JP2016144090A - 画像処理装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】焦点検出用画素の隣接画素値に生じる画質劣化を、精度良く補正することが可能な画像処理装置およびその制御方法を提供する【解決手段】焦点検出用画素に隣接する複数の補正対象画素の少なくとも1つの値について補正する必要があるか否かを、補正対象画素の少なくとも1つの近傍に存在し、かつ、焦点検出用画素に隣接しない、複数の補正対象画素と同色の複数の撮像用画素の値に基づいて判定する。補正が必要と判定された補正対象画素の値を減少させるとともに、補正された値を含む複数の補正対象画素の値を、オフセット補正値により増加させる。【選択図】図5

Description

本発明は、画像処理装置およびその制御方法に関し、特に画素値の補正技術に関する。
従来、一部の画素を焦点検出用画素として構成し、焦点検出用画素の出力を用いて位相差検出方式の焦点検出を可能とする撮像素子が知られている。
しかし、焦点検出用画素は、通常の画素(撮像用画素)とは異なる構造を有するため、焦点検出用画素の周囲の画素値に影響を与え、画質劣化を発生させる場合がある。特許文献1では、絞り値に応じたクロストーク率を用い、焦点検出用画素の周囲の撮像用画素の値を、その撮像用画素の近傍の焦点検出用画素の値に基づいて補正する方法が提案されている。
特開2009−124573号公報
特許文献1記載の技術は、補正対象画素にクロストークの影響を与える焦点検出用画素の位置や数を予め特定し、それらから特定の割合でクロストークの影響を受けるものとして、補正対象画素値を補正している。しかしながら、個々の補正対象画素に生じる実際のクロストークの影響はそれほど単純にモデル化できる訳ではなく、必ずしも精度の良い補正が行えない場合もあった。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みなされたものであり、焦点検出用画素の隣接画素値に生じる画質劣化を、精度良く補正することが可能な画像処理装置およびその制御方法の提供を目的とする。
上述の目的は、焦点検出用画素に隣接する複数の撮像用画素の値を、複数の補正対象画素の値として取得する第1の取得手段と、複数の補正対象画素の少なくとも1つの近傍に存在し、かつ、焦点検出用画素に隣接しない、複数の補正対象画素と同色の複数の撮像用画素の値を取得する第2の取得手段と、複数の補正対象画素の値の少なくとも1つと、第2の取得手段が取得した複数の撮像用画素の値とに基づいて、複数の補正対象画素の値の少なくとも1つを補正する必要があるか否かを判定する判定手段と、判定手段により補正が必要と判定された補正対象画素の値を減少させる第1の補正手段と、補正手段で補正された値を含む複数の補正対象画素の値を、オフセット補正値により増加させる第2の補正手段と、を有することを特徴とする画像処理装置によって達成される。
このような構成により、本発明によれば、焦点検出用画素の隣接画素値に生じる画質劣化を、精度良く補正することが可能な画像処理装置およびその制御方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置の一例としてレンズ交換式のデジタル一眼レフカメラ(カメラシステム)の機能構成例を示すブロック図 第1実施形態における焦点検出領域の配置および撮像素子における画素配列の例を示す図 実施形態における画素の構造例およびクロストークの発生原理を模式的に示す図 クロストークの発生原理を説明するための模式図 第1実施形態におけるクロストーク判別・補正処理を説明するためのフローチャート 第2実施形態における撮像素子の画素配列の例を示す図 第2実施形態におけるクロストーク判別・補正処理を説明するためのフローチャート
以下、本発明の例示的な実施形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態では本発明を撮像装置、具体的にはレンズ交換式のデジタル一眼レフカメラ(DSLR)に適用した例について説明するが、撮影ならびに撮影画像の記録に関する機能など、撮影動作に特有の構成は本発明に必須ではない。本発明は撮影によって得られた画像データと、撮影に用いられた撮像素子が有する焦点検出用画素の位置に関する情報が取得可能な任意の電子機器において実施可能である。また、撮像装置とは、デジタルカメラのような撮影を主な機能とする装置に限らず、例えばカメラ付き携帯電話のように、撮影機能を有する任意の電子機器を意味する。
●(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の一例であるレンズ交換式のデジタル一眼レフカメラ(カメラシステム)の機能構成例を示すブロック図である。
カメラシステムは、カメラ本体100と、カメラ本体100に着脱可能に取り付けられるレンズユニット200とを有する。カメラ本体100とレンズユニット200は、それぞれが有するマウント部によって接続され、マウント部には電気的な接点群210が設けられる。接点群210はカメラ本体100とレンズユニット200との間で制御信号、状態信号、データ信号等を通信したり、カメラ本体100から撮影レンズに電源を供給したり、レンズユニット200の接続有無をカメラ本体100で検知したりすることを可能にする。なお、接点群210はカメラ本体100とレンズユニット200との間の通信を可能とするものであれば、電気信号以外の信号、例えば光信号を伝達するものであってよい。なお、便宜上、レンズユニット200が内蔵する撮影レンズ201を1枚のレンズのように図示しているが、実際は複数のレンズから構成される。
被写体からの光束が、撮影レンズ201および絞り202を介してクイックリターンミラー102に導かれる。クイックリターンミラー102は矢印方向に移動可能で、図示の状態(ダウン状態)において、レンズユニット200から入射する光束の一部が透過するよう、中央部がハーフミラーに形成されている。ハーフミラー部分を透過した光束は、クイックリターンミラー102の裏面に設けられたサブミラー103により、AFセンサユニット104に入射する方向に反射される。
