JP6656584B2 - 撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ダミー画素を用いて有効画素の黒レベルを取得する撮影装置に関する。
撮影装置には、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の固体撮像素子が搭載されている。この種の固体撮像素子の出力信号には、感度や撮影時温度、露光時間等に依存して暗電流が発生する。そのため、有効画素の黒レベルのオフセット成分がばらつく。そこで、固体撮像素子には、光電変換素子を持つ通常の有効画素以外に、光電変換素子を遮光膜にて遮光したオプティカルブラック(以下、OB(Optical Black)と記す。)画素が形成されている。
OB画素の出力信号には、感度や撮影時温度、露光時間等に依存して有効画素の出力信号と同等の暗電流成分が含まれる。そのため、OB画素の信号出力レベルを黒レベルとしてクランプし、クランプされた黒レベルで有効画素の出力信号を減算することにより、暗電流に起因する黒レベルのオフセット成分の、フレーム間やフィールド間のばらつきが抑えられる。
また、光電変換素子を持たないダミー画素を持つ固体撮像素子も知られている。ダミー画素の信号出力レベルを黒レベルとしてクランプすることにより、OB画素が画素欠陥を持つ場合に起こり得る不適正なクランプが避けられる。
特許文献1に、ダミー画素の信号出力レベルを黒レベルとしてクランプすることが可能な具体的構成例が記載されている。特許文献1には、ダミー画素の出力信号に基づきクランプされた有効画素の出力信号に対してOB画素とダミー画素との信号出力差を加算又は減算することによって黒レベルを調整する構成が例示されている。
特開2007−27845号公報
OB画素は、固体撮像素子の小型化や有効画素領域の大面積化を達成するため、配置可能な数に制約がある。そのため、例えば、制約上少数しか配置されなかったOB画素の出力信号を例えば平均化して黒レベルとしてクランプした場合であっても、有効画素の出力信号の黒レベルを精度良く補正することが難しいという問題が指摘される。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、OB画素が少数しか配置されてない構成であっても、有効画素信号の黒レベルを精度良く取得するのに好適に構成された撮影装置を提供することである。
本発明の一実施形態に係る撮影装置は、光電変換素子を持たない複数のダミー画素を持つ固体撮像素子と、撮影条件に応じて、各ダミー画素の読み出し回数を複数回に設定し、設定された回数だけ読み出された各ダミー画素の信号のうちの少なくとも一部の信号に基づいて、固体撮像素子の有効画素の黒レベルを補正するための基準黒レベル信号を取得する取得手段とを備える。
また、本発明の一実施形態において、取得手段は、各ダミー画素より出力される信号を、設定された回数だけA/D変換し、A/D変換された複数回分の信号に基づいて所定の基準値を計算し、計算された基準値を基準黒レベル信号として取得する構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態に係る撮影装置は、有効画素の出力信号に含まれる暗電流成分を推定する推定手段と、推定された暗電流成分に基づいて、各ダミー画素に基づいて取得された基準黒レベル信号を補正する補正手段とを備える構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態に係る撮影装置は、固体撮像素子に入射される光の量を制御するためのメカニカルシャッタを備える構成としてもよい。この構成において、取得手段は、各ダミー画素の少なくとも一部の読み出しをメカニカルシャッタが開いている期間に行ってもよい。
また、本発明の一実施形態において、取得手段は、固体撮像素子の全ての有効画素を読み出した後に各ダミー画素の読み出しを行う構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態において、固体撮像素子は、複数のオプティカルブラック画素を持つ構成としてもよい。この構成において、取得手段は、撮影条件が所定の条件を満たすとき、各ダミー画素に基づいて基準黒レベル信号を取得し、撮影条件が所定の条件を満たさないとき、各ダミー画素の信号に代えて、各オプティカルブラック画素の信号を読み出し、読み出された各オプティカルブラック画素の信号に基づいて基準黒レベル信号を取得してもよい。
ここで、上記の所定の条件は、例えば、
固体撮像素子に設定されているISO感度が所定感度を超えている、
固体撮像素子の撮影時温度が所定温度を超えている、
固体撮像素子の露光時間が所定時間を超えている、
の少なくとも1つを含む。
