JP6503646B2 - 撮像装置及びノイズ補正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像に含まれるノイズを補正する撮像装置及びノイズ補正方法に関する。
撮像素子を用いて撮像した撮影画像に含まれるノイズを補正する撮像装置が知られている。撮影画像は、露光時間及び撮像素子の温度に起因するノイズを有する。そこで、予め特定の温度と露光時間で予め撮影しておいた画像に、露光時間に応じた利得と撮像素子の温度に応じた利得とを乗じ、得られた画像を撮影画像から減算する。これにより、撮影画像に含まれるノイズが補正される(特許文献1)。
特開昭63−263881号公報
しかし前述のように、撮影画像は露光時間及び温度に起因するノイズを含む。そのため、予め撮影しておいた1枚の画像に、温度に応じた利得と露光時間に応じた利得を乗じて補正する構成では、適切にノイズを補正できないおそれがある。
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、撮影画像に含まれるノイズを適切に補正する撮像装置及びノイズ補正方法を得ることを目的とする。
本願第1の発明による撮像装置は、複数の取得条件毎に作成された複数のノイズ画像を記憶する記憶部と、撮影条件を用いて被写体像を撮像し、撮影画像を出力する撮像素子と、複数の取得条件と撮影条件とを用いて複数のノイズ画像を調整して調整ノイズ画像を作成し、撮影画像に含まれるノイズを調整ノイズ画像を用いて補正するノイズ補正部とを備えることを特徴とする。
取得条件は複数の依存条件を有し、ノイズ補正部は、複数の依存条件に基づいて調整係数を算出し、調整係数に応じてノイズ画像を調整することにより調整ノイズ画像を作成することが好ましい。撮影画像に含まれるノイズを適切に補正することができる。
ノイズ補正部は、取得条件と撮影条件とに基づいてノイズ画像を調整する調整係数を算出し、調整係数に応じてノイズ画像を調整することにより調整ノイズ画像を作成することが好ましい。撮影画像に含まれるノイズを適切に補正することができる。
記憶部は、複数の取得条件と、取得条件毎に作成される複数のノイズ画像とを記憶することが好ましい。撮影画像に含まれるノイズを適切に補正することができる。
ノイズ画像及び撮影画像は、複数の行から成る画素データを有し、記憶部は、取得条件を行毎に記憶することが好ましい。より正確にノイズを補正することができる。
所定の取得条件の下でノイズ画像を作成するノイズ画像作成部を備えることが好ましい。予めノイズ画像を用意する必要がない。また、撮像装置の経時劣化に応じてノイズ画像を作成することができる。
本願第2の発明によるノイズ補正方法は、撮像素子が所定の撮影条件を用いて被写体像を撮像し、撮影画像を出力するステップと、記憶部から所定の取得条件の下で作成されたノイズ画像を読み出すステップと、ノイズ補正部が、取得条件と撮影条件とを用いてノイズ画像を調整して調整ノイズ画像を作成するステップと、ノイズ補正部が、撮影画像に含まれるノイズを調整ノイズ画像を用いて補正するステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、撮影画像に含まれるノイズを適切に補正する撮像装置及びノイズ補正方法を得る。
本願発明による撮像装置のブロック図である。 撮影画像が有する画素データの一部を概略的に示した図である。 撮像素子とノイズとの関係を示した図である。 補正条件選択処理を示したフローチャートである。 第1の補正処理を示したフローチャートである。 第2の補正処理を示したフローチャートである。 第3の補正処理を示したフローチャートである。
以下、本願発明による一実施形態である撮像装置及びノイズ補正方法について図を用いて説明する。図1は、撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラ10を示す。まず、図1を用いてデジタルカメラ10の構成について説明する。
デジタルカメラ10は、本体12と、本体12に着脱自在な交換レンズ14とを備える。
