JPH0538034A - ケーブルドラグチエーンのリンクプレートと結合杆とのスナツプ結合構造 - Google Patents

ケーブルドラグチエーンのリンクプレートと結合杆とのスナツプ結合構造

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JPH0538034A
JPH0538034A JP21322091A JP21322091A JPH0538034A JP H0538034 A JPH0538034 A JP H0538034A JP 21322091 A JP21322091 A JP 21322091A JP 21322091 A JP21322091 A JP 21322091A JP H0538034 A JPH0538034 A JP H0538034A
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清丈 龍田
Hiroshi Yasuda
博 安田
Shoichiro Komiya
庄一郎 小宮
Hiroshi Nishimura
寛 西村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動体に動力を供給する電源ケーブル、油圧
ホース等を支持案内するケーブルドラグチェーンのリン
クプレートと係合杆とのスナップ係合を確実に行なわせ
るための、スナップ結合構造を提供すること。 【構成】 スナップ結合構造は、離間対向した一対のリ
ンクプレートを結合杆で結合したリンク体を複数屈曲自
在に連結してケーブル・ホース等を内部に収納するケー
ブルドラグチェーンにおいて、前記結合杆の端部に形成
された爪部と、前記結合杆に前記爪部と交差する向きに
形成された案内片と、前記リンクプレートに形成され前
記爪部を受け入れる受け溝と、前記リンクプレートに形
成され前記案内片を受け入れる受け凹部とを具えてお
り、爪部を受け溝に係合させるとき、案内片が受け凹部
に係合し、爪部と受け溝との係合を案内し、結合杆をリ
ンクプレートに円滑、且つ確実に結合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体に動力を供給す
る電源ケーブル、油圧ホース等(以下単に「ケーブル」
と称する。)を支持案内するケーブルドラグチェーンの
リンクプレートと係合杆とのスナップ係合を確実に行な
わせるための、スナップ結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のケーブルドラグチェーン
(図示省略)は、通常、一対のリンクプレートの上辺と
下辺とを一対の結合杆で結合したリンク体を複数屈曲自
在に連結して構成されている。そして、一対の結合杆の
内、一方の結合杆の一端は一方のリンクプレートに傾動
自在に結合され、他端は他方のリンクプレートに係脱可
能に結合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ケーブルドラグチェーンのリンクプレートと結合杆との
係脱可能な結合構造には、従来、結合を円滑、且つ、確
実に行なえるような結合構造がなく、ケーブルドラグチ
ェーンの組立に手間を要するとともに、組立が不確実に
なるという問題点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、離間対向した
一対のリンクプレートを結合杆で結合したリンク体を複
数屈曲自在に連結してケーブル・ホース等を内部に収納
するケーブルドラグチェーンにおいて、前記結合杆の端
部に形成された爪部と、前記結合杆に前記爪部と交差す
る向きに形成された案内片と、前記リンクプレートに形
成され前記爪部を受け入れる受け溝と、前記リンクプレ
ートに形成され前記案内片を受け入れる受け凹部とを有
し、前記案内片と前記受け凹部との係合案内によって前
記爪部が前記受け溝に円滑に係合するようにしたスナッ
プ結合構造により、前記の課題を解決したものである。
【0005】
【作用】爪部を受け溝に係合させるとき、爪部が受け溝
に係合する以前に、案内片が受け凹部に係合し、爪部と
受け溝との係合を案内する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ケーブルドラグチェーン20(図7、図8参照)
は、直線往復移動する工作機械、或いは、重量物を搬送
する搬送車等の移動体(図示省略)とこの移動体に動力
を送る動力源(図示省略)近くの床との間に接続され、
ケーブル(図示省略)を収納し、保護している。なお、
ケーブルドラグチェーン20は移動体同士の間に接続さ
れることもある。
【0007】ケーブルドラグチェーン20は、離間対向
した一対のリンクプレート21,22と、このリンクプ
レート21,22の上辺23及び下辺24を相互に結合
する結合杆25,26とで構成されたリンク体27を複
