JPH0412291Y2 - - Google Patents

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JPH0412291Y2
JPH0412291Y2 JP345187U JP345187U JPH0412291Y2 JP H0412291 Y2 JPH0412291 Y2 JP H0412291Y2 JP 345187 U JP345187 U JP 345187U JP 345187 U JP345187 U JP 345187U JP H0412291 Y2 JPH0412291 Y2 JP H0412291Y2
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pipe
wire mesh
mesh spring
clamp body
tube
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、配管の支持部等に用いられるパイプ
クランプに関する。
〔従来の技術〕
例えば各種化学プラントや原子力プラントなど
においては、その敷地や建屋内に多数の重要な管
類が配設されており、これら管類をいかに支持す
るかが重要な課題となる。
従来より配管の支持部に使用されている一般的
なパイプクランプは、金属あるいは合成樹脂から
なる2分割形の一対の分割片間に管を挟み、これ
ら分割片相互をボルトとナツトによつて締付ける
構造が多用されている。しかしこの構造では、プ
ラントの稼働によつて管を生じる高周波振動など
が直接パイプクランプを介して支持構造物に伝播
する。このため、使用箇所によつては支持構造物
が疲労破壊する原因となる。
そこで本考案者らは、ステンレス鋼線を絡み合
わせたワイヤメツシユばねをパイプクランプに組
合わせることにより、管の振動を減衰ないし絶縁
させるものを考えた。第5図はその一例を示して
いる。
同図に示された先行技術において、クランプ本
体1は上下一対の分割片1a,1bからなり、こ
れら分割片1a,1bの相互対向面には管Aを挿
通させるための各々半円状の凹部2a,2bが形
成されている。そしてこれら凹部2a,2bの内
面側にリング状のワイヤメツシユばね4が支持さ
れている。
上記分割片1a,1bはボルトとナツトによつ
て互いに締付けられ、これにより、ワイヤメツシ
ユばね4を介して管Aが支持される。ワイヤメツ
シユばね4はステンレス鋼線を例えばメリヤス状
に編み、巻いて圧縮成形したものであり、ステン
レス鋼線の弾性変形と摩擦によつて振動に対する
減衰効果が得られる。第6図はワイヤメツシユば
ね4の変位−荷重特性を示している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ワイヤメツシユばねは比較的撓みやすい。この
ため上記先行技術において、ワイヤメツシユばね
4のみによつて管Aの制振に必要な剛性を得るに
は、クランプ本体1の締め込み量(ワイヤメツシ
ユばね4の圧縮量)を大きくすることによつて、
ワイヤメツシュばね4と管Aとの間に大きな初期
荷重を与える必要がある(第7図参照)。
しかしこのように大きな初期荷重を与えると、
面圧が強過ぎることにより、管Aの熱膨張などに
起因する管軸方向に変位も拘束してしまう。従つ
て熱膨張のある配管系では固定端としてしか使え
ない。しかもメツシユばね4の圧面が大きくなり
過ぎるため、振動減衰効果が半減する。そうかと
いつて初期荷重を小さくすると、管Aの拘束点に
おける支持剛性がメツシユばね4の剛性に依存す
るため配管系の剛性維持に問題を生じる。
また、メツシユばね4に比較的大きな初期荷重
を与えた場合、加振力が小さいうちは管Aは拘束
するが、加振力が大きくなるとメツシユばね4は
ばね支持として機能するようになる。このため配
管解析上、振動の固有値が変動する非線形要素と
なり、解析を困難なものにしていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、複数の分割片を互いに突合わせて構
成されかつこれら分割片相互の対向面に管を挿通
させるための凹部を有したクランプ本体と、この
クランプ本体の内部に収容されていて外周部が上
記クランプ本体に支持されるとともに内周部が管
に接するリング状のワイヤメツシユばねと、を具
備したパイプクランプに適用される。
本考案において上記クランプ本体には、管の円
周方向に沿いかつ管の外面近傍位置まで突出する
内向きのフランジ壁を形成するとともに、このフ
ランジ壁と上記ワイヤメツシユばねとの間には、
ワイヤメツシユばねが管の軸方向に変位すること
