JPH10153735A - 多点自動焦点検出装置 - Google Patents

多点自動焦点検出装置

Info

Publication number
JPH10153735A
JPH10153735A JP9255375A JP25537597A JPH10153735A JP H10153735 A JPH10153735 A JP H10153735A JP 9255375 A JP9255375 A JP 9255375A JP 25537597 A JP25537597 A JP 25537597A JP H10153735 A JPH10153735 A JP H10153735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus detection
focus
defocus amount
subject
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9255375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3939828B2 (ja
Inventor
Shigeru Iwamoto
茂 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP25537597A priority Critical patent/JP3939828B2/ja
Publication of JPH10153735A publication Critical patent/JPH10153735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3939828B2 publication Critical patent/JP3939828B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】被写体のコントラストが低い場合や、立体被写
体で焦点検出が困難な場合でも、撮影者が所望する被写
体に対して合焦する多点焦点検出装置を提供する。 【解決手段】撮影画面内において相異なる位置に対応す
る複数の焦点検出ゾーン内の被写体像を受光するマルチ
焦点検出センサユニット21を備え、焦点検出ゾーン内
の被写体に対するデフォーカス量を求めて、いずれかの
デフォーカス量を選択して選択したデフォーカス量に基
づいて焦点調節レンズ53を移動させる多点自動焦点検
出装置であって、焦点検出ゾーンで検出した被写像のコ
ントラストを判定し、コントラストが所定値よりも高い
焦点検出ゾーンの内から、最も近距離に相当するデフォ
ーカス量を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、カメラなどの光学機器に
搭載される多点自動焦点検出装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】カメラのオートフォーカ
ス装置の一つである、いわゆる位相差方式の焦点検出装
置は、焦点検出領域内の被写体像を二分割して一対の被
写体像をCCDラインセンサで受光し、CCDラインセ
ンサで電気的な信号に変換する。そして、一対の被写体
像に関する一対の被写体像信号に基づいてその被写体像
の位相差を検出し、位相差に基づいて焦点状態(デフォ
ーカス)を検出している。
【0003】近年の、複数領域の被写体について焦点検
出可能な多点自動焦点検出(オートフォーカス)装置が
種々開発されている。例えば、撮影画面において、H字
状に配置された、水平方向の中央焦点検出領域およびこ
の中央焦点検出領域を挟む垂直方向の周辺焦点検出領域
内の被写体について焦点検出可能なものが開発されてい
る。
【0004】このような多点オートフォーカス装置で
は、複数の焦点検出領域の内、撮影者が選択した焦点検
出領域について焦点状態を検出し、合焦処理を行うか、
複数の測距領域について焦点状態を検出し、例えば最近
距離、あるいは最遠距離の被写体に対して合焦処理を行
っていた。
【0005】しかし、青空をバックにした人物、風景撮
影などにおいて、背景の青空に対して、コントラストは
低いがデフォーカス量が求められた場合に、その青空に
合焦してまう場合がある。また、逆に、道路上に立った
人物を撮影する場合に、人物よりも手前の道路に対して
デフォーカス量が求まると、道路に対して合焦処理して
しまう場合がある。さらに、いくつかの焦点検出領域に
ついて有効な検出ができなかった場合は、自動焦点調節
処理ができなかったり、撮影者が全く意図しない距離に
合焦したりして、撮影者が意図する被写体はピンぼけ状
態になる場合がある。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前記従来の多点オートフォー
カス装置の問題に鑑みてなされたもので、被写体のコン
トラストが低い場合や立体被写体で焦点検出が困難な場
合などの悪条件下でも、撮影者が所望する被写体に対し
て合焦する多点焦点検出装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【発明の概要】この目的を達成する本発明は、撮影画面
内において相異なる位置に対応する複数の焦点検出ゾー
ン内の被写体について焦点状態を検出し、いずれかの焦
点情報を選択してその選択情報に基づいて焦点調節光学
系を移動させる多点自動焦点検出装置であって、検出し
た焦点検出ゾーン内の被写体のコントラストを判定し、
コントラストが所定値よりも高い焦点検出ゾーンの内か
ら、最も近距離の焦点情報を選択して前記焦点調節光学
系を駆動する制御手段を備えたこと、に特徴を有する。
【0008】本発明は、全ての焦点検出ゾーン内の被写
体のコントラストが所定値よりも低い場合には、前記撮
影画面において中央に位置する焦点検出ゾーンの被写体
に対する焦点情報を選択する構成にできる。また本発明
は、中央の焦点検出ゾーンの被写体に対して有効な焦点
情報が得られなかったときには、最も近距離に対応する
焦点情報を選択する構成にできる。焦点情報としては、
デフォーカス量を利用する。ここで、デフォーカス量
は、撮影レンズによって形成された被写体像面位置とフ
ィルム面との撮影レンズの光軸に沿った距離であって、
被写体像面とフィルム面とが一致しているときのデフォ
ーカス量を0、被写体像面がフィルム面よりも光軸上、
前記撮影レンズと反対側に位置しているときのデフォー
カス量を+の値、被写体像面がフィルム面よりも光軸上
撮影レンズ側に位置しているときのデフォーカス量を−
の値とする。すると、前記最も近距離の焦点情報は、最
も大きいデフォーカス量となる。さらに本発明は、繰り
返し前記焦点状態の検出および焦点調節光学系の移動を
行い、前回選択された焦点検出ゾーンに対する今回のデ
フォーカス量は、前回選択されなかった焦点検出ゾーン
に対する今回のデフォーカス量よりも一定量、そのデフ
ォーカス量を優先し、前記撮影画面において中央に位置
する中央焦点検出ゾーンに対するデフォーカス量は中央
以外の焦点検出ゾーンに対するデフォーカス量よりも一
定量、そのデフォーカス量を優先する構成にできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明
する。図1は、本発明を適用した自動焦点(AF)一眼
レフカメラの主要構成を示したブロック図である。この
AF一眼レフカメラは、カメラボディ11と、このカメ
ラボディ11に着脱可能なAF対応の撮影レンズ51と
を備えている。そしてカメラボディ11は、いわゆる多
点オートフォーカス手段(多点焦点検出手段)、自動焦
点調節手段を備えている。
【0010】撮影レンズ51からカメラボディ11内に
入射した被写体光束は、大部分がメインミラー13によ
り、ファインダ光学系を構成するペンタプリズム17に
向かって反射され、ペンタプリズム17で反射されてア
イピースから射出するが、メインミラー13で反射され
た反射光の一部が測光用IC18の受光素子に入射す
る。一方、メインミラー13のハーフミラー部14に入
射した被写体光束の一部はここを透過し、サブミラー1
5で下方に反射されて、マルチ焦点検出センサユニット
21に入射する。
【0011】測光用IC18は、受光量に応じて光電変
換した電気信号を、電圧信号として対数圧縮し、周辺部
制御用回路23を介して、メインCPU35に測光信号
として出力する。メインCPU35は、測光信号および
フィルム感度情報に基づいて所定の露出演算を実行し、
露出用の適正シャッタ速度および絞り値を算出する。そ
してメインCPU35は、これらのシャッタ速度および
絞り値に基づいて撮影処理、つまり、露光機構(シャッ
タ機構)25および絞り機構27を駆動してフィルムに
露光する。さらに周辺部制御用回路23は、撮影処理に
際し、モータドライブ回路29を介してミラーモータ3
1を駆動してメインミラー13のアップ/ダウン処理を
行ない、露光終了後にはフィルム巻上モータ33を駆動
してフィルムを1コマ分巻上げる。
【0012】マルチ焦点検出センサユニット21は、い