AFセンサユニット104は結像面近傍に配置されたフィールドレンズ、反射ミラー、2次結像レンズ、絞り、およびラインセンサ等から構成されており、位相差方式の自動焦点検出(位相差AF)に用いる1対の像信号を生成する。焦点検出回路105はAFセンサユニット104で生成される1対の像信号を用い、デフォーカス量とデフォーカス方向を取得する。このデフォーカス量とデフォーカス方向に基づいてシステムコントローラ120がレンズユニット200のフォーカスレンズを駆動制御し、レンズユニット200の焦点調節を行う。
一方、レンズユニット200から入射した光束のうち、ダウン状態のクイックリターンミラー102で反射された光束は、ペンタプリズム101、接眼レンズ106を介して出射する。この出射光を撮影者が観察することで、撮影範囲を確認することができる。なお、接眼レンズ106の近傍には、被写体の輝度情報を得るための測光センサが設けられており、測光センサの出力は測光回路107を経てシステムコントローラ120へ供給される。システムコントローラ120は被写体の輝度情報を用いて、自動露出制御(AE)を行う。
撮影時にはクイックリターンミラー102が上方に移動し(アップ状態)、レンズユニット200から入射した光束は、機械シャッタであるフォーカルプレーンシャッタ108、光学フィルタ109を介して撮像素子112に入射する。クイックリターンミラー102のアップ時、サブミラー103は折り畳まれる。
光学フィルタ109は赤外線カットフィルタと光学ローパスフィルタの両方の機能を有する。フォーカルプレーンシャッタ108は先幕及び後幕を有し、システムコントローラ120の制御に従ってレンズユニット200からの光束を透過もしくは遮断させる。
システムコントローラ120はCPUやMPU等のプログラマブルプロセッサと、プログラム、設定値、GUIデータ等を保存する不揮発性メモリ(ROM)と、プログラムを展開したりワークエリアとして用いたりするための揮発性メモリ(RAM)を有する。システムコントローラ120はプログラムを実行してカメラ本体100、レンズユニット200、外部フラッシュ等のアクセサリの動作を制御することにより、カメラシステム全体の機能を実現する。なお、システムコントローラ120がソフトウェア的に実現する動作の少なくとも一部を、ASICなどのハードウェア回路によって実現してもよい。
システムコントローラ120は、上述した接点群210を介してレンズユニット200内のレンズコントローラ207と通信可能に接続される。レンズコントローラ207は、システムコントローラ120からの制御によってレンズ制御回路204や絞り制御回路206の動作を制御したり、レンズユニット200の情報をシステムコントローラ120に送信したりする。レンズユニット200の情報には例えば、フォーカスレンズの位置、設定されている絞り値、撮影レンズ201の焦点距離などが含まれてよい。
また、レンズコントローラ207にはレンズユニット200の固有情報(例えば焦点距離、開放絞り、個体識別情報(レンズID))や、システムコントローラ120から受け取った情報を記憶する書き換え可能な不揮発性メモリが設けられている。
レンズ駆動機構203はレンズ制御回路204の制御に従って、撮影レンズ201に含まれるフォーカスレンズを光軸方向に駆動する。絞り駆動機構205は絞り制御回路206の制御に従って、絞り202を駆動する。
システムコントローラ120には、クイックリターンミラー102のアップ・ダウンの駆動およびフォーカルプレーンシャッタ108のシャッタチャージを制御するシャッタチャージ・ミラー駆動機構110が接続されている。また、システムコントローラ120には、フォーカルプレーンシャッタ108の先幕、後幕の走行を制御するためのシャッタ制御回路111が接続されている。EEPROM122は、システムコントローラ120がカメラシステムを制御する上で調整が必要なパラメータ、カメラ本体100の個体識別情報(カメラID)、基準レンズで調整されたAF補正データやAE補正データなどが記憶される。
システムコントローラ120は、上述したAE制御で決定された絞り値(Av)とシャッタスピード(Tv)に従って、撮影時の露光制御を行う。具体的には、レンズコントローラ207を介して絞り202の開口の大きさを制御し、シャッタ制御回路111を介してフォーカルプレーンシャッタ108の動作を制御する。
フォーカルプレーンシャッタ108の先幕、後幕はバネ駆動であり、動作前にバネチャージ動作を要する。シャッタチャージ・ミラー駆動機構110は、バネチャージ動作を制御するとともに、クイックリターンミラー102のアップ・ダウン動作も制御する。
画像データコントローラ115は、例えばDSP(デジタル信号プロセッサ)により構成され、撮像素子112の駆動および読み出し動作を制御する。また、画像データコントローラ115は、A/Dコンバータ113でデジタル化された画像データについて、システムコントローラ120の制御に基づいて補正したり加工したりする。画像データコントローラ115が実行する補正・加工には、例えば色補間やホワイトバランス調整などが含まれる。
なお、画像データコントローラ115は、画像データから例えば画像の分割領域ごとの輝度情報を取得し、システムコントローラ120に供給することができる。このように、システムコントローラ120は、ミラーアップ状態で測光センサの出力が得られない場合でも被写体の輝度情報を得ることができる。
タイミングパルス発生回路114は、撮像素子112の駆動に必要なパルス信号を出力する。A/Dコンバータ113は、タイミングパルス発生回路114からのタイミングパルスに従って、撮像素子112から出力される被写体像に対応したアナログ信号をデジタル信号に変換する。DRAM121は、例えば加工や所定のフォーマットへのデータ変換が行われる前の画像データ(デジタルデータ)を一時的に記憶しておくための記憶装置の一例である。
画像コーデック119は、DRAM121に記憶された画像データを、予め定められた形式(例えばJPEG形式)で符号化したり、符号化された画像データを復号するための回路である。符号化された画像データは、画像ファイルとして記録媒体400へ記録される。記録媒体400は、内蔵メモリまたは着脱可能な記憶媒体であり、メモリカードが代表的であるが、これに限定されない。また、無線通信などを用いて外部装置に記録されてもよい。
画像データコントローラ115は、DRAM121上の画像データを、D/Aコンバータ116によりアナログ信号に変換してエンコーダ回路117へ出力する。エンコーダ回路117はD/Aコンバータ116の出力を、一般的には液晶表示パネルである画像表示回路118の駆動に必要な映像信号(例えばNTSC信号)に変換する。
