JP3836081B2 - コンベヤベルト - Google Patents

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    • B65G2207/12Chain pin retainers

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製のモジュールリンクを連結ピンで無端状に多数編成してなる搬送ベルト面上に各種の搬送物品を搭載して搬送するコンベヤベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンベヤベルトは、図5乃至図7に示すように、夫々のモジュール2A、2Bの巾方向端部にベルト長さ方向のスリット状装入溝6を設け、該スリット状装入溝6内に連結ピン挿通孔8の連結ピン端挿通阻止薄片7をモジュール厚さ方向へ装脱可能にするとともに、該連結ピン端挿通阻止薄片7に装脱案内部7Aとスリット状装入溝6内においてスリット長手方向に屈撓する連結ピン挿通孔8内に進入する連結ピン端挿通阻止片7Cおよび前記スリット状装入溝6内においてスリット長手方向に屈撓するスナップ係止片7Bとを設け、前記スリット状装入溝6内にスリット長手方向に屈撓して連結ピン端挿通阻止薄片6が係止保持されるスナップ舌片6Bを設けたことによって、複数のモジュールを長さ方向並びに巾方向に連結ピン3で連接連結してベルトの増長並びに拡巾を可能にして連結ピン3を抜け止めしている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第2551150号公報(第1−3頁、図1−図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のコンベヤベルトは、高温高荷重などの苛酷な搬送作業環境下においてコンベヤ全体に変形歪みが発生しやすく、このような変形歪みが発生すると、金属製の連結ピン3がベルト幅方向の片側に寄り付き易く、合成樹脂からなるモジュールとの間で頻繁な接触摩耗を繰り返して摩耗粉を散乱させ、軈ては、連結ピン3が連結ピン端挿通阻止薄片7のスナップ係止片7Bや連結ピン端挿通阻止片7Cを破損させる。
その結果、連結ピン3がベルト側方に飛び出すと、搬送ガイドなどに接触して搬送障害を招いたり、連結ピン3による連結状態が不十分となりコンベヤベルト自体の破断を誘発してベルト耐久性を著しく低下させるため、連結ピン端挿通阻止薄片7の摩耗、破損、脱落などを定期点検して頻繁に交換保守しなければならないという厄介な保守メンテナンス上の問題がある。
さらに、このような摩耗粉、破損片によって作業環境のクリーン度を著しく悪化させるという作業環境上の問題があるばかりでなく、スナップ係止片7Bや連結ピン端挿通阻止片7Cを破損させた連結ピン端挿通阻止薄片7がスリット状装入溝6から脱落すると、例えば、食品加工分野などにおける異物混入の一因となるという衛生上の問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、前述したような従来技術の問題点を解消するものであって、モジュールリンクを相互に連結している連結ピンを強固に抜け止めして摩耗粉、破損片の発生を防止することができるとともに、優れたベルト耐久性を発揮することができ、保守メンテナンスなどの簡便な取り扱いを達成することができるコンベヤベルトを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本請求項1に係る発明は、連結ピン挿通孔を有する複数のボス部がリンク前端およびリンク後端に千鳥状に設けられた合成樹脂製のモジュールリンクを相互に連結ピンでベルト長手方向に多数連結するとともに、前記モジュールリンクのベルト幅方向側端部にベルト長手方向のスリット状装入溝を設けて前記連結ピンを抜け止めするピン抜け止めアタッチメントをリンク裏面から着脱自在に挿入してなるコンベヤベルトにおいて、前記モジュールリンクのスリット状装入溝が、前記連結ピン挿通孔に対向して開口する幅広のピン対向溝部と該ピン対向溝部に連通して開口する幅狭の係止用溝部とで構成され、前記ピン抜け止めアタッチメントが、前記係止用溝部内で拡開して係止する肉薄のスナップ係止片と前記ピン対向溝部内で連結ピンを抜け止めする肉厚の連結ピン制止片とで一体成形されていることによって、上述した課題を解決した。
【0007】
本請求項2に係る発明は、上述した請求項1に係る発明の構成に加えて、前記ピン抜け止めアタッチメントが強化フィラーを含有した合成樹脂であることにより、上述した課題をさらに一段と解決した。
