JP6651132B2 - 撮影装置及び撮影方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮影装置及び撮影方法に関する。
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサの動作モードとして、グローバルリセット方式の動作モードが知られている。グローバルリセット方式の動作モードでは、全画素の電荷が一斉にリセット(グローバルリセット)され、所定の露光制御によって蓄積された電荷が画素行毎に順次読み出し(ローリング読み出し)される。グローバルリセット方式の動作モードでは、電荷の蓄積時間が画素行毎に異なるため、(例えば、画像上部から画像下部に向かってローリング読み出しが行われる場合、垂直方向の)暗電流シェーディングが発生する。
この種の暗電流シェーディングの発生を防ぐため、ローリングリセット方式の動作モードが知られている。例えば特許文献1に、ローリングリセット方式で動作可能な撮影装置の具体的構成が記載されている。ローリングリセット方式では、各画素の蓄積電荷が画素行毎に順次リセット(ローリングリセット)され、所定の露光制御によって蓄積された各画素行の電荷がローリング読み出しされる。
特開2013−179488号公報
特許文献1をはじめとする従来の撮影装置では、撮影に必要な機構(絞りやミラー等)の動作が完了してからローリングリセットが開始される。そのため、ユーザによるレリーズ操作から撮影が完了するまでのタイムラグ(以下、「レリーズタイムラグ」と記す。)が大きいという問題が指摘される。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、暗電流シェーディングを抑制すると共にレリーズタイムラグを短く抑えるのに好適な撮影装置及び撮影方法を提供することである。
本発明の一実施形態に係る撮影装置は、蓄積された電荷を画素行毎に順次リセット可能な固体撮像素子と、開口状態を変化させることにより、固体撮像素子への入射光路を遮蔽及び遮蔽解除可能な遮蔽部材と、画素行のリセット期間中に遮蔽部材を含む複数の機構部材について撮影に必要な動作を開始すると共に、該遮蔽部材が所定の開口状態に達する前又は達すると同時に全画素行の蓄積電荷のリセットが完了するように、固体撮像素子及び該機構部材を制御する制御手段とを備える。
また、本発明の一実施形態に係る撮影装置は、蓄積された電荷を画素行毎に順次リセット可能な固体撮像素子と、開口状態を変化させることにより、固体撮像素子への入射光路を遮蔽及び遮蔽解除可能な遮蔽部材と、遮蔽部材を含む機構部材の動作期間中に画素行のリセットを開始すると共に、該遮蔽部材が所定の開口状態に達する前又は達すると同時に全画素行の蓄積電荷のリセットが完了するように、固体撮像素子及び該機構部材を制御する制御手段とを備える。
また、本発明の一実施形態において、固体撮像素子は、例えば、蓄積電荷のリセットから読み出しまでに掛かる時間が各画素行で同じである。
また、本発明の一実施形態に係る撮影装置は、固体撮像素子への入射光路を遮蔽部材で遮蔽及び遮蔽解除することによって該固体撮像素子の露光を機械的に制御するモード、及び該固体撮像素子の露光を電子的に制御するモードを含む複数のモードを有する構成としてもよい。この構成において、固体撮像素子は、複数のモードの各々で、蓄積電荷のリセットから読み出しまでに掛かる時間が各画素行で同じである。
また、本発明の一実施形態に係る撮影装置は、複数のモードの各々で同一の補正プログラム及び補正パラメータを用いて画像を補正する補正手段を備える構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態において、遮蔽部材は、例えば、フォーカルプレーンシャッタである。この場合、上記の所定の開口状態は、先幕の走行が完了した状態である。
また、本発明の一実施形態において、機構部材は、例えば、遮蔽部材以外に、絞り部材、ミラーの少なくとも1つを含む。
また、本発明の一実施形態に係る撮影方法は、蓄積された電荷を画素行毎に順次リセット可能な固体撮像素子と、開口状態を変化させることにより、該固体撮像素子への入射光路を遮蔽及び遮蔽解除可能な遮蔽部材と、を備える撮影装置で実行される方法であり、画素行のリセット期間中に遮蔽部材を含む複数の機構部材について撮影に必要な動作を開始すると共に、該遮蔽部材が所定の開口状態に達する前又は達すると同時に全画素行の蓄積電荷のリセットが完了するように、固体撮像素子及び該機構部材を制御するステップを含む。