を許容する空間部が形成される。
〔作用〕
上記構成のパイプクランプのワイヤメツシユば
ねは、クランプ本体と管の外面との間に装着され
る。そして、管に生じる微振動はワイヤメツシユ
ばねの振動減衰作用により絶縁ないし減衰させら
れる。また、比較的大きな振幅の振動に対して
は、クランプ本体のフランジ壁によつて管Aを支
えることにより、制振効果が得られる。
また、熱膨張等に起因する管軸方向の変位に対
しては、管の移動に伴なうワイヤメツシユばねの
管軸方向の変位が上記空間部によつて許容される
ため、管軸方向の拘束力を低減させることができ
る。
〔実施例〕
第1図および第2図に示されたパイプクランプ
において、ブロツク状をなすクランプ本体11
は、上下一対の分割片12,13を互いに突合わ
せることにより構成される。この分割片12,1
3は、金属または合成樹脂よりなり、互いの対向
面に管Aを挿通させるための断面半円状の凹部1
5,16が形成されている。
上記分割片12,13は、2組以上のボルト1
8とナツト19によつて、互いに突合わせた状態
で連結される。
そしてクランプ本体11の両端部に、各々内面
側に突出する内向きのフランジ壁21,22が形
成されている。このフランジ壁21,22は、管
Aの円周方向に沿い、かつ管Aの外周面近傍位置
まで突出している。すなわち各フランジ壁21,
22の先端面21a,22aは管Aを囲む円形を
なし、管Aとの間の距離d1(第2図参照)が数mm
程度(例えば約2mm)となるように、管Aの外径
との関係でフランジ壁21,22の寸法が設定さ
れている。
クランプ本体11の内部にはリング状のワイヤ
メツシユばね25が設けられている。ワイヤメツ
シユばね25は、例えば線径が0.1ないし数mmの
ステンレス鋼線をメリヤス状に編んでワイヤメツ
シユをつくり、これを波付け加工したのち巻いて
金型に装填し、所定の形状・密度となるように圧
縮成形したもので、ステンレス鋼線が複雑に絡み
合つている。
ワイヤメツシユばね25の外周部は、クランプ
本体11の内面に形成されている一対の環状の凸
部27,28の間に挟まれることによつて、ワイ
ヤメツシユばね25の軸方向の動き止めがなされ
ている。凸部27,28の先端から管Aまでのク
リアランスd2は、フランジ壁21,22のクリア
ランスd1に比べて充分大きい。
ワイヤメツシユばね25の内周部は、実質的に
初期荷重がゼロかまたは僅かな初期荷重を与えた
状態で管Aに外接させられる。ワイヤメツシユば
ね25の面圧は、一例として15Kg程度が適当であ
る。
そして2つのフランジ壁21,22とワイヤメ
ツシユばね25との間に、それぞれ空間部30,
31が設けられている。各空間部30,31は、
管Aの円周方向に環状に形成されており、ワイヤ
メツシユばね25が管Aの軸方向に撓む(変位)
することを許容するに足る広さの空間である。
上記構成のパイプクランプは、ボルト18とナ
ツト19を用いてクランプ本体11を互いに締付
けることにより、ワイヤメツシユばね25を介し
て管Aがクランプ本体11に支持される。クラン
プ本体11は、図示しない建屋などの支持構造物
に固定される。
プラントの運転により管Aがその径方向に振動
を生じた場合、振幅がd1(例えば2mm)以下程度
の微小振幅、特に高周波振幅に対しては、ワイヤ
メツシユばね25を構成しているステンレス鋼線
の弾性変形と摩擦により振動が減衰ないし遮断さ
れる。従つて支持構造物側に管Aの振動が伝播す
ることが抑制され、支持構造物の疲労破壊や騒音
の発生を防止する上で有効である。本実施例のパ
イプクランプは、ワイヤメツシユばね25に大き
な初期荷重を与える必要がないので、振動減衰効
果が大きい。
また管Aの径方向の振幅がd1を超えるような大
きな振動変位の場合には、フランジ壁21,22
が管Aを支えることにより、管Aが制振される。
すなわち、クランプ本体11とワイヤメツシユば
ね25の組合わせによる剛性は、第3図に示され
るようにd1を超える付近からクランプ本体11の
剛性が発揮されることになり、それ以上の振動変
位が抑制される。また、パイプクランプ全体とし
ての等価ばね定数も大きなものとなる。また配管
解析上、固有値を変動させる非線形要素が減少
し、微小振動における解析が可能となる。
一方、熱膨張等に起因する管軸方向の変位に対
しては、ワイヤメツシユばね25を支えている凸
部27,28のクリアランスd2が充分大きいこと
と、その両側に空間部30,31が確保されてい
ることにより、第4図に示されるように、ワイヤ
メツシユばね25が管軸方向に撓むことができ
る。従つて、管Aの軸方向変位に対する拘束力を
