JP3535129B2 - 搬送用チェーン - Google Patents

搬送用チェーン

Info

Publication number
JP3535129B2
JP3535129B2 JP2001328087A JP2001328087A JP3535129B2 JP 3535129 B2 JP3535129 B2 JP 3535129B2 JP 2001328087 A JP2001328087 A JP 2001328087A JP 2001328087 A JP2001328087 A JP 2001328087A JP 3535129 B2 JP3535129 B2 JP 3535129B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing body
head
link
hole
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001328087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003128221A (ja
Inventor
勝俊 芝山
吉洋 村上
肇 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsubakimoto Chain Co filed Critical Tsubakimoto Chain Co
Priority to JP2001328087A priority Critical patent/JP3535129B2/ja
Publication of JP2003128221A publication Critical patent/JP2003128221A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3535129B2 publication Critical patent/JP3535129B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/045Pivotal connections with at least a pair of arms pivoting relatively to at least one other arm, all arms being mounted on one pin

Landscapes

  • Chain Conveyers (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、食品、薬品関連産
業、一般産業等でビン、缶、食料品、食品、医薬品、そ
の他物品を搬送する場合に使用される搬送用チェーンに
関し、特に、搬送物載置用のトッププレートが備えられ
たリンクどうしを連結してチェーンに形成する場合、連
結部における軸受体の誤着を防止できるようにした搬送
用チェーンに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、搬送物を受けるトッププレート
と、このトッププレートの下面に設けたリンク本体とで
リンク(プラスチック製)を形成し、このリンクどうし
を金属製連結ピンで連結して形成した搬送用チェーンは
公知である(特開2001−139121号公報)。 【0003】従来の搬送用チェーンの一例が図12、図
13(なお、図13は、軸受体7が誤着された場合の例
示である。)に概略示されている。この搬送用チェーン
1のリンク2は、トッププレート3と、トッププレート
3の下面に設けられたリンク本体4とからなり、このリ
ンク本体4は、筒孔5aを有する略々円筒状の頭部5
と、該頭部5にチェーン長手方向に延設された一対の脚
部6とからなり、この脚部6にはピン孔6aが形成され
ている。また、頭部5には、ピン用長孔5bが設けられ
ている。 【0004】この頭部5の筒孔5aには比較的短い略々
円柱状の軸受体7(プラスチック製)が装着される。こ
の軸受体7は、連結ピン8が遊嵌される貫通孔7aを有
する。また、駆動用スプロケットSの歯STに良好に係
合して噛み合うように、一方の軸端の片側が歯STに良
好に係合する湾曲面7b、及びこの湾曲面7bに連なる
平坦な垂直面7eを有するが、他方の軸端は平坦面とな
っている。なお、このリンク2は後記する本発明実施例
のリンクと外観形状は略々同じである(図3参照。)。 【0005】リンク2を連結して搬送用チェーン1を形
成する場合、一方のリンク2の頭部5が隣接する他方の
リンク2の一対の脚部6間に位置するようにして連結ピ
ン8で連結する。なお、図12(A)は軸受体7の平面
図、同図(B)はリンク本体を裏面側からみた頭部近傍
の平面図、同図(C)は軸受体7が頭部5の筒孔5aに
正しい向きに装着された状態を示す断面図である。ま
