JPH10156587A - 金型ヘッド表面の加工方法及び金型 - Google Patents
金型ヘッド表面の加工方法及び金型Info
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Abstract
ド−円筒状のプレスロール対を設計し、プレスロールと
協働する金型ヘッド表面を加工するための方法及び金型
を提供する。 【解決手段】 金型ヘッド(1)上にプレスロール
(4)の作用を受けつつ金型ヘッド(1)のヘッド表面
(2)とプレスロール(4)との間の瞬間的な接点を通
して延在するプレスロール(4)の瞬間的な表面ライン
(10)を、金型ヘッド(1)のヘッド表面(2)上の
1組の連続した接触ライン(11)として、工具(3)
を用いて設計する。
Description
の円筒状のプレスロールと協働する金型ヘッド表面を加
工する方法に関し、またこの方法に基づき製造される金
型に関する。
圧縮特性を最小の測定作業による生産状態で決定するこ
とができるような、ロータリタブレットプレス(ロータ
リプレス)のプレス金型の力・変位グラフを用意するた
めの方法が、DE19502596A1から既知であ
る。この方法においては、少なくとも1つのプレス金型
の押圧力の推移は角度増分で測定され、またコンピュー
タに記憶される。ロータの1回転は、例えば3,600
の角度パルスに対応する。また力はこれらのパルスのそ
れぞれに割り当てられ、また然るべくコンピュータに記
憶される。さらに、プレス金型の変位の理論値がコンピ
ュータに記憶される。
れる。プレスロールの直径、金型ヘッドの形状およびこ
れらの部分相互の相対位置が前記理論値を決定するもの
となる。タブレットプレスのスプリングバックと、ヘル
ツ応力による金型とプレスロールの平坦化のような、金
型の実際の変位に影響を与える基本的要因が考慮される
補正テーブルは、コンピュータに記憶される。スプリン
グバックとヘルツ応力の両方はプレス金型に加えられる
押圧力に関係する。実際の金型変位を決定するために、
金型変位に関する理論値から差し引かれる力関係の補正
係数が、かくして決定される。
るが、中央では平坦であるので、ヘルツ応力の値はプレ
スロールに関する金型ヘッドの相対位置に関係する。し
たがって補正値は、プレス金型の角度位置に対するヘル
ツの平坦化の関係を考慮に入れる。金型対の垂直運動
は、数学的な方法によって各回転角について計算するこ
とができ、また全体的な理論的変位はタブレットプレス
の全体的なスプリングバックによって、また金型ヘッド
とプレスロールとの間のヘルツの平坦化によって補正し
なければならない。
の金型の通常のヘッド形状に、すなわち円形の平坦でま
た平坦化された中央のプラトー表面と、その断面に半径
を有する縁部領域とに基づく。これらの従来技術の金型
ヘッド形状は、プレスロールと金型との間の接触領域に
おける連続的な操作の間に必要とされる押圧力を取り扱
うための弱い押圧力にとっては、充分である。金型ヘッ
ドは、トロイダル取り入れ表面が接触する円形のプラト
ー表面を有する。トロイダル表面の最高点では、円筒状
のプレスロールと、2つの面でアーチ状にした金型ヘッ
ドのトロイダル表面との間の点接触は最大押圧力で確立
され、したがってかなり高いヘルツ応力が発生し、この
応力は、1対の2つのボデーの間で、すなわち金型ヘッ
ドとプレスロールとの間で伝達可能な力の主要なパラメ
ータである。その結果、ロータリプレスの押圧力は制限
されることになる。
で生じる穴形成に基づき、許容可能な押圧力の限界に容
易に到達してしまい、また従来技術の金型ヘッド形状で
は時々それを超えることになる。点接触による従来技術
の金型ヘッド形状は、工業用ロータリプレスの将来開発
における許容押圧力の増加のために、ほとんど改良する
ことができない。80kNの押圧力と従来技術の金型ヘ
ッド形状を前提とすると、金型ヘッドとプレスロールと
によって形成される対の最大許容ヘルツ応力に対応する
ような4,300N/mm2を超えるヘルツ応力は、金
型ヘッドおよびプレスロールと、製造される金型との接
触領域におけるプラトー表面内へのトロイダル表面の転
移点で得られる。
本的な目的は、高いヘルツ応力が避けられるように金型
ヘッド−円筒状のプレスロール対を設計することであ
る。
型ヘッド上に円筒状のプレスロールの作用を受けつつ金
型ヘッドとプレスロールとの間の瞬間的な接点を通して
延在するプレスロールの表面ラインを、金型のヘッド表
面上の1組の連続した接触ラインとして、工具を用いて
設計する方法を提供する。本発明に基づく金型ヘッド形
