JP2003174581A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2003174581A
JP2003174581A JP2001374171A JP2001374171A JP2003174581A JP 2003174581 A JP2003174581 A JP 2003174581A JP 2001374171 A JP2001374171 A JP 2001374171A JP 2001374171 A JP2001374171 A JP 2001374171A JP 2003174581 A JP2003174581 A JP 2003174581A
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image
failure
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circuit
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Nobuyuki Furukawa
信行 古川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像手段と撮像手段から出力される撮像信号
に対し所定の処理を施す処理手段との少なくとも一方の
故障を検知することができる撮像装置を提供する。 【解決手段】 デジタルスチルカメラにおいては、アン
バランス量算出/故障検出回路18により、各ローパス
フィルタ回路59,58(図7に示す)の出力とCPU
19からDATA_BUSを介して与えられる閾値TH
との比較を行い、この比較結果に応じて撮像系(撮像素
子1、ドライバ2、TG/SSG回路3、CDS/AG
C回路4,5、A/D変換回路6,7、ドライバ24お
よびLED23を含む系)の故障を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタルスチルカメラについて図
12を参照しながら説明する。図12は従来のデジタル
スチルカメラの構成を示すブロック図である。
【0003】このデジタルカメラにおいては、図12に
示すように、カメラ全体を制御する全体制御回路100
と、撮影光学系102,103とを備える。全体制御回
路100が撮影者により操作されるカメラ操作スイッチ
101(カメラのメインスイッチおよびレリーズスイッ
チなどで構成される)の状態変化を検出し、この検出結
果に応じて各ブロックに対する制御を行う。例えば、メ
インスイッチが押下されると、各ブロックへの電源供給
が開始される。
【0004】撮影光学系102,103を介して捕らえ
られた被写体像は、撮像素子104上に光学像として結
像され、この撮像素子104は結像された光学像を電気
信号に変換して出力する。この電気信号は、CDS/A
GC回路105に入力され、CDS/AGC回路105
は、入力された電気信号に対しアナログ的に処理を施
し、所定のレベルの信号に変換する。このCDS/AG
C回路105からの信号は、各画素毎に順にA/D変換
回路106に入力され、A/D変換回路106は、入力
された信号をデジタル信号に変換する。
【0005】ここで、撮像素子104は、ドライバ回路
107により駆動される。ドライバ回路107は、カメ
ラ全体の駆動タイミングを決定しているタイミングジェ
ネレータ108からのタイミング信号に基づき、撮像素
子104に対し各画素毎の水平駆動および垂直駆動を行
う。同様に、CDS/AGC回路105、およびA/D
変換回路106は、上記タイミングジェネレータ108
からのタイミング信号に基づき動作する。
【0006】A/D変換回路106からの出力は、全体
制御回路100からの信号に基づき信号の選択を行うセ
レクタ109を介してメモリコントローラ115に入力
される。メモリコントローラ115は、入力された信号
の全てをフレームメモリ116へ転送する。従って、こ
の場合、各撮影フレーム毎の画素データは、一旦フレー
ムメモリ116内に記憶されるため、連写撮影などの場
合は、全ての撮影フレーム毎のデータがフレームメモリ
116へ書き込まれることになる。
【0007】撮影動作終了後は、メモリコントローラ1
15の制御により、フレームメモリ116に記憶されて
いる各フレームのデータを読み出し、セレクタ109を
介してカメラDSP110へ転送する。このカメラDS
P110では、転送された各フレームの各画素データに
基づきRGBの各色信号を生成する。
【0008】通常撮影前の状態では、この結果をビデオ
メモリ111に定期的(各フレーム毎)に転送し、モニタ
112を介してファインダ表示などを行う。
【0009】一方、撮影者がカメラ操作スイッチ101
を操作して撮影を行う場合、全体制御CPU100から
の制御信号により、1フレーム分の各画素データをフレ
ームメモリ116から読み出し、カメラDSP110で
画像処理を行った後にワークメモリ113に記憶する。
続いて、ワークメモリ113のデータは圧縮・伸張回路
114で所定の圧縮フォーマットに基づき圧縮され、そ
の圧縮されたデータは、不揮発性メモリ117(通常フ
ラッシュメモリなどの不揮発性メモリが使用される)に
記憶される。
【0010】また、逆に撮影済みの画像データを観察す
る場合には、上記不揮発性メモリ117に記憶された圧
縮データが圧縮・伸張回路114を介して通常の撮影画
素毎のデータに伸張され、伸長後のデータがビデオメモ
リ111へ転送される。これにより、撮影済みの画像デ
ータがモニタ112に表示される。
【0011】このように、通常のデジタルスチルカメラ
では、撮像素子104からの出力を、ほぼリアルタイム
でカメラDSP110を通して実際の画像データに変換
し、その結果を不揮発性メモリ117またはモニタ11
2へ出力することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のデジタルスチルカメラにおいては、電気回路を
多用しているので、出荷後にハンダボールなどの異物移
動による故障や、水没、誤使用などによる故障、ヒュー
ズ溶断などにより、撮影系に異常が生じることがある。
【0013】これに対し、銀塩カメラでは、機械的な検
