JPH02178641A - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

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JPH02178641A
JPH02178641A JP63331748A JP33174888A JPH02178641A JP H02178641 A JPH02178641 A JP H02178641A JP 63331748 A JP63331748 A JP 63331748A JP 33174888 A JP33174888 A JP 33174888A JP H02178641 A JPH02178641 A JP H02178641A
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洋介 日下
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健 歌川
Shigeyuki Uchiyama
内山 重之
Tomoyuki Kuwata
知由己 桑田
Shozo Yamano
省三 山野
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/34Systems for automatic generation of focusing signals using different areas in a pupil plane

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Focusing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、産業上の利用分野 本発明は、カメラ等の焦点検出装置に関するものである
B、従来の技術 撮影画面内に例えば第5図のごとく複数の焦点検出領域
を設定し、それぞれの焦点検出領域において焦点検出を
行い、焦点検出領域毎のデフォーカス量を算出し、これ
ら複数のデフォーカス量に基づいて最終的に一つのデフ
ォーカス量を決定する焦点検出装置が知られている。こ
こで、一つのデフォーカス量の決定方式としては、例え
ば次のようなものがある。
■至近優先方式:複数のデフォーカス量の中で最も至近
側のデフォーカス量を選択する方式。
■コントラスト優先方式:複数の焦点検出領域の中で最
もコントラストが高く、求められたデフォーカス量の信
頼度が最も高い焦点検出領域のデフォーカス量を選択す
る方式。
■統計平均方式;複数のデフォーカス量の統計平均によ
り最終的なデフォーカス量を決定する方式。
C0発明が解決しようとする課題 このような従来の焦点検出装置には次のような問題点が
あった。
■至近優先方式の問題点 複数のデフォーカス量の中で最も至近側のデフォーカス
量を選択するので、第21図に示すように、1カ所の焦
点検出領域のデフォーカス量のみが至近側に大きくはず
れており、その他の焦点検出領域のデフォーカス量が比
較的まとまっている場合でも最至近の被写体に合焦して
しまう。例えば金網越しに中にいる動物を被写体として
狙ったような場合には、金網に合焦してしまい撮影者の
意図にそぐわなかった。また、最至近として選択された
デフォーカス量が求められた焦点検出領域のコントラス
トが低く、デフォーカス量が焦点検出毎にばらつく場合
には、最終的なデフォーカス量もそれに応じてばらつく
ので安定性がなかった。
■コントラスト優先方式の問題点 最大コントラストをとる焦点検出領域のデフォーカス量
を採用するので、第22図に示すように、2つの焦点検
出領域のコントラストがほぼ等しく。
そのデフォーカス量が大きく異なっており、焦点検出毎
に最大コントラストの焦点検出領域が入れ替わる場合に
は、2つのデフォーカス量の間でハンチングを起こして
しまい、安定性が悪かった。
また1カ所でもコントラストの高い焦点検出領域がある
と、その他の領域のデフォーカス量がまとまっている場
合でも、コントラストの高い焦点検出領域の被写体に合
焦してしまう。例えばコントラストの高い背景をバック
にしてコントラストの低い人間の顔等を狙った場合にも
背景に合焦してしまい、撮影者の意図にそぐわなかった
。さらに、最もコントラストの高い焦点検出領域におい
ても、コントラストがあまり高くなく、デフォーカス量
が焦点検出毎にばらつく場合には、最終的なデフォーカ
ス量もそれに応じてばらつくので安定性がなかった。
■統計平均方式の問題点 デフォーカス量の平均を採用するので、第23図に示す
ように、複数のデフォーカス量が2つのまとまりに分裂
している場合でも、中間的なデフォーカス量となり、ど
ちらのまとまりに対してもピンボケになってしまった。
例えば遠景をバックにして手前の人物を狙った場合には
、遠景と人物のどちらにも合焦できなかった。
このような従来技術の欠点をまとめると、多分割した複
数の焦点検出領域から一領域のみを選択して、その領域
のデフォーカス量を最終的なデフォーカス量として採用
する場合には、ある程度撮影者の意図する被写体に合焦
する確率はあるが、まだその確率は充分なものではなく
、また選択された領域のデフォーカス量のばらつきがそ
のまま最終的なデフォーカス量のばらつきに反映される
ので安定性が悪かった。
反対に多分割した複数の焦点検出領域の平均的なデフォ
ーカス量を最終的なデフォーカス量として採用する場合
には、最終的なデフォーカス量のばらつきが少なくなり
安定性は増すが、撮影者の意図する特定の被写体に対し
て合焦する確率が少なかった。
本発明の技術的課題は、安定性が高くしかも撮影者の意
図する被写体に対して合焦する確率を向上させることに
ある。
00課題を解決するための手段 クレーム対応図である第1図により説明すると、本発明
に係る焦点検出装置は、被写体像を所定面上に形成する
ための撮影光学系1と、撮影画面内に設定された複数の
焦点検出領域AREA (、j)(ただし、j=1〜f
)において、それぞれ前記所定面に対する現在の像面の
デフォーカス量DEF (j)(ただし、j=1〜f)
を検出する焦点検出手段2と、複数の焦点検出領域AR
EA(j)をその領域のデフォーカス量に応じて複数の