動作表示回路123は、カメラシステムの動作モードの情報や露出情報(シャッタスピード、絞り値等)などを、カメラ本体100の筐体表面に設けられた第1表示装置124や、接眼レンズ106を通じて見ることのできる第2表示装置125に表示させる。
システムコントローラ120には、ユーザがカメラ本体100に各種の指示や設定を行うための操作部を構成するボタンやスイッチが接続されている。これらボタンやスイッチとして、図1には以下のものが示されている。撮影モード選択ボタン130、メイン電子ダイヤル131、決定SW132、測距点選択ボタン133、AFモード選択ボタン134、測光モード選択ボタン135、レリーズSW1 136、レリーズSW2 137、ファインダーモード選択SW138。なお、これらは単なる例示である。
レリーズSW1 136、レリーズSW2 137はレリーズボタンの半押しおよび全押しでオンするスイッチである。レリーズSW1 136のオンは、撮影準備動作(AF,AEなど)の開始指示に相当する。また、レリーズSW2 137のオンは、記録のための撮影動作の開始指示に相当する。
ファインダーモード選択SW138は、画像表示回路118を電子ビューファインダーとして機能させるか否かを選択するスイッチである。画像表示回路118を電子ビューファインダーとして機能させないばあい、ユーザは接眼レンズ106から撮影範囲を確認することができる(光学ファインダーモード)。
カメラ本体100には、様々な外部アクセサリが装着可能であってよい。図1では、外部フラッシュ300がマウント部(例えばホットシュー)を介し着脱可能に取り付けられている。マウント部には電気的な接点群310が設けられる。接点群310はカメラ本体100と外部フラッシュ300との間で制御信号、状態信号、データ信号などを通信したり、外部フラッシュ300の接続有無をカメラ本体100で検知したりすることを可能にする。カメラ本体100と外部フラッシュ300との間の通信は、電気通信に限らず、光通信などを用いてもよい。また、外部アクセサリとカメラ本体100とは無線通信してもよく、従って外部アクセサリはカメラ本体100に機械的に接続されなくてもよい。
IGBTなどで構成される発光制御回路303は、キセノン(Xe)管301の発光を制御する。Xe管301の近傍には反射笠302が配置されている。充電回路304は、Xe管301に給電するため、300V程度の電圧を発生する。電源305は例えば乾電池である。フラッシュコントローラ306は、システムコントローラ120と通信して外部フラッシュ300の発光、充電などを制御する。
図2(a)は、本実施形態における焦点検出領域(AFエリア)の一例を示す図である。撮像素子112における撮影範囲250の内部に、水平5×垂直5の計25の焦点検出領域が設定されている。撮像素子112に設けられた焦点検出用画素は、焦点検出領域ごとにグループ化され、ある焦点検出領域における焦点検出は、その焦点検出領域内の焦点検出用画素群の出力を用いて行われる。
なお、焦点検出領域は例えば顔検出の結果に応じて定められるなど、大きさや位置が動的に定められてもよい。
図2(b)は、本実施形態における撮像素子112の画素配置の例を示す図である。撮像素子112は、通常画素(撮像用画素)と焦点検出用画素とを有し、撮像用画素には原色ベイヤー配列のカラーフィルタが設けられている。図2(b)でR,G,Bは赤、緑、青のカラーフィルタに対応する撮像用画素を示している。以下、赤のカラーフィルタに対応する画素を赤画素もしくはR画素という場合がある。他の色のカラーフィルタに対応する画素についても同様である。
PA、PBは焦点検出用画素であり、PAとPBとは、レンズユニット200の射出瞳から出射する光束のうち、異なる部分領域を出射した光束を受光するように構成されている。PA群の出力から生成される像(A像)と、PB群の出力から生成される像(B像)とからなる一対の像信号の位相差を用いて、焦点検出を行う。以下では、PAをA像画素351、PBをB像画素352という場合がある。本実施形態では、A像画素351、B像画素ともに緑色のカラーフィルタが設けられている。
なお、撮像素子に設けられるカラーフィルタの構成や焦点検出用画素の配置は単なる一例であり、他の構成であってもよい。
図3(a)は、図2(b)に矢印で示す方向から見た撮像用画素(R画素、B画素、G画素)1つの構造を模式的に示す図である。
光束の入射方向からマイクロレンズ404、カラーフィルタ403、配線層402、フォトダイオード401を示している。配線層402は、層構成を有する配線の最下層に該当する。以下に説明するように、焦点検出用画素と撮像用画素とでは配線層402の開口部の構成が異なる。画素の構成のうち、以下の説明に関連しないものは図示を省略している。
レンズユニット200の射出瞳405のうち、領域406を出射した光束が、マイクロレンズ404によってフォトダイオード401の受光領域に導かれる。図3(a)に示すように、撮像用画素においては、射出瞳405のほぼ全域から出射した光束をフォトダイオード401が受光するようにマイクロレンズ404の曲率および配線層402の開口部が形成されている。
図3(b)、(c)は、図3(a)と同様に、焦点検出用画素の構造を模式的に示した図である。図3(b)は例えばA像画素351(PA)、図3(c)は例えばB像画素352(PB)の構造を示す。
A像画素351と、B像画素352とは、射出瞳405のうち、フォトダイオード401に入射する光束が出射する領域506,516が異なる。具体的には、配線層502、512の開口部の水平方向における中心位置をA像画素351とB像画素352とで異ならせることで、領域506,516を制御している。なお、配線層502、512の開口部は、配線層402の開口部よりも小さい。
レンズユニット200の射出瞳405のうち、A像画素351のフォトダイオード401の受光範囲に対応する領域506の中心は、レンズユニット200の光軸から水平方向左側にずれている。同様に、B像画素352のフォトダイオード401の受光範囲に対応する領域516の中心は、レンズユニット200の光軸から水平方向右側にずれている。このように、配線層502,512の開口部の大きさと位置を制御することにより瞳分割を実現し、位相差方式の焦点検出に利用可能な1対の像信号を生成可能にしている。
なお、本実施形態において焦点検出用画素のカラーフィルタ403は緑(G)であるものとするが、カラーフィルタが設けられない構成であってもよい。