た、同図(D)は軸受体7が反対向きに誤着された場合
の状態を示す断面図である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従来の搬送用チェーン
は、例えば、顧客がチェーンの長さを変更する場合、リ
ンク2を抜いたり、あるいは新しいリンク2を付け加え
たりして繋ぐが、従来、軸受体7の誤着防止を考慮して
いなかったため、頭部5の筒孔5aに軸受体7が誤った
向きに挿入されて形成されることが往々にしてあった。 【0007】すなわち、軸受体7は頭部5の筒孔5a内
で回動するように略々円柱状に形成されているため、筒
孔5aに正常な向きにも、誤った向きにも挿入が可能で
ある。ところが、図12(D)に示すように、軸受体7
が誤った向きに挿入されて装着され、この状態でリンク
2が連結ピン8で連結されて搬送用チェーン1として形
成されると、チェーン駆動時に、図13に示すように、
誤った向きに装着された軸受体7の湾曲面7b先端が歯
STに当たって浮き上がり、駆動用スプロケットSの歯
STとの噛み合い不良が生じるという問題があり、この
噛み合い不良によりチェーンの運転状態が不円滑とな
り、搬送物品の転倒を招いたり、最悪の場合には、チェ
ーンが破損するという問題がある。 【0008】そこで、本発明は、前述したような従来技
術の問題点を解消し、リンクを構成するリンク本体の頭
部の筒孔に、軸受体を対峙しない誤った向きに装着した
場合、リンクを連結できないようにして、チェーン組み
立ての際、軸受体を対峙しない誤った向きに装着するの
を防止することができる、軸受体誤着防止機構を備えた
搬送用チェーンを提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、ピン用長孔及び軸受体用の筒孔を有する
略々円筒状の頭部と、該頭部にチェーン長手方向に延設
された、ピン孔を有する一対の脚部とからなるリンク本
体が、トッププレートの下面に設けられることによりリ
ンクが構成され、該リンク本体の頭部の筒孔内にピン用
貫通孔を有する回転可能な軸受体が装着され、該軸受体
が装着された一方のリンクの頭部が隣接する他方のリン
クの一対の脚部間に配設された状態で前記一対の脚部間
に亘って設けられた連結ピンでリンクどうしが無端状に
連結され、前記頭部の筒孔と前記軸受体との間には軸受
体誤着防止機構が設けられてなる搬送用チェーンにおい
て、前記軸受体誤着防止機構が、前記頭部の筒孔に設け
られた凹凸部と前記軸受体に設けられた凹凸部とで構成
され、筒孔に対峙できない誤った向きに軸受体が挿入さ
れたとき、これら凹凸部の凸部どうしが当接することに
より、軸受体の誤着を防止するようにしたものである。 【0010】 【作用】上記の構成からなる搬送用チェーンは、リンク
を構成する略々円筒状の頭部の筒孔と、この筒孔に装着
される軸受体との間には、軸受体誤着防止機構が設けら
れているので、筒孔に誤った向きで軸受体を装着される
ことはない。この軸受体誤着防止機構が前記頭部の筒孔
に設けられた凹凸部と、前記軸受体に設けられた凹凸部
とで構成されている場合には、誤った向きに軸受体が筒
孔に挿入されると、これら凹凸部の凸部どうしが当接し
て、頭部のピン用長孔と軸受体のピン用貫通孔との位置
ずれが生じ、連結ピンの挿入ができなくなることによ
り、軸受体の誤着が防止される。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態である第1実施
例を図1〜図7に基づいて説明する。図1は、本実施例
の搬送用チェーン11がスプロケットSの歯STに、後
記する軸受体17が良好に噛み合っている状態を示す説
明図である。この搬送用チェーン11は、図2に示すよ
うに、リンク12が連結ピン18により連結されてなる
もので、直線方向、上下左右方向等の走行ラインに沿っ
て屈曲しながら走行できるユニバーサルタイプの搬送用
チェーンである。 【0012】搬送用チェーン11を構成するリンク12
は、図3(A)、図4〜図6に示すように、搬送物が載
置されるトッププレート13と、トッププレート13の
下面に設けられたリンク本体14とからなり、トッププ
レート13の両側面には面取り13a(図4)が施さ
れ、先端側が湾曲面13bに形成されている。また、ト
ッププレート13の側端の一部下面には、図2、図6に
示すように、下方のリンク本体14に連なる湾曲面13
cが形成されている。湾曲面13cは、トッププレート
13の摩耗による先端部のエッジ化を防止すると共に、
横曲がり(左右曲がり)走行時に隣接するリンクの脚部
上にトッププレートの湾曲面13cが被さるようにして
いる。そして、このリンク12は合成樹脂で一体に成形
されている。 【0013】リンク本体14は、後記する軸受体17が
装着される軸受体用の筒孔15aを有する略々円筒状の
頭部15を備えると共に、この頭部15にチェーン長手
