り付けられ、そ
の蛇腹式筒状体61の外側にコイルスプリング65が取
り付けられた構造のものがある。符号52はシリンダ、
67はアッパースプリングシート、68はロアースプリ
ングシート、69は金属製筒状補強部材である。なお、
車両懸架装置に用いられる前記蛇腹式筒状体61は、通
常ダストカバーと称されるが以下蛇腹式筒状体で統一す
る。
【0003】この懸架装置にあっては、路面からの振動
や衝撃によって緩衝器のピストンロッド51およびコイ
ルスプリング65が伸縮して衝撃を吸収し、最大に圧縮
された際にはシリンダ52の上端がバンプクッション5
5に当接して、そのバンプクッション55の圧縮変形に
より底付きを防いでいる。また、前記蛇腹式筒状体61
は、ピストンロッド51やコイルスプリング65ととも
に伸縮し、ピストンロッド51やバンプクッション55
に泥が付着したり路面の石が当たるのを防いでいる。
【0004】ところで、車両の種類や、前輪用の懸架装
置か後輪用の懸架装置か等によって前記ピストンロッド
51等の長さが異なり、それに応じて蛇腹式筒状体61
の長さも異なる。そのため、この例のように長めの蛇腹
式筒状体61にあっては、図5に示すように、圧縮途中
で蛇腹部62の中央部が径方向へ撓み(以下胴曲がりと
称する。)、コイルスプリング65やシリンダ52と接
触することがある。そして、前記コイルスプリング65
等との接触によって蛇腹部62が破損する恐れがあっ
た。
【0005】しかも、蛇腹式筒状体61の胴曲がりを生
じにくくするため、蛇腹式筒状体61の径を大きくする
ことが考えられるが、蛇腹式筒状体61の外周にはコイ
ルスプリング65が存在するため、蛇腹式筒状体61の
径を大きくするには制限があり、前記圧縮時の胴曲がり
を防ぐほど径を大きくできなかった。さらに、前記コイ
ルスプリング65は機能的な面およびスペース的な面か
ら径が決められるため、蛇腹式筒状体61の径を大きく
する目的でもってコイルスプリング65の径を変えるこ
ともできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の点に
鑑みなされたもので、車両懸架装置やその他の機械装置
等に用いられる蛇腹式筒状体において、圧縮時の胴曲が
りを少なくすることを目的とする。
【0007】本発明者は、前記胴曲がりを少なくするた
め、従来の蛇腹式筒状体61について詳しく検討したと
ころ、従来は、蛇腹部62が全長に渡って均一の径差6
3(山部62Aの径と谷部62Bの径の差を言う。)お
よびピッチ64(隣り合う山部間の距離あるいは谷間間
の距離を言う。)で形成されており、意図的に蛇腹部6
2の圧縮状態をコントロールする工夫がなされていない
ため、蛇腹部62の圧縮が一定してしかも均一になされ
ないことが判明した。特に、蛇腹部62の長さが長くな
るほどその傾向は顕著になる。この蛇腹部62における
圧縮の不均一が、前記胴曲がりの一つの原因となってい
るのではないかと考え本発明をなしたのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、少なくとも
一部に蛇腹部を有する蛇腹式筒状体において、前記蛇腹
部が長手方向に沿って複数の領域に分けられ、前記各領
域毎に山部と谷部の径差及びピッチが異なるようにされ
ていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係る蛇
腹式筒状体の使用状態を示す断面図、図2は各領域の管
壁を示す断面図、図3は圧縮時を示す断面図である。な
お図1ないし図3において、従来技術で説明したものと
同じ部材については、同じ符号を用いて示す。
【0010】図1に示す蛇腹式筒状体10は、車両懸架
装置における緩衝器50のピストンロッド51を覆って
取り付けられるもので、ゴムあるいはポリオレフィン系
熱可塑性エラストマー(TPO)、ポリエチレン、ポリ
エステルエラストマー等からなる。この実施例の蛇腹式
筒状体10は、上部がバンプクッション55の収容筒部
11、その下部が蛇腹部13とされた筒状からなる。な
お、最下端の内周面にはロアースプリングシート68と
の係合用溝18が形成されている。
【0011】前記蛇腹部13は、ピストンロッド51お
よびコイルスプリング65の伸縮に合わせて蛇腹式筒状
体10を伸縮できるようにするもので、一定の厚みおよ
び外径で形成されている。また、この蛇腹部13は、長
手方向(径と直交する方向)に沿って所定間隔で上部領
