JP2003101873A - 撮像装置、撮影画像生成方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

撮像装置、撮影画像生成方法、プログラムおよび記憶媒体

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JP2003101873A
JP2003101873A JP2001288647A JP2001288647A JP2003101873A JP 2003101873 A JP2003101873 A JP 2003101873A JP 2001288647 A JP2001288647 A JP 2001288647A JP 2001288647 A JP2001288647 A JP 2001288647A JP 2003101873 A JP2003101873 A JP 2003101873A
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image pickup
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circuit
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Toshiro Matsumoto
俊郎 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の撮像領域からそれぞれ出力される複数
の画像信号を合成して撮影画像を生成する場合に、レリ
ーズタイムラグを発生の抑えて複数の撮像領域からそれ
ぞれ出力される複数の画像信号の出力差を補正するため
の補正データを取り込む。 【解決手段】 撮影前準備動作を開始させるレリーズス
イッチ(SW1)の押下により、キャリブレーション処
理を開始し、撮影動作準備中、キャリブレーション処理
を繰り返す。撮影シーケンスを開始させるレリーズスイ
ッチ(SW2)の押下により、キャリブレーション処理
を中止し、撮影シーケンスを開始させる。キャリブレー
ション処理中、最低1回のデータ取り込みが終了するま
で、レリーズSW2が押下されても、撮影シーケンスを
開始させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の撮像領域か
らそれぞれ出力される複数の画像信号を合成して撮影画
像を生成する撮像装置、撮影画像生成方法、プログラム
および記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は従来のデジタルスチルカメラの
構成を示すブロック図である。このデジタルスチルカメ
ラでは、全体制御回路(CPU)200が撮影者自身に
よるカメラ操作スイッチ201の状態変化を検出し、そ
の他の回路ブロックに電源供給を開始する。カメラ操作
スイッチ201は、カメラのメインSWおよびレリーズ
SWから構成されている。
【0003】撮影画面範囲内の被写体像は、主撮影光学
系202、203を通して撮像素子204上に結像す
る。撮像素子204からの電気信号は、CDS/AGC
回路205を介して各画素毎に順にA/D変換回路20
6で所定のデジタル信号に変換される。
【0004】ここで、撮像素子204は、全体の駆動タ
イミングを決定しているタイミングジェネレータ208
からの信号に基づき、各画素毎の水平駆動並びに垂直駆
動のためのドライバ回路207からの出力で駆動される
ことにより、画像信号を発生して出力する。
【0005】同様に、撮像素子204から出力される画
像信号をアナログ的に処理して所定の信号レベルに変換
するCDS/AGC回路205、およびA/D変換回路
206も、タイミングジェネレータ208からのタイミ
ング信号に基づいて動作する。
【0006】A/D変換回路206からの出力は、全体
制御CPU200からの信号に基づいて信号を選択する
セレクタ209を介してメモリコントローラ215に入
力し、フレームメモリ216に全て転送される。したが
って、撮影フレーム毎の画素データは、一旦、全てフレ
ームメモリ216に記憶されるので、連写撮影等の場
合、全てフレームメモリ216への書き込み動作とな
る。
【0007】撮影動作終了後、メモリコントローラ21
5の制御により、撮影データを記憶しているフレームメ
モリ216の内容をセレクタ209を介してカメラDS
P210に転送する。このカメラDSP210は、フレ
ームメモリ216に記憶されている各撮影データの各画
素データを基に、RGBの各色信号を生成する。
【0008】通常撮影前の状態では、この結果をビデオ
メモリ211に定期的(各フレーム毎)に転送すること
で、モニタ表示部212によりファインダ表示等を行っ
ている。
【0009】一方、カメラ操作スイッチ201の操作に
より、撮影動作を撮影者自身が行った場合、全体制御C
PU200からの制御信号によって、1フレーム分の各
画素データをフレームメモリ216から読み出し、カメ
ラDSP210で画像処理を行ってから、一旦、ワーク
メモリ213に記憶する。
【0010】そして、ワークメモリ213のデータを圧
縮・伸張回路214で所定の圧縮フォーマットに基づい
て圧縮し、その結果を外部不揮発性メモリ(外部メモ
リ)217に記憶する。外部不揮発性メモリ217とし
て、通常、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを使用
する。
【0011】また、撮影済みの画像データを観察する場
合、外部メモリ217に圧縮・記憶されたデータを、圧
縮・伸張回路214を通じて通常の撮影画素毎のデータ
に伸張し、その結果をビデオメモリ211に転送するこ
とで、モニタ表示回路212を通じて表示を行う。
【0012】このように、通常のデジタルカメラは、撮
像素子から出力される画像信号を、ほぼリアルタイムで
プロセス処理回路を通して実際の画像データに変換し、
その結果をメモリおよびモニタ表示回路に出力する。
【0013】このようなデジタルカメラシステムにおい
て、連写撮影等の能力を向上させる(例えば、10駒/
秒に近い能力を得る)ためには、撮像素子からの読み出
し速度や、フレームメモリ等へデータの書き込み速度を
高める等、撮像素子を含めたシステム的な改善が必要で
ある。
【0014】その改善方法として、図16に示すよう
に、水平CCDを2分割にした2出力タイプの撮像素子
(例えば、CCD)を用いる方法が知られている。図1
6は2出力タイプのCCDのデバイス構造を示す図であ
る。このCCDでは、フォトダイオード部190で発生
した各画素毎の電荷をある所定のタイミングで一斉に垂
直CCD部191に転送し、次のタイミングで各ライン
毎に垂直CCDの電荷を水平CCD192におよび19
3に転送する。
【0015】ここで、水平CCD192は、転送クロッ
ク毎にその電荷を左側のアンプ194に向かって転送
し、また、水平CCD193は、転送クロック毎にその
電荷を右側のアンプ195に向かって転送するので、こ
のCCDの撮影画像データは画面の中央を境にして左右
真っ二つに分割して読み出されることになる。
【0016】通常、これらのアンプはCCDデバイスの
中に作られるが、レイアウト的にはかなり離れた位置に
なるので、両アンプの相対精度は必ずしも完全に一致す
るとは限らない。このため、アンプからの出力を左右そ
れぞれ別々のCDS/AGC回路196、197を通し
た際、外部調整回路197、199によって調整するこ
とで左右出力のマッチング性を確保する。
【0017】このように、高速読み出しを実現できる撮
像素子を用い、複数の出力信号を同時に読み出す方法
は、今後、デジタルカメラを銀塩カメラにより一層近づ
けるためには、必須の技術である。ちなみに、一眼レフ
タイプの銀塩カメラでは、既に、10駒/秒位のスペッ
クを有する製品が実現されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
出力を有する撮像素子を用いることは、スピード的には
有利であるものの、出力レベルのマッチング性という観
点では、1出力に比べて不利になってしまう。
【0019】従来のように、CDS/AGC回路で行わ
れるアナログ的な調整、A/D変換後の出力を用いて両
チャンネルを合わせ込むデジタル的な調整などの、単な
るマニュアル的な調整方法では、製造工程でかなり合わ
せ込んだとしても、環境の変化によって、例えば、ボリ
ューム(VR)の抵抗値そのものが変わってくるおそれ
がある。また、CDS/AGC回路の温度特性の傾向も
完全に2つのものが一致する可能性は極めて低い。
【0020】通常、このような撮像素子の読み出し方法
を行った場合、左右両出力の相対精度として±1%を越
えるようでは、画面上でその境界のアンバランスがはっ
きりと分かってしまう。
【0021】そこで、本発明は、複数の撮像領域からそ
れぞれ出力される複数の画像信号を合成して撮影画像を
生成する場合に、レリーズタイムラグを発生の抑えて複
数の撮像領域からそれぞれ出力される複数の画像信号の
出力差を補正するための補正データを取り込むことので
きる撮像装置、撮影画像生成方法、プログラムおよび記
憶媒体を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、被写体光を撮像する撮像手段と、前記撮
像手段の複数の撮像領域からそれぞれ読み出される複数
の撮像データを個別に処理して複数の画像信号を出力す
る複数の画像処理手段と、前記複数の画像信号を合成し
て合成画像信号を生成する合成処理手段と、前記撮像手
段の複数の撮像領域に光を投射する投光手段と、前記投
光手段により光を投射して前記撮像手段の複数の撮像領
域から読み出される複数の撮像データを前記複数の画像
処理手段によって処理した複数の画像信号に基いて、前
記合成画像信号を補正するための補正データを取得する
補正データ取得手段と、第1の所定の操作に応答して前
記補正データ取得手段に前記補正データの取得動作を開
始させると共に、シャッタレリーズ操作手段による第2
の所定の操作に応答して前記補正データ取得手段に前記
補正データの取得動作を停止させる制御手段とを有する
撮像装置とするものである。
【0023】また、本発明は、複数の撮像領域からそれ
ぞれ読み出される複数の撮像データを個別に処理して複
数の画像信号を出力し、該出力された複数の画像信号を
合成して合成画像信号を生成する撮影画像生成方法にお
いて、前記複数の撮像領域に光を投射して該複数の撮像
領域から読み出される複数の撮像データを個別に処理し
た複数の画像信号に基いて前記合成画像信号を補正する
ための補正データを取得すると共に、第1の所定の操作
に応答して前記補正データ取得手段に前記補正データの
取得動作を開始させ、シャッタレリーズ操作手段による
第2の所定の操作に応答して前記補正データ取得手段に
前記補正データの取得動作を停止させる撮影画像生成方
法、プログラムおよび記憶媒体とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の撮像装置、撮影画像生成
方法、プログラムおよび記憶媒体の実施の形態について