知機能や、電源電圧の監視など、多くの故障検知機能を
搭載することにより、故障時には撮影動作を禁止するよ
うな手段が設けられている。また、撮影系の不具合に関
しても、それを検知することが可能な機能が提案されて
いる。例えば、フィルムの突っ張り検知機構や、特開平
6−265976号公報に記載されているような、シャ
ッター幕の露光時間計測などにより、撮影系の不具合が
生じた場合、撮影を禁止したり、警告表示するカメラな
どが提案されている。
【0014】一般的には、デジタルスチルカメラは、従
来の銀塩カメラに対し、撮像系が異なるのみであるの
で、機械的な機構の故障や、電源電圧の監視による故障
検知を行っていた。また、銀塩カメラでいう銀塩フィル
ムに相当する不揮発性メモリ117が挿入されていない
場合の警告表示を付加するなどの撮影不良を回避するこ
とも行われていた。しかし、デジタルスチルカメラに
は、CCDなどの撮像素子104そのものの不良や、処
理回路の動作不良などの撮像系の不具合を検知する機能
はについては検知する機能が搭載されていない。
【0015】また、特開平5−48958号公報に記載
されているように、製造中に撮影系の調整値を検査する
検査装置が提案されているが、出荷後の故障などを検知
する機能は搭載されていない。
【0016】本発明の目的は、撮像手段と撮像手段から
出力される撮像信号に対し所定の処理を施す処理手段と
の少なくとも一方の故障を検知することができる撮像装
置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
被写体像を撮像し、その撮像信号を出力する撮像手段
と、前記撮像手段から出力された撮像信号に所定の処理
を施す処理手段と、前記撮像手段および前記処理手段の
少なくとも一方の故障を検知する検知手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の撮
像装置において、前記検知手段は、撮影の直前に、前記
撮像手段および前記処理手段の少なくとも一方の故障を
検知することを特徴とする。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の撮像装置において、前記検知手段が前記撮像手段
および前記処理手段の少なくとも一方の故障を検知した
際には、警告を行う警告手段を備えることを特徴とす
る。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか1つに記載の撮像装置において、前記検知手
段が前記撮像手段および前記処理手段の少なくとも一方
の故障を検知した際には、撮影動作を禁止する禁止手段
を備えることを特徴とする。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか1つに記載の撮像装置において、非撮影時に
前記撮像手段に対し外部から入射する光線を遮る遮光手
段と、前記遮光手段と前記撮像手段間に設けられ、前記
非撮影時に前記撮像手段の少なくとも一部分を照明する
故障検知用照明手段とを備えることを特徴とする。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項5記載の撮
像装置において、前記検知手段は、前記故障検知用照明
手段により前記撮像手段の少なくとも一部分を照明した
際に該撮像手段の撮像信号から得られる出力のレベルに
基づき前記撮像手段および前記処理手段の少なくとも一
方の故障を検知することを特徴とする。
【0023】請求項7記載の発明は、被写体像を撮像す
るための撮像面が複数の面に分割され、各面のそれぞれ
で得られた撮像信号を出力する撮像手段と、前記撮像手
段から出力された各撮像信号をそれぞれ個別に処理する
処理手段と、前記処理手段の各出力に対して所定画像領
域中のデータに関する互いの相関関係を判別する判別手
段と、前記撮像素子に対して所定光量で相関判別用の照
明を行う相関判別用照明手段と、前記撮像手段および前
記処理手段の少なくとも一方の故障を検知する検知手段
とを備えることを特徴とする。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項7記載の撮
像装置において、前記検知手段は、撮影の直前に、前記
撮像手段および前記処理手段の少なくとも一方の故障を
検知することを特徴とする。
【0025】請求項9記載の発明は、請求項7または8
記載の撮像装置において、前記検知手段が前記撮像手段
および前記処理手段の少なくとも一方の故障を検知した
際には、警告を行う警告手段を備えることを特徴とす
る。
【0026】請求項10記載の発明は、請求項7ないし
9のいずれか1つに記載の撮像装置において、前記検知
手段が前記撮像手段および前記処理手段の少なくとも一
方の故障を検知した際には、撮影動作を禁止する禁止手
段を備えることを特徴とする。
【0027】請求項11記載の発明は、請求項7ないし
10のいずれか1つに記載の撮像装置において、非撮影
時に前記撮像手段に対し外部から入射する光線を遮る遮
光手段と、前記遮光手段と前記撮像手段間に設けられ、
前記非撮影時に前記撮像手段の少なくとも一部分を照明
する故障検知用照明手段とを備えることを特徴とする。
【0028】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の撮像装置において、前記検知手段は、前記故障検知用
照明手段により前記撮像手段の少なくとも一部分を照明
した際に該撮像手段の撮像信号から得られる出力のレベ
ルに基づき前記撮像手段および前記処理手段の少なくと
も一方の故障を検知することを特徴とする。
【0029】請求項13記載の発明は、請求項11記載
の撮像装置において、前記故障検知用照明手段は、前記
相関判別用照明手段と共用されることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0031】図1は本発明の一実施の形態に係る撮像装
置の構成を示すブロック図、図2は図1の撮像装置にお
ける撮像素子の周辺構成を示すブロック図、図3は図1
の撮像装置におけるLEDの撮像素子に対する配置関係
を模式的に示す斜視図である。本実施の形態では、撮像
