JPH10157822A - コンベア・チェーン・ユニット及びコンベア・チェーン - Google Patents

コンベア・チェーン・ユニット及びコンベア・チェーン

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JPH10157822A
JPH10157822A JP8318982A JP31898296A JPH10157822A JP H10157822 A JPH10157822 A JP H10157822A JP 8318982 A JP8318982 A JP 8318982A JP 31898296 A JP31898296 A JP 31898296A JP H10157822 A JPH10157822 A JP H10157822A
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units
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福和 加藤
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毅 中村
Keiji Ohara
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Yamakyu Chain Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】コンベア・チェーンを２種類のユニットで組み
合わせその機械的強度及び側面部、底面部の耐摩耗性の
強化を図る。 【解決手段】中央を直線状に通る一本のリブ２の両側直
角方向に、同数かつ偶数で同一幅の突出部３が交互に等
間隔に設けられたコンベア・チェーン・ユニットで、突
出部３を形成する２つの側壁４には、ユニットを相互に
連結する連結棒２１をリブ２と平行方向に貫通させるた
めの連結棒２１用開口部５が設けられる。ユニットの外
側端部の突出部３は、ユニットを複数連結した場合に、
その端部搬送面１において隙間が少ない連結面を構成す
べくその搬送面１がリブ２を反対側に越えて突出部３の
側壁４に接続するようになし、突出部３の外側の側壁４
面には連結棒２１を係止するためのプラグをユニットの
外側端面の内側に受け入れる溝を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本願発明は、複数種類のコン
ベア・チェーン・ユニットを横幅方向に複数個連結する
ことにより、各種幅の搬送面を構成できるコンベア・チ
ェーン・ユニット（以下、単に「ユニット」という）及
びチェーンに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、主にプラスチック成形された
複数種類のユニットを横幅方向に複数個連結していろい
ろな幅のコンベア・チェーンを形成することが行われて
きた。この場合、両サイドに使用されるユニットは、サ
イドとしての端面を有し、且つユニット相互を連結する
ための連結棒又はピンを係止するためのプラグを受け入
れるため処理を行わなければならないために、コンベア
・チェーンの中間部にて使用されるユニットとは別個の
種類のものを用意しなければならなかった。従って、例
えば２種類の幅のユニットを用いる場合には、それぞれ
が両端部用のものと、中間部用のものと、少なくとも４
種類以上のユニットを製作する必要があった。
【０００３】他方、２種類のユニットでコンベア・チェ
ーンを形成する場合、外側端面の形状から横方向のユニ
ット間の隙間が避けられず、ピンが露出してしまう等の
問題があった。また、複数のユニットを横方向に連結し
て幅広のコンベア・チェーンを形成するので、一般的に
負荷が大きくなり、強力な駆動力をもって駆動回転する
必要があり、このため、ユニットの剛性を高めるため
に、各ユニットを厚肉のプラスチック成形としなければ
ならなかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来技術
においては、いろいろな幅広のコンベア・チェーンを構
成するためには多くの種類の基本ユニットを準備しなけ
ればならず、そのために、ツール・コストや在庫管理の
ための費用が高くなってしまっていた。また、現場にお
いて、コンベア・チェーンを組み立てる場合、多くの時
間を必要とし製作組立費が高くなっていた。
【０００５】従って、本願発明は、いろいろな幅のコン
ベア・チェーンを２種類のユニットのみの組み合わせで