本体12は、その内部に、ペンタゴナルダハプリズム(以下、ペンタプリズムという)16、ファインダースクリーン17、メインミラー18、サブミラー19、撮像素子を成す撮像用CMOS22、測光用センサ23、AFモジュール24、ノイズ補正部を成すシステムコントロール回路300、表示部33、メモリカード40、及びレリーズ釦41を主に備える。
交換レンズ14は、撮影光学系15を主に備える。撮影光学系15は複数の光学レンズから成り、撮像用CMOS22に被写体像を結像させる。
メインミラー18は、光を反射する反射面を有する薄板であって、反射面が撮影光学系15を向くように、撮影光学系15から撮像用CMOS22への光路上に設けられる。メインミラー18は、所定の軸回りに回動することにより、光路上に出入可能である。反射面は、入射する光の一部を反射し、残りの光を透過する。
サブミラー19は、メインミラー反射面を透過した光がAFモジュール24に導かれるように、メインミラー18の反射面の裏面に取り付けられる。
AFモジュール24は、サブミラー19からの光を受光して、被写体像が撮像用CMOS22に結像しているか否かを判断する。
ファインダースクリーン17は、拡散面を有する平板であって、光路、及びメインミラー18の回動軸と平行に設けられる。デジタルカメラ10を横位置で構えた状態において、ファインダースクリーン17は、メインミラー18の反射した光軸に垂直に位置する。
撮像用CMOS22の前方に、シャッタ20が設けられる。シャッタ20は、光路を開閉する。
ペンタプリズム16は、スクリーンに投影された像を上下左右正像にする。
ペンタプリズム16の後方、すなわち、撮影光学系15とは反対の方向には、接眼レンズ21及び測光用センサ23が設けられる。
接眼レンズ21は、ペンタプリズム16が出射した光を集光する。ユーザは集光した光を視認することによって、被写体像を観察する。測光用センサ23は、接眼レンズ21の上方に設けられる。
メインミラー18が光路上、すなわち撮影光学系15と撮像用CMOS22との間に位置するとき、撮影光学系15を経た被写体像の一部は、メインミラー18により反射されて、ファインダースクリーン17に導かれ、ファインダースクリーン17に結像する。結像された像はペンタプリズム16に入射する。また、撮影光学系15を経た被写体像のうち、メインミラー18を透過した光は、サブミラー19によって反射され、AFモジュール24に導かれる。ファインダースクリーン17を透過した被写体像は、ペンタプリズム16を介して測光用センサ23に受光される。測光用センサ23は、受光した被写体像を撮像し、測光を行う。
メインミラー18が光路上から外れているとき、すなわち撮影光学系15と撮像用CMOS22との間に位置せず、ファインダースクリーン17を覆うように配置されているとき、撮影光学系15を経た被写体像は、シャッタ20を経て、撮像用CMOS22に結像する。撮像用CMOS22は、入射した被写体像を撮像し、撮像画素データを生成する。撮像画素データは、赤色、緑色、及び青色の輝度を表す情報、すなわちRGB色空間によって表される情報である。
撮像用CMOS22が生成した撮像画素データは、信号処理回路25により、所定の利得(ゲイン)を乗ぜられる等の所定の処理が施された後、システムコントロール回路300に伝送される。
システムコントロール回路300は、デジタルカメラ10の動作を制御する回路であって、データを記憶する記憶部であるROM36を有し、AFモジュール24、信号処理回路25、周辺制御回路32、表示部33、AFモータ35、及びメモリカード40に接続される。
システムコントロール回路300は、信号処理回路25から撮像画素データを受信し、撮像画素データに基づいて、撮影画像を作成してメモリカード40に記憶させ、あるいは、スルー画像を作成して表示部33に表示させる。
周辺制御回路32は、システムコントロール回路300からの指示に基づいて、シャッタ20、撮像用CMOS22、及び測光用センサ23の動作を制御する。