方向に延設された一対の脚部16、16を備えている。
この筒孔15aの底面(トッププレート13裏面)に
は、図7(C)に示すように、凹部15cと凸部15d
とで凹凸部15c、15dが形成されている。 【0014】この頭部15の筒孔15a周囲の筒状部に
は、連結ピン18が貫通するピン用長孔15bが形成さ
れ、また、脚部16、16には、連結ピン18が嵌合す
るピン孔16a、16aが形成されている。頭部15
は、略々円筒状ではあるが、図6に示すように、脚部1
6、16が延設されている部分が切欠部15eとなって
おり、この切欠部15eにスプロケットの歯STが入り
込み、後記する軸受体17の湾曲面17bと係合する。 【0015】連結ピン18は、図2(C)に示すよう
に、断面が略々D字状で、ピン抜け外れを防止すると共
に、脚部16間の狭窄を防止するための抜け止め用突起
18aを備えている。また、この連結ピン18が嵌合さ
れる脚部16、16のピン孔16a、16aは、連結ピ
ン18を初期挿入する側のピン孔16aが、略々D字状
の貫通孔であり、連結ピン18の先端を受ける側のピン
孔16aが、連結ピン18先端が入り易いように面取り
16bがしてあると共に、抜け出さないようにリング状
の突起部16c(図6参照。)を有する略々D字状の孔
となっている。なお、連結ピン18先端が入るピン孔1
6aは、先端が圧力嵌めされるように先細りの孔として
もよい。 【0016】また、頭部15の筒孔15a内には、リン
ク12どうしを連結するための比較的短い略々円柱状の
軸受体17が挿入され、この軸受体17は中心軸線を中
心として回転可能に装着される。 【0017】軸受体17には、図3(B)に示すよう
に、連結ピン18が遊嵌される円形のピン用貫通孔17
aが形成される。さらに、軸受体17の一方の先端に
は、駆動用スプロケットSの歯面STに良好に係合する
ように、片側肩下がりの湾曲面17bが形成されると共
に、この湾曲面17bに連なる垂直面17eが形成され
ている。また、軸受体17の他方の先端には、凹部17
c及び凸部17dからなる凹凸部17c、17dが形成
されている。 【0018】上記の構成からなるリンク12を連結して
搬送用チェーン11を形成する場合、まず、各リンク1
2の頭部15の筒孔15a内に軸受体17を装着し、次
いで、一方のリンク12の頭部15が隣接する他方のリ
ンク12の一対の脚部16、16間に位置するようにし
て、脚部16、16間に亘って設けられた連結ピン18
により、リンク12どうしを無端状に連結する。 【0019】この場合、図7(C)に示すように、軸受
体17が頭部15の筒孔15a内に正しい向きで装着さ
れることが必要である。この正しい向きとは、軸受体1
7の垂直面17eと頭部15の切欠部15eとが対峙す
る向きのことである。このように、垂直面17eと切欠
部15eとが対峙していると、チェーン駆動時に、スプ
ロケットの歯STと湾曲面17bとが係合するようにな
る。なお、図7(A)は軸受体17の平面図、同図
(B)はリンク本体を裏面側からみた頭部近傍の平面図
である。 【0020】また、頭部15の筒孔15aと軸受体17
との間には、軸受体17の垂直面17eと頭部15の切
欠部15eとが対峙できない向き、すなわち、軸受体1
7を筒孔15aに誤った向きで挿入した場合に、リンク
12どうしを連結できないようにするために、軸受体誤
着防止機構が設けられている。 【0021】この軸受体誤着防止機構は、頭部15の筒
孔15a底面に設けられた凹凸部15c、15dと、軸
受体17先端に設けられた凹凸部17c、17dとで構
成される。これら凹凸部15c、15dと凹凸部17
c、17dとは全く正反対ではないが、概ね対蹠的対応
関係になっていることにより、軸受体17の誤着が防止
される。なお、これらの各凸部15d、17dは、図7
(A)、(B)に示されるように、チェーンの横曲がり
時にも影響を与えないような形状になっている。 【0022】すなわち、筒孔15aに軸受体17が正し
い向き、要するに、軸受体17の垂直面17eと頭部1
5の切欠部15eとが対峙する向きで装着されたとき
は、図7(C)に示すように、筒孔15aの凹部15c
に軸受体17の凸部17dが入り込み、筒孔15a内に
軸受体17が納まり、その結果、頭部15のピン用長孔
15bと軸受体17のピン用貫通孔17aとが貫通し、
連結ピン18でリンク12を連結することができる。 【0023】しかし、筒孔15aに軸受体17が、軸受
体17の垂直面17eと頭部15の切欠部15eとが対
峙できない誤った向きで挿入されたときは、図7(D)
に示すように、筒孔15aの凸部15dに軸受体17の
凸部17dが当接して、頭部15のピン用長孔15bと
軸受体17のピン用貫通孔17aの位置が相互にずれて
連結ピン18が挿入できなくなるので、リンク12を連
結して搬送用チェーン11を組み立て形成することがで