わゆる位相差方式の測距センサであって、図示しない
が、撮影画面内における複数の焦点検出ゾーン内に含ま
れる被写体像を形成する被写体光束を二分割する分割光
学系と、二分割された被写体光束をそれぞれ受光して積
分(光電変換およびその電荷を蓄積)する3個のセンサ
212A、212B、212Cを備えている。
【0013】メインCPU35は、マルチ焦点検出セン
サユニット21から入力した各焦点検出ゾーンに対応す
る積分データに基づいて所定の演算によりデフォーカス
量を算出する。そして、それらのデフォーカス量に基づ
いて、使用するデフォーカス量および優先順位を設定
し、AFモータ39の回転方向および回転数(エンコー
ダ41が出力するパルス数)を算出する。そしてメイン
CPU35は、その回転方向およびパルス数に基づき、
AFモータドライブ回路37を介してAFモータ39を
駆動する。この駆動に際してメインCPU35は、AF
モータ39の回転に連動してエンコーダ41が出力する
パルスを検知してカウントし、カウント値が前記パルス
数に達したらAFモータ39を停止させる。
【0014】メインCPU35はAFモータ39を、D
C駆動および、停止前にはエンコーダ41の出力パルス
の間隔に基づいてPWM制御による一定速度制御をする
ことができる。AFモータ39は、その回転を、ギアブ
ロック46、カメラボディ11のマウント部に設けられ
たジョイント47と撮影レンズ51のマウント部に設け
られたジョイント57との接続を介して撮影レンズ51
側に伝達する。そして、レンズ駆動機構55を介して焦
点調節用レンズ53を進退移動させる。
【0015】またメインCPU35は、プログラム等を
メモリしたROM35a、演算用、制御用の所定のデー
タを一時的にメモリするRAM35b、計時用の基準タ
イマー35c、ハードカウンタ35dおよびA/D変換
器35eを内蔵し、外部メモリ手段としてのEEPROM43
が接続されている。このEEPROM43には、カメラボディ
11特有の各種定数のほかに、本発明の積分制御に必要
な所定値などがメモリされている。
【0016】さらにメインCPU35には、レリーズボ
タン(図示せず)の半押しでオンする測光スイッチSW
Sおよび全押しでオンするレリーズスイッチSWR、自
動焦点制御とマニュアル焦点制御とを切換える自動焦点
スイッチSWAF、メインCPU35や周辺機器等への
電源をON/OFFするメインスイッチSWMが接続されてい
る。メインCPU35は、設定されたAF、露出、撮影
などのモード、シャッタ速度、絞り値などを表示器45
に表示する。表示器45は、通常、カメラボディ11の
外面およびファインダ視野内の2か所に設けられた表示
器を含む。
【0017】このメインCPU35は、カメラボディお
よび撮影レンズを総括的に制御する制御手段として機能
するほかに、マルチ焦点検出センサユニット21および
周辺部制御用回路23等とで積分制御手段を構成し、A
Fモータ39等とでレンズ駆動手段を構成している。
【0018】一方撮影レンズ51には、焦点調節光学系
としての焦点調節用レンズ53を光軸に沿って移動させ
る焦点調節機構55、撮影レンズ51のマウント部に設
けられていて、カメラボディ11のジョイント47と連
結してAFモータ39の回転を焦点調節機構55に伝達
するレンズ側ジョイント57、及びレンズCPU61を
備えている。
【0019】レンズCPU61は、電気接点群59、4
9の接続を介してカメラボディ11の周辺部制御用回路
23と接続されていて、この周辺部制御用回路23を介
してメインCPU35との間で所定のデータ通信を実行
する。レンズCPU61から周辺部制御用回路23に伝
達されるデータとしては、制御可能な開放絞り値Av
(開放F値のアペックス換算値)、最大絞り値Av (最
小絞りF値のアペックス換算値)、レンズ位置、Kバリ
ューデータなどがある。なお、Kバリューデータとは、
撮影レンズ51により結像された像面を、AFモータ3
9を駆動して光軸方向に単位距離(例えば1mm)移動さ
せる間にエンコーダ41が出力するパルス数(AFモー
タ39の回転数)データである。
【0020】この一眼レフカメラは、測光スイッチSW
SがオンされるとAF処理を開始する。AF処理では、
先ずマルチ焦点検出センサユニット21が積分を始め
る。積分終了後、メインCPU35は、その積分データ
を入力し、そのデータに基づいてデフォーカス量、駆動
パルス数を算出し、この駆動パルス数に基づいてAFモ
ータ39を駆動する。
【0021】マルチ焦点検出センサユニット21には、
詳細は図示しないが周知の通り、撮影レンズ51から入
射し、メインミラー13の中央部ハーフミラー部14を
透過し、さらにサブミラー15で反射された被写体光が
入射する。マルチ焦点検出センサユニット21に入射し
た被写体光は、フィルム面と共役な二次結像面上または
その前後位置に結像し、この二次結像面上に配置された
マスクの複数位置に形成された3個の窓を透過して、そ
れぞれ異なる受光手段(図2参照)上に結像される。な
お、各3個の窓は焦点検出ゾーンを規制し、各焦点検出
ゾーンに含まれる光束はそれぞれ、図示しない分割光学
系によって二分割されて、再結像面上に配置された各受
光手段に結像される。
【0022】マルチ焦点検出センサユニット21は、セ
ンサとしていわゆるCCDラインセンサを有するが、そ
の構成を、図2を参照してより詳細に説明する。マルチ
焦点検出センサユニット21は、1本のCCD転送部2
11と、CCD転送部211に隣接し、かつCCD転送
部211の長手方向に互いに離反して設けられた、複数
の受光手段としての3個のAセンサ212A、Bセンサ
212B、およびCセンサ212Cを備えている。各
A、B、Cセンサ212A、212B、212Cはそれ
ぞれ、一対の受光部A1とA2、B1とB2、およびC
1とC2を備えている。一対の受光部A1とA2、B1
とB2、およびC1とC2のそれぞれに、分割光学系に
よって二分割された被写体像が形成される。各受光部A
1とA2、B1とB2、およびC1とC2は、公知のよ
うに、例えば一列に一定の間隔で設けられたフォトダイ
オードアレイ(画素アレイ)からなる。なお、図示実施
例では3個の一対の受光部A1とA2、B1とB2、お
よびC1とC2をそれぞれ離反して示してあるが、一対
の受光部A1とA2、B1とB2、C1とC2はそれぞ
れ連続した構成でもよい。
【0023】各センサ212A、212B、212Cは
それぞれ、詳細は図示しないが公知のように、各受光部
A1とA2、B1とB2、C1とC2の各フォトダイオ
ードが光電変換した電荷をフォトダイオード毎に独立し
て積分する(蓄積する)ストレージ部、および積分が終
了したらストレージ部が蓄積した電荷を一時的にメモリ
するメモリー部を備えている。つまり、被写体光を受光
したフォトダイオードはこれを光電変換し、各フォトダ
イオードが光電変換した電荷はストレージ部で積分さ
れ、ストレージ部で積分された電荷は積分が終了した時
にメモリー部に転送され、保持される。そして、全ての
センサ212A、212B、212Cの積分が終了した
ら、各メモリー部に保持された電荷は、一斉にCCD転
送部211に転送される。CCD転送部211には、図
示しない多数の電極が一定の間隔で形成されていて、こ
れらの電極に印加される二相の転送クロックφ1、φ2
によって電荷が画素単位で段階的に転送され、CCD転
送部211の出力変換部(読み出し部)213から画素
単位で電圧に変換され、出力される。
【0024】出力変換部213から出力された電圧信号
は、増幅器226により増幅され、クランプ回路227
により、ビデオ基準レベルから降下する電圧信号化した
ビデオ信号VIDEO として出力される。出力されたビデオ
信号VIDEO はCPU35に取り込まれ、A/D 変換器
35eでディジタル信号に変換されて画素単位でRAM3
5bにメモリされ、RAM 35bから読み込まれてデフォ
ーカス演算に利用される。
【0025】なお、被写体の明るさに応じて各センサ2
12A〜212Cの積分時間(積分終了)をコントロー
ルするために、各センサ212A、212B、212C
に隣接して、各センサ212A、212B、212Cの
積分値(受光光量)をモニタするAモニタセンサMA、
BモニタセンサMB、CモニタセンサMCが設けられて
いる。さらに、Bセンサ212Bの第1受光部B1に隣
接してモニタダークセンサMDが設けられている。モニ
タセンサMA、MB、MCは、各センサ212A、21
2B、212C同様に被写体光を受光し、積分値を出力
するセンサであって、それぞれの積分値は積分制御回路
225A、225B、225Cで検出される。一方モニ
タダークセンサMDは、モニタセンサMA、MB、MC
の暗電流成分を除去するための信号を得るセンサであっ
て、遮光されている。
【0026】本実施例のモニタセンサMA、MB、MC
は、各センサ212A、212B、212Cの一方の受
光部A2、B2、C2をそれぞれ5分割して受光するモ
ニタセンサM1〜M5、M6〜M10、M11〜M15
を含む。
【0027】以上のA、B、Cセンサ212A、212