状は、円筒状のプレスロールと金型ヘッドとの間のすべ
ての係合位置における金型ヘッドとプレスロールとの間
に線接触を有し、これによって金型ヘッドの湾曲の局所
的な最小半径が避けられ、ヘルツ応力は大部分低減さ
れ、その結果全体的に許容押圧力の著しい増大を得るこ
とができる。
の係合位置における母型内への金型の意図的な浸入機能
の後にプレスロールと金型ヘッドとの間で線接触が行わ
れ、また局所的に最小の湾曲半径がいかなる係合位置に
も存在しないように、ロータリプレス用の金型ヘッド表
面は、本発明に基づく工程手段によって設計される。金
型ヘッドとプレスロールとの間の瞬間的な接点における
円筒状のプレスロールの瞬間的な表面ラインが、工具の
適切な運動によって金型上に移されるように、金型ヘッ
ドは、回転角に関係したすべての所望の選択可能な浸入
機能に従って用意される。かくして2つの面の湾曲面
は、金型ヘッドの頂部面上における1つの係合位置から
次の係合位置までの連続的な転移により形成されるが、
接触ラインに沿ったこの曲面の湾曲半径は非常に大き
い。
型が上向きになる間に母型内への金型のプリセット浸入
挙動に充分であり、他方、局所的に湾曲の最小半径が避
けられるので、高い押圧力においてさえもかなり低いヘ
ルツ応力を有する各係合位置において、金型ヘッドと円
筒状のプレスロールとの間に線接触が生じる。かくし
て、金型ヘッドの表面は、円筒状のプレスロールの接触
ラインの機能としての本発明に基づく方法によって径方
向の直線表面として設計され、この結果円筒状のプレス
ロールと金型ヘッドは、もっぱら径方向の直線接触ライ
ンで互いに接触する。その結果、点接触、したがって高
いヘルツ応力と発生する腐食(穴形成)が避けられる。
ド表面を有するロータリプレス用の本発明に基づき設計
された金型は、金型ヘッド表面が、金型ヘッドとプレス
ロールとの間に延在するプレスロールの瞬間的な表面ラ
インから金型ヘッド表面上に形成されるような1組の連
続した接触ラインを有するという点を特徴とする。かく
して、プレスロール内への金型ヘッドの所望の取り入れ
曲線については線接触のみがあり、接触ラインに沿った
湾曲半径はプレス中心に向かって減少する。その結果、
金型の外縁よりもプレスの中心に向かって大きくなるヘ
ルツ応力は、この瞬間的な接触ラインに沿って発生され
る。
傾きに強い仕方で装着されていると仮定した場合、接触
ラインの組は、ロータリプレスの中心に向けられた金型
ヘッドの側面に向かって、1/100mmの数倍だけ傾
けて設計される。かくして、プレスロールと金型ヘッド
によって形成される対が荷重を受けていない状態で、裂
け目が、プレスの中心、すなわち回転中心に向かって傾
けた金型ヘッドの側面上に発生し、一方荷重を受けてい
る間、ほぼ均一なヘルツ応力が係合ライン全体にわたっ
て発生し、その結果プレスロール−金型ヘッド対の最大
支持力が可能になる。
図面を参照して詳細に説明する。図1は、母型内への金
型ヘッド1の取り入れ曲線(図示せず)と、円筒工具3
の金型ヘッド1のヘッド表面2を形成するために必要な
工具経路との間の幾何学的な関係を示す図である。この
金型表面2を加工するために必要な工具運動は、工具の
回転角δを関数として、例えばプラトー表面を有すると
ともにプレスロール4内への円形の金型取り入れを有す
る金型1に関する次の式から得られる: Xpress(δ)=rflight * sin δ Xauxiliary(δ)=dpress(δ)rplateau Yauxiliary(δ)2=(rintake+rpress)2 −Xauxiliary(δ)2 Ypress(δ)=Yauxiliary(δ)−rintake Xpress(δ)<rplateauならβ(δ)=0、 さもなければβ(δ)=arctan(Xauxiliary(δ) /Yauxiliary(δ)) Xtool(δ)=Ypress(δ) −rpressure * cos β(δ) この場合、 δ − 工具の回転角 rplateau − プラトー半径 rintake − プレスロール半径 rtool − 工具半径 Xtool − 工具のX座標=f(δ) Ytool − 工具のY座標=f(δ)
曲線の場合の座標δ、Xtool、Ytoolによって
製造することができる。
転軸5と、工具3の回転軸6とを示し、また図1の下部
の表示は、飛行円半径8の上で回転する金型ヘッド1の
回転中心7を示している。金型ヘッド1とプレスロール
4との間の金型ヘッド1上のプレスロール4の作用を受
けた瞬間的な接点9を通して延在するプレスロール4の
瞬間的な表面ライン10は、工具3によって1組の連続