図面を参照しながら説明する。本実施形態における撮像
装置は電子スチルカメラ(デジタルカメラ)に適用され
る。
【0025】[第1の実施形態]図1は第1の実施形態
における電子スチルカメラの内部の全体構成を示す図で
ある。図2は図1におけるシャッタ装置部分の構成を拡
大して示す図である。
【0026】図において、1は電子スチルカメラであ
る。2は被写体像を結像面に結像させる撮影レンズであ
り、電子スチルカメラ1の本体に着脱可能に構成されて
いる。この撮影レンズ2は、被写体像を結像面に結像さ
せる結像レンズ3、この結像レンズ3を駆動するレンズ
駆動装置4、露出制御を行うための絞り羽根群5、およ
びこの絞り羽根群5を駆動する絞り駆動装置6から構成
されている。
【0027】尚、撮影レンズ2は、図中、簡略化されて
いるが、1枚または複数枚のレンズで構成され、単一の
焦点距離(固定焦点)のレンズでもよいし、ズームレン
ズやステップズームレンズのように焦点距離可変のレン
ズでもよい。
【0028】7は撮影レンズ2により結像される被写体
像をフォーカシングスクリーン8に導くと共に、その一
部を透過させ、後述するサブミラー12によって焦点検
出装置13に導くためのメインミラーである。このメイ
ンミラー7は、ミラー駆動装置(図示せず)により、フ
ァインダで被写体像を観察可能な位置、および撮影時に
被写体光束の光路から待避する退避位置に可動自在であ
る。
【0029】8は撮影レンズ2により導かれた被写体光
束がメインミラー7で反射し、結像するフォーカシング
スクリーンであり、ファインダ観察時に使用される。9
はフォーカシングスクリーン8に結像した被写体像を正
立正像に変換して反射する光学部材である。本実施形態
では、光学部材9として、ペンタダハプリズムが使用さ
れる。
【0030】10はペンタダハプリズム9で正立正像に
変換して反射された被写体像を撮影者の目に到達させる
接眼レンズ装置である。11はファインダ観察時にフォ
ーカシングスクリーン8に結像した被写体像の輝度をペ
ンタダハプリズム9を介して測定する測光装置である。
本実施形態では、電子スチルカメラ1は、この測光装置
11の出力信号に基づき、露光時の露出制御を行う。
【0031】12はメインミラー7で一部が透過した被
写体光を反射し、ミラーボックス(図示せず)下面に配
置された焦点検出装置13に被写体光を導くサブミラー
である。このサブミラー12は、ミラー駆動機構(図示
せず)によってメインミラー7と連動し、メインミラー
7がファインダで被写体像を観察可能な位置にある場
合、焦点検出装置13に被写体光を導く位置、または、
撮影時、被写体光束の光路から待避する退避位置に可動
自在である。
【0032】13は焦点検出装置である。この焦点検出
装置13の出力信号に基づき、撮影レンズ2のレンズ駆
動装置が制御され、結像レンズ3で焦点調節が行われ
る。14は被写体光束の結像面への入射を機械的に制御
するシャッタ装置である。このシャッタ装置14は、フ
ァインダ観察時に被写体光束を遮り、撮像時にレリーズ
信号に応じて被写体光束の光路から待避して露光を開始
させる先羽根群14a、およびファインダ観察時に被写
体光束の光路から待避するとともに、撮像時に先羽根群
14aの走行開始後、所定のタイミングで被写体光束を
遮光する後羽根群14bを有するフォーカルプレーンシ
ャッタである。
【0033】尚、このシャッタ装置14のアパーチャ開
口部近傍には、後述するLED素子17a、17bの発
光光束を先羽根群14aに投光するための切り欠きまた
は貫通穴が形成されている。
【0034】15は撮影レンズ2により結像された被写
体像を撮像して電気信号に変換する撮像素子である。こ
の撮像素子15には、公知の2次元型撮像デバイスが用
いられている。撮像デバイスには、CCD型、MOS
型、CID型など様々なものがあり、いずれの撮像デバ
イスを採用してもよい。本実施形態では、光電変換素子
(フォトセンサ)を2次元的に配列し、各センサで蓄積
された信号電荷を垂直転送路および水平転送路を介して
出力するインターライン型CCD撮像素子が採用され
る。
【0035】また、撮像素子15は、各センサに蓄積さ
れる電荷の蓄積時間(シャッタ秒時)を制御する、いわ
ゆる電子シャッタ機能を有する。図3は撮像素子15の
構造を示す斜視図である。この撮像素子15では、光学
保護部材であるカバーガラス15bで画面全体の撮像領
域15aを保護すると共に、画面全体の撮像領域15a
を中央部から右半面15cと左半面15dとに縦に2分
割し、それぞれから撮影画像データを同時に出力可能で
ある。
【0036】16は撮像素子15およびLED素子17
a、17bを保持し、これらを電気的に結合する電気基
板である。17a、17bは撮影領域15aに照明光を
投光する投光手段としてのLED素子である。このLE
D素子17a、17bは、撮像素子15の上下側面近
傍、かつ撮影領域15aを右半面15cおよび左半面1
5dに分割する分割線15eの延長線上に配置されると
ともに、発光面をシャッタ装置14に向けて投光するよ
うに配置されている。LED素子17a、17bの発光
光束は、シャッタ装置14の先羽根群14aの撮像素子
15側を反射面として、撮像素子15の撮影領域15a
に投光される。
【0037】図4はLED素子17a、17bによる撮
影領域15aへの投光状態を示す図である。撮影領域1
5aの右半面15cと左半面15dの領域に略対象形状
でLED素子17a、17bの発光光束が投光される。
【0038】通常、銀塩フィルムを記録媒体とするカメ
ラのシャッタ装置の先羽根群には、迷光によるフィルム
へのカブリ防止のために反射防止塗装が施されている。
しかし、本実施形態の電子スチルカメラでは、撮像素子
15の電子シャッタ機能により、各センサに蓄積される
電荷の蓄積時間(シャッタ秒時)、つまり露出時間を制
御するので、蓄積開始時、先羽根群14aが開放状態に
なっている。したがって、迷光による撮像領域へのカブ
リ防止のために、反射防止塗装を先羽根群14aに施す
ことは不要となる。
【0039】むしろ、LED素子17a、17bの発光
光束を効率よく撮影領域15aに投光するために、シャ
ッタ装置14の先羽根群14aを、高反射率の素材で形
成したり、表面処理として反射率の高い塗装、メッキ処
理等を行うことが必要である。また、撮影領域15aを
極力広範囲に照明するために、先羽根群14aに拡散特
性を持たせることが必要である。本実施形態では、上記
2つの要求を満たすために、先羽根群14aの撮像素子
15側の面に半艶白色調塗装または半艶グレー調塗装が
施されているが、どちらか一方の要求が達成されるだけ
でも、十分な照明効果が得られる。
【0040】尚、本実施形態では、LED素子17a、
17bの発光光束を直接投光することによって照明して
いるが、LED素子17a、17bの発光部近傍に、特
定のパターンを持ったマスク部材、およびこのパターン
を撮像領域に結像させる光学部材を配置し、照明光の代
わりに特定のパターンを投光してもよい。
【0041】図2に示すように、本実施形態では、LE
D素子17a、17bは、撮像素子15の保持部材であ
る電気基板16により保持され、電気的に接続されてい
る。尚、LED素子17a、17bの保持部材として、
シャッタ装置14あるいはカメラ本体を用いて保持し、
フレキシブルプリント基板、リード線等により電気基板
16やその他の回路基板に電気的に接続してもよい。
【0042】18はノイズの原因となる撮影光の高周波
成分を除去するフィルタ部材であり、撮像素子15のカ
バーガラス15b上に一体的に保持されている。フィル
タ部材18は、水晶、ニオブ酸リチウム等の複屈折特性
を持つ材質で作られている。
【0043】図5は電子スチルカメラ全体のハードウェ
ア構成を示す回路ブロック図である。電子スチルカメラ
1は、主として、撮影レンズ2を駆動するレンズ駆動装
置4、絞り駆動装置6、シャッタ装置14、撮像素子1
5、撮像素子15からの出力信号を処理する処理回路
群、アンバランス量算出回路116、コントロール回路
121、中央演算処理装置(以下、CPUという)11
7等から構成される。
【0044】また、11はAE(自動露出)処理を行う
ための測光装置である。前述したように、撮影レンズ2
に入射した光線を、一眼レフ方式により、絞り羽根群
5、メインミラー7および測光用レンズ(図示せず)を
介して、測光装置11に入射することにより、光学像と
して結像された画像の露出状態を測定することができ
る。
【0045】13はAF(オートフォーカス)処理を行
う焦点検出装置である。100〜116、118および
120〜125は、撮像素子15からの画像出力信号を
処理する処理回路群である。
【0046】撮影レンズ2を透過した被写体光束は、絞
り羽根群5およびシャッタ装置14でその光量が規制さ
れ、撮像素子15上に投影されて結像する。2つの出力
(CH1、CH2)を持つ撮像素子15は、ドライバ回
路100によって駆動され、所定の周波数で動作し、画
面全体が縦に2分割された左右の画面(右半面15c、
左半面15d)から別々に撮影画像データを出力する。
【0047】また、TG/SSG回路101は、垂直同
期信号VDおよび水平同期信号HDを出力するタイミン
グ発生回路であり、同時に各回路ブロックにタイミング
信号を供給する。
【0048】撮像素子15の右半面15cから出力され
る撮影画像データ(CH1出力)は、CDS/AGC回
路103に入力される。CDS/AGC回路103は、
既知の相関2重サンプリング等の方法を行うことによ
り、CCD等の出力に含まれるリセットノイズ等を除去
すると共に、所定の信号レベルまで出力を増幅するAG
C回路を働かせる。このAGC回路で増幅した後の出力
信号は、A/D変換回路105に入力し、デジタル信号
に変換され、AD−CH1信号となる。
【0049】同様に、撮像素子15の左半面15dから
出力される撮影画像データ(CH2出力)は、CDS/
AGC回路102に入力される。CDS/AGC回路1
02は、同様の相関2重サンプリング等の方法を行うこ
とにより、CCD等の出力に含まれるリセットノイズ等
を除去すると共に、所定の信号レベルまで出力を増幅す
るAGC回路を働かせる。このAGC回路で増幅した後
の出力信号は、A/D変換回路104に入力し、デジタ
ル信号に変換され、AD−CH2信号となる。
【0050】撮像素子15の左右から別々に出力される
撮影画像データをデジタルデータに変換した後、両デジ
タルデータを各メモリーコントローラ106、108に
よってメモリ107、109に順に記憶する。
【0051】また、後述するキャリブレーション動作が
実行された場合、AD−CH1信号およびAD−CH2
信号からなる出力信号は、同時にアンバランス量算出回
路116に入力する。そして、後述する方法によって両
出力のアンバランス量を演算すると共に、最適な補正デ
ータを決定し、補正データ用メモリ118に記憶する。
【0052】メモリコントローラ106、108は、通
常、時分割でメモリ107、109に対する読み書きを
連続して実行できるようになっているので、撮像素子1
5からの出力をメモリ107、109に書き込みなが