B、212Cの積分動作(電荷蓄積)、A、B、Cセン
サ212A、212B、212CからCCD転送部21
1への電荷(積分値)の転送、CCD転送部211にお
ける電荷の転送、出力変換部213での電荷から電圧へ
の変換、クランプ回路227によるクランプ処理など
は、CCD制御回路221、タイミング発生回路22
2、ドライバー回路223が出力するクロック(パルス
信号)によってなされる。
【0028】この一眼レフカメラの焦点検出処理は、測
光スイッチSWSのオンを条件に開始される。測光スイ
ッチSWSがオンすると、CPU35から出力される通
信データによりCCD制御回路221が積分開始信号φ
INT を立ち上げて、各センサ212A、212B、21
2CおよびモニタセンサMA、MB、MCが積分を開始
する。
【0029】モニタセンサMA〜MCの積分値が、予め
設定されている積分終了レベルVRMを越えたことを積分
制御回路225A〜225Cが検知し、検知した積分制
御回路225A〜225Cが積分終了信号END-A 〜END-
C を出力したときに、対応するセンサ212A〜212
Cが積分を終了する。本実施例では、モニタセンサM
A、MB、MCのそれぞれの5個のモニタセンサM1〜
M5、M6〜M10、M11〜M15の内、いずれかの
積分値が積分終了レベルVRMに達したときに、積分制御
回路225A、225B、225Cが対応するセンサ2
12A、212B、212Cの積分を終了させる。積分
終了レベルVRMは、周辺部制御用回路23から出力され
る基準信号(AGC レベル)と、モニタダークセンサMD
から出力される暗電流MDとによって決まる信号であ
る。
【0030】一方、予め設定されている最大積分時間内
に全てのセンサ212A〜212Cの積分が終了しなか
ったとき、つまり、予め設定した最大積分時間内にいず
れかのモニタセンサMA、MB、MCの積分値が積分終
了レベルに達しなかったときには、最大積分時間経過時
に、積分を終了していない全てのセンサ212A〜21
2Cの積分を強制終了する。積分の強制終了は、CCD
制御回路221が各積分制御回路225A〜225Bに
強制積分終了信号FENDint を出力し、積分制御回路22
5A〜225Bが積分終了信号を出力することで実行さ
れる。なお、CPU35は、積分開始時から積分時間の
計測を開始し、積分制御回路225A〜225Cが出力
する積分終了信号を入力して各積分制御回路225A〜
225Cの積分時間を計測する。
【0031】全てのセンサ212A、212B、212
Cの積分が終了すると、ドライバー回路223が転送パ
ルスφTGを出力して各センサ212A、212B、21
2Cが積分した信号電荷をCCD転送部211に転送す
る。CCD転送部211に転送された各信号電荷は、基
準クロックφMに同期して生成される転送/読出しクロ
ックφ1 、φ2 によって画素単位でCCD転送部211
を転送される。そして各電荷は、出力変換部213で画
素単位で逐一電圧に変換されて出力(読出)され、増幅
器226で増幅され、クランプ回路227でクランプさ
れて、画素単位のビデオVIDEO 信号として出力される。
クランプ回路227は、サンプルホールドパルスφSHに
同期して出力をサンプルホールドし、ビデオ信号VIDEO
として出力する。
【0032】CPU35は、入力したビデオ信号VIDEO
を内蔵のA/D変換器35eで10bit のディジタル信
号に変換し、さらに、2倍または4倍して、8bit また
は9bit 精度のデータに変換し、RAM35bに書き込
む。
【0033】マルチ焦点検出センサユニット21の焦点
検出ゾーンの配置の一実施例を図3に、その光学系の一
実施例を図4に示した。本実施例の焦点検出ゾーン71
A、71B、71Cは、センサ212A〜212Cの数
に対応して3個である。しかし焦点検出ゾーン71A、
71B、71Cの配置パターンは、撮影画面70内にお
いてH型であるが、センサ212A〜212Cの配置パ
ターンは一直線型である。図4は、H型に配置された3
個の焦点検出ゾーン内の被写体光束を、一直線上に配置
されたセンサ212A〜212Cに導くための光学系の
一実施例を示している。
【0034】マルチ焦点検出センサユニット21には、
撮影レンズ51によって被写体像が形成される予定焦点
面(不図示のフィルム面と共役な位置)またはその前後
近傍に、被写体像の一部分を取り出すための長方形の開
口73A、73B、73Cを備えたカバー(焦点検出ゾ
ーン規制板)73が配置されている。各開口73A、7
3B、73Cは、第1のパターンとしてH形状に配置さ
れていて、それぞれが焦点検出ゾーンを規定する。つま
り、各開口(焦点検出ゾーン)73A、73B、73C
を透過する輪郭が長方形の被写体像について焦点検出が
なされる。
【0035】開口73A、73B、73Cは、ファイン
ダー視野において、撮影レンズの光軸を中心として、横
長の中央開口73Bと、中央開口73Bの左右に位置す
る縦長の2つの周辺開口73C、73Aとからなる。
【0036】カバー73の後方には、リレーレンズとし
て機能するコンデンサレンズ75(75A、75B、7
5C)が各開口73A、73B、73Cと対応して設け
られている。中央開口73Bの後方には、中央開口73
Bおよびコンデンサレンズ75Bを通った光束を90゜
偏向する中央ミラー77Bが配置されている。一方の周
辺開口73Aの後方には、周辺開口73Aおよびコンデ
ンサレンズ75Aを通った被写体光束を90゜づつ偏向
する第1の周辺ミラー77Aおよび第2の周辺ミラー7
8Aを備え、他方の周辺開口73Cの後方には、周辺開
口73Cおよびコンデンサレンズ75Cを通った被写体
光束を90゜づつ偏向する第1の周辺ミラー77Cおよ
び第2の周辺ミラー78Cを備えている。
【0037】第1、第2の周辺ミラー77A、78Aお
よび第1、2の周辺ミラー77C、78Cは、被写体光
束をそれぞれ軸周りに90゜回転させる機能を有する。
つまり本実施の形態では、周辺開口73A、73Cによ
って規定される長方形の焦点検出ゾーンを左、右に90
゜回転させて、中央開口73Bによって規定される焦点
検出ゾーンと一列に配置する。
【0038】中央ミラー77Bおよび第2の周辺ミラー
78A、78Cのそれぞれの後方には順番に、補助レン
ズ81、マスク83、セパレータレンズ85およびライ
ンセンサ212A、212B、212Cが配置されてい
る。これらは、各開口73A、3B、73Cに対応し
て、補助レンズ81は3個の補助レンズ81A、81
B、81Cを備え、マスク83はそれぞれが一対からな
る3個の開口83A、83B、83Cを備え、セパレー
タレンズ部85はそれぞれが一対からなる3個のセパレ
ータレンズ85A、85B、85Cを備えている。各一
対のセパレータレンズ85A、85B、85Cは、開口
73A、73B、73Cを通る被写体光束を二分割し
て、センサ212A、212B、212C(受光部A
1、A2、受光部B1、B2、受光部C1、C2)上
に、開口73A、73B、73C、すなわち焦点検出ゾ
ーン71A、71B、71Cに対応する被写体像が形成
される。
【0039】この本発明の多点焦点検出装置を搭載した
一眼レフカメラの動作を、さらに図5〜図10を参照し
て説明する。
【0040】「メイン処理」図5は、この一眼レフカメ
ラのメイン処理に関するフローチャートである。このメ
イン処理では、測光スイッチSWSがオンされるのを待
ち、測光スイッチSWSがオンされたら測光および露出
演算処理(AE処理)を実行して最適な絞り値およびシ
ャッタ速度を求め、焦点検出処理およびいずれかのセン
サ212A、212B、212Cで検出したデフォーカ
ス量に基づいてレンズ駆動処理(AF処理)を実行して
焦点検出用レンズ53を合焦位置まで移動し、レリーズ
スイッチSWRがオンされたらAE処理で求めた絞り値
およびシャッタ速度で露光処理を実行する。
【0041】このメイン処理には、バッテリが装填され
たときに入る。この処理に入ると先ず、RAM35bを
イニシャライズする(S101)。そして、CPU35
以外の回路、部品への電源供給を遮断し、測光スイッチ
SWSがオンするのを待つ(S103、S105)。測
光スイッチSWSがオンされると、周辺機器への電力供
給を開始してVDDループ処理を実行する(S10
7)。
【0042】VDDループ処理に入ると、VDDループ
時間タイマをスタートさせて(S111)、各スイッチ
の状態をチェックし(S113)、レンズCPU61と
の間で所定のレンズ通信を実行して、開放絞り値、最小
絞り値、焦点距離データなどのレンズデータを入力する
(S115)。
【0043】そして、AE演算処理を実行し(S11
7)、演算によって求めたシャッタ速度など、撮影に関
する表示を行う(S119)。AE演算処理とは、測光
IC18によって被写体輝度を測定し、被写体輝度デー
タおよびフィルム感度データなどに基づき、所定の露出
モード、例えばプログラム露出モードによって適正シャ
ッタ速度および絞り値を演算により求める処理である。
【0044】シャッタ速度および絞り値が求まると、焦