小さくすることができる。すなわち配管系のフレ
キシビリテイが増加する。
また本実施例の場合、クランプ本体11の両端
部にそれぞれフランジ壁21,22が設けられて
おり、管Aとの間には数mm程度の隙間d1のみが存
在するから、フランジ壁21,22はワイヤメツ
シユばね25を覆うカバーとしての機能も発揮す
る。
〔考案の効果〕
本考案によれば、微小振動を効果的に絶縁ない
し減衰させることができるとともに、クランプ本
体によつて振幅の大きな振動変位を制振すること
ができる。そして熱膨張等に起因する管の軸方向
の変位を許容できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すパイプクラン
プの正面図、第2図は第1図中の−線に沿う
断面図、第3図は第1図に示されたパイプクラン
プの変位−荷重特性を示す図、第4図は第2図の
パイプクランプにおいて管が軸方向に変位した状
態を示す断面図、第5図は従来のパイプクランプ
を示す断面図、第6図はワイヤメツシユばねの変
位−荷重特性を示す図、第7図はワイヤメツシユ
ばねに初期荷重を与えた場合の変位−荷重特性を
示す図である。 11……クランプ本体、12,13……分割
片、15,16……凹部、21,22……フラン
ジ壁、25……ワイヤメツシユばね、30,31
……空間部、A……管。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の分割片を互いに突合わせて構成されかつ
    これら分割片相互の対向面に管を挿通させるため
    の凹部を有したクランプ本体と、このクランプ本
    体の内部に収容されていて外周部が上記クランプ
    本体に支持されるとともに内周部が管に接するリ
    ング状のワイヤメツシユばねと、を具備したパイ
    プクランプにおいて、 上記クランプ本体には、管の円周方向に沿いか
    つ管の外面近傍位置まで突出する内向きのフラン
    ジ壁を形成するとともに、このフランジ壁と上記
    ワイヤメツシユばねとの間には、ワイヤメツシユ
    ばねが管の軸方向に変位することを許容する空間
    部を設けたことを特徴とするパイプクランプ。
JP345187U 1987-01-13 1987-01-13 Expired JPH0412291Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP345187U JPH0412291Y2 (ja) 1987-01-13 1987-01-13

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP345187U JPH0412291Y2 (ja) 1987-01-13 1987-01-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63112683U JPS63112683U (ja) 1988-07-20
JPH0412291Y2 true JPH0412291Y2 (ja) 1992-03-25

Family

ID=30783219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP345187U Expired JPH0412291Y2 (ja) 1987-01-13 1987-01-13

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JP (1) JPH0412291Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011012778A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Hitachi Engineering & Services Co Ltd 配管支持装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011012778A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Hitachi Engineering & Services Co Ltd 配管支持装置

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JPS63112683U (ja) 1988-07-20

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