また、本発明の一実施形態に係る撮影方法は、蓄積された電荷を画素行毎に順次リセット可能な固体撮像素子と、開口状態を変化させることにより、該固体撮像素子への入射光路を遮蔽及び遮蔽解除可能な遮蔽部材と、を備える撮影装置で実行される方法であり、遮蔽部材を含む機構部材の動作期間中に画素行のリセットを開始すると共に、該遮蔽部材が所定の開口状態に達する前又は達すると同時に全画素行の蓄積電荷のリセットが完了するように、固体撮像素子及び該機構部材を制御するステップを含む。
本発明の一実施形態によれば、暗電流シェーディングを抑制すると共にレリーズタイムラグを短く抑えるのに好適な撮影装置及び撮影方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る撮影装置の構成を示すブロック図である。 本発明の撮影動作例1の撮影シーケンスを示す図である。 本発明の撮影動作例1のフローチャートを示す図である。 本発明の撮影動作例2の撮影シーケンスを示す図である。 本発明の撮影動作例2のフローチャートを示す図である。 本発明の撮影動作例3の撮影シーケンスを示す図である。 本発明の撮影動作例3のフローチャートを示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る撮影装置について図面を参照しながら説明する。以下においては、本発明の一実施形態として、デジタル一眼レフカメラについて説明する。なお、撮影装置は、デジタル一眼レフカメラに限らず、例えば、ミラーレス一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラ、ビデオカメラ、カムコーダ、タブレット端末、PHS(Personal Handy phone System)、スマートフォン、フィーチャフォン、携帯ゲーム機など、撮影機能を有する別の形態の装置に置き換えてもよい。
[撮影装置1の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る撮影装置1の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、撮影装置1は、撮影レンズ系10(撮影レンズ11及び12)を備えている。撮影レンズ11と撮影レンズ12との間には絞り13が配置されている。撮影レンズ系10の後方には、ミラー14が配置されている。ミラー14はハーフミラーであり、ハーフミラー面が撮影レンズ系10の光軸AXに対して約45°をなす姿勢で配置されている。
被写体からの光束(被写体光束)は、撮影レンズ系10を透過してミラー14に入射される。ミラー14の後方には、ミラー14側から順に、フォーカルプレーンシャッタ15、固体撮像素子16が配置されている。ミラー14の上方には、ミラー14側から順に、拡散板(焦点板又はピント板)18、ペンタプリズム17が配置されている。
ミラー14に入射された被写体光束の一部はミラー14により反射され、拡散板18を介してペンタプリズム17に入射される。拡散板18は、固体撮像素子16の撮像面と等価な位置に配置されている。そのため、拡散板18には、撮影レンズ系10を通過した被写体光束が結像する。ペンタプリズム17は、複数の反射面を持ち、拡散板18に結像して入射した被写体像を各反射面で反射させることで正立像とし、接眼レンズ19に向けて射出する。接眼レンズ19は、拡散板18上に結像されてペンタプリズム17により正立化された被写体像を、撮影者の観察に適する虚像に再結像する。これにより、撮影者は、接眼レンズ19を覗くことで被写体像を観察することができる。
操作部材32には、電源スイッチやレリーズスイッチ、撮影モードスイッチ、ズームスイッチなど、ユーザが撮影装置1を操作するために必要な各種スイッチが含まれる。ユーザにより電源スイッチが押されると、図示省略されたバッテリから撮影装置1の各種回路に電源ラインを通じて電源供給が行われる。CPU(Central Processing Unit)31は電源供給後、所定のメモリ領域(不図示)にアクセスして制御プログラムを読み出してワークエリアにロードし、ロードされた制御プログラムを実行することにより、撮影装置1全体の制御を行う。