また、本発明の一実施形態において、取得手段は、各ダミー画素の信号を読み出す場合には各オプティカルブラック画素の読み出し行数を初期的に設定されている読み出し行数から減らし、各オプティカルブラック画素の信号を読み出す場合には各ダミー画素の読み出し行数を初期的に設定されている読み出し行数から減らす構成としてもよい。
本発明の一実施形態によれば、OB画素が少数しか配置されてない構成であっても、有効画素信号の黒レベルを精度良く取得するのに好適に構成された撮影装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る撮影装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る撮影装置に備えられる撮像素子の撮像面の構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る撮影装置により実行される画像生成処理のフローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態に係る撮影装置による撮影時の駆動シーケンスを示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る撮影装置について図面を参照しながら説明する。以下においては、本発明の一実施形態として、デジタル一眼レフカメラについて説明する。なお、撮影装置は、デジタル一眼レフカメラに限らず、例えば、ミラーレス一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラ、ビデオカメラ、カムコーダ、タブレット端末、PHS(Personal Handy phone System)、スマートフォン、フィーチャフォン、携帯ゲーム機など、撮影機能を有する別の形態の装置に置き換えてもよい。
[撮影装置1の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る撮影装置1の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、撮影装置1は、撮影レンズ系10(撮影レンズ11及び12)を備えている。撮影レンズ11と撮影レンズ12との間には絞り13が配置されている。撮影レンズ系10の後方には、ミラー14が配置されている。ミラー14はハーフミラーであり、ハーフミラー面が撮影レンズ系10の光軸AXに対して約45°をなす姿勢で配置されている。
被写体からの光束(被写体光束)は、撮影レンズ系10を透過してミラー14に入射される。ミラー14の後方には、ミラー14側から順に、フォーカルプレーンシャッタ15、固体撮像素子16が配置されている。ミラー14の上方には、ミラー14側から順に、拡散板(焦点板又はピント板)18、ペンタプリズム17が配置されている。
ミラー14に入射された被写体光束の一部はミラー14により反射され、拡散板18を介してペンタプリズム17に入射される。拡散板18は、固体撮像素子16の撮像面と等価な位置に配置されている。そのため、拡散板18には、撮影レンズ系10を通過した被写体光束が結像する。ペンタプリズム17は、複数の反射面を持ち、拡散板18に結像して入射した被写体像を各反射面で反射させることで正立像とし、接眼レンズ19に向けて射出する。接眼レンズ19は、拡散板18上に結像されてペンタプリズム17により正立化された被写体像を、撮影者の観察に適する虚像に再結像する。これにより、撮影者は、接眼レンズ19を覗くことで被写体像を観察することができる。
操作部材32には、電源スイッチやレリーズスイッチ、撮影モードスイッチ、ズームスイッチなど、ユーザが撮影装置1を操作するために必要な各種スイッチが含まれる。ユーザにより電源スイッチが押されると、図示省略されたバッテリから撮影装置1の各種回路に電源ラインを通じて電源供給が行われる。CPU(Central Processing Unit)31は電源供給後、所定のメモリ領域(不図示)にアクセスして制御プログラムを読み出してワークエリアにロードし、ロードされた制御プログラムを実行することにより、撮影装置1全体の制御を行う。
CPU31は、TTL(Through The Lens)露出計等の測光センサ26で測定された測光値に基づき適正露出が得られるように、絞り駆動回路22を介して絞り13を駆動制御する。状態表示装置33(例えばLCD(Liquid Crystal Display))には、撮影モードやその時点での適正な露光時間、F値等が表示される。