ら、別のタイミングでメモリ107、109に書き込ん
だデータを書き込んだ順に読み出すことが可能である。
【0053】まず、撮像素子15のCH1側の出力に対
しては、メモリコントローラ108の制御により、メモ
リ109から連続してデータを読み出し、オフセット調
整回路111に入力していく。オフセット調整回路11
1のもう一方の入力には、アンバランス量算出回路11
6で算出・設定された所定のオフセット出力OF1が接
続されており、オフセット調整回路111内部で両信号
の加算が行われる。
【0054】また、オフセット調整回路111の出力
は、ゲイン調整回路113に入力される。ゲイン調整回
路113のもう一方の入力には、アンバランス量算出回
路116で算出・設定された所定のゲイン出力GN1が
接続されており、ゲイン調整回路113内部で両信号の
乗算が行われる。
【0055】同様に、撮像素子15のCH2側の出力に
対しては、メモリコントローラ106の制御により、メ
モリ107から連続してデータを読み出し、オフセット
調整回路110に入力していく。オフセット調整回路1
10のもう一方の入力には、アンバランス量算出回路1
16で算出・設定された所定のオフセット出力OF2が
接続されており、オフセット調整回路116内部で両信
号の加算が行われる。
【0056】オフセット調整回路110の出力は、ゲイ
ン調整回路112に入力される。ゲイン調整回路112
のもう一方の入力には、アンバランス量算出回路116
で算出・設定された所定のゲイン出力GN2が接続され
ており、ゲイン調整回路112内部で両信号の乗算が行
われる。
【0057】このように、2つの出力間で生ずるアンバ
ランス量をアンバランス量算出回路116で補正した後
の出力画像データを、画像合成回路114に入力して1
つの画像データに変換し、つまり左右の出力を1つの出
力とし、次段のカメラDSP115で所定のカラー処理
(色補間処理、γ変換)を行う。
【0058】カメラDPS115は、撮像した画像デー
タを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に
基づき、TTL方式のAWB(オートホワイトバラン
ス)処理を行う。すなわち、CPU117からの制御信
号によって、1フレーム分の各画素データをメモリ10
7、109から読み出し、画像合成回路114で1つの
画像データに変換した後、カメラDSP115は、画像
処理を行い、その結果を一旦、ワークメモリ121に記
憶する。
【0059】ワークメモリ121のデータを圧縮・伸張
回路122で所定の圧縮フォーマットに基づいてデータ
を圧縮し、その結果を記録媒体である外部不揮発性メモ
リ123に記憶する。外部不揮発性メモリ123とし
て、通常、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリが使用
される。外部不揮発性メモリ123は、電子スチルカメ
ラ1に着脱可能に構成されており、記録媒体着脱検知回
路132により装着されているか否かが検出される。
【0060】124はビデオメモリである。125はT
FT LCD等からなるモニタ表示回路である。カメラ
DSP115からビデオメモリ124に書き込まれた画
像データは、モニタ表示回路125により逐一表示され
る。また、撮影済みの画像データを観察する場合、外部
不揮発性メモリ123に圧縮して記憶されたデータを圧
縮・伸張回路122で通常の撮影画素毎のデータに伸張
し、その結果をビデオメモリ124に転送し、モニタ表
示回路125で表示する。
【0061】また、モニタ表示回路125は、CPU1
17の指示により任意に表示をON/OFFすることが
可能であり、表示をOFFにした場合、電子スチルカメ
ラ1の電力消費を大幅に低減することができる。
【0062】このように、通常撮影時、ほぼリアルタイ
ムで撮像素子15からの出力を各種プロセス処理回路を
通じて実際の画像データに変換し、その結果をワークメ
モリ121あるいはビデオメモリ124に記憶する。
【0063】つぎに、画面合成時に必要となるアンバラ
ンス量算出回路116による補正量を算出するためのキ
ャリブレーション動作時の制御を示す。キャリブレーシ
ョン動作時、後述するCPU117によりアンバランス
量算出回路116にキャリブレーション動作の開始を指
示すると共に、ドライバ回路120によりキャリブレー
ション用のLED素子17a、17bに所定時間の点灯
指令を出力する。
【0064】LED素子17a、17bは、ドライバ回
路120からの点灯指令に応じて撮像素子15に投光す
る。撮像素子15は、LED素子17a、17bの点灯
時間に応じて、照明光による画像(図4参照)の蓄積を
開始し、CH1出力およびCH2出力をそれぞれCDS
/AGC回路103、102に出力し、前述した出力信
号の処理を行う。
【0065】また、アンバランス量算出回路116で
は、LED素子17a、17bにより投光された照明光
の画像(図4参照)の出力データにより、後述する方法
でアンバランス量を算出し、適切な補正データを決定す
る。また、算出されたアンバランス量、補正データ等
は、アンバランス量算出回路116に接続された補正デ
ータ用メモリ118に格納されて記憶・保持される。
【0066】このとき、撮像素子15から出力された画
像に明らかな異常があると判断された場合、例えば、L
ED素子17a、17bの投光により照明されている部
分から画像出力が得られない場合など、表示・警告部1
33により、撮影者に適切なキャリブレーションができ
ない旨を伝達する。撮影者は、この結果を基に、カメラ
に何らかの異常(撮像素子、信号処理回路、LED等の
故障)が発生したことを認識することができる。
【0067】図6はアンバランス量算出回路116の具
体的構成を示す回路ブロック図である。まず、A/D変
換回路104、105から出力されるAD−CH1信号
およびAD−CH2信号を平均値算出回路140、14
1、142に入力する。平均値算出回路140、14
1、142は、所定の領域に亘って各画素毎のデータを
平均化する。この所定の領域の設定は、領域選択回路1
43で行われる。
【0068】領域選択回路143は、TG/SSG回路
101からのVD/HD信号を基準として、撮像素子1
5から出力される各画素毎のデータの有効範囲を決定
し、各平均値算出回路140、141、142で平均化
するための入力信号を許可するタイミングを設定する。
例えば、平均値算出回路140は、LED素子17a、
17bによる、撮像領域15a内の照明部分a(図6参
照)に存在する各画素データの平均値を算出する。ま
た、平均値算出回路142は、LED素子17a、17
bによる、撮像領域15a内の照明部分bに存在する各
画素データの平均値を算出する。さらに、平均値算出回
路141は、LED素子17a、17bによる撮像領域
15a内の照明部分a、b両方に存在する各画素データ
の平均値を算出する。
【0069】これにより、撮像素子15の右半面15c
に存在する所定範囲の画素データの平均値、撮像素子1
5の左半面15dに存在する所定範囲の画素データの平
均値、および撮像素子15の左右両面に存在する所定範
囲の画素データの平均値を、それぞれ平均値算出回路1
40、142、141によって算出することになる。
【0070】平均値算出回路140、141、142の
各出力をV2、V1+2、V1とし、次段に接続されて
いる除算回路144、145で各出力を除算する。ま
ず、除算回路144では、V1+2/V2の演算を行
い、この演算結果にほぼ比例した値を補正データ算出回
路148からGN2信号として出力する。同様に、除算
回路145では、V1+2/V1の演算を行い、この結
果にほぼ比例した値を補正データ算出回路149からG
N1信号として出力する。この方法で算出されたGN1
信号およびGN2信号は、それぞれゲイン調整回路11
3、112に入力されるので、両チャンネルからの出力
レベルが一致するように、実際の補正を行う。
【0071】一方、平均値算出回路140、141、1
42の各出力を、次段に接続されている減算回路14
6、147でそれぞれ減算を行う。まず、減算回路14
6では、V1+2−V2の演算を行い、この結果にほぼ
比例した値を補正データ算出回路150からOF2信号
として出力する。同様に、減算回路147では、V1+
2−V1の演算を行い、この結果にほぼ比例した値を補
正データ算出回路151からOF1信号として出力す
る。この方法で算出されたOF1信号およびOF2信号
は、それぞれオフセット調整回路111、110に入力
されるので、両チャンネルからの出力レベルが一致する
ように、実際の補正を行う。
【0072】尚、上記の方法で算出されたアンバランス
量に関する出力信号GN1、GN2、OF1、OF2
は、アンバランス量算出回路116に接続された補正デ
ータ用メモリ118に出力され、記憶・保持される。
【0073】上記2つの方法は、撮像素子から出力され
る画素データの内、右半面15cに存在する所定範囲の
データの平均値、左半面15dに存在する所定範囲のデ
ータの平均値、および右半面15cおよび左半面15d
に存在する所定範囲のデータの平均値の各値を用いるこ
とにより、撮像素子の2つの出力間のアンバランスを補
正するものである。
【0074】尚、このように、アンバランスを補正する
方法には、2つの出力間のデータに対してゲイン調整を
行う場合と、オフセット調整を行う場合の2種類が存在
し、これら両方を使ってアンバランス調整を行ってもよ
いが、いずれか一方だけを選択してアンバランス調整を
行ってもよい。本実施形態では、両方を使ってアンバラ
ンス調整を行う。
【0075】117は電子スチルカメラ1全体を制御す
るシステム制御回路としての中央演算処理装置(CP
U)である。CPU117は、測光装置11、焦点検出
装置13、コントロール回路119、アンバランス量算
出回路116、LED素子17a、17bを駆動するド
ライバ回路120、レリーズスイッチ(SW1)12
6、レリーズスイッチ(SW2)127、撮影モード設
定回路128、単写/連写スイッチ129、操作部13
0、電源スイッチ131、記録媒体着脱検知回路13
2、表示・警告部133等に接続されており、所定のア
ルゴリズムにしたがって露出値、撮影レンズ2の焦点位
置等の各種演算を行い、自動露光制御、オートフォーカ
ス、オートストロボ等の制御を総括的に管理する。
【0076】119はCPU117からの自動焦点情報
出力に基づき、撮影レンズ2のレンズ駆動装置4を制御
して結像レンズ3を合焦位置に駆動すると共に、露出制
御情報出力に基づき、撮影レンズ2の絞り駆動装置6を
制御して絞り羽根群5を設定された絞り値に設定し、か
つシャッタ装置14の開閉タイミングを制御するコント
ロール回路である。
【0077】レリーズスイッチ126、127、撮影モ
ード設定回路128、連写/単写スイッチ129、操作
部130および電源スイッチ131は、CPU117に
各種の動作指示を入力するための操作回路であり、スイ
ッチ、ダイアル、タッチパネル、視線検知によるポイン
ティング、音声認識装置等の単数あるいは複数の組み合
わせで構成される。
【0078】126はレリーズスイッチ(SW1)であ