装置として、出力が2つの撮像素子を備えるデジタルス
チルカメラを例に説明する。
【0032】デジタルスチルカメラは、図1に示すよう
に、光学系を介して結像された光像を電気信号に変換し
て出力する撮像素子1を備える。撮像素子1は、撮像面
全体を縦に2分割し、左右の面のそれぞれで得られる信
号(CH1およびCH2)を出力するように構成され
る。撮像素子1は、ドライバ2によって駆動される。ド
ライバ2は、TG/SSG回路3が出力する垂直同期信
号VDおよび水平同期信号HDに基づき撮像素子1を所
定の周波数で動作するように駆動する。TG/SSG回
路3は、同時に各ブロックへ垂直同期信号VD、水平同
期信号HDを供給する。
【0033】ここで、撮像素子1は、後述する撮影レン
ズ32により結像された被写体像を撮像して電気信号に
変換するものであり、ここでは、公知の2次元型撮像デ
バイスが用いられている。撮像デバイスには、CCD
型、MOS型、CID型など様々な形態があり、何れの
形態の撮像デバイスを採用してもよいが、本実施の形態
においては、光電変換素子(フォトセンサ)が2次元的
に配列され、各センサで蓄積された信号電荷が垂直転送
路および水平転送路を介して出力されるインターライン
型CCD撮像素子が採用されている。また、撮像素子1
は、各センサに蓄積される電荷の蓄積時間(シャッタ秒
時)を制御する、いわゆる電子シャッタ機能を有してい
る。
【0034】具体的には、撮像素子1は、図2に示すよ
うに、水平CCDを2分割にした2出力タイプのデバイ
ス構造を有するものである。ここでは、説明を簡単にす
るために、左画面、右画面とも4列で表しているが、通
常は数百から数千列の画素からなる。また、行方向の画
素についても同様である。
【0035】撮像素子1は、フォトダイオード部90で
発生した各画素毎の電荷をある所定のタイミングで一斉
に垂直CCD91へ転送し、次のタイミングで各ライン
毎に垂直CCD91の電荷を水平CCD92,93に転
送する。ここで、水平CCD92は、転送クロック毎に
その電荷を左側のアンプ94へ転送し、また水平CCD
93は、転送クロック毎にその電荷を右側のアンプ95
へ転送することから、この撮像素子1の撮影画像データ
は画面の中央を境にして左右二つに分割して読み出され
ることになる。上記アンプ94,95は、通常、CCD
デバイスの中に作り込まれるが、レイアウト的にはかな
り離れた位置にあるため、各アンプ94,95の相対精
度は完全に一致するとは限らない。そのため、各アンプ
94,95の出力をそれぞれ後述するCDS/AGC回
路4,5を通した際に、外部調整手段97,99によっ
て調整することで左右出力のマッチング性を確保するよ
うに構成されている。このような構成の撮像素子1を用
いることによって、連写撮影などの能力を向上させる
(例えば10コマ/秒に近い能力を得る)ことができる。
【0036】撮像素子1の右画面の出力(CH1)は、
CDS/AGC回路5へ入力され、CDS/AGC回路
5は、公知の相関2重サンプリングなどの方法で、撮像
素子1の出力(CH1)に含まれるリセットノイズなど
を除去するとともに、入力された信号レベルを所定レベ
ルまで増幅する。このCDS/AGC回路5の出力は、
A/D変換回路7でデジタル信号に変換され、信号AD
−CH1として出力される。
【0037】同様に、撮像素子1の左画面の出力(CH
2)は、CDS/AGC回路4へ入力され、CDS/A
GC回路4は、CDS/AGC回路5と同様に、相関2
重サンプリングなどの方法で、撮像素子1の出力(CH
2)に含まれるリセットノイズなどを除去するととも
に、入力された信号レベルを所定レベルまで増幅する。
このCDS/AGC回路4の出力は、A/D変換回路6
でデジタル信号に変換され、信号AD−CH2として出
力される。
【0038】このように、撮像素子1の左右それぞれの
出力(CH1,CH2)をデジタル信号に変換して得ら
れた出力(AD−CH1,AD−CH2)は、それぞれ
メモリコントローラ8,10を介してメモリ9,11に
記憶される。また、各出力AD−CH1,AD−CH2
は同時にアンバランス量算出/故障検出回路18へ入力
される。
【0039】アンバランス量算出/故障検出回路18
は、撮像素子1に対して所定光量で相関判別用照明を行
う照明手段として使用されるLED23で照明された際
に得られる各出力AD−CH1,AD−CH2のアンバ
ランス量を演算するとともに、最適な補正量を決定す
る。すなわち、各出力AD−CH1,AD−CH2に対
して所定画像領域中のデータに関する互いの相関関係を
判別し、その判別結果に応じて出力AD−CH1,AD
−CH2のアンバランス量を演算するとともに、最適な
補正量を決定する。また、アンバランス量算出/故障検
出回路18は、撮像素子1、ドライバ2、TG/SSG
回路3、CDS/AGC回路4,5、A/D変換回路
6,7、LED23およびドライバ24を含む撮像系の
故障を検出するための検出信号を出力する。このアンバ
ランス量算出/故障検出回路18の詳細構成、アンバラ
ンス量算出方法および故障検出方法については後述す
る。
【0040】各メモリコントローラ8,10は、通常時
は分割でメモリ9,11に対する読み書きを連続して実
行することが可能であるので、各出力AD−CH1,A
D−CH2をメモリ9,11に書き込みながら、別のタ
イミングでメモリ9,11に書き込んだデータを書き込
んだ順に読み出すことが可能である。
【0041】出力AD−CH1に関しては、メモリコン
トローラ10の制御によりメモリ11から連続してデー
タを読み出し、オフセット調整回路13へ入力する。こ
こで、オフセット調整回路13には、上記メモリ11か
ら読み出されたデータとともに、アンバランス量算出/
故障検出回路18で算出、設定された所定のオフセット
出力OF1が入力され、オフセット調整回路13は入力
された両信号の加算を行う。
【0042】このオフセット調整回路13の出力は、ア
ンバランス量算出/故障検出回路18で算出、設定され
た所定のゲイン出力GN1とともに、ゲイン調整回路1
5へ入力される。ゲイン調整回路15は、入力された両
信号の乗算を行う。
【0043】撮像素子1の出力CH2に関しては、同様
