JP5417032B2 - カメラの測光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮影画面を複数の領域に分割し、各領域の測光情報に基づいて露出制御に用いる輝度値を算出するカメラの測光装置に関し、より詳細には主要被写体の置かれた撮影シーン及び逆光の有無を加味して輝度値を高精度に算出するカメラの測光装置に関する。
従来より、単純な平均測光にとどまらず、主要被写体の置かれた状況に応じてより最適な露出値を求めることが可能な発明が種々開示されている。
例えば、特許文献1に開示の発明では、多点測光カメラを、被写界における複数領域または複数点について合焦検出する手段と、複数の領域または複数点についてそれぞれ被写体像のコントラストを検出するコントラスト検出手段と、検出領域または検出点と同じ領域またはそれらを含む複数領域についてスポット測光する測光手段と、合焦検出結果に基づき撮影レンズを合焦させるべき領域を選択する第一選択手段と、第一選択手段によって選択された領域に対する測光領域の測光値を選択する第二選択手段と、第二選択手段によって選択された測光値に基づいて露出表示または制御を行なうとともに、全領域のコントラストが低コントラストであることが検出されたときには平均測光値に基づいて露出表示または制御を行なう手段と、を有し、コントラスト検出手段は合焦検出手段の出力によってコントラストを検出し、第一選択手段は最近接距離に位置する被写体を含む領域を選択する構成としている。
また、特許文献2に開示の発明では、カメラの測光装置を、複数の測光エリアよりなる多分割測光を行い、焦点距離を算出する焦点距離算出手段と、撮影倍率を算出する撮影倍率算出手段と、算出される焦点距離と算出された撮影倍率との組合せに基づいて、撮影シーンが所定の撮影シーンに属する率を判断する撮影シーン判断手段と、判断された所定の撮影シーンに属する率に基づいて、演算法を決定する演算法決定手段と、決定された演算法に従って、測光エリアに入力された測光データから、輝度値を演算する輝度値演算手段と、主被写体に対応する測光エリアに入力された測光データと、背景に対応する測光エリアに入力された測光データとから、被写体が逆光状態であるか順光状態であるかを判別する逆光・順光状態判別手段と、を有し、演算法決定手段は、所定の撮影シーンに属する率が所定値以上のとき、逆光・順光状態判別手段の判別結果に基づいて、異なった演算法を決定する構成としている。
さらに、所定の撮影シーンを、被写体が風景を主体とする風景シーンとし、所定の撮影シーン以外の撮影シーンは、被写体が人物を主体とする人物シーンとし、演算法決定手段は、風景シーンに対応した第1の演算法と、人物シーンに対応した第2の演算法とから、所定の撮影シーンに属する率に基づいてファジィ推論を用いて、演算法を決定する構成としている。
特許第2560722号公報
特許3082217号公報
しかしながら、上記の従来技術では以下のような問題点があった。すなわち、特許文献1に開示の発明では、露出制御において、被写体が置かれている撮影シーンや逆光の有無が考慮されておらず、得られる露出補正の精度に限界があった。
また、特許文献2に開示の発明では、判別される撮影シーンが、風景、人物及びマクロ(接写)の3シーンのみであるため、被写体の動きを伴うスポーツシーンや、室内で多くの被写体に合焦する必要が生じる集合写真では、適正な輝度値を求めることが困難であった。また、逆光・順光状態判別手段による逆光・順光判別を、撮影シーンの種類に関わらず実行しているため構成となっている。このような構成だと、例えばマクロ撮影のように逆光・順光に関わらず合焦している主被写体を中心に輝度値を決定すればよいシーンに対しても逆光・順光判別を行うことになるので、制御の処理に無駄な時間がかかってしまう。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、主要被写体の置かれた撮影シーン及び逆光・順光状態を加味することで、露出演算に用いる輝度値をより高精度に算出可能なカメラの測光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のカメラの測光装置は、露出値決定に用いるBV値を算出するために、主要被写体の置かれた撮影領域が所定の複数の撮影シーンのいずれに該当するかのシーン判別を行うシーン判別手段と、シーン判別手段によるシーン判別結果を基に撮影領域の逆光判別の要否及び、逆光・順光の判別を行う逆光判別手段を有し、シーン判別手段によるシーン判別結果と逆光判別手段による逆光判別結果とに応じて、BV値の算出方法を変更する構成としたものである。