り、シャッタボタン(図示せず)の操作途中でONとな
り、撮影前準備動作であるAF(オートフォーカス)処
理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバ
ランス)処理、EF(フラッシュ調光)処理等の動作開
始を指示する。さらに、本実施形態では、撮像素子15
のキャリブレーション動作・処理開始を指示する。
【0079】127はレリーズスイッチ(SW2)であ
り、シャッタボタン(図示せず)の操作完了でONとな
り、撮影シーケンスである露光動作開始を指示する。さ
らに、本実施形態では、撮像素子15のキャリブレーシ
ョン動作・処理の停止を指示する。
【0080】128は撮影モード設定回路であり、モー
ドダイアルスイッチ等で構成され、自動撮影モード、プ
ログラム撮影モード、シャッタ速度優先撮影モード、絞
り優先撮影モード、マニュアル撮影モード、焦点深度優
先(デプス)撮影モード、ポートレート撮影モード、風
景撮影モード、接写撮影モード、スポーツ撮影モード、
夜景撮影モード、パノラマ撮影モード等の各機能撮影モ
ードを切り替えて設定する。
【0081】129は単写/連写スイッチであり、レリ
ーズスイッチ(SW2)127を押した際に1駒の撮影
を行って待機状態とする単写モードと、レリーズスイッ
チ(SW2)127を押している間、連続して撮影を行
い続ける連写モードとを設定する。
【0082】130は各種ボタンやタッチパネル等から
なる操作部であり、メニューボタン、セットボタン、マ
クロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシ
ュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマ切り替えボタ
ン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−
(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタ
ン、再生画像移動−(マイナス)ボタン、撮影画質選択
ボタン、露出補正ボタン、ISO設定ボタン、日付/時
間設定ボタンを有する。
【0083】また、パノラマモード等の撮影および再生
を実行する際に各種機能の選択および切り替えを設定す
る選択/切り替えボタン、パノラマモード等の撮影およ
び再生を実行する際に各種機能の決定および実行を設定
する決定/実行ボタン、モニタ表示部125のON/O
FFを設定する画像表示ON/OFFスイッチ、撮影直
後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュ
ー機能を設定するクイックレビューON/OFFスイッ
チ、JPEG圧縮の圧縮率を選択するための、あるいは
撮像素子の信号をそのままディジタル化して記録媒体に
記録するCCDRAWモードを選択するための圧縮モー
ドスイッチを有する。
【0084】さらに、再生モード、マルチ画面再生・消
去モード、PC接続モード等の各機能モードを設定する
再生スイッチ、レリーズスイッチ(SW1)を押したと
き、オートフォーカス動作を開始し、一旦合焦した後、
その合焦状態を保ち続けるワンショットAFモードと、
レリーズスイッチ(SW1)を押している間、連続して
オートフォーカス動作を続けるサーボAFモードとを設
定するAFモード設定スイッチ等を有する。尚、プラス
ボタンおよびマイナスボタンに、回転ダイアルスイッチ
を備えることで、より軽快に数値や機能を選択すること
が可能となる。
【0085】131は電源スイッチであり、電子カメラ
1の電源オン、電源オフの各モードを切り替えて設定す
る。132は記録媒体としての不揮発性メモリ123が
カメラ本体に装着されているか否かを検知する記録媒体
着脱検知回路である。
【0086】133は、CPU117によるプログラム
の実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態
やメッセージ、警告等を表示する液晶表示装置、スピー
カ等からなる表示・警告部であり、電子カメラ1の操作
部近辺の視認し易い位置に単数あるいは複数個所設置さ
れる。表示・警告部133は、例えば、LCD、LE
D、発音素子等の組み合わせで構成される。また、表示
・警告部133は、その一部の機能が光学ファインダ
(図示せず)内に設置されている。
【0087】表示・警告部133の表示内容のうち、L
CD等に表示するものとしては、例えば、シングルショ
ット/連写撮影表示、セルフタイマ表示、圧縮率表示、
記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、
シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示、フ
ラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー
設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー
表示、複数桁の数字による情報表示、記録媒体である不
揮発性メモリ123の着脱状態表示、撮影レンズ2の着
脱状態表示、通信動作表示、日付け・時刻表示、外部コ
ンピュータとの接続状態を示す表示がある。
【0088】また、表示・警告部133の表示内容のう
ち、光学ファインダ(図示せず)内に表示するものとし
ては、例えば、合焦表示、撮影準備完了表示、手振れ警
告表示、フラッシュ充電表示、フラッシュ充電完了表
示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表
示、記録媒体書き込み動作表示がある。
【0089】さらに、表示・表示回路133の表示内容
のうち、LED等に表示するものとしては、例えば、合
焦表示、撮影準備完了表示、手振れ警告表示、手振れ警
告表示、フラッシュ充電表示、フラッシュ充電完了表
示、記録媒体書き込み動作表示、マクロ撮影設定通知表
示、二次電池充電状態表示がある。
【0090】またさらに、表示・警告部133の表示内
容のうち、ランプ等に表示するものとしては、例えば、
セルフタイマ通知がある。このセルフタイマ通知のラン
プは、AF補助光の光源と共用させてもよい。
【0091】上記構成を有する電子スチルカメラ1の動
作を示す。図7、図8および図9は電子スチルカメラ1
の撮影動作処理手順を示すフローチャートである。この
処理プログラムは、CPU117内のROM(図示せ
ず)に格納されており、CPU117によって実行され
る。
【0092】電池交換等の電源投入により、CPU11
7はフラグや制御変数等を初期化し、電子スチルカメラ
1の各部において必要な初期設定を行う(ステップS1
01)。CPU117は、電源スイッチ131の設定位
置を判別する(ステップS102)。電源スイッチ13
1が電源OFFに設定されていた場合、各表示部の表示
を終了状態に変更し、フラグや制御変数等を含む必要な
パラメータや設定値、設定モードをCPU117内に実
装されている不揮発性メモリ(図示せず)に記録し、電
子スチルカメラ1の不要な各部の電源を遮断する等の終
了処理を行う(ステップS103)。この後、ステップ
S102の処理に戻る。
【0093】一方、ステップS102で電源スイッチ1
31が電源ONに設定されていた場合、CPU117
は、電池等から構成される電源の残容量や動作情況が電
子スチルカメラ1の動作に支障があるか否かを判別する
(ステップS104)。支障がある場合、表示・警告部
133を用いて画像や音声により所定の警告表示を行い
(ステップS105)、この後、ステップS102の処
理に戻る。
【0094】一方、電源がOKである場合、CPU11
7は撮影モード設定回路128であるモードダイアルの
モード設定位置を判別する(ステップS106)。モー
ドダイアルが撮影モードに設定されていた場合、ステッ
プS108の処理に移行する。一方、モードダイアルが
その他のモードに設定されていた場合、CPU117は
選択されたモードに応じた処理を実行し(ステップS1
07)、ステップS102の処理に戻る。
【0095】モードダイアルが撮影モードに設定されて
いた場合、CPU117は、記録媒体である不揮発性メ
モリ123が装着されているか否かを判別する(ステッ
プステップS108)。さらに、ステップS108の処
理では、不揮発性メモリ123に記録された画像データ
の管理情報の取得に支障があるか否か、あるいは不揮発
性メモリ123の動作状態が電子スチルカメラ1の動
作、特に記録媒体に対する画像データの記録再生動作に
支障を生じる状態であるか否かを判別する。
【0096】支障がある場合、表示・警告部133を用
いて画像や音声により所定の警告表示を行い(ステップ
S105)、ステップS102の処理に戻る。一方、不
揮発性メモリ123が装着されており、支障がない場
合、CPU117は、単写撮影/連写撮影を設定する単
写/連写スイッチ129の設定状態を調べる(ステップ
S109)。
【0097】単写撮影が選択されていた場合、単写/連
写フラグを単写に設定する(ステップS110)。一
方、連写撮影が選択されていた場合、単写/連写フラグ
を連写に設定する(ステップS111)。
【0098】ここで、単写/連写スイッチ129では、
レリーズスイッチ(SW2)127を押した際に1駒の
撮影を行って待機状態とする単写モードと、レリーズス
イッチ(SW2)127を押している間、連続して撮影
を行い続ける連写モードとを任意に切り替える設定が可
能である。尚、単写/連写フラグの状態は、CPU11
7の内部メモリに記憶される。
【0099】単写/連写フラグの設定を終えると、CP
U117は、表示・警告部133を用いて電子スチルカ
メラ10の各種設定状態を表示する(ステップS11
2)。ここで、モニタ表示部125の画像表示がONで
あった場合、モニタ表示部125においても、電子スチ
ルカメラ1の各種設定状態が表示される。
【0100】この後、レリーズスイッチ(SW1)12
6が押されているか否かを判別する(ステップS12
1)。レリーズスイッチ(SW1)126が押されてい
ない場合、ステップS102の処理に戻る。一方、レリ
ーズスイッチ(SW1)126が押されていた場合、C
PU117は、測距・測光処理を行う(ステップS12
2)。この測距・測光処理では、測距処理を行って撮影
レンズ2の焦点を被写体に合わせ、測光処理を行って絞
り値およびシャッタ時間を決定する。この後、ステップ
S123の処理に移行する。尚、測光処理では、必要に
応じてフラッシュの設定も行う。また、この測距・測光
処理の詳細については後述する。
【0101】CPU117は、レリーズスイッチ(SW
1)126の押下操作に応じて、測距・測光処理を行う
と共に、キャリブレーション処理を開始する(ステップ
S123)。このキャリブレーション処理では、撮像素
子15の分割された左右の画面の各出力端子から同時に
出力される左右の画像データのアンバランス量を正確に
検出し、補正データを算出する。
【0102】このように、レリーズスイッチ(SW1)
126の押下操作に応じて、測距・測光処理およびキャ