CPU31は、固体撮像素子16により撮像された画像に基づいて計算された測光値や測光センサ26で測定された測光値に基づき適正露出が得られるように、絞り駆動回路22を介して絞り13を駆動制御する。状態表示装置33(例えばLCD(Liquid Crystal Display))には、撮影モードやその時点での適正な露光時間、F値等が表示される。
レリーズスイッチが半押し操作されると、CPU31は、AF(Autofocus)センサ25の検出結果に基づきレンズ制御回路21を介して、光軸AX上における撮影レンズ11と撮影レンズ12の位置及び位置関係を制御する。これにより、撮影レンズ系10の合焦状態が調整される。次いで、レリーズスイッチが全押し操作されると、CPU31は、シャッタ駆動回路24を介してフォーカルプレーンシャッタ15を駆動制御すると共にミラー14をクイックリターンさせる。すなわち、CPU31は、フォーカルプレーンシャッタ15の先幕走行開始直前から後幕走行終了直後の期間に限り、ミラー駆動回路23を介してミラー14をアップすることにより、撮影レンズ系10の光軸AXと平行な光路からミラー14を退避させる。
撮影レンズ系10を透過した被写体光束は、フォーカルプレーンシャッタ15が開いている期間中、固体撮像素子16の撮像面上で結像される。固体撮像素子16は、例えばCMOSイメージセンサであり、撮像面上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積する。固体撮像素子16は、蓄積された電荷をフローティングディフュージョンアンプにて電圧(ここでは「画素信号」と記す。)に変換し、変換された画素信号をA/D変換回路27に出力する。A/D変換回路27は、入力された画素信号をA/D変換してDSP(Digital Signal Processor)41に出力する。
DSP41は、固体撮像素子16の電荷蓄積動作及び画素信号の読み出し動作を制御すると共に、A/D変換回路27より入力される画素信号に対して所定の信号処理を施す。具体的には、DSP41は、A/D変換回路27より入力される画素信号に対して色補間、マトリックス演算、Y/C分離等の所定の信号処理を施して輝度信号Y、色差信号Cb、Crを生成し、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の所定のフォーマットで圧縮する。バッファメモリ42は、例えば、DSP41による処理の実行時、処理データの一時的な保存場所として用いられる。
カードインタフェース43のカードスロットにはメモリカード50が着脱可能に装填される。DSP41は、カードインタフェース43を介してメモリカード50と通信可能である。DSP41は、生成された圧縮画像信号(撮影画像データ)をメモリカード50(又は撮影装置1に備えられる不図示の内蔵メモリ)に保存する。
また、DSP41は、Y/C分離後の信号に所定の信号処理を施して、フレームメモリ(不図示)にフレーム単位でバッファリングする。DSP41は、バッファリングされた信号を所定のタイミングで各フレームメモリから掃き出して所定のフォーマットのビデオ信号に変換し、モニタインタフェース44を介してLCD制御回路45に出力する。LCD制御回路45は、DSP41より入力される撮影画像データを基に液晶を変調制御すると共にバックライト47を発光制御する。これにより、被写体の撮影画像がLCD46の表示画面に表示される。ユーザは、適正なピントで撮影された適正な輝度のリアルタイムのスルー画をLCD46の表示画面を通じて視認することができる。
[具体的撮影動作例]
次に、具体的撮影動作を3例説明する。撮影装置1は、何れの撮影動作例においてもローリングリセット方式で動作する。
[撮影動作例1]
図2は、本動作例1の撮影シーケンスを示す図であり、図3は、本動作例1のフローチャートを示す図である。図2(a)は、レリーズスイッチのオン/オフを示し、図2(b)は、ミラー14のアップ/ダウンを示し、図2(c)は、絞り13の開口状態を示し、図2(d)は、後述のカウンタの状態を示し、図2(e)は、フォーカルプレーンシャッタ15の動作を示し、図2(f)は、固体撮像素子16の動作を示す。
本動作例1は、ローリングリセット時間(及びローリング読み出し時間)が機構動作時間よりも長い場合の動作例である。