対応できるようにすると共に、駆動歯車上でのピンの露
出をさけると共に、隙間の少ない横連結が可能となる外
側端部形状となし、さらに、幅広に構成した場合におけ
る、駆動歯車との当接部位に掛かる増大する駆動ストレ
スに対する該当接部周辺部位の強化、並びに、大きな負
荷が継続して掛かかる際の、コンベア・チェーン側面部
及び底面部における耐摩耗性の強化を、プラスチックの
肉厚を厚くすることではなく、技術的に形状によって対
応したコンベア・チェーン・ユニットを提供することを
目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このために、本願発明に
おいては、中央を直線状に通る一本のリブの両側直角方
向に、同数かつ偶数で同一幅の突出部が交互に等間隔に
設けられたコンベア・チェーン・ユニットであって、前
記突出部を形成する２つの側壁には、前記ユニットを相
互に連結する連結棒を前記リブと平行方向に貫通させる
ための連結棒用開口部が設けられており、前記ユニット
の外側端部の前記突出部は、前記ユニットを複数連結し
た場合に、その端部搬送面において隙間の少ない連結面
を構成すべくその搬送面が前記リブを反対側に越えてそ
の隣の突出部の側壁に接続するようになし、さらに、該
突出部の外側の側壁面には、前記連結棒を係止するため
のプラグを前記ユニットの外側端面の内側に受け入れる
ための溝と該溝の直角方向にプラグを固定する凹部とが
設けられ、以て、複数個を連結することによって任意幅
のコンベア・チェーンを構成できるようにした基本幅の
第１のコンベア・チェーン・ユニットと、前記基本幅の
半分の幅であって前記突出部の数が半分である前記第１
のコンベア・チェーン・ユニットと同一構成の第２のコ
ンベア・チェーン・ユニットを有し、これら２種類のコ
ンベア・チェーン・ユニットを、横幅方向へ任意に複数
個連結することにより、前記第２のコンベア・チェーン
・ユニットの幅の任意の整数倍の幅のコンベア・チェー
ンを構成できるようにした。
【０００７】また、該ユニットの底面部においては、所
定数間隔の前記突出部の側壁に囲まれた前記リブに凹部
を設け、さらに該凹部に対応する前記突出部の前記連結
棒が貫通する部分を円筒とすることにより、前記コンベ
ア・チェーンを駆動するための駆動歯車が該凹部に入り
込んで該円筒に当接するようにして、駆動ストレスの増
大に対処すると共に、同一駆動歯車による正逆運転を可
能とした。
【０００８】さらに、該ユニットの下面を、前記リブか
ら両側の突き出し部にかけて円弧に形成し、コンベア・
チェーンを構成した場合に、該ユニットの下面が所定半
径のコーナーガイドに面接触するようにして偏摩耗を少
なくし、底面部の耐摩耗性強化を図ったのである。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本願発明に係るコンベア・
チェーン・ユニット及び及びそれを縦横方向に複数連結
してなるコンベア・チェーンの具体例を図に基づいて詳
しく説明する。
【００１０】図１は、本願発明にかかるコンベア・チェ
ーン・ユニットの一実施例である。図１のＡは、ユニッ
トの搬送面側を示す。ユニットの搬送面１において、中
央を直線状に通る一本のリブ２の両側直角方向に同一幅
の突出部３が設けられる。該突出部３はそれぞれの方向
に同数設けられ、かつその数は偶数でなければならな
い。さらに、該突出部３はそれぞれの方向に交互に等間
隔に設けられる。つまり、該ユニットは、搬送面の中心
点２０において、それぞれ点対称になるように構成さ
れ、これによって、該ユニットが相互に連結され、任意
の幅のコンベア・チェーンを構成することを可能にする
のである。
【００１１】突出部３は、リブ２につながる２つの側壁
４と搬送面１によって構成される。そして、該側壁４に
は、ユニットを相互に連結する連結棒（図２における２
１）を前記リブと平行方向に貫通させるための連結棒用
開口部５が設けられる。
【００１２】搬送面１は、その用途に応じて、必ずしも
平坦なフラット面である必要性はなく、任意形状の開孔
部を設けてもよい。さらに、搬送物との関係によって、
リブ若しくはいぼ状の突起、プッシャー、サイドガイド
を設けたり、又はマグネット板やゴム片等を貼付しても
よい。
【００１３】ユニットの外側両端部の端部突出部３ａの
端部搬送面１ａは、リブ２を越えて反対側に配置されて
いるすぐ隣りの突出部３の側壁４に接続するようにす
る。このようにすることによって、ユニットを複数連結
した場合に、その端部搬送面において隙間の少ない連結
面を構成することができる。該端部搬送面における連結