リブレーション処理を行った後、レリーズスイッチ(S
W2)127が押されたか否かを検出することにより、
レリーズタイムラグの影響をなくすことができる。
【0103】ステップS123のキャリブレーション処
理では、取り込んだキャリブレーションデータを用いて
アンバランス量算出を行い、補正データの算出処理を行
う。これにより、画面合成回路114で撮像素子15か
らの左右の画像データを1画面に合成する際、撮影した
画像データを正確に補正できる。尚、このキャリブレー
ション処理の詳細については後述する。
【0104】そして、レリーズスイッチ(SW2)12
7が押されているか否かを判別する(ステップS12
4)。レリーズスイッチ(SW2)127が押されてい
ない場合、レリーズスイッチ(SW1)126が開放さ
れるまでステップS123のキャリブレーション処理を
繰り返す(ステップS126)。
【0105】このように、所定時間間隔でキャリブレー
ション処理を繰り返し行うことで、より多くの補正デー
タを蓄積することが可能となり、補正データの信頼性が
向上する。これにより、画面合成時の精度を格段に高め
ることができる。
【0106】一方、ステップS126で、レリーズスイ
ッチ(SW1)126が開放された場合、ステップS1
02の処理に戻る。
【0107】また、ステップS124でレリーズスイッ
チ(SW2)127が押された場合、CPU117は、
キャリブレーション処理の処理状況(アンバランス量の
算出、補正データの算出が終了したか否か)に拘わら
ず、キャリブレーション処理の中止処理を行う(ステッ
プS125)。
【0108】このように、レリーズスイッチ(SW2)
127の押下操作に応じて、キャリブレーション処理を
強制的に中止することで、レリーズスイッチ(SW2)
127が押された時のレリーズタイムラグの影響をなく
すことができる。
【0109】つづいて、撮影した画像データを記憶可能
な画像記憶バッファ領域がメモリ107、109にある
か否かを判別する(ステップS127)。メモリ10
7、109の画像記憶バッファ領域内に新たな画像デー
タを記憶可能な領域がない場合、表示・警告部133に
より所定の警告表示を行い(ステップS128)、ステ
ップS102の処理に戻る。
【0110】画像記憶バッファ領域内に新たな画像デー
タを記憶可能な領域がない場合とは、例えば、メモリ1
07、109の画像記憶バッファ領域内に記憶可能な最
大枚数の連写撮影を行った直後、メモリ107、109
から画像データを読み出し、画像処理中、不揮発性メモ
リ123に書き込むべき最初の画像がまだ不揮発性メモ
リ123に未記録な状態であり、まだ1枚の空き領域も
メモリ107、109の画像記憶バッファ領域に確保で
きない状態などである。
【0111】尚、撮影した画像データを圧縮処理してか
らワークメモリ121の画像記憶バッファ領域に記憶す
る場合、ステップS127では、圧縮モードの設定に応
じて、圧縮後の画像データ量が異なることを考慮し、記
憶可能な領域がワークメモリ121の画像記憶バッファ
領域にあるか否かを判断する。
【0112】一方、メモリ107、109に撮影した画
像データを記憶可能な画像記憶バッファ領域がある場
合、CPU117は、撮像を行って所定時間蓄積した撮
像信号を撮像素子15から読み出し、前述した画像処理
プロセスを行い、メモリ107、109の所定領域に撮
影した画像データを書き込む撮影処理を実行する(ステ
ップS129)。尚、この撮影処理の詳細については、
後述する。
【0113】撮影処理を終了すると、CPU117は、
レリーズスイッチ(SW2)127の操作以前に、キャ
リブレーション処理が最低1回以上終了したか否かを判
別する(ステップS130)。
【0114】前述したように、本実施形態の電子スチル
カメラ1では、レリーズタイムラグを確保するために、
キャリブレーション処理中であっても、レリーズスイッ
チ(SW2)127の押下操作により、キャリブレーシ
ョン処理を中止する。
【0115】したがって、ステップS130では、キャ
リブレーション処理による撮影画像データに対するアン
バランス量の算出、補正データの算出が行われないまま
撮影が行われてしまったか否かを検出する。キャリブレ
ーション処理が最低1回以上終了し、撮影画像データに
対するアンバランス量の算出および補正データの算出が
行われ、補正データ用メモリ118にアンバランス量お
よび補正データが記憶されている場合、ステップS13
1の処理に進む。
【0116】CPU117の内部メモリに記憶された単
写/連写フラグの状態を判別する(ステップS13
1)。単写/連写フラグが連写に設定されていた場合、
レリーズスイッチ(SW2)127が押されているか否
かを判別する(ステップS132)。レリーズスイッチ
(SW2)127が押されている場合、CPU117
は、連続撮影中であると認識し、補正データ用メモリ1
18に記憶されているキャリブレーション処理により算
出されたアンバランス量および補正データを、アンバラ
ンス量算出回路126を通じて、補正データ用メモリ1
18に保持する(ステップS133)。この後、ステッ
プS127に戻って再度、メモリ107、109のチェ
ックを行い、次駒の撮影処理を行う。
【0117】このように、ステップS130でキャリブ
レーション処理が最低1回以上実行されてアンバランス
量および補正データが算出・記憶され、かつ、ステップ
S131で連写に設定されていた場合、撮影駒毎にキャ
リブレーション処理を行う必要がないので、次駒の撮影
処理をすぐに実行することが可能となり、連写駒間隔を
ほぼ一定に揃えることができる。
【0118】一方、ステップS131で単写に設定され
ていた場合、あるいはステップS132でレリーズスイ
ッチ(SW2)127が押されていない場合、CPU1
17は、連写が中止されたと判断し、撮影画像の現像処
理を開始する(ステップS138)。
【0119】また一方、ステップS129で撮影終了
後、キャリブレーション処理が最低1回以上終了してい
ない場合、撮影画像データに対するアンバランス量の算
出および補正データの算出が行われておらず、補正デー
タ用メモリ118にアンバランス量および補正データが
記憶されていない場合、CPU117の内部メモリに記
憶された単写/連写フラグの状態を判別する(ステップ
S134)。
【0120】単写/連写フラグが連写に設定されていた
場合、レリーズスイッチ(SW2)127が押されてい
るか否かを判別する(ステップS135)。レリーズス
イッチ(SW2)127が押されている場合、CPU1
17は、連続撮影中であると認識し、ステップS127
で再度、メモリ107、109のチェックを行い、ステ
ップS129で次駒の撮影処理を行う。
【0121】このように、ステップS130で、キャリ
ブレーション処理の実行が終了せず、アンバランス量お
よび補正データが算出・記憶されていないと判別された
場合でも、ステップS134で連写に設定されていた場
合、撮影駒毎にステップS123におけるキャリブレー
ション処理を行わず、撮影処理を実行するので、連写駒
間隔をほぼ一定に揃えることができる。
【0122】一方、ステップS134で単写に設定され
ていた場合、キャリブレーション処理を行い(ステップ
S137)、撮影画像データに対するアンバランス量の
算出および補正データの算出を行い、補正データ用メモ
リ118にアンバランス量および補正データを記憶す
る。この後、ステップS138で撮影画像の現像処理を
開始する。
【0123】一方、ステップS135でレリーズスイッ
チ(SW2)127が押されていない場合、CPU11
7は、連写が中止されたと判断し、ステップS137
で、キャリブレーション処理を行い、撮影画像データに
対するアンバランス量の算出および補正データの算出を
行い、補正データ用メモリ118にアンバランス量およ
び補正データを記憶する。この後、ステップS138で
撮影画像の現像処理を開始する。
【0124】このように、撮影開始前にキャリブレーシ
ョン処理によるアンバランス量および補正データの算出
ができなくても、撮影処理を終了した後、連写あるいは
単写に拘わらず、撮影を一旦中止した場合、再度、ステ
ップS137でキャリブレーション処理を実行し、アン
バランス量および補正データの算出・記憶を行うので、
撮影した画像データを正確に補正することができる。
尚、このキャリブレーション動作の詳細については後述
する。
【0125】ステップS138の現像処理で、CPU1
17は、アンバランス量算出回路116を制御し、補正
データ用メモリ118に記憶されている撮影画面の合成
に必要な補正データを読み出す。
【0126】また、CPU117は、メモリコントロー
ラ106、108を用い、メモリ107、109の所定
領域に書き込まれた撮影画像データを読み出す一方、補
正データ用メモリ118から読み出され、アンバランス
量算出回路116から出力された補正データ(OF1、
OF2、GN1、GN2)を用い、オフセット調整回路
110、111およびゲイン調整回路112、113に
より補正処理を行った後、画面合成回路114で撮影デ
ータの画面合成処理を行う。合成された撮影データをカ
メラDSP115に入力し、AWB(オートホワイトバ
ランス)処理、ガンマ変換処理、色変換処理を含む各種
現像処理を行う。
【0127】そして、CPU117は、ワークメモリ1
21の所定領域にカメラDSP115により書き込まれ
た画像データを読み出し、設定されたモードに応じた画
像圧縮処理を圧縮・伸長回路122により行い(ステッ
プS139)、ワークメモリ121の画像記憶バッファ
領域の空き画像部分に、撮影して一連の処理を終えた画
像データの書き込みを行う。
【0128】この一連の撮影の実行に伴い、記録処理を
開始する(ステップS140)。この記録処理では、ワ
ークメモリ121の画像記憶バッファ領域に記憶された
画像データを読み出し、メモリカードやコンパクトフラ
ッシュ(登録商標)カード等の不揮発性メモリ123に
書き込みを行う。
【0129】また、この記録開始処理は、ワークメモリ
121の画像記憶バッファ領域の空き画像部分に、撮影
して一連の処理を終えた画像データの書き込みが新たに
行われる度、その画像データに対して実行される。尚、
不揮発性メモリ123に画像データの書き込みを行って
いる間、書き込み動作中であることを明示するために、
表示・警告部133は、LEDを点滅させる等の表示を
行ってもよい。
【0130】この後、ステップS138の画像処理で使
用された補正データは、不要となるので、CPU117
は、補正データリセット処理を行う(ステップS14
1)。この補正データリセット処理では、アンバランス
量算出回路116を制御し、補正データ用メモリ118
に記憶されている補正データを消去するか、またはアン
バランス量算出回路116から出力される補正データ
(OF1、OF2、GN1、GN2)のキャンセルを行
う。
【0131】CPU117は、次駒の撮影に対応するた
め、レリーズスイッチ(SW1)126が押されている
か否かを判別する(ステップS142)。レリーズスイ
ッチ(SW1)126が開放された状態であった場合、
ステップS102の処理に戻る。一方、レリーズスイッ