レリーズスイッチが半押し操作されると、CPU31は、AF(Autofocus)センサ25の検出結果に基づきレンズ制御回路21を介して、光軸AX上における撮影レンズ11と撮影レンズ12の位置及び位置関係を制御する。これにより、撮影レンズ系10の合焦状態が調整される。次いで、レリーズスイッチが全押し操作されると、CPU31は、シャッタ駆動回路24を介してフォーカルプレーンシャッタ15を駆動制御すると共にミラー14をクイックリターンさせる。すなわち、CPU31は、フォーカルプレーンシャッタ15の先幕走行開始直前から後幕走行終了直後の期間に限り、ミラー駆動回路23を介してミラー14をアップすることにより、撮影レンズ系10の光軸AXと平行な光路からミラー14を退避させる。
撮影レンズ系10を透過した被写体光束は、フォーカルプレーンシャッタ15が開いている期間、固体撮像素子16の撮像面上で結像される。固体撮像素子16は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサであり、撮像面上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積する。固体撮像素子16は、蓄積された電荷をフローティングディフュージョンアンプにて電圧(ここでは「画素信号」と記す。)に変換し、変換された画素信号をA/D変換回路27に出力する。A/D変換回路27は、入力された画素信号をA/D変換してDSP(Digital Signal Processor)41に出力する。
DSP41は、固体撮像素子16の電荷蓄積動作及び画素信号の読み出し動作を制御すると共に、A/D変換回路27より入力される画素信号に対して所定の信号処理を施す。具体的には、DSP41は、A/D変換回路27より入力される画素信号に対して色補間、マトリクス演算、Y/C分離等の所定の信号処理を施して輝度信号Y、色差信号Cb、Crを生成し、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の所定のフォーマットで圧縮する。バッファメモリ42は、例えば、DSP41による処理の実行時、処理データの一時的な保存場所として用いられる。
カードインタフェース43のカードスロットにはメモリカード50が着脱可能に装填される。DSP41は、カードインタフェース43を介してメモリカード50と通信可能である。DSP41は、生成された圧縮画像信号(撮影画像データ)をメモリカード50(又は撮影装置1に備えられる不図示の内蔵メモリ)に保存する。
また、DSP41は、Y/C分離後の信号に所定の信号処理を施して、フレームメモリ(不図示)にフレーム単位でバッファリングする。DSP41は、バッファリングされた信号を所定のタイミングで各フレームメモリから掃き出して所定のフォーマットのビデオ信号に変換し、モニタインタフェース44を介してLCD制御回路45に出力する。LCD制御回路45は、DSP41より入力される撮影画像データを基に液晶を変調制御すると共にバックライト47を発光制御する。これにより、被写体の撮影画像がLCD46の表示画面に表示される。ユーザは、適正なピントで撮影された適正な輝度のリアルタイムのスルー画をLCD46の表示画面を通じて視認することができる。
[撮像面の画素配置]
図2(a)は、固体撮像素子16の撮像面の構成を模式的に示す図である。図2(a)に示されるように、固体撮像素子16の撮像面上には、有効画素領域16A、OB画素領域16B及びダミー画素領域16Cが形成されている。
有効画素領域16Aは、撮影された被写体の画像を形成するための領域であり、被写体の情報を電気的に蓄積して信号出力する光電変換素子を備えた複数の有効画素が配列されている。
OB画素領域16Bは、有効画素領域16Aに配列された有効画素と同一の構造に遮光膜(例えばアルミ遮光膜)を被膜したもの(OB画素)が複数配列された領域であり、撮影画像中に黒点として現れないように有効画素領域外に配置されている。なお、本実施形態において、OB画素領域16Bは、矩形の有効画素領域16Aの四辺を囲う領域となっているが、別の実施形態では、有効画素領域16Aの一辺だけ又は二辺だけ又は三辺だけに接する領域であってもよい。
OB画素は、有効画素と同一の光電変換素子を持つ。そのため、OB画素より出力される画素信号(以下、「OB画素信号」と記す。)には、感度や撮影時温度、露光時間等に依存して有効画素の画素信号(以下、「有効画素信号」と記す。)と同等の暗電流成分が含まれる。例えば、不図示のクランプ回路により、OB画素領域16Bの少なくとも一部の領域内に含まれるOB画素信号の平均レベルがOB検波値(基準黒レベル信号)として計算される。クランプ回路は、OB検波値を黒レベルとしてクランプし、クランプされた黒レベルで有効画素信号を減算することにより、暗電流に起因する黒レベルのオフセット成分の、フレーム間やフィールド間のばらつきを抑えることができる。