さらに本発明のカメラの測光装置は、上記発明において、複数に分割された測光領域を測光し、これらの測光領域における測光情報をそれぞれ出力する分割測光手段と、測光情報に基づいて各測光領域における被写界輝度を算出する被写界輝度演算手段と、少なくとも2つ以上からなる複数の測距点を測距し、これらの測距点における合焦状況に関する測距情報を出力する多点測距手段と、測距情報に基づいて各測距点におけるデフォーカス量を算出するデフォーカス量演算手段と、測距情報に基づいて各測距点から合焦点位置を決定する合焦点選択手段と、撮影レンズの撮影距離及びレンズ焦点距離を取得するレンズ距離情報取得手段と、BV値を算出するBV値演算手段と、をさらに有しており、シーン判別手段は、取得された被写界輝度とデフォーカス量と合焦点位置と撮影距離とレンズ焦点距離とに基づいてシーン判別を行い、判別結果を撮影シーンに関するシーン判別情報として出力し、逆光判別手段は、被写界輝度と合焦点位置とシーン判別情報とに基づいて逆光判別の要否判断を行った後、逆光判別を行い、判別結果を撮影シーンに関する逆光判別情報として出力し、BV値演算手段は、合焦点位置とシーン判別情報と逆光判別情報とに基づいてBV値を算出する構成としたものである。
さらに本発明のカメラの測光装置は、上記発明において、被写界輝度の単純平均に基づいた暫定的なF値を算出する暫定F値演算手段をさらに有しており、シーン判別手段は、この暫定F値に所定の係数を乗じたものをシーン判別における閾値として用いる構成としたものである。
さらに本発明のカメラの測光装置は、上記発明において、BV値演算手段を、被写界輝度の加重平均を行うことでBV値を算出し、合焦点位置とシーン判別情報と逆光判別情報との組み合わせに応じて被写界輝度への重み付けを変更する構成としたものである。
本発明を実施のカメラの測光装置によれば、主要被写体の置かれた撮影シーン及び逆光・順光状態を加味することで、露出演算に用いる輝度値をより高精度に算出することができる。
本発明のカメラの測光装置を適用した撮像装置の概要を示すシステム構成図である。 測光センサの分割パターンと測距センサの分布パターンを示した説明図であり、図2aは測光領域の分割例を、図2bは測距点の分布例を示している。また、図2cは分割測光領域と測距点との位置関係を示している。 図1に示す撮像装置のAF制御及びAE制御を説明するためのブロック図である。 AE制御に関するフローチャートである。 撮影シーン判別ルーチンに関するフローチャートである。 逆光判別ルーチンに関するフローチャートである。 逆光判別に用いる閾値を示した表である。 『風景』シーンにおける逆光判別の方法を説明する図である。 各撮影シーンにおけるBV値演算の方法を示した表である。 『人物(日中)』シーンにおける重み付けパターンの一例を示した図である。 『集合写真』シーンにおける重み付けパターンの一例を示した図である。
以下、添付の図面に従って、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明のカメラの測光装置が適用された撮像装置100の主要構成を示すシステム構成図である。
撮像装置100は、図1に示すように交換レンズ200及びカメラ本体300から構成されている。
交換レンズ200は概ね円筒形状を有したズームレンズであり、内部に結像光学系210を備えている。
交換レンズ200の後端部には不図示のレンズ側マウントが設けられている。
また、カメラ本体300の前面には不図示のカメラ側マウントが設けられており、双方のマウントが結合することで交換レンズ200とカメラ本体300とが着脱可能に固定される。
結像光学系210の光軸上のカメラ本体300内部には、被写体光束を光電変換するCCD、CMOS等からなるイメージセンサ310が設けられている。
カメラ本体300の外観に注目すると、外観上面には、不図示のレリーズボタンやモード設定ダイヤル等が設けられている。
レリーズボタンは、撮影者が半押しすることによりオンする第1スイッチと、撮影者が全押しすることによってオンする第2スイッチとからなる。
第1スイッチのオン状態では撮像装置100は、焦点検出、主要被写体への自動合焦、被写界輝度の測光等の撮影準備動作を行う。
次に、続けて第2スイッチがオンすると、撮影準備動作により設定された撮影条件の下で、イメージセンサ310を介して被写体の画像データを取得する。
撮影モードの変更は、不図示のモード設定ダイヤルで行う。モード設定ダイヤルは回動可能なダイヤル式のスイッチであり、ダイヤル上面には、撮影者が認識可能な露出モードのアイコンが複数印刷されている。撮影者は、意図した撮影モードのアイコンが指標の位置に来るようにモード設定ダイヤルを回動させることにより、撮像装置100の撮影モードを任意に設定することができる。
撮影モードの種類には、例えば、シャッタスピード、絞り値、ISO感度、ホワイトバランス等のすべてのパラメータをカメラ側で自動的に決定するオートモード(AUTO)、シャッタスピード及び絞り値以外のパラメータを撮影者が設定するプログラムモード(P)、すべてのパラメータの設定を撮影者が好みに応じて手動で行うマニュアルモード(M)がある。その他にも、撮影者が任意の絞り値を設定し、それに応じて最適なシャッタスピードをカメラ側が自動で決定する絞り優先オートモード(A)、撮影者が任意のシャッタスピードを設定し、それに応じて最適な絞り値をカメラ側が自動で決定するシャッタスピード優先オートモード(S)等がある。また、これらの静止画撮影モードの他に、動画を撮影する動画撮影モードを有する場合もある。