次に、図3(d)、(e)を用いて、光学的なクロストークによる画質劣化について説明する。図3(d)は2つの撮像用画素(G画素とB画素)が隣接している状態、図3(e)は、撮像用画素(G画素)と焦点検出用画素(B像画素)が隣接している状態を、図3(a)〜(c)と同様に示している。
図3(d)において、レンズユニット200からB画素のマイクロレンズ404bに入射する光束609は、マイクロレンズ404b直下のフォトダイオード401bに入射する。一方、レンズユニット200から通常は入射しない角度の光束610がマイクロレンズ404bに入射すると、B画素のカラーフィルタ403bやG画素のカラーフィルタ403aを透過して隣接するG画素のフォトダイオード401aに入射する。これが光学的なクロストーク(以下、単にクロストークという)であり、G画素の出力値に影響を与える。
図3(e)の場合も、レンズユニット200から通常は入射しない角度の光束610が焦点検出用画素のマイクロレンズ404cに入射すると、図3(d)の場合と同様に隣接G画素に入射し、G画素の出力値に影響を与える。しかしながら、焦点検出用画素のカラーフィルタ403cは緑(G)であるため、G画素の出力値が受けるクロストークの影響は図3(d)の場合と異なる。より具体的には、図3(e)の場合の方がG画素の出力値が受けるクロストークの影響が大きい(出力値がより大きくなる)。
このように、近隣の同色画素が隣接画素から受けるクロストークの影響の差は、両者が撮像用画素に隣接していれば無視できる程度であるが、一方が撮像用画素に、他方が焦点検出用画素に隣接する場合には画質劣化として視認できる程度に大きくなり得る。この問題は、焦点検出用画素が有するカラーフィルタの色が、撮像用画素に設けられるカラーフィルタの配列に従わない場合(焦点検出用画素がカラーフィルタを持たない場合を含む)に生じる。
図3(d),(e)においてクロストークの原因となる、レンズユニット200からは通常入射しない角度で入射する光束609は、例えば、レンズユニット200から入射した光束が撮像素子内で反射することで発生する。
図4は、レンズユニットから入射した光束が撮像素子内で反射する様子を模式的に示す図である。
撮像素子112は、図3に示した画素が配列された受光部701と、受光部701の表面に設けられているマイクロレンズ404の近傍に設けられたカバーガラス702とを有している。703は、レンズユニット200の鏡筒内面などからの反射光をカットするための遮光マスクである。
被写体705からレンズユニット200を介して撮像素子112に入射した光束の一部は、カバーガラス702やマイクロレンズ404の表面で反射される。そして、マイクロレンズ404の表面で拡散反射された光束の一部がカバーガラス702で再反射されて再びマイクロレンズ404に入射する際、上述した、クロストークの原因である光束609となりうる。
このような反射光は、入射光束の輝度が高いほど多くなるため、クロストークも入射光束の輝度が高いほど多くなるが、大きな輝度差のないシーンでは目立たないため、さほど問題にならない。一方、太陽やスポットライトのように、周囲との輝度差が大きな高輝度被写体が存在するシーンでは、クロストークが画素値に与える影響がわかりやすくなる。しかし、その場合でも、焦点検出用画素が存在しない場合には、クロストークの影響の大きさのばらつきが小さいため、画質劣化として視認されるほどは目立たない。しかしながら、焦点検出用画素が存在すると、クロストークの影響に大きさに差が生じるため、画質劣化として認識される。
また、図に示すように、クロストークの原因となる反射光が入射する画素は、反射光の元になる高輝度光束が入射する画素から離れた位置である。そして、反射光が輝度やコントラストが低い領域に含まれる画素に入射した場合に、クロストークによる画質劣化が顕著に観察される。
従って、撮像用画素に適用されるカラーフィルタの配列に従わない焦点検出用画素を撮像素子に形成する場合、焦点検出用画素に入射して他の画素のフォトダイオードに到達する光束に起因したクロストークの影響が目立たないように補正する必要がある。
図2(c)は、図2(b)において太枠で囲んだ領域を抜き出して示した図である。図2(c)において画素GU、GD、GL、およびG*は、A像画素351のクロストークの影響を受ける可能性がある、A像画素351の上下左右に隣接する撮像用画素(全てG画素)である。なお、本実施形態においては、図2(b)に示すように、A像画素351が水平方向に1画素おきに配置される構成のため、あるA像画素351の右(左)に隣接する画素は、別のA像画素351の左(右)に隣接する画素でもある。従って、これらの画素に対する補正処理が重複して行われないようにする。本実施形態では各A像画素351の上、下、および左に隣接する画素GU、GD、GLを補正対象として1回の補正処理を行う(右に隣接している画素G*については、別の回の補正処理で補正対象とする)。画素G1、G2、G3、G4は、補正対象画素が実際に補正を必要とするか否かを判定するために参照する画素(参照画素)である。参照画素は補正対象画素の周辺に存在する、補正対象画素と同色の撮像用画素とする。
なお、A像画素351と角で隣接する4つのR画素も、画素GU、GD、GLと同様にA像画素351のクロストークの影響を受けるが、G*の上下に隣接する2つのR画素は、G*と同様に補正対象とせず、GLの上下に隣接するR画素を補正対象とする。補正対象のR画素についても、参照画素が異なる以外は画素GU、GD、GLと同様に補正可能であるため、以下では画素GU、GD、GLの補正処理について説明する。
図5は、補正対象画素に対する、値の補正が必要かどうかの判定処理と、画素値の補正処理の手順を示すフローチャートである。本実施形態において、これらの処理は、システムコントローラ120または画像データコントローラ115が、DRAM121に記憶されている、デモザイク(色補間)処理前の画像データに対して実行することができる。従って、ここで説明する処理において、カラーフィルタが設けられている画素は、カラーフィルタの色に対応した1つの色成分に対する値を有する。なお、ここではシステムコントローラ120が処理を実行するものとして説明する。