なお、各画素の出力は、一度読み出されるとリセットされる。そのため、有効画素と同等の暗電流成分の情報を得るには、物理的な手段としてOB画素が必要となる。ここで、黒レベルの真値に対するOB検波値(基準黒レベル信号)のばらつきは、OB画素のノイズ量とサンプル数によって決まる。そのため、OB検波値(基準黒レベル信号)のばらつきを低減するには、OB画素の数を増やすことが望ましい。しかし、固体撮像素子の小型化や有効画素領域の大面積化の要請に応えるため、OB画素の数を容易には増やすことができない。
ダミー画素領域16Cは、光電変換素子を持たない複数のダミー画素が配列された領域であり、本実施形態では、OB画素領域16Bより外側に配置されている。本実施形態では、黒レベルの検波値(基準黒レベル信号)のばらつきを抑えるため、ダミー画素より出力される画素信号(以下、「ダミー画素信号」と記す。)が利用される。
[画像生成処理]
次に、ばらつきの抑えられた検波値(基準黒レベル信号)に基づいて黒レベルを補正する処理を含む画像生成処理について説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る撮影装置1による画像生成処理のフローチャートを示す図である。図3に示される画像生成処理は、例えば、レリーズスイッチが全押しされた時点で開始される。
[図3のS11(露光の開始)]
本処理ステップS11では、設定された条件下で固体撮像素子16の露光が開始される。設定される条件には、例えば、露光時間、F値、ISO感度等が挙げられる。これらの条件は、AE(Automatic Exposure)プログラムに従い自動で又はユーザによる操作部材32の操作に応じて設定される。
[図3のS12(露光の終了)]
本処理ステップS12では、設定された条件下での固体撮像素子16の露光が終了される。
[図3のS13(撮影条件の判定)]
本処理ステップS13では、所定の撮影条件が満たされるか否かが判定される。ここで判定される撮影条件には、例えば、次の3つの条件のうち少なくとも1つの条件が含まれる。
・固体撮像素子16に設定されているISO感度が所定感度を超えている。
・固体撮像素子16の撮影時温度が所定温度を超えている。
・固体撮像素子16の露光時間が所定時間を超えている。
固体撮像素子16の撮影時温度は、固体撮像素子16の基板に取り付けられた温度センサ28の出力レベルに基づいて検知される。なお、温度センサ28は、固体撮像素子16に内蔵されたものであってもよい。
[図3のS14(OB検波値の取得)]
本処理ステップS14は、処理ステップS13(撮影条件の判定)にて所定の撮影条件が満たされないと判定された場合(S13:NO)に実行される。
本処理ステップS14では、黒レベルの検波値(基準黒レベル信号)のばらつきよりも暗電流に起因する黒レベルのオフセット成分のばらつきを優先して抑えるため、有効画素信号と同等の暗電流成分が含まれるOB画素信号に基づいてOB検波値(基準黒レベル信号)が取得される。例示的には、OB画素領域16Bの少なくとも一部の領域内に含まれるOB画素信号がA/D変換回路27においてA/D変換されると、バッファメモリ42にバッファされる。次いで、バッファされたこれらのOB画素信号の平均値が計算され、計算された平均値がOB検波値(基準黒レベル信号)として取得される。なお、OB画素信号の平均値に代えて、OB画素領域16Bの少なくとも一部の領域内に含まれるOB画素信号から求められる1つの代表値をOB検波値(基準黒レベル信号)としてもよい。
[図3のS15(ダミー検波値の取得)]
本処理ステップS15は、処理ステップS13(撮影条件の判定)にて所定の撮影条件が満たされると判定された場合(S13:YES)に実行される。
本処理ステップS15では、暗電流に起因する黒レベルのオフセット成分のばらつきよりも黒レベルの検波値(基準黒レベル信号)のばらつきを優先して抑えるため、A/D変換回路27による各ダミー画素信号のA/D変換の回数が所定の回数(2以上の回数)に設定される。これにより、A/D変換回路27では、固体撮像素子16より入力されるダミー画素信号毎にA/D変換が複数回行われる。なお、それ以外の画素に対するA/D変換は、通常通り一回行われる。複数回A/D変換された各回分のダミー画素信号はバッファメモリ42にバッファされる。次いで、バッファされた複数回分のダミー画素信号に基づいて所定の基準値(ここでは平均値)が計算され、計算された平均値がダミー検波値(基準黒レベル信号)として取得される。なお、平均値は、バッファされた複数回分の全てのダミー画素信号でなく、その中の一部のダミー画素信号だけを用いて計算されてもよい。
図2(b)は、固体撮像素子16の各読み出しラインを概念的に示す図である。図2(b)に示されるように、本処理ステップS15では、ダミー画素ラインが複数回読み出されることにより(複数回A/D変換されることにより)、ダミー画素ラインが擬似的に増加される。すなわち、ダミー画素のサンプル数が擬似的に増加されるため、固体撮像素子を大型化したり有効画素領域の面積を低減したりすることなく、ダミー検波値(基準黒レベル信号)の計算精度が向上する。