に、メモリコントローラ8の制御によりメモリ9から連
続してデータを読み出し、オフセット調整回路12へ入
力する。ここで、オフセット調整回路12には、上記メ
モリ9から読み出されたデータとともに、アンバランス
量算出/故障検出回路18で算出、設定された所定のオ
フセット出力OF2が入力され、オフセット調整回路1
2は入力された両信号の加算を行う。
【0044】このオフセット調整回路12の出力は、ア
ンバランス量算出/故障検出回路18で算出、設定され
た所定のゲイン出力GN2とともに、ゲイン調整回路1
4へ入力される。ゲイン調整回路14は、入力された両
信号の乗算を行う。
【0045】このようにして、2つの出力AD−CH
1,AD−CH2間で生ずるアンバランス量がアンバラ
ンス量算出/故障検出回路18からの出力によって補正
された後に、2つの出力AD−CH1,AD−CH2は
画像合成回路16で1つの画像データに変換する(左右
出力を1つの出力にする)。この画像データは、次段の
カラー処理回路17に入力され、カラー処理回路17
は、入力された画像データに対し、所定のカラー処理
(色補間処理やγ変換など)を施す。そして、所定のカラ
ー処理が施された画像データは、不揮発性メモリに書き
込まれ、またモニタに出力される。
【0046】カメラ全体制御は、CPU19により実行
される。CPU19は、撮影者によってカメラ操作スイ
ッチ22(シャッタースイッチ)が操作されると、これ
を検出し、ドライバ回路24を介してLED23を点灯
させる。このLED23は、図3に示すように、カメラ
本体内に配置されている2つのLED23a,23bを
有する。各LED23a,23bは、図3中の点線で示
す被写体からの光が撮像素子1に入射するのを遮光する
ための遮光部材27(本実施の形態では、メカニカルな
シャッタ装置44を使用)が遮光状態にあっても、撮像
素子1に対して所定の光量を入射させることが可能な位
置に配置されている。遮光部材27は、シャッタ駆動回
路25により駆動される。具体的には、シャッタ駆動回
路25は、CPU19からの命令に基づき励磁コイル2
6を励磁させ、これにより遮光部材27を駆動する。こ
の遮光部材27は、後述するシャッタ装置44の先羽根
群44aに相当するものである。
【0047】また、CPU19は、アンバランス量算出
/故障検出回路18からの検出信号に基づき撮像系(撮
像素子1、ドライバ2、TG/SSG回路3、CDS/
AGC回路4,5、A/D変換回路6,7、LED23
およびドライバ24を含む)における故障発生の有無を
判定し、故障が発生していると判定したときには、その
旨をモニタ(図示せず)に表示し、警告を行うように表
示・警告手段21を制御するとともに、撮影動作を禁止
するために、主要部への電源供給を停止する。
【0048】また、CPU19には、モード設定手段2
0が接続され、CPU19は、モード設定手段20によ
り設定された撮影モードに対応する制御を行う。モード
設定手段20は、撮影者の操作に応じて撮影モードを設
定する。
【0049】次に、本デジタルスチルカメラにおける内
部レイアウト構成について図4ないし図6を参照しなが
ら説明する。図4は図1の撮像装置の内部レイアウト構
成を模式的に示す縦断面図、図5は図4の撮像装置にお
ける遮光部材周りの拡大図、図6は図5の撮像装置にお
ける撮像素子周りの拡大斜視図である。
【0050】本デジタルスチルカメラにおいては、図4
に示すように、被写体像を撮像素子1の結像面に結像さ
せる撮影レンズ32がカメラ本体31に取り付けられて
いる。撮影レンズ32はカメラ本体31に着脱可能に構
成され、撮影レンズ32は、被写体像を撮像素子1の結
像面に結像させるための結像レンズ33、結像レンズ3
3を駆動するためのレンズ駆動装置34、露出制御を行
うための絞り羽根群35、および絞り羽根群35を駆動
するための絞り駆動装置36を有する。ここで、結像レ
ンズ33は、図示していないが、1枚または複数枚のレ
ンズで構成されている。また、撮影レンズ32として
は、単一の焦点距離(固定焦点)のレンズでもよいし、
ズームレンズやステップズームレンズのような焦点距離
可変のものでもよい。
【0051】撮影レンズ32からの被写体光束は、メイ
ンミラー37によりフォーカシングスクリーン38に導
かれ、フォーカシングスクリーン38上に結像される。
これにより、フォーカシングスクリーン38には被写体
像が形成され、この被写体像は、ペンタダハプリズム3
9を介して正立正像に変換されて接眼レンズ40に導か
れる。撮影者は、この接眼レンズ40を介して撮影レン
ズ32が捕らえている被写体像(正立正像)を観察する
ことができる。
【0052】また、メインミラー37は、半透過型ミラ
ーからなり、撮影レンズ32からの被写体光束の一部を
透過し、その透過した被写体光束はサブミラー42を介
して焦点検出装置43へ導かれる。メインミラー37
は、ミラー駆動機構(図示せず)により、接眼レンズ4
0を介して被写体像を観察可能な位置と、撮影時に被写
体光束の光路から待避する退避位置とに駆動される。ま
た、サブミラー42は、メインミラー37およびそのミ
ラー駆動機構と連動するように構成され、メインミラー
37が接眼レンズ40を介して被写体像を観察可能な位
置にあるときには、焦点検出装置43へ被写体光を導く
位置に、また、撮影時には被写体光束の光路から待避す
る退避位置に駆動される。
【0053】また、ファインダ観察時(接眼レンズ40
を介しての被写体像の観察時)には、測光装置41によ
り、フォーカシングスクリーン38に結像された被写体
像の輝度がペンタダハプリズム39を介して測定され
る。そして、この測光装置41の出力信号に基づき露光
時の露出制御が行われる。
【0054】サブミラー42の後方には、被写体光束の
撮像素子1の結像面への入射をメカニカル的に制御する
シャッタ装置44(図3の遮光部材27に相当)が配置
されている。このシャッタ装置44は、図5に示すよう
に、ファインダ観察時には被写体光束を遮り、撮像時に
はレリーズ信号に応じて被写体光束の光路から待避して
露光を開始させる先羽根群44aと、ファインダ観察時
には被写体光束の光路から待避しているとともに、撮像
時には先羽根群44aの走行開始後所定のタイミングで