チ(SW1)126が押された状態であった場合、次駒
の撮影に向けて、再度、ステップS123でキャリブレ
ーション処理を開始し、次の撮影を行う。
【0132】図10はステップS122における測距・
測光処理手順を示すフローチャートである。この測距・
測光処理では、焦点検出装置13および測光装置11の
出力信号に基き、CPU117がコントロール回路11
9に制御信号を出力することにより、コントロール回路
119はレンズ駆動装置4、絞り駆動装置6およびシャ
ッタ装置14を制御する。
【0133】CPU117は、焦点検出装置13により
AF(オートフォーカス)処理を開始する(ステップS
201)。このAF処理では、CPU117は、撮影レ
ンズ2に入射した光線を、絞り羽根群5、メインミラー
7およびサブミラー12を介して焦点検出装置13に入
射させることにより、光学像として結像した画像の合焦
状態を判断する。
【0134】そして、レンズ駆動装置4により撮影レン
ズ2内の結像レンズ3を駆動しながら焦点検出装置13
により合焦状態を検出するAF制御を実行し(ステップ
S202)、測距(AF)の結果、合焦しているか否か
を判別する(ステップS203)。合焦していない場
合、ステップS202の処理に戻る。
【0135】一方、測距(AF)の結果、合焦している
場合、CPU117は、撮影画面内の複数の測距点の中
から合焦した測距点を決定し、決定した測距点データと
共に、測距データおよび/または設定パラメータをCP
U117の内部メモリに記憶する(ステップS20
4)。
【0136】続いて、CPU117は、測光装置11に
よりAE(自動露出)処理を開始し(ステップS20
5)、測光処理を行う(ステップS206)。この測光
処理では、CPU117は、撮影レンズ3に入射した光
線を、絞り羽根群5およびメインミラー7を介してフォ
ーカシングスクリーン8上に結像させて被写体像とし、
さらに、ペンタダハプリズム9および測光用レンズを介
して、測光装置11に入射させることにより、光学像と
して結像された画像の露出状態における輝度を測定す
る。
【0137】この後、露出(AE)が適正であるか否か
を判別し(ステップS207)、適正でない場合、ステ
ップS206に戻って同様の処理を繰り返す。一方、適
正である場合、CPU117は、測光データおよび/ま
たは設定パラメータをCPU117の内部メモリに記憶
した後、この処理を終了する。
【0138】尚、ステップS206で検出した露出(A
E)結果、および撮影モード設定回路128のモードダ
イアルによって設定された撮影モードに応じて、CPU
117は、絞り値(Av値)、シャッタ速度(Tv値)
を決定する。さらに、決定されたシャッタ速度(Tv
値)を基に、CPU117は、撮像素子15の電荷蓄積
時間を決定し、等しい電荷蓄積時間で撮影処理を行うよ
うにする。
【0139】図11はステップS129における撮影処
理手順を示すフローチャートである。この撮影処理で
は、CPU117がコントロール回路119に制御信号
を出力することにより、コントロール回路119は絞り
駆動装置6およびシャッタ装置14を制御する。
【0140】まず、CPU117は、ミラー駆動回路
(図示せず)によってメインミラー7をミラーアップ位
置に移動する(ステップS301)。さらに、CPU1
17の内部メモリに記憶されている測光データを用い、
コントロール回路119により絞り駆動装置4を制御
し、絞り羽根群5を所定の絞り値まで駆動する(ステッ
プS302)。
【0141】この後、CPU117は、撮像素子15の
電荷クリア動作を行い(ステップS303)、コントロ
ール回路119によりシャッタ装置14を制御し、先羽
根群14aを開放する(ステップS304)。
【0142】本実施形態の電子スチルカメラ1は、前述
したように、電子シャッタ機能を有するので、CPU1
17の内部メモリに記憶されている測光データを基に設
定されたシャッタ秒時の時間だけ、撮像素子15の電荷
蓄積を開始する(ステップS305)。
【0143】CPU117は、設定されたシャッタ秒時
の時間を計測し、電荷蓄積(露光)が終了するのを待つ
(ステップS309)。電荷蓄積が終了すると(ステッ
プS310)、コントロール回路119により、シャッ
タ装置14の後羽根群14bを閉鎖し(ステップS31
0)、撮像素子15の露光を終了する。
【0144】この後、CPU117は、コントロール回
路119により、絞り駆動装置4を制御し、絞り羽根群
5を絞り開放値まで駆動すると共に(ステップS31
1)、ミラー駆動回路(図示せず)によってメインミラ
ー7をミラーダウン位置に移動する(ステップS31
2)。
【0145】CPU117は、電荷蓄積を終了した後、
撮像素子15からの電荷信号を読み出し、CDS/AG
C回路102、103を介して、A/D変換回路10
4、105で所定のデジタル信号に変換し、メモリコン
トローラ106、108によって、メモリ107、10
9の所定領域に撮影画像データを書き込む(ステップS
313)。そして、この処理を終了する。
【0146】図12はステップS123およびステップ
S137におけるキャリブレーション処理手順を示すフ
ローチャートである。まず、CPU117は、撮像素子
15の電荷クリア動作を行う(ステップS401)。
【0147】この後、シャッタ装置14の先羽根群14
aが閉じた状態で、アンバランス量算出回路116にキ
ャリブレーション動作であることを指示すると共に、撮
像素子15を照明するために、キャリブレーション照明
用LED素子17a、17bによる所定時間点灯命令を
ドライバ回路120に出力し、撮影画面を照明する(ス
テップS402)。
【0148】そして、照明光による画像(投光像)の電
荷蓄積を開始する(ステップS403)。設定された電
荷蓄積時間が経過したか否かを判別し(ステップS40
4)、電荷蓄積時間が経過した場合、CPU117は、
LED素子17a、17bを消灯し(ステップS40
5)、電荷蓄積を終了させる(ステップS406)。
【0149】この後、読み出し処理を行う(ステップS
407)。この読み出し処理では、撮像素子15の左右
撮像領域(右半面15c、左半面15d)からCH1信
号、CH2信号をそれぞれCDS/AGC回路102、
103に出力し、前述したように出力信号を処理した
後、A/D変換回路104、105に入力してデジタル
信号に変換する。
【0150】A/D変換回路104、105から出力さ
れたデジタル信号(AD−CH1、AD−CH2)は、
アンバランス量算出回路116に入力され、前述した方
法により、アンバランス量を算出する(ステップS40
8)。これと同時に、算出されたアンバランス量を基
に、最適な補正量(補正データ)を算出する(ステップ
S409)。算出されたンバランス量および最適な補正
量(補正データ)を補正データ用メモリ118に記憶し
(ステップS410)、この処理を終了する。
【0151】このキャリブレーション処理で算出された
補正データを用いて現像処理を行うことにより、撮像素
子15の左右撮像領域(右半面15c、左半面15d)
から出力される画像信号のアンバランス量を最適に補正
し、左右の画像を正確に画面合成することができる。
【0152】このキャリブレーション処理は、レリーズ
スイッチ(SW1)が押下されている間、所定時間間隔
で実行され、その都度、算出されたアンバランス量およ
び補正量(補正データ)は、補正データ用メモリ118
に蓄積・記憶され、より精度の高い補正データに設定さ
れる。
【0153】尚、上記実施形態では、キャリブレーショ
ン処理を開始させる第1のスイッチ回路を、レリーズス
イッチ(SW1)としているが、電源SWであってもよ
い。この場合、ステップS102における電源SWのO
Nにより、キャリブレーション処理を開始し、キャリブ
レーション処理を中止させる第2のスイッチ回路をレリ
ーズスイッチ(SW1)またはレリーズスイッチ(SW
2)として、レリーズスイッチ(SW1)またはレリー
ズスイッチ(SW2)が押下されるまで、所定時間間隔
でキャリブレーション処理を繰り返すようにしてもよ
い。これにより、電源ONから露光動作直前まで、その
都度、算出されたアンバランス量および補正量(補正デ
ータ)は、補正データ用メモリ118に蓄積・記憶さ
れ、より精度の高い補正データとなる。
【0154】また、露光動作終了後、電源SWがONで
ある場合、所定時間間隔でキャリブレーション処理を繰
り返すことで、その都度、最新の補正データを算出する
ことができる。
【0155】また、キャリブレーション処理を開始させ
る第1のスイッチ回路は、電源SW131のON後に操
作される撮影モード設定回路128、単写/連写スイッ
チ129、操作部130の各種操作ボタンなどであって
も構わない。この場合、電源SWのON後、撮影者が撮
影前準備として、各種撮影条件を設定するために、上記
操作ボタンを操作することにより、キャリブレーション
処理を開始する。また、キャリブレーション処理を中止
させる第2のスイッチ回路を、レリーズスイッチ(SW
1)またはレリーズスイッチ(SW2)として、レリー
ズスイッチ(SW1)またはレリーズスイッチ(SW
2)が押下されるまで、所定時間間隔でキャリブレーシ
ョン処理を繰り返すことで、露光動作直前まで確実にア
ンバランス量および補正量(補正データ)を算出し、よ
り多くのデータを補正データ用メモリ118に蓄積・記
憶し、より精度の高い補正データとすることができる。
【0156】このように、本実施形態では、撮影開始前
に確実に補正データを算出することができ、画像合成時
の補正を正確に行うことができる。また、撮影開始時、
補正データの算出を途中でも中止することで、レリーズ
タイムラグが延びることを防止でき、シャッタチャンス
を確実に得ることができる。
【0157】例えば、デジタルカメラに複数の出力を有
する撮像素子を用いた場合、補正データを取得するため
のキャリブレーション処理を、レリーズタイムラグに影
響を与えることなく、撮影直前に行い、しかも連続撮影
時の駒速に影響を与えることなく、正確な補正データを
確実に取り込むことができる。
【0158】また、撮影前準備動作中に繰り返しキャリ
ブレーション処理を行うことで、より正確な補正データ
を算出することができ、画像合成時の補正を正確に行う
ことができるとともに、撮影開始時には、補正データ算
出を中止することで、レリーズタイムラグが延びること
を防止し、シャッタチャンスを確実に得ることができ
る。
【0159】さらに、電源投入時や各種撮影条件設定時
の撮影に直接影響しない時に、確実に補正データを算出
することができる。また、露光動作開始前までの比較的
長い時間の間、補正データを繰り返し算出することがで
きる。
【0160】また、補正データが算出できていなくと
も、撮影終了後に補正データを算出することができ、確
実かつ正確に画像合成時の補正を行うことができる。
【0161】さらに、露光動作直前まで、確実に多くの
アンバランス量および補正量(補正データ)を算出し、
より多くのデータを補正データ用メモリ118に蓄積可
能となる。したがって、信頼性の高い補正データを得る
ことができ、高精度な画像合成を行うことができる。