数屈曲自在に連結することによって形成されている。な
お、図7、図8に示されているケーブルドラグチェーン
20は、隣の結合杆同士の間に隙間のある開放型のケー
ブルドラグチェーンであるが、隣の結合杆同士の間に隙
間がなく全体的に密閉された密閉型のケーブルドラグチ
ェーンであっても後述する本願発明のスナップ結合構造
を具えることができる。
【0008】リンク体27は、各リンクプレート21,
22(図7乃至図10参照)に形成された連結ピン3
4,35と嵌合孔36,37とによって連結されてい
る。結合杆25,26の間には、ケーブルドラグチェー
ン20内部を左右に分割する板状の左右仕切片28が組
込まれている。なお、リンクプレート21,22、結合
杆25,26、左右仕切片40は樹脂成形品である。
【0009】リンクプレート22と結合杆25の左端
(図7、図8において左側)は、ヒンジ機構30によっ
て互いに着脱且つ傾動自在に連結されている。ヒンジ機
構30(図7、図8参照)は、リンクプレート22の上
辺23の傍に突出形成された断面円弧状の一対の被係合
突部38,38と、この被係合突部38,38を連結す
るように形成された断面半円形状の被係合軸31と、係
合杆25の一端に形成され被係合突部38,38を下側
(図7、図8の下端側)から係合する一対の係合凹部3
9,39と、この係合凹部39,39(図11参照)の
間に形成され被係合軸31を上側(図7、図8の上端
側)から係合するフック状の係合片32とで構成されて
いる。
【0010】リンクプレート21と結合杆25の右端
(図7、図8において右側)は、スナップ機構(スナッ
プ結合構造)40によって連結されている。リンクプレ
ート21(図1乃至図6参照)には、スナップ機構40
を構成する、リンクプレート21の内側に突出したリン
ク突出片41と、リンク突出片41と上下方向(図2乃
至図4において上下端方向)離間対向した位置に突出し
た一対の舌片42,42と、リンク突出片41と舌片4
2,42との間の2箇所に形成されたリンク溝(受け
溝)43,43と、リンクプレート21の上辺23に形
成されたスナップ係合凹部44と、このスナップ係合凹
部44の傍に形成された案内片係合凹部(受け凹部)4
5とが具えられている。
【0011】係合杆25(図1乃至図6参照)にも、ス
ナップ機構40を構成する、係合杆25の端部に形成さ
れ先端に爪部46を有する一対の突出片471,472
と、この一対の突出片471,472の間でさらに長く
突出形成され先端にフック(係合部)48を有するスナ
ップ片49と、スナップ片49の下面(図2乃至図6に
おいて、図の下端側)に突出形成された案内片50と、
突出片471,472の一部分とスナップ片49との下
面に形成されたリンク受入凹部51とが具えられてい
る。案内片50には斜めの案内斜面52が形成されてい
る。
【0012】次に、スナップ機構40の結合順序を説明
する。先ず、結合杆25の一端を一方のリンクプレート
22にヒンジ機構30によって取付け、係合杆25を傾
動自在の状態にしてから、図7に示すように遊端側を矢
印D方向に傾動させ、他方のリンクプレート21に接近
させる。係合杆25がリンクプレート21に接近する
と、突出片471,472の爪部46,46が舌片4
2,42に当接する。当接したままの状態で、係合杆2
5を押圧すると、前記爪部46,46と舌片42,42
の当接のため、リンクプレート21は図3中距離Eだけ
図3において右の方へ押し広げられることになる。なお
も結合杆25を押圧すると、次に、案内片50が案内片
係合凹部45に入り込み、リンクプレート21を前記距
離Eだけ呼戻し、突出片471,472の爪部46,4
6をリンク溝43,43に円滑、且つ確実に係合させ
る。
【0013】結合杆25をリンクプレート21に押圧し
ている間に、スナップ片49の先端も図3で示すように
リンクプレート21に当接し、撓む。案内片50が案内
片係合凹部45に入り込みリンクプレート21を前記E
だけ呼戻した時点で、フック48はスナップ係合凹部4
4に係合する。このようにして、案内片50の案内によ
って、リンク溝43,43に爪部46,46が、スナッ
プ係合凹部44にスナップ片49が、それぞれ円滑且つ
確実に係合する。これによって、スナップ機構40の結
合が完了する。
【0014】このようにして、リンク溝43,43に突
出片471,472の爪部46,46が係合することに
よって、結合杆25の矢印A(図4参照)方向への位置
規制がされる。又、リンク突出片41にリンク受入凹部
51が係合することによって、結合杆25の矢印B(図
5参照)方向への位置規制がされる。さらに、スナップ
係合凹部44にスナップ片49のフック48が係合する
ことによって、結合杆25の矢印C(図4、図5参照)
方向への位置規制がされる。
【0015】リンクプレート21,22と結合杆26の