S901でシステムコントローラ120は、処理の繰り返し回数を設定する変数LoopEndに設定値Cを、処理回数のカウンタとして用いる変数Loopに0を、それぞれ設定し、処理をS902へ進める。実際には、1回の処理で1つの焦点検出画素に関する補正対象画素を処理するため、焦点検出画素の数に等しい回数をCに設定するが、以下の説明では理解および説明を容易にするため、Cを1とする。また、システムコントローラ120(第1の取得手段)は、補正対象画素GU、GD、GLの値を取得する。
S902でシステムコントローラ120(第2の取得手段)は、参照画素(ここでは画素G1、G2、G3、G4)の値を取得し、平均値G_aveを算出して処理をS903へ進める。
S903でシステムコントローラ120は、補正対象画素GU、GD、GLの最大値G_maxを検出し、処理をS904へ進める。図3(e)に示したように、補正すべきクロストークは、反射光の入射方向と逆の方向に存在する画素に発生する。例えば、反射光が焦点検出用画素の右側から入射した場合、焦点検出用画素の左側に隣接する画素の値がクロストークの影響を受ける。また、一般的な撮影シーンでは、クロストークの原因となる反射光が1つの焦点検出用画素に複数の方向から入射する可能性は低い。そのため、焦点検出用画素の複数の隣接同色画素のうち、値が最大の(出力の高い)画素が、クロストークの影響を受けている可能性が最も高いと考えられる。従って、本実施形態では、参照画素の値と比較する画素値として、補正対象画素の最大値を検出している。
S904でシステムコントローラ120は、G_maxとG_aveの差分Subを算出し、処理をS905へ進める。参照画素は補正対象画素の近傍の同色画素であるため、補正対象画素がクロストークの影響を受けていなければ、差分Subの値は大きくならない。
S905でシステムコントローラ120は、周囲画素における高周波数成分の参考値として、以下の式で表される、参照画素G1〜G4の最大値と最小値の差分の絶対値Edgeを算出し、処理をS906へ進める。
Edge=|MAX(G1〜G4)−MIN(G1〜G4)|
被写体の輪郭部分など、空間周波数の高い部分では、Edgeの値は大きくなる。
S906でシステムコントローラ120は、上限値σとして、G_aveの平方根に正数Aを乗じた値(A×√(G_ave))を算出し、処理をS907に進める。本実施形態ではAを5とする。
S907でシステムコントローラ120(判定手段)は、最大値G_maxを有する補正対象画素の値を補正する必要があるか否かを判定する。具体的には、システムコントローラ120は、SubとEdgeの和が下限値αより大きく上限値σ未満であれば(α<Sub+Edge<σという条件を満たせば)補正が必要と判定して処理をS908へ進める。一方、システムコントローラ120は、SubとEdgeの和が下限値α以下か上限値σ以上であれば、補正不要と判定して処理をS910へ進める。
補正すべきクロストークが発生していれば、Subの値は大きくなり、下限閾値であるαを超える。αは任意の固定値もしくは関数としてよいが、本実施形態のようにSubの計算に用いる画素が少ない場合、αが小さすぎるとランダムノイズの影響によって偶発的に上述した条件を満たし、誤補正する可能性が大きくなる。画素のランダムノイズの大きさは画素の信号量(輝度)に依存することが知られているため、αを固定値とするより、画素の信号量または輝度の関数とした方が、精度の良い判定が可能となる。ただし、本実施形態では、説明及び理解を容易にするため、αは固定値(50LSB)とする。なお、0LSBは光学的黒レベルに相当するA/Dコンバータ113の出力に対応し、デジタル値の絶対値とは異なる。
Subの値は被写体の輝点部分や輪郭部分においても大きくなるため、誤補正を抑制するために、Sub+Edgeが上限値σ以上の値となる範囲では補正処理を行わない。上限値σを決定する係数Aの値は、例えば実験的に定めることができる。
S908でシステムコントローラ120(第1の補正手段)は、補正する画素(最大値G_maxを有する補正対象画素)の近傍に存在し、かつ、焦点検出用画素に隣接しない、補正する画素と同色の複数の撮像用画素の値を取得する。そして、システムコントローラ120は、取得した撮像用画素の値の平均値を補正値G_refとして算出し、処理をS909へ進める。例えば、システムコントローラ120は、参照画素G1〜G4の平均値G_aveを補正値G_refとして用いることができる。
あるいは、システムコントローラ120は、補正を行う画素と同色で、位置が最も近く、焦点検出用画素に隣接しない複数の撮像用画素の平均値を補正値G_refとして算出することができる。例えば、補正を行う画素がGUの場合、システムコントローラ120は、画素GUに最も近い4つのG画素G1、G2、GL、G*の平均値を補正値G_refとして計算する。このように、補正を行う画素と同色で位置が最も近い複数の画素の平均値を補正値とすることで、補正による解像感の低下を防止することができる。
S909でシステムコントローラ120(第1の補正手段)は、補正値G_refと、補正を行う画素値G_maxとの重み付け平均値(β×G_ref+(1−β)×G_max)/2を、補正後の値として算出する。そして、システムコントローラ120(第1の補正手段)は、算出した値で、補正する画素GUの値を置き換えることで画素GUの値を減少させ、処理をS910へ進める。なお、混合率β(0≦β≦1)は例えば予め定めた固定値であってよく、例えばβ=0.5であってよい。あるいは、補正値G_refを求める為に用いた4つのG画素G1、G2、GL、G*の画素値の分散を求め、この分散が小さいほど混合率βの値を増加させ、分散が大きいほど混合率βを減少させるようにしてもよい。これら4つの画素値のばらつきが小さい(分散が小さい)ほど、ランダムノイズの影響が小さく、補正値G_refの信頼度が高いと考えられるためである。さらには、β=1として、画素値を補正値G_refで置き換えて補正するようにしてもよい。
S910でシステムコントローラ120は、補正対象画素GU、GD、GLに対するオフセット補正値Offsetとして、G_aveの平方根に正数Bを乗じた値(B×√(G_ave))を算出し、処理をS911に進める。Bの値は実験的に求めることができるが、本実施形態では0.25とする。
S911でシステムコントローラ120(第2の補正手段)は、補正対象画素GU、GD、GLのそれぞれの値に対して、オフセット補正値Offsetを加算して画素値を増加させ、処理をS912へ進める。