点調節レンズ53を移動し、焦点検出した被写体に合焦
させるAF処理を実行する(S121)。このAF処理
を、ループ時間が経過するまで繰り返し実行する(S1
23)。
【0045】ループ時間が経過したら、測光スイッチS
WSの状態をチェックし、オンしていたらVDDループ
処理に戻る(S125、S111)。測光スイッチSW
Sがオフしていたら、パワーホールド中フラグがセット
されているかどうかをチェックし、セットされていなけ
ればパワーホールド中タイマをスタートさせ、パワーホ
ールド中フラグをセットしてからパワーホールドタイマ
がタイムアップするまで、VDDループ処理を繰り返す
(S125、S127、S129、S131、S13
3、S111)。そして、パワーホールド時間が経過し
たら、パワーホールド中フラグをクリアしてパワーダウ
ン処理に戻る(S133、S135、S103)。
【0046】「AF処理」S121のAF処理につい
て、図6を参照してより詳細に説明する。AF処理に入
ると、先ず、測光スイッチSWSがオン状態にあるかど
うかをチェックする(S201)。測光スイッチSWS
がオフしていれば、AFロックフラグをクリアしてリタ
ーンする(S201、S203)。AFロックフラグ
は、一度合焦したときにセットされるフラグで、一旦あ
る被写体に合焦したときには、その被写体に対する合焦
状態を維持する、いわゆるフォーカスロックを可能にす
るフラグである。
【0047】測光スイッチSWSがオン状態にあれば、
AFロックフラグがセットされているかどうかをチェッ
クする。AFロックフラグがセットされていればリター
ンするが、合焦していないときにはセットされていない
ので、全センサ212A、212B、212Cの積分を
スタートさせる(S205、S207)。積分が終了し
たらCCDビデオデータを入力し、測距値選択処理を実
行して1個の焦点検出ゾーン(センサ)を選択し、選択
された焦点検出ゾーンについてデフォーカス計算を実行
してデフォーカス量を求める(S209、S210、S
211)。そして、計算したデフォーカス量から合焦し
ているかどうかをチェックし、合焦していなければデフ
ォーカス量およびKバリューデータからAFパルス数を
演算し、演算したAFパルス数に基づいてAFモータ3
9を駆動する(S213、S215、S217、S21
9)。合焦していたら、AFロックフラグをセットして
リターンする(S215、S221)。
【0048】「積分スタート処理」S207の積分スタ
ート処理について、図7を参照してより詳細に説明す
る。この積分スタート処理は、マルチ焦点検出センサユ
ニット21に積分を開始させ、適正積分値で積分を終了
させる処理である。
【0049】積分スタート処理に入ると、先ず、最大積
分時間経過フラグおよび強制終了フラグをクリアする
(S301)。最大積分時間経過フラグは、使用するセ
ンサ212A〜212C(に対応するモニタセンサMA
〜MC)が、予め定めてある最大積分時間を経過しても
積分値が積分終了レベルVRMに達しなかったこと(積分
が終了しなかったこと)を識別するフラグ、強制終了フ
ラグは、モニタセンサMA〜MCの積分値が積分終了レ
ベルVRMに達しないにもかかわらず、強制的に積分を終
了させたことを識別するフラグである。なお、本実施の
形態では、全てのセンサ212A、212B、212C
を使用するものとする。
【0050】次に、RAM35bに、最大積分時間をセ
ットし、積分許可センサ212A〜212Cをセット
し、AGCレベル(VAGC )をセットする(S303、
S305、S307)。そして、積分をスタートさせ、
積分時間カウントをスタートする(S309、S31
1)。なお、AGCレベルは、EEPROM43に予め設定さ
れたデジタルデータを、CPU35を介して周辺回路2
3が読み込み、内蔵のD/A変換器23aで変換して出
力する電圧である。
【0051】そして、許可したセンサ212A〜212
C全ての積分が終了するか、最大積分時間が経過するの
を待つ(S313〜S323)。つまり、積分を許可し
たセンサ212A〜212Cの積分終了および積分時間
をチェックする積分時間チェック処理を実行し(S31
3)、強制積分終了フラグがセットされているかどうか
をチェックし(S315)、セットされていなければ最
大積分時間が経過しているかどうかをチェックし(S3
17)、経過していなければ積分を許可した全てのセン
サ212A〜212Cが積分終了したかどうかをチェッ
クし(S319)、いずれかのセンサ212A〜212
Cの積分が終了していなければS313に戻る。
【0052】積分を許可した全センサ212A〜212
Cが積分を終了したら、そのままリターンする(S31
9)。また、強制終了フラグがセットされたとき、また
は強制終了フラグはセットされていないが最大積分時間
が経過したときは、最大積分終了処理を実行し(S31
5、S321またはS315、S317、S321)、
積分を終了していない全てのセンサ212A〜212C
の積分を強制的に終了させてリターンする(S32
3)。
【0053】「CCDデータ入力処理」次に、S209
のCCDデータ入力処理について、図8に示したフロー
チャートを参照して詳細に説明する。
【0054】本実施例では、クランプ回路227から逐
次出力されてCPU35に入力された、画素単位のアナ
ログのビデオ信号を、CPU35内蔵のA/D変換器3
5eでディジタルのビデオデータに変換する。ビデオデ
ータに変換したら、強制積分終了がされておらず、かつ
最大積分時間経過前に積分終了したデータであれば、基
準出力との比とビデオデータを乗算し、乗算値をビデオ
データとしてRAM35bにメモリする。強制積分終了
されたか最大積分時間が経過しているビデオデータは、
すでに増幅器226においてゲインコントロールがされ
ているので、その値をビデオデータとしてRAM35b
にメモリする。
【0055】以上の処理を、全センサ212A〜212
Cの全画素についてのビデオ信号について実行する。な
お、本実施例では、ビデオ信号を、先ずA/D変換器3
5eで10bit のディジタルデータに変換する。さら
に、焦点検出演算に使用する精度に応じて、9bit また
は8bit のディジタルデータに変換している。
【0056】CCDデータ入力処理に入ると、まず、A
/D変換器35eを10bit モードに設定し、A/D変
換するビット数(画素数)を内蔵カウンタにセットする
(S601、S603)。A/D変換同期信号φADが
ローレベルに落ちるのを待って、ローレベルに落ちたら
A/D変換器35eにA/D変換をスタートさせる(S
605、S607、S609)。A/D変換を終了した
ら、変換したディジタルデータを入力し、反転する(S
609、S611)。この反転処理は、ビデオ信号がビ
デオ基準値から明るくなるに従って降下する信号、つま
り明るいほど小さい値になるので、明るいほど大きくな
るように変換する処理である。
【0057】S619では9bit 精度かどうかをチェッ
クする。9bit 精度か8bit 精度かは、マルチ焦点検出
センサユニット21の最大出力電圧、カメラの性能など
に応じて設定され、製造時にEEPROM43にメモリされて
いる。
【0058】9bit 精度が設定されている場合は、10
bit 変換値を2で割って9bit データに変換し(S61
9、S621)、9bit データがFFh(16進数、1
0進数では255)を越えているかどうかをチェックす
る。FFhを越えていたらFFhとするリミット処理を
実行してそのデータをビデオデータとしてRAM35b
にメモリする(S623、S625、S633)。この
リミット処理は、例えば、A/D変換器35eのフルレ
ンジが4ボルトの場合は、最大ビデオデータ(入力電
圧)を2Vに相当する値でカットする処理である。9bi
t データがFFh以下の場合は、そのデータをRAM3
5bにメモリする。
【0059】一方、8bit 精度が設定されている場合は
10bit 変換値を4で割って8bitデータに変換し(S
619、S627)、変換後のデータが飽和出力レベル
を越えているかどうかをチェックし、越えている場合は
飽和出力レベルでリミットをかけて、リミットをかけた
値をビデオデータとしてRAM35bにメモリする(S
627、S629、S631、S633)。本実施例で
の飽和出力レベルは、例えば2. 7V(ACh)に相当
する。8bit データに変換後のデータが飽和出力レベル
に達していないときは、その変換後のデータをビデオデ
ータとしてRAM35bにメモリする(S627、S6
29、S631、S633)。
【0060】ビデオデータメモリが終了したら、カウン
タのビット数を1減算し、減算後のビット数が0でなけ
ればS605に戻ってS605〜S635の処理を繰り
返す。つまり、以上のS605〜S635の処理を、使
用する全センサ212A〜212Cの全ビデオ信号VIDE
O について実行してからリターンする。
【0061】本実施の形態の特徴である焦点検出値選択
処理について説明する。本発明を適用した図示一眼レフ
カメラは、3個のセンサ212A、212B、212C