補足すると、ダミー画素信号は、ダミー画素が光電変換素子を持たないことから、光電変換素子に由来するノイズを含まない。そのため、OB画素信号よりもノイズが少なく、この点も、ダミー検波値(基準黒レベル信号)の計算精度の向上に寄与する。
なお、ダミー画素信号には暗電流成分が含まれないため、そのままのダミー検波値(基準黒レベル信号)では有効画素信号に含まれる暗電流成分を除去することができない。そこで、本実施形態では、撮影時温度や露光時間等の撮影条件から有効画素信号に含まれる暗電流成分が推定され、推定された暗電流成分がダミー検波値(基準黒レベル信号)に加算されることによって基準黒レベル信号が補正される。これにより、適正な基準黒レベル信号が取得される。なお、暗電流成分の推定方法としては、例示的には、調整工程にて求められた暗電流成分とその時の撮影条件(感度、温度、露光時間等)がメモリに保存され、撮影時の撮影条件と調整工程時の撮影条件の比率から暗電流成分が推定されるものが挙げられる。
また、有効画素信号とダミー画素信号との間には、暗電流成分以外に個体毎のオフセット成分が潜在的に含まれている。この種のオフセット成分の情報は、予め取得され、例えば工場出荷時等に不図示のメモリに保持されている。ダミー検波値(基準黒レベル信号)の計算後、メモリに保持されたオフセット成分の情報が読み出されて、ダミー検波値(基準黒レベル信号)に含まれるオフセット成分が除去される。
[図3のS16(有効画素信号の補正)]
本処理ステップS16では、処理ステップS14(OB検波値の取得)又は処理ステップS15(ダミー検波値の取得)にて取得された基準黒レベル信号に基づいて有効画素信号の黒レベルが補正される。
[図3のS17(撮影画像データの生成及び保存)]
本処理ステップS17では、黒レベル補正後の有効画素信号に基づいて撮影画像データが生成され、生成された撮影画像データがメモリカード50(又は撮影装置1に備えられる不図示の内蔵メモリ)に保存される。
図4は、撮影装置1による撮影時の駆動シーケンスを示す図である。図4(a)は、フォーカルプレーンシャッタ15の動作タイミングを示し、図4(b)は、VD(Vertical Driving pulse)のタイミングを示し、図4(c)〜(f)は、各画素の読み出しタイミングを示す。
図4(c)は、図3の処理ステップS14(OB検波値の取得)の実行時における各画素の読み出しタイミングを示す。図4(c)に示されるように、処理ステップS14(OB検波値の取得)の実行時には、ダミー画素の読み出し行数が初期的に設定されている読み出し行数から設定可能な最小行数に設定される。ここでは、0行に設定されるため、ダミー画素信号の読み出し(A/D変換)が行われない。具体的には、後幕走行が終了してフォーカルプレーンシャッタ15が閉じると、ダミー画素の読み出し行が0行に設定され、次いで、OB画素信号、有効画素信号の読み出しが順次行われる。図4(c)の例では、ダミー画素信号が読み出されない分、トータルの読み出し時間が短縮される。
図4(d)は、図3の処理ステップS15(ダミー検波値の取得)の実行時における各画素の読み出しタイミングを示す。図4(d)に示されるように、処理ステップS15(ダミー検波値の取得)の実行時には、OB画素の読み出し行数が初期的に設定されている読み出し行数から設定可能な最小行数に設定される。ここでは、0行に設定されるため、OB画素信号の読み出し(A/D変換)が行われない。具体的には、後幕走行が終了してフォーカルプレーンシャッタ15が閉じると、ダミー画素信号が読み出され、次いで、OB画素の読み出し行が0行に設定されると、最期に、有効画素信号の読み出しが行われる。図4(d)の例においても、OB画素信号が読み出されない分、トータルの読み出し時間が短縮される。
図4(e)は、図4(d)の変形例を示す。ダミー画素は光電変換素子を持たないため、フォーカルプレーンシャッタ15が開いている期間であっても感光しない。そのため、ダミー画素信号は、連写時など、フォーカルプレーンシャッタ15が開いている状態であっても読み出すことができる。
そこで、図4(e)の例では、フォーカルプレーンシャッタ15が閉じ切る前に、ダミー画素信号の読み出しが開始される。すなわち、フォーカルプレーンシャッタ15が閉じ切る前に、ダミー画素領域16C内の少なくとも一部のダミー画素が読み出される。これにより、フォーカルプレーンシャッタ15が閉じてから有効画素信号の読み出しが完了にするまでの時間が短縮される。かかる時間が短縮されることにより、例えば連写可能なコマ数を増加させることができる。