カメラ本体300の背面には不図示の表示装置(LCD、有機EL等)や、各種操作部材が設けられており、撮影者はそれらの操作部材を操作することで、撮影画像を表示装置に表示して確認したり、露出補正やホワイトバランス等の設定を変更したりすることができる。さらに、カメラ本体300側面には不図示の記録メディア用スロットが設けられており、カメラ本体300内のイメージセンサ310で得られた画像データが、このスロットに装填された記録メディアに記録される。
撮像装置100の内部に着目すると、カメラ本体300の内部には上述したイメージセンサ310の他に、複数に分割された測光領域を測光し、各測光領域に対応した複数の測光情報を出力する測光センサ320と、複数の測距点を測距し、各測距点における被写体の合焦状況に関する測距情報を出力する測距センサ330と、イメージセンサ310の露光時間、すなわちシャッタスピードを調節するために不図示のフォーカルプレーンシャッタを駆動するシャッタ駆動ユニット340、等が備えられている。これらのイメージセンサ310、測光センサ320、測距センサ330、及びシャッタ駆動ユニット340は、カメラ本体300内にさらに備えられたカメラCPU350に接続されており、このカメラCPU350によって適切に動作するように制御される。
交換レンズ200の内部には上述した結像光学系210の他に、結像光学系210内のフォーカス調整用レンズ211を駆動して合焦動作を行うためのレンズ駆動ユニット220と、結像光学系210の開口量を調節するための絞り駆動ユニット230と、交換レンズ200に固有のレンズデータを格納するレンズメモリ241と、合焦動作したときのフォーカス位置を検出するフォーカスエンコーダ250と、変倍動作したときのズーム位置を検出するズームエンコーダ260、等が備えられている。
レンズメモリ241に格納されるレンズデータには、例えば、交換レンズ200の焦点距離や開放F値であったり、交換レンズ200が焦点距離可変なズームレンズであるかに関する情報等が含まれる。レンズメモリ241には、レンズデータとして、さらにフォーカスエンコーダ250から出力されるフォーカス位置信号とその位置信号に対応する撮影距離とからなる撮影距離データテーブルが格納されている。同様に、ズームエンコーダ260から出力されるズーム位置信号とその位置信号に対応する焦点距離に関する焦点距離データテーブルも格納されている。これにより、各エンコーダで得られた位置信号から、そのときの撮影距離と焦点距離がわかる。
これらの絞り駆動ユニット230、レンズ駆動ユニット220、フォーカスエンコーダ250、及びズームエンコーダ260は、交換レンズ200内にさらに備えられたレンズCPU240に接続されており、このレンズCPU240によって適切に制御される。また、レンズメモリ241はこのレンズCPU240の一部を構成しており、レンズCPU240は必要に応じてこのレンズメモリ241にアクセスし、必要な情報の取得及び書き換えを行う。レンズCPU240は通信接点110を介してカメラ本体300と電気的に接続されており、レンズメモリ241内のレンズデータをカメラ本体300に送信したり、カメラ本体300側からの各種命令を受信する。
撮像装置100に設けられた測光センサ320は、図2aに示すように7行×11列の合計77個の測光領域に分割にされており、各測光領域におけるフォトダイオードがそれぞれの測光領域における輝度に応じた電気信号を出力することで、測光領域全体の測光情報が得られる。
なお、これ以降は、特定の測光領域に着目して説明する場合には、その測光領域をセグメント321と呼ぶこととする。不特定の測光領域や測光領域全体を指す場合には、これ以降も測光領域という語を用いて説明する。また、各セグメント321には説明のために図2aに示すように番号を付してある。すなわち測光センサ320は、1番目から77番目までの合計77個のセグメント321で構成されていることになる。
撮像装置100に設けられた測距センサ330は、図2bに示すように撮影領域内の所定の位置に配置された5個の測距点331から構成されている。すなわち、撮影領域の中心に対応する中央測距点331a、上側中央に位置する上側測距点331b、下側中央に位置する下側測距点331c、そして、左側中央に位置する左側測距点331d、右側中央に位置する右側測距点331eとからなる。
各測距点331は、結像光学系210を透過した被写体光束を2光束に分離する公知の位相差AF光学系と、分離された2光束に対応する1対のフォトダイオードからなるラインセンサとから構成されている。ラインセンサにおいて取得された被写体光束は、そこで電気信号に変換されて出力される。取得した1対の電気信号を比較・演算することで、各測距点331における測距情報が得られる。なお、中央測距点331aはクロスラインセンサとなっており、その他の4つの測距点331b〜331eに設けられるシングルラインセンサよりも高精度の測距が可能となっている。
撮像装置100では、図2cに示すように、各測距点331は所定の5個のセグメントの内側に収まるように配置されており、具体的には、中央測距点331aは39番目のセグメント321、上側測距点331bは17番目のセグメント321、下側測距点331cは61番目のセグメント321、左側測距点331dは35番目のセグメント321、そして、右側測距点331eは43番目のセグメント321と対応する位置に配置されている。