グループGRP(i)(ただし、i = 1〜e )に
まとめるグループ化手段3と、複数のグループGRP 
(i)の中から合焦すべき被写体の像が形成されている
と予想される一つの最適グループGRP (w)を選択
する選択手段4と、最適グル−プGRP (w)に属す
る焦点検出領域のデフォーカス量に基づいてデフォーカ
スff1DEFXを算出する最適デフォーカス量演算手
段5とを具備することにより、上記技術的課題を解決す
る。
E6作用 カメラ等の撮影光学系1によって形成される被写体像の
一部が、周知の焦点検出光学系、イメージセンサ、マイ
コン(C,PU)等から成る焦点検出手段2に導かれる
。焦点検出手段2は、第5図に示すごとく撮影画面に設
定された複数の焦点検出領域(AREA(j)、j=l
〜f(第5図ではf=8))に対応するイメージセンサ
のデータに周知の焦点検出演算を施して、複数の焦点検
出領域のデフォーカス量(DEF (j))を求める。
グループ化手段3は、デフォーカス量(DEF(j))
に基づいて、複数の焦点検出領域AREA (j)を、
同一の被写体を捕捉していると思われる焦点検出領域毎
にいくつかのグループ(GRP (i)、i=1〜e)
にまとめる。
最適グループ選択手段4は複数のグループ(GRP (
i))の中から、撮影者の意図する被写体となる可能性
が高い被写体を捕捉している最適グループ(GRP(w
))を選択する。
最適デフォーカス量演算手段5は最適グループ(GRP
 (w))に属する焦点検出領域のデフォーカス量に基
づいて、系全体としての最適デフォーカス量DEFXを
算出する。
これにより、ばらつきの少ない安定したデフォーカス量
を得る。
F、実施例 第2図により本発明に係る焦点検出装置をレンズ交換型
−眼レフカメラシステムに適用した場合の実施例の構成
について説明する。
カメラボディ20に対して交換可能なレンズ10が着脱
自在にマウントし得るようにされている。レンズ10を
装着した状態において、被写体から到来する撮影光束は
、撮影レンズ1)を通ってカメラボディ20に設けられ
ているメインミラー21により一部は反射されてファイ
ンダーに導かれ、他の一部はメインミラー21を透過し
てサブミラー22により反射され、焦点検出用の光束と
してAFモジュール23に導かれる。
AFモジュールは第3図に示すように、視野マス70、
フィールドレンズ27および2対の再結像レンズ28A
、28B、38A、38Bからなる焦点検出光学系24
と、2対の受光部29A。
29B、39A、39BからなるCCD等の光電変換装
置25とから構成されている。
以上のような構成において、撮影レンズ11の射出瞳1
6に含まれる光軸17に対して対称な2対の領域18A
、18Bと19A、19Bをそれぞれ通る光束は、第5
図に示す焦点検出領域全体に対応した開口形状を有する
視野マス70付近で一次像を形成する。視野マス70の
開口部に形成された一次像の一部は更に、フィールドレ
ンズ27および2対の再結像レンズ28A、28B、3
8A、38Bにより光電変換装置25の2対の受光部2
9A、29B、39A、39B上に2対の二次像として
形成される。
周知のように光電変換装@25上で対になった二次像の
受光部並び方向の相対的位置関係を検出することにより
、撮影レンズ11のデフォーカス量を検出できる。また
この位置関係を第5図のごとく撮影画面上に設定された
複数の焦点検出領域毎に行うことにより、各焦点検出領
域毎にデフォーカス量を検出することができる。
第4図に光電変換装置25上での受光部の配置構成を示
す。
受光部29A、29Bは各々n個の受光素子APt B
p (p=1〜n)から成り、−次像がフィルム面と一
致しているときに、対応する各一対の受光素子(Alと
B1.A2とB2、・・・)の出力が等しくなるように
配置されている。
受光部39A、39Bは各々m個(m(n)の受光素子
Cq T D q (q =1〜m)から成り、次像が
フィルム面と一致しているときに、対応する各一対の受
光素子(C1とDl、C2とB2・・・)の出力が等し
くなるように配置されている。
受光部29A、29B、39A、39Bを形成する受光
素子は、フォトダイオード等の電荷蓄積型素子によって
構成されており、光電変換装置25上の照度に応じた電
荷蓄積時間だけ電荷蓄積を行うことにより、受光素子出
力信号を後述の焦点検出演算に適する出力レベルに制御
することができる。
以上のごとく焦点検出光学系を構成することにより、撮
影画面上に第5図に示すような複数の焦点検出領域が設
定される。
再び第2図に戻り説明を続ける。
センサ制御部26は、AFCPU (AF用のCPU)
30のボートP4からの電荷蓄積開始および終了指令を
受は取り、指令に応じた制御信号を光電変換装置25に
与えることにより光電変換装@25の電荷蓄積時間を制
御する。また転送りロック信号等を光電変換装置25に
与え、受光素子出力信号を時系列的にAFCPU30に
転送するとともに、受光素子出力信号の転送開始に同期
した同期信号をAFCPU30のボートP4に送る。A
FCPU30はこの信号に同期して、内蔵したA/Dコ
ンバータによりボートP3に入力する受光素子出力信号
のA/D変換を開始し、受光素子数に応じたA/D変換
データを得る。 A/D変換が終了すると、得られたデ
ータに対して後述するデータ処理を行い最適デフォーカ
ス量を求める。
すなわち、第1図における焦点検出手段2.グループ化
手段3.最適グループ選択手段4.最適デフォーカス量
演算手段5の動作はAFCPU30のプログラムによっ
て実現されることになる。
AFCPU30は最適デフォーカス量に基づき、AF表
示装置40の表示部41,42,43゜44の表示形態
をボートP5を用いて制御する。
またAFCPU30は、最適デフォーカス量に基づいて
AFモータ50の駆動方向および駆動量を以下のように
制御して、撮影レンズ11を合焦点に移動させる。
まずAFCPU30はデフォーカス量の符号(前ピン、
後ピン)に従ってボートP2からAFモータ50を撮影
レンズ11が合焦点に近づく方向へ回転させる駆動信号
を発生する。AFモータ50の回転運動は、ボディ20
とレンズ10のマウント部に設けられたボディ側のカッ
プリング53とこれに嵌合するレンズ側のカップリング