きなくなる。その結果、軸受体17を誤った向きで挿入
するような軸受体17の誤着を防止することができる。 【0024】本発明の第2実施例を図8に基づいて説明
する。まず、本発明の第2実施例である搬送用チェーン
は、前述した第1実施例の搬送用チェーンに比べると軸
受体誤着防止機構が異なるのみで、搬送用チェーンの主
たる構成は変わらない。図8は、第2実施例の搬送用チ
ェーンにおける軸受体誤着防止機構の説明図である。以
下、前述した第1実施例と同一態様部材には適宜同一符
号を付して説明する。 【0025】図8(A)は、軸受体27の平面図であ
り、図8(B)は、リンク本体を裏面側からみた頭部近
傍の平面図、図8(C)は、軸受体27が頭部25の筒
孔25a内に正しい向きで装着された場合の断面図であ
る。なお、図8(D)は、軸受体27が頭部25の筒孔
25a内に対峙できない誤った向きで装着された場合の
断面図である。 【0026】頭部25の筒孔25aの底面(トッププレ
ート裏面)には、図8(B)及び図8(C)に示すよう
に、平坦面からなる凹部25cとピン状の突起部からな
る凸部25dとで凹凸部25c、25dが形成されてい
る。 【0027】この頭部25の筒孔25a周囲の筒状部に
は、連結ピン18が貫通するピン用長孔25bが形成さ
れ、また、脚部26には、断面略々D字状の連結ピン1
8が嵌合するピン孔26aが形成されている。 【0028】また、頭部25の筒孔25a内には比較的
短い略々円柱状の軸受体27が挿入され、この軸受体2
7は中心軸線を中心として回転可能に装着される。 【0029】軸受体27には、図8(A)、図8(C)
に示すように、連結ピン18が遊嵌される円形のピン用
貫通孔27aが形成される。さらに、軸受体27の一方
の先端には、駆動用スプロケットSの歯面STに良好に
係合するように、片側肩下がりの湾曲面27bが形成さ
れると共に、この湾曲面27bに連なる垂直面27eが
形成されている。また、軸受体27の他方の先端には、
凹溝からなる凹部27cと平坦面からなる凸部27dと
で凹凸部27c、27dが形成されている。 【0030】リンク22を連結して搬送用チェーンを形
成する場合、前述した第1実施例と同じように、各リン
ク22の頭部25の筒孔25a内に軸受体27を装着
し、次いで、一方のリンク22の頭部25が隣接する他
方のリンク22の一対の脚部26間に位置するようにし
て連結ピン18で連結する。この場合、図8(C)に示
すように、軸受体27が頭部25の筒孔25a内に正し
い向きで装着されることが必要である。 【0031】リンク22の頭部25の筒孔25aと軸受
体27との間には、軸受体27の垂直面27eと頭部2
5の切欠部25eとが対峙できない向き、すなわち、軸
受体27を筒孔25aに誤った向きで挿入した場合に、
リンク22どうしを連結できないようにするために、軸
受体誤着防止機構が設けられている。 【0032】この軸受体誤着防止機構は、頭部25の筒
孔25a底面に設けられた凹凸部25c、25dと、軸
受体27先端に設けられた凹凸部27c、27dとで構
成される。これら凹凸部25c、25dと凹凸部27
c、27dとは、凹部27cに凸部25dが入るという
ような対応関係になっていることにより、誤った向きで
装着されたときには、リンク22を連結できないように
することにより、軸受体27の誤着が防止される。 【0033】すなわち、筒孔25aに軸受体27が正し
い向き、要するに、軸受体27の垂直面27eと頭部2
5の切欠部25eとが対峙する正しい向きで装着された
ときは、図8(C)に示すように、筒孔25aの凸部
(突起)25dが軸受体27の凹部(凹溝)27cに入
り込み、筒体15a内に軸受体27が納まり、その結
果、頭部25のピン用長孔25bと軸受体27のピン用
貫通孔27aとが貫通し、連結ピン18でリンク22を
連結することができる。 【0034】しかし、筒孔25aに軸受体27が、軸受
体27の垂直面27eと頭部25の切欠部25eとが対
峙できない誤った向きで挿入されたときは、図8(D)
に示すように、筒孔25aの凸部(突起)25dに軸受
体27の凸部(平坦面)27dが当接して、軸受体27
の先端が僅かに突出すると共に、頭部25のピン用長孔
25bと軸受体27のピン用貫通孔27aの位置が相互
にずれて連結ピン18が挿入できなくなるので、リンク
22を連結して搬送用チェーンを形成することができな
くなる。その結果、軸受体27の垂直面27eと頭部2
5の切欠部25eとが対峙できない誤った向きで挿入す
るような軸受体27の誤着を防止することができる。 【0035】本発明の第3実施例を図9に基づいて説明
する。まず、第3実施例の搬送用チェーンは、前述した
第1実施例の搬送用チェーンと軸受体誤着防止機構が異
なるのみで、主たる搬送用チェーンの構成は変わらな
い。図9は、第3実施例の搬送用チェーンにおける軸受
体誤着防止機構の説明図である。以下、前述した第1実