S907で下限値αを用いて補正要否を判定することで、ランダムノイズによって値が大きくなった画素の値を誤補正する可能性を抑制したが、誤補正を完全になくすことは難しい。そのため、誤補正の可能性を考慮し、補正後の値が仮に誤補正された場合でもそれが目立たなくなるようにするためのオフセット補正値を求め、補正した画素を含む補正対象画素の値に加算する。
S913でシステムコントローラ120は、変数Loopの値をインクリメントし、処理をS914へ進める。
S914でシステムコントローラ120は、変数Loopと変数LoopEndとを比較する。システムコントローラ120は、変数Loopの値が変数LoopEndの値に達していなければS903から処理を繰り返し、変数Loopの値が変数LoopEndの値に達していれば処理を終了する。
本実施形態では、焦点検出用画素に隣接する画素に、補正を必要とするクロストークの影響が生じているかどうかを判定して、クロストーク補正を行うため、実際にクロストークが生じている画素について、精度の良い補正が可能になる。また、補正を行った画素を含む近隣の同色画素にオフセット補正を行うため、ランダムノイズに起因する誤補正の影響を抑制することができ、さらに精度の良い補正を実現できる。
特に焦点検出用画素が1画素おきのような高密度で設けられる場合、クロストークの影響を受ける画素も高密度に存在するため、個々のクロストークの影響が小さくても目立ちやすいという特性がある。また、画素値の上昇要因がランダムノイズかクロストークかを完全に切り分けることは困難であり、誤補正を完全に無くすこともまた困難である。誤補正の影響もクロストークによる影響と同様の理由で、特に高密度に焦点検出用画素が配置される場合に目立ちやすくなる。従って、誤補正がある程度生じることを想定し、オフセット補正を行うことで、焦点検出用画素が設けられている行の画素の平均値が、隣接する焦点検出用画素が設けられない行の画素の平均値に近くなり、誤補正が生じた場合でも目立たなくすることができる。
●(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、焦点検出用画素の配置が第1実施形態と異なる撮像素子を用いる場合のクロストーク補正に関する。焦点検出用画素の配置およびクロストーク判定・補正処理以外は第1実施形態と共通でよいため、以下では本実施形態に特有な構成および処理について重点的に説明する。
図6は、本実施形態における撮像素子112’の画素配置例を図2(b)と同様に示した図である。第1実施形態と同様、撮像素子112’は、通常画素(撮像用画素)と焦点検出用画素とを有し、撮像用画素には原色ベイヤー配列のカラーフィルタが設けられている。本実施形態では、A像画素351とB像画素352が、瞳分割方向(ここでは水平方向)に直交する方向に隣接する画素行に、かつ瞳分割方向に直交する方向に隣接しないように(瞳分割方向の位置が異なるように)配置されている。図6(a)の例では特に、原色ベイヤー配列におけるR画素位置と、隣接行のB画素位置にそれぞれA像画素351とB像画素352が配置されている。
本実施形態においても、焦点検出用画素には緑色のカラーフィルタが設けられているものとするが、透明のフィルタを設けたり、フィルタを設けない構成であってもよい。従って、A像画素351とB像画素352が配置される、隣接する2つの画素行に含まれる画素には、いずれも緑色のカラーフィルタが設けられている。
図6(b)は、図6(a)において太線で囲んだ領域を抜き出して示した図である。画素GA、GB、GC、GDは、A像画素351またはB像画素352の少なくとも一方に隣接する撮像用画素であり、A像画素351またはB像画素352の少なくとも一方のクロストークの影響を受ける可能性がある。本実施形態では、画素GA、GB、GC、GDを補正対象として1回の補正処理を行う。なお、本実施形態ではA像画素351に隣接する撮像用画素と、B像画素352に隣接する撮像用画素とを1回の補正処理の補正対象とするため、最大で2つの画素について補正を実行する。画素G1、G2、G3、G4は、補正対象画素が実際に補正を必要とするか否かを判定するために参照する画素(参照画素)である。参照画素は補正対象画素の周辺に存在する、補正対象画素と同色の撮像用画素とする。
なお、A像画素351と角で隣接する2つのR画素と、B像画素352と角で隣接する2つのB画素も、A像画素351やB像画素352のクロストークの影響を受ける。しかし、A像画素351の右上角に隣接するR画素と、B像画素352の左下角に隣接するB画素は補正対象とせず、A像画素351の左上角に隣接するR画素1002と、B像画素352の右下角に隣接するB画素1003を補正対象とする。補正対象のR画素1002およびB画素1003についても、参照画素が異なる以外は画素GA〜GDと同様に補正可能であるため、以下では画素GA〜GDの補正処理について説明する。
本実施形態の焦点検出用画素の配置では、補正対象画素に生じるクロストークの影響が、焦点検出用画素と隣接する方向に応じて異なる。
A像画素351の上に隣接する画素GAには、下方向からA像画素351のクロストークを受ける可能性がある。
A像画素351の下とB像画素352の左右に隣接する画素GBには、上方向からA像画素351のクロストーク、横方向からはB像画素352のクロストークを受ける可能性がある。
A像画素351の左右とB像画素352の上に隣接する画素GCには、横方向からA像画素351のクロストーク、下方向からはB像画素352のクロストークを受ける可能性がある。
B像画素352の下に隣接する画素GDには、上方向からB像画素352のクロストークを受ける可能性がある。
したがって、これらの起こり得る状態をそれぞれ検出して、補正する必要がある。
図7は、補正対象画素に対する、値の補正が必要かどうかの判定処理と、画素値の補正処理の手順を示すフローチャートである。図5と同じ処理を行う工程については、同じ参照数字を付し、説明を省略する。
S1203でシステムコントローラ120は、補正対象画素GA〜GDの最大値G_max1および、2番目に大きい値G_max2を検出し、処理をS1204へ進める。
S1204でシステムコントローラ120は、G_max1とG_aveの差分Sub1と、G_max2とG_aveの差分Sub2を算出し、処理をS1205へ進める。
S905でシステムコントローラ120は、周囲画素における高周波数成分の参考値として、以下の式で表される、参照画素G1〜G4の最大値と最小値の差分の絶対値Edgeを算出し、処理をS1206へ進める。