14に伝達され、更にレンズ10に内蔵されたギヤ等か
ら構成されたレンズ伝達系12を経て、最終的に撮影レ
ンズ11を合焦方向へ移動させる。
またAFモータ50の駆動量は、ボディ伝達系51を構
成するギヤ等の回転量を、フォトインタラプタ等から構
成されるエンコーダ52によりパルス列信号に変換する
。そのパルス列信号はボートP1にフィードバックされ
、AFCPU30はパルス数をカウントすることにより
AFモータ50の駆動量を検出しその制御を行う。
またレンズ10にはレンズCPU13が内蔵されており
、マウント部に設けられたレンズ側接点15、ボディ側
接点63等から形成された通信パス64を介して、ボー
トP6によりAFCPU30と接続され、レンズ10の
AF関連情報がAFCPU30に送られる。
焦点検出モード選択装置80は、自動または手動により
選択された焦点検出モード(中央重点、至近優先、信頼
度優先、合焦優先等)の情報をボートP7に送り、AF
CPU30はこの情報に基づいて焦点検出処理を切り替
える。
以上が本発明に係る焦点検出装置を一眼レフカメラに適
用した実施例の構成および動作の概要である。
AFCPU30の内部で行われる複数の領域に対する焦
点検出、グループ化、最適グループ選択。
最適デフォーカス量の算出の詳細について説明する。
く焦点検出処理〉 まず第6図、第7図を用いて焦点検出処理について説明
する。
AFCPU30がA/D変換して得た、受光素子AP*
 Bp (p=l 〜n)およびCq、Dq(q=1〜
m)に対応する受光素子出力データをaPp bp (
p=1〜n)およびQq*dq(q=1〜m)とする、
簡単のため以後の説明においては、受光素子出力データ
aPy bPについてのみ説明を行うが、受光素子出力
データQq+dqについても同様である。受光素子出力
データaP+’)Pに対してまず(1)式に示す相関演
算によって各焦点検出領域毎に相関量C(j、L)が求
められる。
C(j、L)=Σ1a(r+L)−b(r)l  ・・
・(1)ただしく1)式において、Lは整数であり一対
の受光素子出力データの受光素子のピッチを単位とした
相対的シフト量(ずらし景)であり、jは焦点検出領域
を表わしている。また(1)式の積算演算においてパラ
メータrのとる範囲は、シフト量りおよび焦点検出領域
jに応じて適宜決定される。
受光素子出力データaPy bpをマトリックスの行列
に対応させた場合1例えば第6図に示すように、(1)
式における受光素子出力データの組合せ、即ちパラメー
タrのとる範囲を決めることができる。第6図において
シフト量りは−2〜+2の範囲で動かされ、太線で囲ま
れた領域が相開演算が行われる受光素子出力データの組
合せのマトリックス上の位置を表わしている。
例えばシフト量りがOの場合、(1)式のパラメータr
のとる範囲は焦点検出領域j毎に次式のようになる。
j=1の時  r=1〜W j=2の時  r=W+1〜X j=3の時  r = x + 1〜yj=4の時  
r=y+1〜2 j=5の時  r = z + 1〜n  ・・・(2
)各焦点検出領域において受光素子出力データの相関が
最も高いシフト量xm (j)は、(1)式の結果に対
して1本出願人が特開昭60−37513号公報に開示
した3点内挿法を適用することにより(3)式のごとく
求められる。
ただしく3)式においてDおよび5LOPは、離散的に
求められた相関量C(j、L)の最小値がシフト量L=
=xにおいて得られるとすると、次式%式% また(3)式で求めたシフト量xm (j)より各焦点
検出領域毎のデフォーカスJkDEF (j)を次式で
求めることができる。
DEF(j)”KX(j)XPY(j)Xxm(j)+
CZ(j)・・・(6) (6)式において、py (j)は、焦点検出領域毎の
受光素子の並び方向のピッチであり、領域に応じた値(
たとえば縦横のセンサピッチが異なっている場合)がA
FCPU30に記憶されている。KX (j)は、第3
図の焦点検出光学系の構成によって焦点検出領域毎に決
まる係数であり、領域に応じた値がAFCPU30に記
憶されている。Cz (j)は領域毎のオフセット値で
あり、撮影光学系の収差量(レンズCPU13から読み
だす)とボディ20に対するAFモジュール23の位置
調整状態によって決まる補正値(ボディ毎にEEPRO
Mに記憶されている)とからなる。
また(5)式で求めたパラメータ5LOP (j)は被
写体像のコントラストとに概ね比例した量であって、そ
の値が大きいほど相関量C(j、L)の極小値付近のへ
こみが深く、相関が大きいことを示し、従って求められ
たデフォーカス:1DEF(j)の信頼性が高いことを
示している。
なお、極小値xm (j)が見つからずデフォーカス量
DEF (j)が定まらなかった場合や、デフォーカス
量DEF (j)は求ったが5LOP(j)が小さく信
頼性が低い場合は、焦点検出不能と判定してデフォーカ
ス量DEF (j)”ωとする。
第7図は上述の焦点検出処理の動作を示すフローチャー
トである。
まずステップ#95でj=1として焦点検出領域を初期
化する。ステップ#100で焦点検出領域AREA (
j)で相関演算を行い、相関量C(j、L)を求める。
ステップ#105で3点内挿法によりxm (J)+ 
5LOP (J)を求める。
ステップ#110ではxm (j)が求ったが判定し、
求まらなかった場合はステップ#125に進み、求まっ
た場合はステップ#115でS LOP(j)が所定値
TSを越えているか判定し、TS以下であった場合、即
ち信頼性がないと判定された場合はステップ#125に
進む。ステップ#115でTSより大きいと判定された
場合は、ステップ#120に進みデフォーカス量DEF
(j)を求め、ステップ#13oに進む、一方、ステッ
プ#125に進んだ場合は焦点検出不能と判定してDE
F (j)=■とし、ステップ#130に進む、ステッ
プ#13oではj=j+1として焦点検出領域を次の領
域に更新し、ステップ#135でj=9(焦点検出領域
が終了)となったか判定し、j=9でなかった場合はス
テップ#1oOに戻り次の焦点検出領域で相関演算を行
う、ステップ#135でj=9となった場合は全ての領
域での焦点検出が終了したので、焦点検出処理を抜け、