施例と同一態様部材には適宜同一符号を付して説明す
る。 【0036】図9(A)は、軸受体37の平面図、図9
(B)は、リンク本体を裏面側からみた頭部近傍の平面
図、図9(C)は、軸受体37が頭部35の筒孔35a
内に正しい向きで装着された場合の断面図である。な
お、図9(D)は、軸受体37が頭部35の筒孔35a
内に誤った向きで装着された場合の断面図である。 【0037】リンク32を構成する頭部35の筒孔35
aの上部縁には、図9(B)及び図9(C)に示すよう
に、切欠部からなる凹部35cと平坦面からなる凸部3
5dとで凹凸部35c、35dが形成されている。な
お、筒孔35aの底面35fは平坦面である。 【0038】この頭部35の筒孔35a周囲の筒状部に
は、連結ピン18が貫通するピン用長孔35bが形成さ
れ、また、脚部36には、断面略々D字状の連結ピン1
8が嵌合するピン孔36aが形成されている。 【0039】また、頭部35の筒孔35a内には比較的
短い略々円柱状の軸受体37が挿入され、この軸受体3
7は中心軸線を中心として回転可能に装着される。 【0040】軸受体37には、図9(A)、図9(C)
に示すように、連結ピン18が遊嵌される円形のピン用
貫通孔37aが形成される。 【0041】さらに、軸受体37の一方の先端には、駆
動用スプロケットSの歯面STに良好に係合するよう
に、片側肩下がりの湾曲面37bが形成されると共に、
この湾曲面37bに連なる垂直面37eが形成され、こ
の湾曲面37bの先端縁には、突起部からなる凸部37
dが形成され、この凸部37d以外は相対的に凹部37
cとなっている。この凹部37cと凸部37dとで凹凸
部37c、37dが形成されている。 【0042】リンク32を連結して搬送用チェーンを形
成する場合、前述した第1実施例と同じように、各リン
ク32の頭部35の筒孔35a内に軸受体37を装着
し、次いで、一方のリンク32の頭部35が隣接する他
方のリンク32の一対の脚部36間に位置するようにし
て連結ピン18で連結する。この場合、図9(C)に示
すように、軸受体37が頭部35の筒孔35a内に正し
い向きで装着されることが必要である。 【0043】リンク32の頭部35の筒孔35aと軸受
体37との間には、軸受体37の垂直面37eと頭部3
5の切欠部35eとが対峙できない向き、すなわち、軸
受体37を筒孔35aに誤った向きで挿入した場合に、
リンク32どうしを連結できないようにするために、軸
受体誤着防止機構が設けられている。 【0044】この軸受体誤着防止機構は、頭部35の筒
孔35aの縁に設けられた凹凸部35c、35dと、軸
受体37先端に設けられた凹凸部37c、37dとで構
成される。これら凹凸部35c、35dと凹凸部37
c、37dとは、凹部35cに凸部37dが入るという
ような対応関係になっていることにより、誤った向きで
装着されたときには、リンク32を連結できないように
することにより、軸受体37の誤着が防止される。 【0045】すなわち、筒孔35aに軸受体37が正し
い向き、要するに、軸受体37の垂直面37eと頭部3
5の切欠部35eとが対峙する向きで装着されたとき
は、図9(C)に示すように、筒孔35aの凹部35c
に軸受体37の凸部37dが入り込み、筒体35a内に
軸受体37が納まり、その結果、頭部35のピン用長孔
35bと軸受体37のピン用貫通孔37aとが貫通し、
連結ピン18でリンク32を連結することができる。 【0046】しかし、筒孔35aに軸受体37が、軸受
体37の垂直面37eと頭部35の切欠部35eとが対
峙できない誤った向きで挿入されたときは、図9(D)
に示すように、筒孔35aの凸部(縁)35dに軸受体
37の凸部(突起)37dが当接して浮き上がり、頭部
35のピン用長孔35bと軸受体37のピン用貫通孔3
7aの位置が相互にずれて連結ピン18が挿入できなく
なるので、リンク32を連結して搬送用チェーンを組み
立て形成することができなくなる。その結果、軸受体3
7の垂直面37eと頭部35の切欠部35eとが対峙で
きない誤った向きで挿入するような軸受体37の誤着を
防止することができる。 【0047】以上、第1実施例乃至第3実施例におい
て、搬送用チェーンを構成するリンクが、トッププレー
トとリンク本体とが略々同じ形状のものとして説明した
が、これら実施例の他の態様として、トッププレートを
図10、図11に示すように、リンク本体の幅より大き
いものとしてもよい。 【0048】すなわち、図10、図11に変形例として
示すように、トッププレート13’、13”は、リンク
12より幅広で突出部13’aを有するもの、あるいは
突出部のない三日月形状(図示略)のものでもよい。ま
た、トッププレート13’、13”とリンク12とは、
図10、図11に示すように別体のものとしてもよい
が、トッププレート13’とリンク本体14とを一体に