Edge=|MAX(G1〜G4)−MIN(G1〜G4)|
S1206でシステムコントローラ120は、焦点検出用画素の上に隣接する画素GAの値に対する、焦点検出用画素の下に隣接する画素GDの値の比(GAとGDの大小関係)に基づいて、クロストークが生じていると考えられる方向(上/横/下)を判別する。そして、システムコントローラ120(方向判別手段)は、判別結果に応じて、
比が0.25未満(GA/GD<0.25)ならS1207へ、
比が0.25以上0.75未満(0.25≦GA/GD<0.75)ならS1209へ、
比が0.75以上(0.75≦GA/GD)ならS1210へ。
それぞれ処理を分岐させる。
S1207でシステムコントローラ120は、上限値σ1として、G_aveの平方根に正数A1を乗じた値(A1×√(G_ave))を、上限値σ2として、G_aveの平方根に正数A2を乗じた値(A2×√(G_ave))を算出する。
S1209,S1210においてもシステムコントローラ120は、S1207と同様にして、正数A3、A4、A5、A6を用いて上限値σ1とσ2を算出する。
上限値σ1とσ2を算出すると、システムコントローラ120は処理をS1211に進める。上限値σ1およびσ2の目的は、被写体の輝点部分や輪郭部分など、クロストーク以外の要因で大きくなっている画素値に対してクロストーク補正が行われることを抑制することにある。従って、正数A1〜A6は、このような目的を踏まえ、それぞれクロストークの方向に対応した実写画像を用いて実験的に求めることができる。
S1210でシステムコントローラ120は、最大値G_max1を有する補正対象画素の値を補正する必要があるか否かを判定する。具体的には、システムコントローラ120は、Sub1とEdgeの和が下限値α1より大きく上限値σ1未満であれば(α1<Sub1+Edge<σ1なら)補正が必要と判定して処理をS1212へ進める。一方、システムコントローラ120は、Sub1とEdgeの和が下限値α1以下か上限値σ1以上であれば、2番目に大きな値G_max2を有する補正対象画素を含めて補正不要と判定し、処理をS1217へ進める。第1実施形態と同様、下限値α1は任意の固定値もしくは関数としてよいが、やはり第1の実施形態と同様に、本実施形態ではα1を50LSBとする。
S1212でシステムコントローラ120(第1の補正手段)は、補正を行う画素(最大値G_max1を有する補正対象画素)の近傍に存在し、かつ、焦点検出用画素に隣接しない、補正する画素と同色の複数の撮像用画素の値を取得する。そして、システムコントローラ120は、取得した撮像用画素の値の平均値を補正値G_ref1として算出し、処理をS1213へ進める。例えば、システムコントローラ120は、参照画素G1〜G4の平均値G_aveを補正値G_ref1として用いることができる。
あるいは、システムコントローラ120は、補正を行う画素と同色で、位置が最も近い複数の画素の平均値を補正値G_ref1として算出することができる。例えば、補正を行う画素がGAの場合、システムコントローラ120は、画素GAに最も近い2つのG画素G1、G2の平均値を補正値G_refとして計算する。なお、画素GAの左右下角に隣接する2つのG画素(A像画素の左右に隣接する画素)も画素GAに最も近い画素だが、焦点検出画素のクロストークの影響を受ける可能性があるため、除外している。ただし、焦点検出用画素の隣接画素であっても、S1206で判別されたクロストークの方向から、クロストークの影響を受けていないと判別されるものについては、S1212の算出に用いてもよい。このように、補正を行う画素と同色で位置が最も近い複数の画素の平均値を補正値とすることで、補正による解像感の低下を防止することができる。
S1213でシステムコントローラ120(第1の補正手段)は、補正値G_ref1と、補正を行う画素値G_max1との重み付け平均値(β×G_ref1+(1−β)×G_max1)/2を、補正後の値として算出する。そして、システムコントローラ120は、算出した値で、補正する画素GAの値を置き換え、処理をS1214へ進める。なお、混合率β(0≦β≦1)は例えば予め定めた固定値であってよく、例えばβ=0.5であってよい。あるいは、β=1として、画素値を補正値G_ref1で置き換えて補正するようにしてもよい。
S1214〜S1216でシステムコントローラ120は、S1211〜S1213と同様にして、値G_max2を有する画素について、補正要否の判定および画素値の補正を行い、処理をS1217へ進める。下限σ2は下限σ1と同様に決定することができるが、本実施形態ではσ1と等しい50LSBとする。
S1217でシステムコントローラ120は、補正対象画素GA〜GDの各々に対するオフセット補正値Offset_A〜Offset_Dとして、G_aveの平方根に正数B1〜B4を乗じた値
Offset_A=B1×√(G_ave)
Offset_B=B2×√(G_ave)
Offset_C=B3×√(G_ave)
Offset_D=B4×√(G_ave)
を算出し、処理をS1218に進める。B1〜B4の値は予め実験的に決定することができる。なお、S1206で判別するクロストークの方向(上/横/下)ごとに、B1〜B4の値を決定しておき、S1206で判別された方向に応じた値をS1217で用いるようにしてもよい。例えば、補正対象画素GA〜GDのうち、S1206で判別された方向のクロストークの影響を受けない位置の画素のオフセット補正値が、クロストークの影響を受けうる位置の画素のオフセット補正値よりも小さくなるようにB1〜B4を決定することができる。
また、S1207,S1209,S1210で用いる正数A1〜A6の値が大きいほど、S1211,S1214で補正要否の判定に用いられる条件が緩くなり、画素値が補正される確率が高く、また、補正前後の画素値の差(すなわち補正量)が大きくなりうる。つまり、正数A1〜A6の値が大きいほど誤補正の影響も大きくなる。従って、正数A1〜A6のうち、大きい値の正数が用いられるほどオフセット補正値も大きくなるように、B1〜B4を決定しておくことができる。あるいは、補正要否の判定に用いられる条件が、第1の条件である場合より、より緩い第2の条件である場合の方がオフセット補正値が大きくなるようにすることができる。そして、S1206で判別されたクロストークの方向(S1207,S1209,S1210のどの工程が実行されたか)に応じて、対応するB1〜B4の値を用いるように構成することができる。