【0008】
ここで、本発明におけるモジュールリンクの連結形態については、モジュールリンクを相互に連結ピンでベルト長手方向に多数連結して搬送ベルト面上に各種の搬送物品を搭載して搬送することが可能であれば、如何なる連結形態であっても良い。すなわち、本発明では、連結ピン挿通孔を有する複数のボス部がリンク前端およびリンク後端に千鳥状に設けられたモジュールリンクをベルト長手方向のみに指組状に多数連結して搬送ベルト面を形成するか、あるいは、モジュールリンクをベルト長手方向およびベルト幅方向に多数編成して幅広の搬送ベルト面を形成するなど何れの連結形態であっても構わない。
【0009】
そして、前述したモジュールリンクに形成されるスリット状装入溝は、モジュールリンクをベルト長手方向のみに連結する場合には、モジュールリンクのベルト幅方向両側端部に設ける必要があるが、モジュールリンクをベルト長手方向およびベルト幅方向に多数編成して幅広の搬送ベルト面を形成する場合には、ベルト幅方向の最も外側に配置されたモジュールリンクのベルト幅方向側端部のみに設ければ良い。
【0010】
また、前述したモジュールリンクの裏面形態については、コンベヤ駆動側およびコンベヤ従動側のスプロケットと噛み合うことが可能であれば如何なる裏面形態であっても差し支えない。
すなわち、本発明のモジュールリンクは、リンク前端に配置されたボス部とリンク後端に千鳥状に配置されたボス部との間にベルト走行方向に沿ってオフセット状態で延設された多数の縦リブを備え、ボス部とオフセットされた縦リブとで囲繞してスプロケットの歯を噛み込む噛み合い凹部がリンク裏面側でベルト幅方向に亙って配列形成されているような裏面形態を備えていても良く、また、リンク前端に配置されたボス部とリンク後端に配置されたボス部との間にベルト走行方向に沿って平行に延設した多数の縦リブを備えるとともに、前記モジュールリンクのベルト走行方向と直交するベルト幅方向で隣り合う前記縦リブの相互間に連設した多数の横リブを備え、縦リブと横リブとボス部とで囲繞してスプロケットの歯を噛み込む噛み合い凹部がリンク裏面側でベルト幅方向に亙って配列形成されているような裏面形態を備えている場合には、モジュールリンク全体が横リブ、縦リブおよびボス部によって補強されて駆動側スプロケットおよび従動側スプロケットの引張荷重を受けても搬送ベルト面に凹凸を生じることなく安定した搬送を達成することができる。
【0011】
【作用】
本発明のコンベヤベルトは、連結ピン挿通孔を有する複数のボス部がリンク前端およびリンク後端に千鳥状に設けられた合成樹脂製のモジュールリンクを相互に連結ピンでベルト長手方向に多数連結するとともに、前記モジュールリンクのベルト幅方向側端部にベルト長手方向のスリット状装入溝を設けて前記連結ピンを抜け止めするピン抜け止めアタッチメントをリンク裏面から着脱自在に挿入したことによって、物品搬送時に多数のモジュールリンクで構成された搬送ベルト面上に各種の搬送物品を搭載して円滑に搬送するとともに、保守メンテナンス時にモジュールリンクのリンク裏面からピン抜け止めアタッチメントを着脱することによって相互に連結されているモジュールリンクを分解して必要に応じて部品交換する。
【0012】
特に、本請求項1に係る発明のコンベヤベルトは、モジュールリンクのスリット状装入溝が幅広のピン対向溝部と幅狭の係止用溝部とで構成されているとともに、前記ピン抜け止めアタッチメントが肉薄のスナップ係止片と肉厚の連結ピン制止片とで一体成形されていることによって、モジュールリンクのスリット状装入溝内にピン抜け止めアタッチメントを挿入した場合に、ピン抜け止めアタッチメントのスナップ係止片が幅狭の係止用溝部に対応して肉薄に形成されているとともに連結ピンに接触しない位置に配置されているため、スリット状装入溝の係止用溝部内で容易に拡開して意図的に抜き取らない限りにおいて係止用溝部内に係止された挿入状態を確実に維持して連結ピンの端部との接触を回避する。
同時に、ピン抜け止めアタッチメントの連結ピン制止片が幅広のピン対向溝部に対応して肉厚に形成されているとともに連結ピンに対して充分な接触面積を確保しているため、スリット状装入溝のピン対向溝部内で連結ピンの端部を確実に受け止めて抜け止めし、ベルト側方への飛び出しを阻止する。
【0013】