両端はスナップ機構60,60(図7乃至図10、図1
2参照)によって係合している。スナップ機構60は、
リンクプレート21,22の内側に突出形成された包持
状の結合杆挿入部61と、結合杆26の両端両側に形成
された係合爪62,62とで構成されている。このスナ
ップ機構60は、結合杆挿入部61に係合爪62を押し
込み、結合杆挿入部61の開口部63を一旦押し広げ、
開口部63に形成されたフック64,64を係合爪6
2,62に係合させた後、係合杆挿入部61で結合杆2
6の端部を抱え込ませることによって、結合杆26がリ
ンクプレート21,22に結合されるようになってい
る。この結合は、両方のスナップ機構60,60で同時
に行なう。
【0016】このようにして、ケーブルドラグチェーン
20(図6参照)の離間対向した一対のリンクプレート
21,22と結合杆25,26は、それぞれ着脱自在な
ヒンジ機構30、スナップ機構40,60,60によっ
て結合される。
【0017】なお、以上説明したスナップ機構40の一
対の突出片471,472は次のような機能も有してい
る。ケーブルドラグチェーン20に捻れが生じ、リンク
プレート21が図5中矢印F方向に傾くと、図5の上端
側の突出片471の先端がリンクプレート21の傾きを
阻止し、スナップ機構40の歪みを防止する。又、リン
クプレート21が図5中矢印G方向に傾くと、図5の下
端側の突出片472の先端がリンクプレート21の傾き
を阻止し、スナップ機構40の歪みを防止する。このよ
うに、一対の突出片471,472はリンクプレート2
1の傾きを阻止し、スナップ機構40の分解を阻止する
機能を有している。即ち、一対の突出片471,472
は、結合杆25とリンクプレート21との歪みと外れを
防止するケーブルドラグチェーン歪み防止構造130
(図5参照)をも構成している。
【0018】
【発明の効果】本発明のスナップ係合構造は、結合杆と
リンクプレートとを爪部を受け溝に係合させて結合する
とき、爪部が受け溝に係合する際に、案内片が受け凹部
に係合し、爪部と受け溝との係合を促すため、結合杆と
リンクプレートとの結合を円滑且つ確実に行なうことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスナップ係合構造を具えた結合杆とリ
ンクプレートの一部分平面図である。
【図2】スナップ係合構造の結合順序説明図である。
【図3】スナップ係合構造の結合順序説明図である。
【図4】スナップ係合構造の結合順序説明図であり、図
5中4−4矢視断面図である。
【図5】スナップ係合構造によって結合杆とリンクプレ
ートが結合した部分の平面図である。
【図6】図5中6−6矢視断面図である。
【図7】本発明のスナップ係合構造を具えたケーブルド
ラグチェーンの一部分斜視図である。
【図8】図7のケーブルドラグチェーンの分解斜視図で
ある。
【図9】図7におけるケーブルドラグチェーンの右側
(手前側)のリンクプレートを右側から見た図である。
【図10】図7におけるケーブルドラグチェーンの左側
のリンクプレートを右側(手前側)から見た図である。
【図11】図7におけるケーブルドラグチェーンの上側
の結合杆の平面図である。
【図12】図8の左側面図である。
【図13】図7におけるケーブルドラグチェーンの下側
の結合杆の底面図である。
【符号の説明】
20 ケーブルドラグチェーン 21,22 リンクプレート 25,26 結合杆 27 リンク体 40 スナップ機構(スナップ結合構造) 43 リンク溝(受け溝) 45 案内片係合凹部(受け凹部) 46 爪部 50 案内片
フロントページの続き (72)発明者 西村 寛 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 離間対向した一対のリンクプレートを結
    合杆で結合したリンク体を複数屈曲自在に連結してケー
    ブル・ホース等を内部に収納するケーブルドラグチェー
    ンにおいて、前記結合杆の端部に形成された爪部と、前
    記結合杆に前記爪部と交差する向きに形成された案内片
    と、前記リンクプレートに形成され前記爪部を受け入れ
    る受け溝と、前記リンクプレートに形成され前記案内片
    を受け入れる受け凹部とを有し、前記案内片と前記受け
    凹部との係合案内によって前記爪部が前記受け溝に円滑
    に係合するようにしたことを特徴とする、ケーブルドラ
    グチェーンのリンクプレートと結合杆とのスナップ結合
    構造。
JP21322091A 1991-07-31 1991-07-31 ケーブルドラグチェーンのリンクプレートと結合杆とのスナップ結合構造 Expired - Lifetime JP2589013B2 (ja)

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