ステップ#140のグループ化処理に進む。
以上のようにして全ての焦点検出領域においてデフォー
カス量を決定することができる。上記説明では第5図に
示した十字形の焦点検出領域を8分割して、各々の領域
のデフォーカス量を検出したが、検出領域の形や分割数
はこれに限られることはない、また検出領域を互いにオ
ーバーラツプさせたり、領域境界を被写体像の強度分布
に応じて変更するようにしても構わない。
くグループ化処理〉 グループ化処理は、焦点検出処理によって求められた複
数のデフォーカス量に応じて、複数の焦点検出領域を、
同一の被写体を捕捉している可能性が高いグループにま
とめる。
第8図はグループ化処理の第1実施例を示すフローチャ
ートである。
ステップ#200ではまず、第9図に示すごとく焦点検
出領域をその領域のデフォーカス量に従って大きい順に
並べかえ(至近に近い順)、順番に1から番号kをつけ
る。ただし焦点検出不能(デフォーカス量DEF (j
) =OO)の領域は番号をつけないこととし、すべて
の領域で検出不能の場合は番号kを0とする。また最終
番号をKLとする。したがってKL=Oの場合は全ての
領域で焦点検出不能であることを意味する。
ステップ#205ではKL=0.即ち全ての領域で焦点
検出不能であるか判定し、不能であった場合は、ステッ
プ#210に進み、全領域で焦点検出不能だったとして
それ以降の処理をキャンセルして次の焦点検出動作を開
始する。不能でなかった場合は、ステップ#215でグ
ループ化処理で使用されるデフォーカス軸上でのゾーン
の大きさ、即ち像面深度をつぎのように決定する。
例1:像面深度は撮影光学系の撮影時のF値に従って変
化し、F値が小さい場合は深度も深く同一被写体とみな
してよいゾーンZONEの大きさも広がるので、撮影F
値に従ってゾーンの大きさを決める。
例2:ゾーンの大きさを所定値に固定し、常に決まった
深度内に同一被写体とみなす像面が入るようにする。
例3:前述の焦点検出処理で求めたデフォーカス量はあ
る幅の不確定性を持っており、その幅はそのデフォーカ
ス量の信頼度5LOP値やその領域での被写体像のコン
トラストに依存して変化する0例えば不確定性の幅は信
頼度5LOPに概ね逆比例するので。
その領域の5LOP値の逆数に比例してゾーンの大きさ
を決める。このようにゾーンの大きさを決めると、信頼
度の高いデフォーカス量を持つ領域は、他の領域から独
立したグループを形成する可能性が高くなり、その領域
が捕捉している被写体像に対して合焦する確率が高くな
る。例えば所定ゾーン幅をZNとして各領域のゾーンの
大きさをZONE (j)=ZN/5LOr’ (j)
とする、この場合、ゾーンの大きさの上限値、下限値を
設定しておいてもよい。またコントラストCON (j
)を、隣接する受光素子出力データの差の絶対値の和を
その領域内で計算することにより求め、これを5LOP
値の代わりに用いてもよい。
ステップ#220ではグループ化処理の初期化として、
グループ番号iを1、領域のデフォーカス類の番号kを
1に設定し、ステップ#225でグループGRP (i
)に番号にの領域を登録する。
ステップ#23oでは番号kが最終番号KLになったか
判定し、KLになった場合はグループ化処理を終了しス
テップ#235の最適グループ選択処理に進む。KLに
なっていない場合はグループ化処理を続行し、ステップ
#24oに進む。
ステップ#240において、ゾーンの大きさを例1また
は例2のごとく決めた場合は、番号にの領域のデフォー
カス量から無限側のゾーン内に番号に+1の領域のデフ
ォーカス量が入っているか判定する。
例えば第10図(a)のような場合は2つの領域はゾー
ン外と判定され別グループとなり、第10図(b)のよ
うな場合は2つの領域はゾーン内と判定され同一グルー
プとなる。ゾーンの大きさを例3のごとく決めた場合は
、番号にの領域のデフォーカス量と番号に+1の領域の
デフォーカス量の差が、番号に+1の領域の5LOP値
によって決まるゾーンの大きさの和より小さいか判定す
る0例えば第11図(a)のような場合は2つの領域は
ゾーン外と判定され別グループとなり、第11図(b)
のような場合は2つの領域はゾーン内と判定され同一グ
ループとなる。
ステップ#240で別グループと判定された場合は、ス
テップ#245でグループ番号を更新しステップ$25
0に進み、同一グループと判定された場合はステップ#
245をスキップし即ステップ#250に進む。ステッ
プ#250では番号kを更新してから、ステップ#22
5の処理に戻る。
以上の処理を繰り返しステップ#235に抜けた時は、
例えば第9図のごとく領域のグループ化がなされている
。即ちグループ化処理の第1実施例の場合、一つのグル
ープのデフォーカス軸上での広がりはフレキシブルであ
り、グループ内に複数の領域が存在する場合、そのグル
ープに属する一つの領域はそのグループに属する少なく
とも他の一つの領域に対して第10図(b)または第1
1図(b)のような関係にあればよい。このようなグル
ープ化ではグループの広がりが大きく取れるので、広い
領域で連続的にピント位置がかわるような被写体、例え
ば壁に張ったポスターを斜め方向から見たような場合で
も、被写体全体を一つのプルーブとして捕らえることが
できる。もちろんグループの広がりに一定の上限を設け
てもよいし、グループに加えられた領域の5LOP値の
和が一定値になった場合にはグループを更新するように
してもよい。
第12図はグループ化処理の第2実施例を示すフローチ
ャートである。
ステップ#300からステップ#315の処理は第8図
の第1実施例の処理のステップ#200からステップ#
215の処理と同じなので説明は省略する。ただしステ
ップ#315でゾーンの大きさを決定する際には、例3
の場合を除いている。
ステップ#320ではグループ化処理の初期化として、
グループ番号jを1、領域のデフォーカス類の先頭番号
にと末尾番号りとエンド番号gをそれぞれ1に設定する
。ステップ#325で番号にの領域のデフォーカス量か
ら無限側のゾーン内に番号りの領域のデフォーカス量が
入っているか判定する。例えば第10図(a)のような
場合は2つの領域はゾーン外と判定され別グループとな
リ、第10図(b)のような場合は2つの領域はゾーン