そして、本請求項2に係る発明のコンベヤベルトは、本請求項1に係る発明のコンベヤベルトが奏する作用に加えて、前記ピン抜け止めアタッチメントが強化フィラーを含有した合成樹脂であることによって、アタッチメント材質自体が強化されるため、高温高荷重などの苛酷な搬送作業環境下であってもスナップ係止片に熱収縮や熱変形などの歪みが生じにくく、長期に亙ってスナップ力を維持して脱落する恐れがないので、スナップ係止片と一体に成形されて連結ピンのベルト幅方向への片寄りを抑制している連結ピン制止片を有効に機能させて円滑な連結状態を維持する。
【0014】
【本発明の実施の形態】
以下、本発明のコンベヤベルトの好ましい実施の形態である一実施例を図面に基づいて説明する。ここで、図1は、本発明の一実施例であるコンベヤベルトの組み立て図であり、図2は、図1に示すコンベヤベルトを要部拡大図であり、図3は、図1に示すコンベヤベルトを一部拡大した裏面図であり、図4は、図3のX−X線で矢視した縦断面図である。
【0015】
まず、本発明の一実施例であるコンベヤベルト100は、図1乃至図2に示すように、連結ピン挿通孔111aを有する複数のボス部111がリンク前端およびリンク後端に千鳥状に設けられた合成樹脂製のモジュールリンク110を相互に指組状態で金属製の連結ピン120を用いてベルト長手方向のみに多数連結するとともに、このモジュールリンク110のベルト幅方向両側端部にベルト長手方向のスリット状装入溝112、112を設けて金属製の連結ピン120を抜け止めするピン抜け止めアタッチメント130、130をリンク裏面から着脱自在に挿入して構成されている。
【0016】
ここで、本実施例のコンベヤベルト100に採用したモジュールリンク110は、図3に示すように、リンク前端に配置されたボス部111とリンク後端に配置されたボス部111との間にベルト走行方向に沿って平行に延設した多数の縦リブ113を備えるとともに、ベルト走行方向と直交するベルト幅方向で隣り合う前記縦リブ113の相互間に連設した多数の横リブ114を備え、縦リブ113と横リブ114とボス部111とで囲繞してスプロケットの歯を噛み込む噛み合い凹部115がリンク裏面側でベルト幅方向に亙って配列形成された裏面形態を備えており、モジュールリンク全体が横リブ114、縦リブ113およびボス部111によって補強されて駆動側スプロケットおよび従動側スプロケットの引張荷重を受けても搬送ベルト面に凹凸を生じることなく安定した搬送を達成することができるようになっている。
【0017】
そして、前記モジュールリンク110のベルト幅方向側端部にベルト長手方向に指向して形成されるスリット状装入溝112は、連結ピン挿通孔111aに対向して開口する幅広Tのピン対向溝部112aとこのピン対向溝部112aに連通して開口する幅狭tの係止用溝部112bとで構成されている。
前記スリット状装入溝112は、ピン対向溝部112aと係止用溝部112bとの間で溝幅を変えて段差状に形成しているため、このスリット状装入溝112内に挿入するピン抜け止めアタッチメント130の挿入位置を確実に位置決めすることができる。
【0018】
他方、前記モジュールリンク110のベルト幅方向側端部に挿入されるピン抜け止めアタッチメント130は、前述した係止用溝部112b内で容易に拡開して係止する肉薄tのスナップ係止片131と前述したピン対向溝部112a内で連結ピン120を抜け止めする肉厚Tの連結ピン制止片132とで一体成形されている。
したがって、前記ピン抜け止めアタッチメント130は、取り扱いの簡便なスナップ力を発揮するスナップ係止片131と連結ピン120を堅固に抜け止めする連結ピン制止片132とで連結ピン120の抜け止め機能を明確に分担することができるので、長期に亙って部品寿命を確保することができ、しかも、スナップ係止片131と連結ピン制止片132との間に段差が形成されているので、前述した段差状に開口しているスリット状装入溝112と協動してベルト長手方向のガタツキを解消することができ、スリット状装入溝112から抜け止め効果を一段と高めることができる。
【0019】
さらに、前記スナップ係止片131は、係止用溝部112b内に挿入する方向に突出した一対のスナップ腕部131a、131aを備えており、該一対のスナップ腕部131a、131aを弾性変形させて挟窄しながら係止用溝部112b内へ挿入した後、係止用溝部112b内で拡開させることによって係止するようになっている。
また、一対のスナップ腕部131a、131aの相互間には、「ぬすみ」と称する凹欠部131bが切欠形成されており、一対のスナップ腕部131a、131aが係止用溝部112b内にスナップ係合するためのスリット長手方向のスプリングバックを容易にしている。