AFモータ35は、システムコントロール回路300からの指示に基づいて、撮影光学系15を駆動して撮影光学系15の焦点を被写体に合致させる。
表示部33は、メモリカード40に記憶されている撮影画像及びスルー画像を表示可能である。
撮像用CMOS22は、行列状に並べられた複数のフォトダイオードを有する。水平方向に並べられたフォトダイオードをライン(行)と呼ぶ。フォトダイオードは、入射した光を電気エネルギーに変換して蓄積する。これをライン毎に読み出すことにより、画素データが出力される。撮像用CMOS22は、カラーフィルタが取り付けられる。カラーフィルタは、赤色の波長を有する光を透過する赤色フィルタR、緑色の波長を有する光を透過する緑色フィルタG、及び青色の波長を有する光を透過する青色フィルタBを備える(図2参照)。
ROM36は、所定の取得条件の下で予め取得された複数のノイズ画像を記憶する。図3を用いて、ノイズ画像を作成する手法について説明する。
撮像用CMOS22を用いて被写体像を撮像するとき、撮影画像にノイズが発生する。ノイズが発生する原因は、次の3つが主に挙げられる。1つめは、フォトダイオードに発生する暗電流によるものであって、以下、ノイズ条件Aという。2つめは、撮像用CMOS22の面内における特性差異であって、以下、ノイズ条件Bという。すなわち、各フォトダイオードの特性バラツキによるシェーディング、フォトダイオードの周囲に設けられる各回路の性能誤差によるものである。3つめは、電荷を蓄積し始めてから読み出すまでの期間がライン毎に異なることによるものであって、以下、ノイズ条件Cという。この期間がライン毎に異なるため、暗電流が蓄積する量がライン毎に異なることにより垂直方向に特性の差異が発生する。
ノイズ条件Aは、撮像用CMOS22の温度、露光時間、及び利得に依存し、ノイズaを生じさせる。ノイズ条件Bは利得に依存し、ノイズbを生じさせる。ノイズ条件Cは、撮像用CMOS22の温度に依存し、ノイズcを生じさせる。各ノイズ条件が依存する条件を依存条件という。すなわち、ノイズ条件Aの依存条件は、撮像用CMOS22の温度、露光時間、及び利得であり、ノイズ条件Bの依存条件は利得であり、ノイズ条件Cの依存条件は撮像用CMOS22の温度である。
これらの条件を踏まえて、複数、例えば2枚のノイズ画像を予め作成する。1枚目のノイズ画像1は、常温(例えば20℃)、長時間露光(例えば60分)、及び高利得の条件の下で、撮像用CMOS22と同じCMOSを用いて遮光した状態で撮像して得られる画像であって、ノイズa、b、及びcを含む。2枚目のノイズ画像2は、常温(例えば20℃)、短秒露光(例えば1秒)、及び高利得の条件の下で、撮像用CMOS22と同じCMOSを用いて遮光した状態で撮像して得られる画像であって、ノイズb及びcを含む。なお、厳密にいうと、ノイズ画像2はノイズaをも含むが、ノイズaの量は、ノイズ画像2を撮影したときの条件では無視しうる。得られたノイズ画像1及び2は、ノイズ画像1及び2を撮影したときの条件と共に、ROMに記憶される。ノイズ画像1及び2を撮影したときの条件を取得条件といい、撮像を行った時の撮像用CMOS22の温度、露光時間、及び利得を含む。
次に、複数のノイズ画像を用いて、撮影画像に含まれるノイズを補正する第1の補正処理について説明する。ここでは、ノイズ画像1、ノイズ画像2、及び撮影画像に含まれるノイズcが無視できる量であるとする。
まず、システムコントロール回路300が、任意の撮影条件を用いて、撮像用CMOS22に被写体像を撮像させ、撮影画像を得る。この撮影画像は、ノイズa、b、及びcを含む。ここで前述のようにノイズcは無視することができる。そのため、撮影画像は、ノイズa及びbを含むと考えることができる。同様にして、ノイズ画像1はノイズa及びbを含み、ノイズ画像2はノイズbを含むと考えることができる。撮影条件は、撮像を行った時の撮像用CMOS22の温度、露光時間、及び利得を含む。