次に、図3を参照しながら、本発明のカメラの測光装置を適用した撮像装置100におけるAF(オートフォーカス)制御について簡単に説明する。AF制御は、撮影者によってレリーズボタンが半押しされ、第1スイッチがオンすることによって開始される。第1スイッチがオンされると、カメラCPU350から測距開始信号がカメラ本体300内の測距センサ330に送られ、測距動作が開始する。測距動作が開始されると、上述したように、測距センサ330の各測距点331に設けられたラインセンサによって、各測距点331における測距情報が取得される。取得された各測距点331の測距情報はカメラCPU350に送られる。
カメラCPU350内では、入力された測距情報に基づいて各測距点331における合焦状態が算出され、各測距点331におけるデフォーカス量(以降、測距点デフォーカス量と呼ぶ)が求められる。それと同時に、5個の測距点331の中から、合焦させるのに最も適すると思われる測距点331、すなわちAF合焦点位置が決定される。なお、AF制御によって合焦点を決定するアルゴリズムについては、多くの技術が開示されているので、それら公知の制御を用いればよい。
カメラCPU350は、5つの測距点デフォーカス量から、決定されたAF合焦点位置におけるデフォーカス量(以降、合焦点デフォーカス量と呼ぶ)を選択し、この合焦点デフォーカス量に基づいて、合焦に必要なフォーカス調整用レンズ211の駆動方向及び駆動量を算出し、AF駆動信号を生成する。生成されたAF駆動信号は、カメラCPU350から通信接点110を介してレンズCPU240に送られる。レンズCPU240内では、AF駆動信号を受信すると、それに基づいてレンズ駆動ユニット220を制御し、フォーカス調整用レンズ211を所定の方向に所定の量だけ駆動させる。これにより、AF合焦点位置における被写体への合焦が完了する。
AF制御によって主要被写体への合焦が完了すると、カメラCPU350は自動的にAE(オートエクスポージャ)制御を開始する。本発明のカメラの測光装置を適用した撮像装置100におけるAE制御は、多分割された複数の測光領域で得られた測光情報から、露出値決定に必要な輝度値のAPEX値であるBV値を求める評価測光の一種であるが、BV値の算出に先立って、撮影領域の撮影シーン及び順光・逆光状態の判別を行い、それらの判別結果をBV値の算出に加味することで、より高精度のBV値が得られる構成としている。
具体的には、このAE制御は、図4に示す制御フローに従って行われる。まず初めに、後のルーチンで必要な以下の6つの必須パラメータを取得する。撮影領域のi番目のセグメント321における被写界輝度BVi、レリーズボタンの第1スイッチをオン時における平均測光に基づく露出制御で得られる判別用F値、交換レンズ200におけるAF制御後の合焦点撮影距離、交換レンズ200におけるAF制御後のレンズ焦点距離、AF制御中に得られたAF合焦点位置、そして、各測距点331におけるデフォーカス量である。次に、これらの必須パラメータを用いて、主要被写体の置かれた撮影領域が所定の複数の撮影シーンのいずれに該当するかを判別する撮影シーン判別ルーチン、撮影領域が順光であるか逆光であるかを判別する逆光判別ルーチンを行う。上記2つのルーチンで判別された撮影シーン及び逆光の有無に基づいて、被写界輝度BViの加重平均による適切な重み付けを行い、露出値決定に用いるBV値を算出する。最後に、得られたBV値から、主要被写体の撮影に最適なISO感度、絞り、及び、シャッタスピードの組み合わせを決定し、AE制御が終了する。
AE制御が開始されると、図3に示すように、カメラCPU350は、撮影領域の測光情報を取得するために、カメラ本体300内の測光センサ320に測光開始信号を送り、測光センサ320はこれを受けて測光動作を開始する。測光動作が開始されると、上述したように77個の各セグメント321における輝度に応じた測光情報が取得され、それらがカメラCPU350に送られる。測光情報を取得したカメラCPU350は、それらに基づいて77個あるうちのi番目のセグメント321における輝度値BViを77個すべてに対して算出する。
カメラCPU350は、得られた各輝度値BViの平均値を求めることで平均輝度値BVaveを算出する。
得られた平均輝度値BVaveから、公知の露出制御を用いて暫定的なF値を算出する。この暫定的なF値は、レリーズボタンの第1スイッチをオンした時点での公知の平均測光に基づいた値であり、後述するシーン判別にのみ必要とされるものであって、以降はこのF値を判別用F値と呼ぶこととする。
測光開始信号の送信と並行して、カメラCPU350は、交換レンズ200の焦点距離及びAF合焦点位置における撮影距離を取得するために、通信接点110を介してレンズCPU240にレンズ距離情報要求信号を送る。レンズCPU240はレンズ距離情報要求信号を受信すると、フォーカスエンコーダ250が出力するフォーカス調整用レンズ211の位置に関するフォーカス位置信号を取得する。得られたフォーカス位置信号に基づいて、レンズメモリ241内に格納された撮影距離データテーブルからそのときのAF合焦点位置における撮影距離(以下、合焦点撮影距離と呼ぶ。)が得られ、これがカメラCPU350に送られる。さらにレンズCPU240は、ズームエンコーダ260が出力する交換レンズ200のズーム位置に関するズーム位置信号を取得する。得られたズーム位置信号に基づいて、レンズメモリ241内に格納された焦点距離データテーブルからそのときの焦点距離(以下、レンズ焦点距離と呼ぶ。)が得られ、これがカメラCPU350に送られる。