面は図２のＡに示すとおりである。
【００１４】図１のＢは図１のＡの矢印方向面を図示
し、図１のＣは図１のＡに示す搬送面の裏側を図示す
る。ユニットの搬送面の裏側、即ち下面において、前記
リブ２における所定数間隔の前記突出部３の側壁４に囲
まれた部分に凹部１０を設け、さらに該凹部１０に対応
する前記突出部３の前記連結棒２１が貫通する部分を円
筒とする。これにより、コンベア・チェーンを駆動する
ための駆動歯車が該凹部に入り込んで該円筒に当接して
歯合するようにする。このように、駆動歯車が本コンベ
ア・チェーンに当接する部分を円筒状にすることによ
り、駆動歯車から受ける駆動ストレスに対して丈夫で耐
久性の高いユニットとし、同一駆動歯車の同一歯部によ
る該円筒部における正逆回転を可能とした。
【００１５】図１のＤは、図１のＡの側面図である。こ
こに示されているとおり、本ユニットの下面中央部１２
であるリブ２から両側の突出部３にかけて円弧が形成さ
れるようにする。これにより、複数のユニットを連結し
てコンベア・チェーンを構成した場合に、該ユニットの
下面が所定半径の丸棒状のコーナーガイドに面接触する
ようにし、もって偏摩耗を排除して耐久性を向上させて
いる。コンベア・チェーンが平面走行している際には、
両突出部下の２カ所の平面部１８がコンベア台上を滑動
する。
【００１６】図２のＢは、ユニットを横長方向から見た
図であり、リブ２を正面から見る。図２のＣは、ユニッ
トの下面を表す。
【００１７】図２は、図１のコンベア・チェーン・ユニ
ットを縦横方向に複数個連結したコンベア・チェーンを
示す。ここでは、図１に示したユニットを基本幅とする
第１のユニットとした場合に、該第１のユニットの半分
の幅であって前記突出部の数が半分である第２のユニッ
トを用い、これら２種類のユニットを、横幅方向へ複数
個連結することにより、所定幅のコンベア・チェーンを
構成している。
【００１８】さらに、図２の例においては、前記２種類
の長さのユニットをコンベアの進行方向に対して交互に
千鳥掛けの位置になるように配置し、当該コンベア・チ
ェーンへの進行横方向から加えられるストレスに対して
強化を図っている。
【００１９】各ユニットを連結するための連結棒２１
は、通常、プラスチックの丸棒を用い、構成するコンベ
ア・チェーンの幅に応じて切断して使用する。
【００２０】尚、図１のＤに示すように、該突出部の外
側の側壁面には連結棒２１を係止するためのプラグ（図
３に示す）をユニットの外側端面の内側に受け入れるた
めの溝７が設けられている。
【００２１】図３は、該連結棒を係止するためのプラグ
を示す。プラグは２つのフック１３，１４とこれらを連
結する連結部１５からなる。コンベア・チェーンを組み
立てる際の作業性を考慮して、連結部１５の一方の端は
フック１３を越えて突き出している。該突き出し部１６
を有する方のフック１３を図１のＤに示す連結用開口部
５に押し込む。他方のフック１４はユニットのリブ端部
に設けられる横溝９（図１のＣに示す）にはまり、該２
カ所のフックにより確実な抜け防止を確保している。さ
らに、当該プラグの連結部１５には両端に向かってテー
パー処理されており、長時間の使用によりユニットの端
面が摩耗して磨り減るような状態になっても、フックの
端部が外部の突起等に引っかかって抜け落ちてしまう事
態を防止すると共に、横からのプラグ装着なので、設置
現場における着脱作業性に優れている。
【００２２】
【発明の効果】このように本願発明は、いろいろな幅の
コンベア・チェーンを端部としての処理を施した２種類
のユニットのみの組み合わせで対応すると共に、幅広に
構成した場合における、駆動歯車との当接部位に掛かる
増大する駆動ストレスに対して該当接部周辺部位を強化
し、同一歯車の同一歯部による正逆運転をも可能とし
た。
【００２３】また、大きな負荷が継続して掛かかる際
の、コンベア・チェーン側面部及び底面部における耐摩
耗性の強化、並びに偏摩耗の排除等の課題を、構成する
ユニットのプラスチックの肉厚を厚くすることによるの
ではなく、技術的な形状処理によって解決し、軽量で且
つ耐久性の高いコンベア・チェーンの提供を実現したの
である。
【００２４】また、ユニットの種類の減少は、製造コス
トと管理コストの減少と共に、コンベア・チェーンを組
み立てる際の作業を容易にして製造組立コストを削減す
ることができたのである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願発明にかかるコンベア・チェーン・ユニッ
トを表す。
【図２】図１のコンベア・チェーン・ユニットを縦横方