で焦点検出処理を実行し、測距値(デフォーカス量)の
中から、最短距離の被写体に対して合焦処理を行う。本
実施例は、その際、いずれかのセンサ212A、212
B、212Cを介して得た測距値(デフォーカス量)の
信頼度が低い場合、あるいはいずれかのセンサ212
A、212B、212Cから測距値が得られなかった場
合の処理に特徴を有する。
【0062】AF処理に入ると、先ず、A、B、Cセン
サ212A、212B、212C(Aセンサ、Bセン
サ、Cセンサ)それぞれについて積分処理を実行し、各
A〜Cセンサの各一対の受光部A1とA2、B1とB
2、C1とC2の全ての画素(フォトダイオード)の積
分値(ビデオ信号VIDEO )をA/D変換器35eでディ
ジタルデータに変換し、RAM35bにメモリする。R
AM35bには、各一対の受光部A1とA2、B1とB
2、C1とC2のデータ毎に各一対の受光部の各フォト
ダイオードの積分値に関する画素データがメモリされ
る。以上の処理が、積分処理およびCCDデータ入力処
理である。
【0063】そしてCPU35は、RAM35bに書き
込んだ画素データを読み込んで、相関法により一対の受
光部の位相差を求め、その位相差に基づいてデフォーカ
ス量を求める。以上の処理が、デフォーカス計算、測距
演算またはAF測距演算処理である。
【0064】公知の相関法では、被写体のコントラスト
が低い場合(ローコンの場合)、たとえば白壁など、被
写体がカメラからの距離が極端に相違する立体的な場
合、あるいは繰り返し模様の場合などに、正確なデフォ
ーカス量を求められない場合がある。
【0065】そこで、本実施の形態では、隣接する画素
データの差を逐次加算してコントラストを求め、そのコ
ントラストによってローコン(ローコントラスト)かど
うかを判断する。さらに、相関法によって求まる相関関
数(一対の受光部の画素データ群の一致度)からデータ
の信頼度を判断する。そうしてこれらの判断結果に基づ
いて、焦点調節に使用する1個のセンサ(測距値、焦点
検出ゾーン)を選択する。
【0066】(1)全てのセンサについて有効なデフォ
ーカス量が得られなかったときは、測距NG処理を行
い、合焦不能の表示などを行う。 (2)有効なデフォーカス量は求められたが、全てのセ
ンサのデータ(被写体像)がローコントラストの場合に
は、 (2-1)中央のBセンサ212Bについて有効なデフォ
ーカス量が得られていたらこのBセンサ212B(のデ
フォーカス量)を選択し、 (2-2)中央のBセンサ212Bについて有効なデフォ
ーカス量が得られていなかったら有効なデフォーカス量
の中で、最も近距離に相当するデフォーカス量を選択す
る。 (2-2-1) 前回選択されたセンサを優先する。ここで
「優先」とは、前回選択されたデフォーカス量の絶対値
が一定値よりも小さいときには、その絶対値よりもより
小さい絶対値のデフォーカス量が他にあっても、前記選
択されたセンサのデフォーカス量を選択することを意味
する。 (3)有効なデフォーカス量が求められたが、ローコン
ではないデータがあった場合は、ローコントラストでは
ないデータの中で、最も近距離に相当するデフォーカス
量を選択するが、その際、(3-1)前回選択されたセン
サを優先し、(3-2)中央のBセンサ212Bを優先す
る。
【0067】ここでデフォーカス量は、被写体像面位置
とフィルム面との撮影レンズ51の光軸に沿った間隔
(距離)を表し、デフォーカス量は±の符号を有するベ
クトル量である。被写体像面とフィルム面とが一致して
いるときのデフォーカス量を0、被写体像面がフィルム
面よりも光軸上撮影レンズ51とは反対側(後方に)位
置しているときのデフォーカス量を+の値、被写体像面
がフィルム面よりも光軸上手前(撮影レンズ側)に位置
しているときのデフォーカス量を−の値とする。デフォ
ーカス量が0のときが合焦状態であり、このときの被写
体までの距離が撮影距離であり、被写体の位置を合焦位
置とする。デフォーカス量が「+」のときには、被写体
は合焦位置よりも近距離に位置し、かつデフォーカス量
が大きいほど(絶対値が大きいほど)被写体は近距離に
位置する。デフォーカス量が「−」のときには、被写体
は合焦位置よりも遠距離に位置し、かつデフォーカス量
が小さいほど(絶対値が大きいほど)被写体は遠距離に
位置する。したがって、最も近距離に相当するデフォー
カス量とは、符号が+のときには絶対値が最も大きいも
のを意味し、符号が−のときには絶対値が最も小さいも
のを意味する。つまり、最も大きなデフォーカス量を意
味する。本実施例では、Aセンサ212A、Bセンサ2
12BおよびCセンサ212Cによって得られたデフォ
ーカス量の内、もっとも大きなデフォーカス量が最も近
距離に相当するデフォーカス量に該当する。
【0068】また、本実施の形態では、以下の設定がで
きる。 設定1:ローコンのデータを使用するかまたは使用しな
いかの選択。 設定2:全てのデータがローコンのときには、Bセンサ
212Bを選択するかまたは最も近距離に相当するデフ
ォーカス量を選択するかの選択。 設定3:全センサがローコンでBセンサ212Bのデー
タが有効ではなかったときに、測距NGにする(自動焦
点調節処理を終了する)か、最も近距離に相当するデフ
ォーカス量を選択するかの選択。
【0069】これらの選択結果はEEPROM43に書き込ん
でおくが、書き込みは、製造者が製造時に予め選択して
書き込むか、あるいは撮影者が選択して書き込める構成
にできる。本実施例において、設定1はローコン時未選
択bit で識別し、“1”が使用、“0”が不使用であ
る。設定2は全ローコン時B選択bit で識別し、“1”
がBセンサ212Bの選択、“0”が最も近距離に相当
するデフォーカス量の選択である。設定3はBセンサN
G時NGbit で識別し、“1”が測距NG、“0”が最
も近距離に相当するデフォーカス量の選択である。
【0070】次に、測距値選択処理について、図9に示
したフローチャートを参照してより詳細に説明する。測
距値選択処理にはいると、まず、A、B、Cセンサそれ
ぞれの画素データについて測距演算を実行する(S40
1)。そして、全てのセンサについての測距演算がNG
であったかどうかをチェックし、測距演算全てNGであ
れば、測距NG処理を実行してリターンする(S40
3:Y、S405)。測距NG処理は、例えば、測光ス
イッチSWSがオンしている間は、表示器45に合焦不
能である旨の表示をして、所定時間は他の処理、AF処
理、積分スタート処理、測距値選択処理を禁止する処理
である。測光スイッチSWSがオフされてオンされる
と、VDDループ処理に入り、AF処理、積分スタート
処理、測距値選択処理を実行する。なお、測距NG処理
はこれらに限定されない。
【0071】1個でも測距演算NGでないものがあれ
ば、ローコン時未選択bit に“1”がセットされている
かどうかをチェックする(S403:N、S407)。
ローコン時未選択bit に“1”がセットされていなけれ
ば、測距OKでローコンでもないセンサの内で最も近距
離のもの(最も近距離に相当するデフォーカス量)を選
択してリターンする(S409:N、S411)。
【0072】ローコン時未選択bit に“1”がセットさ
れており、測距OKの全てのセンサがローコンならば、
全ローコン時B選択bit に“1”がセットされているか
どうかをチェックする(S409:Y、S413)。全
ローコン時B選択bit “1”がセットされていなけれ
ば、測距OKのセンサの中で最も近距離のもの(最も近
距離に相当するデフォーカス量)を選択してリターンす
る(S413:N、S415)。
【0073】全ローコン時B選択bit に“1”がセット
されていれば、Bセンサ測距OKフラグに“1”がセッ
トされているかどうかをチェックし、“1”がセットさ
れていればBセンサ212Bを選択してリターンする
(S413:Y、S417:Y、S419)。Bセンサ
測距OKフラグに“1”がセットされていなければ、B
センサNG時NGbit に“1”がセットされているかど
うかをチェックし、“1”がセットされていれば測距N
G処理を実行してリターンする(S417:N、S42
1:Y、S423)。BセンサNG時NGbit に“1”
がセットされていなければ測距OKのセンサの内で最も
近距離(最も近距離に相当するデフォーカス量)を選択
してリターンする(S421:N、S425)。
【0074】測距値選択処理の実施例について、図10
から図12に示したフローチャートを参照して説明す
る。この実施例は、第1の実施例を詳細に示したときの
処理である。
【0075】この焦点検出値選択処理に入ると、測距値
選択OKビットをクリア(“0”をセット)する(S5
01)。測距値選択OKビットは、測距値を選択したか
していないかを識別するフラグであって、選択していな
いときは“0”がセットされ、選択したときは“1”が
セットされる。
【0076】A、B、Cセンサそれぞれのデータについ
て測距演算を実行する(S503)。測距演算結果に基
づいて、それぞれの測距OKフラグが全て“0”である
かどうかをチェックし、全ての測距OKフラグが“0”