上述したように被写界輝度BVi、判別用F値、合焦点撮影距離、及び、レンズ焦点距離を取得したレンズCPU240は、さらに、AF制御中に算出されたAF合焦点位置、測距点デフォーカス量、及び、合焦点デフォーカス量を利用して、図4に示したフローチャート内の撮影シーン判別ルーチンを実行する。
撮影シーン判別ルーチンの詳細を図5に示す。まず、ステップ#1において、カメラCPU350は各被写界輝度BViがすべて9.0以上であるかどうかを判断する。これによって、撮影シーンが日中であるか夜間であるかが大まかに判別される。すべての被写界輝度BViが9.0以上であった場合には、撮影シーンは大まかに日中であると言うことができ、ステップ#2に進む。すべての被写界輝度BViが9.0未満であった場合については後述する。
ステップ#2では、取得した合焦点撮影距離が0.5m未満であるかどうかが判断される。合焦点撮影距離が0.5m未満であった場合には、その撮影シーンは『接写』であると判別される。合焦点撮影距離が0.5m以上だった場合にはステップ#3に進み、ステップ#3において合焦点撮影距離が0.5〜3.0m未満であるかどうかが判断される。ここで合焦点撮影距離がこの範囲外、すなわち3.0m以上であった場合にはステップ#4に進み、合焦点撮影距離がこの範囲内にあった場合にはステップ#5に進む。
ステップ#4では、取得したレンズ焦点距離が70mm以上であるかどうかが判断される。取得したレンズ焦点距離が70mm以上であった場合には、撮影シーンは『スポーツ』であると判別される。また、レンズ焦点距離が70mm未満あった場合には、撮影シーンは『風景』であると判別される。
ステップ#3で撮影距離が0.5〜3.0m未満であった場合にはステップ#5に進む。ステップ#5では、合焦点デフォーカス量との差が(判別用F値×0.03)mm以上となるような測距点デフォーカス量を持つ測距点331が2つ以上であるかどうかが判断される。ここで、デフォーカス量の差が(判別用F値×0.03)mm以上となる測距点331が2つ以上であった場合には、撮影シーンは『人物(日中)』であると判別される。また、デフォーカス量の差が(判別用F値×0.03)mm以上となる測距点331が1つ以下であった場合は、撮影シーンは『集合写真』であると判別される。本発明のカメラの測光装置を適用した撮像装置100のAE制御では、以上のように5つの『昼系』シーンを設定している。
次に、ステップ#1において、測光センサ320の77の各測光領域における被写界輝度BViがすべて9.0未満であった場合を考える。この場合には、撮影シーンは大まかに夜間であると言うことができ、ステップ#6に進む。ステップ#6では、合焦点デフォーカス量との差が(判別用F値×0.03)mm以内となるような測距点デフォーカス量を持つ測距点331が2つ以上であるかが判断される。
ステップ#6において、デフォーカス量の差が(判別用F値×0.03)mm以内となる測距点331が1つ以下であった場合にはステップ#7に進む。ステップ#7では、合焦点撮影距離が3.0m以内であるかどうかが判断される。ここで、合焦点撮影距離が3.0m以内であった場合には、撮影シーンは『夜景&人物』であると判別される。また、合焦点撮影距離が3.0mより大きかった場合には、撮影シーンは『夜景&集合』であると判別される。
またステップ#6において、デフォーカス量の差が(判別用F値×0.03)mm以内となる測距点331が2つ以上であった場合にはステップ#8に進む。ステップ#8では、合焦点撮影距離が5.0m以上であるかどうかが判断される。ここで、合焦点撮影距離が5.0m以上であった場合には、撮影シーンは『夜景』であると判別される。また、合焦点撮影距離が5.0m未満であった場合には、撮影シーンは『人物(夜間)』であると判別される。本発明のカメラの測光装置を適用した撮像装置100のAE制御では、以上のように4つの『夜系』シーンを設定している。
以上のように、本発明のカメラの測光装置を適用した撮像装置100のAE制御では、被写界輝度BVi、判別用F値、合焦点撮影距離、レンズ焦点距離、AF合焦点位置、及び、デフォーカス量の6つの必須パラメータを用いることで、主要被写体の置かれた撮影領域を『接写』、『スポーツ』、『風景』、『人物(日中)』、『集合写真』、『夜景&人物』、『夜景&集合』、『夜景』、『人物(夜間)』の9つの撮影シーンに判別している。撮影シーン判別ルーチンによって撮影領域の撮影シーンが判別されると、レンズCPU240は撮影シーン判別情報を生成し、このルーチンは終了する。撮影シーン判別ルーチンが終了すると、新たに逆光判別ルーチンが開始する。