【0162】[第2の実施形態]第2の実施形態におけ
る電子スチルカメラの撮影動作処理について示す。この
電子スチルカメラの構成は、前記第1の実施形態と同様
であるので、その説明を省略する。
【0163】図13および図14は第2の実施形態にお
ける撮影動作処理手順を示すフローチャートである。レ
リーズスイッチ(SW1)押下以前の動作は、前記第1
の実施形態と同一であるので、その説明を省略する。ま
た、それ以降の前記第1の実施形態と同一のステップ処
理については同一の符号を付すこととする。
【0164】まず、ステップS121でレリーズスイッ
チ(SW1)126が押された場合、CPU117は、
測距・測光処理を行う(ステップS122)。すなわ
ち、測距処理を行って撮影レンズ2の焦点を被写体に合
わせ、測光処理を行って絞り値およびシャッタ時間を決
定する。また、測光処理では、必要に応じてフラッシュ
の設定も行う。尚、この測距・測光処理の詳細について
は、前述した図10に示す通りである。
【0165】また、CPU117は、レリーズスイッチ
(SW1)126の押下操作に応じて、測距・測光処理
を行うと共に、撮像素子15の左右画面の出力端子から
同時に出力される左右の画像データのアンバランス量を
正確に検出し、補正データを算出するためのキャリブレ
ーション処理を開始する(ステップS123)。
【0166】このように、レリーズスイッチ(SW1)
126の押下操作に応じて、測距・測光処理と共にキャ
リブレーション処理を行った後、レリーズスイッチ(S
W2)127が押下されたか否かを判別する(ステップ
S124)。これにより、レリーズスイッチ(SW2)
127が押された時のレリーズタイムラグへの影響を少
なくすることができる。
【0167】このキャリブレーション処理で取り込んだ
キャリブレーションデータを用いてアンバランス量を算
出し、補正データを算出することにより、撮像素子15
の左右の画像データを画面合成回路114で1画面のも
のに合成する際、撮影した画像データを正確に補正する
ことができる。尚、このキャリブレーション処理の詳細
については、前述した図12に示す通りである。
【0168】ステップS124でレリーズスイッチ(S
W2)127が押されていない場合、レリーズスイッチ
(SW1)126が開放されたか否かを判別する(ステ
ップS126)。そして、レリーズスイッチ(SW1)
126が開放されるまで、現在のキャリブレーション処
理を繰り返し、補正データを繰り返し蓄積することで、
補正データの精度を向上させる。一方、ステップS12
6でレリーズスイッチ(SW1)126が開放された場
合、ステップS102の処理に戻る。
【0169】また一方、レリーズスイッチ(SW2)1
27が押された場合、CPU117は、キャリブレーシ
ョン処理が最低1回以上終了したか否かを判別する(ス
テップS124A)。つまり、キャリブレーション回数
Nが値1以上であるか否かを判別する。
【0170】キャリブレーション処理が1回も終了せ
ず、撮影画像データに対するアンバランス量の算出およ
び補正データの算出が行われない場合、レリーズスイッ
チ(SW2)127の押下による露光動作を禁止し、キ
ャリブレーション処理を継続して行い、撮影画像データ
に対するアンバランス量の算出および補正データの算出
を行う。一方、このキャリブレーション処理が最低1回
以上終了した場合、キャリブレーション処理を中止する
(ステップS125)。
【0171】このように、レリーズスイッチ(SW1)
126の押下操作に応じて、キャリブレーション処理を
実行し、キャリブレーション処理が最低1回以上終了し
ない限り、レリーズスイッチ(SW2)127の押下に
よる撮影シーケンスの起動を禁止することで、確実に撮
影画像データに対するアンバランス量の算出および補正
データの算出を行うことができる。
【0172】撮影した画像データを記憶可能な画像記憶
バッファ領域がメモリ107、109にあるか否かを判
別し(ステップS127)、メモリ107、109の画
像記憶バッファ領域内に新たな画像データを記憶可能な
領域が無い場合、表示・警告部133により所定の警告
表示を行い(ステップS128)、ステップS102の
処理に戻る。
【0173】例えば、メモリ107、109の画像記憶
バッファ領域内に記憶可能な最大枚数の連写撮影を行っ
た直後、メモリ107、109から読み出し、画像処理
中の不揮発性メモリ123に書き込むべき最初の画像が
まだ不揮発性メモリ123に未記録な状態であり、まだ
1枚の空き領域もメモリ107、109の画像記憶バッ
ファ領域に確保できない状態が挙げられる。
【0174】尚、撮影した画像データを圧縮処理してか
らワークメモリ121の画像記憶バッファ領域に記憶す
る場合、圧縮した後の画像データ量が圧縮モードの設定
に応じて異なることを考慮し、記憶可能な領域がワーク
メモリ121の画像記憶バッファ領域にあるか否かを判
断することになる。
【0175】ステップS127でメモリ107、109
に撮影した画像データを記憶可能な画像記憶バッファ領
域がある場合、CPU117は、撮影処理を行う(ステ
ップS129)。この撮影処理では、撮像により所定時
間蓄積された撮像信号を撮像素子15から読み出し、前
述した画像処理プロセスを行い、メモリ107、109
の所定領域に撮影した画像データを書き込む。尚、この
撮影処理の詳細については、前述した図11に示す通り
である。
【0176】撮影処理を終了すると、CPU117は、
CPU117の内部メモリに記憶される単写/連写フラ
グの状態を判別する(ステップS131)。単写/連写
フラグが連写に設定されていた場合、レリーズスイッチ
(SW2)127が押されているか否かを判別する(ス
テップS132)。
【0177】レリーズスイッチ(SW2)127が押さ
れている場合、CPU117は、連続撮影中であると認
識し、補正データ用メモリ118に記憶されているキャ
リブレーション処理により算出されたアンバランス量お
よび補正データを保持する(ステップS133)。すな
わち、アンバランス量算出回路116を介して補正デー
タ用メモリ118を制御し、記憶する。この後、再度、
メモリ107、109のチェックを行い、次駒の撮影処
理を行う。
【0178】このように、連写に設定されていた場合、
撮影駒毎にキャリブレーション処理を行う必要がないの
で、撮影処理を実行することが可能となり、連写駒間隔
をほぼ一定に揃えることができる。
【0179】一方、ステップS131で単写に設定され
ていた場合、あるいはレリーズスイッチ(SW2)12
7が押されておらず、連写が中止されたと判断される場
合、CPU117は、現像処理を開始する(ステップS
138)。
【0180】この現像処理では、CPU117は、アン
バランス量算出回路116を制御し、補正データ用メモ
リ118から撮影画面の合成に必要な補正データを読み
出す。また、CPU117は、メモリコントローラ10
6、108によりメモリ107、109の所定領域に書
き込まれた撮影画像データを読み出し、補正データ用メ
モリ118から読み出され、アンバランス量算出回路1
16を介して出力された補正データ(OF1、OF2、
GN1、GN2)を用い、オフセット調整回路110、
111およびゲイン調整回路112、113により補正
処理を行う。さらに、この後、画面合成回路114で撮
影データの画面合成処理を行う。
【0181】合成された撮影データは、カメラDSP1
15に入力され、AWB(オートホワイトバランス)処
理、ガンマ変換処理、色変換処理を含む各種現像処理が
行われる。
【0182】CPU117は、カメラDSP115によ
りワークメモリ121の所定領域に書き込まれた画像デ
ータを読み出し、圧縮・伸長回路122により、設定さ
れたモードに応じた画像圧縮処理を行い(ステップS1
39)、ワークメモリ121の画像記憶バッファ領域の
空き画像部分に、撮影して一連の処理を終えた画像デー
タを書き込む記録処理を開始する(ステップS14
0)。この記録処理では、一連の撮影の実行に伴い、ワ
ークメモリ121の画像記憶バッファ領域に記憶された
画像データを読み出し、メモリカードやコンパクトフラ
ッシュ(登録商標)カード等の不揮発性メモリ123に
書き込む。
【0183】また、この記録開始処理は、ワークメモリ
121の画像記憶バッファ領域の空き画像部分に、撮影
して一連の処理を終えた画像データの書き込みが新たに
行われる度に、その画像データに対して実行される。
【0184】尚、不揮発性メモリ123に画像データの
書き込みを行っている間、書き込み動作中であることを
明示するために、表示・警告部133は、例えばLED
を点滅させる等の表示を行うようにしてもよい。
【0185】メモリ107、109の所定領域に書き込
まれた撮影画像データの全てについて現像処理が終了
し、圧縮処理、記録開始の処理が行われると、画像処理
で使用した補正データは不要となるので、CPU117
は、アンバランス量算出回路116を制御し、補正デー
タ用メモリ118に記憶されている補正データを消去す
るか、またはアンバランス量算出回路116から出力さ
れる補正データ(OF1、OF2、GN1、GN2)の
キャンセルを行う補正データリセット処理を行う(ステ
ップS141)。
【0186】この後、CPU117は、次駒への撮影に
対応するために、レリーズスイッチ(SW1)126が
押されているか否かを判別する(ステップS142)。
レリーズスイッチ(SW1)126が開放された状態で
あった場合、ステップS102の処理に戻る。
【0187】一方、レリーズスイッチ(SW1)126
が押された状態であった場合、次駒の撮影に向けて、再
度、キャリブレーション処理を開始し、次の撮影を行
う。
【0188】このように、第2の実施形態では、撮影前
準備動作中に確実に補正データを算出することができ、
正確に画像合成時の補正を行うことができる。
【0189】尚、上記実施形態では、キャリブレーショ
ン処理を開始させる第1のスイッチ回路を、レリーズス
イッチ(SW1)としているが、電源SWであってもよ
い。この場合、ステップS102における電源SWのO
Nにより、キャリブレーション処理を開始し、キャリブ
レーション処理を中止させる第2のスイッチ回路をレリ
ーズスイッチ(SW1)またはレリーズスイッチ(SW
2)として、レリーズスイッチ(SW1)またはレリー
ズスイッチ(SW2)が押下されるまで、所定時間間隔
でキャリブレーション処理を最低1回実行すると共に、
繰り返すようにしてもよい。これにより、電源ONから
露光動作直前まで、確実にアンバランス量および補正量
(補正データ)を算出でき、また、その都度、算出され
たアンバランス量および補正量(補正データ)は、補正
データ用メモリ118に蓄積・記憶され、より精度の高
い補正データとなる。
【0190】また、露光動作終了後、電源SWがONで
ある場合、所定時間間隔でキャリブレーション処理を繰
り返すことで、その都度、最新の補正データを算出する
ことができる。
【0191】また、キャリブレーション処理を開始させ
る第1のスイッチ回路は、電源SW131のON後に操
作される撮影モード設定回路128、単写/連写スイッ