被写体光束を遮光する後羽根群44bとを有するフォー
カルプレーンシャッタである。シャッタ装置44のアパ
ーチャ開口部近傍には、LED23a,23bの発光光
束を先羽根群44aへ投光するための、切り欠きまたは
貫通穴(図示せず)が形成されている。
【0055】シャッタ装置44を通過した被写体光束
は、撮像素子1の結像面に結像される。撮像素子1は、
画面全体の撮像領域45aを保護する光学保護部材であ
るカバーガラス45bにより保護される。また、カバー
ガラス45b上には、ノイズの原因となる撮影光の高周
波成分を除去するフィルタ部材48が設けられている。
フィルタ部材48は、水晶、ニオブ酸リチウムなどの複
屈折特性を有する材質からなる。撮像素子1と各LED
23a,23bとは、電気基板46を介して、電気的か
つメカニカル的に結合されているとともに、電気基板4
6上に保持されている。また、撮像素子1は、図6に示
すように、撮影領域45aを、分割線45eを基準にし
て右半面45cと左半面45dに縦に2分割してそれぞ
れの撮影画像データを同時に出力可能に構成されてい
る。
【0056】各LED23a,23bは、撮像素子1の
上下側面近傍で、撮影領域45aを右半面45cと左半
面45dへ分割している分割線45eの延長線上に配置
されるとともに、LED23a,23bの発光面がシャ
ッタ装置44へ向けて投光するように配置されている。
すなわち、LED23a,23bの発光光束は、シャッ
タ装置44における先羽根群44aの撮像素子45との
対向面に反射され、撮像素子1の撮影領域45aに投光
される。
【0057】通常、銀塩フィルムを記録媒体とするカメ
ラのシャッタ装置の先羽根群には、迷光によるフィルム
へのカブリ防止のために反射防止塗装が施されている。
これに対し、本実施の形態では、撮像素子1による電子
シャッタ機能により各センサに蓄積される電荷の蓄積時
間(シャッタ秒時)を制御し、露出時間制御を行うこと
が可能であるため、撮像素子1による蓄積開始時には、
先羽根群44aが開放状態になっているので、先羽根群
44aに対しては、迷光による撮像領域45aへのカブ
リを防止するための反射防止塗装が不要となる。従っ
て、本実施の形態においては、LED23a,23bの
発光光束を効率よく撮像素子1の撮影領域45aへ投光
するために、シャッタ装置44の羽根群44aを高反射
率の素材で構成したり、表面処理を反射率の高い塗装、
メッキ処理などで行うことが望ましい。また、撮像素子
1の撮影領域45aを極力広範囲に照明するために、シ
ャッタ装置44の先羽根群44aに拡散特性を持たせる
ことが望ましい。本実施の形態では、上記の2条件を満
足するために、先羽根群44aの撮像素子1との対向面
に半艶白色調塗装、または半艶グレー調塗装が施す。ま
た、どちらか一方の条件が達成されるだけでも十分な照
明効果が得られる。
【0058】なお、本実施の形態においては、LED2
3a,23bの発光光束を直接投光し、照明している
が、LED素子23a,23bの発光部近傍へ、特定の
パターンを持ったマスク部材と、このパターンを撮像領
域45a上へ結像させる光学部材とを配置し、照明光の
代わりに、特定のパターンを投光するようにしてもよ
い。
【0059】また、本実施の形態においては、撮像素子
1を保持する電気基板46に、LED23a,23bを
保持し、電気的接続を行っているが、LED23a,2
3bをシャッタ装置44またはカメラ本体31に保持
し、電気的接続をフレキシブルプリント基板、リード線
などにより行うようにしてもよいことはいうまでもな
い。
【0060】次に、アンバランス量算出/故障検出回路
18の詳細構成について図7および図8を参照しながら
説明する。図7は図1の撮像装置におけるアンバランス
量算出/故障検出回路の詳細構成を示すブロック図、図
8は図1の撮像装置における撮像素子1の出力状態を示
す図である。
【0061】アンバランス量算出/故障検出回路18
は、図7に示すように、各A/D変換回路6,7の出力
AD−CH1およびAD−CH2をそれぞれ入力し、メ
モリ55,54へ転送するメモリコントローラ53,5
2を有する。ここで、このメモリコントローラ53,5
2を介してメモリ55,54に記憶される撮像データの
範囲は、タイミング発生回路50から発生される所定タ
イミングで決定される。この場合、図8に示すように、
撮像素子1の出力である縦方向のブロック列データa,
b内には、撮像素子1の色フィルタ配列で決まる各色デ
ータ(この場合、G/R/B/G)が含まれている。従っ
て、メモリコントローラ53,52により、メモリ5
5,54のデータが各ブロック毎に読み出され、このブ
ロック内の各色データは次段の輝度信号生成回路57,
56に入力される。各輝度信号生成回路57,56は、
入力された各色データを用いて単純な加算を行い、簡易
的に輝度信号Yを次の(1)式に従い生成する。
【0062】 Y=R+2G+B …(1) 各輝度信号生成回路57,56で生成された輝度信号
は、図8中のY方向に沿って順に読み出され、さらにこ
の読出し方向(Y方向)に対して1次元のローパスフィル
タなどの処理がローパスフィルタ回路59,58で行わ
れる。この結果は、図8に示すグラフAおよびグラフB
の実線で表される。
【0063】ローパスフィルタ回路59,58の出力
は、それぞれオフセット加算回路63,62に入力され
る。また、オフセット加算回路63,62には、上記ロ
ーパスフィルタ回路59,58の出力とともに、オフセ
ット設定回路60の出力が入力される。オフセット設定
回路60の出力は初期状態では0であり、この状態でオ
フセット加算回路63,62の出力が次段の相関演算回
路64へ入力される。そして、相関演算回路64におい
て、相関演算が行われる。
【0064】ここで、相関演算回路64の相関演算の方
法としては、例えば図8の撮像素子1の画面上における
中央境界部分の左側に位置しているブロックaの各輝度
データをIa(i)、右側に位置しているブロックbの各
輝度データをIb(i)とした場合、相関Pは次の(2)
式により算出される。
【0065】 P=Σ|Ia(i)−Ib(i)| …(2) この相関演算の結果は全体判別回路51に入力され、全
体判別回路51は、上記相関演算の結果に基づき相関が