内と判定され同一グループとなる。同一グループでない
と判定された場合はゾーン判定を終了しステップ#34
0に進む、同一グループと判定された場合はステップ#
330で末尾番号りを更新し、ステップ#330で末尾
番号りが最終番号を越したか判定し、越していない場合
はステップ#325に戻り引き続きゾーン判定を行い、
越している場合はゾーン判定を終了しステップ#340
に進む。
ステップ#340では末尾番号りがエンド番号gになっ
たか、即ち今回のグループが前回のグループに包含され
ているか判定し、包含されていない場合はステップ#3
45でグループiに先頭番号kから末尾番号h−1の領
域を登録するとともにグループ番号iを更新し、ステッ
プ#350に進み、包含されている場合はステップ#3
45のグループ登録をせずにステップ#350に進む。
ステップ#350では末尾番号りが最終番号KLを越し
たか判定し、越した場合はグループ化処理を終了しステ
ップ#355の最適グループ選択処理に進む、越してい
ない場合はステップ#36゜で先頭番号kを更新すると
ともにエンド番号gを末尾番号りに書き換えて、ステッ
プ#325に戻りグループ化処理を続行する。
以上の処理を繰り返しステップ#355に抜けた時は、
例えば第13図のごとく領域のグループ化処理がなされ
ている。即ちグループ化処理の第2実施例の場合、一つ
のグループのデフォーカス軸上での広がりは固定であり
、グループ内に複数の領域が存在する場合、そのグルー
プに属する領域のうちどの2つの領域をとっても第10
図(b)のような関係を満足している。このようなグル
ープ化ではグループの広がりを比較的狭く限定すること
ができるので、第1実施例よりきめ細かで正確な被写体
のグループ化が達成される。
第14図はグループ化処理の第3実施例を示すフローチ
ャートである。
ステップ#400からステップ#415の処理は第8図
の第1実施例の処理のステップ#200からステップ#
215の処理と同じなので説明は省略する。
ステップ#420ではグループ化処理の初期化として、
グループ番号iを1に設定し、ステップ#425では領
域番号jを1に設定する。ステップ#430で番号iの
領域のデフォーカス量を中心として士ZONE (ゾー
ンの大きさ例1または例2)または士ZONE (i)
または±(ZONE (i)+ZONE (j))(ゾ
ーンノ大きさ例3)に領域jのデフォーカス量DEF(
j)が入っているか判定する。入っている場合は同一グ
ループと判定し、ステップ#445でグループGRP 
(i)に番号jの領域を登録し、ステップ#450に進
む、入っていない場合は同一グループでないと判定し、
ステップ#445のグループ登録は行わずステップ#4
50に進む。ステップ#450では領域番号jが8にな
ったか即ち最終領域か判定し、最終領域でない場合はス
テップ#455で領域番号jを更新してステップ#43
0に戻りグループ判定を続行する。最終領域であった場
合はステップ#460でグループ番号iが最終番号KL
になったか、即ち最終グループか判定し、最終グループ
でない場合はステップ#465でグループ番号iを更新
してステップ#425に戻りグループ判定を続行する。
最終グループであった場合はグループ化処理を終了しス
テップ#470のグループ選択処理に進む。
以上の処理を繰り返しステップ#470に抜けた時は、
例えば第15図のごとく領域のグループ化がなされてい
る。即ちグループ化処理の第3実施例の場合、一つのグ
ループのデフォーカス軸上での広がりはある中心となる
領域のデフォーカス量を基準として決定され、グループ
内に複数の領域が存在する場合、そのグループに属する
全ての領域は中心となる領域に対して第10図(b)ま
たは第11図(b)のような関係を満足している。
このようなグループ化では、グループの広がりが。
基準となる領域のデフォーカス量を中心として比較的狭
く限定され、よりきめ細かで正確な被写体のグループ化
が達成される。
第16図はグループ化処理の第4の実施例を示すフロー
チャートである。
ステップ#505からステップ#515の処理は第8図
の第1実施例の処理のステップ#205からステップ#
215の処理と同じなので説明は省略する。
ステップ#520ではグループ化処理の初期化として、
グループ番号iを1に設定するとともに、領域番号jを
1に設定する。ステップ#525では領域jのデフォー
カス量DEF (j)がωか即ち領ftjが焦点検出不
能か判定し、不能でない場合はステップ#530でグル
ープ(i)に領域jを登録しステップ#535に進み、
不能であった場合はステップ#530のグループ登録を
せずにステップ#535に進む。
ステップ#535では領域jが8であるか即ち最終領域
であるか判定し、最終領域であった場合は、第16図(
b)のステップ#565以降の処理に抜け、最終領域で
なかった場合はステップ#540に進む、ステップ#5
40では領域jのデフォーカス量DEF (j)がψか
、即ち領域jが焦点検出不能か判定し、不能でない場合
はステップ#545に進み、不能であった場合はステッ
プ#545以降のグループ判定をせずにステップ#56
0に進む。
ステップ#545では領域jが5であるか、即ち横列の
最終領域であるか判定し、横列の最終領域であった場合
は端領域なのでステップ#550のグループ判定をせず
にステップ#555のグループ更新に進む、横列の最終
領域でない場合はステップ#550で領域jのデフォー
カス量DEF(j)を中心として+ZONEまたハZ 
ON E(j)または士(ZONE (j)+ZONE
 (j+1))に、隣接領域j+1のデフォーカス量D
EF (j+1)が入っているか判定し、入っている場
合は同一グループと判定してステップ#555のグルー
プ更新はせずにステップ#560に進み、入っていない
場合は同一グループでないと判定しステップ#555で
グループ番号iの更新を行いステップ#560に進む。
ステップ#560では領域番号jの更新を行ってからス
テップ#525に戻りグループ判定を続行する。
以上の処理を繰り返しステップ#565に抜けると、横
列の中央領域である領域3のデフォーカス量DEF (
3)を中心として士ZONEまたは+ZONE (3)
またはf (ZONE (3)+ZONE (7))に