撮影シーンが『逆光』であるかどうかを判別する方法としては、一般に、撮影領域内の主要被写体の被写界輝度BViが背景の被写界輝度BViに比べて著しく低い(通常2.0以上)場合に『逆光』状態であると判別する方法がある。本発明のカメラの測光装置を適用した撮像装置100のAE制御では、上述した撮影シーン判別ルーチンにより判別した撮影シーンに応じて、逆光判別の要否及び方法を異ならせる構成としている。
また、特定の撮影シーンでは、さらにAF合焦点位置によっても逆光判別の方法を異ならせており、より高精度にBV値を算出することができる。
以下に、図6を参照しながら逆光判別ルーチンについて詳しく説明する。上述した撮影シーン判別ルーチンにより撮影領域の撮影シーンが判別され、判別された撮影シーンについての撮影シーン判別情報が生成されると、カメラCPU350はその撮影シーン判別情報を利用して、撮影領域が逆光であるかどうかを判別する逆光判別ルーチンを開始する。
逆光判別ルーチンでは、まずステップ#11において、撮影シーン判別情報に基づいて撮影領域が『夜系』シーンであるかどうかが判断される。撮影領域が『夜系』シーンであった場合には、撮影シーン判別ルーチンのステップ#1において全てのセグメント321の被写界輝度BViが9.0未満であるため撮影領域が全体的に暗いので、逆光判別は行わないもとのし、逆光判別不要との逆光判別情報を生成して逆光判別ルーチンは終了する。逆光判別ルーチンが終了するとBV値の算出を行うが、その詳細については後述する。撮影領域が『夜系』シーンでなかった場合にはステップ#12に進む。
次にステップ#12において、撮影シーン判別情報に基づいて撮影領域が『接写』であるかどうかが判断される。撮影シーンが『接写』であった場合には、『順光』・『逆光』の区別に関わらず、合焦している主要被写体を中心に露出を決定すればよいと考えられるので、ステップ#11で『夜系』シーンであった場合と同様に、逆光判別は行わないもとのし、逆光判別不要との逆光判別情報を生成して逆光判別ルーチンは終了する。逆光判別ルーチンが終了するとBV値の算出を行うが、その詳細については後述する。撮影領域が『接写』でなかった場合にはステップ#13に進む。
撮影領域が『接写』でなかった場合には、次にステップ#13において、撮影シーン判別情報に基づいて撮影領域が『風景』であるかどうかが判断される。撮影領域が『風景』でなかった場合には、ステップ#14に進み、AF合焦点位置と重なる測光領域のセグメント321における被写界輝度BViと、その他のセグメント321における被写界輝度BViとが比較される。ここで、AF合焦点位置の被写界輝度BViよりも2.0以上明るいセグメント321の数が算出される。そして、算出されたセグメント321の数があらかじめ閾値として決められていた数よりも多いかどうかが判断され、閾値以上の数であった場合には、撮影シーンは『逆光』であると判別され、逆に、閾値未満であった場合には、撮影シーンは『順光』であると判別される。
なお、この場合の撮影シーンとは、『夜系』シーンである4シーンと、『接写』、『風景』を除いた、『スポーツ』、『人物(日中)』、『集合写真』の3つの合計7シーンのいずれかである。これらの撮影シーンの逆光判別を行うための閾値とは、撮影シーンとAF合焦点位置との組み合わせにより、図7に示すようにあらかじめ設定されている値である。例えば、撮影シーンが『集合写真』であった場合には、逆光判別に用いられる閾値は33個としている。AF合焦点位置の被写界輝度BViよりも2.0以上明るいセグメント321の数がこの33個以上であった場合には、主要被写体と背景との輝度差が大きいので『逆光』状態であると判別されることになる。
また、『集合写真』では、AF合焦点位置によらず、逆光判別の閾値は常に同じ値としているが、『スポーツ』と『人物(日中)』では、AF合焦点位置が中央及び上下のいずれかにある場合と比べ、AF合焦点位置が左右にある場合の逆光判別に用いる閾値を高く設定している。これは、合焦点が中央及び上下にある場合と比べて、合焦点が左右にある場合は、主要被写体に対してその他の風景が占める割合が多くなる、と考えられるためである。このように、撮影シーンの他に、AF合焦点位置によっても閾値を異ならせることによって、より高い精度で逆光判別を行うことが可能となる。
ステップ#13において、撮影シーンが『風景』であった場合には、ステップ#15に進み、上述した撮影シーンの場合とは異なる逆光判別を行うこととする。すなわち、図8に示すように全77個に分割された測光領域を、縦方向に3つのエリア、すなわち、上部エリア、中部エリア、下部エリアに分割する。各エリアは3行×11列の33個の測光領域を有するように分割されている。測光領域の上から3列目は上部エリアと中部エリアとで共有される形となっており、さらに、5列目は中部エリアと下部エリアとで共有されるように分割されている。
『風景』の逆光判別を行うには、レンズCPU240はまず各エリアの被写界輝度BViの単純平均値、即ち上部エリアの平均輝度BVave1、中部エリアの平均輝度BVave2、下部エリアの平均輝度BVave3をそれぞれ算出する。算出された各平均輝度を互いに比較して、3つの平均輝度から最大値と最小値を求める。次に、得られた最大平均輝度と最小平均輝度から、それらの差を算出し、その値が2.0以上あるかどうかを判断する。最大平均輝度と最小平均輝度との差ΔBVaveの値が2.0以上あった場合には、撮影シーン判別ルーチンにおいて『風景』と判別された撮影領域はさらに『逆光』であると判別され、逆に、差が2.0未満であった場合には、『風景』はさらに『順光』であると判別される。