次に、撮影条件と取得条件とを比較して調整係数を算出する。まず、撮影画像の撮影条件とノイズ画像1の取得条件とを用いて調整係数k1を算出する。詳しく説明すると、ノイズ画像1はノイズa及びbを主に含むため、ノイズa及びbの原因となる撮像用CMOS22の温度、露光時間、及び利得を用いて調整係数k1を求める。つまり、撮影条件の温度と取得条件の温度との比である温度比、撮影条件の露光時間と取得条件の露光時間との比である露光時間比、及び撮影条件の利得と取得条件の利得との比である利得比を求める。そして、温度比と露光時間比と利得比とを乗じる。これにより得られた値を調整係数k1とする。次に、撮影画像の撮影条件とノイズ画像2の取得条件とを用いて調整係数k2を算出する。詳しく説明すると、ノイズ画像2はノイズbを主に含むため、ノイズbの原因となる利得を用いて調整係数k2を求める。つまり、撮影条件の利得と取得条件の利得との比である利得比を求める。そして、利得比を調整係数k2とする。
ノイズ画像1の画素データをD1、ノイズ画像2の画素データをD2、ノイズaのノイズ量をa、ノイズbのノイズ量をbとすると、D1及びD2は以下の式で表される。
D1=a+b
D2=b
ここで、ノイズ画像1はノイズa及びbを含み、ノイズ画像2はノイズbを含み、かつ撮影画像の画素データD3はノイズa及びbを含むと考えられる。ここでは、ノイズ画像1とノイズ画像2に含まれるノイズbの量が等しいとする。そこで、画素データD1に調整係数k1を乗じたものを画素データD3から減じることを考える。この場合、ノイズが補正された画像の画素データD4は、以下の式で表される。
D4=D3−k1・D1
ここで、ノイズ画像1の画素データD1に調整係数k1を乗じて得られる画像を調整ノイズ画像1(k1・D1)とし、ノイズ画像の画素データDに調整係数k3を乗じて得られる画像を調整ノイズ画像2(k3・D)とする。しかしながら、調整係数k1と調整係数k2とが等しい場合、すなわち調整ノイズ画像1に含まれるノイズbの量と、調整ノイズ画像2に含まれるノイズbの量とが等しい場合には、ノイズbを過不足無く画素データD3から減じることができるが、調整係数k1が調整係数k2よりも小さい場合、すなわち調整ノイズ画像1に含まれるノイズbの量が、調整ノイズ画像2に含まれるノイズbの量よりも少ない場合には、画素データD3からノイズbを完全に減じることができず、あるいは、調整係数k1と調整係数k2よりも大きい場合、すなわち調整ノイズ画像1に含まれるノイズbの量が、調整ノイズ画像2に含まれるノイズbの量よりも多い場合には、画素データD3からノイズbを過剰に減じることになる。そこで、調整係数k2から調整係数k1を減じて得られた調整係数k3を用いて、以下の式のようにしてノイズa及びbを補正する。
D4=D3−k1・D1−k3・D2 (式1)
ここで、k3=k2−k1である。
なお、式1において、D3から減じる調整ノイズ画像1及び調整ノイズ画像2を加算した画像、すなわちk1・D1−k3・D2という画素データを有する画像を最終的な調整ノイズ画像とする。
式1について検証する。撮影画像は、ノイズを含まないデータD0、ノイズa、及びノイズbを含み、そして撮影画像に含まれるノイズa及びbの量は、D1及びD2に含まれるノイズa及びbの量に調整係数k1及びk2を各々乗じたものであるから、D3は以下のように表される。
D3=D0+k1・a+k2・b (式2)
そして、式2を式1に代入すると、以下の式が得られる。
D4=(D0+k1・a+k2・b)−k1・D1−k3・D2
ここで前述のように、D1=a+b、及びD2=bであるから、
D4=D0
である。よって、式1が正しいことが示された。
第1の補正処理を用いれば、ノイズa及びbを撮影画像から正確に除去できる。
なお、第1の補正処理では、ノイズcを無視できるとして説明したが、ノイズcの代わりにノイズbを無視できると考えれば、ノイズa及びcを撮影画像から正確に除去することも可能である。
次に、撮影画像を用いて、撮影画像に含まれるノイズcを補正する第2の補正処理について説明する。