【0020】
また、本実施例では、前記ピン抜け止めアタッチメント130が、所謂、強化フィラーと称するガラス繊維、炭素繊維などを含有した合成樹脂によって成形加工されているため、アタッチメント材質自体が強化されるため、高温高荷重などの苛酷な搬送作業環境下であってもスナップ係止片に熱収縮や熱変形などの歪みが生じにくく、長期に亙ってスナップ力を維持して脱落する恐れがないので、スナップ係止片131と一体に成形されて連結ピン120のベルト幅方向への片寄りを抑制している連結ピン制止片132を有効に機能させて円滑な連結状態を維持するので、より一段と優れた耐久性を実現することができるようになっている。
【0021】
このようにして得られた本実施例のコンベヤベルト100は、モジュールリンク110のベルト幅方向側端部にベルト長手方向のスリット状装入溝112を設けて連結ピン120を抜け止めするピン抜け止めアタッチメント130をリンク裏面から着脱自在に挿入したことによって、物品搬送時に多数のモジュールリンク110で構成された搬送ベルト面上に各種の搬送物品を搭載して円滑に搬送するとともに、保守メンテナンス時にモジュールリンク110のリンク裏面からピン抜け止めアタッチメント130を着脱することにより相互に連結されているモジュールリンク110を分解して必要に応じて部品交換することができる。
しかも、本実施例のコンベヤベルト100は、モジュールリンク全体が横リブ114、縦リブ113およびボス部111によって補強されて駆動側スプロケットおよび従動側スプロケットの引張荷重を受けても搬送ベルト面に凹凸を生じることなく安定した搬送を達成することができる。
【0022】
そして、モジュールリンク110のスリット状装入溝112が幅広Tのピン対向溝部112aと幅狭tの係止用溝部112bとで構成されているとともに、前記ピン抜け止めアタッチメント130が肉薄tのスナップ係止片131と肉厚Tの連結ピン制止片132とで一体成形されていることによって、モジュールリンク110のスリット状装入溝112内にピン抜け止めアタッチメント130を挿入した場合に、ピン抜け止めアタッチメント130のスナップ係止片131が幅狭tの係止用溝部112bに対応して肉薄tに形成されているとともに連結ピン120に接触しない位置に配置されているため、スリット状装入溝112の係止用溝部112b内で容易に弾性変形して意図的に抜き取らない限りにおいて係止用溝部112b内に係止された挿入状態を確実に維持して連結ピン120の端部との接触を回避することができる。
同時に、ピン抜け止めアタッチメント130の連結ピン制止片132が幅広Tのピン対向溝部112aに対応して肉厚Tに形成されているとともに連結ピン120に対して充分な接触面積を確保しているため、スリット状装入溝112のピン対向溝部112a内で連結ピン120の端部を確実に受け止めて抜け止めし、ベルト側方への飛び出しを阻止することができる。
【0023】
したがって、本実施例のコンベヤベルト100は、物品搬送時に駆動側スプロケットおよび従動側スプロケットから過度の引張荷重を受けても搬送ベルト面に凹凸を生じることなく安定した搬送を達成することができ、また、アタッチメント材質自体が強化されるため、高温高荷重などの苛酷な搬送作業環境下であってもスナップ係止片に熱収縮や熱変形などの歪みが生じにくく、長期に亙ってスナップ力を維持して脱落する恐れがないので、スナップ係止片131と一体に成形されて連結ピン120のベルト幅方向への片寄りを抑制している連結ピン制止片132を有効に機能させるので、モジュールリンク110を相互に連結している連結ピン120を強固に抜け止めして摩耗粉、破損片の発生を防止することができるとともに、優れたベルト耐久性を発揮することができ、保守メンテナンスなどの簡便な取り扱いを達成することができるなど、その効果は甚大である。
【0024】
【発明の効果】
本発明では、連結ピン挿通孔を有する複数のボス部がリンク前端およびリンク後端に千鳥状に設けられた合成樹脂製のモジュールリンクを相互に連結ピンでベルト長手方向に多数連結するとともに、前記モジュールリンクのスリット状装入溝内にピン抜け止めアタッチメントをリンク裏面から着脱自在に挿入するように構成したことによって、物品搬送時に多数のモジュールリンクで構成された搬送ベルト面上に各種の搬送物品を搭載して円滑に搬送することができ、また、保守メンテナンス時にモジュールリンクのリンク裏面からピン抜け止めアタッチメントを着脱してモジュールリンクを分解して簡便に部品交換することができるばかりでなく、特に、以下のような本発明に特有の効果を奏することができる。