例えば、『風景』と判別された撮影領域において、BVave1=11.0、BVave2=10.5、BVave3=9.0であったと仮定すると、最大平均輝度値はBVave1=11.0、最小平均輝度値はBVave3=9.0であることがわかる。従って、最大平均輝度値と最小平均輝度値との差ΔBVaveは、
ΔBVave=11.0−9.0=2.0となるので、この場合の『風景』は『逆光』であると判別されることになる。
なお、測光領域の3エリアへの分割は、上記では横位置撮影の場合で説明したが、縦位置撮影の場合には、例えば、5行×7列のエリアで測光領域を3分割すればよい。このように分割した場合には、上から4列目及び5列目は上部エリアと中部エリアとで共有され、さらに、7列目及び8列目は中部エリアと下部エリアとで共有されることになる。
以上のように、撮影シーン判別ルーチンにおいて判別された撮影シーンに対する逆光判別の要否及び逆光・順光の判別が行われると、レンズCPU240は逆光判別情報を生成し、このルーチンは終了する。逆光判別ルーチンが終了すると、カメラCPU350は図4に示す制御フローチャートに従って、BV値の演算を行う。
カメラCPU350は、先の2つのルーチンが終了すると、それらの結果である撮影シーン判別情報と逆光判別情報とを用いて、露出値決定に用いられるBV値の算出を行う。このBV値は、数1に示すように、測光領域の77個の各セグメント321における各被写界輝度BViを加重平均することで算出される。ここで、αiはi番目のセグメント321における被写界輝度BViに対して重み付けを行う重み付け係数である。
この重み付け係数αiは、先の2つのルーチンで得られた撮影シーン判別情報及び逆光判別情報の他に、AF合焦点位置に応じてあらかじめ所定の値が決められている。重み付けのパターンは、概ねAF合焦点位置からの距離に応じたものとしており、一般的には、AF合焦点位置から離れるほど重み付け係数αiを小さくしている。
図9に示すのは、本発明のカメラの測光装置を適用した撮像装置100において、各撮影シーンと逆光の有無によるBV値演算の概略をまとめた表である。この表によれば、撮影シーンが『接写』、『スポーツ』の『逆光』、『人物(日中)』の『逆光』及び『順光』、『夜景&人物』、『人物(夜間)』では、主要被写体の占める割合が背景に対して少なく、AF合焦点位置の近傍に主要被写体が位置する可能性が非常に高いので、重み付け係数αiがAF合焦点位置から概ね同心円状に複数のステップで減少するような重み付けパターンを採用している。例えば、撮影シーンが『人物(日中)』であり、AF合焦点位置が、図2cに示した右側測距点331であった場合には、重み付けパターンは図10に示すように設定することができる。この重み付けパターンでは重み付け係数αiを5段階で変更しており、さらに、撮影領域が『逆光』と『順光』の場合に応じて重み付け係数αiの値を異ならせることで、撮影領域の状況に応じたより高精度のBV値を演算することが可能となっている。図中では、色の濃淡で重み付けパターンを表しており、薄くなるほど重み付け係数αiが少なくなるようにしている。
また、撮影シーンが『集合写真』の『逆光』や『夜景&集合』では、主要被写体が撮影領域の中央の数行(例えば5行)に広がるように分布する可能性が高く、AF合焦点位置によらず、それらの中央数行とそれ以外の残りの上下数行の2段階のステップで重み付け係数αiが減少するような重み付けパターンを採用している。例えば、撮影シーンが『集合写真』であった場合には、重み付けパターンは図11に示すように設定することができる。この重み付けパターンについても、撮影領域が『逆光』と『順光』の場合に応じて重み付け係数αiの値を異ならせることで、撮影領域の状況に応じたより高精度のBV値を演算することが可能となっている。
残る4つの撮影シーンでは、通常著しい輝度差が現れないことから、77個の全セグメント321において重み付け係数αi=1としている。
上述したように各撮影シーンにおいて重み付けパターン及び重み付け係数αiが決定されると、カメラCPU350は数1からBV値を算出する。BV値が算出されると、図4に示す制御フローチャートに示すように、カメラCPU350はBV値に基づいて露出値を決定する。すなわち、カメラCPU350は算出したBV値に対し、数2に示す公式を用いて公知のAPEX演算を行い、所定のプログラム線図から、制御すべきAV値、TV値、及び、SV値の組み合わせを算出し、露出制御値を決定する。ここで、AV値は露光時における絞り値のAPEX値であり、TV値は露光時間を表すシャッタスピードのAPEX値である。また、SV値は、露光時におけるISO感度のAPEX値であり、このISO感度は、イメージセンサ310を駆動する不図示の増幅回路において制御される値である。
なお、撮影シーンが『風景』の『逆光』であったときは、上述した分割3エリアの各平均輝度BVaveのうちで最も高い値をBV値として採用している。