縦列の中央領域である領域7のデフォーカス:1DEF
 (7)が入っているか調べ、入っている場合は領域7
の属するグループを領域3の属するグループに吸収する
ステップ#570では、グループ毎にそのグループを構
成する領域のデフォーカス量の平均値を計算し、その値
に従ってグループ番号を至近順につけ直し、ステップ#
575のグループ選択に進む。
以上のようにしてステップ#575に抜けた時は、例え
ば第17図のごとく領域のグループ化処理がなされてい
る。即ちグループ化処理の第4実施例の場合、一つのグ
ループのデフォーカス軸上での広がりはフレキシブルで
あり、グループ内に複数の領域が存在する場合、そのグ
ループに属する全ての領域はその領域の少なくとも一方
に隣接する領域に対して第10図(b)または第11図
(b)のような関係に必ずある。このようなグループ化
では同一グループは必ず画面上で連結した領域を形成す
ることになる。被写体が同一であった場合には連続した
焦点検出領域に捕捉される確率が高いので、このような
グループ化によってグループと被写体の対応性がよくな
り被写体の識別能力が向上する。
く最適グループ選択処理〉 最適グループ選択処理においては、グループ化処理によ
って作られた複数のグループのなかから撮影者の意図し
ている被写体を捕捉している可能性が高い一つのグルー
プを選択する。
第18図は最適グループ選択処理のフローチャートであ
る。
ステップ#600では、焦点検出領域毎の領域ポイント
E (j)を焦点検出モード選択装町80より得られる
情報に基づいて表1のように決定する。
即ち中央重点モードの場合は、焦点検出不能でない限り
全体の焦点検出領域のなかで中央に近い領域のみに領域
ポイントとして1を与え、その他の領域の領域ポイント
はOにすることにより焦点検出結果に影響を与えないよ
うにしている。その場合の領域の優先順位は(領域3,
7)→(領域2.4,6.8)→(領域1,5)に設定
されている。
表1では中央の領域が検出不能であると、順次端の領域
に検出領域が移動していくように領域ポイントを設定し
であるが、中央領域のみで検出するようにしたり、検出
領域の移動を途中で打ち切ったりするように領域ポイン
トを設定してもよい。
その他の検出モード(至近優先、信頼度優先。
合焦優先)では、横および縦列の端の領域(領域1.5
,6.8)に領域ポイント0.5を与え、中央領域(領
域2,3,4.7)に領域ポイント1を与えている。端
の領域は手ぶれ等により被写体が出入りする可能性が高
くそれにより焦点検出結果が変動するおそれがあるので
、端領域の領域ポイントを中央領域の領域ポイントより
低く設定しである。
ステップ#605ではグループ番号iを1に初期化する
。ステップ#610ではグループ毎に、そのグループに
属する領域のデフォーカス量から次のようにグループデ
フォーカス量を計算する。
例えばグループ1に領域2,3.4が属しており、その
グループデフォーカス量を各々DEF (2)。
DEF (3)、DEF (4)とすると、グループデ
フォーカス量GDEF (1)は(7)式のようになる
GDE F(1)=(DE F(2)+DE F(3)
+DE F(4))/3または GDEF(1)=(DEF(2)*E(2)+DEF(
3)ネE(3)+DEF(4)傘E(4))/(E(2
)+E(3)+E(4))・・・(7)即ちグループデ
フォーカス量は、そのグループに属する領域のデフォー
カス量の単純平均または領域ポイントを重みとした荷重
平均として求められる。但し荷重平均として求める際に
領域ポイントの和が0であった場合は、グループデフォ
ーカス量DEF (i)を検出不能とする。
ステップ#615ではグループ毎に至近優先ポイントP
1をそのグループのグループデフォーカス量に基づいて
決定する。例えば焦点検出モードが至近優先モードの場
合は、表2−1のごとくグループデフォーカス量が最大
、即ち最も至近にあるグループに至近優先ポイント1が
与えられ、その他のグループにはポイントα(0<αく
1)またはOが与えられる。αの値は至近優先度が高い
程小さく設定される。また表2−1では、その他のグル
ープには所定値αのポイントが与えられるとしたが、グ
ループデフォーカス量の順番や最至近グループとの偏差
に応じて至近に近い度合いを算出し、グループ毎に至近
優先ポイントP1を変えて与えるようにしてもよい。
またその他の検出モード(中央重点、信頼度優先9合焦
優先)では1表2−2のごとくグループデフォーカス量
の検出が可能/不能に従ってグル表2−1 至近優先ポイント 表3−1 合焦優先ポイント ープに至近優先ポイントOまたは1が与えられる。
したがってグループデフォーカス量の検出が可能であれ
ば、−律にポイントが与えられるのでグループデフォー
カス量の値によらず各グループは公平に取り扱われる・
ことになる。
上述のように至近優先ポイントP1を設定することによ
り、至近優先モードでは最至近のグループが優先され、
その他のモードでは最至近のグループが優先されること
はなくなる。
ステップ#6.20ではグループ毎に、合焦優先ポイン
トP2をそのグループのグループデフォーカス量に基づ
いて決定する。例えば焦点検出モードが合焦優先モード
の場合は1表3−1のごとくグループデフォーカス量の
絶対値が最小、即ち最も合焦に近いグループに合焦優先
ポイント1が与えられ、その他のグループにはポイント
β(0<βく1)または0が与えられる。βの値は合焦
優先度が高い程小さく設定される。また表3−1ではそ
の他のグループには所定値βのポイントが与えられると
したが、グループデフォーカス量の絶対値の大きさや順
番に応じて合焦に近い度合いを算出し、グループ毎に合
焦優先ポイントを変えて与えるようにしてもよい。
またその他の検出モード(中央重点、信頼度優先、至近
優先)でも上述の表3−1と同じようにして、表3−2
のごとくグループデフォーカス量の絶対値に従ってグル
ープに合焦優先ポイントOまたはγまたは1が与えられ
る。但しγはβくγく1に設定する。このように合焦優
先モード以外のモードでも合焦に近いグループを多少優
先することにより、合焦付近での安定性を増すことがで
きる。
上述のように合焦優先ポイントP2を設定することによ