域13A、中間領域13B、下部領域13Cの三領域に
分けられ、各領域毎に山部14A,14B,14Cの径
と谷部15A,15B,15Cの径の差、すなわち径差
16A,16B,16Cと、ピッチ(山部または谷間
隔)17A,17B,17Cが異なっている。各領域に
おける蛇腹部13の管壁の断面を図2に拡大して示す。
図2(A)は上部領域13Aの管壁、図2(B)は中間
領域13Bの管壁、図2(C)は下部領域13Cの管壁
を各々示す。
【0012】前記各領域の径差16A,16B,16C
は、各々の領域内では一定とされ、領域単位で異なって
いる。この実施例では、上部領域13Aから下部領域1
3Cに向かって径差が順に小さくされている。すなわち
16A>16B>16C>となっている。この径差は、
蛇腹部13の圧縮され易さに影響を与える。すなわち、
径差が大きくなるにしたがい山部と谷部間の管壁19
A,19B,19Cの幅が大きくなってその管壁19
A,19B,19Cの剛性が低下し、蛇腹部13が圧縮
され易くなる。また、同じピッチで径差の大小を考えた
場合には径差が大ほど山部と谷部間の管壁19A,19
B,19Cが水平方向に寝るようになり、蛇腹部13が
圧縮され易くなる。従って、この実施例において、径差
の影響だけを考えた場合、径差が最も大きい上部領域1
3Aが最も圧縮され易く、次いで中間領域13Bが圧縮
され易く、最も圧縮されにくいのが下部領域13Cとな
る。
【0013】また、蛇腹部13のピッチは、この例で
は、前記径差と同様に、上部領域13Aのピッチ17A
>中間領域13Bのピッチ17B>下部領域のピッチ1
7Cの順に小さくなっている。このピッチの大小も蛇腹
部13の圧縮に影響を与える。すなわち、同一径差で考
えた場合、ピッチが小になるほど山部と谷部間の管壁が
水平方向に寝るようになって、蛇腹部13が圧縮され易
くなる。従って、この実施例において、ピッチの影響だ
けを考えた場合、ピッチが最も大きい上部領域13Aが
最も圧縮され難く、次いで中間領域13Bが圧縮され難
く、最も圧縮され易いのが下部領域13Cとなる。
【0014】前記のように、図示の実施例においては、
上部領域13Aと下部領域13Cについて、径差の影響
とピッチの影響が相反するようになされており、それに
よって蛇腹部13全体が均一に圧縮されるようになされ
ている。従って、図3に示すように、路面の凹凸等によ
ってピストンロッド51やコイルスプリング65が圧縮
されると、蛇腹式筒状体10の蛇腹部13は、全体が均
一に圧縮され、局部的に力が集中して大きく圧縮される
ことがないため、いわゆる胴曲がりを生じにくくなる。
【0015】前記各領域の数、長さ、径差、ピッチの値
は、蛇腹式筒状体10の材質や、蛇腹部13の長さ、ま
たは蛇腹部13両端に平滑な筒状部や取り付け部が存在
するか否か等によって異なり、蛇腹部13が均一に圧縮
されるように設定される。このように径差とピッチの両
方の変化によって各領域毎に圧縮状態を調節できるの
で、径差あるいはピッチの一方だけでは蛇腹部の圧縮を
均一にし難い場合にも、蛇腹部が均一に圧縮されるよう
に設計できる。
【0016】勿論、どの位置で胴曲がりを生じやすいか
は、蛇腹式筒状体の材質や、蛇腹部の長さ、蛇腹部の両
端形状(蛇腹のない筒状部の有無や取り付け部の有無
等)によって異なるため、必ずしも、径差14A,14
B,14Cおよびピッチ17A,17B,17Cが、図
1の順に並ぶとは限らない。一例として、TPOのブロ
ー成形品からなって、全長が330mm、蛇腹部13に
おける上部領域13Aの長さが84mm、中間領域13
Bの長さが77mm、下部領域13Cの長さが70m
m、蛇腹部13全体の山径が71mm、厚みが0.4m
m、上部領域13Aの谷径が53.6mm、径差16A
が17.4mm、ピッチ17Aが12mm、中間領域1
3Bの谷径が55.6mm、径差16Bが15.4m
m、ピッチ17Bが11mm、下部領域13Cの谷径が
57.6mm、径差16Cが13.4mm、ピッチ17
Cが10mmからなるものを挙げる。
【0017】この発明の効果を確認するため、前記寸法
からなる蛇腹式筒状体と、蛇腹部の全長に渡って径差お
よびピッチが一定とされた従来構造の蛇腹式筒状体と
を、各々5個用意し、各々緩衝器のピストンロッド外周
に取り付けて圧縮し、蛇腹部における径方向への最大変
形量を測定したところ、本発明品では平均値3.0mm
であったのに対し、従来品では平均値4.5mmであ
り、明らかに本発明品の方が胴曲がりを生じにくいこと
が確認できた。
【0018】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
蛇腹式筒状体にあっては、少なくとも一部に蛇腹部を有
する蛇腹式筒状体において、前記蛇腹部を長手方向に沿
って複数の領域に分け、前記各領域毎に山部と谷部の径
差及びピッチが異なるようにしたため、その径差および
ピッチにより各領域の圧縮状態を調節して蛇腹部全体が
均一に圧縮されるようにでき、蛇腹部が長いことにより
生じていた圧縮時における胴曲がりを少くすできる。ま
た、蛇腹部に平均的に力が加わるため、耐久性が高まる
効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る蛇腹式筒状体の使用
状態を示す断面図である。
【図2】各領域の管壁を示す断面図である。
【図3】圧縮時を示す断面図である。
【図4】従来の蛇腹式筒状体の使用状態を示す断面図で
ある。
【図5】従来の蛇腹式筒状体の胴曲がりを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10:蛇腹式筒状体 13:蛇腹部 13A:上部領域 13B:中間領域 13C:下部領域 14A,14B,14C:山部 15A、15B、15C:谷部 16A,16B,16C:径差 17A,17B,17C:ピッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部に蛇腹部を有する蛇腹式
    筒状体において、前記蛇腹部が長手方向に沿って複数の
    領域に分けられ、前記各領域毎に山部と谷部の径差及び
    ピッチが異なるようにされていることを特徴とする蛇腹
    式筒状体。
JP34274796A 1996-12-06 1996-12-06 蛇腹式筒状体 Pending JPH10169777A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34274796A JPH10169777A (ja) 1996-12-06 1996-12-06 蛇腹式筒状体
US08/986,308 US6042092A (en) 1996-12-06 1997-12-05 Bellows cylinder

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34274796A JPH10169777A (ja) 1996-12-06 1996-12-06 蛇腹式筒状体

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JPH10169777A true JPH10169777A (ja) 1998-06-26

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ID=18356186

Family Applications (1)

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JP34274796A Pending JPH10169777A (ja) 1996-12-06 1996-12-06 蛇腹式筒状体

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JP (1) JPH10169777A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001251736A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2007211949A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Kayaba Ind Co Ltd ダストブーツ
JP2011064255A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Bridgestone Corp ダストブーツ及びダストブーツを使用したショックアブソーバ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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