充分であるか否かを判別する。相関が未だ不充分である
と判別された場合には、オフセット設定回路60で所定
のオフセット量を算出し、それぞれオフセット加算回路
63,62へ出力する。例えば、図8のグラフAおよび
グラフBでは、Ia(i)に対して+のオフセット量を加
算し、Ib(i)に対して−のオフセット量を加算してい
るが、このオフセット加算後の結果を再度相関演算回路
64で相関演算し、その結果を全体判別回路51で判別
する。
【0066】そして、相関が充分であると判別される
と、両出力の結果がかなり合っていると判断することが
できるので、このときに設定したオフセット設定回路6
0の出力OF1およびOF2をオフセット調整回路1
3,12へ入力することによって、各出力に対するオフ
セットが調整される。これにより、撮像素子の2つの出
力CH1,CH2間のアンバランスを補正することがで
きる。
【0067】また、ローパスフィルタ回路59、58の
出力は、それぞれゲイン乗算回路66,65に入力され
る。ゲイン乗算回路66,65には、上記ローパスフィ
ルタ回路59,58の出力とともに、ゲイン設定回路6
1の出力が入力される。ゲイン設定回路61の出力は初
期状態では1であり、この状態でゲイン乗算回路66,
65の出力が次段の相関演算回路67へ入力され、相関
演算回路67において、相関演算が行われる。この相関
演算の方法としては、例えば図8の撮像素子1の画面上
における中央境界部分の左側に位置しているブロックa
の各輝度データをIa(i)、右側に位置しているブロッ
クbの各輝度データをIb(i)とした場合、次の(3)
式に従い相関演算を行う方法が用いられる。
【0068】 P=Σ|Ia(i)×Ib(i)| …(3) この相関演算の結果は全体判別回路51に入力され、全
体判別回路51は、上記相関演算の結果に基づき相関が
充分であるか否かを判別する。相関が不充分であると判
別された場合には、ゲイン設定回路61で所定のゲイン
量を算出し、算出されたゲイン量はそれぞれゲイン乗算
回路66,65に出力される。
【0069】これに対し、相関が充分であると判別され
た場合は、両出力の結果がかなり合っていると判断する
ことができるので、このときに設定したゲイン設定回路
61の出力GN1およびGN2をゲイン調整回路15,
14へ入力することによって、各出力に対するゲインが
調整される。これにより、2つの出力AD−CH1,A
D−CH2間におけるアンバランスを補正することがで
きる。
【0070】本実施の形態では、図8に示すブロックデ
ータa,bの一対の例を示したが、CCDの画素抜けな
どの故障が含まれることもあるので、LED23が照明
する範囲での複数対の画素データについても同様に相関
を演算するように構成されている。そのため、このデー
タの範囲を変更したり、相関演算の結果をCPU19に
伝えるために、CPU19とアンバランス量算出/故障
検出回路18はDATA_BUSによって接続されてお
り、双方向でデータのやりとりが可能である。このデー
タには、出力AD−CH1およびAD−CH2の値や、
相関を取る範囲の指定などが含まれる。
【0071】このように、上記の方法は、撮像素子1か
ら出力される画素データの内、左画面に存在する所定範
囲のデータの平均値と右画面に存在する所定範囲のデー
タの平均値との相関関係を判別し、それに応じて所定の
オフセット量またはゲイン量を設定することで、2つの
出力AD−CH1,AD−CH2間におけるアンバラン
スを補正するものである。
【0072】さらに、ローパスフィルタ回路59,58
の出力は故障検出回路68に入力される。故障検出回路
68は、入力された各ローパスフィルタ回路59,58
の出力とCPU19からDATA_BUSを介して与え
られる閾値THとの比較を行い、この比較結果に応じて
撮像系(撮像素子1、ドライバ2、TG/SSG回路
3、CDS/AGC回路4,5、A/D変換回路6,
7、ドライバ24およびLED23を含む系)の故障を
検出する。この検出結果は、故障検出信号としてDAT
A_BUSを介してCPU19に入力される。ここで、
上記撮像系に異常がなければ、各ローパスフィルタ回路
59,58の出力が所定レベル(閾値TH)以上の信号
となるが、撮像系を構成するいずれかの素子または回路
が故障しているときには、各ローパスフィルタ回路5
9,58の出力が所定レベル(閾値TH)以上の信号と
ならない。ローパスフィルタ回路59,58の出力を閾
値THと比較するのは、単に出力AD−CH1およびA
D−CH2の有無を判別する場合より、LED23の輝
度値が何らの異常によって低下しているなどの故障も検
知することが可能であるという利点があるからである。
また、LED23の輝度値が低い状態では相関を計算す
る値が低く、アンバランス量の補正を適正に行うことが
できないからである。
【0073】次に、本デジタルスチルカメラの撮影動作
について図9ないし図11を参照しながら説明する。図
9は図1のデジタルスチルカメラの撮影動作の手順を示
すフローチャート、図10は図9のステップS156に
おける故障処理の手順を示すフローチャート、図11は
図10のステップS173における警告表示の一例を示
す図である。図9および図10に示す処理手順は、CP
U19により実行されるものである。
【0074】図9を参照するに、まずステップS151
において、撮影者によってカメラ操作スイッチの1つで
あるメインスイッチ(MAIN SW)がオンされるの
を待ち、メインスイッチがオンされると、ステップS1
52で、LED23(各LED23a,23b)を点灯
させ、撮像素子1に対して所定の光量での照明を行う。
そして、ステップS153において、TG/SSG回路
3に対して所定のトリガ信号を与え、撮像素子1による
撮影動作を開始させる。
【0075】次いで、ステップS154に進み、アンバ
ランス量算出/故障検出回路18の動作を開始させる。
これにより、アンバランス量算出/故障検出回路18に
より、出力AD−CH1とAD−CH2間におけるアン
バランス量の算出が開始される。この場合、当然のこと
ながら、撮像素子1に入射する光はLED23から投光
された光成分のみであるので、画面境界付近の入射光量
は左画面と右画面とでほぼ等しく、2つの出力の違いは