であればリターンする(S505:Y)。測距OKフラ
グは、適切な測距値が得られたどうかを識別するフラグ
であって、得られていれば“1”がセットされ、得られ
ていなければ“0”がセットされる。
【0077】少なくとも1個のセンサ212A〜212
Cによって適正な測距値が得られていたら、得られたデ
フォーカス量をそれぞれRAM35bの作業エリアにメ
モリ(セット)する(S505:N、S507)。
【0078】そして、各センサごとに対応するセンサ測
距OKフラグをチェックし、“1”がセットされていな
いときは、そのセンサによって得られたデフォーカス量
をメモリするRAM35bの所定アドレスに、最遠値を
セットする。つまり、Aセンサ測距OKフラグに“1”
がセットされていなければ、Aセンサ212Aによって
得られたデフォーカス量をメモリするRAM35bの所
定アドレスに、最遠値をセットし(S509:N、S5
11)、Bセンサ測距OKフラグに“1”がセットされ
ていなければBセンサ212Bによって得られたデフォ
ーカス量をメモリするRAM35bの所定アドレスに最
遠値をセットし(S513:N、S515)、Cセンサ
測距OKフラグに“1”がセットされていなければ、C
センサ212Cによって得られたデフォーカス量をメモ
リするRAM35bの所定アドレスに、最遠値をセット
する(S517:N、S519)。
【0079】この「最遠値」とは、デフォーカス量がマ
イナスの値で絶対値が最大の値を意味し、逆に「最近
値」とは、デフォーカス量がプラスの値で絶対値が最大
の値を意味する。
【0080】以上のS509〜S519の処理によっ
て、有効な測距値が得られなかったセンサのデフォーカ
ス量として、最遠値に相当するデフォーカス量がRAM
35bの所定アドレスにセットされる。
【0081】次に、ローコン時未選択bit に“1”がセ
ットされているかどうかをチェックする(S521)。
ローコン時未選択bit は、各センサ212A〜212C
から得られたデータがローコントラストのときには選択
しないかどうかを識別するビットであって、“1”がセ
ットされているときは選択せず、“0”がセットされて
いるときは選択する。
【0082】ローコン時未選択bit に“1”がセットさ
れているときには、少なくとも1個のセンサ212A〜
212Cに対応する被写体像がローコントラストではな
いときは、Aセンサ212Aがローコンであるか、Bセ
ンサがローコンであるか、Cセンサ212Cがローコン
であるかどうかをそれぞれチェックする(S521:
Y、S523:N、S525、S529、S533)。
【0083】Aセンサ212AがローコンであればAセ
ンサ212Aによって得られたデフォーカス量をメモリ
するRAM35bの所定アドレスに最遠値をセットし
(S525:N、S527)、Bセンサがローコントラ
ストであればBセンサ212Bによって得られたデフォ
ーカス量をメモリするRAM35bの所定アドレスに最
遠値をセットし(S529:N、S531)、Cセンサ
212CがローコントラストでなければCセンサ212
Cによって得られたデフォーカス量をメモリするRAM
35bに最遠値をセットする(S533:N、S53
5)。
【0084】以上の処理によって、ローコン時未選択bi
t に“1”がセットされているときは、測距OKであっ
ても、ローコンのときには、最も遠距離に相当するデフ
ォーカス量がそのセンサのデフォーカス量としてRAM
35bの所定アドレスにメモリされる。
【0085】全てのセンサ212A〜212Cに対応す
る被写体がローコントラストのときには、全ローコン時
B選択bit に“1”がセットされているかどうかをチェ
ックする(S523:Y、S537)。全ローコン時B
選択bit に“1”がセットされているときは、Bセンサ
測距OKフラグに“1”がセットされているかどうかを
チェックし、“1”がセットされていないときは、Bセ
ンサNG時NGbit に“1”がセットされているかどう
かをチェックし、“1”がセットされていたらリターン
する(S537:Y、S539:N、S541:Y)。
BセンサNG時NGbit は、Bセンサ212Bにより有
効な測距値が得られなく、その他のセンサの測距値がロ
ーコンかNGのときは自動焦点調節処理を中止するかど
うかを設定するbit であって、製造時にEEPROM43に書
き込まれる。Bセンサ測距OKフラグに“1”がセット
されていたときは、Bセンサ212Bによって有効な測
距値が得られているので、Bセンサ212Bを選択し、
測距選択OKビットに“1”をセットしてリターンする
(S537:Y、S539:Y、S543、S56
7)。
【0086】また、全ローコン時B選択bit に“1”が
セットされていなかったとき、セットされていても、B
センサ測距OKフラグに“1”がセットされておらず、
かつBセンサNG時NGbit に“1”がセットされてい
なかったときは、S545に進む(S537:N、S5
45、またはS537:Y、S539:N、S541:
N、S545)。
【0087】次に、S545〜S555では、前回選択
していたセンサは比較的信頼度が高いのでそのセンサの
デフォーカス量を優先する処理である。つまり、前回ど
のセンサを選択していたかどうかをチェックし、前回選
択していたセンサのデフォーカス量に一定量プラスする
処理を実行する。まず、前回Aセンサ212Aを選択し
ていたかどうかをチェックし、Aセンサ212Aを選択
していたときはAセンサ212Aを優先するために、A
センサ212Aのデフォーカス量に一定量をプラスす
る。この一定量は、前回選択したセンサをどの程度優先
するかを決める値であり、予めEEPROM43に書き込まれ
ている。
【0088】S545では、前回の選択がAセンサ21
2Aであるかどうか、つまり前回Aセンサ212Aを選
択したかどうかをチェックし、Aセンサ212Aを選択
していれば、RAM35bにメモリしたAセンサ212
Aのデフォーカス量を、これに一定量のデフォーカス量
をプラスしたデフォーカス量で書き換えてS549に進
み(S545:Y、S547、S549)、前回Aセン
サ212Aを選択していなければそのままS549に進
む(S545:N、S549)。
【0089】S549では、前回の選択がBセンサ21
2Bであるかどうか、つまり前回Bセンサ212Bを選
択したかどうかをチェックし、Bセンサ212Bを選択
していれば、RAM35bにメモリしたBセンサ212
Bのデフォーカス量を、これに一定量のデフォーカス量
をプラスしたデフォーカス量で書き換えてS553に進
み(S549:Y、S551、S553)、前回Aセン
サ212Aを選択していなければそのままS553に進
む(S549:N、S553)。
【0090】S553では、前回の選択がCセンサ21
2Cであるかどうか、つまり、前回Cセンサ212Cを
選択したかどうかをチェックし、Cセンサ212Cを選
択していれば、RAM35bにメモリしたCセンサ21
2Cのデフォーカス量に一定量を、これに一定量のデフ
ォーカス量をプラスしたデフォーカス量で書き換えてS
557に進み(S553:Y、S555、S557)、
前回Aセンサ212Aを選択していなければそのままS
557に進む(S553:N、S557)。なお、前回
どのセンサを選択したかは、RAM35bに書き込まれ
ている。
【0091】S557では、まず、RAM35bにメモ
リしたBセンサ212Bのデフォーカス量に一定量のデ
フォーカス量をプラスしてRAM35bにメモリする
(S557)。
【0092】そして、Aセンサ212AとCセンサ21
2Cのデフォーカス量を比較し、Aセンサ212Aのデ
フォーカス量の方が小さければCセンサ212CとBセ
ンサ212Bのデフォーカス量を比較し、等しいかCセ
ンサ212Cのデフォーカス量の方が小さければBセン
サ212Bを選択し、Cセンサ212Cのデフォーカス
量の方が大きければCセンサ212Cを選択して測距選
択OKビットに“1”をセットしてリターンする(S5
59:Y、S561:Y、S563、S567、または
S559:Y、S561:N、S565、S567)。
【0093】S559でAセンサ212AとCセンサ2
12Cのデフォーカス量の比較において、等しいかAセ
ンサ212Aのデフォーカス量の方が大きいときにはA
センサ212AとBセンサ212Bのデフォーカス量を
比較し、等しいかAセンサ212Aのデフォーカス量の
方が小さければBセンサ212Bを選択し、Aセンサ2
12Aのデフォーカス量の方が大きければAセンサ21
2Aを選択して測距選択OKビットに“1”をセットし
てリターンする(S559:N、S569:Y、S57
1、S567、またはS559:N、S569:N、S
573、S567)。
【0094】以上、本発明を図示実施例に基づいて説明
したが、焦点検出ゾーン、測距センサの数は2個、また
は4個以上でもよく、それらの配置も図示実施例に限定
されない。
【0095】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明の多
点自動焦点検出装置は、検出した焦点検出ゾーン内の被