まず、システムコントロール回路300が、任意の撮影条件を用いて、撮像用CMOS22に被写体像を撮像させ、撮影画像を得る。この撮影画像は、ノイズa、b、及びcを含む。次に、撮影条件を用いて調整係数を算出する。詳しく説明すると、ROM36は、温度とノイズcとの関係を示すルックアップテーブルを予め記憶している。そこで、ルックアップテーブルと撮影条件に含まれる温度とを用いて撮影画像に含まれるノイズcを求め、これを撮影画像から減じる。
第2の補正処理を用いれば、ノイズcを撮影画像から除去できる。
なお、第2の補正処理において、撮影画像の遮光領域を参照し、垂直方向に対して一次関数のノイズ補正式を計算することでノイズcの調整係数を算出することも可能である。
次に、第1の補正処理及び第2の補正処理を併用して、撮影画像に含まれるノイズa、b、及びcを補正する第3の補正処理について説明する。
まず、システムコントロール回路300が、任意の撮影条件を用いて、撮像用CMOS22に被写体像を撮像させ、撮影画像を得る。この撮影画像は、ノイズa、b、及びcを含む。次に、前述した第1の補正処理を実行して、撮影画像からノイズa及びbを除去する(式1参照)。
このとき、ノイズ画像1及びノイズ画像2はノイズa、b、及びcを含むため、ノイズa及びbを除去するために用いる係数に応じて、第2の補正処理においてノイズを補正する程度を弱める必要がある。ノイズcを補正する程度を弱める調整係数をk4とすると、k4は以下の式により求められる。
k4=k1+k3
ここで、第2の補正処理を実行して得られるノイズcのノイズ量をXとする。そして、ノイズが補正された画像の画素データD4を、以下の式で算出する。
D4=D3−k1・D1−K3・D2−(X−k4・c)
これにより、ノイズa、b、及びcを撮影画像から除去できる。
なお、第2の補正処理において、撮影画像の遮光領域を参照し、垂直方向に対して一次関数のノイズ補正式を計算することでノイズcの補正量を算出する場合、一次関数の傾きに温度の係数を乗算することにより、正しくノイズを補正することができる。さらに、第3の補正処理では、ノイズ画像1及びノイズ画像2の取得時の温度と、撮影画像の撮影時の温度との比からノイズcを補正する程度を弱めるための調整係数を算出し、一次関数の傾きに乗算することで補正を行うこともできる。
次に、図4を用いて補正条件選択処理について説明する。補正条件選択処理は、システムコントロール回路300によって実行される処理であって、システムコントロール回路300が撮影画像を取得したときに実行される。
始めのステップS401では、撮影条件がノイズaの補正条件に合致するか否かを判断する。ノイズaの補正条件は、撮像用CMOS22の温度が所定温度以上であるか、露光時間が所定期間以上であるか、及び利得が所定値以上であるかを含む。撮影条件がノイズaの補正条件に合致する場合、処理はステップS402に進み、合致しない場合、処理はステップS405に進む。
ステップS402では、撮影条件がノイズcの補正条件に合致するか否かを判断する。ノイズcの補正条件は、撮像用CMOS22の温度が所定温度以上であるかを含む。撮影条件がノイズcの補正条件に合致する場合、処理はステップS403に進み、合致しない場合、処理はステップS404に進む。
ステップS403では、撮影画像においてノイズa、b、及びcを補正すべく、第3の補正処理を実行する。これにより、ノイズa、b、及びcを撮影画像から除去する。そして処理を終了する。
他方、ステップS404では、撮影画像においてノイズa及びbを補正すべく、第1の補正処理を実行する。これにより、ノイズa及びbを撮影画像から除去する。そして処理を終了する。
ステップS405では、撮影条件がノイズbの補正条件に合致するか否かを判断する。ノイズbの補正条件は、利得が所定値以上であるかを含む。撮影条件がノイズbの補正条件に合致する場合、処理はステップS406に進み、合致しない場合、処理はステップS409に進む。
ステップS406では、撮影条件がノイズcの補正条件に合致するか否かを判断する。ノイズcの補正条件は、撮像用CMOS22の温度が所定温度以上であるかを含む。撮影条件がノイズcの補正条件に合致する場合、処理はステップS407に進み、合致しない場合、処理はステップS408に進む。