り1合焦優先モードでは合焦に最も近いグループが優先
され、その他のモードでも安定性が向上する。
ステップ#625ではグループ毎に、信頼度ポイントP
3をそのグループに属している領域jのデフォーカス量
の信頼度5LOP (j)に基づいて決定する6例えば
焦点検出モードが信頼度優先モードの場合は、表4−1
のごとく最も信頼度の和が大きいグループに信頼度優先
ポイント1が与えられ、その他のグループにはそのグル
ープの信頼度の和を信頼度の和の最大値で割った量に応
じてポイント(0くポイントく1)が与えられる。
またその他の検出モード(中央重点、至近優先。
合焦優先)では1表4−2のごとくグループデフォーカ
ス量の検出が可能/不能によってのみ、グループに信頼
度ポイント0または1が与えられる。
従ってグループデフォーカス量の検出が可能であれば一
律にポイントが与えられるので、グループに属する領域
の信頼度の和の大きさによらず各グループは公平に取り
扱われることになる。
さらにその他の検出モードにおいて、表4−3のごとく
信頼度ポイントを与えてもよい、この場合、グループに
おける信頼度の和が所定値δ以上であれば一律に信頼度
ポイント1が与えられ、δ以下であれば信頼度の和をδ
で割った量に応じて信頼度ポイントが与えられる。この
ように信頼度優先モード以外のモードでも信頼度がある
程度共裏4−1 信頼度ポイント 表4−2 信頼度ポイント 上あるグループは公平に取り扱い、信頼度の低いグルー
プは信頼度に応じて重み付けして取り扱うことにより、
デフォーカス量の不確定性によるばらつきの影響を小さ
くすることができる。
上述のように信頼度ポイントP3を設定することにより
、信頼度優先モードでは信頼度が最も高いグループが優
先され、その他のモードでも安定性が向上する。
ステップ#630ではグループ毎の総合ポイントPGを
、至近優先ポイントP1、合焦優先ポイントP2.信頼
度ポイントP3の積または和として計算する。ステップ
#635で・グループ番号iを更新し、ステップ#64
0でグループ番号iがKL+1になったか、即ちグルー
プ番号が終了したか判定し、終了していない場合はステ
ップ#610に戻り、引続き次のグループの総合ポイン
トを求める処理を行う。以上の処理を繰り返しグループ
が終了した場合には、ステップ#645に進み総合PC
(i)が最大なグループを最適グループとして選択し、
ステップ#650の最適デフォーカス量演算に進む。
上述の最適グループ選択処理では、複数の選択ルール(
中央重点、至近優先9合焦優先、信頼度優先等)に応じ
たポイントを設定し、各グループにおいて複数の選択ル
ールに対するポイントを決定し、最後に総合ポイントが
最大なグループを選択しているので、以下のような利点
を有している。
a)同じルール内ではポイントの値を適宜変更すること
により、選択ルールの効力の強弱(優先度の度合)をプ
ログラムの改造等変更なしで簡単にコントロールできる
b)異なるルール間ではポイントの値のバランスを適宜
変更することにより、選択ルールの間の強弱(優先度の
度合)をコントロールできる。したがって焦点検出モー
ド毎に選択のためのプログラムを個々に設ける必要はな
く、ポイント値を変更するのみで焦点検出モードの変更
に対応できる。
C)選択ルール別にポイントを設定するとともに、それ
らの積または和で最適グループの選択を行っているので
、異なるルールの混合が容易に行える。また新しいルー
ルの追加が簡単にできる0例えば選択ルールとして領域
の広さを加えた場合は、面積ポイントP4を設定し、グ
ループに属する領域の数に応じたポイント値を与えれば
よい、また特定パターン例えばいわゆる中抜はパターン
の場合に中抜けするのを防ぐために、中抜はポイントP
5を設定し、中抜はパターン判定(R至近のグループに
横列の端領域1.5が属しているか判定する)を行い、
中抜はパターンであった場合は最至近グループの中抜は
ポイントのみ1とし他のグループの中抜はポイントはO
とし、中抜はパターンでなかった場合はすべてのグルー
プの中抜はポイントを1にすればよい。
以上のようにポイント制による最適グループ選択方式を
導入することにより、モード変更や追加または選択ルー
ルの最適化にも柔軟に対応できるシステムとなる。
上記説明では最終的に一つの最適グループが選択される
が、そのグループに属する領域位置をファインダー視野
等に表示することにより、撮影者に選択されたグループ
に属する領域を確認させてもよい。この場合、撮影者の
意図する被写体が表示された領域に入っていなければ、
撮影者の意志により、選択されたグループをキャンセル
し、総合ポイントが次に高いグループを順次選択してい
くようにしてもよい。
また上記説明では、各種ポイントの配分方式を、選択さ
れた焦点検出モードに従って変更したが。
撮影者が直接ポイントを設定するようにしたり。
予め所定のポイントが設定されたROMデータによりポ
イント設定を行うようにし、ROMをボディに対して変
更可能に構成し、ROMを取り替えることによりポイン
ト変更を行うようにしてもよい。またポイント値を固定
せず、最終的に選択されたグループの特性(領域の位置
、グループデフォーカス量、コントラスト等)をフィー
ドバックし、撮影者の意図に適合するようにポイント値
を変更していくような学習機能を持たせてもよい。
以上は最適グループ選択の処理の一例であって、もちろ
んこれ以外の手法に従って最適グループを選択するよう
にしてもかまねない6例えばグループデフォーカス量と
撮影レンズの絶対位置とにより各グループの絶対距離を
割り出し、最至近または最遠距離と最至近と最遠距離と
の差に基づいて最適な距離およびグループを決定するよ
うにもできる。また領域やグループの距離分布パターン
に応じて焦点検出モードを変更したり、最適グループの
選択をしたりすることもできる。
〈最適デフォーカス量演算処理〉 最適デフォーカス量演算処理においては、最適グループ
選択処理によって選択された最適グループに属する焦点
検出領域のデフォーカス量に基づいて、全体として最適
なデフォーカス量を演算する。
第19図は最適デフォーカス量演算処理を示すフローチ
ャートである。
ステップ#900では最適グループに属する焦点検出領
域AREA (j)に対する重みW(j)を決定する0