単に両者間のアンバランス量を表すことになる。
【0076】そして、ステップS155において、アン
バランス量算出/故障検出回路18の故障検出回路68
からの故障検出信号に基づき撮像系に故障があるか否か
を判別する。ここで、各ローパスフィルタ回路59,5
8の出力値が所定レベル(予め設定された閾値TH)よ
り低いときには、それを示す故障検出信号が入力される
ので、撮像系に故障があると判別し、ステップS156
において、故障処理を実行する。この故障処理の詳細に
ついては、後述する。これに対し、各ローパスフィルタ
回路59,58の出力値が所定レベル(予め設定された
閾値TH)以上であるときには、それを示す故障検出信
号が入力されるので、撮像系には故障がないと判別して
ステップS157に進む。
【0077】ステップS157では、撮影データの取込
みが完了するのを待ち、撮影データの取込みが完了する
と、ステップS158で、LED23を消灯し、続くス
テップS159で、アンバランス量算出/故障検出回路
18の動作を停止させる。すなわち、LED23が消灯
された時点においては、アンバランス量算出/故障検出
回路18により、上述した方法で2つの出力間のアンバ
ランス量が検出され、その検出結果に応じて2つの出力
を合わせ込むためのオフセットデータOF1およびOF
2、またはゲインデータGN1およびGN2の算出が行
われているので、これらのデータを保持した状態で動作
が停止されることになる。
【0078】次いで、ステップS160に進み、撮影者
により本撮影を行うためのレリーズスイッチ操作が行わ
れたか否かを判定し、レリーズスイッチ操作がされてい
ないときには、再び上記ステップS151へ戻る。これ
に対し、レリーズスイッチ操作が行われたときには、ス
テップS161へ進み、シャッタ駆動回路25を介して
シャッタ26の開動作を行う。そして、ステップS16
2において、TG/SSG3回路に所定のトリガ信号を
与え、撮像素子1による撮影動作を開始する。
【0079】次いで、ステップS163において、撮影
データの取込みが完了するのを待ち、撮影データの取込
みが完了すると、ステップS164で、シャッタ26の
閉動作を行う。この場合、撮影データは、一旦、メモリ
ーコントローラ8,10を介してメモリ9,11に取り
込まれる。そして、ステップS165において、画像処
理を開始するためにメモリ9,11から撮影データを読
み出す動作を開始する。この時点では、上述したように
LED23を用いて撮像素子1を照明した状態でのアン
バランス量から算出された補正データが、オフセット調
整回路12,13、およびゲイン調整回路14,15に
設定されており、この設定された補正データを使用して
本撮影時の撮影画像に対する補正を行うことになる。
【0080】次に、上記ステップS156の故障処理に
ついて図10を参照しながら説明する。
【0081】故障処理では、図10に示すように、まず
ステップS171において、点灯されているLED23
を消灯し、続くステップS172で、警告表示に関わる
電源以外の電源を落とす。これは、故障と判定された場
合、回路上の素子の故障、ハンダボールなどの異常物体
の混入などにより、回路がショートしている可能性があ
るために、必要以外の電源を直ちに落とす必要があるか
らである。ここで、警告表示に関わる電源としては、例
えば、モニタを駆動する液晶表示ドライバなどの電源で
ある。また、警告表示に関わる電源以外の電源は落とさ
れているので、レリーズスイッチがオンされても、撮影
動作に入ることはできない。
【0082】次いで、ステップS173において、警告
表示を行う。この警告表示は、例えば図11(b)に示
すような情報(Err)がモニタに表示することによっ
て行われる。これにより、撮影者はカメラに異常が生じ
たことがわかる。なお、通常状態時には、図11(a)
に示すような表示が行われる。そして、ステップS17
4において、メインスイッチがオフされるのを待ち、メ
インスイッチがオフされると、本処理を終了する。ここ
で、上記警告表示は、ステップS174で、メインスイ
ッチがオフになるまでまたは電池を抜かれるまで行われ
る。
【0083】このように、本実施の形態では、撮像素子
1、ドライバ2、TG/SSG回路3、CDS/AGC
回路4,5、A/D変換回路6,7、ドライバ24およ
びLED23を含む撮像系における故障を検知すること
ができる。
【0084】また、上記撮像系に故障は発生している場
合には、警告表示が行われるので、接眼レンズ40を覗
いている撮影者であっても容易にカメラの故障に気付く
ことが可能である。また、上記撮像系に故障は発生して
いる場合には、撮影動作が禁止されるので、無駄な撮影
が行われることを回避することができる。
【0085】なお、本実施の形態では、撮影領域が左右
に2分割された撮像素子を用いたデジタルスチルカメラ
を説明したが、通常の2次元型CCDなどの撮像素子を
用いたデジタルスチルカメラにおいても、本発明の原理
を適用可能であることはいううまでもない。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被写体像を撮像し、その撮像信号を出力する撮像手段
と、撮像手段から出力された撮像信号に所定の処理を施
す処理手段との少なくとも一方の故障を検知する検知手
段を備えるので、撮像手段と撮像手段から出力される撮
像信号に対し所定の処理を施す処理手段との少なくとも
一方の故障を検知することができる。
【0087】また、本発明によれば、被写体像を撮像す
るための撮像面が複数の面に分割され、各面のそれぞれ
で得られた撮像信号を出力する撮像手段と、撮像手段か
ら出力された各撮像信号をそれぞれ個別に処理する処理
手段との少なくとも一方の故障を検知する検知手段を備
えるので、撮像手段と撮像手段から出力される撮像信号
に対し所定の処理を施す処理手段との少なくとも一方の
故障を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る撮像装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の撮像装置における撮像素子の周辺構成を
示すブロック図である。