ステップS407では、撮影画像においてノイズb及びcを補正すべく、第3の補正処理をノイズ画像2のみを用いて実行する。これにより、ノイズb及びcを撮影画像から除去する。そして処理を終了する。
他方、ステップS408では、撮影画像においてノイズbを補正すべく、第1の補正処理をノイズ画像2のみを用いて実行する。これにより、ノイズbを撮影画像から除去する。そして処理を終了する。
ステップS409では、撮影条件がノイズcの補正条件に合致するか否かを判断する。ノイズcの補正条件は、撮像用CMOS22の温度が所定温度以上であるかを含む。撮影条件がノイズcの補正条件に合致する場合、処理はステップS410に進み、合致しない場合、処理はステップS411に進む。
ステップS410では、撮影画像においてノイズcを補正すべく、第2の補正処理を実行する。これにより、ノイズcを撮影画像から除去する。そして処理を終了する。
他方、ステップS411では、補正を行わず、処理を終了する。
次に、図5を用いて第1の補正処理について説明する。第1の補正処理は、システムコントロール回路300によって補正条件選択処理の中で実行される処理である。
始めのステップS51では、撮影条件の温度と取得条件の温度との比である温度比、撮影条件の露光時間と取得条件の露光時間との比である露光時間比、及び撮影条件の利得と取得条件の利得との比である利得比を求め、温度比と露光時間比と利得比とを乗じる。これにより得られた値を調整係数k1とする。
次のステップS52では、撮影条件の利得と取得条件の利得との比である利得比を求めて調整係数k2とし、調整係数k2から調整係数k1を減じて、調整係数k3を算出する。
次のステップS53では、前述の手法を用いて、k1・D1−k3・D2という画素データを有する調整ノイズ画像を作成する。
次のステップS54では、撮影画像の画素データD3から調整ノイズ画像を減じる。
次のステップS55では、ステップS54で得られた画像に所定の画像処理を実行する。
次のステップS56では、ステップS55で得られた画像を表示部又はメモリカード40に出力する。そして処理が終了する。
第1の補正処理を用いれば、ノイズa及びbを撮影画像から正確に除去できる。
次に、図6を用いて第2の補正処理について説明する。第2の補正処理は、システムコントロール回路300によって補正条件選択処理の中で実行される処理である。
始めのステップS61では、ルックアップテーブルと撮影条件に含まれる温度とを用いて撮影画像に含まれるノイズcを求め、これを撮影画像から減じる。
次のステップS62では、ステップS61で得られた画像に所定の画像処理を実行する。
次のステップS63では、ステップS62で得られた画像を表示部又はメモリカード40に出力する。そして処理が終了する。
第2の補正処理を用いれば、ノイズcを撮影画像から除去できる。
次に、図7を用いて第3の補正処理について説明する。第3の補正処理は、システムコントロール回路300によって補正条件選択処理の中で実行される処理である。
次に、ノイズ画像1を用いて、撮影画像に含まれるノイズcを補正する第3の補正処理について説明する。
始めのステップS71では、第1の補正処理のステップS51から53までの処理を実行し、調整ノイズ画像を作成する。
次のステップS72では、撮影画像の画素データD3から調整ノイズ画像を減じる。
次のステップS73では、ノイズ画像1及びノイズ画像2に乗じた調整係数を用いて調整係数k4を求める。
次のステップS74では、ノイズが補正された画像の画素データD4を、調整係数k4を用いて算出する。
次のステップS75では、ステップS74で得られた画像に所定の画像処理を実行する。
次のステップS76では、ステップS75で得られた画像を表示部33又はメモリカード40に出力する。そして処理が終了する。
第3の補正処理を用いれば、ノイズa、b、及びcを撮影画像から除去できる。
本実施形態によれば、撮影画像に含まれるノイズを適切に補正することができる。
なお、説明の簡単のため、画素データ全体を対象として説明したが、ライン毎に取得条件を設定して記憶部に記憶させ、調整係数を求めてもよい。この場合、ラインは水平方向であってもよく、垂直方向であってもよい。