カメラCPU350によって露出値の組み合わせが決定されると、図4に示す制御フローチャートは終了するが、続けて、撮影者によってレリーズボタンの第2スイッチがオン、すなわち全押しされると、上記制御フローで決定された各APEX値に基づいた撮影動作が行われることになる。すなわち、AV値から、撮影に用いる絞りの大きさが算出され、それに応じた絞り駆動信号が絞り駆動ユニット230に送られることで、最適な絞り値が得られる。また、TV値から、撮影に用いるシャッタスピードが算出され、それに応じたシャッタ駆動信号がシャッタ駆動ユニット340に送られることで、最適な露光時間が得られる。さらに、SV値から、撮影に用いるISO感度が算出され、それに応じたセンサ利得制御信号が不図示の増幅回路に送られることで、最適なISO感度が得られる。これにより、適正露出の画像データを得ることが可能となる。
なお、上述した実施形態のカメラの測光装置では複数の測距点からAF制御を用いて合焦点を求めたが、撮影者が任意の測距点を選択し、その測距点をAF合焦点位置としてAF制御及びAE制御を実行するようにした場合でも、本実施形態と同様の効果が得られることは明らかである。
さらに、上述した実施形態のカメラの測光装置では、本発明を適用した撮像装置を交換レンズ式のものとして説明していたが、これをレンズ一体型の撮像装置に適用することも可能である。この場合には、交換レンズに設けられていた各部材は、すべてカメラ本体内に設けられることになる。
さらに、上述した実施形態のカメラの測光装置では、2つの撮影シーンに関して重み付けパターンを図示したが、これらは一例であり、これらに限られないことは言うまでもない。
以上で説明したように、本発明に記載のカメラの測光装置によれば、主要被写体の置かれた撮影シーン及び逆光・順光状態を加味することで、露出演算に用いる輝度値をより高精度に算出することが可能となる。
100 撮像装置
200 交換レンズ
210 結像光学系
240 レンズCPU
241 レンズメモリ
250 フォーカスエンコーダ
260 ズームエンコーダ
300 カメラ本体
320 測光センサ
321 セグメント
330 測距センサ
331 測距点
331a 中央測距点
331b 上側測距点
331c 下側測距点
331d 左側測距点
331e 右側測距点
350 カメラCPU

Claims (4)

  1. 露出値決定に用いるBV値を算出するために、主要被写体の置かれた撮影領域が所定の複数の撮影シーンのいずれに該当するかのシーン判別を行うシーン判別手段を有したカメラの測光装置において、
    前記シーン判別手段によるシーン判別結果を基に前記撮影領域の逆光判別の要否及び、逆光・順光の判別を行う逆光判別手段をさらに有し、
    前記シーン判別手段によるシーン判別結果と前記逆光判別手段による逆光判別結果との組み合わせに応じて、前記BV値の算出方法を変更する
    ことを特徴とするカメラの測光装置。
  2. 前記カメラの測光装置は、
    複数に分割された測光領域を測光し、該測光領域における測光情報をそれぞれ出力する分割測光手段と、
    前記測光情報に基づいて、前記測光領域における被写界輝度を算出する被写界輝度演算手段と、
    少なくとも2つ以上からなる複数の測距点を測距し、該測距点における合焦状況に関する測距情報を出力する多点測距手段と、
    前記測距情報に基づいて、前記測距点におけるデフォーカス量を算出するデフォーカス量演算手段と、
    前記測距情報に基づいて、前記測距点から合焦点位置を決定する合焦点選択手段と、
    撮影レンズの撮影距離及びレンズ焦点距離を取得するレンズ距離情報取得手段と、
    前記BV値を算出するBV値演算手段と、
    を有し、
    前記シーン判別手段は、取得された前記被写界輝度と前記デフォーカス量と前記合焦点位置と前記撮影距離と前記レンズ焦点距離とに基づいて前記シーン判別を行い、判別結果を前記撮影シーンに関するシーン判別情報として出力し、
    前記逆光判別手段は、前記被写界輝度と前記合焦点位置と前記シーン判別情報とに基づいて前記逆光判別の要否判別を行った後、前記逆光判別を行い、判別結果を前記撮影シーンに関する逆光判別情報として出力し、
    前記BV値演算手段は、前記合焦点位置と前記シーン判別情報と前記逆光判別情報とに基づいて前記BV値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカメラの測光装置。
  3. 前記カメラの測光装置は、前記被写界輝度の単純平均に基づいた暫定的なF値を算出する暫定F値演算手段をさらに有し、前記シーン判別手段は、前記暫定F値に所定の係数を乗じたものを前記シーン判別における閾値として用いることを特徴とする請求項に記載のカメラの測光装置。
  4. 前記BV値演算手段は、前記被写界輝度の加重平均を行うことで前記BV値を算出し、
    該加重平均の重み付けは、前記合焦点位置と前記シーン判別情報と前記逆光判別情報との組み合わせに応じて変更されることを特徴とする請求項2又は3に記載のカメラの測光装置。
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