形成したものでもよい。 【0049】また、連結ピンとしては断面略々D字状の
ものについて説明したが断面円形のものでもよい。 【0050】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の搬送用チ
ェーンは、リンクを構成する略々円筒状の頭部の筒孔
と、この筒孔に装着される軸受体との間には、軸受体誤
着防止機構が設けられているので、筒孔に対峙できない
誤った向きで軸受体を装着するのを防止することがで
き、その結果、軸受体の誤着による駆動用スプロケット
の歯との噛み合い不良、この噛み合い不良によるチェー
ンが不円滑な運転となることに起因する搬送物品の転倒
及びチェーンの破損を防止することができる。 【0051】この軸受体誤着防止機構が頭部の筒孔に設
けられた凹凸部と、軸受体に設けられた凹凸部とで構成
されているため、筒孔に対峙できない誤った向きに軸受
体が挿入されると、これら凹凸部の凸部どうしが当接し
て、頭部のピン用長孔と軸受体のピン用貫通孔との位置
ずれが生じ、連結ピンの挿入ができなくなることによ
り、軸受体の誤着を防止することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例である搬送用チェーンがス
プロケットの歯に良好に噛み合っている状態を示す説明
図。 【図2】同上、搬送用チェーンが屈曲走行する場合の説
明図。 【図3】同上、搬送用チェーンの分解図を示し、(A)
はリンクの斜視図、(B)は軸受体の斜視図、(C)は
連結ピンの斜視図。 【図4】同上、リンク表面側の平面図。 【図5】同上、リンクの側面図。 【図6】同上、リンク裏面側の平面図。 【図7】同上、軸受体誤着防止機構の説明図であり、
(A)は軸受体の平面図、(B)はリンク本体裏面側の
頭部近傍の平面図、(C)は軸受体が正しい向きで装着
された場合の断面図、(D)は軸受体が誤着された場合
の断面図。 【図8】本発明の第2実施例における軸受体誤着防止機
構の説明図であり、(A)は軸受体の平面図、(B)は
リンク本体裏面側の頭部近傍の平面図、(C)は軸受体
が正しい向きで装着された場合の断面図、(D)は軸受
体が誤着された場合の断面図。 【図9】本発明の第3実施例における軸受体誤着防止機
構の説明図であり、(A)は軸受体の平面図、(B)は
リンク本体裏面側の頭部近傍の平面図、(C)は軸受体
が正しい向きで装着された場合の断面図、(D)は軸受
体が誤着された場合の断面図。 【図10】本発明各実施例の変形例であるリンクの平面
図。 【図11】本発明各実施例の変形例であるリンクの平面
図。 【図12】従来の搬送用チェーンにおけるリンクの説明
図であり、(A)は軸受体の平面図、(B)はリンク本
体裏面側の頭部近傍の平面図、(C)は軸受体が正しい
向きで装着された場合の断面図、(D)は軸受体が誤着
された場合の断面図。 【図13】従来の搬送用チェーンにおいて、軸受体が誤
着された場合のスプロケットの歯との噛み合い状態を示
す説明図。 【符号の説明】 11 ・・・搬送用チェーン 12 、22 、32 ・・・リンク 13 、23 、33 ・・・トッププレート 13a・・・面取り 13b・・・湾曲面 13c・・・湾曲面 14 、24 、34 ・・・リンク本体 15 、25 、35 ・・・頭部 15a、25a、35a・・・筒孔 15b、25b、35b・・・ピン用長孔 15c、25c、35c・・・凹部 15d、25d、35d・・・凸部 15e、25e、35e・・・切欠部 16 、26 、36 ・・・脚部 16a、26a、36a・・・ピン孔 16b・・・面取り 16c・・・リング状の突起部 17 、27 、37 ・・・軸受体 17a、27a、37a・・・ピン用貫通孔 17b、27b、37b・・・湾曲面 17c、27c、37c・・・凹部 17d、27d、37d・・・凸部 17e、27e、37e・・・垂直面 18 ・・・連結ピン 18a・・・突起 S ・・・スプロケット ST・・・歯
フロントページの続き (56)参考文献 米国特許4893709(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 17/08 B65G 17/38 F16C 11/04 F16C 35/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ピン用長孔及び軸受体用の筒孔を有する
    略々円筒状の頭部と、該頭部にチェーン長手方向に延設
    された、ピン孔を有する一対の脚部とからなるリンク本
    体が、トッププレートの下面に設けられることによりリ
    ンクが構成され、該リンク本体の頭部の筒孔内にピン用
    貫通孔を有する回転可能な軸受体が装着され、該軸受体
    が装着された一方のリンクの頭部が隣接する他方のリン
    クの一対の脚部間に配設された状態で前記一対の脚部間