チ129、操作部130の各種操作ボタンなどであって
も構わない。この場合、電源SWのON後、撮影者が撮
影前準備として、各種撮影条件を設定するために、上記
操作ボタンを操作することにより、キャリブレーション
処理を開始する。また、キャリブレーション処理を中止
させる第2のスイッチ回路を、レリーズスイッチ(SW
1)またはレリーズスイッチ(SW2)として、レリー
ズスイッチ(SW1)またはレリーズスイッチ(SW
2)が押下されるまで、所定時間間隔でキャリブレーシ
ョン処理を最低1回実行すると共に、繰り返すことで、
露光動作直前まで確実にアンバランス量および補正量
(補正データ)を算出し、より多くのデータを補正デー
タ用メモリ118に蓄積・記憶し、より精度の高い補正
データとすることができる。
【0192】以上が本発明の実施の形態の説明である
が、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるもの
ではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施の
形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのよ
うなものであっても適用可能である。
【0193】例えば、上記実施形態では、撮像領域が2
つに分割された撮像素子を示したが、3つ以上に撮像領
域が分割された撮像素子を用いても、本発明は同様に適
用可能である。
【0194】上記実施形態では、図7、図8、図9、図
10、図11、図12、図13、図14のフローチャー
トに示すプログラムコードは記憶媒体であるROMに格
納されている。プログラムコードを供給する記憶媒体と
しては、ROMに限らず、例えばフレキシブルディス
ク、不揮発性のメモリカードなどを用いることができ
る。
【0195】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の撮像領域からそれぞれ出力される複数の画像信号
を合成して撮影画像を生成する場合に、レリーズタイム
ラグを発生の抑えて複数の撮像領域からそれぞれ出力さ
れる複数の画像信号の出力差を補正するための補正デー
タを取り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における電子スチルカメラの内
部の全体構成を示す図である。
【図2】図1におけるシャッタ装置部分の構成を拡大し
て示す図である。
【図3】撮像素子15の構造を示す斜視図である。
【図4】LED素子17a、17bによる撮影領域15
aへの投光状態を示す図である。
【図5】電子スチルカメラ全体のハードウェア構成を示
す回路ブロック図である。
【図6】アンバランス量算出回路116の具体的構成を
示す回路ブロック図である。
【図7】電子スチルカメラ1の撮影動作処理手順を示す
フローチャートである。
【図8】図7につづく電子スチルカメラ1の撮影動作処
理手順を示すフローチャートである。
【図9】図7および図8につづく電子スチルカメラ1の
撮影動作処理手順を示すフローチャートである。
【図10】ステップS122における測距・測光処理手
順を示すフローチャートである。
【図11】ステップS129における撮影処理手順を示
すフローチャートである。
【図12】ステップS123およびステップS137に
おけるキャリブレーション処理手順を示すフローチャー
トである。
【図13】第2の実施形態における撮影動作処理手順を
示すフローチャートである。
【図14】図13につづく撮影動作処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図15】従来のデジタルスチルカメラの構成を示すブ
ロック図である。
【図16】2出力タイプのCCDのデバイス構造を示す
図である。
【符号の説明】
2 撮影レンズ 5 絞り羽根群 15 撮像素子 15c 右半面 15d 左半面 17a、17b LED素子 102、103 CDS/AGC回路 104、105 A/D変換器 114 画像合成回路 116 アンバランス量算出回路 117 中央演算処理装置(CPU) 118 補正データ用メモリ 119 コントロール回路 126 レリーズスイッチ(SW1) 127 レリーズスイッチ(SW2)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 3/00 400 G06T 3/00 400J 5C077 H04N 1/407 H04N 5/335 F 5/335 Q Z 5/907 B 5/907 101:00 5/91 1/40 101E // H04N 101:00 5/91 J Fターム(参考) 5B057 AA20 BA02 BA12 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE08 CE11 DA17 DB02 DB06 DB09 DC30 5C022 AA13 AB04 AB06 AB15 AB18 AB19 AC01 AC18 AC31 AC42 AC52 AC69 AC73 5C024 AX02 BX01 CX46 CX54 CX62 CY15 CY17 CY45 DX04 DX07 EX12 GY04 GZ42 GZ47 GZ48 HX02 HX21 HX23 HX30 HX50 HX58 5C052 GA02 GA06 GC05 GD03 GE06 GE08 5C053 FA08 FA27 GA11 HA22 KA04 KA24 KA25 LA02 5C077 LL04 PP11 PP12 PP15 PP23 PP46 PP58 PQ08 PQ12 SS03 TT09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体光を撮像する撮像手段と、前記撮
    像手段の複数の撮像領域からそれぞれ読み出される複数
    の撮像データを個別に処理して複数の画像信号を出力す
    る複数の画像処理手段と、前記複数の画像信号を合成し
    て合成画像信号を生成する合成処理手段と、前記撮像手
    段の複数の撮像領域に光を投射する投光手段と、前記投
    光手段により光を投射して前記撮像手段の複数の撮像領
    域から読み出される複数の撮像データを前記複数の画像
    処理手段によって処理した複数の画像信号に基いて、前
    記合成画像信号を補正するための補正データを取得する
    補正データ取得手段と、第1の所定の操作に応答して前
    記補正データ取得手段に前記補正データの取得動作を開
    始させると共に、シャッタレリーズ操作手段による第2
    の所定の操作に応答して前記補正データ取得手段に前記
    補正データの取得動作を停止させる制御手段とを有する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記第2の所定の操作
    に応答して前記補正データ取得手段に前記補正データの
    取得動作を停止させる際に、前記補正データ取得手段が
    補正データを取得したか否かを判定することを特徴とす
    る請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記判定の結果に応じ
    て、前記補正データ取得手段が補正データの取得を完了
    していない場合には、前記補正データ取得手段が補正デ
    ータの取得を完了するまで、前記補正データ取得手段に
    補正データの取得動作を行わせると共に撮影動作を開始
    させないようにすることを特徴とする請求項2記載の撮
    像装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記補正データ取得手
    段が補正データの取得を完了していない場合には、撮影
    後に再度前記補正データ取得手段に補正データの取得動
    作を行わせることを特徴とする請求項2記載の撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の所定の操作は、前記シャッタ
    レリーズ操作手段の第1段階の操作であり、前記第2の
    所定の操作は、前記シャッタレリーズ操作手段の第2段
    階の操作であることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の所定の操作は、電源スイッチ
    のオン操作であり、前記第2の所定の操作は、前記シャ
    ッタレリーズ操作手段の、撮影準備操作または撮影開始
    操作であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の所定の操作は、撮影条件設定
    手段の操作であり、前記第2の所定の操作は、前記シャ
    ッタレリーズ操作手段の撮影準備操作または撮影開始操
    作であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記補正データ取得手段は、前記第1の
    所定操作に応じて繰り返し前記補正データの取得動作を
    行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載
    の撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記補正データ取得手段によって取得さ
    れた補正データを記憶する記憶手段を有し、前記合成処
    理手段は、前記記憶手段に記憶された補正データに基い
    て前記合成画像信号を補正することを特徴とする請求項
    1乃至8のいずれかに記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 複数の撮像領域からそれぞれ読み出さ
    れる複数の撮像データを個別に処理して複数の画像信号
    を出力し、該出力された複数の画像信号を合成して合成
    画像信号を生成する撮影画像生成方法において、前記複
    数の撮像領域に光を投射して該複数の撮像領域から読み
    出される複数の撮像データを個別に処理した複数の画像
    信号に基いて前記合成画像信号を補正するための補正デ
    ータを取得すると共に、第1の所定の操作に応答して前
    記補正データ取得手段に前記補正データの取得動作を開
    始させ、シャッタレリーズ操作手段による第2の所定の
    操作に応答して前記補正データ取得手段に前記補正デー
    タの取得動作を停止させることを特徴とする撮影画像生
    成方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の撮影画像生成方法を
    実現するためのプログラムコードを保持する記憶媒体。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の撮影画像生成方法を
    実現するためのプログラムコードを有するプログラム。
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