【図3】図1の撮像装置におけるLEDの撮像素子に対
する配置関係を模式的に示す斜視図である。
【図4】図1の撮像装置の内部レイアウト構成を模式的
に示す縦断面図である。
【図5】図4の撮像装置における遮光部材周りの拡大図
である。
【図6】図5の撮像装置における撮像素子周りの拡大斜
視図である。
【図7】図1の撮像装置におけるアンバランス量算出/
故障検出回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図8】図1の撮像装置における撮像素子1の出力状態
を示す図である。
【図9】図1のデジタルスチルカメラの撮影動作の手順
を示すフローチャートである。
【図10】図9のステップS156における故障処理の
手順を示すフローチャートである。
【図11】図10のステップS173における警告表示
の一例を示す図である。
【図12】従来のデジタルスチルカメラの構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 撮像素子 2 ドライバ 3 TG/SSG回路 4,5 CDS/AGC回路 6,7 A/D変換回路 18 アンバランス量算出/故障検出回路 19 CPU 21 表示・警告手段 23,23a,23b LED 24 ドライバ 27 遮光部材 44 シャッタ装置 44a 先羽根群

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を撮像し、その撮像信号を出力
    する撮像手段と、 前記撮像手段から出力された撮像信号に所定の処理を施
    す処理手段と、 前記撮像手段および前記処理手段の少なくとも一方の故
    障を検知する検知手段とを備えることを特徴とする撮像
    装置。
  2. 【請求項2】 前記検知手段は、撮影の直前に、前記撮
    像手段および前記処理手段の少なくとも一方の故障を検
    知することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記検知手段が前記撮像手段および前記
    処理手段の少なくとも一方の故障を検知した際には、警
    告を行う警告手段を備えることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記検知手段が前記撮像手段および前記
    処理手段の少なくとも一方の故障を検知した際には、撮
    影動作を禁止する禁止手段を備えることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1つに記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 非撮影時に前記撮像手段に対し外部から
    入射する光線を遮る遮光手段と、前記遮光手段と前記撮
    像手段間に設けられ、前記非撮影時に前記撮像手段の少
    なくとも一部分を照明する故障検知用照明手段とを備え
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに
    記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記検知手段は、前記故障検知用照明手
    段により前記撮像手段の少なくとも一部分を照明した際
    に該撮像手段の撮像信号から得られる出力のレベルに基
    づき前記撮像手段および前記処理手段の少なくとも一方
    の故障を検知することを特徴とする請求項5記載の撮像
    装置。
  7. 【請求項7】 被写体像を撮像するための撮像面が複数
    の面に分割され、各面のそれぞれで得られた撮像信号を
    出力する撮像手段と、 前記撮像手段から出力された各撮像信号をそれぞれ個別
    に処理する処理手段と、 前記処理手段の各出力に対して所定画像領域中のデータ
    に関する互いの相関関係を判別する判別手段と、 前記撮像素子に対して所定光量で相関判別用の照明を行
    う相関判別用照明手段と、 前記撮像手段および前記処理手段の少なくとも一方の故
    障を検知する検知手段とを備えることを特徴とする撮像
    装置。
  8. 【請求項8】 前記検知手段は、撮影の直前に、前記撮
    像手段および前記処理手段の少なくとも一方の故障を検
    知することを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記検知手段が前記撮像手段および前記
    処理手段の少なくとも一方の故障を検知した際には、警
    告を行う警告手段を備えることを特徴とする請求項7ま
    たは8記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記検知手段が前記撮像手段および前
    記処理手段の少なくとも一方の故障を検知した際には、
    撮影動作を禁止する禁止手段を備えることを特徴とする
    請求項7ないし9のいずれか1つに記載の撮像装置。
  11. 【請求項11】 非撮影時に前記撮像手段に対し外部か
    ら入射する光線を遮る遮光手段と、前記遮光手段と前記
    撮像手段間に設けられ、前記非撮影時に前記撮像手段の
    少なくとも一部分を照明する故障検知用照明手段とを備
    えることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1
    つに記載の撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記検知手段は、前記故障検知用照明
    手段により前記撮像手段の少なくとも一部分を照明した
    際に該撮像手段の撮像信号から得られる出力のレベルに
    基づき前記撮像手段および前記処理手段の少なくとも一
    方の故障を検知することを特徴とする請求項11記載の
    撮像装置。
  13. 【請求項13】 前記故障検知用照明手段は、前記相関
    判別用照明手段と共用されることを特徴とする請求項1
    1記載の撮像装置。
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