    に亘って設けられた連結ピンでリンクどうしが無端状に
    連結され、前記頭部の筒孔と前記軸受体との間に軸受体
    誤着防止機構が設けられている搬送用チェーンにおい
    て、 前記軸受体誤着防止機構が、前記頭部の筒孔に設けられ
    た凹凸部と前記軸受体に設けられた凹凸部とで構成さ
    れ、筒孔に対峙できない誤った向きに軸受体が挿入され
    たとき、これら凹凸部の凸部どうしが当接することによ
    り、軸受体の誤着を防止するようにしたことを特徴とす
    る搬送用チェーン。
JP2001328087A 2001-10-25 2001-10-25 搬送用チェーン Expired - Lifetime JP3535129B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001328087A JP3535129B2 (ja) 2001-10-25 2001-10-25 搬送用チェーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001328087A JP3535129B2 (ja) 2001-10-25 2001-10-25 搬送用チェーン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003128221A JP2003128221A (ja) 2003-05-08
JP3535129B2 true JP3535129B2 (ja) 2004-06-07

Family

ID=19144213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001328087A Expired - Lifetime JP3535129B2 (ja) 2001-10-25 2001-10-25 搬送用チェーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3535129B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003128221A (ja) 2003-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7690501B2 (en) Modular conveyor mat
US6564933B2 (en) Conveyor chain
US8356709B2 (en) End protector link
JP3620022B2 (ja) 三次元搬送ライン用チェーン
JP2005501787A (ja) 非円形のヒンジピンをもつモジュラー・コンベヤベルト
US10315849B2 (en) Conveyor chain
EP0630835A1 (en) Drive system for modular link conveyor belts
KR20040010515A (ko) 교차 컨베이어 체인장치
US20040211651A1 (en) Silent modular conveyor and conveyor links
US11511940B2 (en) Conveyor chain
US20020125108A1 (en) Attachments in modular conveyor belts
JP3535129B2 (ja) 搬送用チェーン
JP3836081B2 (ja) コンベヤベルト
US6308823B1 (en) Padded chain for a conveyor
JP3535130B2 (ja) 搬送用チェーン
EP2117970B1 (en) Conveyor with attachments
GB1575729A (en) Conveyor belts
WO2022203999A1 (en) Conveyor belt module including edge protrusion
KR200188204Y1 (ko) 콘베이어용 캐리라인
JP2001315936A (ja) チェーンカバー
JP4061427B2 (ja) 搬送ライン用チェーン
WO2001055011A1 (en) Padded chain for a conveyor
US3048049A (en) Conveyer chain
JP2000128330A (ja) プレート式フィードコンベアにおけるプレート取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3535129

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110319

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term