図4(f)は、図4(d)の変形例を示す。有効画素信号がダミー画素信号よりも後に読み出されると、読み出し動作時の発熱によって固体撮像素子16等の回路周辺の出力が浮き、有効画素信号の画素値が浮くことがある。これにより、画質が劣化する虞がある。
そこで、図4(f)の例では、有効画素信号がダミー画素信号よりも前に読み出される。これにより、発熱に伴う有効画素信号の画素値の浮きが抑えられて、画素値の浮きによる画質の劣化が抑えられる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本願の実施形態に含まれる。
1 撮影装置
10 撮影レンズ系
11、12 撮影レンズ
13 絞り
14 ミラー
15 フォーカルプレーンシャッタ
16 撮像素子
17 ペンタプリズム
18 拡散板
19 接眼レンズ
21 レンズ制御回路
22 絞り駆動回路
23 ミラー駆動回路
24 シャッタ駆動回路
25 AFセンサ
26 測光センサ
27 A/D変換回路
28 温度センサ
31 CPU
32 操作部材
33 状態表示装置
41 DSP
42 バッファメモリ
43 カードインタフェース
44 モニタインタフェース
45 LCD制御回路
46 LCD
47 バックライト
50 メモリカード

Claims (8)

  1. 光電変換素子を持たない複数のダミー画素及び複数のオプティカルブラック画素を持つ固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子の有効画素の黒レベルを補正するための基準黒レベル信号を取得する取得手段と、
    を備え
    前記取得手段は、
    前記複数のオプティカルブラック画素の信号に基づいて前記基準黒レベル信号を取得する場合と比べて前記基準黒レベル信号のばらつきが小さくなるように、各前記ダミー画素の読み出し回数を所定の2以上の回数に設定し、設定された回数だけ読み出された各ダミー画素の信号のうちの少なくとも一部の信号に基づいて前記基準黒レベル信号を取得する、
    撮影装置。
  2. 前記取得手段は、
    前記各ダミー画素より出力される信号を、設定された回数だけA/D変換し、
    A/D変換された、前記設定された回数分の信号に基づいて所定の基準値を計算し、
    計算された基準値を前記基準黒レベル信号として取得する、
    請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記有効画素の出力信号に含まれる暗電流成分を推定する推定手段と、
    推定された暗電流成分に基づいて、前記各ダミー画素に基づいて取得された基準黒レベル信号を補正する補正手段と、
    を備える、
    請求項1又は請求項2に記載の撮影装置。
  4. 前記固体撮像素子に入射される光の量を制御するためのメカニカルシャッタ
    を備え、
    前記取得手段は、
    前記各ダミー画素の少なくとも一部の読み出しを前記メカニカルシャッタが開いている期間に行う、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の撮影装置。
  5. 前記取得手段は、
    前記固体撮像素子の全ての有効画素を読み出した後に前記各ダミー画素の読み出しを行う、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の撮影装置。
  6. 前記取得手段は、
    撮影条件が所定の条件を満たすとき、前記各ダミー画素に基づいて前記基準黒レベル信号を取得し、
    前記撮影条件が所定の条件を満たさないとき、前記各ダミー画素の信号に代えて、前記各オプティカルブラック画素の信号を読み出し、読み出された各オプティカルブラック画素の信号に基づいて前記基準黒レベル信号を取得する、
    請求項1から請求項5の何れか一項に記載の撮影装置。
  7. 前記所定の条件は、
    前記固体撮像素子に設定されているISO感度が所定感度を超えている、
    前記固体撮像素子の撮影時温度が所定温度を超えている、
    前記固体撮像素子の露光時間が所定時間を超えている、
    の少なくとも1つを含む、
    請求項6に記載の撮影装置。
  8. 前記取得手段は、
    前記各ダミー画素の信号を読み出す場合には前記各オプティカルブラック画素の読み出し行数を初期的に設定されている読み出し行数から減らし、
    前記各オプティカルブラック画素の信号を読み出す場合には前記各ダミー画素の読み出し行数を初期的に設定されている読み出し行数から減らす、
    請求項6又は請求項7に記載の撮影装置。
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