S1218でシステムコントローラ120(第2の補正手段)は、補正対象画素GAの値に対して、オフセット補正値Offset_Aを加算する。また、システムコントローラ120は、他の補正対象画素GB〜GDの値に対しても同様にOffset_B〜Offset_Dを加算して、処理をS912へ進める。以後は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
以上説明したように、第1実施形態よりも高密度で焦点検出用画素が配置される場合であっても、第1実施形態と同様に、焦点検出用画素のクロストークに起因する画質劣化を精度良く補正することが可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100…カメラ本体、112…撮像素子、115…画像データコントローラ、120…システムコントローラ、200…レンズユニット

Claims (13)

  1. 焦点検出用画素に隣接する複数の撮像用画素の値を、複数の補正対象画素の値として取得する第1の取得手段と、
    前記複数の補正対象画素の少なくとも1つの近傍に存在し、かつ、焦点検出用画素に隣接しない、前記複数の補正対象画素と同色の複数の撮像用画素の値を取得する第2の取得手段と、
    前記複数の補正対象画素の値の少なくとも1つと、前記第2の取得手段が取得した複数の撮像用画素の値とに基づいて、前記複数の補正対象画素の値の少なくとも1つを補正する必要があるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により補正が必要と判定された補正対象画素の値を減少させる第1の補正手段と、
    前記補正手段で補正された値を含む前記複数の補正対象画素の値を、オフセット補正値により増加させる第2の補正手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記複数の補正対象画素の値の少なくとも1つが、前記複数の補正対象画素の値のうち、値の大きな方から選択されることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記判定手段は、前記複数の補正対象画素の値の少なくとも1つと、前記第2の取得手段が取得した複数の撮像用画素の値の平均値との差に基づいて、前記複数の補正対象画素の値の少なくとも1つを補正する必要があるか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記判定手段は、
    前記複数の補正対象画素の値の少なくとも1つと、前記第2の取得手段が取得した複数の撮像用画素の値の平均値との差と、
    前記第2の取得手段が取得した複数の撮像用画素の値の最大値と最小値との差、
    の和が、予め定められた下限値より大きく、前記第2の取得手段が取得した複数の撮像用画素の値の平均値に基づく上限値より小さい場合に、前記複数の補正対象画素の値の少なくとも1つを補正する必要があると判定することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の補正手段は、前記上限値が大きいほど前記オフセット補正値を大きくすることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の補正手段は、前記判定手段により補正が必要と判定された補正対象画素の値を、該補正対象画素の近傍に位置する、該補正対象画素と同色で、かつ焦点検出用画素に隣接しない複数の撮像用画素の値に基づく補正値を用いて減少させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記補正値が、前記判定手段により値の補正が必要と判定された補正対象画素の最も近くに位置する、該補正対象画素と同色で、かつ焦点検出用画素に隣接しない複数の撮像用画素の値に基づくことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記第2の補正手段は、前記第2の取得手段が取得した複数の撮像用画素の値の平均値に基づく値を、前記オフセット補正値として用いることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第2の補正手段は、前記判定手段が第1の条件を用いて前記判定を行う場合よりも、前記第1の条件より緩い第2の条件を用いて前記判定を行う場合の方が前記オフセット補正値を大きくすることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記判定手段が前記判定に用いる条件が、前記複数の補正対象画素のうち、焦点検出用画素と隣接する方向の異なる複数の補正対象画素の値に基づいて決定されることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 焦点検出用画素と撮像用画素とを有する撮像素子と、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  12. 第1の取得手段が、焦点検出用画素に隣接する複数の撮像用画素の値を、複数の補正対象画素の値として取得する第1の取得工程と、
    第2の取得手段が、前記複数の補正対象画素の少なくとも1つの近傍に存在し、かつ、焦点検出用画素に隣接しない、前記複数の補正対象画素と同色の複数の撮像用画素の値を取得する第2の取得工程と、
    判定手段が、前記複数の補正対象画素の値の少なくとも1つと、前記第2の取得手段が取得した複数の撮像用画素の値とに基づいて、前記複数の補正対象画素の値の少なくとも1つを補正する必要があるか否かを判定する判定工程と、
    第1の補正手段が、前記判定手段により補正が必要と判定された補正対象画素の値を減少させる第1の補正工程と、
    第2の補正手段が、前記補正手段で補正された値を含む前記複数の補正対象画素の値を、オフセット補正値により増加させる第2の補正工程と、
    を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  13. コンピュータを、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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