また、調整係数が小さい場合には、その調整係数を0と見なして前述の計算を行ってもよい。計算量を減らすことができる。
また、調整係数の代わりに近似式を用いてもよく、ガンマやルックアップテーブルを用いてもよい。
また、撮像用CMOS22が有するカラーフィルタの配列は、前述のものに限定されない。
また、デジタルカメラ10がノイズ画像を撮影し、取得条件と共にROM36に記憶してもよい。このとき、システムコントロール回路300がノイズ画像作成部を成す。予めノイズ画像を用意する必要がない。また、撮像装置の経時劣化に応じてノイズ画像を作成することができる。
10 デジタルカメラ
12 本体
14 交換レンズ
15 撮影光学系
16 ペンタプリズム
17 ファインダースクリーン
18 メインミラー
19 サブミラー
20 シャッタ
21 接眼レンズ
22 撮像用CMOS
23 測光用センサ
24 AFモジュール
25 信号処理回路
32 周辺制御回路
33 表示部
35 AFモータ
36 ROM
40 メモリカード
41 レリーズ釦
300 システムコントロール回路

Claims (7)

  1. 複数の取得条件毎に作成された複数のノイズ画像を記憶する記憶部と、
    撮影条件を用いて被写体像を撮像し、撮影画像を出力する撮像素子と、
    前記複数の取得条件と前記撮影条件とを用いて前記複数のノイズ画像を調整して調整ノイズ画像を作成し、前記撮影画像に含まれるノイズを前記調整ノイズ画像を用いて補正するノイズ補正部とを備え、
    前記ノイズ画像及び前記撮影画像は、複数の行から成る画素データを有し、前記記憶部は、前記取得条件を前記行毎に記憶する撮像装置。
  2. 互いに異なる複数の取得条件毎に作成された複数のノイズ画像を記憶する記憶部と、
    撮影条件を用いて被写体像を撮像し、撮影画像を出力する撮像素子と、
    前記複数の取得条件と前記撮影条件とを用いて前記複数のノイズ画像を調整して調整ノイズ画像を作成し、前記撮影画像に含まれるノイズを前記調整ノイズ画像を用いて補正するノイズ補正部とを備え、
    前記複数のノイズ画像が、それぞれ、ノイズ条件の異なる複数のノイズを含み、
    前記ノイズ補正部が、前記撮影画像に含まれたノイズ条件の異なる複数のノイズを除去するように、前記複数のノイズ画像から前記調整ノイズ画像を作成する撮像装置。
  3. 前記取得条件は複数の依存条件を有し、前記ノイズ補正部は、前記複数の依存条件に基づいて調整係数を算出し、前記調整係数に応じて前記ノイズ画像を調整することにより前記調整ノイズ画像を作成する請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記ノイズ補正部は、前記取得条件と前記撮影条件とに基づいて前記ノイズ画像を調整する調整係数を算出し、前記調整係数に応じて前記ノイズ画像を調整することにより前記調整ノイズ画像を作成する請求項1乃至3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記記憶部は、複数の前記取得条件と、前記取得条件毎に作成される複数の前記ノイズ画像とを記憶する請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 所定の取得条件の下で前記ノイズ画像を作成するノイズ画像作成部を備える請求項1から5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 前記複数のノイズが、暗電流をノイズ条件とするノイズと、前記撮像素子の面内における特性差異をノイズ条件とするノイズと、電荷蓄積開始から読み出すまでの期間がラインごとに異なることをノイズ条件とするノイズとを含む請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像装置。

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