写体のコントラストを判定し、コントラストが所定値よ
りも高い焦点検出ゾーンの内から、最も近距離の焦点情
報を選択して焦点調節を行うので、コントラストの低い
被写体、例えば人物の背景に入った青空などには合焦し
ないので、撮影者が意図した被写体に自動合焦する確率
が非常に高くなる。請求項2に記載の発明では、全ての
焦点検出ゾーン内の被写体のコントラストが所定値より
も低い場合は、撮影画面において中央に位置する焦点検
出ゾーンの被写体に対する焦点情報を選択するので、撮
影画面の中央の被写体に対して合焦できる。請求項7に
記載の発明では、前回選択された焦点検出ゾーンに対す
る今回のデフォーカス量は、前回選択されなかった焦点
検出ゾーンに対する今回のデフォーカス量よりも一定
量、優先選択するので、より信頼性の高いデフォーカス
量によって焦点検出処理が可能になる。請求項8に記載
の発明では、撮影画面において中央に位置する中央焦点
検出ゾーンに対するデフォーカス量は、中央以外の焦点
検出ゾーンに対するデフォーカス量よりも一定量、優先
選択するので、各センサにおける被写体が同じような距
離にあった場合には、主要被写体のある可能性の高い中
央の焦点検出ゾーンを優先できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焦点検出装置を一眼レフカメラに適用
した一実施の形態の主要構成をブロックで示す図であ
る。
【図2】同一眼レフカメラのマルチ焦点検出センサユニ
ットの一実施例を示す図である。
【図3】同一眼レフカメラのマルチ焦点検出センサユニ
ットの焦点検出ゾーンの配置の一実施例を示す図であ
る。
【図4】同一眼レフカメラのマルチ焦点検出センサユニ
ットの光学系の一実施例を示す図である。
【図5】同一眼レフカメラの主要動作に関するフローチ
ャートを示す図である。
【図6】同一眼レフカメラのAF処理に関するフローチ
ャートを示す図である。
【図7】同一眼レフカメラの積分スタート処理に関する
フローチャートを示す図である。
【図8】同一眼レフカメラのCCDデータ入力処理に関
するフローチャートを示す図である。
【図9】同一眼レフカメラの、測距値選択処理の一実施
例に関するフローチャートを示す図である。
【図10】同一眼レフカメラの、測距値選択処理の一実
施例の詳細に関するフローチャートの一部を示す図であ
る。
【図11】同一眼レフカメラの、測距値選択処理の一実
施例の詳細に関するフローチャートの一部を示す図であ
る。
【図12】同一眼レフカメラの、測距値選択処理の一実
施例の詳細に関するフローチャートの一部を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 カメラボディ 13 メインミラー 14 ハーフミラー部 15 サブミラー 21 マルチ焦点検出センサユニット 211 CCD転送部 212A Aセンサ 212B Bセンサ 212C Cセンサ 221 CCD制御回路 35 メインCPU(制御手段) 35b RAM 43 EEPROM 51 撮影レンズ 53 焦点調節レンズ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画面内において相異なる位置に対応
    する複数の焦点検出ゾーン内の被写体について焦点状態
    を検出し、いずれかの焦点情報を選択してその選択情報
    に基づいて焦点調節光学系を移動させる多点自動焦点検
    出装置であって、 検出した焦点検出ゾーン内の被写体のコントラストを判
    定し、コントラストが所定値よりも高い焦点検出ゾーン
    の内から、最も近距離の焦点情報を選択する制御手段を
    備えたこと、を特徴とする多点自動焦点検出装置。
  2. 【請求項2】 前記全ての焦点検出ゾーン内の被写体の
    コントラストが所定値よりも低い場合には、前記撮影画
    面において中央に位置する焦点検出ゾーンの被写体に対
    する焦点情報を選択することを特徴とする請求項1に記
    載の多点自動焦点検出装置。
  3. 【請求項3】 前記中央の焦点検出ゾーンの被写体に対
    して有効な焦点情報が得られなかったときには、最も近
    距離に対応する焦点情報を選択することを特徴とする請
    求項1または2に記載の多点自動焦点検出装置。
  4. 【請求項4】 前記焦点情報はデフォーカス量であるこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の
    多点自動焦点検出装置。
  5. 【請求項5】 前記デフォーカス量は、撮影レンズによ
    って形成された被写体像面位置とフィルム面との撮影レ
    ンズの光軸に沿った距離であって、被写体像面とフィル
    ム面とが一致しているときのデフォーカス量を0、被写
    体像面がフィルム面よりも光軸上、前記撮影レンズと反
    対側に位置しているときのデフォーカス量を+の値、被
    写体像面がフィルム面よりも光軸上撮影レンズ側に位置
    しているときのデフォーカス量を−の値とすることを特
    徴とする請求項4に記載の多点自動焦点検出装置。
  6. 【請求項6】 前記最も近距離の焦点情報は、最も大き
    いデフォーカス量である請求項5に記載の多点自動焦点
    検出装置。
  7. 【請求項7】 前記多点自動焦点検出装置は繰り返し前
    記焦点状態の検出および焦点調節光学系の移動を行い、
    前回選択された焦点検出ゾーンに対する今回のデフォー
    カス量は前回選択されなかった焦点検出ゾーンに対する
    今回のデフォーカス量よりも一定量優先することを特徴
    とする請求項6に記載の多点自動焦点検出装置。
  8. 【請求項8】 前記多点自動焦点検出装置は繰り返し前
    記焦点状態の検出および焦点調節光学系の移動を行い、
    前記撮影画面において中央に位置する中央焦点検出ゾー
    ンに対するデフォーカス量は、中央以外の焦点検出ゾー
    ンに対するデフォーカス量よりも一定量、そのデフォー
    カス量を優先することを特徴とする請求項6に記載の多
    点自動焦点検出装置。
  9. 【請求項9】 前記多点自動焦点検出装置は繰り返し前
    記焦点状態の検出および焦点調節光学系の移動を行い、
    前回選択された焦点検出ゾーンに対しては、今回のデフ
    ォーカス量に一定量をプラスしたデフォーカス量を今回
    のデフォーカス量として設定することを特徴とする請求
    項6に記載の多点自動焦点検出装置。
JP25537597A 1996-09-26 1997-09-19 多点自動焦点検出装置 Expired - Fee Related JP3939828B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25537597A JP3939828B2 (ja) 1996-09-26 1997-09-19 多点自動焦点検出装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-255030 1996-09-26
JP25503096 1996-09-26
JP25537597A JP3939828B2 (ja) 1996-09-26 1997-09-19 多点自動焦点検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10153735A true JPH10153735A (ja) 1998-06-09
JP3939828B2 JP3939828B2 (ja) 2007-07-04

Family

ID=26541984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25537597A Expired - Fee Related JP3939828B2 (ja) 1996-09-26 1997-09-19 多点自動焦点検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3939828B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006145632A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Pentax Corp 多点自動焦点調節装置および同装置を備えたカメラ
JP2007034023A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Olympus Imaging Corp カメラの焦点調節装置
JP2007249132A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、自動焦点調整方法、およびプログラム
JP2009058762A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Canon Inc 撮像装置