例えば表5のごとく焦点検出モードに応じて重みW(j
)を決定することができる。信頼度優先モードにおいて
は、焦点検出領域AREA (j)の重みW(j)を、
領域ポイントE(j)とその領域のデフォーカス量の信
頼度5LOP (j)の積とし、その他のモードにおい
テLt、 E (j) 申sr、、op (j)が所定
値Vよりも大きい場合は重みW(j)を1とし、所定値
■よりも小さい場合は重みW(j)をE (j) 串5
LOP (j)としている。このように設定する表5 
重みW(j) ことにより、信頼度優先モードの場合は信頼度に応じた
重み付けがなされ、それ以外のモードではある程度信頼
度があれば同等の重み付けがなされることになる。
ステップ#905では、最適デフォーカス量DEFXを
、最適グループに屈する焦点検出領域のデフォーカス量
DEF (j)を重みW(j)で重み付けした荷重平均
として(8)式のごとく演算する。
但しく8)式においてjは、最適グループに属する焦点
検出領域の番号についてとる。このように荷重加算平均
をとることにより、最適デフォーカス量のばらつきを小
さくすることができ安定性が向上する。
ステップ#910では最適デフォーカス量に基づいてA
F表示装置40の表示形態を制御するとともに、Afモ
ータ50の駆動量を制御し、撮影レンズ11を合焦位置
へ駆動する。これによって撮影画面上の最適グループに
属する焦点検出領域には、ピントがあった被写体像が形
成されることになる。ステップ#910の処理を終える
と再び次の焦点検出サイクルに写る。
上述の実施例では複数の焦点検出領域が画面上で第5図
のごとく十字形に設定されているとして説明を行ったが
、もちろんこれ以外の形に焦点検出領域が設定されてい
るものでもよく、また検出領域を2次元状に設定しても
よい。また本発明はTTL方式の焦点検出装置に限定さ
れることなく、外光式の焦点検出装置にも応用できる。
その場合、画面上に設定された複数の焦点検出領域から
はデフォーカス量の代わりに被写体距離が得られること
になり、それらに対して前述のグループ化処理。
最適グループ選択処理、最適距離演算処理を施せばよい
ことになる。
上述の最適グループ選択処理および最適デフォーカス量
演算処理を具体的な被写体について説明する。
第20図に示すように、撮影画面上に設定された複数の
焦点検出領域(第5図参照)のうち、焦点検出領域1,
2,3,6,7.8には近距離にいる人物が入り、焦点
検出領域4,5には遠距離にある木や建物などが入って
いる。このような状況において、各焦点検出領域におけ
るデフォーカス量DEF (j)と信頼度5LOP (
j)が表6−1のように求められ、グループ化処理によ
り焦点検出領域1,2,3,6,7.8がグループGR
P (1)に、焦点検出領域4,5がグループGRP 
(2)にグループ化される。
表2−1においてα=0.5、表3−1においてβ=0
.8、表3−2においてγ=0.5、表5においてV=
300とすると、各焦点検出モードにおいてグループ1
および2に対して、グループデフォーカス量、至近優先
ポイントP11合焦優先ポイントP2、信頼度優先ポイ
ントP3、総合ポイントPGが表6−2のごとく計算で
き、いずれの焦点検出モードにおいても総合ポイントP
Gが最大であるグループ1が最適グループとして選択さ
れ、最終的に最適デフォーカス量が表裏6−1 各領域のDEF (j)および5LOP (j) 6−2のように求められる。
G1発明の詳細 な説明したように、本発明の焦点検出装置は複数の焦点
検出領域の焦点検出結果を同一被写体とみられるグルー
プにまとめるとともに、グループのなかから撮影者の意
図に最も合致していると思われるグループを選択し、選
択されたグループのなかで統計平均を行い最終的な焦点
検出結果を得るものである。
このようにグループ化することにより、複数の被写体が
画面内の焦点検出領域に存在した場合でも正確にその識
別をすることができ、また被写体間の識別が正確になさ
れることにより最適グループ選択処理による選択結果が
撮影者の意図により適合したものとなる。またある程度
まとまりのあるグループ内で求められたデフォーカス量
により最適デフォーカス量を求めるので、ばらつきが減
少するとともに、その結果はグループ内の個々の結果と
かけ離れたものにはならない。
【図面の簡単な説明】
第1図はクレーム対応図、第2図は本発明による焦点検
出装置の構成図、第3図は本発明に用いられる焦点検出
光学系の説明図、第4図は光電変換装置の構成図、第5
図は焦点検出領域の説明図、第6図および第7図は焦点
検出処理の説明図およびフローチャート、第8図〜第1
7図はグループ化処理を説明するもので、第8図、第1
2図、第14図、第16図はフローチャート、第9図、
第10図、第11図、第13図、第15図、第17図は
説明図、第18図は最適グループ選択処理のフローチャ
ート、第19図は最適デフォーカス量演算処理のフロー
チャート、第20図は本発明に係る焦点検出装置の動作
を説明するための図、第21図、第22図、第23図は
従来技術の説明図である。 10:撮影レンズ   13:レンズCPU20:カメ
ラボディ  24:焦点検出光学系25:光電変換装[
30:AFCPU 40:AF表示部   50:AFモータ80:焦点検
出モード選択装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 被写体像を所定面上に形成するための撮影光学系と、 撮影画面内に設定された複数の焦点検出領域において、
    それぞれ前記所定面に対する現在の像面のデフォーカス
    量を検出する焦点検出手段と、前記複数の焦点検出領域
    をその領域のデフォーカス量に応じて複数のグループに
    まとめるグループ化手段と、 前記複数のグループの中から合焦すべき被写体の像が形
    成されていると予想される一つの最適グループを選択す
    る選択手段と、 該最適グループに属する焦点検出領域のデフォーカス量
    に基づいてデフォーカス量を算出する最適デフォーカス
    量演算手段とを有することを特徴とする焦点検出装置。
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