ここで、ローリングリセット時間は、固体撮像素子16においてローリングリセットが開始(最初の画素行のリセットが開始)されてから完了(最後の画素行のリセットが完了)するまでに掛かる時間である。また、ローリング読み出し時間は、固体撮像素子16においてローリング読み出しが開始(最初の画素行の読み出しが開始)されてから完了(最後の画素行の読み出しが完了)するまでに掛かる時間である。
ローリングリセット時間とローリング読み出し時間は等しいため、電荷蓄積時間は各画素行で実質的に同じとなる。なお、本動作例1では、画像上部から画像下部に向かってローリングリセット及びローリング読み出しが行われるが、本発明はこれに限らない。別の動作例では、電荷蓄積時間が各画素行で同一であれば、他の方向や他の順序でローリングリセット及びローリング読み出しが行われてもよい。
機構動作時間は、レリーズ操作後、各種機構部材(絞り13、ミラー14及びフォーカルプレーンシャッタ15)のうち少なくとも1つの動作が開始されてからこれら機構部材の全ての動作(すなわち、固体撮像素子16の全画素への露光条件が整うまでの、撮影に必要な撮影準備動作)が完了するまでに掛かる時間である。より詳細には、機構動作時間は、ミラー14のアップ動作、所定の絞り値に達するまでの絞り13の動作及びフォーカルプレーンシャッタ15の先幕の走行が完了するまでに掛かる時間である。一般に、各種機構部材の動作期間は一部が重複する。従って、機構動作時間は、各種機構部材の動作時間の単純な和ではなく、少なくとも1つの機構部材の動作が開始されてから全ての機構部材の撮影準備動作が完了するまでに掛かる時間となっている。
ローリングリセット時間及びローリング読み出し時間並びに機構動作時間は既知の値である。なお、機構動作時間は、機構の動作に掛かる理想的な時間ではなく、撮影環境や製品個体差を考慮した時間としてもよい。また、機構動作時間は、撮影条件(環境温度等)により変動することがある。そこで、温度毎の機構動作時間を予めテーブルとして保持してもよい。この場合、機構動作時間は、上記テーブルに保持された、温度センサ28により検知されたレリーズ操作時の温度に対応する値となる。
[図3のS11(レリーズ操作の判定)]
本処理ステップS11では、レリーズ操作されたか否かが判定される。
[図3のS12(ローリングリセットの開始)]
本処理ステップS12は、処理ステップS11(レリーズ操作の判定)にてレリーズ操作されたと判定された場合(S11:YES)に実行される(図2(a)参照)。本処理ステップS12では、固体撮像素子16においてローリングリセットが開始される(図2(f)参照)。
[図3のS13(カウントの開始)]
本処理ステップS13では、CPU31等に内蔵されたカウンタのカウントアップが開始される(図2(d)参照)。
[図3のS14(機構部材の動作開始判定)]
本処理ステップS14では、機構部材の動作を開始すべきか否かが判定される。
[図3のS15(機構部材の撮影準備動作の開始)]
本処理ステップS15は、処理ステップS14(機構部材の動作開始判定)にて機構部材の動作を開始すべきと判定された場合(S14:YES)に実行される。本動作例1では、カウンタが所定値までカウントアップされた時、機構部材の動作を開始すべきと判定される。本動作例1において、カウンタの所定値は、ローリングリセット時間(又はローリング読み出し時間)から機構動作時間を差し引いた差分時間に相当する値である。すなわち、処理ステップS14(機構部材の動作開始判定)では、固体撮像素子16においてローリングリセットが開始されてから差分時間が経過した時点(図2(d)参照)で機構部材の動作を開始すべきと判定される。
本処理ステップS15では、機構部材の撮影準備動作が開始される。具体的には、絞り13の可変動作が開始されると共にミラー14のアップ動作が開始される(図2(b)及び図2(c)参照)。
[図3のS16(絞り及びミラーの撮影準備動作の完了判定)]
本処理ステップS16では、絞り13及びミラー14の撮影準備動作が完了したか否か、すなわち、絞り13が所定の絞り値に達すると共にミラー14が所定の退避位置までアップして光軸AXと平行な光路から完全に退避したか否かが判定される。
[図3のS17(先幕の走行開始)]
本処理ステップS17は、処理ステップS16(絞り及びミラーの撮影準備動作の完了判定)にて絞り13及びミラー14の撮影準備動作が完了したと判定された場合(S16:YES)に実行される。本処理ステップS17では、フォーカルプレーンシャッタ15の先幕の走行が開始される(図2(e)参照)。