向に複数個連結したコンベア・チェーンを示す。
【図３】図２のコンベア・チェーンを連結する連結棒を
係止するためのプラグを示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】中央を直線状に通る一本のリブの両側直角
    方向に、同数かつ偶数で同一幅の突出部が交互に等間隔
    に設けられたコンベア・チェーン・ユニットであって、 前記突出部を形成する２つの側壁には、前記ユニットを
    相互に連結する連結棒を前記リブと平行方向に貫通させ
    るための連結棒用開口部が設けられており、 前記ユニットの外側端部の前記突出部は、前記ユニット
    を複数連結した場合に、その端部搬送面において隙間が
    少ない連結面を構成すべくその搬送面が前記リブを反対
    側に越えてその隣の突出部の側壁に接続するようにな
    し、さらに、該突出部の外側の側壁面には、前記連結棒
    を係止するためのプラグを前記ユニットの外側端面の内
    側に受け入れるための溝と該溝の直角方向にプラグを固
    定する凹部とが設けられ、 以て、複数個を連結することによって任意の幅のコンベ
    ア・チェーンを構成できるようにしたコンベア・チェー
    ン・ユニット。
  2. 【請求項２】中央を直線状に通る一本のリブの両側直角
    方向に、同数かつ偶数で同一幅の突出部が交互に等間隔
    に設けられたコンベア・チェーン・ユニットであって、
    前記突出部を形成する２つの側壁には、前記ユニットを
    相互に連結する連結棒を前記リブと平行方向に貫通させ
    るための連結棒用開口部が設けられており、前記ユニッ
    トの外側端部の前記突出部は、前記ユニットを複数連結
    した場合に、その端部搬送面において隙間の少ない連結
    面を構成すべくその搬送面が前記リブを反対側に越えて
    その隣の突出部の側壁に接続するようになし、さらに、
    該突出部の外側の側壁面には前記連結棒を係止するため
    のプラグを前記ユニットの外側端面の内側に受け入れる
    ための溝が設けられ、以て、複数個を連結することによ
    って任意の幅のコンベア・チェーンを構成できるように
    した基本幅の第１のコンベア・チェーン・ユニットと、 前記基本幅の半分の幅であって前記突出部の数が半分で
    ある前記第１のコンベア・チェーン・ユニットと同一構
    成の第２のコンベア・チェーン・ユニットを有し、 これら２種類のコンベア・チェーン・ユニットを、横幅
    方向へ任意に複数個連結することにより、前記第２のコ
    ンベア・チェーン・ユニットの幅の任意の整数倍の幅の
    搬送面コンベア・チェーンを構成できるようにしたコン
    ベア・チェーン。
  3. 【請求項３】前記コンベア・チェーン・ユニットの搬送
    面とは反対側の下面において、所定数間隔の前記突出部
    の側壁に囲まれた前記リブに凹部を設け、さらに該凹部
    に対応する前記突出部の前記連結棒が貫通する部分を円
    筒とすることにより、前記コンベア・チェーンを駆動す
    るための駆動歯車が該凹部に入り込んで該円筒に当接す
    るようになした請求項１のコンベア・チェーン・ユニッ
    ト又は請求項２のコンベア・チェーン。
  4. 【請求項４】前記コンベア・チェーン・ユニットの下面
    は、前記リブから両側の突出部にかけて円弧に形成さ
    れ、コンベア・チェーンを構成した場合に、該ユニット
    の下面が所定半径のコーナーガイドに面接触するように
    した請求項１のコンベア・チェーン・ユニット又は請求
    項２のコンベア・チェーン。
  5. 【請求項５】前記プラグは、前記ユニットの外側端部の
    突出面の外側側壁に対して２カ所で係合する２つのフッ
    クと該２つのフックを繋ぐ連結部からなり、該連結部の
    外周面端部には、テーパーが設けられている、請求項１
    のコンベア・ユニット又は請求項２のコンベア・チェー
    ン・ユニット。
  6. 【請求項６】前記突出部の搬送面は、フラット面である
    か、又は任意形状の開孔部、リブ若しくはいぼ状の突
    起、プッシャー、サイドガイド、マグネット板、ゴム片
    の何れかが設けられている、請求項１のコンベア・チェ
    ーン・ユニット又は請求項２のコンベア・チェーン。
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