【0025】
特に、本請求項1に係る発明のコンベヤベルトは、モジュールリンクのスリット状装入溝が幅広のピン対向溝部と幅狭の係止用溝部とで構成されているとともに、前記ピン抜け止めアタッチメントが肉薄のスナップ係止片と肉厚の連結ピン制止片とで一体成形されていることによって、モジュールリンクのスリット状装入溝内にピン抜け止めアタッチメントを挿入した場合に、ピン抜け止めアタッチメントのスナップ係止片が幅狭の係止用溝部に対応して肉薄に形成されているとともに連結ピンに接触しない位置に配置されているため、スリット状装入溝の係止用溝部内で容易に拡開して意図的に抜き取らない限りにおいて係止用溝部内に係止された挿入状態を確実に維持して不用意に脱落することもなく保守メンテナンスなどの簡便な取り扱いを達成することができる。
【0026】
そして、ピン抜け止めアタッチメントの連結ピン制止片は、幅広のピン対向溝部に対応して肉厚に形成されているため、スリット状装入溝のピン対向溝部内で連結ピンの端部を確実かつ強固に受け止めて抜け止めし、従来のような連結ピンの飛び出しに起因する搬送ガイドなどとの接触による搬送障害を回避することができ、しかも、摩耗粉、破損片の発生を防止して作業環境のクリーン度を維持することができるとともに、食品加工分野などにおいて重要視される異物混入を回避した衛生的な搬送を達成することができる。
【0027】
そして、本請求項2に係る発明のコンベヤベルトは、本請求項1に係る発明のコンベヤベルトが奏する作用に加えて、前記ピン抜け止めアタッチメントが強化フィラーを含有した合成樹脂であることにより、アタッチメント材質自体が強化されるため、高温高荷重などの苛酷な搬送作業環境下であってもスナップ係止片に熱収縮や熱変形などの歪みが生じにくく、長期に亙ってスナップ力を維持して脱落する恐れがないので、スナップ係止片と一体に成形されて連結ピンのベルト幅方向への片寄りを抑制している連結ピン制止片を有効に機能させて円滑な連結状態を維持するので、より一段と優れたベルト耐久性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるコンベヤベルトの組み立て図。
【図2】 図1に示すコンベヤベルトを要部拡大図。
【図3】 図1に示すコンベヤベルトを一部拡大した裏面図。
【図4】 図3のX−X線で矢視した縦断面図。
【図5】 従来のコンベヤベルトの平面図。
【図6】 図5に示すコンベヤベルトのモジュールリンクを拡大した裏面図。
【図7】 (A)は、図5に示すコンベヤベルトにおける連結ピン端挿通阻止薄片をスリット状装入溝に装着した側面図、(B)は、図6の側面図、(C)は、連結ピン端挿通阻止薄片を装着したモジュールのスリット状装入溝の縦断面図。
【符号の説明】
100 ・・・ コンベヤベルト
110 ・・・ モジュールリンク
111 ・・・ ボス部
111a ・・・ 連結ピン挿通孔
112 ・・・ スリット状装入溝
112a ・・・ ピン対向溝部
112b ・・・ 係止用溝部
113 ・・・ 縦リブ
114 ・・・ 横リブ
115 ・・・ 噛み合い凹部
120 ・・・ 連結ピン
130 ・・・ ピン抜け止めアタッチメント
131 ・・・ スナップ係止片
131a ・・・ スナップ腕部
131b ・・・ 凹欠部
132 ・・・ 連結ピン制止片

Claims (2)

  1. 連結ピン挿通孔を有する複数のボス部がリンク前端およびリンク後端に千鳥状に設けられた合成樹脂製のモジュールリンクを相互に連結ピンでベルト長手方向に多数連結するとともに、前記モジュールリンクのベルト幅方向側端部にベルト長手方向のスリット状装入溝を設けて前記連結ピンを抜け止めするピン抜け止めアタッチメントをリンク裏面から着脱自在に挿入してなるコンベヤベルトにおいて、
    前記モジュールリンクのスリット状装入溝が、前記連結ピン挿通孔に対向して開口する幅広のピン対向溝部と該ピン対向溝部に連通して開口する幅狭の係止用溝部とで構成され、
    前記ピン抜け止めアタッチメントが、前記係止用溝部内で拡開して係止する肉薄のスナップ係止片と前記ピン対向溝部内で連結ピンを抜け止めする肉厚の連結ピン制止片とで一体成形されていることを特徴とするコンベヤベルト。
  2. 前記ピン抜け止めアタッチメントが、強化フィラーを含有した合成樹脂であることを特徴とする請求項1記載のコンベヤベルト。
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