固体撮像素子16においてローリングリセットが完了するタイミングは、フォーカルプレーンシャッタ15の先幕の走行が完了するタイミングよりも前(又は少なくとも同時)である必要がある。ここで、ローリングリセット完了から先幕走行完了までの時間が長いほど、レリーズタイムラグが長くなると共に固体撮像素子16の電荷蓄積時間が長くなって暗電流が増加する。そこで、本動作例1では、先幕走行完了時点からローリングリセット時間(又はローリング読み出し時間)遡った時点がローリングリセットの開始時点に設定されている(図2(e)及び図2(f)参照)。これにより、ローリングリセット完了と同時に先幕の走行が完了するため、レリーズタイムラグが短く抑えられると共に暗電流の増加が抑制される。
なお、撮影環境や製品個体差を考慮するため、先幕走行完了時点からローリングリセット時間(又はローリング読み出し時間)よりも極僅かに長い時間遡った時点がローリングリセットの開始時点に設定されてもよい。この場合、ローリングリセット完了後、僅かな遅延時間をもって、フォーカルプレーンシャッタ15の先幕の走行が完了する。
[図3のS18(露光時間の経過判定)]
本処理ステップS18では、プログラムAE(Automatic Exposure)等により設定された露光時間が経過したか否かが判定される。
[図3のS19(後幕の走行開始)]
本処理ステップS19は、処理ステップS18(露光時間の経過判定)にてプログラムAE等により設定された露光時間が経過したと判定された場合(S18:YES)に実行される。本処理ステップS19では、フォーカルプレーンシャッタ15の後幕の走行が開始される(図2(e)参照)。
[図3のS20(ミラーのダウン動作)]
本処理ステップS20では、フォーカルプレーンシャッタ15の後幕の走行が完了すると、ミラー14が光軸AXと平行な光路に挿入されて所定の初期位置に復帰(ダウン動作)されると共にローリング読み出しが行われる。
固体撮像素子16の出力は、フォーカルプレーンシャッタ15開放時の露光成分と電荷蓄積時間中の暗電流成分の積算値となる。本動作例1によれば、ローリングリセット方式を採用することにより、各画素行において電荷蓄積時間が同じになるため、暗電流成分が等しくなり、電荷蓄積時間の差による暗電流シェーディングが実質的に生じない。また、ローリングリセット期間と機構動作期間を一部重ねることにより、レリーズタイムラグが短く抑えられる。
[撮影動作例2]
図4は、本動作例2の撮影シーケンスを示す図であり、図5は、本動作例2のフローチャートを示す図である。図4(a)は、レリーズスイッチのオン/オフを示し、図4(b)は、ミラー14のアップ/ダウンを示し、図4(c)は、絞り13の開口状態を示し、図4(d)は、カウンタの状態を示し、図4(e)は、フォーカルプレーンシャッタ15の動作を示し、図4(f)は、固体撮像素子16の動作を示す。
本動作例2は、ローリングリセット時間(及びローリング読み出し時間)が機構動作時間よりも短い場合の動作例である。
[図5のS111(レリーズ操作の判定)]
本処理ステップS111では、レリーズ操作されたか否かが判定される。
[図5のS112(機構部材の撮影準備動作の開始)]
本処理ステップS112は、処理ステップS111(レリーズ操作の判定)にてレリーズ操作されたと判定された場合(S111:YES)に実行される(図4(a)参照)。本処理ステップS112では、機構部材の撮影準備動作が開始される。具体的には、絞り13の可変動作が開始されると共にミラー14のアップ動作が開始される(図4(b)及び図4(c)参照)。
[図5のS113(カウントの開始)]
本処理ステップS113では、CPU31等に内蔵されたカウンタのカウントアップが開始される(図4(d)参照)。
[図5のS114(ローリングリセット開始の判定)]
本処理ステップS114では、固体撮像素子16においてローリングリセットを開始すべきか否かが判定される。
[図5のS115(ローリングリセットの開始)]