JP2011154385A (ja) * 2004-07-12 2011-08-11 Canon Inc 光学機器
JP2014170176A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Seiko Epson Corp 撮像装置、及び輝度調整方法

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62212611A (ja) * 1986-03-14 1987-09-18 Minolta Camera Co Ltd 自動焦点調節装置
JPS6317416A (ja) * 1986-06-09 1988-01-25 Minolta Camera Co Ltd 焦点検出装置
JPS63193133A (ja) * 1987-02-06 1988-08-10 Minolta Camera Co Ltd 自動焦点調整装置
JPH01287512A (ja) * 1988-05-13 1989-11-20 Minolta Camera Co Ltd 自動焦点検出装置
JPH02158705A (ja) * 1988-12-13 1990-06-19 Olympus Optical Co Ltd 多点測距カメラ
JPH02178641A (ja) * 1988-12-29 1990-07-11 Nikon Corp 焦点検出装置
JPH03149512A (ja) * 1989-11-07 1991-06-26 Sony Corp フォーカス制御回路
JPH03214133A (ja) * 1990-01-18 1991-09-19 Nikon Corp 焦点検出装置
JPH055929A (ja) * 1991-06-27 1993-01-14 Nikon Corp 自動焦点調節カメラ
JPH05203869A (ja) * 1992-01-29 1993-08-13 Nikon Corp 閃光手段と焦点検出手段とを有するカメラシステム
JPH0638089A (ja) * 1992-07-20 1994-02-10 Konica Corp 自動合焦装置
JPH09304688A (ja) * 1996-03-15 1997-11-28 Asahi Optical Co Ltd 自動焦点装置
JPH09304052A (ja) * 1996-03-15 1997-11-28 Asahi Optical Co Ltd 測量機器の自動焦点装置

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62212611A (ja) * 1986-03-14 1987-09-18 Minolta Camera Co Ltd 自動焦点調節装置
JPS6317416A (ja) * 1986-06-09 1988-01-25 Minolta Camera Co Ltd 焦点検出装置
JPS63193133A (ja) * 1987-02-06 1988-08-10 Minolta Camera Co Ltd 自動焦点調整装置
JPH01287512A (ja) * 1988-05-13 1989-11-20 Minolta Camera Co Ltd 自動焦点検出装置
JPH02158705A (ja) * 1988-12-13 1990-06-19 Olympus Optical Co Ltd 多点測距カメラ
JPH02178641A (ja) * 1988-12-29 1990-07-11 Nikon Corp 焦点検出装置
JPH03149512A (ja) * 1989-11-07 1991-06-26 Sony Corp フォーカス制御回路
JPH03214133A (ja) * 1990-01-18 1991-09-19 Nikon Corp 焦点検出装置
JPH055929A (ja) * 1991-06-27 1993-01-14 Nikon Corp 自動焦点調節カメラ
JPH05203869A (ja) * 1992-01-29 1993-08-13 Nikon Corp 閃光手段と焦点検出手段とを有するカメラシステム
JPH0638089A (ja) * 1992-07-20 1994-02-10 Konica Corp 自動合焦装置
JPH09304688A (ja) * 1996-03-15 1997-11-28 Asahi Optical Co Ltd 自動焦点装置
JPH09304052A (ja) * 1996-03-15 1997-11-28 Asahi Optical Co Ltd 測量機器の自動焦点装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011154385A (ja) * 2004-07-12 2011-08-11 Canon Inc 光学機器
JP2006145632A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Pentax Corp 多点自動焦点調節装置および同装置を備えたカメラ
JP2007034023A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Olympus Imaging Corp カメラの焦点調節装置
JP2007249132A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、自動焦点調整方法、およびプログラム
JP2009058762A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Canon Inc 撮像装置
JP2014170176A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Seiko Epson Corp 撮像装置、及び輝度調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3939828B2 (ja) 2007-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6115553A (en) Multipoint autofocus system
US7460779B2 (en) Focus detection system
US7496290B2 (en) Multipoint autofocus system and camera having multipoint autofocus system
US6463214B1 (en) Multi-point autofocus system
US4910548A (en) Camera with a multi-zone focus detecting device
US5218395A (en) Camera with a multi-zone focus detecting device
US6157783A (en) Automatic focus detecting device
JP3259996B2 (ja) カメラ
US5845155A (en) Multipoint autofocusing system
US5168299A (en) Camera with a multi-zone focus detecting device
JP3939828B2 (ja) 多点自動焦点検出装置
JPH07318785A (ja) ブラケット装置を備えたカメラ
US5041859A (en) Automatic focusing detection device for cameras
EP0438140B1 (en) Focus detecting device in a camera
JP2757853B2 (ja) 焦点検出装置
KR100388918B1 (ko) 카메라의측광영역이가변되는휘도측광장치및그제어방법
JP4279919B2 (ja) 焦点検出装置
JP3771645B2 (ja) 焦点検出装置
EP0578174B1 (en) Photometer with adjustable dynamic range for a photographic camera
JP3793292B2 (ja) 多点オートフォーカス装置
JP4014791B2 (ja) 多点自動焦点検出装置
JP4558174B2 (ja) 測距装置
JP4788054B2 (ja) 焦点検出装置
US6470149B1 (en) Distance measuring apparatus
JP2008203407A (ja) 撮像装置、レンズ装置及び撮像システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040915

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140406

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees