JPH03113188A - 金属製蛇腹管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は蛇腹管に関する。

（従来の技術） 蛇腹管は可撓性に富んでいて、外部からの衝撃を吸収し
、同時に振動吸収の機能をも有するために、自動車の排
気装置の配管、船舶のエンジン廻りの配管、空調関係の
ポンプ、コンプレッサの配管などに広く使用されている
。

第３図は、従来の蛇腹管の断面部分を含む正面図であり
、蛇腹管の周面には山部２と谷部３を有する蛇腹が等間
隔に形成されている。

（発明が解決しようとする課題） 前述の従来の蛇腹管に曲げ変位が加えられると、第３図
の蛇腹管１の固定部４の近傍の蛇腹端末部５にかかる曲
げモーメントが大きくなるので、この部分に応力が集中
して発生し、蛇腹端末部５で折損事故が発生しがちであ
った。

また、゛従来の蛇腹管では、全体に壁厚が一定で、且つ
等間隔に蛇腹が形成されているために、蛇腹管が全長に
わたって同一の共振周波数を有し、この共振周波数にお
いて蛇腹管全体が共振して、破損事故を発生することも
あった。

本発明は、前述したような蛇腹管の現状に鑑みてなされ
たものであり、その目的は曲げ変位が与えられても固定
部近傍において折損事故が発生せず、また共振による破
損を防ぎ耐振強度も向上した蛇腹管を提供することにあ
る。

（課題を解決するための手段） 前記目的は、蛇腹管の周面の蛇腹部分の谷部にばねが嵌
合された構成とすることにより、請求項１に記載の発明
として達成される。

また、前記目的は、蛇腹管の周面の蛇腹部分の複数の谷
部に、ばね特性の異なるばねが嵌合された構成とするこ
とにより、請求項２に記載の発明として達成される。

（作用） 請求項１に記載の発明では、蛇腹管の周面の蛇腹部分の
谷部に、コイルスプリングのようなばねが嵌合されてい
るので、そのばね定数に対応してばねが嵌合された蛇腹
部分の剛性が増大する。

そこで、曲げモーメントにより応力が集中する固定部近
傍の蛇腹部分の谷部にばねを嵌合して、応力の集中によ
る折損事故を防止し、且つ軸方向に剛性変化を持たせる
ことにより蛇腹管全体が、同一の周波数で共振すること
が避けられ、且つ音の減衰効果が高まる。

請求項２に記載の発明では、請求項１に記載の発明で得
られる作用に加えて、複数の谷部を選択してそれぞれば
ね定数の異なるばねを嵌合することにより、蛇腹管の剛
性分布を定量的に制御することが出来る。

（実施例） 以下、本発明の実施例を第１図及び第２図を参照して説
明する。

ここで、第１図は第１の実施例の縦断面図、第２図は第
２の実施例の縦断面図である。

第１の実施例では、第１図に示すように、蛇腹管１の両
端部近傍の谷部３に、コイルスプリング６が嵌合されて
いる。従って、コイルスプリング６のばね定数に対応し
て蛇腹管１の両端側の蛇腹部分の剛性が増大するので、
剛性が増大した蛇腹部分の近傍を固定部により固定して
使用すると、曲げモーメンＩ・による応力集中に対する
疲労強度特性を向上させて、折損事故を防止することが
出来る。

また、蛇腹管１の両端側の剛性を他部分と異っているた
めに５、蛇腹管１全体が同一の共振周波数に共振して破
損事故を生ずることが防止されると共に、蛇腹管１の音
の減衰効果を高めることも出来る。

第２の実施例では、第２図に示すように、蛇腹管１の中
央の谷部３にコイルスプリング６ａが嵌合され、このコ
イルスプリング６ａを挾んで隣接する谷部３に、それぞ
れコイルスプリング６ｂが嵌合されている。第２の実施
例に使用されるコイルスプリング６ａとコイルスプリン
グ６ｂとは、互いに異なるばね定数を持っている。

このようにばね定数の異なるコイルスリング６ａ、６ｂ
を谷部３に嵌合させることにより、第２の実施例では蛇
腹管１の中央部分の剛性を他部分に対して除徐に高める
ことが出来る。

第２の実施例では、蛇腹管１の中央部を固定部により固
定して使用すると、曲げモーメントによる応力集中に対
する疲労強度特性を向上させて、折損事故を防止するこ
とが出来′る。

また、異なるばね定数のコイルスプリング６ａ、６ｂが
嵌合されているため、蛇腹管１の軸方向の共振周波数が
部分的に変化し、蛇腹管１全体が同一の共振周波数に共
振して破損事故を生ずることが防止され、蛇腹管１の音
の減衰効果を高めることも出来る。

特に第２の実施例では、複数の谷部を選択しそれぞれに
ばね定数の異なるコイルスプリング６ａ、６ｂを嵌合す
ることにより、蛇腹管１の軸方向における剛性分布を定
量的に制御して疲労強度、耐振強度及び音の減衰効果を
きめ細かに増加調整することが出来る。

なお、実施例では、単層の蛇腹管にコイルスプリングを
嵌合した場合について説明したが、本発明は実施例に限
定されるものでなく、多層蛇腹管にコイルスプリングを
嵌合した構成とすることも出来る。

（発明の効果） 請求項１に記載の発明では、蛇腹管の応力集中個所の剛
性を向上させて曲げモーメントによる折損事故を防止し
、蛇腹管全体の同一の周波数での共振を避けて耐振強度
を向上させ、さらに音の減衰効果を高めることが出来る
。

また請求項２に記載の発明では、請求項１に記載の発明
で得られる効果に加えて、それぞればね定数の異なるコ
イルスプリングを使用することにより、蛇腹管の軸方向
の剛性分布を定量的に制御して、疲労強度特性、耐振強
度、音の減衰効果をきめ細かく増加調整することが出来
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１の実施例の縦断面図、第２図は
、本発明の第２の実施例の縦断面図、第３図は、従来の
蛇腹管の断面部分を含む正面図である。 １・・・蛇腹管、２・・・山部、３・・・谷部、４・・
・固定部、６．６ａ、６ｂ・・・コイルスプリング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、蛇腹部分の谷部に、ばねが嵌合されていることを特
   徴とする蛇腹管。 ２、蛇腹部分の複数の谷部に、ばね定数の異なるばねが
   嵌合されていることを特徴とする蛇腹管。 ３、ばねがコイルスプリングからなることを特徴とする
   請求項１又は２に記載の蛇腹管。