本処理ステップS115は、処理ステップS114(ローリングリセット開始の判定)にてローリングリセットを開始すべきと判定された場合(S114:YES)に実行される。本動作例2では、カウンタが所定値までカウントアップされた時、ローリングリセットを開始すべきと判定される。本動作例2において、カウンタの所定値は、機構動作時間からローリングリセット時間(又はローリング読み出し時間)を差し引いた差分時間に相当する値である。すなわち、処理ステップS114(ローリングリセット開始の判定)では、機構部材の撮影準備動作が開始されてから差分時間が経過した時点(図4(d)参照)でローリングリセットを開始すべきと判定される。
本処理ステップS115では、固体撮像素子16においてローリングリセットが開始される(図4(f)参照)。
[図5のS116以降]
本動作例2の処理ステップS116〜S120は、本動作例1の処理ステップS16〜S20と同じであるため、その説明を省略する。本動作例2によれば、本動作例1と同様に、ローリングリセット方式を採用することにより、各画素行において電荷蓄積時間が同じになるため、暗電流成分が等しくなり、電荷蓄積時間の差による暗電流シェーディングが実質的に生じない。また、ローリングリセット期間と機構動作期間を一部重ねることにより、レリーズタイムラグが短く抑えられる。
[撮影動作例3]
図6は、本動作例3の撮影シーケンスを示す図であり、図7は、本動作例3のフローチャートを示す図である。図6(a)は、レリーズスイッチのオン/オフを示し、図6(b)は、ミラー14のアップ/ダウンを示し、図6(c)は、絞り13の開口状態を示し、図6(d)は、カウンタの状態を示し、図6(e)は、フォーカルプレーンシャッタ15の動作を示し、図6(f)は、固体撮像素子16の動作を示す。
本動作例3は、電子シャッタを用いた場合の動作例である。図6(b)に示されるように、電子シャッタモードでは、ミラー14は、当該モード移行時にアップ動作し、当該モードが解除されるまでアップ状態を継続する。
[図7のS211(レリーズ操作の判定)]
本処理ステップS211では、レリーズ操作されたか否かが判定される。
[図7のS212(機構部材の撮影準備動作の開始)]
本処理ステップS212は、処理ステップS211(レリーズ操作の判定)にてレリーズ操作されたと判定された場合(S211:YES)に実行される(図6(a)参照)。本処理ステップS212では、機構部材の撮影準備動作が開始される。具体的には、絞り13の可変動作が開始される(図6(c)参照)。
[図7のS213(機構部材の撮影準備動作の完了判定)]
本処理ステップS213では、絞り13の撮影準備動作が完了したか否か、すなわち、絞り13が所定の絞り値に達したか否かが判定される。
[図7のS214(ローリングリセットの開始)]
本処理ステップS214は、処理ステップS213(絞りの撮影準備動作の完了判定)にて絞り13の撮影準備動作が完了したと判定された場合(S213:YES)に実行される。本処理ステップS214では、固体撮像素子16においてローリングリセットが開始される(図6(f)参照)。
[図7のS215(露光時間の経過判定)]
本処理ステップS215では、プログラムAE等により設定された露光時間が経過したか否かが判定される。
[図7のS216(ローリング読み出し)]
本処理ステップS216は、処理ステップS215(露光時間の経過判定)にてプログラムAE等により設定された露光時間が経過したと判定された場合(S215:YES)に実行される。本処理ステップS216では、ローリング読み出しが行われる(図6(f)参照)。
本動作例3によれば、本動作例1及び2と同様に、ローリングリセット方式を採用することにより、各画素行において電荷蓄積時間が同じになるため、暗電流成分が等しくなり、電荷蓄積時間の差による暗電流シェーディングが抑制される。
また、本実施形態によれば、メカシャッタ・電子シャッタの何れの撮影モードにおいても、ローリングリセット方式を採用することにより、電荷蓄積時間の差による暗電流シェーディングが実質的に生じない。そのため、他の要因でシェーディング(暗電流ムラ)が生じる場合であっても、メカシャッタ・電子シャッタの何れの撮影モードにおいても、同一の補正プログラムで同一の補正パラメータを用いてシェーディング補正を行うことができる。すなわち、撮影モード毎に別個の補正パラメータや補正プログラムを用意する必要が無いため、補正プログラムの簡素化、補正パラメータの作成負担の軽減、補正プログラム及び補正パラメータの保存に必要なメモリ容量の軽減等の効果が得られる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本発明の実施形態に含まれる。
1 撮影装置
10 撮影レンズ系
11、12 撮影レンズ
13 絞り
14 ミラー
15 フォーカルプレーンシャッタ
16 撮像素子
17 ペンタプリズム
18 拡散板
19 接眼レンズ
21 レンズ制御回路
22 絞り駆動回路
23 ミラー駆動回路
24 シャッタ駆動回路
25 AFセンサ
26 測光センサ
27 A/D変換回路
28 温度センサ
31 CPU
32 操作部材
33 状態表示装置
41 DSP
42 バッファメモリ
43 カードインタフェース
44 モニタインタフェース
45 LCD制御回路
46 LCD
47 バックライト
50 メモリカード

Claims (9)

  1. 蓄積された電荷を画素行毎に順次リセット可能な固体撮像素子と、
    開口状態を変化させることにより、前記固体撮像素子への入射光路を遮蔽及び遮蔽解除可能な遮蔽部材と、
    画素行のリセット期間中に前記遮蔽部材を含む複数の機構部材について撮影に必要な動作を開始すると共に、該遮蔽部材が所定の開口状態に達する前又は達すると同時に全画素行の蓄積電荷のリセットが完了するように、前記固体撮像素子及び該機構部材を制御する制御手段と、
    を備える、
    撮影装置。
  2. 蓄積された電荷を画素行毎に順次リセット可能な固体撮像素子と、
    開口状態を変化させることにより、前記固体撮像素子への入射光路を遮蔽及び遮蔽解除可能な遮蔽部材と、
    前記遮蔽部材を含む機構部材の動作期間中に画素行のリセットを開始すると共に、該遮蔽部材が所定の開口状態に達する前又は達すると同時に全画素行の蓄積電荷のリセットが完了するように、前記固体撮像素子及び該機構部材を制御する制御手段と、
    を備える、
    撮影装置。
  3. 前記固体撮像素子は、
    蓄積電荷のリセットから読み出しまでに掛かる時間が各画素行で同じである、
    請求項1又は請求項2に記載の撮影装置。
  4. 前記固体撮像素子への入射光路を前記遮蔽部材で遮蔽及び遮蔽解除することによって該固体撮像素子の露光を機械的に制御するモード、及び該固体撮像素子の露光を電子的に制御するモードを含む複数のモードを有しており、
    前記固体撮像素子は、
    前記複数のモードの各々で、蓄積電荷のリセットから読み出しまでに掛かる時間が各画素行で同じである、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の撮影装置。
  5. 前記複数のモードの各々で同一の補正プログラム及び補正パラメータを用いて画像を補正する補正手段
    を備える、
    請求項4に記載の撮影装置。
  6. 前記遮蔽部材は、
    フォーカルプレーンシャッタであり、
    前記所定の開口状態は、
    先幕の走行が完了した状態である、
    請求項1から請求項5の何れか一項に記載の撮影装置。
  7. 前記機構部材は、
    前記遮蔽部材以外に、絞り部材、ミラーの少なくとも1つを含む、
    請求項1から請求項6の何れか一項に記載の撮影装置。
  8. 蓄積された電荷を画素行毎に順次リセット可能な固体撮像素子と、開口状態を変化させることにより、該固体撮像素子への入射光路を遮蔽及び遮蔽解除可能な遮蔽部材と、を備える撮影装置で実行される撮影方法であって、
    画素行のリセット期間中に前記遮蔽部材を含む複数の機構部材について撮影に必要な動作を開始すると共に、該遮蔽部材が所定の開口状態に達する前又は達すると同時に全画素行の蓄積電荷のリセットが完了するように、前記固体撮像素子及び該機構部材を制御するステップ
    を含む、
    撮影方法。
  9. 蓄積された電荷を画素行毎に順次リセット可能な固体撮像素子と、開口状態を変化させることにより、該固体撮像素子への入射光路を遮蔽及び遮蔽解除可能な遮蔽部材と、を備える撮影装置で実行される撮影方法であって、
    前記遮蔽部材を含む機構部材の動作期間中に画素行のリセットを開始すると共に、該遮蔽部材が所定の開口状態に達する前又は達すると同時に全画素行の蓄積電荷のリセットが完了するように、前記固体撮像素子及び該機構部材を制御するステップ
    を含む、
    撮影方法。
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