した接触ライン11として金型ヘッド1のヘッド表面2
上に形成される。
る)接触ライン11の組を有するプラトーのない金型ヘ
ッド1のヘッド表面2の斜視図を示している。飛行円半
径も同様に示されている。金型ヘッド1の初期シリンダ
12と、ロータリプレスの回転中心7を中心に金型ヘッ
ド1が回転するような飛行円半径8は細線によって示さ
れている。表面ライン10は、工具3によって、例えば
円筒研削工具または切削工具によって初期シリンダ12
から切削され、また以前の点接触は連続的な表面ライン
10によって純粋な線接触に転換される。金型ヘッドの
以前のトロイダル形状は、直線の表面ライン10を有す
るアーチ形状に置き換わる。
ヘッド1のヘッド表面2の平面図である。係合ライン1
0に沿った湾曲12の半径の推移は、図4に、プレス工
程中にプレスロール4と金型ヘッド1との間に最大押圧
力が発生するような係合ライン10に関して示されてい
る。この選択された係合ライン10に沿った湾曲14の
より小さな半径は、ロータリプレスの回転中心7(矢印
13)に向かって傾いた金型ヘッド1の側面について生
じる。金型ヘッド1の内側で得られるプレスロール4と
金型ヘッド1の湾曲半径(湾曲14minの最小半径)
は金型ヘッド1の外側よりも小さいので、金型ヘッド2
のこの形状[sic−Tr.Ed.]は、回転中心7に
向けられた金型ヘッド1の内側にヘルツ応力の増加を生
じることになる。補整のために、加工される係合ライン
10はわずかな傾きで用意され、このためプレスロール
3と金型ヘッド1とによって形成される荷重を受けない
対の中の金型ヘッド1の内側に開口が生じ、またヘルツ
応力のほぼ均一な推移が最大押圧力で接触ライン10の
もとで得られる。
接触ライン10のグラフと、金型ヘッド1の湾曲半径1
4の推移と、傾き補正なしのヘルツ応力15の推移と、
プレスロール4と金型ヘッド1の加工対の傾き補正を有
するヘルツ応力16の推移とを示している。押圧力の増
加にもかかわらず最大ヘルツ応力の大きな低減と、全体
的に等しい荷重で実施される補正のため、金型内縁にお
ける局所的な最大ヘルツ応力の追加低減とを、明らかに
認識することができる。また補正は0.7μm/mmで
ある。
ド上にプレスロールの作用を受けつつ金型ヘッドとプレ
スロールとの間の瞬間的な接点を通して延在するプレス
ロールの瞬間的な表面ラインが、1組の連続した接触ラ
インとして、工具を用いて金型ヘッドのヘッド表面上に
形成されること等により、高いヘルツ応力が避けられる
ように金型ヘッド−円筒状のプレスロール対を設計する
ことができる。
スロールとによって形成される対の全体正面図(図の上
部)と全体平面図(図の下部)である。
の斜視図である。
に対応した斜視図である。
ツ応力のグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 ロータリプレス用の円筒状のプレスロー
ルと協働する金型ヘッド表面を加工するための方法にお
いて、 前記金型ヘッド(1)上に前記プレスロール(4)の作
用を受けつつ前記金型ヘッド(1)と前記プレスロール
(4)との間の瞬間的な接点を通して延在する前記プレ
スロール(4)の瞬間的な表面ライン(10)が、1組
の連続した接触ラインとして、工具(3)を用いて前記
金型ヘッド(1)の前記ヘッド表面(2)上に形成され
ることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 前記接触ライン(11)の組が、ロータ
リプレスの前記回転中心(7)に向けられた前記金型ヘ
ッド(1)の側面に向かって、1/100mmの数倍だ
け傾けて設計されることを特徴とする請求項1に記載の
方法。 - 【請求項3】 円筒状のプレスロールと協働する金型ヘ
ッド表面を有するロータリプレス用の金型において、前
記金型ヘッド(1)の前記ヘッド表面(2)が、前記金
型ヘッド(1)の前記ヘッド表面(2)と前記プレスロ
ール(4)との間の瞬間的な接点を通して延在する前記
プレスロール(4)の前記瞬間的な表面ライン(10)
から前記金型ヘッド(1)の前記ヘッド表面(2)上に
形成される前記1組の連続した接触ライン(11)を有
することを特徴とする金型。 - 【請求項4】 前記接触ライン(11)の組が、ロータ
リプレスの前記回転中心(7)に向けられた前記金型ヘ
ッド(1)の側面に向かって、1/100mmの数倍だ
け傾けて設計されることを特徴とする請求項3に記載の
金型。
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